著者 : 名無しさん@ピンキー ID:cFsWNkRd 氏

その4 ー >>156
開始:06/05/28
最終:06/06/16
その4 − >>290

【 良牙+α×らんま 】


とある夏の昼下がり――――――。
天道家の縁側で、らんまは団扇片手に座っていた。
いつも通りのタントクップに、短パン姿。
男物の為、肩からタンクの紐が少し落ちている。
「あっちぃー」
今日は金曜日。あかねを始め、天道家の他の面々は日曜日まで帰ってこない。
商店街の福引で温泉旅行が当たり、あかね・なびき・かすみの3姉妹は出掛けた。
早雲・玄馬の両名は八宝菜が昨日めちゃめちゃにしたどこかの店舗に弁償として
臨時の住み込みで働く羽目になった。
本来はらんまも参加する予定だったが、どうやら壊した店舗は風俗店だったらしく、
未成年ということで免除(?)になった。
と、いうわけで、現在、天道家にはらんま1人である。

「腹減ったなぁ。」そう呟いて立ち上がろうとした瞬間。

「ぬぁぁぁぁ!!ここはどこだぁ!!!」
庭の垣根を突き破り、響良牙が現れた。
呆れ顔のらんま。
「あぁ!らんま!……ここは、もしかして天道家か?」
「もしかしなくてもそうだよ。お前ぇなぁ、少しは地理を覚えろよ…。」
良牙、少々ヘコむ。
「ま、いいや。上がれよ。どうせ、ほとんど飲まず食わずだったんだろ。
他に誰もいねぇから、俺が作るけど、なんか食ってけよ」
そう言うと、らんまは家の中に入っていく。
その後を、良牙は縁側から後に続いた。

その時、天道家の前には、1人の影があった。


「ほらよ。」
食卓に、山盛りの素麺が置かれる。
すでに空腹の限界を超えていた俺は、味も分からない位にがっついた。
「……ふぁりぃな、……ひょつじぇん来た上に、……ふぇしまで…」
「礼はいいから、食うか話すかどっちかにしろって。」
そう言うと、奴は片膝を立てて、再び団扇で扇ぎ始めた。
特に暑い今日は、首から胸元にかけて
うっすらと汗が滲んでいる。
相変わらず、大き過ぎる服だ。
ほのかに色付いた、ふくらみに。
無意識に目が行ってしまう。
下着も着けようとしない。
人が、どんなに気まずい気でいるかも知らないで…。

…………いつの間にか、動きが止まっていたようだ。
怪訝な顔で見られる。 やばい。
何食わぬ顔で,再び食べる。
もう、何を食ってんのかわからない。。。

その時。
「おい!! オカマ野郎、いるか!!」


庭からの大声に、俺は振り向いた。
あまり歓迎できない客、パンスト太郎がいた。

「オカマじゃねぇっつってんだろ!! パンスト!!」
「そこで切るな、略すな!!」
「まぁ、いいや。 何しに来たの?じーさんならいね…
っっぶわっっ、冷てっっ!! てめ、何すんだよ!!」

野郎、おもっくそ顔にかけやがった。
ただの水…みてぇだけど…
にやにやしやがって。とりあえず柱に縛って置いた。

「良牙、ちょっと着がえてくる!!」
そう言うと、口からめんつゆと麺を吹き出した。
汚ねっっ。 少しは恥じらいが何とかとか言ってるけど、
今はそれどころじゃねぇ。 
早いとこ男に戻って、奴をぶん殴ってやる。

あぁ〜、濡れた服が貼り付いて気持ち悪りぃ。
こんなもんは、さっさと脱いで、お湯をかぶって。
…………………かぶって?
………………戻らねぇ!!!!
「なぁ――――――――!!!!」


全く、あいつには女の恥じらいってもんはないものか…と
思っていると、風呂場の方から大声が聞こえてきた。

「何だ、どうした、乱馬!!」
風呂場を開けると、全開にしたシャワーから立ち上る湯気の中に、
全裸の女がいた。
「あんの野郎ぉ、何かけやがった!!」
てっぺんからすっかり濡れた髪から、水滴が滴っている。
上気を帯びた肌の上を、玉になった水が滑り落ちる。
そして、その身体は。  何も覆うものが、無い。

