著者 : 名無しさん@ピンキー ID:3bwGSy9k 氏

その5 ー >>637
開始:06/11/21
最終:06/11/22
その5 − >>646

【 ムース×シャンプー


今日は雨降り。
いつもの明るい街は、降り出した雨で少し静けさをもっていた。
そんな中、出掛けに行く元気な老婆・コロンがいた。

「シャンプー。今日はちと用事があるでな、1日帰らぬ。留守番をよろしく頼むぞ。」
「了解ね、ひいばあちゃん。」

今日の猫飯店は臨時休業。急遽、シャンプーとムースが留守番をすることになった。



「シャンプー!今日は2人きりじゃ!オラとデートするだ!」
「そんなままごと遊びする暇あったら皿洗いでもするよろし。」


「シャンプー!オラの新しい技を見るだ!」
「私、今テレビ観てるね。」


いつものように、素直なムースに対して冷たい返答をするシャンプー。そんな2人だった。



日は沈み、雨のせいで薄暗かった空が、更に暗くなった頃―。

ゴロゴロゴロ…
「あいやー、雷か?」
その奇怪な音は、雨音をもさらに強くする。


ピシャーン!
激しい雷の音と共に、フッと急に電気が消えた。

「ん?なんじゃ!?」
「停電あるな。私、灯りになるようなもの取てくる。」

暗闇の中を歩こうとするシャンプーを、1人の男が止める。
「危ないからオラが取ってくるだ!」
「ド近眼は黙って待ってるよろし。」
「シャンプーの役に立ちたいだ〜」
そう言って歩き出すムースだが、やはり視界が暗いせいか、フラついてしまった。
「どわっ!」
どてっ

「あいやっ」

自分がこけたと同時に、愛しい女の声が聞こえた気がした。しかも、自分の下には、硬い床ではなく、柔らかい感触、そして落ち着く香りがする。

それが何かを考える暇もなく、高音でどつかれた。
「ムース、何やってるか!さっさとどくよろし!」

暗闇の中、愛しい女と2人きり。しかも自分のすぐ目の前にはその愛しい女が倒れている。
そんな中、理性を保てる男など到底いないに等しい。


起き上がろうとするシャンプーを、ムースは後ろからひしっと抱き締めた。

「ムース!?何するか!」
そう言って殴りかかるが、あっさりと両腕を掴まれてしまった。

―いつもと何かが違う―

あっさり殴られたり蹴られたりする普段のムースとは違う様子に、シャンプーは戸惑いを見せた。
「ムース…?」

暗闇からうっすらと覗かせる緑色の瞳が、自分を真っ直ぐ見つめているのがわかる。一瞬吸い込まれそうになるが、ふと我に返り、白くて細い腕を掴んでいる手を振りほどこうとした。

「は、離すよろし!」
「嫌じゃ。」

今まで気付かなかったが、シャンプーがムースに勝ったのは幼い頃の話。
あれから何年も時は経っていて、いつの間にか女の力よりも男の力が強くなっているのは当たり前だった。



抵抗も虚しく、いつの間にか天井と平行になっている自分がいた。

突然の出来事だったので、混乱がなかなか治まらなかった。必死に頭を整理しようとするが、状況が把握できないまま、突然口を塞がれる。

「んっ…!」

びっくりして顔を反らそうとするが、男は角度を変えて、何度も唇を求めてくる。
乱馬と口づけするときとは違い、激しく、熱かった。

何度も舌を絡めてくる行為にどう対応して良いのか分からず、ムースに身を任せるかのように目を伏せた。雨音とは別に、舌を絡ませる音が響く。


しばらく経って、唇と唇が離れたかと思うと、突然 太股に手がのびてきた。男らしいごつごつした手。
その感触に一瞬びくっとする。

「ム、ムース…!」

これからムースが何をしようとしてるのか、本能的にシャンプーは悟った。

「私お前のことなんかこれっぽっちも好きじゃないね!」
そう言いながら、解放された片方の腕で抵抗を試みる。
だが、そんなシャンプーの態度もお構い無しに、男はチャイナ服の下から手をいれると、肌と下着の間から胸全体を揉んだ。

「あっ…」
不覚にも、甘い声が漏れた。

「オラに感じてくれるなんて嬉しいだ!」
「何勘違いしてるか…!」
「照れてるシャンプーも可愛いだ…」

そんな会話をしつつも、ムースは優しく、時折強くシャンプーの柔らかい胸を堪能していた。

乱馬以外に抱かれるのは嫌と思いつつも、所詮は女。
自分の体を弄ばれて全身に力が入らなくなってきていた。
同時に固くなった乳首をムースは責める。

 コリコリッ…

「ぁああっ…!!」
ムースにこんなことをされるなど、プライドが許さなかった。だが、力で敵わない相手に、どうすることもできない。

「ムース…お願い…やめるね…」
恥辱に耐えきれず、哀願するシャンプー。

しかし、潤んだ瞳でそんなことを言われたら、余計に男心を駆り立てるのは必定。
ムースは狂ったように、シャンプーに襲いかかっていった。


チャイナ服は破り捨てられ、首筋には愛情の印が刻まれていく。

「シャンプー…オラは他のどの女よりもお前が好きじゃ。今だけでいい。オラのことを想ってくれるだか?」
「そっ、そんなこと出来るわけ……ぁあっ…!」

ムースの問いに返答する間もなく、ムースの指がシャンプーの中に侵入した。クチュクチュと鳴り響く音に、さらに恥辱を受ける。

容赦なく動かす指に、シャンプーは唇を噛み締め 耐えるのが精一杯だった。
しかし、指の動きが徐々に速くなるに連れて、再び甘い声が漏れる。

「ぁっ……ふ…はぁっ…!」

耐えきれず、ムースの服の裾をキュッと掴む。
その仕草が可愛くて、ムースはシャンプーに愛情を込めて口付けをする。

「オラ…もうダメじゃ…挿れても良いだか?」
「……」

シャンプーは何も答えなかったが、微かに首が縦に動いた気がした。

(素直じゃない女じゃ…)
そう思うが、そこもまた可愛いと、ムースは愛しそうに微笑んだ。
そして自分を愛しい女の中に侵入させ、何度も突いた。

「あああああ!あっ…やっ…ぁ……んぁっ…!は…う…」

お互いの息遣いが激しくなっていく。
ムースはシャンプーの様子を確認しながら、奥底まで激しく突いた。

「ああっ…!」
同時にシャンプーの体は退け反り、ムースも同時に自分の熱い液を愛しい女の体内に注ぎこんだ。


お互い意識が薄れそうな中、突然快楽が無になった。
シャンプーが目を開けると、ムースが姿を消していた。

「……ムース……?」

ゆっくり起き上がると、そこには1匹のアヒルがいた。
ふとアヒルの上を見上げると、天井から雨の滴が垂れている。

「ぐわっ」
「あいやー…雨漏りか…」

「ぐわっぐわわっ」
「最後の最後で何してるか、ばか!私のことが好きならちゃんと満足させるよろし!」

そう言ってアヒルになったムースを殴りまくった。



―次の日―
「ただいま、シャンプー。」
「お帰り、ひいばあちゃん。」
「ん?ムースは一体何をしておるのじゃ?」
コロンは、天井に板を打ち付けているムースを見て、不思議そうに言った。

「雨漏りね。あれ直すまで、私ムースと口訊かないね。」
「シャンプ〜!(泣)」
ムースは泣きながらシャンプーの名前を呼ぶ。

「べーっ!」
シャンプーはムースに向かってイタズラに舌を出した。

そんな普段と変わらぬ1日が始まったのだった―。

<終了>




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