Verletzen.

Verletzter Stloz.

Verletzt schweigen.

 

 

 

僕は僕で僕

(119)

 

 

 


 

使徒襲来。

前触れも、音沙汰も無く、唐突に現れる敵。

だが、敵であるからには対処することが必要である。

対処。

ネルフ、チルドレン、エヴァンゲリオン。

人類の希望を託した最後の切り札。

 

 

<女子更衣室>

 

慌しくも、平穏。

昨日の喧嘩から数日経過している所為もあってか、更衣室の雰囲気は穏やかなものであった。

アスカは敵視するような瞳を見せず、マナは微笑すらみせていた。

ある種、異様にも思える態度の変化。

人は数日の間で、こうも変われるものだろうかと疑心に囚われるが、事実は事実。

少女達の態度は軟化し、数日前までの刺々しい雰囲気は消え去っていた。

「いい子に育ってくれるといいなぁって、リツコさんと話したの」

一言も口を開くことなく、黙々と着替えるアスカを瞳に映しながら、マナも着替えの手を休めることなく、楽しげに話しかけた。

だが、アスカは言葉を放つことなく、思考でのみ返事を返す。

(...Die Katze laesst das Mausen nicht.)

ドイツ語での、若干の皮肉を込めた思考。

マナを拒絶しているような思考ではあったが、返事としては適したものであった。

「誕生会は無理でも、顔ぐらい見に来てね。いつでも歓迎するから」

驚。

マナの微笑混じりの言葉に、アスカは驚きの瞳を見せた。

言葉を返さない自分に対し、呆れもせず、諦めもせずに話しかけてきたマナに対して。

アスカは驚きの瞳をそのままに、感嘆の想いを込め、マナという少女の本質をドイツ語で呟く。

鍛え上げられた強靭な心の持主、という意味を込めて。

「...stahl madchen.」

「ん、何?何て言ったの?」

アスカの呟きを聞き損ねたのか、マナは不思議そうな表情を見せて訊ね返した。

その問いに、アスカは柔らかな微笑を見せ、ドイツ語で一言。

「Freund」

 

 

<男子更衣室>

 

「出撃するの?」

「いんや、待機任務や。せやけど、ちと違うで。参号機に搭乗しての待機任務や」

「…直ったんだ。参号機」

「なんや装甲板が、どーたらこーたら言うとったけど、戦えることに変りあらへん。
これまで苦労かけた分、楽さしたるさかい、安心せいや」

「うん。ありがとう」

会話。

シンジとトウジの会話。

使徒戦を経験した少年と、未経験の少年の会話。

だが、この会話の場合、経験の差など無意味であった。

戦うことが嫌いな少年は感謝の言葉を口にし、戦いに飢えていた少年は自信に満ちた言葉を口にした。

不釣合いにも見える二人。

だが、その不釣合いは、適度なバランスとなって、二人の間を支えていた。

 

「…ふぅ」

トウジに感謝の言葉を口にした後、先にプラグスーツに着替え終わったシンジは、吐息混じりに長椅子に腰を下ろした。

吐息の理由。

幾度となく経験した戦い、楽な戦闘など一つも無かった戦い、誰もが傷だらけの戦い。

これまでの戦闘を思い浮かべていたからだった。

シンジは俯き加減にしながら思考を巡らす。

(トウジも戦う。皆、戦う。…僕も、戦う。この体が…壊れるまで。)

知っていた。

シンジは知っていた。

自らの体が崩壊の危機にあることを。

 

 

<作戦司令部>

 

