1-483氏
483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:08:29 ID:Mu32VRgf
クリストファー×リカルド投下します。
ロリ注意。フェラ程度で最後まで行きません。
484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:09:27 ID:Mu32VRgf
やわやわとした刺激にクリストファーは目を覚ました。
何だかとても気持ちのいい夢を見ていた気がする。
夢の余韻が残っているのか、緩やかな刺激はまだ続いて―
ぼんやりしていた視界がはっきりして、クリストファーは自分の目を疑った。
自分のパジャマのズボンが下りていて、おまけに下着まで下りている。
いや、正確に言うなら「下ろされた」だ。
剥き出しにされた性器を掴む、小さな白い手。
その手が全てやったに違いない。
その手の持ち主はクリストファーの主人にして友人、リカルド・ルッソ。
彼女は現在全裸だった。
「…風邪引くよ」
「ありがと、クリス」
冷や汗をかきつつ、クリストファーはリカルドに尋ねる。
「これ、夜這いってやつかな?」
なげやりにリカルドは答えた。
「そうみたいだね」
485 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:10:55 ID:Mu32VRgf
何時も通りのなげやりな言葉と明らかに異常な状況とのギャップ。
時間は経っても混乱は増ばかりだ。
もっとも動揺してるのはクリストファーだけで、リカルドは気負いもなく淡々と行為を続けている。
「…それで僕の息子に何の用だい?」
「クリスの息子なの?コレ」
「家族がいるっていいことだよね」
「そうだね」
ボケとボケ。或いはツッコミとツッコミ。
オチの無い会話が終了すると、白い手が、性器を上下に擦る。
形を撫でるようにそろそろと、かと思うとぎゅっと力を込めてくる。
「う、あ」
先端を手のひらで撫でられる。
空いた方の手は優しく玉をさすっている。
ちょっと待て何処で覚えたこんな技、と問いつめたくなる。
「クリストファー、気持ちいい?」
リカルドの吐息が臍の辺りに当たる。
それだけで変な声が出そうになる。
486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:13:11 ID:Mu32VRgf
なんとかここらで形勢を逆転したい。
「もしかして…先週買ってた本?」
クリストファーの言葉を聞いてリカルドの動きが止まった。
クリストファーは回想する。
先週のこと。
本屋に買い物に付き合った。
リカルドは紙袋を抱えて車に戻ってきた。
なんだかそわそわしていて心なしか頬が紅潮していた。
その日はクリストファーと目を合わそうとしなかった。
「えっちな本だったんだ、あれ」
「…うん」
リカルドは頬を赤らめる。それは年相応の少女の反応で。
そうか、そうなんだ、とクリストファーは納得した。
お年頃で、えっちなことに興味が有って、本とか買っちゃって、思わずムラムラしちゃって、一番身近な僕を襲った、と。そういうことか。
クリストファーはこの推測にすっかり安堵した。
「…それで、こうしたらもっと気持ちいいって載ってた」
487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:16:04 ID:Mu32VRgf
「え」
リカルドは再び顔を埋めると、なんと舌を伸ばしてきた。
それはまずいと慌てて止める。
もう既に色々まずいとは自覚していたが。
せっかく得た安心が奪われる。むしろ、一度安心した分余計に焦る。
「待って、待った、ストーっプ!
それはちょっと気が早いっていうか、その、…っ、う、や、あの付き合いはまず初めましての挨拶と握手からだと僕思うよ!?」
焦り過ぎてアホな事を言ってしまった。
何を今更、と笑われたらそれまでだ。
しかし、リカルドは性器から口を離すと、体を起こした。
じっ、とクリストファーを見つめる目。
唾液が濡れて光る唇がいやになまめかしい。
ぞくりとした。
「はじめまして。私の名前はリディア・ルッソ」
どうぞよろしく、と差し出された手を、クリストファーは半分呆然としつつ握り返した。
興味本意なんかじゃない、この子。いや、この女。
余計、やばいじゃねえか…。
488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:19:41 ID:Mu32VRgf
これでいい?と尋ねられてもクリストファーは何も言えず、焦れたリカルドは勝手にクリストファーのものを口に含んだ。
「っああ!」
気が緩んでいたせいで大きな声が出てしまう。
リカルドと繋いだままの手に力が入る。
リカルドは嬉しそうに目で笑って、握り返してきた。どくり、と血が巡る。
口の中で徐々に大きくなるものに、リカルドが苦しそうに喉を詰まらせる。
「こんなもの、はきだしていいから…。無理しないで」
リカルドは頭を振って拒否した。
本には生臭いとかイカ臭いとか書いてなかったろうに。
汚いそれを懸命に舐めるリカルドが哀れで滑稽で、愛しくて。
愛しさ?そんなものが僕の中に有るとは。
全くもってびっくりだ。
あ、と思ったのとリカルドが口の中で舌をうごめかしたのが同時で、慌ててクリストファーはリカルドの頭を離す。だが遅かった。
