ハルヒ「……キョン、今日も寝てる」
-
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 04:54:35.39 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「…」
キョン「すぅ……」
ハルヒ「そんなに疲れてるのかしら?」
キョン「…」
ハルヒ「おきろー」
キョン「ん……」
ハルヒ「…」
キョン「……すー」
ハルヒ「……誰も居ないわね?」キョロキョロ
キョン「…」
ハルヒ「デコ……ちゅーしてやる」
-
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 04:57:43.44 ID:51tcfu43O
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ハルヒ「ほんとに寝てる?」ナデナデ
キョン「…」
ハルヒ「……起きない」
ハルヒ「……ね、寝てるキョンが悪いのよ?」チュッ
キョン「…」
ハルヒ「……えへへ」
キョン「…」
ハルヒ「あ……もっかい」キョン「なにしてんだよ」ハルヒ「!!」
-
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:01:42.83 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「え……やっ!」
キョン「お前……」
ハルヒ「な、なにもしてないわよ!」
キョン「うそつけ。デコチューしただろ」
ハルヒ「してないわよ! 知らない! なにそれ!?」
キョン「いや、あのな……起きてたから」
ハルヒ「!!」
キョン「っていうかお前、俺がここで寝てる時……」ハルヒ「な、なによ」
キョン「いっつもなんかしてただろ。あのな、実はずっと起きてたんだ」
-
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:06:32.05 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「…」
キョン「なんか怪しいと思ってたんだ。いつも目が覚めたらお前だけだし」
ハルヒ「…」
キョン「そんでおかしいって思ったから、先週からずっとふて寝してたんだ」
ハルヒ「……ひどい」
キョン「どっちがだよ。毎回毎回……その、なぁ?」ハルヒ「お、起きてるならそう言いなさいよっ!」
キョン「そういう問題じゃないだろ?」
ハルヒ「だって、だってその」
キョン「……だめだろ。こういうのは」
ハルヒ「……だって……んっ、だってキョンが、んっ」ポロポロ
キョン「!?」
-
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 06:25:23.20 ID:+w6e/wUDO
-
>>14
ふて寝・・・・?
-
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県):2008/09/12(金) 06:35:02.88 ID:sMvxs4i30
-
>>62
たぬき寝入りと言いたいんだろ。
-
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:11:51.71 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「キッ、キョン起きないからっ」ポロポロ
キョン「ばっ……な、なんで泣」
ハルヒ「バカ! キョンのバカ! んっ……」ポロポロ
キョン「わ、わかったわかった! 落ち着けハルヒ!」
ハルヒ「……ぐすっ」
キョン「大丈夫か?」
ハルヒ「……うん」
キョン「…」(なんだよ……この空気)
ハルヒ「ごめんね……ごめんなさい」
キョン「い、いいよ別に。わかってるなら、いいって」
ハルヒ「…」
キョン「…」(……万引き犯捕まえたみたいだ……)
-
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:16:59.79 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「……ひいた?」
キョン「びっくりはしたよ」
ハルヒ「…」
キョン「キス魔?」
ハルヒ「! ちっ、違うわよ!」
キョン「じゃぁなんで」
ハルヒ「……無防備だったから」
キョン「お前なぁ」
ハルヒ「だ、誰にも言わないでよ?」
キョン「言えるわけないだろ」
ハルヒ「…」
キョン「……まあいいよ。デコチューぐらい……遊びの範囲っていうか」
ハルヒ「え?」
キョン「ん?」
ハルヒ「あ……」
キョン「……まさか」
ハルヒ「し、してない!あとはほっぺだけ!」
キョン「……部位の問題じゃ……ああもぅ」
ハルヒ「!!」
-
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:20:57.80 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「……ごめん」
キョン「…」
キョン「ま、まあいい。落書きとかじゃないからな」
ハルヒ「そんなことしないわよ」
キョン「……ほかには?」ハルヒ「……耳はむはむしたり……頭撫でたり」
キョン「…」
ハルヒ「覆いかぶさったり、手繋いだり……」
キョン「…」(なんで起きなかったんだ俺は……)
-
