2rdステージ 弐拾
~強引な侵入者~
そして、そいつが来る日が来た。
「で、シンちゃんはどうする?」
「何がですか?」
「いえ、今度の使徒よ」
まだ、来ていないが・・・・
後1時間もすれば来るだろう。
「あ、僕が出ますよ、二人は待機」
「ざっけんじゃ無いわよ!」
「いかりくん・・・・・・お手伝い・・・・・・」
なんだかん言って付いて来ようとするんだろうな・・・・
「いいよ、使徒もだんだん強くなるからね」
「いやよ、指咥えて見ているだけなんていや」
「お手伝い・・・・・」
結局バックアップと言う事だ・・・・
「で?いつ来るのかしら?」
「もう、来ますよ。僕は準備してきますので」
呆気に取られていた。
言うなら前もって言え!
だそうだ・・・・
警報が鳴り響く。
父さんから、総員第一種戦闘配備が発令され、慌しくなる。
「パターン青!ジオフロントの装甲板を潜ってます!」
「ATフィールドで潜っているようです!強力です!」
「でも・・・・シンジ君のよりは低そうね」
使徒が聞いたら怒るだろう・・・・・・
そして、ジオフロント内で戦闘が始まろうとしている。
アスカは、ロケットランチャーを2つ構えて、使徒に向ける。
綾波は、遠くからシンジに状況を説明する。
装甲を全て突き破り降り立った。
「始めようか?」
どうも、緊張感が無い。
ただ、敵の強力なATフィールドを中和して、攻撃しただけで片がついた。
「・・・・・・シンジ君・・・・・呆気ないわよ」
「まぁ・・・・ぼやかないでください。ATフィールドが強力なだけですから・・・・」
ミサトさんにも、リツコさんにも、アスカにも怒られた。
綾波は、ただ見ていた・・・・・
僕をジット・・・・
だんだん怖い目になっていって・・・・
「帰ろう?」
と言われた。
その夜は、隣でいつも寝ているはずの綾波はいなかった。
「どうしたの?」
「・・・・・・心配をかけないで・・・・・・」
「綾波に言われるとはな・・・・・・・ご免ね」
「許さない・・・・」
何をするの?
っと、目で聞いたら、今度こそ綾波は部屋に入っていった。
「どうしたの?」
しかし、返事は返ってこない。
しょうがないので、僕も部屋に向かった。
「綾波?」
そこには、月光に輝く裸体の綾波がいた。
幸い、アスカは洞木さんの家に泊まりに行っている。
幸い?
幸いという言葉は、このような時に使うものだろうか?
綾波と、僕の関係・・・・・・・・・・・・・・
ヤバイ・・・・・
「あの・・・・綾波さん?」
「いかりくん・・・・・・・どうして、いかりくんは、ここを使わないの?」
そう言って、綾波は僕の腹から、下腹部に手を伸ばした。
指が心地よく動いている。
「あの・・・綾波・・・・・・さん?どうなさいましたか?」
「いかりくんに・・・・・・捧げるもの・・・・・・私・・・・・じゃ・・・駄目?」
「さ、捧げるって・・・・・・・・」
「アスカが言っていた・・・・・・・・・好きな人には・・・・・・・」
その先は言わなかった。
僕の下は、反応してしまっている。
「どうして・・・・いかりくんは・・・・・私を抱いてくれないの?」
「だ、駄目だよ!僕らはまだ、14歳だよ!」
「世界には・・・・・12で子供を産む人もいるわ・・・・・・」
アスカ・・・・・変な事を吹き込むなよ・・・・
「いかりくん!」
思いっきり抱きついてきた。
そして、ベッドに倒れこむ。
「綾波?」
「いかりくん・・・・暖かい・・・・・温もり・・・教えてくれたのは・・・いかりくん・・・・・」
綾波は、この状況に酔いしれているようだ。
「いかりくんは・・・・私の・・・全て・・・・」
綾波に身包みはがされていく。
「いかりくんが・・・・・いなくなったら・・・・・私は・・・・・」
「僕はいなくならないよ・・・・」
「・・・・・だったら・・・・私にも・・・・お手伝い・・・・させて・・・・・・」
そう言いながらキスの嵐を浴びせるレイ。
シンジは、EVAのように拘束されている気持ちになる。
動けないのだ。
「あ・・・・・ふ・・・・ぅ・・・・・・・いかりくん・・・・・・」
「あ、あやなみぃぃぃ!こう言う事は・・・・やったら駄目だよぉ!」
