81氏

222 名前:潤×美咲1(前に投下した分から)[sage] 投稿日:2006/07/09(日) 00:34:49 ID:XCFmJG8u


「……あっ、ちょ……! だめ……っ……」
 八十島美咲は、瞳を潤ませ息を荒げ、仰け反るような姿勢で身体を震わせている。
 その両手はパイプベッドに手錠でがっちりと固定されており、両足は膝を曲げM字に
広げられるようロープで括られ、口元には外されたばかりの唾液にまみれたボールギャグが
下がっていた。
「だめっ……それ以上されたら、ホントに……変に……っ……!」
 仕事着であるバーテン服を四肢を拘束したまま無理矢理はだけさせられ、たくし上げられた
スカートと太股半ばまで下ろされた下着。
 しっとりと湿り気を帯びた淡い茂みの奥、未使用と言って差し支えない幼さすら感じさせる
割れ目に、細い細いコードが一本沈み込んでいた。
「だめ、ダメダメダメっ……止めてぇ……ふぁ、あっ、あぁっ!」
 コードの先――美咲の中に挿し込まれたモノは、小さなモーター音を立てながら振動を
続けている。
「挿れてるのはこんなにちっちゃい子なのに。美咲はえっちだよね」
 細い指がコードに絡み、ぐいと力を込める。
「ひゃぁぅっ!?」
 ちゅぷん、と水音を立てて、美咲の割れ目からコードに繋がった小さな球状のモノ。
 細かい振動を繰り返す、ピンク色のローターが引き抜かれる。
 美咲は四肢を拘束されたまま、ぐったりとベッドに沈み込む。
 ローターはスイッチを切られることなくベッドの上に転がされ、シーツに小さな染みを
作りながら振動を続けていく。
 モーター音は途切れる事なく、ベッドの上あちこちから響く様々なモーター音に紛れて
不協和音の一部と化した。
 その不協和音が、今の美咲の状況を作り出した不幸の主と言えなくもない。
 ベッドの上に散乱する様々な『大人の玩具』が騒ぎ立てるその音が、彼女の親友をおかしく
しているのだから。



 思い起こせば一時間ほど前。
 ナンパにも強盗にも野犬の群れにも遭遇せず出勤し、負けの込んだ客からの絡みも強盗の
襲撃も殺人鬼の出現もなく仕事を終え、財布も落とさず服も破けずぶるぶる電波のワゴンにも
轢かれず無事に帰宅できた時、彼女は久々に『不幸に見舞われなかった幸運』を神
様にいたく感謝した。
 その数秒後、閉めようとした自宅のドアを抉じ開けて部屋に乱入してきた男にスタンガンを
押し当てられ、一瞬で意識を失い玄関で倒れる美咲の姿があった。
 意識を失う一瞬で美咲は思った。
 あとからまとめてくるぐらいなら、細切れの不幸の方が幾分かマシかなぁ、と。
 そして目を覚ました時には、自室のベッドに両腕を手錠で拘束され、ボールギャグを
噛まされて足を開いた状態で縛られ、挙句に服をはだけている自分を認識した。
「むぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
 悲鳴を上げようにも口は封じられ、暴れようにも四肢は最大限に伸ばした形でパイプベッドに
固定されていた。
 僅かに胸から腰をばたつかせて暴れる事は可能そうだったが、ずり上がりかけたスカートが
その行動を躊躇させた。
 もっとも、そんな局地的な抵抗をしたところでどうにかできる様子は全くなかったのだが。
「美咲ちゃん……目を覚ましたんだ」
 粘つくようなねっとりとした声に、思わず美咲は身を竦める。
 その声の主、部屋に押し入ってきた男は、持参した鞄の中身を物色する手を止めて、ベッドに
拘束された美咲に近づいてきた。
 年齢は二十代から三十代、中年というにはやや若い頃合。
 張り付いたような薄気味の悪い笑顔と濁ったような瞳が気持ちの悪い、生理的嫌悪感特盛り
つゆだくの男だった。
「こんな簡単にいくとは思わなかった。やっぱりきみは、僕の運命の女性なんだ。この部屋に
入る姿を昨日初めてみた瞬間、僕にはきみしかいないってそう理解できたんだから」
 八十島美咲、電波系ストーカーに一目惚れから襲撃強姦未遂までの非公式ギネス記録樹立の
瞬間だった。

