2rdステージ 拾

                               〜停電・害虫・探求心〜

  

 

「シンジ、どうして最近早くにネルフにくるの?」

マトリエル・・・・・・・・

甲羅付きクモ・・・・・・

あいつって気持ち悪いよなぁ・・・

口から溶解液出しちゃってさ。

「別に、ただね・・・早くついて、向こうのやることが無かったら始まるのが早くなるじゃないか。

そうすれば終わるのも早くなる」

「・・・・・・まぁ・・・そうかもね・・・」

アスカはIDカードを通しながら言う。

開かない・・・・・・遅かったか・・・・・・

「他の道を探そう!」

「へ?待ってればいいじゃない」

飽きれた・・・・アスカがそう言うとは・・・・

「アスカ・・・・ネルフが停電と言う事は・・・・・・しかも、少したっても緊急用に切り替わらないとしたらおかしくない?」

納得したようだ。

 

ネルフ

「どうしたの!」

みんながじっとリツコの方を見る。

「なによ!何もやってないわよ!」

確かに怪しいのはリツコだ。

「旧回線しか残っていません!」

「残った電力をドグマの維持にまわせ!他は後回しだ!」

「はい!」

EVAは手動で準備する!」

電力は、ポジトロンライフルのバッテリーを使い、電力を少し確保してEVAは人力で・・・・・・

 

 

僕らは、空調ダクトから入った。

そこしか道は無い様だ・・・・・・

ほふく前進というより腹ばいの格好だ。

「まったく!乙女になんて格好させるのよ!シンジ!先に行きなさい!」

「な、何でだよ・・・・・・」

「アンタ・・・・・・もしかして私の・・・・覗く気?」

あ・・・・・・・叩かれる前に急いで潜りこんだ。

狭い・・・・・・

「で・・・・・・道はわかるの?」

「あ・・・・・・」

しまった・・・・・・忘れている・・・・・・

「綾波・・・・わからない?」

「何でレイに聞くのよ!」

「だって・・・・・・僕らより綾波の方がここに詳しいんだよ?」

レイが口を開いた。

「・・・・・・・・・・・右よ、ケージがそっちの方角・・・・・・」

恐ろしい・・・・・・

方向感覚が恐ろしく鋭いようだ・・・・・・

「じゃ、行こう」

そうして、綾波の言う通りに僕らは動いた。

アスカはちょっと不満そうだ。

そして、ケイジの真上に来た時・・・・・・

(落ちない・・・・・前は・・・・重量オーバーで落ちたんだっけな?

前と違うダクトなのかな?

どうしよう・・・・・・・

重量オーバー?)

「ここが真上よ・・・」

「・・・・・・二人とも前に来て・・・・・」

「なによ!何考えているの!」

「・・・・・・ジャンプして・・・・破るんだ」

愕然としていた。

ジャンプといっても、飛べるわけがない・・・・狭すぎるんだ・・・・

何度かベコベコやっていて、急にミシミシ言い出した。

ミシ・・・・・・ミシミシ・・・・・バコン!

がちゃ!ぼちゃん!

アスカと綾波は冷却液へと落ちた。

ぼくは、ギリギリ床にぶつかった。

何てついていないんだろう・・・・・・

「いててて・・・・・・」

「・・・・・シンジ君・・・・何やっているの?」

もはや、痛いと言う状態ではない・・・・・・

高さは、20何mあるのか・・・・・・確実に腕は折れているだろう・・・・・・

肋骨も、結構折れていて、ヒビも入っている。

頭を打たなかっただけいいだろう・・・・・・

打ってたらここにいないよ・・・・・・

今ごろ、あの世いき・・・・・・

 

 

 

「え〜ただいま選挙活動中ではありますが・・・・化け物が出没しています!危険ですので急いで逃げましょう!」

シゲルが、ネルフに向かっている所だ。

「あ!ちょっと!車借ります!」

強引過ぎるぞ・・・・・・

「こちらはネルフです!急いで指定のシェルターに移動してください!」

そのまま、ネルフに突っ込んでいった。

 