釘付けとは、こういう状態を言うのだ。
俺の目は、今、眼前で揺れ動く胸と、
その薄いピンク色の先っちょ、
そしてその下に見え隠れする、かすかな陰りの間を巡って、

「………おい……おい!良牙、戻って来い! 鼻血垂らしてる場合じゃねぇよ!」
両腕を掴まれ、はっとする。
と、同時に、股間が熱を持っているのに気づく。
俺につられて目線を落とす乱馬。
「なっっ……」
見る見るうちに、小さい顔が紅潮していく。
恥ずかしいのは、こっちも同じだ。
「ご、誤解だ、乱馬!こ、これは、、、」
咄嗟に手を伸ばすが、    逆効果だった。
俺の両手は、しっとり潤んだ両胸を、下から持ち上げることとなった。柔らかい。…温かい。
「!!!!」
すかさず鉄拳が飛んでくる。
それをよけようとして、身を翻すと、
濡れた床で滑り、相手諸共倒れた。
床と、あいつの身体で、俺の服は前後共にびしょぬれになった。

「良牙、お前なぁ〜…漫画じゃねぇんだから。
悪気が無いのはわかっけどよぉ…」
完全に呆れ顔だ。
「お、俺だって、好きでこうなってるわけじゃっっ」
「まぁ、いいや。自分でどうこうできるわけでもないしな。」
今度は胸が更に顔に近くなった上に、尻の感触が伝わってきて、全然よくない。寧ろ悪化してる。
いや、イイといえばイイんだけども。。。。

「今はとにかく、あいつだ!! 何しやがったんだ、あの野郎!」

「何だ、豚君とお楽しみ中だったか?元オカマ野郎。」
見上げると、縄を解いたパンスト太郎が俺等を見下ろしていた。


「おい!てめぇ、これはどうゆうこった!」
甲高い声で、奴が言う。
「前、この名前のせいで恋人が出来ないって言うのは、話したよな?」
「おう、でもそれがどうしたってんだよ。」
豚の上から降りた。豚の奴、鼻血垂らしながら俯いてやがる。
「このまま女性経験がないってぇのも、嫌なんでね。」
そう言いながら、奴の腰を引き寄せる。
華奢でいて、触れると柔らかい。
「何すんだっっ離せっっ」
必死で手を突っ張っている。無駄だというのに。
「止水桶って、知ってるか?」
「知ってるけど、ちょ、おま、まさか俺にかけたの…!」
「さっきかけたのは、いわば体験版だ。1日で効力は切れる。
 ただ、おまけの効果もつけたがな。」
「おまけ…?」

「1日間、お前は完全な『普通の』か弱い女になるんだ。」
「ふざけんなっっ誰がか弱いって、」
「その証拠に、お前、俺の腕から出られてないじゃん。」

目が、大きく見開かれる。下には、唖然とする豚野郎。

その隙に、片手を乳房に、もう片方は後ろから下へ這わす。
「離せっっ」
そう言われて離すバカがいるもんか。
皮膚に、しっとり吸い付くような弾力。
指間に小さい突起をはさみ、指全体を使って自在に形を変えていく。
するっとした、柔尻の割れ目をなぞると、その先は、わずかに温かさが違う。
く、と指を軽く曲げてみる。
「くっ…………」
目をきつく瞑って、顔を反らそうとする。
耳まで真っ赤だ。まだ抵抗をやめない。
胸から手を離し、その手で大腿を引き寄せる。
空いた胸には、舌を這わせる。先端から、円を描いて。
そのまま、鎖骨のくぼみ、そして首筋へ。
「ひ……ん…」
今度は、さらに歯を食いしばっている。
下も休めない。指先で輪郭をなぞる。1周したところで、
湿り具合が変わった。指が少し、滑る。
そのまま、爪先まで、入れてみた。
「ふぁあん!っんん…!!」
ようやく、鳴いてくれた。