使徒。

様々な形と特異な攻撃を見せる、敵。

その敵に対処すべく、司令部内は直ちに作業を開始させていた。

迎撃、撃退、殲滅。

使徒と呼ばれる存在を駆逐する為に。

「葛城三佐はどうした?」

司令席の傍らに直立する男、副司令の冬月が険しい表情を見せながら訊ねた。

どうやら作戦指揮官であるミサトが、いまだに到着していないようである。

「現在此方に向かっている、との報告が入っています」

「都市部の避難及び迎撃態勢、全て完了です」

ミサトの所在報告に続き、迎撃準備の報も告げられた。

確実に、着実に進む迎撃態勢に、冬月は険しい表情を若干緩めつつ答える。

「了解だ。葛城三佐到着まで現状維持で待機。使徒の解析、急げよ」

職員達に指示を下した後、冬月は一つ息を吐き出すと、隣に、司令席に腰掛ける人物を瞳に入れた。

そして、何か思う所があるのか、妙に神妙な面持ちを見せながら話しかける。

「…いいのか、碇?」

「構わん。使徒が片付くまで、私は司令の任を務める。…シンジも理解した」

「やはり話したのか…。あのことを」

「話さぬ理由は無い。問題となるのは私の命では無く、シンジの命だ」

司令という任務。

シンジという命。

二人の会話は短いが、その内容は非常に重く、重要なものであった。

ゲンドウの意図を理解しているのか、冬月は会話を終えると、俯き加減に、静かに首を横に振りながら呟く。

「…誰が為の命、か」

 

 

<廊下>

 

トウジと参号機ケイジ前で別れた後、シンジは一人、初号機ケイジへ向かう通路を歩いていた。

幾度も通った通路。

戦いに怯えた時、戦いに迷った時、戦いを欲した時、全ての戦いの時、この通路を歩いていた。

そして、今もシンジは歩く。

自らの体に訪れた出来事に迷い、悩み、思考を巡らせながら。

(吐気も、目眩も、アポなんとかが原因って言ってたな…。)

数日前の出来事。

体の異変、その理由を知ることになった、数日前の出来事を思い浮かべていた。

俯き加減に歩きながら、シンジは寂寥漂う口調で呟く。

「父さん」

 

二日前、司令室。

「体の調子はどうだ?」

「う、うん、平気だよ。記憶も戻った感じがしてるし、だいぶ調子いいよ」

突然ゲンドウ呼びつけられ、唐突な質問を浴びせられながらも、シンジはどうにか返事を返した。

自分の体を心配してる父の言葉が嬉しくもあり、驚きでもあったが。

だが、続け様にゲンドウが放った言葉が、更にシンジを驚かす。

「嘘をつくな」

「…え?」

「医療部からの報告書だ。これが事実ならば、今も吐気を感じている筈だ。違うか?」

司令席の机には、数十枚綴りのカルテ。

数日前、ナオコが読んだものと酷似しているが、データ量と綿密さが違っていた。

恐らく、ゲンドウが誤診の可能性を探り、再診断、及び再報告させたのであろう。

だが、シンジにとって、そのカルテは初見である。

唯、突きつけられた事実に表情を曇らせ、言い難そうに口を開くだけだった。

「ネルフって凄いや…。嘘もつけないんだね」

「痛みは酷いのか」

「大丈夫。痛みは無いから」

「そうか」

無情にも感じるゲンドウとの会話、父との会話。

だが、このぐらいで挫けまいと、シンジは自分の身に振りかかった事実を知る為、顔を上げて訊ねる。

父の知ること、自分の知らないことを知る為。

「僕の体、僕の記憶、どこか悪くなってるの?直るの?教えて欲しい。教えてよ、父さん」

返ってきたのは、静寂と沈黙。

真実を伝えるべきかを考慮しているのか、ゲンドウはサングラス越しにシンジを見つめるだけだった。

瞳。

ゲンドウの瞳。

何年か振りに再会して、一緒に暮らして、一緒にネルフという組織に所属して…、でも、こうして父と見つめ合うのは初めてかもしれない。

そんなことを思うシンジであったが、直ぐにそんな思いは忘れてしまった。

希望も、絶望すらも打ち砕くような父の言葉によって。

「不要素(使徒)の遺伝子混在による(遺伝子)コード改変。
遺伝子プログラムの異変により繰り上げられた死のコード…。結論的に言えば、生命の細胞死。それが体調不良の原因だ」

