初めて迎える朝の風景
――― くすくす・・・
耳元で囁かれる声
「・・・ん。」
「あ、起きた?」
徐々に、意識がはっきりとしてはいるが、ぼんやりとした思考で
声のする方へ振り向く。
「おはよう蓮くん。朝だよ。」
――― !!
裸体の香穂子が月森と一緒のシーツにくるまっていて、驚きで月森
の目は完全に覚めた。
――― そうだった、昨日の夜は・・・
昨日、月森は家には誰もいないという香穂子を自分の部屋へ泊め、初めて
結ばれ、そのまま夜を明かしたのである。
「えへへ・・・、明るくなってお互いこの格好だと流石に恥ずかしいね。」
照れてはにかんだ笑顔をみせる香穂子の可愛らしさに、昨晩の初々しくも女性特有
の色気を感じさせた香穂子とのギャップを感じてしまい、月森は、ついまじまじと
シーツの隙間からチラチラとのぞく香穂子の躰に釘付けになってしまう。
「もう、あんまり見ないでよ、蓮くんのエッチ」
「・・・なっ!」
咄嗟に我に返り、恋人にエッチと言われ動揺する月森の反応に、香穂子は更にくす
くすと笑い出す。
「昨日、あんなにたくさん見たじゃない。」
「か、香穂子・・・!?」
――― まずいっ!!
睡眠から完全に覚醒し収まりかけていたものが、香穂子の無意識による発言により
昨晩の出来事を鮮明に意識してしまった月森は自身の昂りを感じた。
「・・・? どうしたの、蓮くん。」
「あ、香穂子、やめ・・・」
一方の香穂子はというと、無邪気に猫の様に擦り寄ってきた。しかし・・・
「え!? れ、蓮くん。」
自身の躰に当たる違和感により、月森の葛藤にようやく気付いたようだ。
「・・・元気なんだね・・・。 ・・・昨晩はあんなにしたのに・・・。」
「す、すまない。」
なんだか、自分ががっついているみたいで急激に恥ずかしくなった。
しかし、体は反応したままで張ち切れんばかりに昂ったままで・・・。
「ねえ、これって痛くないの? 」
流石に、香穂子も思わず訊いてしまう。
「香穂子、すまないが・・・、その・・・。シテくれないか?」
「わかった・・・。」
ダメモトで香穂子に懇願してみた月森だが、香穂子は頬を紅潮させながらも
体を下の方にずらし、恐る恐るだがそれに舌を這わせた。
「くっ・・・、香穂子・・・!」
刺激からくるものだけではなく、純粋に香穂子に口でしてもらっているという
のが嬉しくて、無意識で興奮から腰とモノが震え動く。
その暴れるモノを抑えるように、香穂子は口に含み、唾液を乗せるようにして
舌を動かした。
「う・・・むぅ・・・」
ときおり、こちらの様子を伺うようにして、上目遣いで見てくる香穂子の健気さ
に、月森はどんどん登りつめてきた。
「か、香穂子・・・、もう・・・。」
――― このままでは、彼女を自身のモノで汚してしまう
「うぐっ・・・!」
咄嗟にそう思い、引き抜こうとするが間に合わず彼女の口で果てたが、その後も断続
的に出続けた為、彼女の胸元・体を白く汚してしまった。
「へ?」
「香穂子! すまない・・・。」
月森は、咄嗟にティッシュで優しく香穂子の体を拭い綺麗にしてあげた。
「ねえ、蓮くん。気持ちよかった?」
「ああ・・・、嬉しかった。ありがとう、香穂子。」
お礼を言うとともに、月森は彼女をあんな風に汚してしまった事にひどく罪悪感
を感じていた。
しかし・・・
「謝らなくていいよ。 だって、蓮くん、昨日初めての私を気遣って優しくしてくれたから。
そのお礼がしたかっただけだもん。」
「香穂子・・・」
香穂子の言葉に愛しさが込み上げ、月森はそっと香穂子に口付けを落とした。
2人で初めて迎える朝は、とても幸せで心地よいものであった。
あとがき:
音優の記念すべき初・裏創作!
え~、オチが無いです(泣)
一応、甘々でラブラブな日常のひとコマを書きたかったのですが・・・。
これから、精進してまいります。
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