著者 : 234 ID:/rHG5cES 氏

その5 ー >>305
開始:06/10/23
最終:06/10/23
その5 − >>317

【 無 題


右京のために、あかねと夫婦であると偽ってしまった成り行きで、
乱馬はあかねの部屋で寝ることになった。
あかねのベッドからは寝息が聞こえてくるが、乱馬はもうずっと眠れないでいた。
念のためなのか何なのか自分でも分からないながら、ポケットにはコンドームが入っている。
それに触りながら、すっかり暗闇に慣れた目で壁ばかり凝視していた。

あんにゃろ〜、俺がこんなに苦しんでるのに自分は安らかに寝やがって…。

乱馬は我慢できなくなって起き上がり、抜き足であかねのベッドに近づく。
寝顔を見ていると、めちゃめちゃに嬲ってやりたくなる。
その暗い欲望を打ち消すように、蹴飛ばして起こしたろうか、と思った。
このまま寝ていられたら、自分は何をしでかすか分かったもんじゃない。

そのとき、いきなりあかねの手が乱馬の頭を捉えた。
そのまま頭を胸に押し付けられる。

「おかえり、Pちゃん」
「どこに行ってたのよー、うーん…」

頭があかねの胸にぎゅうっと押し付けられる。
「お、おい、こら・・・」


固まってしまった乱馬をあかねの胸が圧迫してくる。
「もう、離れないで…。」
「えっ・・・。」


どれぐらい固まっていただろう。
あかねの規則正しい心臓の音と、置時計の音が重なって聞こえ、
乱馬は我にかえった。

この状況・・・。
やばいことは十分分かる。
だけど、少しでも長くこうしていたい。
それに大体自分が抱きついたんじゃない。
あかねが抱きしめてきたんだ。

今まで、あかねにこんな風に優しく触れられたことは無い。
いつも蹴り飛ばされたり、引っぱたかれたり、の身としては、
今、あかねが優しく自分に触れ、抱きしめているのが信じられなかった。

夜、良牙はこんな風に・・・?
そう考えるとはらわたが煮えくり返る。
やっぱりあの野郎、見逃しには出来ねえな。
いっそ、あかねに真実をバラして・・・。

そのとき、
「うーーんんん・・・。」

抱き寄せられた乱馬の頭は、あかねの胸の間に完全に挟まれる格好になってしまった。
弾力性のある柔らかな乳房が、パジャマの薄い布地を隔てて自分の顔を包んでいる。
自分の心臓が、ものすごく早く打っているのがよく分かる。
あかねの体からは、甘く優しい匂いがした。

あかね、お前が悪いんだぞ。
俺のせいじゃない・・・。
そう思いながら、乱馬は激しく勃起していた。


あかねにもっと抱きしめられたい。
頭だけじゃなくて、体ごと重なりたい。
自分だってあかねに触ってみたい。
軽蔑されるかもしれない。それでもあかねを犯したい。

一つ屋根の下に暮らしながら、今までは出来なかった。
あかねの方から抱きしめてきた今夜なら、言い訳が立つかもしれない。

震える手であかねのパジャマのボタンを外していく。
胸に顔を埋めたままの手探り。
いけないと分かってはいるが、器用な手先は一つずつボタンを探り当て、
あかねの体をさらけ出させていく。

処女のあかねの裸を見たのは
見ていいのは、俺だけだ。


自分の顔の下からシュッとパジャマを引き抜くと、
乱馬はあかねの裸の乳房に顔を埋めていた。


「大好き・・・。」

え゛。
あかねが起きたか?とびくーんとしたが、
見上げてみるとぐっすり寝ている。
寝言か・・・。

しかし、びくっとしたせいで一瞬のうちに高まった緊張は、
乱馬の下半身にまで伝わっていた。
ペニスが更に硬くなり、太く大きくなっていく。

もう我慢できねえ。
大好きならいいじゃないか。
自分がPちゃんと思われていることも忘れていた。

舌を出して、あかねの乳房をそっと嘗める。
白い乳房は少し押し戻され、勢い良く震える。

あぁ…。
もう駄目だ。

乱馬はあかねの手をそっと外した。
服を脱ぐと、その上に四つんばいになり、少し開いた唇にキス。
口を塞がれたせいで、あかねの規則正しい寝息が止まる。


「ん・・・?」

Pちゃんの夢を見ていた少女の視界に、何故か乱馬が映った。

「え、」


上半身がすうすうする・・・。

はっとして視界が鮮明になると、
自分の置かれている状況がようやくあかねにも飲み込めてきた。

ど、ど、どーいうつもり!?

それは言葉にならず、あかねは唇を塞がれた。

上半身裸になり、素っ裸の乱馬の下になっているあかね。
しかも、肩を押さえている手の力は半端無く、全然身動きできない。
やっぱり強い・・・。

「あかね、ああ・・・」

そう言うと、乱馬はまたあかねにキスをした。
な、何よ・・・乱馬あんた一体・・・?
あかねは必死に何か言おうとするが、
乱馬の舌が絡みつく。


いつもならぶん殴っているところだが、乱馬の声が必死なのと、
体を押さえている力があまりに強いのとで、あかねはされるがままに呆然としていた。

そのままパジャマのズボンを脱がされる。
股間が男の太い指に押さえられる。
乱馬は、体のどの部分を触れば女が気持ちよくなるのかを知っている。
女体化した自分の体を何度もいじってきたからだ。

