【PART.2】の続き
シンジ「綾波。その言葉の意味は、即刻忘れていいよ」
レイ「? そう?」
シンジ「綾波が生きていくうえで、必要ではない知識だから」
レイ「そうなの? 碇君が言うなら、聞かなかったことにする」
シンジ「そうしてくれると助かるよ」
レイ「……碇君の話は?」
シンジ「あ、僕の話はもう解決したよ。綾波、今日は来てくれて本当にありがとう」
レイ「気にしないで。うち、すぐそこだから」
シンジ「そう? でも、お礼を言わせてよ。僕がどうするべきか、分かったから」
レイ「そう」
翌日 学校 昼休み
マリ「わーんこ君っ!」
シンジ「ああ、マリ。今日もお弁当作ってきたよ」
アスカ「ふん、当然ね」
マリ「んふふ、ひーめっ!」
アスカ「わ、分かってるわよ」
シンジ「……今日は、良い天気だね」
アスカ「そう、ね。今日は特別……あんたも屋上に来なさいよ」
シンジ「え? いいの?」
アスカ「今日はヒカリとファーストがクソトウジと一緒にご飯食べるらしいから」
シンジ「そっか。じゃあ、お邪魔させてもらおうかな」
マリ「ニュフフ」
屋上
マリ「わんこ君のご飯おいしー!」
アスカ「当然よ。バカシンジのご飯は日々進化してるんだからね」
シンジ「そう?」
アスカ「私たちのために日々精進しているのよねぇ?」
シンジ「うん、どうかな? アスカ、美味しい?」
アスカ「モグモグ ふーん、まぁまぁ、ね」
シンジ「……」ジッ
アスカ「……美味しい、わよ」
シンジ「良かった!」パアァァ
マリ「……ははぁん?」
シンジ「ちょっと、食べ過ぎちゃったかなぁ」
アスカ「まだちょっと時間あるし、寝てれば?」
マリ「ほれ、敷物枕にしたからこれで寝ると良いにゃー」
シンジ「んー、っと、ありがとう。使わせてもらうよ」
シンジ「zzzz」
アスカ「……ホントに寝ちゃった」
マリ「疲れてるのかねぇ。最近使途も来ないのに」
アスカ「フンッ、こんな調子で、使途との戦闘でへばったら承知しないんだから」
マリ「優しくしてやんなよー。家事こなしながらエヴァの訓練もして、わんこ君大変だと思うよ?」
アスカ「バカシンジには……これくらいで丁度いいのよ」ナデナデ
マリ「……素直じゃないにゃー」
アスカ「私の素直は昨日使い切ったのよ」
マリ「……素直じゃないところを認めるあたりは素直なのににゃ-」
ゴロン
マリ(わんこ君が寝返りうった。起きたわけではないように見えるけど……)
アスカ(けど……これは……)
シンジ「zzz」
マリ「……姫、脚開いてみたら?」
アスカ「そ、そんなの、見えちゃうじゃない」
マリ「寝てるんだよ? わんこ君」
アスカ「っ」ゴクリ
アスカ「……」スッ
アスカ(見られてないはずなのに、見られてるカンジ)
アスカ(なんか、変……)
マリ「……今起こしちゃったら、わんこ君寝起きから丸見えでびっくりだね」
アスカ「起こす気?」
マリ「どうかにゃー? どうしたほうが面白いかにゃぁ?」
アスカ「お、起こさないで、よ?」
アスカ(起きるかもしれない。見られるかもしれない)
アスカ(そっか、私が楽しんでるのは、見られるかもしれないという可能性)
アスカ(そして、多分、見られることへの期待)
アスカ(……起こして、みようかな?)ナデナデ
ゴロン
マリ「あ……」
マリ(また寝返り。わんこ君寝像悪いにゃぁ)
マリ(んでも、こっち向いたからには)スッ
マリ(この状況、楽しむしかないよね)
マリ(予定とはちょっと違うけど……)
マリ「……ん……」
アスカ「ちょ、ちょっと、近づきすぎじゃ……」
シンジ「スゥ……スゥ……」
マリ「んひゃぁ……わんこ君の息が、かかって……」ハァハァ
アスカ「……っ」ゴクリ
シンジ「んっぅ……」ゴロン
マリ「で、わんこ君が真上向いたわけですが」
アスカ「……こ、これ以上は無理よ……」
マリ「寧ろ、こっからが挑戦じゃない?」
アスカ「ど、どうするつもり……」
マリ「こうすんの」ガバッ
マリ(思いつき程度だった)
マリ(でも想像していたときから、もうイロイロと止まんなくて)
マリ(シンジの顔に跨った瞬間、背筋に電撃が走ったように)
マリ(刺激的な快感が、ゆっくりと訪れた)
シンジ「スゥ、スゥ」
マリ「ギリギリ……当たってない、よね?」
アスカ「でも、スカートが顔にかかっちゃう」
マリ「もうさ、スカートなんて要らないよ」パサァ
アスカ「は、はぁ!? あんた、頭飛んでじゃないの!?」
マリ「っ……起きちゃうって……!」
マリ(やばっ! シンジの身じろぎで太ももに触れただけなのに…)ピクピク
マリ(ウソでしょ、エロ漫画かよ……)
マリ「ごっめん、姫。パス」
アスカ「パスって、あんた……」
マリ「私はパンツ履き替えてるから、次は姫の番」
アスカ(擦れただけでイッちゃうほど、気持ちいいの?)