「生命の細胞死…」

「記憶の原因は、精神の融合によって引き起こされた混乱。…記憶ゆえに、あくまで推測だがな」

「直るの?」

「現在の医療技術では不可能に近い」

怖い、怖い、怖い。

隙だらけの心を恐怖が支配する。

だが、一抹の希望を抱き、シンジはゲンドウに訊ねる。

「…嘘、嘘だよね?父さん」

「嘘では無い。事実だ。
このままアポトーシスが進行すれば、精神よりも先に、身体の崩壊が始まる筈だ。…確実にな」

苛烈な言葉。

残酷な真相。

無情な現実。

シンジは絶望を胸に刻みながらも、続けて話すゲンドウの言葉に耳を傾けた。

自分がこれから何をし、何の為に生きるのかを理解する為に。

 

再び、通路。

「崩壊…」

暗く沈んだ顔で一言呟くと、シンジは自らの命に対して思考を巡らす。

(死にたくない。死にたかった筈なのに死にたくない。…僕は、生きたい。)

生きる。

明確に、自分の欲望を意識する。

!

刹那。

決意の思考した瞬間、不意に一人の少女を思い出し、シンジは戸惑いにも似た表情を見せた。

少女。

自分と正反対の事を望む少女のことを。

シンジは困惑の瞳を見せながら呟く。

「…綾波は」

 

 

<作戦司令部>

 

(螺旋?紐状の生物?)

モニターに映し出されている映像に、コダマは訝しげな瞳で思考を巡らしていた。

光の紐と称するに違わぬ使徒。

その使徒は、ネルフの出方を窺うように、体を空中に浮かせ、螺旋状という形を作っていた。

不可解。

全くもって人類には理解し難い敵である。

(あの形に何か意味があるのかしら?)

コダマは自分の知恵を総動員して、使徒を理解しようと努めた。

だが、無い知恵を絞った所で結果は知れている。理解不能という答えが脳を駆け巡るだけであった。

思考に窮したコダマの許に、頼もしき先輩でもあるマヤとリツコの会話が届く。

「第四使徒の触手に似てますね」

「ええ。でも、MAGI は判断を保留してるわ。確実な見解は…」

「戦ってみないことには、ですか?」

「残念だけど」

見透かされた返答に、リツコは肩をすくめて答えた。

結局の所、MAGI は人間の思考補助に過ぎず、想像することは不可能であったからである。

故に、作戦指揮や、作戦の立案が必要なのである。

そして、リツコ達が使徒の分析に窮した感を憶え始めると、聞き慣れた声が背後から響く。

「御免!使徒は?!」

チルドレン達よりも遅れて到着した作戦指揮官、ミサトである。

ミサトの声に、リツコは冷めた表情で答える。

「変化無し。後の指示、御願い」

「エヴァは?」

「弐号機、JA、二機のみ出撃許可が出てるわ」

リツコの説明に厳しい現状を把握すると、ミサトは無駄な行為と知りつつも日向へ指示へ下す。

「日向君、使徒の情報を」

理解し難い敵を殲滅する為、理解出来ぬ敵を殲滅する為、理解を超えた敵を殲滅する為。

ミサトは皆無に等しい情報の中から作戦を立てる。

無駄な行為と笑う者も存在するかもしれない。

だが、ミサトは作戦を立案する。

何故か?と問われれば、答えは一つしかない。

無駄を無駄のままで終わらせない為、それだけである。

 

 

<JA、プラグ内>

 

LCLの匂い。

機器の作動音。

第五使徒戦以来、数限りなく搭乗してきたエントリープラグ。

他のチルドレン達よりも先にプラグに搭乗したマナは、数日前の出来事を思い出していた。

抱いて欲しい。

自分でも信じられないような、大胆な発言をした日のことを。

 