223 名前:潤×美咲2(前に投下した分から)[sage] 投稿日:2006/07/09(日) 00:37:03 ID:XCFmJG8u


 ストーカー男の言動を否定するように首をぶんぶんと振ってみるが、男は気にした様子も
なく、服をはだけ下着が露になった美咲の身体に手を這わせる。
「昨日のうちに色々用意したんだよ、美咲ちゃんのために。その手錠も、ボールギャグも
……こういう玩具も」
 男はそう言うと、さっきまで物色していた鞄に手を伸ばし、美咲の傍らでそれをひっくり
返した。
 がちゃがちゃと騒々しい音を立てて零れ落ちてきたのは、数十という数の『大人の玩具』
の数々だった。
 スタンダードな男性器を模したピンク色の物体や、小さな球が連なったもの、淫猥な
色合いのハケや、ウサギやオットセイやタコや果ては宇宙人などを模した凶悪な造型の
代物まで。
「本当は僕がずっと繋がっていられたらいいんだけど、体力にも時間にも限界があるし、
他の男に取られないように『栓』もしなきゃいけないし」
 男が取り出した代物は、貞操帯の内側にバイブが生えたような、今日びエロ漫画でも
なかなかお目に掛かれないようなもの。
「美咲ちゃんは初めてだよね? 僕が初めての男になるんだよね? 優しくするよ、痛く
ないようにじっくりと馴らしてあげるから」
 男は無数の玩具の中から小さなローターを取り出すと、それを美咲の下着の中へと滑り
込ませた。
「くぅっ!? ふ、んー!」
 身をよじって抵抗しようとするも、四肢を拘束されてはほとんど効果はない。
 下着の中に捻じ込まれた男の指先が美咲の割れ目を探るように滑り、ローターを奥へと
捻り込む。
「スイッチオン」
「ひふっ!?」
 男の手に握られたスイッチが、かちりと音を立てる。
 同時に美咲の下半身を突き抜ける微弱な振動。
 その振動は一気に脳天まで駆け上がり、じわじわと理性を揺さぶるように染み入ってくる。
「美咲ちゃんはどういうのが好みかな? これなんか動きがエグくて素敵だと思わないかい?」
 男はローターを捻じ込んだ手で美咲の股間を弄びながら、様々なバイブのスイッチを入れ、
その卑猥な動きや音を美咲に見せつける。
 様々な振動と駆動音が交錯する中、悪夢を否定するかのように弱々しく首を振り続ける美咲。
 全ての玩具を披露し、全てを拒絶されたところで、男は満足そうに笑みを浮かべる。
「そうだよねぇ、最初は玩具よりも僕のモノの方がいいよね、やっぱり?」
 それも否定しようと美咲は首を振ろうとするが、のしかかってきた男の手がその顎を押さえる。
「道具のせいだけじゃないよね? 期待してるんだろ、これだけ濡れてきてるんだし」
 ローターの振動で刺激され続けた美咲の割れ目はじわりと湿り気を帯び、履かされたままの
下着がうっすらと透けて貼り付き、その曲線を露にさせていた。
 抵抗らしい抵抗すらもさせてもらえないまま、男がズボンを下ろした。
 男のものはいきり立った割に粗末なものだったが、美咲には比較対照となるものを見たことが
ないために、凶悪な代物として目に映る。
 見開かれた瞳に涙を浮かべ、ややあって観念したように目を閉じた瞬間。
 ドアの方で何か音がした。
 そこからほんの数秒のこと。
 チュイン、と音を立てて、美咲の部屋の扉が開いた。
 ゆっくりと開いたドアからは、切断された錠前の一部がころころと転げ落ちる。
 ドアに隙間ができた瞬間に部屋に雪崩れ込んできた轟音は、あっという間にズボンを下げた
男に詰め寄ると。
 チッ、と小さな音を立てて男の股下に固定された。
 男が恐る恐る視線を下に向けると、そこに鎮座していたのはチェーンソーの刃。
 陰毛の先端を僅かに掠めるように回転する凶悪なそれは、ほんの数ミリずれればちぢれた
毛を巻き込んで引き込み、男の生殖機能を台無しにすることは間違いなかった。
 完全に硬直するストーカー男の背後で、その場の空気にそぐわない晴れやかな声が朗々と
響いた。
「3秒待ちます。その間に視界から消えていただかないと……ちょん切りますよ?」