アスカ(跨って、寝てるシンジの顔ギリギリまで、アソコ、近づけて)
シンジ「スゥ、スゥ」
アスカ(吐息があたってる。これだけでも頭おかしくなっちゃいそう)
アスカ「はぁ……はぁっ……」カクカク
アスカ(やばっ、あし、震えてきた)
マリ「姫、スカートまくるよん」
アスカ「え!? こ、心の準備が」
マリ「心の準備はまだだけど、体の準備はもうたくさんみたいだよ?」
アスカ「おっさんかっちゅうの」
アスカ(スースーする……掃いてないときより、全体が風にさらされてる)
アスカ(これでパンツも脱いじゃったら、私どうなっちゃうの?)
アスカ(やだ、想像しただけで、もう……)ガクガク
シンジ「スゥ、ス……」ムニュ
アスカ「っ」
マリ「!!」
シンジ「ん?」
アスカ「起きた」
マリ「おはよう、わんこ君」
シンジ「あ、おはよう。すっかり寝ちゃってたよ」ノビーッ
マリ「ニヒヒヒ」
シンジ「え、あれ? よだれ出てた?」ゴシゴシ
シンジ「ん、なんかヌルッと……」
アスカ「寝てるあんたにリップクリーム塗りたくって遊んでたのよ」
シンジ「リップクリーム、ってわっ、しかも色つき!?」
マリ「あははは! わんこ君が美人になっちゃったよ!」
シンジ「何するんだよ、もう! か、顔洗ってくる!」
アスカ「……ごまかせた?」
マリ「……さぁ」
アスカ「少なくとも、顔洗ってしまえば、ばれないわよね?」
マリ「姫ってば、感度良すぎだよ」
アスカ「……だって……」
マリ「ほれほれ、見張ってるから今のうちに早くパンツ履き替えなって」
アスカ「うぅ……」
夕方 ミサト宅 キッチン
シンジ「ご馳走様」
アスカ「ごちそうさま」
マリ「ゴチソウさまー!」
シンジ「お粗末さまでした」
マリ「えへへ、今日も美味しかったにゃー」
シンジ「後片付けするから二人はゆっくり休んでてよ」
アスカ マリ(……)チラッ
リビング
カチャカチャ
アスカ「反応、薄いわね」
マリ「慣れちゃったのかにゃ」
アスカ「慣れるも何も……これ、着て見せたの初めてなのよ」
マリ「シースルーのベビードールなんか買っちゃって、落とす気満々だったんじゃん」
アスカ「あんただって、来るなりバカシンジのワイシャツかりてその格好」
マリ「だって、これ、スースーして気持ちいいよ?」
アスカ「チラチラ見えてんじゃないの、パンツもブラも!」
マリ「そういう姫は常時スケスケで見え見えだにゃー」
シンジ(キッチンから)「あ、そろそろお風呂いいと思うよー」
アスカ「……わかったわよー」
マリ「りょうかーい」
アスカ(昨日まではちょっと下着が見えたくらいで騒いでたのに)
マリ(こりゃホントに耐性つけすぎちゃったかにゃ-)
十数分後 風呂
アスカ「仕方ないわね。こうなったら昨日と同じ手を使うわよ」
マリ「確かに、見るのと触れるのじゃ全然違うものね」チャプン
マリ「姫のフリフリのパンツがわんこ君の手に握り締められるのかにゃー」
アスカ「シンジー!」
シンジ『なぁにー?』
アスカ「ごっめーん! また服忘れちゃったー!」
シンジ『またぁ? 二人とも?』
アスカ『そうよ! 着替え持ってきてよねー!』
シンジ『はいはい、わかったよー』
アスカ「……」
マリ「……?」タユン
アスカ「っ、視界の端でぷかぷか浮かべでんじゃないわよ!このデカ乳女!!」モミモミ
マリ「ひゃぁん!//////」
バシャバシャ
シンジ『着替え、置いておくよ』
マリ「わんこ君助けてー! 姫に犯されちゃうー!」
シンジ『デザートもあるから、落ち着いたら食べに来てよ』
アスカ「この乳、萎れるまで揉みたおしたら行くわよ!」
マリ「やめっ、強くしないで! 垂れる! 垂れる!」
アスカ「もむと大きくなるらしいじゃない。はしたなくデカ乳になってなさいよ!」
マリ「それは間違いだってば、ぁん♪」
バシャバシャ
アスカ「……マジ?」
マリ「マジ 胸のハリはなんとかって言う筋が保ってるの」
マリ「んでもって、こうやって強くもんだりすると」モミモミ
アスカ「あ、ちょ……」//////
マリ「大きくなったように見えるけど、実はそれ垂れてるだけなんだってぇ」モミモミ
アスカ「ん……いつまで揉んでるのよ」
マリ「だいじょーぶ♪ 垂れないように加減するから」モミモミ
アスカ「もうっ! あがるわよ!」
マリ「はーいはい」
ザバァ
アスカ→脱衣所
マリ「……ふぅー……」チャプン
アスカ「えっ?」
マリ「姫?」
アスカ「……ちょ、ちょっと、シンジ?」
シンジ『はぁい?』
アスカ「……下着は?」
マリ「……」
シンジ『着替えは持っていったはずだけど?』
アスカ「で、でも下着……」
マリ「ありゃ、私の下着も無い」
シンジ『どうかした?』
アスカ マリ((えっ?))