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:25:17.19 ID:51tcfu43O
-
キョン「……うそだろ?」ハルヒ「…」
キョン「だってほら、ふて寝してたからわかるけど」
ハルヒ「最近はデコチューしかしてないもん」
キョン「最近って……」
ハルヒ「キョン、いっつも寝てるじゃん」
キョン「仕方ないだろ。SOS団、なにもしないんだから」
ハルヒ「だから、悪戯のつもりだったの」
キョン「……で、エスカレートして……あんな」
ハルヒ「気持ち悪いわね、あたし……」ポロポロ
キョン「! だから泣くなって! 怒ってないから!」
-
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:30:38.62 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「キョン起きないし、暇だったし……」
キョン「だからって」
ハルヒ「それにキョン、あたしが何言ってもいっつもむすっとしてて」
キョン「いやあの、それは性格っていうか」
ハルヒ「……話したいのに、聞いてくれない」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「ううん。わかってるわ、おかしいのはあたし」
キョン「…」
ハルヒ「……でも……安心するの」
キョン「なにが?」
ハルヒ「だから、キョンにその……触れ……てると」
キョン「……あ、お、おぅ」(あれ? これって……)
-
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:35:32.36 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「悪いってわかってたけど、起きてたってさせてくれないだろうし」
キョン「当たり前だ」
ハルヒ「…」
キョン「……なんだ」
ハルヒ「…」
キョン「あの、なんつーか……す、好きな人にでも」ハルヒ「え?」
キョン「!」
ハルヒ「……だから……キョンに……」
キョン「あ、あー、えー……」
ハルヒ「…」
キョン「…」(なんだ……なんだこの空気は……)
-
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:39:47.06 ID:51tcfu43O
-
キョン「き、嫌いじゃないぞ?」
ハルヒ「?」
キョン「だから、なんだ、えっと……ハルヒ」
ハルヒ「……え……あ、うん……えっ?」
キョン「だっ、だから、お前と一緒だ」
ハルヒ「……好」
キョン「! ストップ!」
ハルヒ「!」
キョン「……ま、まあ、うん」
ハルヒ「ほんとに?」
キョン「ウソなんか言えるわけないだろ……この空気で」
ハルヒ「…」コクン
-
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:43:58.75 ID:51tcfu43O
-
キョン「…」
ハルヒ「あ、お茶……煎れるわね」
キョン「え? あ、おぅ」
ハルヒ「はい」
キョン「……サンキュ」
ハルヒ「…」
キョン「……見るなよ」
ハルヒ「! だっ、だって」
キョン「……いいのか?」
ハルヒ「?」
キョン「だから、俺でさ」
ハルヒ「……うん」
キョン「そ、そうか」(なんだ……可愛いぞ……ハルヒが可愛い?)
-
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:47:56.63 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「キョンこそ、いいの?」
キョン「まぁ……うん」
ハルヒ「……ありがと」
キョン「あー……」
ハルヒ「…」
キョン「……なんか、喋れって」
ハルヒ「……無理」
キョン「なんで」
ハルヒ「緊張してるし、混乱してるの」
キョン「お前もかよ」
ハルヒ「……ハルヒって呼んで?」
キョン「……ハルヒもそうなってんだな」
ハルヒ「当たり前じゃない。だってこんな、急に」
-
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:51:55.27 ID:51tcfu43O
-
キョン「マズイな」
ハルヒ「……葉のせいよ」キョン「お茶の話じゃない」
キョン「今後だよ」
ハルヒ「なにが?」
キョン「なにがって」
ハルヒ「……いままで通りでいいじゃない」
キョン「それが難しいから悩んでるんだろ」
ハルヒ「意味わかんないわよ」
キョン「だから、同じクラスで同じ部活で……恋人とか」
ハルヒ「!! はっ、はっきり言わないでよ!」
キョン「……すまん」
-
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 05:56:23.44 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「おかわり、いる?」
キョン「ん」
ハルヒ「はい」
キョン「ありがとう」
ハルヒ「…」
キョン「…」(……別に……いらなかったな)
ハルヒ「…」
キョン「…」(すごい見てる……こっちみんな)
ハルヒ「…」プイッ
キョン「聞こえてるのかよ」
ハルヒ「え?」
キョン「あ、いや、なんでもない」
ハルヒ「……恥ずかしいから、見つめないでよバカキョン」
キョン「……ごめん」(え? 見てたの俺?)
