著者 : 849 ID:iwydIKOh 氏

その1 ー >>853
開始:04/01/30
最終:04/02/13
その1 − >>887

無 題

「はぁ〜ひどい目にあった」
乱馬は天道一家とスキー旅行に来ていた
スキーも無事終わり、温泉宿に来たまでは良かったのだが
そこからの宴会が大変だった
酔っ払った早雲と玄馬に付き合わされ、無理やり酒まで飲まされた
気が付けば11時をまわり、あかね達は既に自分たちの部屋へ戻っていた
「くそ親父、酒なんか飲ませやがって・・・酔い覚ましに風呂へ行ってから部屋に戻るか」
11時を回った宿は照明が少し落とされ、階段の踊り場は暗く不気味さを漂わせていた
1Fにある露天風呂にたどり着くと、脱衣場へ入った
流石に11時を回った今は誰もいないようである
「貸切だな」
乱馬はさっさと服を脱ぎ、露天風呂へ入った
雪がしんしんと降り積もり、照明に照らされた庭が美しい
降りしきる雪に見とれていると、脱衣場から誰か入ってきた
「へぇ〜こんな時間にまだ風呂に来る奴がいるんだな」
乱馬は湯煙の向こう側のシルエットを見ていたが、姿を見て凍りついた
あかねである


「やばい」
慌てて、逃げようとしたが既に遅く、あかねに見つかってしまった
「きゃあ!!」
あかねの叫び声が一瞬響いたかと思うと、雪に声をかき消された
「あ、あかね、悪い、男湯と間違えた」
慌てる乱馬にあかねが声を掛けてきた
「なんだ、乱馬だったの」
「えっ!?」
あかねの意外な反応に乱馬は驚いた
「なに照れてるのよ、私達許婚でしょ」
「な、なんだよ、あかね、おまえちょっとおかしいぞ」
たじろく乱馬にあかねが身を寄せる
「うっ、酒くせぇ、あかね、お前酒飲みやがったな」
「いいじゃない、たまの旅行なのよ、羽目外さなきゃ」
そういうと乱馬の横に座り、いきなりキスをしてきた
「ば、馬鹿、やめ・・・」
あかねは乱馬の肩に手を回すと、舌を絡ませてきた


あかねの濃厚な口付けに乱馬は戸惑いを隠せない
しかし、体は正直で乱馬の股間は既にカチカチになっていた
「乱馬・・・」
「な、なんだよ」
あかねの虚ろな瞳が目に飛び込む
温泉で体の温まったあかねの体はほんのりピンクがかり色っぽい
何時もの毅然とした態度は消え、メロドラマのヒロインのような雰囲気だ
「あ、あかね、お前なんか・・・(可愛い)」
「なぁに?」
あかねの色っぽい声に堪らない興奮を感じる
「あ、あかね!」
乱馬の理性が消し飛ぶ
もしここで女に変身できるのなら、一瞬にして興奮が冷めてしまうのかもしれないが、今はれっきとした男である
いくら奥手の乱馬とはいえ、男の時に、女の、しかもあかねにキスをされ、生まれたままの姿で抱きつかれたら、自分を抑えることが出来ない
「きゃ、乱馬」
乱馬に突然強く抱きしめられ、小さな悲鳴をあげるあかねに乱馬は夢中でキスをした
薄暗く雪の降りしきる露天風呂は、二人だけの世界になっている
「あかね、俺もう我慢出来ないぞ」
乱馬はあかねに問い掛ける