「駄目・・・・・一つになりましょう・・・・それは・・・・とても気持ちの良い事・・・・・・」
ヤバイよ・・・・駄目だよ・・・・綾波が・・・・・
綾波を・・・・・・傷つけちゃうよ・・・・・・・
「・・・・綾波・・・・・こう言うことを・・・・やるのが・・・・僕にとって・・・迷惑なことなんだ・・・・・」
ビクン!と、レイの体がはねた。
そして、寂寥を感じさせる顔色になってきた。
「・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・私・・・・・いかりくんに・・・・・迷惑かけた・・・・・・」
「綾波・・・・・いいんだ・・・・綾波は良かれと思ってやったことなんだよね?」
「いかりくん・・・・・いかりくん・・・・・・・私・・・・・・・消えるわ・・・・・・迷惑かけた・・・・・」
「違うんだ・・・・綾波のやった事は・・・・確かに、間違っていたよ?でもね、心の問題なんだ・・・・・さぁ、おいで」
僕はベッドの上で綾波を抱き寄せた。
恍惚の表情に変わっていく綾波・・・・・・
大好きな人に抱かれるって・・・・こう言う風になるんだね・・・・・
「綾波は・・・僕の前から消えないでね・・・・人間は消えないんだよ?」
僕もそれはわからないけど・・・・
「綾波はね、一般常識を覚えた方がいいんだね?」
「・・・・・・・わからない・・・・でも・・・・・碇君が言うなら・・・・・・」
「自分の意思で選ばないと人形と同じだよ」
「・・・・・ごめんなさい・・・・・」
「で?どうする?」
「学びたい・・・・・いろいろな知識を・・・・・・常識を・・・・・
そうして・・・・・人間に・・・・・なりたい・・・・・・」
「よく出来ました。服を着てくれるかな?」
そうして、服を着てもらい、向かい合って、抱きながら寝た。
綾波は落ち着いてすぐに寝てしまったようだ。
まるで、温もりに辿りついたかのように・・・・・
僕は、ただ興奮してすぐに寝られなかった。
「綾波・・・・・これで・・・・我慢してね・・・」
そういって、唇に軽くキスして、僕も眠りについた・・・・・・・・
その間中、ずっと抱いていた。
翌朝
「腕の感覚が・・・・・無い・・・・・」
夜中ずっと抱いていたので、血行不良に陥ってしびれてしまったのである。
「いかりくん?」
「あ、おはよう」
「・・・・・腕が・・・・紫・・・・・・・ごめんなさい・・・」
そう言いながら、左腕をマッサージしてくれた。
生物学とかでは、かなりの知識を持っているのだろう。
「さ、朝食作らないと・・・・」
「いかり君・・・・・・」
「何?」
「・・・・・・・・キスしてくれた・・・・・・・・ありがとう・・・・・」
起きていたようだ。
そして、目を瞑って唇を上に向けてきた。
「・・・・・・おまけだよ?毎日は・・・・・やらないからね・・・・」
そう言って、もう一度・・・・・夜の時より長い時間、キスをしていた。
「んふ・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・」
「いいんだよ、アスカには黙っていてね?」
「ええ・・・・・」
ミサトさんは、戦闘後処理で残業のため、まだ帰ってきていない。
アスカも、朝食はヒカリの家で食べてくるだろう。
しかし、誤算が生じた。
「ただいまぁ!シンジ!ご飯!」
「あれ?向こうで食べてこなかったの?」
「あら?なんでレイ・・・・・パジャマのボタンが段違いなの?下も・・・・逆に着ている・・・・・」
不味い・・・・・
「レイィ?正直に話しましょうねぇ」
「なにが?」
簡潔な答え。
「なにが?じゃないわよ!」
「ただ・・・・いつもと同じ・・・・一緒に寝ていただけ・・・・」
「あ、そう。じゃあ何で・・・・・着方が変なの?」
「着替えを忘れて暗いいかりくんの部屋で着たから・・・・・・」
「シンジは、その時何をしていた?」
「・・・・お風呂」
一応・・・・・辻褄は通っているように思える。
「そ、で・・・・・・・・・ご飯まだ!?」
「出来たよ」
アスカと結婚したら・・・・・恐妻家になるだろう・・・・・・・
綾波も・・・・・嫉妬したとしたら・・・・・・殺されるかな?