-
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:00:31.63 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「……今まで通りで」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「だって、じゃあどうするの?」
キョン「……そ、そうだな」
ハルヒ「……ただ、あのね?」
キョン「?」
ハルヒ「二人きりとか……そういうの」
キョン「…」
ハルヒ「わ、わかるでしょ!?」
キョン「時間作れって?」
ハルヒ「そ、そうじゃないわよ! ……そうだけど……」
キョン「…」(……どうすりゃいいんだよ……)
-
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:04:25.10 ID:51tcfu43O
-
キョン「ひとつだけ」
ハルヒ「なによ」
キョン「できれば、その……皆には内緒で」
ハルヒ「あ、当たり前よ! 大体あたし、本当なら彼氏なんかもう……」
キョン「…」
ハルヒ「あ、違うの。キョンはその、今までの人とは」
キョン「……俺も普通なことしか、できないぞ?」
ハルヒ「キョンはいいの!」
キョン「……そ、そうか……わかった」
ハルヒ「…」
-
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:08:06.10 ID:51tcfu43O
-
キョン「びっくりするだろうな、皆」
ハルヒ「そうかしら?」
キョン「するだろ? だって、俺とハルヒが」
ハルヒ「……そうね」
キョン「ふぅ」
ハルヒ「飲む?」
キョン「もういいよ。胃がお茶で一杯だ」
ハルヒ「そう」
キョン「……よろしくな」ハルヒ「……うん」
キョン「さ、帰ろう。もうこんな時間だ」
ハルヒ「あ、まって!」
-
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:11:33.72 ID:51tcfu43O
-
キョン「?」
ハルヒ「……一つだけ」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あの、えっと」
キョン「…」
ハルヒ「キョンが……えっと、寝てるキョンにしてたこと、してもいい?」
キョン「うっ……そ、そりゃまあ」
ハルヒ「キョンが嫌ならしないわよ?」
キョン「嫌なわけないだろ?」
ハルヒ「あ……」
キョン「! ……聞くなよ、そういうの……アホ」
ハルヒ「うるさいわよ!」
-
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:17:10.93 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「そっち座っていい?」
キョン「ほら」ガタン
ハルヒ「……キョンだ」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「ううん。なんでもないわよ……ふふっ」
キョン「なに笑ってるんだ」
ハルヒ「……デコチュー、していい?」
キョン「なっ……だっ、だめだ。この状況じゃ耐えられん」
ハルヒ「していいって、言ったわ」
キョン「……そうじゃなくてさ」
ハルヒ「うん」
キョン「起きてるんだから……普通、こっちじゃないか?」
ハルヒ「……キョンからしてよ」
キョン「……わかったよ……」
ハルヒ「…」
-
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:23:11.21 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「……ん」
キョン「…」
ハルヒ「……い、以外とあったかいのね」
キョン「まあ……うん」
ハルヒ「息苦しいし」
キョン「そんな長い間してないよ」
ハルヒ「……息、止めないの?」
キョン「知るか」
ハルヒ「あ、もしかして」キョン「うるさいな。お前と違って、そういう経験ないんだよ」
ハルヒ「! あたしだって! 今までの男子なんて、手さえ……」
キョン「…」
ハルヒ「……バカキョン」
キョン「言いだしたのはおま……ハルヒだろ」
ハルヒ「うるさいうるさい」
-
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:27:34.64 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「…」
キョン「みるなって」
ハルヒ「…」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「ううん。……キス、したんだなぁって」
キョン「なっ……言葉にだすなよ」
ハルヒ「だって」
キョン「……悪かったな」
ハルヒ「大切にしなさいよね」
