2-62氏


74 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 1[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:42:24 ID:zq3jpLuw


ニューヨークのビル街に、銃声が響き渡った。
といっても、時は禁酒法時代。
銃声など、空を飛ぶ鳥の鳴き声にも等しい音になりつつある。
民衆は誰も気にも留めなかった。

「ぐっ・・・あ・・・・・」

古ぼけたビルの裏、ガンドール三兄弟の末弟、ラック・ガンドールが崩れ落ちる。
その押さえた胸からは、夥しい量の血が流れ出る。

「けっ、俺に逆らうとこうなるんだよ!!」
「・・・ダ・・・ラスぅ・・・・・」

恨めしげに自分を撃った男に手を伸ばすが、とうとうラックは力尽きた。
ダラスはラックの死体に唾を吐きかけると、仲間と一緒にその場を後にした。

「とうとう殺ったぜ、次は何をしようかな」
「すげえぜダラス!!」
「あのラック・ガンドールを殺っちまうなんて!!」

ダラスは未だかつて無いぐらい気分が良かった。
狭い裏路地で変な爺さんが抱えていた箱を奪って、中に入っていた酒を飲んだのも、
気に食わなかったガンドールの人間を殺したのも、仲間達が褒め称えるのも、全てが心地よかった。
今思えば、あの酒を飲んでからというもの、やる事なす事全てが絶好調である。

「あ〜、気分が良い!!俺の人生がようやく輝き始めたぜ」
「これで後は、先月お前の実家の屋敷の金を奪った強盗を見つけりゃ万々歳だな」
「ああ、もしそいつさえ見つけりゃ・・・」

ダラスが醜く顔を歪めながら路地裏を歩くと、若い男女の話し声が聞こえてくる。
そのまま聞き流せばそれまでだったのだが、その男女の会話の中に聞き捨てならない言葉があった。

「・・・・・・・・・・大金持ちの遺産を盗んだ事だ!!」
「これで遺産争いは起きないね!!」

ダラスの耳には、確かにそう聞こえた。
振り返ると、タキシードとドレスを着た若い男女がはしゃいでいた。
思わず笑いがこみ上げてくる。
まさか、こんな所で犯人にお目にかかれるとは。
今日は本当に良い日だ。

75 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 2[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:43:38 ID:zq3jpLuw


「きっと今頃、俺達に感謝してるさ!!」
「おい、てめえら」

若い男女が振り返る。
ダラスが不敵な笑みを浮かべて二人に近づく。

「何だよ、何か用かい?」
「お前ら、今何て言った?」
「え?」

男女が顔を見合わせる。

「何か俺達、気に障る事言ったかな?」
「何も言ってないよね?」
「きっと人違いだな」
「きっとそうだね」

ダラスの額に青筋が浮かぶ。
こいつらは人を小馬鹿にしたような事を、本人の目の前で言いやがる。
気が付いた時にはダラスは怒鳴っていた。
そもそも、それほど気の長い性格ではない。

「ふざけた事言ってねえで、質問に答えろ!!・・・金持ちの財産盗んだってのは本当か?」
「ああ、本当だ!!」
「すっごい人助けだったね!!」

ダラスは自信満々に胸を張る目の前の男を、すぐさま撃ち殺してやりたい衝動に駆られたが、
そこはまだ我慢した。
殺気を抑えた声で、なおも問いかける。

「・・・その金持ちの家の名は?」
「え〜と・・・何だったっけ・・・?」
「確か・・・え〜と・・・」

ダラスは拳銃に手を伸ばす。
少なくとも―たとえ犯人でなくとも―この二人は撃ち殺す事に決めた。
そしてダラスの殺気は、次の二人の言葉を聞いた瞬間、爆発した。

「ああ思い出した!!アイザック、イブだよイブ!!」
「ああそうだったなミリア!!兄思いのイブ・ジェノアードだ!!」

次の瞬間、ビル街にニ発目の銃声が鳴り響いた。
タキシードの男が地面に仰向けで倒れる。
腹には、じわりと赤い染みが広がる。
そして銃口を倒れた男の頭に向け、ダラスは言った。

「そのイブってのはな・・・俺の妹だよ!!」

76 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 3[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:44:50 ID:zq3jpLuw


ニ発目の発砲。
そして横の女が悲鳴を上げた。

「アイザック!!」

慌てて駆け寄ろうとする彼女を、ダラスの仲間が押さえつける。
仲間達はダラスに口々に言った。

「おいダラス!!何も殺しちまう事は・・・!!」
「こいつ殺したら、お前の財産の隠し場所が分かんねえだろ!!」
「なあに、心配はいらねえよ」

仲間に押さえつけられている女を見て、ダラスは言う。

「この女はこいつの相棒らしい、だったらこの女から吐かせればいい」

ダラスが片割れの女に拳銃を向ける。
すると、下卑た笑いを浮かべながら仲間の一人が言った。

「なあ・・・ダラスよ」
「何だ?」
「どうせなら、こいつの体に聞いた方が早くねえか?」
「体に聞く・・・ねえ・・・」

少々顔は幼いが、ドレスから見える綺麗な足。
おまけにドレスに隠れてはいるが、なかなかのスタイルと見た。
ダラスの口元に嫌な笑みが浮かんだ。
今日は本当に良い日になりそうだ。
ダラスは、仲間に命じて女を地面に押し倒す。