「で、シンジ君は医務室に運ばないと・・・・・・」

「いえ、乗ります」

驚いているよ・・・・・・

「あなたは・・・頭を打っているかも知れないのよ!」

「だって・・・・日向さんが言っていたじゃないですか、使徒が来たって」

「それでも・・・・二人で押さえればいいわ」

不安なんだ・・・・・・

二人では・・・・・・・殺されるかも知れない・・・・・・

「いいえ、僕の命より二人の命の方が大事です。それに、僕がでれば町の被害も減ります」

「あなたね、まず自分を考えなさいよ・・・・・・」

「いいんですよ・・・・脚は動くから自分で乗ります。これじゃあプラグスーツは着れないから・・・・このまま乗ります」

とことん飽きれていた・・・・・・

「シンジ!大丈夫?」

「碇君!」

「大丈夫だよ、僕は先に乗っているから早く着替えてきて」

女子更衣室。

「レイ・・・・シンジ大怪我しているわ」

「ええ・・・・・・着替えられなほど・・・・・・」

「どうして止めなかったの?」

レイにはわかっていた。

シンジは硬い意思があってここまでやっているのだと・・・・・スパイならこんな事はしない・・・・・・

「・・・・・・私ね、看護の資格を持っているの・・・・・あの腕の曲がり方とか見て・・・・びっくりしたわ・・・・・・

あれじゃあEVAに乗ること事態が自殺行為よ・・・・・・」

「ええ・・・・・・私にはとめられないわ・・・・・・・・・・・・碇君が・・・・・・・決めたことですもの・・・・・・・」

レイ・・・・・あなたって本当にシンジを信じているのね・・・・・・

 

 

EVA内

「シンジ!大丈夫?」

「うん、大丈夫。よじ登って上がろう」

(シンジ君・・・・全然大丈夫じゃないじゃない・・・・・・)

リツコは、シンジの体をスキャンして、怪我の状態を調べていた。

左腕、肘と、手首を骨折。

右腕、肩周辺にヒビ。

助骨五本骨折3本にヒビ。

折れた助骨が肺の方に牙を剥いている。

脚は、左足に4個所のヒビ。

骨盤にもヒビ。

これほどの怪我で、よく気を失わない物だ・・・・・・

普通大人でも大声を上げて叫ぶだろう・・・・・・

シンジは、とてつもないほどの精神力の持ち主なのだろうとリツコは思った。

しかし、中ニで持てる精神力ではない。

余程鍛えた大人か、地獄を痛感し過ぎて鍛えられた物か・・・・・・

地獄を痛感・・・・・どう言う経験だろう?

どうしたらそうなるのだろう?

探求心旺盛に変化していくリツコだった。

 

地上

「クモ・・・・・・クモクモクモ・・・・・・」

「・・・・・・・・害虫・・・・排除するのが好ましい・・・・・・」

「は、はははは・・・・・・(息が・・・・しにくい・・・・・痛いよ・・・・・・)」

甲羅を背負ったクモだ。

僕が囮になって、二人が後ろから攻撃を仕掛ける。

その瞬間に僕も攻撃をして、コアを破壊。

溶解液も、ほとんど出されなかった。

ネルフ本部はまだ電力が回復していないらしい。

ぼくらは、余った電力で,隣待ちからケーブルをもって来てそれで電力を供給した。

大元の本部の電力は、それから2時間掛かって回復した。

「人為的な事故・・・」

「いえ、それは破壊工作よ」

「わぁっているわよ」

「そ、ならいいわ」

ミサトさんは、加持さんと仲良くキスしているところで救助された。

加持さんは、頬に綺麗に色づいた、今の日本では見られない紅葉を色づかせていた。

破壊工作以上にシンジに興味を抱いているリツコ。

入院するシンジの体組織や、脳内物質の分泌量などを調べる気満々・・・・・・

 

 

 

 

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