キョン「……わかったよ」
ハルヒ「もういっかい」
キョン「…」
-
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:36:43.58 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「どきどきしてる?」
キョン「そりゃあ、うん」
ハルヒ「あたしも」
キョン「……ああ、ったく」
ハルヒ「なによ」
キョン「なんでもない」(唇……くそっ、意識して目がいっちまうじゃないか)
ハルヒ「……唇?」
キョン「! いや、別に」
ハルヒ「ぷにぷにね」プニ
キョン「触んなよ、くすぐった、触るなって」
ハルヒ「くすぐったい?」
キョン「当たり前だろ」
ハルヒ「……変なの」
キョン「うるさい」
ハルヒ「手、貸して」
キョン「ほら」
-
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:43:12.61 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「そこはダメだって思ってたから」
キョン「?」
ハルヒ「ほっぺやデコチューにしたの」
キョン「なんだそれ」
ハルヒ「だって、キスするのはダメかなって」
キョン「同じじゃないか?」
ハルヒ「同じだった?」
キョン「……したことないからわからんな」
ハルヒ「ほら」
キョン「…」
ハルヒ「……くすぐったい」
キョン「それをハルヒは、俺にしてたんだぞ?」
ハルヒ「……どう?」
キョン「……違うな。あんまりあったかくない」
ハルヒ「ね? だから……しなかったの。正解だったわ」
キョン「…」(……なんか……なんか嬉しいな。バカか俺は)
-
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:48:40.25 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「しあわせ」
キョン「……そうか」
ハルヒ「いいのかな、こんな簡単に」
キョン「いいよ。俺がいいと思ってるし」
ハルヒ「……恋人って、どんなことすればいいのかしら?」
キョン「さあな。むしろそれは、ハルヒの方がわかるんじゃないか?」
ハルヒ「なにそれ」
キョン「だから、過去の経験の差っていうか」
ハルヒ「……ノーカンよ。あんなの、彼氏なんて思わなかったもん」
キョン「……うん」
ハルヒ「キョンがさいしょ」
キョン「あいよ」
ハルヒ「……もーいっかい」
キョン「キス魔」
ハルヒ「違うもん」
-
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:54:59.07 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「帰る?」
キョン「いや、少し待ってくれ」
ハルヒ「?」
キョン「…」(仕方ないか……俺も男なんだし、こんなキスしてりゃ……)
キョン「よし、もう大丈夫」
ハルヒ「なにがよ?」
キョン「いいや、なんでもない」
ハルヒ「…」
キョン「……手、放せって」
ハルヒ「……だめ? あの、このまま帰りたい……かも」
キョン「……わかった。そんでごめん、もうちょってまって」
ハルヒ「??」
キョン「…」(その顔は反則だろ……静まれ静まれ……)
-
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:58:47.67 ID:zke4+SjvP
-
静まれ静まれが何故か助さん角さんで再生された
-
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 06:59:33.17 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「さすがに駅はまずいわね、誰が居るかわかんない」
キョン「むしろよくここまで繋いだまま歩いたな」
ハルヒ「……じゃあね」
キョン「また明日」
ハルヒ「あ、待って?」
キョン「?」
ハルヒ「耳、貸しなさいよ」
キョン「ん……!」
ハルヒ「……キ、キョンも言いなさいよ」
キョン「……す……好きだよ、ハルヒ。また明日な」ハルヒ「うん。じゃあね!」
キョン「……うおおっ……まじか……ハルヒが俺の……っ!?」
-
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:04:59.86 ID:51tcfu43O
-
国木田「おはようキョン」
キョン「おぅ」
谷口「うっす!」
キョン「ん」
ハルヒ「…」
キョン「……おはようハル……涼宮」
ハルヒ「…」
キョン「無視かよ」
ハルヒ「うるさいわね。なんでいちいち返事しなきゃいけないのよ」
キョン「…」
ハルヒ「なによ」
キョン「い、いや。なんでもない」
ハルヒ「…」
キョン「…」(ひょっとして……俺はMなのか?)