「しっかり押さえてろよ」
「ああ」
「いやー!!離して!!やだー!!」

女が細い足をバタバタと動かした。
ダラスが無言で拳銃を女の目の前に突きつける。
そして耳元で、冷たい声でそっと囁く。

「おい、死にたくねえなら黙ってろ」
「・・・うっ・・・」

暴れるのは収まったが、今度は目に涙が浮かぶ。
ダラスは舌打ちした。
まるでガキと変わらない。
頭だけ残して、そのまま体だけ成長させたような女だ。

「だったら、早く『大人の女』にしてやらねえとなぁ・・・」

77 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 4[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:47:11 ID:zq3jpLuw


ドレスの胸元に手をかけ、思いっきり引き裂く。
なかなかに豊満な胸が露わになる。
ダラスは、その胸を乱暴に揉みしだく。

「やだー!!止めてー!!」
「黙れって言ってるだろ」

今度はダラスは下着に手をかけ、一気に剥ぎ取った。
仲間二人が、色欲にぎらついた目で女の下半身を凝視する。
髪と同じ色の恥毛が、うっすらと割れ目を隠していた。

「おいおい、ここもガキのままかよ」

ダラスは自分のものを取り出すと、それを女の膣にあてがった。
そしてゆっくりと沈めていく。
たまらず、女が涙を流しながら悲鳴を上げた。

「い、痛い!!」
「やっぱりこいつ処女かよ」
「ちっくしょう、いいなあダラス・・・」
「助けてー!!アイザックー!!」

思わずダラスと仲間が振り向く。
そして全員どっと笑い出した。

「何だ、まだあいつとヤってなかったのかよ!!」
「ははは!!残念だったな、初めての相手がダラスで!!」
「お気の毒だな!!あいつはとっくに死んでるよ」
「ま、そういう事だ・・・あきらめなっ!!」

ダラスがにやにやと笑いながら、女の膣に一気に突き刺す。
何かが千切れるような嫌な音、女の顔が瞬時に歪む。
純潔が散らされた証拠である血が流れる。
涙を溢れさせながら女が叫ぶ。

「痛い!!痛いよ!!止めてぇー!!いやぁぁぁー!!」
「あーあ、本当にやっちまったよ」
「ダラス、まだ早かったんじゃねえか?ほとんど濡れてねえぞ」
「早く代わってくれよ、俺達も・・・」
「うるせえな、それくらい自分で考えろよ」

仲間三人が目配せし合って、女の周りに集まる。

「じゃあ、俺は口で・・・」
「え!?むぐ・・・!!」

一人は女の口に自分のものを突っ込む。

「歯ぁ立てたら殺すぞ」
「んん・・・!!」

何度も何度も動かし、女の口を犯す。

78 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 5[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:48:01 ID:zq3jpLuw


ダラスと口を犯している男が、女を持ち上げ仲間の一人が後ろに回る。

「へへ・・・、じゃあ俺はこっちでいいや」

そう言うと、女の後ろの穴に容赦無く突き刺す。

「ーっ!!」

声にならない悲鳴が女の口から漏れる。

「おいこら!!もう少しゆっくり入れてやれよ!!危うく噛み付かれる所だったじゃねえか!!」

口に入れている男が不満を漏らす。

「なあダラス、早く代われよ。この女フェラが下手糞すぎて・・・」
「さっきまで処女だった女に何文句言ってんだよ」
「あ、俺もうイきそう・・・!!」
「早いなお前、じゃあ俺も・・・」
「おいおいダラス、通りすがりの処女孕ます気か?」
「あ?関係ねえよ、こんな女」

顔を歪めながら、ダラスはピストン運動を激しくする。
その両手は、女の大きな胸を揉みしだいていた。
激しく動かしている結合部から、卑猥な水音が聞こえる。

「遺産の隠し場所吐かせちまえば、それで終わりだ」
「それもそうだな」
「あ〜、俺もイきそうだわ・・・!!」
「うっ!!」

ダラスは女の膣内で射精した。
ほぼ同時に、仲間二人も肛門や口に精液をぶちまける。

「〜〜〜っ!!」

女が目を見開く。
三人がそれぞれ、自分の性器を引き抜くと、膣や、肛門からどろりとした白濁液が流れ出る。
ようやく陵辱から解放された女は、涙を浮かべながら、ごほごほと精液を吐き出す。