白濁の精液がリカルドの顔に、体にたっぷりとかかった。
間に合わず少し飲んでしまったようで、口の端にこぼれている。
けほ、と苦しそうに咳をするリカルド。
489 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:21:38 ID:Mu32VRgf
やっちまったやっちまった全く何で研究所の奴らは勃起とか射精とか必要無い機能までつけやがったんだ畜生畜生。
と心の中で八つ当たりしつつリカルドの背中をさする。
思っていたより更に小さな背中だった。
滑らかな肌の感触に体の芯がうずく。
とん、とリカルドの体が、クリストファーに寄りかかってきた。
クリス、とうわ言のように呟く。
「大丈夫?」
だがリカルドは答えずクリストファーの首筋に口付けた。
そこからだんだん下に下がるように口付けを落としていく。
胸や脇腹、手の指の先など。
両手ははじめクリストファーの背中に回ししがみついいていたが、やがてクリストファーの耳や顎、肩などを撫でるようになった。
クリス、クリスと名前を呼びながら。
口付けも、手で撫でるのも、名前を呼ぶのも。
まるで大切なものを扱っているようで。
性器をいじられている時以上の戸惑いをクリストファーは感じていた。
いや、それは戸惑いとはっきり言い切れるものでも無くて。
純粋な熱。欲望。
これ以上は駄目だ。
「これ以上は、駄目だよ」
490 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:23:56 ID:Mu32VRgf
びく、とリカルドの動きが止まる。
おそるおそる、と言った様子で聞いてくる。
「…気持ちよくなかった?」
その声は殆んど泣いている。
クリストファーは苦笑しながら、ぽんとリカルドの頭に手を置いた。
「そんなことないよ。むしろ良すぎてダメ」
そういう問題でも無かったが、本音だった。
リカルドもクリストファーの言葉の裏を感じとったのか、諦めて愛撫の手を止めてクリストファーにもたれかかった。
「オレだって分かってる」
まだ鼻声混じりだが、何時ものようなすまし声。
「今のオレとクリスじゃ体格差有りすぎてオレの体が裂けちゃうよ」
幼い声で生生しい事を言うものだから、クリストファーは思わず赤面した。
言った本人は平然としている。
言葉の意味を真に理解してないあたり、まだまだ子供だ。
「今は、ね」
子供だ、と思いたい。
491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:28:56 ID:Mu32VRgf
目を見つめて言われると、うっすら恐ろしいものを感じる。
はは、と力なく笑いつつ、クリストファーは聞いた。
「じゃあなんでまた今夜は襲いかかってきたわけ?」
あえてざっくり襲われたと言ってみる。
リカルドもあっさり答えを返してくれるのを、なかば期待しつつ。
へらりと笑うクリストファー。
だが見つめるリカルドの目の真剣さに、再びやっちまったとおもった。
どんだけ馬鹿だ俺は。
「恐くなったんだよ」
リカルドが胸に顔を埋めてきたから、クリストファーはリカルドがどんな表情をしているのか分からなかった。
声も、体の微かな震えも、今まで知らなかったリカルドのものだ。
よるべない迷子のようにしがみついてくる。
「ずっとあたしのそばに居て」
492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:31:11 ID:Mu32VRgf
絞りだしたような声。
言葉を失う。
なんて答えればいい?
どんな答えも多分自分は持ち合わせていない。
こんな風に求められたことがないから。
自分にそれを求めるのは無理だと、間違いだとさえ思った。
だけど今答えなければならない。
でなければリカルドはこのまま沈んで沈んで、引き上げられないところまで落ちていってしまう。
クリストファーはリカルドを抱き締めた。
暖かい。
先程の行為による熱か、子供の体温の高さか、それは半々だと思うけど。
その熱を感じながら、答えを探しながら喋る。
「…そりゃ君以外に僕の行くところないし」
まだ、違う。
言い直す。
見つけた答えはあっけないほど簡単だった。
「君のとこに俺はいたいな」
約束は出来ないから希望を口にした。
493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 07:33:43 ID:Mu32VRgf
クリストファーの答えを聞いてリカルドは噛み締めるように目を閉じた。
目を開けて、クリストファーとコツンと額同士を当てると、
「クリスにしては上出来」
とぶっきらぼうに言った。「それは良かった」
クリストファーはリカルドにキスをした。
唇を重ねるだけのつもりだったが、リカルドの舌が入り込んでくる。
ギザギザの歯に当たらないよう、舌で舌をからめとった。
それでも歯が舌に当たったようで、
「クリスの歯ってギザギザしててチクチクする」
「本には書いてなかったろ?」
クリストファーが茶化して言うと、
「吸血鬼相手の本なんて置いて無かったよ」
リカルドが大真面目に言った。
「…成程」
確かに、と思うとおかしくて、二人は笑い合った。
はじめて知った感情は、なんだか人間に近付いたようで、嬉しくて、怖かった。
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