ふざけんな、誰が犯られるか!!
ずっと手に力を入れているのに、奴との距離は一向に広がらない。
それどころか、段々力が抜けていく気がする。
くそ、くやしい。  絶対声だけは出すもんか。
両手で、口を塞ぐ。と、その直後、
「んんっ…!!んっんっんんっっ……」
胸を口に含まれたらしい。
生温かい温度と、自在に動くもの(舌?)が来る。
先端を刺激される度に、電流が走るかのようになる。
一方、下では、着実に指が侵入してきている。
小刻みに動かしながら、ゆっくりと、奥に進んでくる。
「んあ!!」
手に力が入らず、口から外れてしまった。
上と下、両方から双方に向かって、波が来る。
やばい。    脱力が全身に広がってきた。
足の間が、気持ち悪い。 ぬめっている。
もう、立ってられな・・・・
膝の力が抜けたとき、抱き抱えられ、浴槽の端に座った奴の上に座る格好になった。

「ふん、最初の威勢はどこいったよ」
睨み返そうと振り向くと、頬を熱い涙がつたった。

「泣くほどよかったか?  可愛いらんま『ちゃん』」

この野郎、絶っっっっっっ対ボコボコにしてやる。
そうだ、良牙。あいつは…なっあいつ…またボケっとしてやがる!!!
「良牙!! おい!! 聞いてんのか!! 良牙!!!」
やっと、我に返った。
あいつ、ずっと俺の首から下しか見てなかったな…未だ勃ったままだし。

どかっっ
良牙は、太郎の腹に1発かまし、その隙にさらにもう1発。
パンスト野郎は、遠くに飛んだ。
支えが無くなった俺は、床に落ちる。
立とうにも、腰から下に力が入らない。
「おい、乱馬、大丈夫か?」
「お前、見てねぇでどうにかしろよ!! スケベ男!!」
「だ、だから助けてやったじゃねえか!!」
「人の貞操の危機だっつうのに、勃たして見物しやがって!
 こんの、変態!!」
「何だと!!」
良牙が、俺の両腕を掴んだ瞬間・・・・・・
良牙は、俺に馬乗りになっていた。・・・・・・学習しない奴。
「??!!!!」
良牙は慌てて身体を引き離そうとする。俺は、起き上がろうと身体を挙げた、その時。
良牙の指が胸の先端を、軽く引っ掻いた。

「あん!!」

しまった!!
………………今までで一番大きい声が出た。


もう、とっくに思考はショートしていた。
パンスト太郎に抱えられていた乱馬は、周りのどの女よりも色っぽく見えた。茜さんよりも。
離れようともがく度に、大きな胸が揺れる。先は、少し赤くなっていて、ツンと前に出ていた。
細い腰が、相手の手にしっかりと押えられているので、尻が余計に動き、
それは、時折身体が痙攣したみたいになる度に、後ろに突き出される。

そして、あの顔。  いつもは、生意気そうな顔が。
耳まで真っ赤にし、眉は八の字に下がり、閉じられた眼は、薄く開けられるとその中は潤んでいる。
薄いピンクの小さい口は、途中からは半開きになった。
そこから、今まで聞いたことのない、子猫のような鳴き声が。
これらが断片的に、でもはっきりと頭の中をぐるぐる回っている時に、あいつは、びっくりする程大きな声で叫んだ。
……………………………。
二人の時が、止まる。
乱馬は、再び両手で口を押さえ、伏し目がちに眼を逸らす。
さっき以上に顔は赤くなっている。 ふて腐れたような表情。
その顔を見た途端、もうとっくに限界だった下半身は、