-
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:10:33.59 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「ごめんね?」
キョン「朝のアレか?」
ハルヒ「うん」
キョン「いいよ。むしろ俺が不自然すぎたかも」
ハルヒ「……まだちょっと、信じられない」
キョン「付き合ってるのが?」
ハルヒ「うん」
キョン「真実だよ。ほら」ナデナデ
ハルヒ「!」
キョン「大丈夫。昼休みに部室にくる奴はいないって」
ハルヒ「……もっとちゃんとした証拠、ちょうだい」
キョン「……好きだな、ハルヒも」
ハルヒ「だって、ダメ?」
キョン「いいや。俺も……好きみたいだ」
-
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:15:24.90 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「キョンはキョンでいいの?」
キョン「?」
ハルヒ「……名前」
キョン「キ、キョンでいいよそんなの」
ハルヒ「放課後、暇?」
キョン「おう」
ハルヒ「なら、いつもより早く学校でてさ」
キョン「SOS団はいいのか?」
ハルヒ「今はキョンと一緒がいいの」
キョン「……あいよ」
ハルヒ「どきどきして、眠れなかった」
キョン「奇遇だな」
ハルヒ「でもなんか、眠くないわ」
キョン「おう、なんか昨日の続きみたいだな?」
-
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:19:53.02 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「今日はもうおしまい! 解散よ!」
キョン「…」
みくる「え? いつもより随分と早いですね?」
古泉「?」
ハルヒ「解散ったら解散! ほら、帰るわよキョン!」
みくる「? キョン君?」
キョン「……いや、さぁ? どうしたハルヒ?」
ハルヒ「あ……えっと」
長門「…」パフッ
古泉「あ、長門さんが本を」
ハルヒ「ね!?」
みくる「ふぇぇ?」
-
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(香川県):2008/09/12(金) 07:22:32.89 ID:mhDsPnm/0
-
これだからみくるは困る
-
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:24:35.72 ID:51tcfu43O
-
キョン「大丈夫かなぁ」
ハルヒ「なにが?」
キョン「いやさっきの。不自然すぎたかなあって」
ハルヒ「……そうかな?」
キョン「まあ、長門が丁度読みおわったからよかったけど」
ハルヒ「……あ、部室に携帯忘れた」
キョン「え? あぁ、取りにいくか?」
ハルヒ「二人で戻ったら怪しいでしょ!? 駅で待ってて!」
キョン「はいよ。慌てなくていいぞ」
ハルヒ「嫌よ。すぐに戻ってくる!」
キョン「…」
-
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:27:11.90 ID:51tcfu43O
-
キョン「……行ったか」
キョン「古泉」
古泉「はい」ガサッ
キョン「長門」
長門「…」ヒョコ
キョン「朝比奈さん……あれ?」
古泉「彼女は気がついてないですね」
キョン「……あの人らしいな」
長門「…」
-
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:32:37.45 ID:51tcfu43O
-
キョン「まさかとは思ったが、初日からばれてるとはな」
古泉「予想できない展開ではなかったですしね」
長門「あなたが眠ってからの涼宮ハルヒの行動に疑問を感じていた」
キョン「……そこまで知ってたのなら、教えてくれよ」
古泉「いえいえ、やはりこういうのは本人同士で解決することがいいかと」
キョン「うるさい」
古泉「あははっ」
長門「…」
-
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:39:59.52 ID:51tcfu43O
-
キョン「で、いいのか」
古泉「なにがですか?」
キョン「だから……」
古泉「問題ないでしょう。僕としては、バイトが減って楽になりそうですし」
長門「現状ではなにも異常は観測されていない」
キョン「……ならいいけど」
古泉「なので、気になさらずに」