シンジ『それよりも、プリン作ってみたんだ。皆で食べようよ』
数分後 脱衣所
アスカ「……」
マリ「……」
アスカ「どう、思う?」
マリ「えっと、スケスケで、丸見え」
マリ「こ、こっちは?」
アスカ「チラチラと、モロ見え」
「……」
アスカ(ナニコレナニコレナニコレナニコレ)
マリ(うっはー、マジか! 面白くなってきちゃったんじゃないの!?)
アスカ(ば、バカシンジの前でこんな格好……あ、ありえない!)
マリ(いいね、ゾクゾクしちゃうね)
アスカ「これ、って。もしかして、シンジ、意図的に?」
マリ「そうとしか考えられないでしょ。ベビードールとワイシャツの上に下着置いてたんだよ」
アスカ「バカシンジが意図的にどかしたとしか……?」
マリ「そういうことにゃ」
アスカ「なによ、生意気にいたずらするようになってきたってわけ?」
マリ「果たして、これは本当にただのいたずらかにゃ?」
アスカ「どういうこと?」
マリ「もしかして、わんこ君……何かに気づいちゃったんじゃないのかにゃ?」
アスカ「……何かって、何よ」
マリ「私たちが、見せたがっている、って事……とか?」
アスカ「そ、そんなわけないでしょ?」
マリ「真実は、本人の顔を見て判断するしかないか」
アスカ「うー……この格好で出るの?」
マリ「もちろん。露出勝負はこれからってことだにゃぁ」
アスカ「そう、か。勝負、だものね」
マリ(姫ひょっとして勝負とか忘れてた? うん、まぁこれは言わないでおこう)
キッチン
アスカ「お、お風呂、あがったわよ」
シンジ「そう、デザート食べる?」
マリ「えっと、いただくにゃー」
シンジ「久しぶりに作ってみたんだけど、どうかな」
アスカ「へぇ、美味しそうじゃないの」
マリ「にゃはー! いっただきまーす!」
マリ アスカ((反応が薄い))
パクッ
マリ アスカ((プリンは濃い))
マリ「ん、美味し!」
アスカ「ほんと、アンタ主夫向いてるわよ」
シンジ「しゅ、主夫ぅ? それって、料理の腕を褒めてるんだよね?」
アスカ「フン、そういうことにしておいてあげるわ」
シンジ「……フフ」
マリ「わんこ君?」
シンジ「いや、なんか、ミサトさんが居るときは『家族』って感じがするんだけど、
こう、同年代の人が揃うと、全然印象違うね」
アスカ(それよりも先に違う印象を感じるところがあるでしょうが!!)
シンジ「あれ? アスカ顔赤いよ? のぼせた?」
アスカ「赤くなんて無いわよ//////」
シンジ「赤いよ」
アスカ「こ、こっち見んな!」
シンジ「……見るよ」
マリ アスカ「「え?」」
シンジ「アスカのこと、ちゃんと見てるよ」
マリ(いかん、これ、わんこ君完全に気づいてる)
マリ(ただし、対する姫はどういう意味で言われてるか把握しかねているようだ)
アスカ「そ、そんなこと急に言われても……」
マリ(こりゃ、気づかせたほうがいいのかにゃ?)