「ら、乱っっ!!…馬………。」

大きな開放感と共に、パンツの中に嫌な感触が広がった。
………………最悪だ。
俺の変な呼名に反応した奴は、俺の表情の変化を見て取ると、すぐ何が起こったか察したらしい。
「………………………早っ。」
あああ、もう、穴があったら入りたい。
「だ、誰のせいだと思ってる!!」
「人のせいにすんなよ!第一、俺何もしてねーじゃん。」
「ぐ……」   言葉に詰まってしまった。
「しかしよぉ、良牙。お前、そうとう溜まってんだな。」
再び、首を挙げる下半身。
「まぁ、修行の旅ん中そうそう発散できないのは
 俺もわかるけどよ。たまにヌいたりしないのか?」
「や……やってはいるっっ」
何でこんな話をする羽目に。
「………まさか、茜オカズにしてんじゃねえだろうな。」
「ち、違う!!そんなことはしていない!」
「じゃあ、何でやるんだよ。 うっちゃんか? 珊璞か?
 あかりちゃんか?」
「そ、その時もあるけれども、、、」
「……も?」
しまった、つい。
「もってなんだよ!やっぱり、茜使ってんじゃねえか!」
睨まれた。
「ち、違う!そうじゃないんだ!!!」
「じゃあ、どうゆうことなんだよ。」
「い、いや、その………………。」
「ほら、やっぱり…!!」
「っっっ目の前の奴に、お前をオカズにしてるなんて、
 言えるわけないだろうが!!!!」
………………………………………………言ってるし。
あああ、もうどうしたらいいんだ。


バカだ、間抜けだとは思っていたが、今日、バカ正直という項目も加わった。
良牙は、これ以上ないくらいに顔を真っ赤にして俯いている。
「その、女のお前と風呂場で会った時、間近で女の裸なんて見たのがその時が初めてで、だから、強く印象に残っているっつうか、思い出すっていうか、その…」
「まぁ、Pちゃんがお前だとは知らなかったとはいえ、無防備な俺も悪かったしな…兎に角、俺から降りろ。重い。」
やっと降りた。

まだ顔の赤い良牙に対して、出来心が沸いた。
「…で?お前の脳内で俺はどうしていたんだ?」
「い、言えるわけないだろ!!」
「ズリネタ公開するっつー羞恥プレイもやったんだから、今更恥ずかしがったってしょうがないだろ。言葉で言いづらいんなら、行動で示してくれてもイイし?まぁ、『純情』な良牙クンには無理だろうけど?」
「馬鹿にするなぁ!!!」
また良牙が上に乗って来た。但し、今度は事故なんかじゃない。まずい。調子に乗りすぎたかもしれない。本日2度目の貞操の危機!!!
「良牙、落ち着けって!冗談だって!…やめ…やぁっっ」
腰を引き寄せられ、足を固定された。パンスト野郎の「おまけ」は、本当だったらしい。全力で相手を押しやっているつもりなのに、良牙はびくともしない。
そうこうしている内に、耳を舐められた。ぞくぞくする。胸には手が添えられ、どんどん刺激が増えてくる。自然と呼吸が荒くなる。
耳を離れた舌は、臍の辺りに飛んできた。そのまま、ぬらぬら動きながら段々下に…
「ちょ、良、牙ぁ、ソコは、ぁっやめ、」
「お前がやれって言ったんだろ。俺は続ける。」
一旦離れたと思った舌は、穴に突っ込まれた。
「ひゃあん!!あっ、あっ、ぁああ!!」
俺の中が、ぐちゃぐちゃにかき回される。もう、おかしくなりそうだ。ぴちゃぴちゃ、卑猥な音が自分の身体から聞こえてくる。
両足は上に挙げられ、その中心に顔を埋められている。両手で良牙の頭を離そうと押しているのだけれども、やっぱり動かない。
「マジでっ、やめっっ、も、俺、おかし……!!??」
舌が抜かれたと思ったら、上のクリトリスを吸われた。その瞬間。
「はんぁっっっ、ぁぁあああ!!!!」
頭が真っ白になった。同時に、股間がきゅっとなって、引き攣ったようになる。これが女の絶頂。。。
はぁ、はぁ、はぁ………息が上がってる。キツイ運動したみてぇだ。もう、全身の力が抜け切っている。
良牙が身体を起こした。もう、気が済んだだろう。しかし、男にイカされるとは…情けないことこの上ない。
と、思っていたら、奴はトランクス一丁になっている上に、それまでも脱ごうとしている。まさか、こいつ……!!!
「そ、それだけは止せ!!やめろぉぉぉ!!」
俺は、正に死力を尽くして叫んだ。