「げほっ・・・ごほっ・・・ごほっ・・・!!」
「なあダラス、次は俺が前でいいよな?」
「ああ好きにしな、そのかわり今度は俺が後ろだ」
「待てよ、いい加減俺に代われよ!!」
「じゃあ今度は俺が待つのかよ!?」
「慌てんなって、順番だ順番」

ダラスが女を無理矢理立たせる。

「さあ、選手交代で続きといこうか?」
「ひっ・・・!!」

女の顔が恐怖に歪む。

79 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 6[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:48:51 ID:zq3jpLuw


それからも陵辱は続いた。
何度も交代し、何度も女を犯しまくる。
そして、ようやく五回目の陵辱が終わろうとした時、背後で人の声がした。

「まずい、警察か!?」
「やたら数が多いみたいだぜ」
「じゃあ俺が見てくるわ、お前らは続きを楽しんでな」

暇を持て余していたダラスが、路地を出ようとした。
しかし路地を出ようとした瞬間、突如現れた男達がダラスを取り囲む。
その自分を取り囲んだ男達の真ん中の人物に、見覚えがあった。
ダラスは、わざとおどけた調子で声をかける。

「よう、ベルガ・ガンドールさんじゃねえか。こんな所で油を売ってるなんて、
 ガンドール・ファミリーはよっぽど暇なのか?」
「ふん、別にお前に用なんかねえよ」

殺気をみなぎらせたベルガが、ダラスに拳銃を向けた。

「ラックをどうした!?」
「ああ、あいつね・・・死んじまったよ」
「デタラメ言うんじゃねえ!!」
「本当だぜ、何ならそこの路地をしばらく歩きゃいい。弟の死体が転がってるぜ」

するとベルガは不敵な笑みを浮かべて言った。

「大した男だよお前は・・・」
ダラスに向けていた拳銃をゆっくりと下げる。
ここでダラスは初めて、目の前のベルガに違和感を覚えた。
短気で、物事をあまり考えないベルガ・ガンドールとは思えない。
普通なら、とっくに撃ち殺されてもおかしくはない。
ベルガは続ける。

「本当にお前は大した奴だぜ、俺の弟を殺し、仲睦まじい二人を引き裂き、
 挙句の果てに実の妹まで犯しやがって・・・」
「はぁ?何言ってんだよ?そこで犯られてんのは、俺の屋敷に入った強盗・・・」

何気なく振り向くと、ダラスは我が目を疑った。
仲間三人に犯されているのは、自分の最愛の妹イブであった。

80 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 7[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:49:58 ID:zq3jpLuw


ダラスは血相を変えて、仲間に駆け寄る。

「お前ら!!何をしてやがる!!」
「え?だって、お前が好きにしろって・・・」
「てめえら・・・ぶっ殺す!!」

即座に、ダラスは拳銃で仲間を三人とも撃ち殺す。
そして男の精液でどろどろに汚れた妹を抱きかかえた。

「イブ!!しっかりしろイブ!!」

兄の呼びかけに、妹が眼を開く。
どんよりと濁った、虚ろな目だった。
口元がわずかに動く。

「・・・お・・・兄・・・さ・・・」

ごぷっ、という異様な音がした。
その小さな口から、膣から、欲望の残骸である白濁液が溢れ落ちた・・・。

       *

「・・・・・ス、・・・ラス!!・・・ダラス!!起きろダラス!!」

誰かの呼び声に、ダラスが目を覚ます。

「っ!?おい!!ここはどこだ!?」

慌てて飛び起きたダラスが、目の前の男に掴みかかった。

「な、何興奮してんだよ・・・!?」

81 名前:ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 8[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 00:50:59 ID:zq3jpLuw


ダラスは汗ビッショリだった。
喉はカラカラに乾き、心臓はまるでロックンロールのドラムのようだ。

「(ゆ・・・夢か・・・!?何て夢だちくしょう・・・)」

恐らく、自分が今まで見た夢の中で最悪の悪夢だった。
最後のインパクトが強烈過ぎて、夢の内容をほとんど覚えていない。
深呼吸し、落ち着いて辺りを見渡す。
ここは見覚えがある場所だった。

「おいダラス、大丈夫か?」
「あ、ああ・・・何ともねえ・・・」

仲間達と薄汚い路地裏を歩きながら、ダラスは思った。

「(ま、所詮夢は夢だよな・・・)」

ちなみにダラスはこの日、変な爺さんに絡めばフィーロとかいうガキに邪魔されるわ、
ガンドール・ファミリーには取り付く島も無く追い返されるわ、
変な二人組にちょっかいを出せば黒いスーツの女にやられるわで、
夢とまるで正反対の展開になったのは言うまでもない・・・。



糸冬






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