マリ(あ、でもダメだ。プリン美味しいから今のうちにちゃんと味わっておこう)
アスカ「コネ眼鏡が居るんだから、は、恥ずかしいこと、言わないでよね」ゴニョゴニョ
シンジ「恥ずかしい? それがいいんじゃないの?」
アスカ「バカっ! バカバカバカ!」パクパク
マリ「まったくぅ 姫ってば打たれ弱いんだから」モグモグ
シンジ「マリのこともちゃんと見てるよ」
マリ「へぇ、そうなんだ?」
アスカ「……」
マリ「それじゃ、最後の一口いただきマース」
ポトッ
マリ「ありゃ?」
アスカ「なーにやってんのよ。ティッシュ頂戴、バカシンジ」
マリ「別にいいよぉ、ほら、わんこ君も谷間に落ちたプリンに釘付けだし?」
シンジ「……」
アスカ「ガン見しちゃって……きもちわるっ」
マリ「私は……気持ちいいけどにゃー」
ヒョイッ パクッ
マリ「ゴチソウさま」
シンジ「お粗末様」ニコ
アスカ「ゴチソウさま……」
マリ(シンジは気づいている 私たちが見られたがっていることに)
アスカ(私たちは気づいてしまった シンジが気づいていることに)
マリ「それならもう、エスカレートするばかりだよねぇ?」
アスカ「……」
翌日 昼休み
アスカ「バカシンジ、お弁当、一緒に食べましょ」
マリ「もちろん三人で、ね♪」
シンジ「うん」
マリ(一晩、シンジの様子を見ながら、私たちは今の関係に関して 究明するに至った)
マリ(そしてこの状況に、シンジが無言で設けた、とても緩いルールが存在していることに気付いた)
屋上
アスカ「風、強いわね」
シンジ「そうだね。影のほうでたべようっか」
アスカ「そうね。風でスカートめくれたりしたら大変だものねぇ」
マリ「わんこ君に見られちゃうもんにゃー」
シンジ「み、見ないよぉっ」
マリ(一つ あくまで、普段どおりの生活をしている体を装うこと)
マリ「ん、っしょ」
アスカ「ん、バカシンジぃ? きょうの卵焼き、ちょっと焦げてるわよ」
シンジ「あぁ、ごめん。ちょっと、寝不足で」
マリ「……こ、焦げてても おいしいにゃー」
アスカ「そそ、そうね!」
マリ(二つ 食事中はあくまで食事と談笑をする)
マリ「ゴチソウさま! 美味しかったにゃー!」
アスカ「卵焼き以外は、ね」
シンジ「お粗末さまでした」
アスカ「……で、さぁ、昨日のテレビなんだけど……」スッ
マリ「あー、そん時私ゲームやってて見てなかったよ」サッ
アスカ「隣でピコピコ音してたと思ったら、やっぱり見てなかったのね」
マリ「にゃははー、で、アレどうなったの?」
シンジ「あ、僕も見てなかったよ 教えてよ」
マリ(三つ お互いが気付いていることには気付いていないフリをする)
マリ(コレが、結構ミソ)
アスカ(ばれているという状況では得られない背徳感を得るためにも)
アスカ(三つ目のルールは大事)
マリ「はー、あっついにゃー」パタパタ
チラチラ
アスカ「北側の日陰でも、あっついものは暑いわよ」パタパタ
チラチラ
シンジ「女子はスカートだから、まだいいんじゃないかな?
男子はずっとズボンはいてるからもっと暑いんだよ」
アスカ「わかってないわね。スカートの中だって結構蒸れるのよ」パタパタ
マリ「あとはぁ、谷間、とか?」パタパタ
チラチラ
シンジ「ふーん、そういうものなんだ」
アスカ(どちらかが先にシンジに見せつけ始め)
どちらかがやめるか、シンジが先に視線をそらすかまで続く)
アスカ(この異常な露出行為は、ミサトが忙しくて帰れない三日の間続く)
夜 ミサト宅
マリ「た、ただいま!……エヘヘ」
アスカ「なにニヤニヤしてんのよ」
マリ「今まで一人暮らしだったからさ! ただいまが言えるのってなんかイイ!」
アスカ「バカね……なんだったらもううちに住めばいいんじゃない?」
シンジ「おかえり」
マリ(私たちはシンジの前で露出して、見て見てと要求する)
マリ(それに対して『見る』という行為でしか、シンジは返答しない)
マリ(だけどこの生活で唯一、シンジからのリクエストがもらえる場面がある)
アスカ「……それが、これ?」
マリ「そ、コレはわんこ君なりの消極的命令」
マリ「お風呂上りの衣服指定。
その衣服の範囲内でなら
私たちはアプローチをかけても良いということなのさ」
アスカ「これは、昨日と今日では一体どっちが羞恥心煽られることになるのかしら」
マリ「……下着だけ、だね」
シンジ(どうにかこうにか調べて、露出癖のある人の好みを調べたけど、
この間アスカがいったとおり、
よく考えたらアスカの普段着と露出度は変わらないような気がするな)
リビング
マリ「わーんこ君! お風呂上がったよー」ガバッ
シンジ「わっ、マリ。ちゃんと乾かしてから来てよ……っ」
マリ「髪だけだよー、ねぇ、せっかくだから髪乾かしてくれない?」
シンジ「んまぁ、良いけど。それじゃあミサトさんの部屋からドライヤー持って来てよ」
マリ「はーいっ」
マリ(ん、んー……わんこ君の背中、やっぱり男の子だったにゃぁ)
シンジ(下着越しに胸が……)
アスカ「バカシンジ」
シンジ「何?」
アスカ「洗いもの終わったら、ドライヤーやってくれない?」
シンジ「え、でもいまマリにやってあげる約束しちゃった」
アスカ「くっ、先を越されたか……」
マリ「ニュフフーン♪ はやいもの勝ちにゃー」
シンジ「後でアスカのもやってあげるから」
アスカ「ふん! 当然よ!」
ブオオオォォオォォオオ
シンジ「熱くない?」
マリ「ぽかぽかする……」
シンジ「……そう」
マリ「似てなかった?」
シンジ「ごめん、全然」
アスカ「……」
シンジ「マリの髪って、綺麗なストレートだね」
