君と同盟



家庭の事情 -朝-


※注意書き

『旦那様バトン』より派生した新婚パラレルです。
色々無視、捏造しまくりの妄想100%仕様になってますので、苦手な方はお戻りください。
以下が元のバトンです。

1,朝、旦那様の【ラファエロ】が時間になっても起きてきません。
2,やっと起きてきた【ラファエロ】に何と声を掛ける?
3,【ラファエロ】があなたの作った朝食に好き嫌いを言います。どうしますか?
4,これから出勤する【ラファエロ】。玄関であなたはどうしますか?
5,【ラファエロ】の為に夕食を作ります。何を作りますか?
6,帰宅した【ラファエロ】に何か一言!
7,あなたの夕食を食べた【ラファエロ】、「おいしい!」と言ってくれました。
8,お風呂の準備が出来ました。【ラファエロ】が入ろうとしています、一緒に入りますか?
9,寝る時間になりました。「おやすみなさい」【ラファエロ】が布団に入ります。
10,最後にこのバトンの旦那様を指定して5人に回して下さい。
























食卓に箸を揃え終わり、レオナルドがふと時計を見るともう7時を回っていた。
そろそろ支度をしないと仕事に遅刻する時刻だというのにラファエロはまだ姿を見せない。
毎朝毎朝この調子で、レオナルドが起こしに行くまで起きないのだから困りものだ。
一度放っておいた方が本人の為かと思うが、そうもいかない。

「…仕方ない、起こしにいくか」




薄暗い寝室に入ると、レオナルドはすぐさまカーテンを引っ掴んで全開にした。
差し込んだ朝日にレオナルドは顔を顰めたが、ラファエロは依然ベッドで寝息をたてている。
いい気なものだ。

「起きろ、ラファエロ!遅刻するぞ!」

レオナルドはラファエロの身体を思い切り揺さぶって起こす。

「ん…?」

ラファエロは眩しいのか、寝ぼけ眼を瞬かせた。

「おはよう。起きたか?朝だぞ」

まだしっかりと目覚めていないラファエロの頬をぴたぴたと軽く叩いてやる。
と、その手を捕らえられて強く引寄せられ、唇と唇がぶつかった。
レオナルドは慌ててラファエロを押し退け、身を引く。

「ラフ…!」

身体を起こしながら、ラファエロは離れていった温もりに舌打ちをする。

「…もうちょっといーじゃねぇかよ」
「よくない!早く起きて支度しろ!オレは先にリビングに戻ってるからな!」

さっさと部屋を出て行くレオナルド。
怒りながらもその顔が少し赤くなっていた事をラファエロは見逃さなかった。
荒っぽい音を立てて閉まったドアを見て低く笑うと、ベッドから出た。




着替えたラファエロがリビングに入ると、レオナルドは既に席についてラファエロを待っていた。
テーブルの上には味噌汁、ご飯を始め、塩鮭、おひたしなど品々並べられてある。
どれもこれもおいしそうだ。いや、実際おいしいのだが。

「……まぁた和食かよ…」

レオナルドの向かいに座りつつ、些細な不満がラファエロの口から零れる。
和食以外作れないというわけでもないのに、朝食はいつもいつも和食、ご飯と味噌汁とその他おかずしか出てこない。

「…どうした?」

『いただきます』と手を合わせて、レオナルドが箸を手に取る。

「なんでもねぇ」

ラファエロも手を合わせて箸に手をつける。

「なんだよ」
「なんでもねぇって」

誤魔化しきれていない、あまり機嫌の良いとはいえない声音にレオナルドが眉を顰める。
何が気に食わないのか、はっきり言わないラファエロに苛立ちが芽生える。

「言いたい事があるなら言えよ」
「……じゃあ言わせてもらうけどな!和食ばっか飽きるんだよ。たまにはシリアルとか食わせろ」

言うまいと思っていた不満がラファエロの口をついて出る。
ラファエロの言葉にレオナルドの箸が一瞬止まる。

「…朝食は一日の活力なんだからしっかりと食べなきゃダメだ。シリアルじゃ栄養が偏ってしまうだろう?」
「偏らねぇ!シリアルの栄養バランスは完璧なんだよ!」
「一品だけできちんと栄養を賄えるわけないだろう!」
「あーもういい、栄養なんか知ったことか!とにかく、シリアル食わせろ!」

文句を言いながらも食べるのは止めないらしい。ラファエロは味噌汁に口をつけた。
途端にラファエロの表情が苦くなる。

「おいッ!味噌汁にシイタケ入ってるじゃねーか!嫌いなの知ってんだろ!?」
「好き嫌いはだめだ」
「これだけは絶対食わないからな」

ラファエロはそう言い放って、たん、と椀をテーブルに戻すと残りを全て掻き込んで席を立つ。

「行って来る!」

吐き捨てるようにそう言うと、鞄を掴んでラファエロは出かけてしまった。
目の前には中身の減ってない椀だけが残った。





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