224 名前:潤×美咲3(前に投下した分から)[sage] 投稿日:2006/07/09(日) 00:39:05 ID:XCFmJG8u


 男は冷や汗を流しながら、ぎこちなく首を巡らせる。
 視線の端にちらりと見えたのは、前髪で目元を隠した女の笑顔。
 本当に朗らかに、楽しそうに、揺るぎない、屈託のない、砂原潤の笑顔だった。
 男は悲鳴を上げる間もなくズボンを上げる暇もなく、転がるように部屋から逃げ出していき。
 階段を転げ落ちる音と共に完全に沈黙することとなった。
「ごめんね、美咲! あいつが美咲の後を追ってたのに気付いて気付かれないように尾行して
たんだけど、あいつったら部屋に入ってすぐ鍵をかけちゃって! 鍵を壊そうかドアを壊そうか
迷ってたらピンチそうな様子だったから、とりあえず鍵を壊しちゃった!」
 壊さないという選択肢は無いのかという疑問はさておき、そうでもしなければ助からなかった
のもまた事実。
 安堵の涙に咽ぶ美咲に、潤はチェーンソーのエンジンを切って、その拘束を解こうとベッドの
上に膝をかけた。
「……けど、こんなのばかりよくたくさん集めたよね……あとでどっか捨ててこなきゃ」
 この島で何かと色々なものを見てきた上に、自分が女性という立場もあり、女性が被害者の
事件にはよく対応に借り出される事もある。
 この手の『玩具』は割と見慣れた代物ではあったので、潤の精神的動揺など無いに等しかった。
 とりあえずボールギャグを外し、四肢の拘束に手をかけたところで。
 先程までチェーンソーの轟音で掻き消されていた音が、潤の耳に飛び込んできた。
 単純で小さな、だが雑多に混じりあったモーターの不協和音。
「……あれ?」
 男が残していった鞄から失敬した手錠の鍵が、潤の手から滑りベッドの下に落ちる。
「潤、どうしたの?」
 美咲が不安げに声を掛けるも、潤はぼんやりとした目付きで、前髪越しにじっと美咲を見つめる
だけ。
「美咲……」
 潤の顔が、すぐ目の前にまで迫ってきたかと思うと、あっという間に唇を塞がれる。
 その急展開に呆然としている間に潤の舌が美咲の口内へと滑り込み、萎縮していた美咲の
舌をあっという間に解きほぐすように絡みつかせてくる。
「んっ……ふ……じゅん……?」
「美咲……可愛いよ。好きだよ。愛してるよ」
 目付きも口調も徐々に尋常ではない雰囲気に変化していく潤を見て、美咲は状況をすぐに
察知した。
 周囲にばら撒かれた、スイッチが入ったままも大人の玩具の数々。
 チェーンソーの駆動音で精神がアッパーにシフトチェンジするように、この不協和音が
潤の精神を妙な方向にシフトチェンジさせているのだとしたら。
「潤っ! スイッチ切って! 全部っ!」
 慌てて叫んではみたが、もう遅かった。
 潤は転がっていたお手頃サイズの玩具を手に取ると、艶かしく淫猥に動く性器を模したそれに、
いとおしげに舌を這わせる。
「だめだよ……これから美咲のえっちな姿をいっぱい見るのに使うんだから」
 異常を通り越して色情狂といった印象を表情全体から溢れさせ、潤は美咲の征服活動を開始した。
 そして事態は冒頭へと続く。