マリ「いいだろー。アジアンビューティー顔負けっしょ?」
シンジ「指でなでてもスルッて抜けていく。素直な髪質だね」
マリ「強いて言えば遊び方が少ないのが悩みかなぁ」
シンジ「確かに、コレだと結っても抜けていくんじゃない?」
マリ「あるある」
アスカ「……」ムッ
ピトッ
シンジ「……アスカ?」
アスカ「うっさい、早く乾かしなさい」
マリ「おやぁ~? 姫ってば待ちきれなくなっちった?」
アスカ「まだ髪が濡れてるから寒いのよ! 湯たんぽシンジから熱を奪ってるだけよ」
シンジ「モノ扱いかよぉ」
マリ「はいはい、そろそろ交代しましょうかねぇ」ニヤニヤ
アスカ「……♪」
ヴォオオオオオオオオオ
シンジ「……マリと同じ香りがする」
アスカ「そりゃそうでしょ。同じシャンプー使ってるもの」
シンジ「そっか、普段は違うシャンプーだから、こう思うのが不思議だったんだ」
マリ「ふ、普段から匂い違う?」
シンジ「え、あ……」
アスカ「私の匂いとかかぎ分けてるわけ?」
マリ「わんこ君が本当にわんこ君だった件」
シンジ「ち、ちが…………だって、いつも二人とも距離が近いんだもの!」
アスカ「あー」
マリ「そうかにゃ?」
シンジ「近いよ……それに二人とも髪長いから、香りが目立つんだよ」
マリ「……いい匂いかにゃ?」
シンジ「えっと、まぁ、うん」
アスカ「私のはどうなのよ」
シンジ「アスカも、イイ匂い、だよ」
アスカ「……言わせておいてなんだけど、それちょっと変態臭いわね」
マリ「まぁ、変態は私たちだけどにゃー」
シンジ「マリ」
マリ「おっと、失言」
数分後 リビング
テレビCM「髪質はお風呂場で変える トリートメントシャンプーナンタラカンタラ」
シンジ「……」
マリ「これ、私たちが使ってるやつだねー」
シンジ「へえ」スンスン
アスカ「バカシンジってば、何匂い嗅いでるのよ」
シンジ「い、いや、そんなんじゃ……ないわけでもない、かな」
アスカ「……隣、座るわよ」
シンジ「え、いいけど」
アスカ「イイ匂い、するでしょ?」
シンジ「ンム……」
アスカ「……嗅ぎなさいよ」グリグリ
シンジ「嗅いだら嗅いだでまたなんか言うつもりだろ?」
アスカ「言うけど……」
シンジ「ほらぁ!」
マリ「じゃあ私は反対側にー!」ガバッ
シンジ「うぐっ! 左右から……」
マリ「わんこ君撫でてー」
シンジ「……寧ろマリがわんこみたいだよ」
マリ「な、なにそれ、ちょっと、やめてよぉ……ドキドキしちゃう」ドキドキ
テレビ漫才「そういう意味じゃねぇよ!」
アスカ「わ、私だって、撫でてもいいんだからね!」
テレビ漫才「お前もかよ!」
シンジ「言われてるよ」
マリ「あ、CM終わってたんだ」
アスカ「こいつら相っかわらずツマンナイわねー」
一方ミサト
ミサト「加持ー、だっこしてーだっこー」
加持「飲みすぎだって葛城」
ミサト「だって、シンちゃんの美味しいご飯が三日も食べられないのよ?」
加持「そんなに美味いのか」
ミサト「正直ねぇ、使途が居なかったらシンちゃんは確実に料理人になれるわ!」
加持「凄く興味がわいてきたよ」
加持「なぁ、葛城。お前の家近いんだろ? 送ってくから今日くらい泊まって行ったらどうだ?」
ミサト「そんなこといって! 私のシンちゃんの料理を食べてみたいだけでしょ!」
加持「ばれちまったぜ」
ミサト「シンちゃんよりも私をたべろぉ!!」
加持「おっさんじゃないんだから……」
ミサト宅前
ミサト「こっそり入って驚かしてやるわー」
加持「あー、そういやお前が居ない間、マリの奴が泊まってるんだったな?」
ミサト「そうなのよー。最近皆仲良くて、なんだかお姉さん幸せになっちゃう」
加持「……もう少ししたら、ちゃんとお前も幸せにしてやるよ」
ミサト「聴こえない聴こえない。というわけで、た、だ、い、まー」ゴニョゴニョ
十数秒後
加持「あれ? 葛城、どうした?」
ミサト「……んー、なんかね。多分邪魔しないほうがいいと思った」
加持「……取り込み中?」
ミサト「ではなかったけど、下着の女の子二人をシンちゃんが侍らせて寝てるの」
ミサト「おみやげ(笑)だけ置いてきちゃったー」
加持「……やるなぁ」
ミサト「加持ー、泊めてー」
加持「別に良いけど、明日はちゃんと早く起こすからな」
リビング
マリ「……ねぇ姫」
アスカ「何よ」
マリ「今、誰か来た?」
アスカ「……ミサト」
マリ「マジで?」
アスカ「マジ……バカシンジのポケットに何か突っ込んで行ったわよ」
マリ「何かなー? って、うわぁ……」
アスカ「……?」
マリ「み、ミサトって、結構、アレだにゃー」
アスカ「何よそれ」マジマジ
マリ「あ、開けちゃだめだよ姫。コレはもうちょっとしてから使うものだと思うにゃー……」
アスカ「あ、コレって、そういうこと?」
アスカ「……ミサトの、バカ……」
マリ「えっと、確認するけどさ……コレって、いわゆるコンドームだよね?」
アスカ「……一箱で一ダース……」
マリ「……ミサトって何考えてるのかにゃ」
アスカ「ナニ、でしょ……とりあえずそれは、バカシンジのポケットに戻しておきましょ」
マリ「そうだね、使うとしたらわんこ君の意思で使ってほしいからね」
マリ「にしても……」
アスカ「起きないわね、こいつ」
マリ「最近のは全部たぬき君だったけど、今日はマジ寝っぽいにゃー」
アスカ「たぬき?」
マリ「たぬき寝入りってことさー」
アスカ「……え」
マリ「残念ながら姫のアソコの感触はわんこ君に届いていました」
アスカ「――――――――――――っ!」//////
アスカ「……ふ、不公平よ」
マリ「にゃ?」
アスカ「……私だけ、触られて」
マリ(触られ?)
