その1 ‐ >>235
開始:03/05/10
完結:03/05/10
 
 ごくん、と乱馬は唾を飲み込んだ 
「あ、あかね。何してんだよそんな格好で」 
 そんな格好、というのは裸エプロンである。あかねは餅みたいに白い肌にピンクのエプロンだけで、後ろから見たらきゅっと締まった桃のお尻が丸見えだ。 
「何って、乱馬好きでしょこういうの」 
「ばばばばか! 好きなわけ」 
 乱馬は目のやり場に困った。 
「これは乱馬の夢の中だもの。乱馬が好きじゃなきゃ、こんなの着るわけないでしょ?」 
 あかねが床に座っている乱馬に抱きついた。すべすべしたあかねの腕が乱馬の首を包み、むにゅん、と2つの膨らみが当たった。 
「そ、そっか。夢か。夢だよなぁ…」 
「起きてるときはちっとも優しくしてくれないんだもの。待ちくたびれちゃった」 
 あかねは身体を密着させ、乱馬の耳たぶを噛むような仕草で、ささやいた。 
「知ってるのよ。乱馬が本当はえっちで、あたしにあんなことやこんなことしたいって思ってるの」 
 ゾクゾクっと寒気に似た快感が、乱馬の背筋を走った。 
「あかねぇっ」 
「きゃっ?」 
 夢の中なら何をしてもいいだろう。それに夢の中のあかねは乱馬が自慰するときに想像ような、都合がよくて淫らで可愛くてめちゃめちゃにしてやりたいようなあかねだった。 
 乱馬は急いでズボンとトランクスを膝まで下ろすと、四つんばいになったあかねに、後ろから抱きついた。息子は上向きに怒張してばっちり臨戦態勢である。 
「いやん。せっかちなんだから」 
「いいだろ別に」 
 こういう体勢のための裸エプロンなのだ。背中と尻が丸出しだから、脱がす必要がない。背中から見たあかねの腰のライン、真っ白な尻、太股。 
腰のところでちょうちょ結びになっているエプロンの紐が、乱馬のツボを直撃している。それに乱馬は半裸のほうが全裸より興奮するのだ。 
 身体を密着させると温かくて柔らかくて、ひどく切なかった。乱馬はエプロンの脇からあかねの胸に手をのばした。いつも小さいとばかにしているが、 
それは女らんまに比べてのことで、あかねの胸は標準サイズだ。くりくりと乳首を転がすと、それにあわせてあかねが吐息を漏らす。 
「やだ、乱馬。すっごい息荒い…」 
「だってよ、もう我慢できねえ」 
 乱馬はすっかり狼のようである。腰はひとりでにカクカクと動き、先っぽはあかねの入り口をつついている。乱馬は胸のもみしだいていた手を 
下降させ、あかねの股間に分け入った。乱馬はそこらのうぶな男子高校生とちがって、女の穴の位置がわからない、なんてことはない。 
 自分が女になった経験があるからだ。 
 あかねの穴は濡れていた。乱馬はゆっくり、でもできるだけ急いで、中指をあかねの膣の形に沿わせるように折り 
曲げて、挿れて行った。 
 乱馬は一度、自分が女の身体のときに、興味本位で指を挿れてみた記憶があった。その時、きっと男の時にはな 
かったような快感が得られると予想していたのだが、膣の中は予想よりもずっと鈍感で、快感は得られなかった。ただ 
指を締め付けてくる膣の形状に、男として興奮しただけである。 
 ただ、膣の中を乱暴にすると非常に不快だとということがわかった。中指一本挿入するのにも、異物感が恐ろしく、 
少し見当違いの所をぐさりとやると、内蔵が痛むような鈍痛が走った。 
 その経験があったから、初めての性交相手であるあかねの身体も、丁寧に扱うことができた。たとえ夢の中だとして 
も、あかねに嫌な思いはさせたくなかった。 
 あかねの膣は乱馬の中指を根元までくわえこんだ。締めつけがすごい。女のときのおれ以上かもしれない。あかね 
の中はぬるぬると暖かい。乱馬は指先に神経を集中した。余っている方の手も、あかねの脇から腹部、股間へと持っ 
ていった。 
「あっ…」 
 あかねがうめいた。乱馬は、ここだ、と決めてあかねの濡れたクリトリスに自分の指の腹を何度も押し付けた。 
「あっ、あっ、あん」 
 クリトリスを刺激するたび、膣はキュッと締めつけるし、あかねは可愛い声をあげる。あかねの背中から抱きしめて、 
自分の指先で好きなようにあえがせるのは、楽しくてえっちでずっとやっていたかったが、自分自身にももう余裕がな 
かった。 
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