著者 : でんでん 氏
その1 ー >>818
開始:04/01/13
最終:04/01/13
その1 − >>822
【
無 題
】
「ねえねえ、君。雑誌のモデルやってみない?」
「はぁ?」
一人で肉まんを頬張っていた女らんまに、見知らぬ男が声をかけてきた。
「やんねーよ。じゃあな」
らんまはそう一言言い放ち、スタスタと去っていこうとした。
だが、男は懸命に引き止めようとする。
「頼むよ〜!一回撮影するだけで10万貰えるしさぁ・・・」
「・・・10万!?」
らんまはピタリと足を止めた。
「(10万ありゃ当分食い物に困んねーし、他にも色々・・・)」
「ねぇ、どう?やる気になってくれた?これでも駄目なら別に・・・」
「やっ・・・やるやる!やってやるよ!」
らんまが男の肩を掴み、ぶんぶんと揺さぶる。
「そ、そうかい・・。それなら、このメモに場所と日時書いてるから」
「おうっ」
らんまはメモを受け取ると、ポケットにしまった。
「しかしなぁ・・・やっぱアヤシイよなー」
らんまは天道家の屋根で、男から受け取ったメモを見つめていた。
場所は駅前の小さなビルの4階、日時は日曜の11時と書いてある。
「まあ・・・もし危なくなっても俺にかなう奴なんていないだろうし、
何も無かったら、それはそれで楽に10万稼げる訳だし・・・ま、いっか」
らんまはそう呟き、ポケットの奥にメモをしまいこんだ。
日曜の朝、らんまは一人で駅前にいた。
メモに書いてある場所通りのビルを見つけ、中に入って行く。
4階にあるスタジオには、らんまが思っていたよりもしっかりした設備が整っていた。
「おい、来てやったぞ」
あの時声をかけてきた男に、らんまが声をかける。
「あっ、ちゃんと来てくれたんだね!どうもありがとう!」
男が嬉しそうな顔でらんまを見つめた。
「で・・・俺は何すればいいんだ?」
「ただ服着て、笑顔で写真を撮ってもらうだけだから。
脱ぐとかそういうのはもちろん無しだよ」
「脱ぐのは無し」と聞いて、らんまは少し安心した。
それから、らんまはいくつかの服を着て、写真を撮られ続けた。
らんまの精いっぱいの作り笑顔が、何枚も写真のフィルムに収まる。
「はい、お疲れさん。これ飲んで。次が最後だしね」
男がらんまにジュースを渡す。
「お、サンキュー。あと・・・ちゃんと10万貰えるんだろうな?」
「もちろんだよ」
男がそう言うと、らんまは紙コップに入ったジュースを一気に飲み干した。
「んじゃ、次の服に着替えてくる」
らんまはそう言うと、着替え部屋へと歩いて行った。
それを見ていた男、カメラマン、その他のスタッフ全員が、
顔を合わせあい、そして笑みを浮かべていた。
「なんだ・・・滅茶苦茶眠い・・・」
らんまはうとうとしながらロッカーに寄りかかった。
すると突然、部屋のドアが開き、
何人もの男達がらんまに声をかけた男を筆頭に中へ入ってきた。
「らんまちゃん、気分はどうかな?」
男がらんまに笑みを浮かべながら声をかけてきた。
「てめぇ・・・騙しやがったな」
「当たり前じゃん。こんな写真撮影で本気に10万貰えると思ってたの?
世間知らずもいいトコだよ、バーカ」
男達がゲラゲラと笑い出した。
その瞬間、一人の男の体が壁へと吹っ飛んだ。
「え・・・?」
男はそのまま泡を吹いて気を失ってしまった。
「眠る前に、てめーらを全員一瞬でぶっ殺してやるよ・・・」
らんまが眠たい目を必死に開けて、拳を構えた。
「おりゃあーっ!!」
らんまが何発ものパンチを男達の集団に浴びせる。
何人かが吹っ飛び、そして何人かは部屋の外へと逃げ出して行った。
「逃がすかぁーっ!」
らんまも部屋の外へ出て、男達に襲いかかろうとした。
しかし、らんまの体中を激しい痛み、痺れが襲った。
「う・・・あ・・・?」
らんまはそのままよろよろと崩れ落ち、気を失った。
その後ろには、背丈のある金髪の男が立っていた。
「大野さん!」
男達が安堵の表情を見せる。
「てめーら、こんな女にやられてんじゃねーよ。
コイツがそんなに強いなら、アタマ使えアタマ」
大野と呼ばれた男はそう言うと、大型のスタンガンをぶんぶんと振る。
そして、ゆっくりとしゃがみ込み、らんまの顔を覗いた。
「俺さぁ・・・こういう生意気な女、嫌いなんだよね。
今日はいつもと違って、徹底的にやっちまおうかなぁ・・・」
大野はそう言いながら、レロッと舌なめずりをした。
「ん・・・」
らんまは照明のライトに眩しがりながらも、ゆっくりと目を開けた。
その瞬間、自分のあられもない姿に気付いた。
「あ・・ああっ!何だよこれっ!!」
両手両足は鉄製の手錠で縛られ、体は完全に裸。
首にはチェーン製の首輪が巻かれていた。
「おはよう、らんまちゃん」
大野が上から、らんまの姿をまじまじと見つめていた。
「てめぇ・・・すぐにこれ外せっ!
今すぐ外さねーと、後でてめーら全員、絶対にぶっ殺すぞ!!」
両手両足、首でジャラジャラ音を立てながららんまが叫ぶ。
それを聞いた大野の表情がみるみる強張っていく。
「何偉そうにしてんだよ・・・・・コラッ!!」
大野がらんまの首輪についているチェーンを上に引っ張りあげた。
すると、らんまの首がギュッと締まっていった。
「ぐ・・・あああぁぁぁ・・・」
らんまはもがくが、両手両足をジャラジャラ言わせるだけで、
状況は何も変わらない、むしろ酷くなる一方だ。
らんまの顔が赤く紅潮し、息も荒くなってきた。
「く・・・るしい・・・や・・め・・ろ・」
「ま、これぐらいにしてやるか」
大野はそう言うと、チェーンを床に放り投げた。
すると、チェーンがふっと緩くなる。
「ごほっ・・・がはっ・・・ごほっ・・・」
らんまは涙目で数秒咳き込み続けた。
「いいか?次、俺に対してそんな口聞いてみろ。
そん時はマジで殺すからな・・・ククッ・・・」
大野はそう言うと、らんまの頬に流れている涙をペロッと舐めた。
幾多の戦いを戦い抜いてきたらんまだが、
この状況のあまりの恐ろしさに、らんまは体を震わせていた。
「(こんな・・・こんな事になるなんて・・・!!)」
だが、大野はすでに次の行動へと移っていた。
勃起したモノをチャックから出し、全く濡れていないらんまの秘部にあてがった。
「え・・・え・・・そ、そんな・・・うそ・・・・だろ・・」
「うそじゃないよん」
大野はそう言うと、無理矢理らんまの秘部にモノを押し込んでいった。
「う・・・あああああぁぁっ!!痛いっ・・・いてぇ・・・あああっ・・・」
ぶちっ・・・ぶちっ・・・と嫌な音がらんまの体の中から聞こえる。
だが、大野は止めようという気はさらさら無いようだった。
「処女だったのか・・・まぁいいか」
「ひいぃっ・・・もう・・・頼むからもう・・・うあああぁぁっ」
ズブッと大野のモノが根元まで押し込まれ、
らんまの秘部からは赤い血がドクドクと流れ出していた・・・。