アスカ「私だけ、触ってないなんて、ねぇ?」
マリ「え、それってつまり?」
アスカ「……こうするのよ」ジィィィ……
モゾモゾ
ポロン
マリ アスカ「!?」
アスカ「……こ、こいつ、包茎なの?」
マリ「いや、日本人はほとんどがそうらしいよ」
アスカ「そ、そうなんだ……絵で見たのと、全然違ったから」
マリ「……」
アスカ「……」
マリ「姫?」
アスカ「えっと、どうしよう」
マリ「やり方わかんないの?」
アスカ「……そ、そんなわけ……」
マリ「……」
アスカ「……ある、んだけどね」
マリ「……性的な刺激を与えれば、大きくなるって聞いたけど」
アスカ「性的な、って、要するにどういうことなのよ」
マリ「えっと、擦ってみる?」
アスカ「擦るって……でも、全然濡れてないのに?」
マリ「う……うーん」
アスカ(とりあえず安心したことは……)
マリ(姫『も』経験が無いということ……)
マリ「……えい」
ニギッ
アスカ「わ、わぁ……」
マリ「あっつい……」
ピクピク
マリ「跳ねてる……」ドキドキ
ギュウウゥ
シンジ「zzz」ビクン
マリ「っ……」バッ
アスカ「な、何したのよ?」
マリ「握ってたら、わんこ君が跳ねた」
アスカ「跳ねたって……」ニギッ
ピクン
アスカ「本当……跳ねてる」
クイッ
ムキッ
アスカ「あ、剥けた」
マリ「あ、これは、教科書でも見たことあるにゃー」
アスカ「……ある意味安心するわね」
ツンツン
マリ「えっとね……姫。私の拙い知識で申し訳ないんですが……」
アスカ「な、なによ」ニギニギ
マリ「濡れないなら、濡らしてみてはどうでしょう?」
アスカ「濡らすって……」
マリ「舐めてみる」
アスカ「ちょっ! こ、これを!?」
マリ「変、かな?」
アスカ「へ、変だと思うけど……でも、最終的にはアソコに入れるのよね……」
マリ「体の中に入れるって意味ではほとんど変わんないよ」
アスカ「……な、なん、か、ゾクゾクしてきた」
マリ「姫、先にやらして」
アスカ「……いい、わよ。あんたの提案なんだし」
マリ「それじゃ、失礼して……んっ……あまりいい匂いではないね」
アスカ「スンスン、ほんと……」
マリ「あ、でも……ちょっとだけ石鹸の匂いもする」
アスカ「お風呂入った後みたいだしね」
マリ「えっと、そいじゃ……しつれいひまふ……」ドキドキ
アスカ「っ……」ドキドキ
ペロッ
マリ「……」
アスカ「……」
マリ「?……」ペロペロ
アスカ「……どうなのよ?」
マリ「ちょっと、しょっぱい、かな?」
シンジ「zzz」ピクン
マリ「あ、皮剥いたところが一番反応イイね」ペロペロ
アスカ「……」
マリ「……姫も、やってみる?」
アスカ「……」コクン
アスカ「ふわっ、えっ?」
マリ「ありゃ?」
アスカ「……さっきよりも、大きくない?」
マリ「触ってないのに、皮もほとんど剥けてる……」
アスカ「効果覿面ってことね、それなら、遠慮しないわよ」
アスカ「とりあえず、コレは……この間の復讐……」チュッ
マリ(アレは自業自得だよ)
アスカ「……」ペロッ
ペロペロ
マリ「……どんなカンジ?」
アスカ「あんまり、味しない」
マリ「それは多分私の唾液のせいかにゃー」
アスカ マリ(あ……てことはこれ、間接……)
アスカ「……い、今更、よね?」
マリ「そう、かにゃ?」
アスカ マリ(それはそれで、なんか、変な感じ)
アスカ「ん……」レロレロ
マリ「わぁっ……姫、エロいよぉ」
アスカ「んっ……」パクッ
マリ「え……」