真夜中。

ネルフ内の通路を歩く二人。

あの発言の後、シンジは顔を真っ赤にして俯き、マナの自分の発言の重大さに気づいたのか、頬を朱色に染めて俯いてしまった。

だが、いつまでも二人で俯いている訳にもいかず、とりあえずネルフ内を歩いている次第である。

シンジの後ろを歩きながら、マナは俯き加減に思考を巡らす。

(迷惑だったかな?…迷惑だよね。いきなり、あんなこと言われちゃ。)

「マナ」

「何?」

思考の途中で唐突に名を呼ばれ、咄嗟に言葉を返したマナを待っていたのは、突発的なシンジの行動だった。

優しく包み込むように、シンジの腕がマナの体を抱きしめる。

ギュッ。

(え?)

驚きと戸惑いに揺れるマナの思考に、シンジの声が届く。

「御免。今の僕には、これぐらいしか出来ない」

理解した。

シンジの行動、シンジの言葉、シンジの優しさ。

胸が一杯になるようなシンジの優しさに、マナは感極まったような声で答える。

「…うん、分かった」

「泣くような日があっても大丈夫。きっとマナは大丈夫。僕はマナを信じてる」

「信頼を裏切ったら…怒る?」

「信じてるから大丈夫。だって、マナは二つも約束を守ってくれてる」

「二つの約束?」

「屋上での約束と、病院での秘密」

「…あ」

記憶。

シンジの記憶が戻ったことを知り、マナは小さな声を立てた。

だが、シンジはその声を聞き流すと、静かに、優しげに話しかける。

「僕は信じてる」

 

再び、プラグ内。

マナは目を閉じ、LCLの匂いを感じながらも、優しげな表情で呟く。

「私も信じてる」

 

 

<初号機ケイジ>

 

「Ich gratuliere.」

浮かない顔でケイジに来たシンジを待っていたものは、聞きなれない言葉であった。

だが、声には聞き覚えがある。

シンジは声のした方へ顔を向けると、不思議そうな表情で声を上げる。

「アスカ?」

真紅のプラグスーツを身に纏い、黄金色の髪を靡(なび)かせ、青い瞳は真っ直ぐにシンジへと注がれる。

青い瞳には確かな光。

固い意志と自信に満ちた輝きが湛えられている。

Wiederfinden.

使徒、人、エヴァ。

幾つもの傷を負った少女、アスカは、数日前とは打って変わったような、自信に満ちた表情を見せていた。

その理由は唯一つ。

自分を取り戻すキッカケを見つけたからである。

アスカはシンジの許まで悠然と歩み寄ると、屈託の無い微笑を見せながら訊ねる。

「記憶、戻ったんだって?」

「え、うん」

「お祝いに、練習する?」

「練習?」

「目、閉じて…」

シンジの疑問に答えず、静かに呟くと、アスカは澄んだ青い瞳に瞼のカーテンを下ろし、唐突な春風のように。

Kussen.

薔薇の蕾のような可憐な唇が、緊張と驚きに彩られた唇に触れる。

黄金色の髪が、シンジの首筋に触れる。

止まってしまったかのように緩やかに流れる時間の中で、シンジの意識は混乱し、困窮を極めた。

いきなり唇を重ねられては、動揺しない方が不思議でもあるが。

数秒後。

フワリ。

黄金色の髪が首筋から離れ、唇も重ねることを止めた。

アスカは満更でもないといった表情を見せると、髪を靡(なび)かせながら踵を返し、喜びに溢れたような背中で一言。

「あ゛ー、スッキリした」

 

 

<作戦司令部>

 

