新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ



第14.5話 中学校再開

 冬月は、ゲンドウに話しかけていた。 「碇よ、どうする。アスカ君の計画は、不確定要素が大きいようだが…。」 ゲンドウは、少し考えた後に答えた。 「…問題ない。」 冬月は、それを聞いて肩を落とす。 「碇よ、本当に、あの計画がうまく行くと思うのか。」 ゲンドウは、冬月の問いかけに対して頷く。 「失敗しても、我々にマイナス要素はない。うまくいけば、大きなプラスとなる。賭は賭 けだが、賭けるチップは少ない。セカンドは、失敗したら、MAGIの管理運用に専念さ せれば良い。いずれにせよ、問題ない。」 「そうか。そういう見方もあるな。分かった。では、アスカ君の計画をベースにしよう。 だが、そうなるとアスカ君の階級は、一尉でも低いな。当面は二佐、計画が成功すれば、 一佐にするか。」 「ああ、それでいいだろう。」 「そうなると、アスカ君を補佐する人物が必要になるな。シンジ君に、赤木君が必要だろ う。それに、身辺警護のために、葛城君というのが妥当だろう。そうなると、アスカ君の 頼み通り、葛城君達は、病院ではなくて、葛城君の家に送ることにしよう。いいな、碇。 二人とも、今日の6時迄に着くようにしないと。」 「ああ、悪いが、そのように手配してくれ。」 「後は、葛城君達を、中学校の先生にする件だが、教育委員会に依頼しておこう。しかし、 アスカ君も考えたな。葛城君が英語の先生で、アスカ君達の担任だと。それに、赤木君が 理科の先生とはな。」 「葛城三佐は、惣流二佐の身辺警護。赤木君は、MAGIとの通信のサポートという任務 をこなすには、最適と言えるだろう。」 「そうだな。葛城君は、英語もドイツ語もこなせるし、赤木君は、中学生の理科なんて、 簡単過ぎる位だものな。よし、そうなると、中学校の再開は、早い方が良いな。2〜3週 間以内に、強引に開校させるか。」 「任せる。」 「じゃあ、私は早速手配を始めよう。」 冬月は、そう言って部屋を後にした。 「…シンジの恋人か。シンジには、もったいないな。」 ゲンドウは、そう呟くと、かすかな笑みを浮かべた。 (第15話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2001.12.2  written by red-x



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