アスカ「んー……」モゴモゴ
マリ「……歯当てないようにね」
アスカ「プハ……わかってる、わよ」パクッ
モゴモゴ
ペロペロ
ムクムク
アスカ「!? プハ」
マリ「っ……わぁお……」
アスカ「……顎が疲れるなーって思ったら」
マリ「おっきぃ……」
アスカ「何センチくらいあるの?」
マリ「え、えぇぇ……じゅ、15センチ、くらい?」
アスカ「だめね、数字出したところで、コレが大きいのかどうかさえわからない」
マリ「し、調べてみる?」
アスカ「そんなことどうでもいいわよ。そ、それより……」
マリ「……き、気になるから私調べてるよ。姫が、続きやってみて」
アスカ「ちょ、怖気づいてるんじゃないわよっ……」
マリ「だってこんなに大きくなるなんて思ってなかったんだもん」
アスカ「まぁ、確かに……」
アスカ「……」
ピクピク
アスカ「……ま、まぁ、大きくしちゃったのは、私なんだし?」
キュッ
アスカ「……最後まで、面倒見てあげるわよ。バカシンジ……」
カコカコカコ
マリ「うへぇ……ふわぁ……うそぉ……」
アスカ「……」モゴモゴ
マリ「姫ぇ。日本人のペニスの平均、14センチだって」
アスカ「プハッ……平均程度、バカシンジらしいっちゃバカシンジらしいわね」
マリ「でも、これ、成人男性……」
アスカ「え……」
マリ「……将来有望?」
アスカ「……太さも、変わるのかな?」
マリ「らしいよ」
アスカ「顎外れちゃいそう……」
マリ「ていうか、そんなの、入るのかな?」
アスカ「まぁ、喉の奥まで入れれば」
マリ「そうじゃなくて、下の方に、さ」
アスカ「……」クラッ
アスカ「はっ……ちょっと、気が遠くなったわ」
マリ「そうだよ、いずれ、コレ……入っちゃうんだよ?」
アスカ(それに多分、この流れだと)
マリ(確実に二人とも、シンジで経験することになるような気が……)
アスカ「もう、だめ……怖気づいちゃった」メソメソ
マリ「で、でもせめて射精させないと、わんこ君かわいそうだよ」
アスカ「そう、だけど……」
マリ「代わって、姫」
アスカ「うん……」
マリ「ね、ねぇ、わんこ君」クイクイ
シンジ「zzz……」
マリ「こんなの、ルール違反だと思うけどさ……」
シンジ「zzz……」
マリ「わんこ君が気持ちよかったら、なんか反応を返してくれると嬉しいかにゃーって……」
マリ「えっと、うん。じゃあ、はじめるよ……」
ペロペロ……
―――ポフッ
アスカ マリ(!?)
マリ「……あは、は……わ、わかったにゃー」
マリ(わんこ君、撫でてくれてる)
ペロペロ
マリ(適当に舐めてるだけだとダメなのかな? このお口みたいなところ……)
クチュクチュ
ナデナデ
マリ(あ、撫でてくれてる……気持ちいい、って、ことかな?)
ピチャピチャ
ナデナデ
マリ(んじゃあ、さっきの姫がやってたみたいに)パクッ
モゴモゴ
ナデナデ
マリ(わんこ君、撫で方上手い……)
マリ(私のほうがわんこになりそうだよぉ……)
モゴモゴ ペロペロ
ナデナデ
マリ(またちょっと大きくなった? 凄く、硬い……)
ビクッ
マリ「んっ」
ビュルルゥ
マリ「あっ」
アスカ「!?」
マリ「出てる……!」
パクッ
アスカ「えっ!? ちょ、あんた……」
ビュッビュ……
マリ(口の中に、青臭い匂いが……コレって、そうなんだよね?)
ビュビュッ……
マリ(わ、わぁぁ……結構顔にかかったのに、まだ出てる……)
ピクピク
マリ(わんこ君の精子……口の中いっぱい……)
マリ(もう、出ないのかな?)