225 名前:潤×美咲4(書き足したえちぃ部分)[sage] 投稿日:2006/07/09(日) 00:43:16 ID:XCFmJG8u


 半裸でベッドに横たわる美咲。
 潤はジャケットとシャツを脱ぎ捨てると、添い寝をするように美咲を抱き、卑猥な円運動を
繰り返すバイブをその胸に押し付ける。
「うくぅ……ふぁ……」
 強めに押し当てられたそれは、小振りな美咲の胸を容赦なくこねくり回す。
「美咲は胸が弱いのかな? それともこっちかな?」
「きゃうっ!? 潤っ……挿れちゃ……や……ぁっ!」
 先程までローターが押し込まれていた美咲の割れ目に、今度は潤の指が沈み込む。
 焦らすような振動を延々と味わった直後の刺激に、理性や感情よりも先に身体の限界がきた。
 潤が挿し込んだ指をリズミカルに動かし、美咲の身体がぶるりと震える。
「だめっ、止めてっ……あ、出るっ、出ちゃうっ!」
 堪えられたのはほんの数秒。
 潤の指が美咲の内側を軽く引っ掻くように蠢くと同時に、奥から湧き上がってきたものが
堰を切って溢れ出す。
「やぁっ……ぁっ……は……」
 一度出てしまったものを止めることもできず、半ば放心した状態でシーツの染みを広げていく
美咲。
 今まで味わったことのない絶頂感に、頭の奥が痺れていくような感覚になる。
「気持ちよかった? でも、まだまだこれからだよ?」
 美咲の耳元で、潤が囁いた。
 そのまま耳に息を吹きかけ、耳たぶを甘噛みし、顎のラインから首筋へと舌を這わせ。
 時折混ぜられる軽い口付けを肌に受けるたび、美咲は小さく声を上げて身体を跳ね上げる。
「一度イッたから、感じやすくなってるでしょ?」
 首筋から鎖骨へ、鎖骨から乳房へ、乳房から乳首へ。
 舌が触れ、弄ぶように先端を弄り、唇が触れ、何度も柔らかい口付けを繰り返し、時折強く
吸い上げたり軽く歯を立てたりしながら、美咲の胸全体を堪能するかのように潤の行為は
続けられる。
 線と点で結ばれ身体中を駆け巡る快感に、美咲の思考は徐々に霞が掛かったように
ぼやけていく。
 ――相手は潤だし、知らない男に犯されちゃうぐらいなら
 ――それに
 ――気持ちいいから
 僅かな思考の揺らぎが、頑なに抵抗を続けていた精神の堤防をあっという間に決壊させ、
押し寄せる快感に抗う事もできず状況を受け入れていく。
「潤……私、こういうの初めてだから……その……優しくしてね」
 妙にずれた発言ではあったが、理性や思考が妙な方向に飛んだ二人には充分な言葉だった。
「美咲の初めては私が貰えるんだね」
 嬉しそうに微笑んだ潤が、改めて美咲と唇を重ねる。
 一方的だった最初の口付けと違い、今度は美咲からも求め、互いに愛しげに唇を吸い
舌を絡め合う。
 それだけで二人の気持ちは加速度的に熱を帯びていく。
「美咲の可愛い顔を見せて」
 絡み合う合間に潤の唇から漏れた言葉。
 蠢くものが美咲の股間に触れ、怯えと期待と快感の入り混じった複雑な表情が潤の眼を
愉しませた。
「美咲の可愛い声を聞かせて」
「ふぁ、うくっ……ん……っ……」
 ゆっくりと、ゆっくりと、指先から伝わってくる感触。
 美咲を内側から侵食していくその感触に、まるで自分に男性器があって、美咲を犯して
いるような錯覚すら覚える。
「いっ……つぅ……」
 拘束された四肢をぎゅっと強張らせて、初めての痛みに耐える美咲。
 その表情が、声が、仕草が、反応が、全てが潤にはいとおしく感じられる。
 ――愛されてるんだ
 その感情が胸を満たしていくうちに、痛みは何時の間にか感じられず、ただただ快感だけが
身体を駆け巡っていく。

226 名前:潤×美咲5(書き足したえちぃ部分)[sage] 投稿日:2006/07/09(日) 00:46:44 ID:XCFmJG8u


「あっ、また……またっ! 潤のっ、挿れてるのでっ……イっ……ちゃうっ!」
 三度目の絶頂に、息も絶え絶えに身体を震わせる美咲。
 挿入されたままの大人の玩具は動きを止めず、美咲はまだ小刻みに身体を震わせている。
 そんな美咲の姿を見ながら、潤は一向に衰える様子のない妖艶な笑みを浮かべて告げた。
「――お楽しみは、まだまだこれからだよ?」



「ごめんなさい、本当にごめんなさいっ」
「いや……潤が謝ることじゃないんだけどね……」
 疲れ果てた表情でベッドに横たわる美咲と、土下座して謝る潤。
 結局、電池が切れた夜明け頃まで潤の陵辱プレイに付き合う事になった美咲は、文字通り
精も根も尽き果てて口から魂がはみ出てるような有様だった。
 なんだかんだで二人とも全裸のままだったりして、非常にアレな光景である。
「そんなに謝るぐらいなら……一つ約束してくれると嬉しいかな?」
「な、なにかな……私にできる約束なら……」
 起き上がった美咲が、潤の耳元に唇を寄せ、悪戯っぽく囁いた。
「次は、私が『攻め』ね?」
「……………………………………」
 長い沈黙の後、潤は真っ赤になって小さく頷くのであった。



とりあえず終わり

227 名前:81[sage] 投稿日:2006/07/09(日) 00:53:21 ID:XCFmJG8u
改行変だとか表現変だとかそもそもエロくねぇとか
色々あるかもしれないけどエロも長文貼りも慣れてないのでご容赦を

あと、需要があれば葛×ケリーも貼り直します
無いかなぁ、エロなかったし(爆)







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