対空ミサイルによる迎撃。

作戦司令部にはネルフの防空施設による、使徒への攻撃の様子が映し出されていた。

だが、それだけである。

使徒は一切無傷。かすり傷どころか、出現位置すら微動だにしないという有様であった。

露骨なまでに手厳しい映像に、ミサトは苦々しい思いを感じながら口を開く。

「通常兵器を一切受けつけず、相変わらず鉄壁のATフィールド。…人類を小馬鹿にしてるわね」

「技術部の方でも苦心してるそうですが、実際、エヴァ頼みが現状ですからね」

「正直、あの子達に命令し辛いわ」

「自分が代わりましょうか?」

「いえ、気持ちだけ頂いとく。これも指揮する人間の務めだし」

情報収集の為の出撃。

使徒の対処策を得るための出撃。

斥候と呼ばれることもある、危険な任務のことである。

ミサトは軽く息を飲み込むと、日向へ指示を下す。

「日の沈まないうちに作戦を開始しましょう。暗くなると此方が不利だわ」

「了解です。JA、弐号機に回線を繋ぎます」

 

 

<JAプラグ内>

 

-情報収集。使徒の情報が少ない現状では、これしか策は無いわ。-

JAのプラグ内に響く、ミサトの作戦説明の声。

作戦。

結局、斥候という任務には、出撃可能なエヴァ二機で当たることになった。

予測不可能な事態、緊急の事態、それに対処すべくは可能な限りの戦力を出す、という基本戦術に則ってのものであった。

「使徒の情報収集…」

作戦を復唱するように呟くマナを尻目に、アスカが作戦内容へ茶々を入れる。

-んでもって、使徒が攻撃を仕掛けてきたら、臨機応変に対応せよ、でしょ?-

-御名答。今日の晩御飯、奢るわよ。-

-いらない。どーせレトルトか、単純な味の奴でしょうから。-

-言うわね、アスカ。-

-当然。伊達に同居して無いっつーの。-

JAのプラグに映し出される苦虫を潰したようなミサトの顔と、得意げなアスカの顔。

その二人の様子に、マナは笑みをこぼす。

クス。

(…アスカ、元気になって良かった。)

安堵。

一方的になじられ、頬をぶたれた筈なのに、マナはアスカの表情に安堵の思いを感じていた。

友達。

希薄な言葉ではあるが、マナという少女は『友達』という言葉を信じていた。

友達は裏切らない、だから私も裏切らない、と。

そんな安堵の思いを感じていると、ミサトが作戦の最終確認を訊ねてきた。

-という訳で、霧島さん。使徒の情報がある程度収集出来たら、引き上げ命令を出します。了解?-

「了解です」

-あと、万が一、使徒が攻撃を仕掛けてきた場合-

「臨機応変に対処します」

-任せたわね。-

プツ。

ミサトの苦笑いと共に回線は切られ、急に静かになるプラグ内。

(アスカとの回線も切られちゃった…。)

そんなことを想った後、マナは作戦への集中を始める。

背を丸めるようにして祈る姿勢を作ると、目を閉じ、自分に言い聞かせるように呟く。

「…頑張れ、霧島マナ」

 

 

<初号機プラグ内>

 

人類の希望を託したエヴァンゲリオンに、絶望を胸に宿した少年が乗る。

皮肉。

ある種の皮肉とも取れる光景である。

だが、そんな皮肉など意に介した様子も無く、シンジは困惑した瞳を見せていた。

(いきなり、あんなことするなんて…。)

シンジの思考は先程の出来事、アスカとの出来事に向いていた。

自分の唇に軽く触れると、シンジは俯き加減に思考する。

(アスカ、僕のこと好きなのかな?)

甘い想い。

自ら感じた想いに対し、シンジは嘲笑する。

「はは…。まさかね」

卑怯者、臆病者、厄介者。

自己を軽蔑しているシンジにとって、アスカの行為は、気まぐれ程度のものにしか思えなかった。

LCLの匂いを感じつつ、シンジは小さく首を振りながら呟く。

「馬鹿だな、僕」

静寂のLCLの中。

滑稽な自分を押し殺す為、シンジは軽く舌を噛んだ。

 

 

 

つづく


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あとがき
精神的に煮詰まってるな。(苦笑)

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