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憑り付かれたように、お静の尻に惹かれてゆく若者。

そしてお静の腰をがっ!と持ち上げると…そのむちりとした肉の隙間に淫茎を断りも無く差し入れた。

これには流石のお静も、不意を突かれた様な表情になったが…満更でもない様だった。

 

「おっ…お主っ!私を犯し始めるとは…なかなかやるのぉ…っ!!」

 

その口ぶりはむしろ、この事態を楽しみに待っていたかのようだった。

若者もこうなってしまった以上、既に引く事は出来ずにいる。

お静の腕を後ろ手にするように持ってくると、それを支えに腰をがつ、がつと突き上げ始めたのだった。

 

「ああっ!!あっ…あっ、はっ、はぁぁぁぁぁ…っ!!!」

 

若者からの交合に合わせて、宙でぶらんぶらんと揺れる二つの乳房。

お静の身体は、完全に若者の調子に流されていた。

そして後背位と言う、動物的な交わりの体位が二人の興奮に更に高めていった。

「あっ、あっ!!犯されてしまう…っ!私…お主に犯されてしまうぅぅぅ…っ!!」

 

そんな喘ぎを聞きながら、若者は夢中で腰を振り続ける。

まるで、『大商人の妻といえども…一皮向いた本性はこんな物だ』と言わんばかりの乱暴な腰つきで。

お静も、そんな雰囲気を悟っているかの様に若者の突き入れを甘受していた。

 

「何と言う肉棒じゃ…。まさに、立派な雄の…性を秘めた淫棒じゃぁ…っ。」

 

甘い声で鳴きながら、お静はそんな事を呟く。

そんな雄の全てを膣に、子宮に叩きつけられながら…雌の嬉しさを身体全体で表していた。

きゅうきゅうと淫茎を締め付けて、早く早く…その中の残り全てを流し込めとせっついた。

若者も、その締め付けに雌の意思を感じ取って…射精へ向けて腰を振り続けた。

 

最後は、二人とも全くの無言で互いの繋がりだけに意識を向けていた。

そして、若者はその中全てをぶちまけるため…がんがんと子宮の入り口をこじ開けていた。

その動きを感じ取ったお静は、こう叫ぶ。

 

「射精せっ…!!玉の中身を全部私に注ぐのじゃ…っ!!私の子宮を…お前の子種で染めるのじゃぁぁ…っ!!」

 

若者の淫棒が、その声にビクンと震えて…射精をした。

力いっぱい腰を引き寄せて…出来るだけ深いところで射精をした。

どくん、どくんと一つひとつの脈動が『これで最後だ』とばかりに、確実に精液を流し込むかのような動きをした。

お静の子宮も、ちゅぱりと淫茎に吸い付いて…最後の一滴までしっかり飲み干した。

こうして、二人は文字通り精根尽き果ててその交合を終える。

若者もいい加減、量こそ少なくなったものの…充分な雄の本能をお静に叩きつけて、その最後の絶頂を迎えたのだった。

 

汗だくの身体が痙攣を続けていた…。ぴたりと、くっついたまま。

二人の身体が剥がれたのは、それから暫くしてだった。それで、畳の上で息を整えた。

両者とも、ここまで体力を使い果たすとは思わず…満足の行く思いをしながらも、それについては何も言えぬままだった。

 

ようやく息も落ち着いて、お静はこの若者の働きっぷりに褒め言葉を送る。

「お主…とても良い物を持っておった…。文句なしの、合格じゃ…。」

その部分を労う様に…再び、指先でつつ…と撫で上げる。

 

「…ただ大きさだけではない。女の感じたい、男が『ここ』には詰まっておった…。」

 

ほう、と息をかけると…わずかに、その男性が反応した。

お静は、ぺろりと舌なめずりをすると…若者に、こう告げた。

 

「うん、お主には…今日の事とは別の働きをして貰う事にしよう…。」

 

若者は、この一物が役に立つ事があるのかと、嬉しくも思う反面…

正体の分からぬその働きとやらに素直に答えられずに居た。

 

「はは、安心せい…取って喰おうという訳ではない。また、同じ事をして貰うだけだ。

詳しい内容はまだ話せぬがな…。どうだ、もう一度同じ思いが出来る上に、働きじゃからな。金も出るぞ…?」

 

言ってお静は、交わりを終えたその姿のまま隣の部屋へと向かい…ごそごそと、何かを持ち出してきた。

それは、小さな子袋に入った何かだった。ちゃりちゃりと、お静の手の中で音がしている。

その子袋を、無造作に若者の前へ放り投げると…緩く縛っただけの口から、中身がこぼれ出た。

 

「ふふ…。まぶしかろ?お主の今日の働き振りから思うと、私はこれでも少ないか、と考えておる。」

 

若者は、こぼれ出た中身に驚きながらも…ささっとかき集め、その数を調べ上げた。

その袋の中身は、若者の一月分…いや、数か月分もの働きを優に越えていた。

数の少ない代わりに…見たことも無い、金色に輝く高額の貨幣がそこには収まっていたのだった。

 

…目もくらむ様とは正にこの事か…と若者は思っていた。

そこへ、お静が最後の誘いをかける。

 

「私の言う事を聞けば、その時はまた…私の気に入っただけの褒美を出す。

この銭は…今日の分と、その時への手付金代わりじゃ。残りは…。」

 

想像を超える銭の入った小袋を手にしたまま固まっている、若者の股間に指を這わせるお静。

 

「…その時の『ここ』の働き具合によって変わるからの。

果てる事無く、いくらでも出せるように、しっかり溜め込んでおけよ…。」

 

若者は、耳元でそんな事を囁かれながら…色と、金とがいっぺんに手に入る兆しが目の前に現れた事に

黙って首を縦に振るしかなかった…。

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