うわー。今日はイベント盛りだくさんだよ!!
第12話 ここであったが百年目!?
私はスーパーのタイムセールでお目当ての食材をゲットし、上機嫌で家に帰っていた。そう、不二君に言った用事とは、スーパーのタイムセールに行くことだったのだ。
(素直に言ったら不二君絶対帰らせてくれないだろうし!嘘ついたわけでもないしね♪私にとっては死活問題よ!!!!)
の銀行口座には神様から充分すぎるほどのお金が入金されていた。でもはそのお金をあまり使わないようにしようと思っているらしい。学校側にバイトの許可をもらって明日から周2でバイトすることにしたようだ。
(神様に頼ってばっかりじゃ私のモットーに反するのよ!!!自分で出来ることは自分でやる!!これは基本でしょ。)
明日から始めるバイトはスポーツ用品店のレジ係である。スポーツ用品店というあたり、の狙いが見え隠れしている気がするのだが…。
とにもかくにも、がそんなことを考えながら曲がり角を曲がろうとしたとき、その角から出てきた人物に思いっきりぶつかった。
「…っぶ!!!!」
「…っと。あーん?お前、俺様にぶつかっといて謝りもしねえのかよ?」
「あっ!どうもすみませんでしたっ………!!!!?」
は驚いた。とにかく驚いた。なんせあの俺様跡部がこんなところで歩いていたのだ…。どう見ても跡部の家がこっちにあるわけないし、あの跡部が歩いて帰るはずがない。
(何でこんなところに…。一番合うはずのない人にあったよ…。びっくり。)
そんなことを考えながら跡部の後ろに視線をやると、なんとそこには氷帝テニス部3年レギュラーたちがいた。
(うわー!うわーー!!うわーーー!!!ジロちゃんにかばじーにがっくん!!!!!あっ!おっしーもいるー!メールは毎日してるけど生で見たのは久しぶりだー。)
「おい。人に謝るときは最後まできちんと謝れよ(怒)」
「はっ、本当にごめんなさいっ!でもあなたも謝るべきでは?」
はいささか跡部の態度の大きさにむかつきながら言い返した。すると跡部は一瞬驚き、すぐに「面白いものをみつけた」というような表情になって私に話しかけてこようとした。
「お前、おもし「おーっ!誰が跡部にぶつかったんかと思ったらちゃんやん。久しぶりやなぁー。」
(おっしー…。跡部君怒ってるよ…?)
そう思いながらも私は跡部を無視しておっしーと会話を楽しんだ。
「やっほー。久しぶりだね忍足君。メールはしてたけど、あったのは2日ぶり……ってあんまり久しぶりでもないっちゅーねん!」
「おい、お前らいい「あはは、ナイス突っ込みや!」
「まかせといて!」
などと息の合った会話をし、お互いに親指を立てて合図を送っていると、無視されていた跡部が、………キレた。
「おいっ!!!お前ら!二人で世界作ってんじゃねーよ!!!!!」
「すまんすまん。ちゃんがあんまりええ突っ込みするもんやからつい、な?堪忍やー。」
「あー…。ごめんね?ボケられると突っ込んじゃうのよ。誰かさんの態度がでかくてむかついたから無視してたわけではないからね?」
「………。お前…さっきといい、今といい、ずいぶんいい根性してるじゃねえか。俺様にそんなこと言う女、初めてだぜ?気に入った。俺は跡部 景吾だ。お前は?」
「(きっと生まれつき態度大きいんだろうなあ。)…はぁ。 よ。よろしく。」
私は跡部の性格は治らないものと諦め、笑顔で挨拶した。すると突然横から声をかけられた。
「なになになにっ?おんなのこがいるC〜!ちゃんって言うの?!俺、芥川 慈郎って言うんだ。ジローって呼んで?よろしくねー。」
いつのまにやら樺地に抱えられていたジローが起き出して来ていたのである。しかも覚醒モードで…。
(かっ、可愛いぃーーーーーー!!!!でも、ジロちゃんは属性黒だと思うんだよね…。ああ、でもそんなことどうでもよくなるくらい可愛いわ〜。)
そんなことを考えているとジローに先を越された岳人が焦ってに自己紹介してきた。
「あっ!ずりーぞ、くそくそジロー!俺は向日 岳人!よろしくな!!岳人って呼んでミソ?」
「うんうん、よろしくね二人とも!…で、そっちの大きい君は名前なんていうの?」
「……樺地 崇弘です……。」
「樺地君、よろしくね!」
(くあーーーっ!!!がっくんもかばじーも最高だよ!!!特にがっくん!「岳人って呼んでミソ?」だって!?ああもう可愛いんだから!でも君の呼び名はがっくんだYO?)
私は氷帝テニス部(別名ホスト部)のメンバーと知り合いになれて内心狂喜の声を上げまくっていた。もちろんそれを表に出すようなへまはしない。にっこり笑ったままみんなと握手をした。
「で?侑士たちは何してるの?部活は?」
「今日は職員会議があるらしーて休みになったんや。3年だけで俺んち行く途中やったんやでー。ちゃんも来るか?」
「おっ、侑士いいこというじゃん!」
「俺も賛成だC〜!!!!」
「用がないなら来いよ。」
「…ウス!」
(行きたい行きたい生きたい逝きたい…!!!(←脳内漢字変換終了)でも、今日はだめ!今日はカレーを作るのよ!!!!私は3時間以上煮込んだカレーじゃないといやなのYO!!そのうえ今日は見たいアニメが!!!私は録画すると萎えるタイプなんだよね……。ああっ!へんなこだわり持ってる自分なんて嫌いだーーー!!!!!)
は心の中で絶叫しながらも返事をした。本気で残念だったためうつむき加減で。
「…ごめん。今日は無理…。家にはいるんだけどね……。」
するとよっぽど私が悲しそうに見えたのだろうか、みんながあわてて慰めてくれた。
「なっ、ほんなに落ち込まんでもええで?別に怒ったりせえへんてっ!!(汗)」
「また今度集まるときは絶対よぶからそんな顔するなよ。…なっ?」
「わわっ!ちゃん飴あげるから元気出して〜?」
「おい、泣くなよ?今度俺様が氷帝に招待してやるから…。」
「…ウ、ウスッ!」
みんな完全に勘違いしているが、何にせよにとっておいしいことに変わりはない。は思わずうつむいていた顔を少し上げ、にっこり微笑みながら、
「…、せっかく誘ってくれたのに、ホントごめんね?今度は絶対行くからまた誘ってね?」
と、ちゃっかり言われたことを確認した。皆がいっせいにうなずいた事を確認しすっかり機嫌がなおったは自分の時計を見て豹変した。
(やばい!!!!時間が!!アニメが始まるーーー!!!!!)
「私急ぐから帰るわ!…あっ、ジロー君、飴ありがとね!!みんなもアリガト!こんど氷帝に行くからね!!じゃーねー!!!」
「あっ、ちゃんっ?」
「ちょっ!?途中まで一緒に行こうぜ?!」
「え〜?もういちゃうの〜?つまんないC〜。」
「おい、そんなに急ぐことないだろ?」
「……ウス…。」
「無理っ!!!!今すぐ帰らないと間に合わないの!!!!!またねっ!」
そういい残すと私は何か言いたそうなみんなを置いて全力で走って帰った。
(うをーーーーーーっ!!!!間に合ってくれ!!!!待ってろよ忍○乱△郎!!!!!)