もう、止められなかった。身体に触れる度に乱馬は女の声を上げ、その声を聞く度に、すっかり勃ち上がったモノが脈打つ。今までに経験したことのない、柔らかさと温かさが手に染み付いた。
初めて見る女のソコは、別の生き物のようで、とろとろと潤い、ヒクついている。それと、あの独特の匂いが、誘っているようで、むしゃぶりつき、掻き回し、めちゃくちゃにせずにはいられない気持ちにさせる。

「……めろぉぉぉぉ!!」
突然の大声に我に返る。すると、いつのまにか全裸になった俺を、涙でぐしゃぐしゃになった顔で乱馬が睨んでいた。俺のモノは、乱馬の入り口ぎらぎり手前で、止まった。
「す、すまん!!俺は、その……」
どう言ったらいいのだろう。言葉がない。
「やっと正気に戻ったな。いいよ。…変に挑発した俺も悪いし。」
乱馬の目が、俺の股間に向く。
「さっき出したばかりなのに……先走り出てんじゃねぇか。もう限界だろ。」
「ああ、大丈夫だ。自分で処理す……」
「俺がヌいてやるよ。」
…………は?
「フェラはさすがに無理だけどよ、手でだったら、別に…そんなにしたの、責任半分位ぇは俺にあるし。」
「そ…な…だ、大丈夫だ!ひ、一人でできる!!」
「何だその返事…。いいから、こっちもっと寄れって。」
「わ、ちょ、待て!!触るな、駄目だって、そんなっっぁあっっっ、ぅくぁっ……!!」
小さな顔めがけ、俺のザーメンは飛び散った。


手を伸ばし、握った瞬間、予想以上の硬さと脈打つ感触に、らんまは驚いた。女性とこういう経験をするのは今回が初めてだろうにしても、興奮し過ぎである。
と、その時。らんまの顔が生温かいもので被われた。指を顔に触れてみる。ぬるりとした感触。この臭い。ゆっくりと顎をなぞったザーメンは、豊満な胸の谷間へと沈んだ。
「げぇ、髪にもついてる。うわ、まずっ。出すなら出すって言えよ。俺顔射はリクエストしてないぜ。」
「急に、その、握るから…!それに、自分以外の人に触られたの、初めてだったし……調整きかなくて…」
「わぁーった、わぁーった。しかしよぉ、一気に挿入しようとしたり、顔射かましたり、お前結構激しいな…。初心者のクセに。」
「お前こそ、やめろ離れろ言ってた割には、………声出てたぞ。」
「早漏のクセに。」
「男にイカされたクセに。」
「大体なぁ、お前ムッツリスケベなんだよ。興味がない、その気がない言っておきながら、しっかり見るとこ見てるし、触るとこ触ってるし。」
「そもそもお前がもうちょっと恥じらいを持つべきだ。そんなだから、今日みたいに変態野郎に目ぇつけられるんだ。」
「…………。まぁ、でも、なんだ、パンスト太郎ぶっ飛ばして……くれて…どうもな。」
唐突に礼を言われて、驚く良牙を尻目に、らんまはシャワーを浴び、浴室から出ようとする。面倒なのか、タオルさえ巻こうとせずに飄々と目前を通り過ぎようとする。良牙の目には、揺れる胸が映り、下半身は本日3回目の立ち上がりをみせ始める。
脱衣所への扉を開け、らんまが振り返る。
「上がる前に、床流しとけよ…て、良牙ぁ…お前そんなに欲求不満なの?」
「う、うるさい!!俺のせいじゃない!コレが勝手に…」
「お前の身体だろうが!俺がどうこうしてるわけじゃないだろ!!」
「だから、お前が……」

とある夏の日。再び響く、高音と低温の怒鳴り声は、暑さに吸い込まれていく。






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