パンツの上からその部分を片手の指先で優しくなぞる。乳房を舌で弄ぶ。
あかねは小さく声を上げ、細かく体を震わせているが、
パンツの股間は次第にしっとりと濡れてきていた。

パンツが十分湿ってからその紐をはずし、取り払う。
信じられないといった顔つきで乱馬を見つめるあかね。


白い太股をぐっと開くと、あかねの秘部が露わになった。
乱馬の指に弄ばれたせいで、乳白色の蜜が溢れだしている。
そこを更に指でいじると、とろとろと粘性のある液体が流れ出す。
あかねの顔を掴んで、膨れ上がったペニスを見せる。
「あっ。」
腰が震え、どんどん愛液が湧き出してきた。

その体を自分の上体で押さえつけ、ポケットから出したコンドームをつける。

「乱馬・・・。」

泣き声をあげるあかねの腰を押さえ、乱馬はありったけの力を込めてぶち込んだ。
入り口はとろとろになっていたが、穴の内側のひだがペニスをきつく圧迫してくる。
それが、更に欲情を煽り立てた。


ペニスはぐんぐんと奥へ入っていく。
二人はいつしか声を上げながら、お互いに腰をくねらせていた。
そのたびに結合している部分がぐちゅぐちゅときつくこすれあう。

乱馬の興奮は急速に上りつめていった。
体中の血液が、ペニスへ向かってどくどくと流れているように感じる。
今、自分は男嫌いだった少女を犯している。
目に涙を浮かべ顔を背けながらも、腰を動かし、声を上げるあかね。
いやらしい音が部屋に響いた。

乳房を咥え、穴の中でペニスをぐるぐると動かす。
あかねの穴全体が心臓の鼓動のように波打つ。

「あかねっ!!」
「あんっ!」

あかねの体が大きく跳ね上がり、ペニスからどくどくと精液が飛び出した。
ぐっ。
乱馬はそのまま少女の体の穴の奥までズンズン激しく突いた。
あかねが喘ぎ、穴がきつく絞まる。


二人は同時に絶頂を迎え、果てた。


オーガズムが去っても、射精が止まらない。
赤ん坊を100人は作れそうなほどの精液がドピュッ、ドピュッと吹き出している。

あかねは、あまりのショックに気絶していた。
キスをしても目覚めない。
顔を下げて乳房を嘗め回すと、びくっとして目を開いた。

「…。」

二人とも何も言わない。

無言のまま、乱馬はあかねの体からペニスを引き抜いてコンドームを外した。
そして、あかねの手をとって一物を握らせる。

まだ熱を持ったペニスが、柔らかな手の中で包まれている。

もう夜は明け、朝日が顔を出そうとしていた。


「…。」


もう寝る時間は無いな…。

構うものか。授業なんか寝ていればいい。

せっかくあかねの部屋で寝ていいことになったのだ。
まさかと思っていたことが成就してしまった。

これからもこんな夜を続けたい。
あかねが嫌でなければ…。いや、嫌だと言われたって俺は…。

あ、あかね…?

乱馬があかねを見ると、あかねは泣いていた。
ペニスはあかねの手にそっと包まれたままである。

それを少しきゅっと握って、あかねは自分から乱馬にキスを返した。
舌がぎこちなく入ってくる。

その舌に自分の舌をからめ、
あかねの手の中に二度目の射精をすると、
乱馬はそのまま眠りの世界に入っていった。


…。

どれくらい時間が経っただろうか。

ピピピピピピピピ。

目覚まし時計の音で、乱馬は目を覚ました。
自分の下にあかねがいて、まだペニスを握っている。
俺はあかねとセックスしたんだ…。
そのことを考えるだけで、乱馬はまた勃起してしまった。

驚いてあかねが手を離す。
あかねの手は、自分の精液だらけである。
あかねの秘所に手を伸ばすと、とろりとした液体が触った。
くちゅ…。

コンドームを付け、脚を開かせ、挿入する。
がくがくとあかねは震え、腰を動かす。

あの絶頂感が、今度はすぐにやってきて二人を揺り動かしていった。

ああ…、もうずっとこのベッドの中にいたい。
学校に行きたくない。


ピピピ…
アラームがもう一度鳴り始めた。
もう朝の稽古の時間は過ぎ、朝ごはんの時間になるころだ。

涙を流しながらあかねが乱馬をきゅっと押しやり、
それをきっかけに二人は離れた。

「・・・。」

更に沈黙。

「私、今日学校休むね。」

先に口をきいたのは、あかねだった。

「え…。」

「ご飯もいらない。かすみおねえちゃんにそう言っておいて。」

「お、おい…。」

乱馬は心配になってあかねを見た。
あかねはのろのろとパンツを着け、パジャマを着ると、
乱馬に背を向けて布団をかぶってしまった。


「あ、あの…。」

声をかけても返事がない。
乱馬も服を着て、それからもう一度あかねに歩み寄ろうとした。

その時。

「乱馬くーん、あかねー、ご飯よー。」

かすみがドアをノックしたので、慌てて乱馬はあかねから離れた。

気配からすると、ドアの外にはなびきや右京もいるようである。
げっ…。な、なびきだけには気付かれたくねえ。

乱馬は服を直し、もう一度あかねの方を見た。
あかねは布団にくるまったままである。

机の上のペンを取って、メモ用紙に「ごめん」、と一言書くと、
それを裏返しにして、乱馬はあかねの部屋を出て行った。




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