先行き不安なシンジは、先を読み過ぎて困っている・・・・・・・
「シンジィ!昨日の夜・・・・抱き合ったでしょう?」
ギクッ!
・・・・・・・・・
ツツーっと冷や汗が額から流れ落ちる。
アスカが、ニヤリと笑みを浮かべた。
シンジは・・・・・自分の「家」へと逃げこんだ。
アスカ達には、暗証コードを教えていない。
ドンドン!
「シンジ!出てきなさい!」
部屋に篭って寝たふり・・・・・・
「レイ、何があったの?」
「・・・・・私が・・・・碇君に迷惑をかけた・・・・いかり君・・・・・抱きしめて・・・・・慰めてくれた・・・・・・」
「なんだ、そんな事か」
肝心の場面を教えていなかったので、間一髪のシンジだった。
昼には、主夫の血が騒いで昼食を作りに来たシンジは、
アスカの一喝によって・・・・言葉だけで、リビングのソファーに沈んだ。
「いかり君・・・・・大丈夫?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
反応拒否。
むしろ、気絶している。
「あら?よっぽど隠したい事でもあったのかしらね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ポッ!)」
プッツン!
「言いなさい!何をやったの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「答えないと・・・・・シンジのお昼ご飯あげない!」
ピクン!
「・・・・キス・・・・してくれたの・・・・・・抱きしめて・・・・・・触れるだけだったけど・・・・・・」
「あら?それくらいなら・・・・・・」
言葉に詰まった。
レイが冷たい目でこちらを見ているからだ。
「そう・・・・じゃあ私ももっとやっていいのね?クスクス・・・・・」
異世界へ意識が飛んでいるようにも見える。
「いえ、何でも無いわ!」
「ふふふ・・・・・いかりくんと・・・・・・」
「さっきのは嘘よ!信じないで!」
「ふふふ・・・・・・・楽しみね・・・・・・」
さらに、隣の銀河へ意識が飛んでいる。
「ちょっと!」
「あぁん・・・・いかりくん・・・・・・」
1系光年先に意識が飛んでいる。
「レイ!シンジが来たわよ!」
「え?いかりくん?」
0.1秒で戻ってきた。
「あれ?いない・・・・・・・」
こいつは危険人物だ・・・・
アスカは悟ってしまった。
「あのねぇ・・・・・・床で再起動をしようと頑張っているわよ」
「あ・・・・・気絶していたんだ・・・・・・」
レイの実際の性格は、ボケボケなのかも知れない。
「ん・・・・・・・あ・・・・昼食・・・・・・あぁぁぁぁ!焦げてる!」
主夫シンジ復活。
そして、午後。
「さぁって・・・・どうしようかしら?」
「・・・・・・・一緒・・・・・・」
「はぁ・・・・・僕は・・・・・何なんだろう?」
いい加減自分がわからないシンジ。
結局、家でごろごろしている事になった。
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