「乱馬、早く私を抱いて・・・」
あかねは乱馬の股間に手をやると、自分の秘部へ乱馬のペニスを押し当てた
「あかね!」
乱馬は夢中であかねを抱いた
処女のあかねの秘部は温泉のお湯と愛液で潤っていたものの、少し抵抗があった
「ああん」
あかねに痛みと快感とが混じった不思議な感覚が襲う
温泉でピンク色に染まった体がよじれ、色っぽさを増す
乱馬の動きに合わせ、体をよじり喘ぎ声をだす
「ら、らん、ま、ああん、ああん」
「あ、あかね、お前可愛いよ」
乱馬は初めてあかねに面と向かって可愛いと言った
今まで、可愛い部分はあったのだが妙な照れがあり、如何しても言えずにいた
素直になれない自分に腹立たしさも感じていたが、あかねもまた自分を押し通し、言いたいことを言うため結局喧嘩で終わってしまう
しかし、目の前に、今までのあかねとは別人のようなあかねがいる
自分の理想とする可愛く、色気のある変身したあかねが、目の前で自分の動きに合わせて喘ぐその姿は乱馬の興奮をさらに高め、動きが激しくなる
「ああああん、あん、あんあん・・・」
喘ぎ声が激しさを増す
「あ、あかね、俺もう駄目かも・・・」
童貞の乱馬は強烈な快感の前に既にイキそうになっていた
「ら、らん、ま、あんん、あん・・・中で出していいよ」
あかねのその言葉を聞き、更に動きを早めた
「ああああん!」
乱馬のペニスが大きくなり、あかねに強烈な快感が全身を襲う
「うぅ!」
「ああん!」
乱馬がイクと同時に、あかねも激しくイきそのまま乱馬に力なくもたれかかる
幸せそうな顔で乱馬の胸に顔をうずめているあかねの頭を軽くなでながら、静寂さを取り戻した露天風呂で乱馬は降りしきる雪を眺めた


ふと気が付くつと、何故か裸で温泉にはいっていた
「あたし、何時温泉に来たんだろう?」
あかねは酔っ払っていた前後の記憶がなくなっていた
「そういえば、チューハイ飲んでから、記憶がないわね」
「あかね」
突然後ろから乱馬の声がした
「えっ??」
驚いて振り向くと、乱馬が抱きついてきた
「きゃー、あんた、なに考えてんのよ!変態」
乱馬の頬を思い切り平手打ちし、突き飛ばした
「あ、あかね、どうしたんだ?突然、、さっきまで、、、」
「さ、さっきまで?ま、まさかあんた私の記憶が無いうちに変なことしなかったでしょうね?」
その時あかねの下半身に痛みが走った
「う、痛、、、ま、まさか、あんた、あたしを襲ったんじゃないでしょうね?」
乱馬は突然のあかねの変わりように驚いた
「な、なんだよ、お前が俺の後から風呂に入ってきて、誘惑したんじゃないか」
「あたしがあんたを誘惑?なにいってんのよ、変態、そんなことするわけないでしょ」
「そ、そんな、あかね、男の俺にあんな迫り方しておいて、女の時なら兎も角、男の状態でどう我慢しろと言うんだ?」
「あ、あんたやっぱりあたしを、、、」
あかねは目に涙を浮かべて乱馬を睨みつける
「ちょ、ちょっと待て、俺はお前だったからこそ嬉しかったんだぞ、なんか初めて自分の気持ちに素直になれたというか、なんというか、、、」


「ほんとう?」
あかねは涙目で乱馬に問い掛ける
「本当だって、俺、お前を抱けて死ぬほどうれしかったんだぞ」
「本気で言ってるの?」
あかねは空を見上げ、降りしきる雪を見つめた
「はぁ〜、まさか私から乱馬を誘惑しちゃうなんてね、乱馬、あんたこうなったんだから、ちゃんと責任とってよ」
「ああ、分かってるよ」
乱馬はあかねを抱き寄せるとキスをした
「きゃっ、あんた急に大胆になったわね」
「おまえなぁ〜、どっちが大胆なんだよ」

-ガラガラ-
突然後ろから扉を開ける音がしたかと思うと、早雲と玄馬が風呂に入ってきた
「早乙女君、雪の降りしきる露天風呂も粋だねえ」
「天道君、君と露天風呂なんて、お師匠様との修行時代以来だねえ」

「なんで、おとうさんたちが入ってくるの?」
「あのな、お前が男湯に酔っ払って入ってきたんだよ」
慌てて乱馬とあかねは岩陰に隠れると、見つからないように脱衣場に入り、浴衣を羽織ると露天風呂を後にした


-続きはお部屋で-



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