マリ(……吸ってみたら、また出たりして)チュゥッ
ピュッ……
マリ(ほ、ホントに出た……)
マリ「んっ……」
アスカ「……ね、ねぇ。どう?」
マリ「……苦い」
アスカ「ほんとに、口の中に出させたのね……」
マリ「ん」
アスカ「今、ティッシュとってくる」
マリ「……」ゴクッ
アスカ「っ!? え?」
マリ「んっく……あぁ……」
アスカ「飲んじゃった、の?」
マリ「……うん」ペロッ
アスカ「……」
マリ(そうだ、イイこと思いついた)
マリ「ひ、め」
アスカ「……なに、よ」
マリ「姫も、舐めてみる?」
アスカ「……」ゴクッ
マリ「顔にかかってる分は、姫の好きにしちゃっていいよ?」
アスカ「え、えぇぇ……」
マリ「早くしないと、わんこ君起きちゃうかもよ?」
アスカ「……そ、それも、そうね」
アスカ「アンタだけなんて、不公平だし……私も……」
マリ(およ? て、てっきり指ですくって舐めるかと思ったら……)
アスカ「ちょ、動かないでよ」
マリ「わ、わかったにゃぁ……」
アスカ「んっ……」ペロッ
マリ(姫の鼻息がくすぐったい……いや、ていうか、舌、直接顔舐めてくる)
マリ「姫も、わんこみたいだにゃぁ」
アスカ「……もう皆わんこじゃないの」
マリ「そうかもにゃー」トロン
マリ(そうだね……皆わんこ。皆、堕ちちゃった感じがする)
アスカ(なんだか、舐めていたらタガが外れた機がする
堕ちるって、こういうことなのかな……)
マリ「姫、どんな味?」
アスカ「……ちょっと、しょっぱいかも。それと、苦い」
マリ「しょっぱいの?」
アスカ「……」
アスカ「舐めて、みる?」
マリ「……うん。ちょーだい」
ペロッ
マリ アスカ「……」
チュッ ペロレロ
クチャァ ニチュ
アスカ(……なにやってるんだろ)
マリ(わんこ君の前で、ベロチューしちゃった……)
三日間
私たちは肉欲に堕ちていく
最後の日は三人で学校も休んで……一日中交わった。
気がついたらもう例の箱の中身は空っぽで
四日目、気がついたら朝で、ミサトに現場を目撃されてしまい、
三人揃ってお叱りを受けたけど、
なんか凄く複雑そうな顔してたのが印象的だった。
リツコ「これは……大変ね」
ミサト「え」
リツコ「おめでたよ。検査の結果、しっかりご懐妊」
ミサト「そ、そんなぁ……ちゃんとゴムは用意したのに」
リツコ「中学生にそんな理性が通用すると思って?」
ミサト「……あいつら、使い切りやがったのよ」
リツコ「……三日で?」
ミサト「一日で!」
リツコ「……シンジ君の肉体の再検査が必要かしらね」
リツコ「ま、それは別な話でしょ? おめでとう、ミサト」
ミサト「めでたくなんてないわよぉ」
加持「めでたくない、なんて酷いな」
ミサト「あの子達は、中学生なのよ!?」
加持「……ははは、りっちゃん、そろそろネタばらししてもいいかな」
リツコ「そうね。もう十分楽しんだわ」
ミサト「へ?」
リツコ「これ、検査結果」ピラッ
ミサト「……一枚だけ?」
リツコ「そうよ」
ミサト「え、でも、マリとアスカは……」
リツコ「聞いてないの? 今日は生理が酷くて休んでるわ」
ミサト「は、はぁ!? じゃあ、懐妊って……」
加持「その紙、よく見てみな」
ミサト「……っ」
リツコ「おめでとう。式にはちゃんと呼んでね」
加持「ありがと、りっちゃん。葛城のことは、俺が幸せにしてみせるよ」
ミサト「あわ、あわわわわわ……」
冬月「いいのか? 碇」
ゲンドウ「問題ない」
冬月「……懐妊で解任か」ボソッ
ゲンドウ「……」クスッ
リツコ「シンジ君……シンクロ率、調子良いわね」
シンジ「そうですか?」
リツコ「ええ、でも、もっと頑張ってあなたはエースパイロットにならないとね」
シンジ「え、あはは、そうですね」
リツコ「どっちがどっちかわからないけど、愛人って結構大変よ?」
シンジ「愛人だなんて、そんな……でも、やっぱり世間的にはそうなっちゃうんですかね」
リツコ「愛があっても、この国では二人目は愛人と呼ばれる運命なのよ」
シンジ「……まいったな」
リツコ「人の目なんて気にしないで、あなたはあなたのやりたいようにやればいい」
リツコ「違って?」
シンジ「……そうですね。一人前に強くなって、二人をちゃんと守れるようになりたいです」
リツコ「ふふっ……ほんと、素直な子よね。また1%シンクロ率上がったわよ」
シンジ「溶けないように気をつけます」
リツコ「そうね、そろそろソッチの心配かも」
平和になったとき、三人で一緒に笑えるといいね
アスカ「なんて、綺麗な感じで終わらないわけで」
マリ「……ただいまっ!」
シンジ「えっ」
ミサト「ああ、マリ。いらっしゃい」
シンジ「えっと?」
ミサト「あのね、シンジ君、私一応これからもあなたたちの保護者なわけだけど、
その、ちょーっち身の回りの事が大変だから、
女の子二人にサポートしてもらうことになったのよ」
シンジ「そ、そうなんですか」
ミサト「あぁ、そうそう! 私の部屋防音にしたし! 結構私病院とかで家空けるから、その辺は心配しなくて良いわよ!」
アスカ「ミサトッ!!」
ミサト「あ、あと、ゴムはしっかり、ね」
三人「……はい」
マリ「でも、うらやましいにゃー」
アスカ「……そう、ね。なんだかんだ言って幸せそうじゃない」
ミサト「お願い! 使途が片付くまではあんたたちは待ってちょうだい!
説得力無いけどお願い!」
シンジ「あはは、はは……大丈夫ですよ?」
ミサト「シンジ君、あなたがしっかりしないとだめなんだからね!
女は野獣よ……
少なくとも、この家に居る女は全員野獣なのよ……」
アスカ「野獣ってどういうことよ!」
マリ「そうだにゃー、強いて言えば……」
マリ「わたしたちは野獣じゃなくて……わんこ君専用のわんこだわん♪」
END 2 三匹のわんこ
【PART.4】 へ続く