新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ

第82話

「どうしたの?ヒカリもユキも。アタシの顔に何かついてる?」 ヒカリもユキも、いつまでも顔を引きつらせているから、アタシから話しかけたの。そう しないと、いつまでも沈黙が続くとおもったからよ。そしたら、ヒカリがこう聞いてきた の。 「あ、あの、アスカ。アスカは、いつも碇君とそんな格好でお風呂に入ってるの?」 なんて言いながらもじもじしているのよ。 「はあっ?うちのお風呂は、二人で入れるほど広くないわよ。だから、こういうことをす るのは初めてよ。」 「そ、そうよね。でも、二人とも大胆ね。そんな格好でくっつくなんて。」 「あら、ヒカリ。ちょっと考えすぎよ。シンジは背もたれの役目をしているだけなのよ。 それなのに、どこが大胆なのよ。ヒカリ、もしかしたら何かエッチな想像をしていないか しら。」 「ううん、そうじゃないけど。」 「いいえ、絶対にそうよ。ヒカリったら、何かエッチな想像をしていたのね。」 「ううん、絶対に違うわよ。」 あら、ヒカリったら少し怒ったみたいいね。でも、丁度いいかしら。 「あら、違うって言うなら、ヒカリも同じ格好をしなさいよ。ねえ、そうしなさいよ。」 「ええっ、それはちょっと…。」 「じゃあ、やっぱりエッチなことを考えていたのね。ヒカリったら、本当は凄くスケベな のかしら。」 「ち、違うわ。」 そう言って、ヒカリは頭をふりふりしたわ。 「じゃあ、証明してみてよ。ねえ、ねえ。」 アタシは面白がって言ったのよ。そしたらね。 「う〜ん。分かったわ。でも、私はいいけど鈴原が何て言うか。」 「わ、ワイならかまへん。」 「じゃあ、決まりね。」 「う、うん。分かったわ。」 こうして、ヒカリは渋々アタシ達の真似をして、鈴原の前に座ったの。その時に浮かべた、 鈴原の極上の笑顔、見物だったわ。でも、仲間外れは良くないわよね、ユ〜キ。 「ねえ、ユキ。あなたも同じ格好で座りなさいよ。」 「いいえ、私は遠慮しておきます。」 ユキは即座に断ったわ。きっぱりとね。でもね、アタシの頼みを断るなんて、許せないわ よね。それに、友達甲斐が無いわよね。 「そんなことを言わないで、ね。そんなに嫌がると、相田君が可哀相でしょ。」 「でも…。」 あら、ユキって結構しぶといわね。でも、顔に迷いが見られるわ。もう一押しね。 「さっき、相田君に酷いことを言っていたわよね。そのお詫びだと思って、ねっ。」 「わ、分かりました。惣流さんがそこまで言うなら…。」 で、結局ユキも同じ格好で座ったのよ。もちろん、相田は鈴原以上に極上の笑顔を浮かべ たわ。もうっ、男ったらなんでこう、スケベなのかしら。まあ、いいけどね。じゃあ、次 はヒカリ達を許してもらわないとね。 「ねえ、鈴原君に相田君。お願いだから、ヒカリとユキを許してあげてほしいの。」 アタシが頼んだら、二人とも直ぐにOKしてくれたわ。まあ、こういうおいしい状況を作 ってあげたんだから、当たり前よね。でも、これからどうしようかしら。このままの状態 でいるか、それとも…。 アタシは少し迷ったけど、もう少し行こうと思ったの。シンジに肩でも揉んでもらって、 みんなにも真似をしてもらおうと思ったのよ。今のところは、その位のスキンシップで十 分だと思ったから。 「ねえ、シンジ。今日は疲れちゃったわ。マッサージしてちょうだい。」 「ああ、いいよ。」 シンジはそう言うと、いきなりアタシの胸を揉み出したのよ。 「ちょ、ちょっと待ってよシンジ。いきなり何するのよ。」 アタシが驚いて言うと、シンジはこう答えたの。 「えっ、だってアスカはさっき、肩と胸がこって疲れたって言ってたじゃないか。」 ええっ、アタシはそんなことを言ってないわよ。でもね、シンジはアタシの耳元でそっと ささやいたの。 「だって、さっき約束したよね。温泉で、胸を揉み放題だって。」 うっ、まずいわっ。そんな約束、とっくに忘れていたのに。でも、約束したのは事実だし。 ここでシンジをぶっ飛ばすのは簡単だけど、それも出来ないしね。でも、しょうがないわ よね。まさかシンジが、みんなの前でアタシの胸を揉むなんて、考えられなかったもの。 で、少し考えた末に、シンジに小声でこう言ったの。 「ねえ、みんなの前だから止めてよ。その代わり、後で二人っきりでお風呂に入ればいい でしょ。」 「そういうことならいいけど。」 「じゃあ、肩や腕を揉んで欲しいのよ。」 「うん、分かったよ。」 てな調子でシンジを何とか丸め込んで、肩や腕を揉んでもらうことにしたの。それでも、 鈴原や相田は羨ましそうな顔をしていたけどね。だから、アタシはヒカリ達にこう言った の。 「ヒカリ、ユキ。あなた達もマッサージしてもらったら?」 「ええっ、いいわよ。」 「そうですうっ。」 「まあまあ、そう言わないで。」 「言うわよっ。」 「そうですよっ。」 う〜ん、これは思ったよりも抵抗が強いわね。結局、アタシはそれ以上は難しいと判断し て、それ以上言うのは止めたわ。そしたら、鈴原達は思いっきり肩を落としていたけどね。 *** 「さあ、そろそろ出ましょうよ。」 しばらく温泉に浸かっていたんだけど、ヒカリが出ようって言い出したの。アタシもそう 思ったんだけど、シンジが断ったのよ。 「あっ、僕達はもう少し入ってるよ。だから、先に出てよ。」 「おう、分かったで。」 「じゃあ、先に行くよ。」 「惣流さん、お先に失礼します。」 「アスカ、先に出てるわよ。」 こうして、アタシとシンジの二人っきりになったのよ。 「さあてアスカ。もう、誰もいないからいいよね。」 そう言うが早いか、シンジはアタシの胸を揉み出したのよ。 「ちょ、ちょっと、シンジ。いきなりなんて、反則よ。」 「そんなことを言ったって、もう我慢出来ないよ。」 「もうっ。いいけど、優しくしてね。」 「ああ、分かったよ。でも、これは邪魔だね。」 シンジはそう言いながら、アタシの胸を覆っていたタオルに手をかけたの。 「あっ!」 そして、あっと言う間にタオルを取っちゃったのよ。そして、アタシの胸を揉み出したの よ。いいえ、失言。マッサージを始めたのよ。 「ん、もうっ。シンジのえっち。」 「いいじゃん。だって、アスカのことが大好きなんだから。」 こうして、アタシ達はそれから20分もお湯に浸かっていたのよ。 つづく(第83話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  シンジは、とってもおいしい思いをしています。トウジやケンスケも、彼女と一緒に露 天風呂に入れたうえに、肌の触れ合いがあって、大喜びでしょう。でも、もっと良い思い をしているシンジがいるため、内心では複雑な気持ちかもしれません。 2003.8.6  written by red-x  



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