著者 : 名無しさん@ピンキー ID:I85onnuH 氏
その5 ー >>908
開始:06/12/12
最終:06/12/12
その5 − >>910
【 パソコンがやってきた
】
ある平日の昼のことだ。
天道家に大きな箱が届けられた。
「ふっ…」
「ふふふっ…」
…
「いやあ〜、早乙女くん、ついに我が家も『あいてぃー化』だよ!」
「我々は文明の新たなる大きな一歩を踏み出したのだ、天道くん!」
「わっはっはっは!」
二人の中年男が大はしゃぎだ。
「さっそく使ってみようじゃないの」
真新しいパソコンを箱から出す。
テーブルの上に置く。コンセントを差す。
電源を入れる。
「えーと…」
早雲は説明書を手に取って眺める。が、
「…わからん!」
その夜。
すぐに挫折した早雲・玄馬にかわり、乱馬がパソコンの前に座っていた。
「何やってるの?」
「おうあかね、面白いもん見せてやるよ」
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「おれの勝ちだな」
「バカバカしい!」
あかねはすたすたと自分の部屋へ行ってしまった。
パソコンの詳しい使い方はよくわからないが、あちこち手あたりしだいにクリックしていく。
これを繰り返すうちに妙なところに出くわした。
画面には灰色の背景に青や緑色の文字で名無しさんとある。
「なんだこれ。『らんま1/2のすばらしき小説希望』?」
そこに書かれたものを見て、乱馬はわなわなと震えだす。
「なんでおれが九能や良牙のやつとやらにゃならんのだ!」
深夜、皆が寝静まった頃。
誰もいない茶の間でパソコンの電源がついている。
操作しているのは黒い仔豚であった。
もう用がすんだのか、豚は電源を落とすと風呂場へと向かった。
さて、いったいどうするつもりなのやら。