| ■ めがね差分 ■
         
          
         
         
         私たちはアルバイトで得た、このお給料を使って・・・次のプランを実行することにしました。
         
         
         それは・・・尚人くんと一緒に、夏休みの思い出を作ることです。
         
         
         この事は、私たち二人でちょっと前から話し合っていました。
         
         
          
         
         
         一応そのプランに対する目立った条件は二つ。
         
         
         一つは、水着を見せてあげたいので海に行く、と言うこと。
         
         
         二つ目は二人っきりで過ごせそうなほど静かなところ。
         
         
          
         
         
         この条件を元に、場所を選んでゆきました。
         
         
         そして、地図や集めた情報と格闘すること数日・・・お目当ての場所が見つかりました。
         
         
         あとは・・・その日が来るまでわくわくしながら準備を整えていました。
         
         
          
         
         
         そしてその日の朝から・・・私たちは電車に乗って、ゆったりとしながら目的地へ向かいました。
         
         
          
         
         
         降り立った駅は・・・青空のまぶしい、大きな湾がある田舎町でした。
         
         
         その湾の車で行けるほどの向こう側に、人気の少ない海岸があると言うことなのです。
         
         
         早速、駅前からタクシーに乗り込んで・・・その海岸に降り立ちました。
         
         
          
         
         
         到着して、ドアを開けると早速・・・ザァ・・・っという波の音が耳に入りました。
         
         
         そして、海の匂いと肌をなでるさわやかな風。
         
         
         タクシーが去ってしまうと・・・私たち二人っきりの風景が広がりました。
         
         
          
         
         
         「・・・良さそうな・・・所だね。」
         
         
         『・・・うん。』
         
          
         
         
         何故かちょっとぎこちない雰囲気の私たち。
         
         
         考えてみれば・・・今までは何処か、誰かが側に居る場所で二人っきりだった事ばかりで・・・
         
         
         ここまで完全に二人っきりと言うのは実は初めてだということに気づきました。
         
         
         その事を意識し始めると・・・何とも言えない間の持たなさ加減が私たちの間に妙な空気を作り上げてしまいました。
         
         
          
         
         
         こう言う時は・・・さっさと話を進めるに限ります。
         
         
          
         
         
         「・・・わ、私・・・着替えてくる・・・。水着・・・まだ見せてないもんね・・・。」
         
         
         『・・・あ。じゃあボクはここで・・・ま、待ってるから・・・。』
         
         
          
         
         
         ・・・そうです。
         
         レストランのアルバイトの時のように、また私はこの水着で尚人くんをちょっと驚かせてみようと思って、
         
         
         この旅行の準備のうちでも、この水着だけは私一人で買いに行っていたのでした。
         
         
          
         
         
         「・・・目の前で・・・着替えてあげよっか・・・?」
         
         
          
         
         
         ちょっとエッチな問いかけをする私・・・。
         
         
         『そ・・・それはちょっと・・・』と、照れくさそうに断る尚人くん。
         
         
         私は冗談めかしてぺろっ、と舌を出して・・・向こうの木陰へと歩いてゆきます。
         
         
         そしてカバンの中からその水着を取り出して・・・私はさっさと着替えます。
         
         
          
         
         
         「お待たせっ・・・!」
         
         
          
         
         
         私はその水着姿で走りより、こちらもその間に着替え終わっていた尚人くんの前に座り込みました。
         
         
         そして・・・私の水着姿を見た彼は・・・。
         
         
          
         
         
         『み、瑞穂ちゃん・・・。それは・・・ちょっと露出が・・・高くない・・・?』
         
         
          
         
         
         そう、私はその為にも二人っきりで過ごせる場所が欲しかったのです。
         
         
         この水着・・・かなり布地の部分が少なくなっていました。
         
         
         おっぱいはギリギリ乳首の部分が隠れる程度・・・下のほうも申し訳程度の布があるばかり。
         
         
         しかもその肝心な部分の布地に限って・・・中身が透けてしまうほどの薄い布地で作り上げられていました。
         
         
          
         
         
         その様な格好で私は、夏の日差しの中・・・この水着のお披露目をしました。
         
         
         更には、学校の授業でつけたスクール水着の日焼け跡・・・これがまた一つのコントラストを作り上げ、
         
         
         その組み合わせが何ともエロチックな雰囲気を醸し出していました。  私はちょっとポーズを作って尚人くんを挑発します。髪をかき上げ・・・風にふわり、となびかせてました。
         
         
         すると、髪の光沢がきらきらと光って・・・グラビア写真のような構図を作り出しました。
         
         
          
         
         
         「ふふ・・・。どう・・・?学校の授業じゃ着られないよね・・・こんなの。今日のために・・・用意したの。」
         
         
          
         
         
         そして、日焼け跡の部分をちょっと示しながら・・・。
         
         
          
         
         
         「このラインも・・・ちゃんと学校で作ってきたの。この部分だけ肌色のままって・・・なんか、エッチでしょ?
         
         
         そして・・・おっぱいの所とか・・・ここの布は・・・透けちゃってるんだよ。中が・・・見えちゃってるでしょ?
         
         
         この、ちょっとだけ見えるのって・・・逆にエッチな雰囲気になって・・・男の子、好きなんでしょ?・・・どう?」
         
         
          
         
         
         その答えは聞かずとも・・・尚人くんの顔にありありと答えが出ていました。
         
         
         身体は固まって・・・私の身体を凝視していました。
         
         
         先に水着の事を私から知らされていなかった分・・・今、この衣装を目の前にしたその効果は抜群だったようです。
         
         
          
         
         
         私はあえて体の様々な所をちらり、ちらりと見せ付けては彼の反応を窺っていました。
         
         
         尚人くんの欲求はかなり高まっているようでしたが・・・まだ、そういう事を言い出すにはタイミング的に早すぎる
         
         
         と言うことも同時に感じているようでした。
         
         
          
         
         
         私はその心を逆に利用してあげようと思い・・・。
         
         
          
         
         
         「さ、お披露目はここでオシマイ。・・・海に来たんだから・・・泳ごうよ・・・!」
         
         
          
         
         
         そのまま波打ち際へ駆け出す私。
         
         
         尚人くんも慌ててついて来て・・・二人、海に体を沈めました。 |