キョン「まあ、ハルヒには黙っててくれよ」
古泉「はは、それこそ危ない状況になりそうですね」
キョン「うるさい」
古泉「じゃあ、僕らはこれで」
長門「できれば部室は占領しないでほしい」
キョン「……わかったよ。だから、なんだ……その」
長門「見ていない」
キョン「うそつけ」
-
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 07:48:50.18 ID:51tcfu43O
-
キョン「……どこまで見られたんだろう……」
ハルヒ「キョンおまたせ!」
キョン「ああ、早いな」
ハルヒ「走ってきたわ!」
キョン「ゆっくりでいいって言ったのに」
ハルヒ「やーだ」ムギュ
キョン「お、おい。腕組みは」
ハルヒ「誰も居ないわよ」キョン「……空から見えるんだよ」
ハルヒ「?」
ハルヒ「どこ行く?」
キョン「決めていいぞ」
ハルヒ「じゃあね、この駅」
キョン「ん」
-
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:04:40.07 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「……んー♪」
キョン「? どした、機嫌いいな」
ハルヒ「なんかね」
キョン「ん」
ハルヒ「慣れた。キョンが彼氏なんだって」
キョン「早いな。俺なんてまだ信じきってないかも」
ハルヒ「あたしはキョンの彼女よ?」
キョン「……わ、わかったよ」
ハルヒ「これからは、不機嫌そうな顔したら怒るから」
キョン「怖いな」
ハルヒ「笑ってて?」
キョン「……ずっと笑ってるのは難しいな。その分、ハルヒが笑っててくれよ」
ハルヒ「もちろん!」
キョン「……可愛い」
ハルヒ「?」
キョン「……! な、なんでもない」(やっべ……言っちゃったよ)
-
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:10:51.92 ID:51tcfu43O
-
ハルヒ「ほら、丁度二十四時間」
キョン「?」
ハルヒ「わからない? 付き合いだしてから!」
キョン「……マメだなぁ」
ハルヒ「色々キョンとしたいことがあるわ」
キョン「うん」
ハルヒ「……ちゃんと付き合ってくれる?」
キョン「もちろん。ハルヒと同じぐらい、俺も嬉しいからな」
ハルヒ「……うん」
キョン「でもいいのか? そんな高校生らしい願いで」
ハルヒ「? もちろん」
キョン「俺はてっきり、いつもみたいに無茶苦茶なコト言われるかと」
ハルヒ「言わないわよ。きっかり二十四時間前に、キョンはあたしの特別な人になったんだもの」
キョン「……そうだな」(ハルヒも……大げさなぐらい、女の子なんだな……)
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122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:15:47.19 ID:51tcfu43O
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ハルヒ「キョン、コーヒーおごってあげる」
キョン「いいよ。自分で買うし」
ハルヒ「いいからいいから」
キョン「……帰りにコンビニでなんか買ってやるよ」
ハルヒ「なんで?」
キョン「コーヒーのお返し。それに、彼女におごられっぱなしってのも」
ハルヒ「嫌よ、そんなの気にしないで。よそよそしいじゃない」
キョン「気にするさ。俺も男だし」
ハルヒ「……あ、じゃあね?」
キョン「ん?」
ハルヒ「いっこお願い。いい?」
キョン「あぁ」
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124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:20:29.73 ID:51tcfu43O
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キョン「なんだよ」
ハルヒ「ちょっと待って……うん、誰も居ないわね」キョン「?」
ハルヒ「キョン」
キョン「なに?」
ハルヒ「ぎゅ~って!」
キョン「……よっと」ギュウ
ハルヒ「ん……」
キョン「痛くないか?」
ハルヒ「全然。もっともっと!」
キョン「わかんないって。力加減がさ」
ハルヒ「……顔、見ないでね」
キョン「なんで?」
ハルヒ「恥ずかしいから。わかりなさいよ」
キョン「……ごめんよ」ナデナデ
ハルヒ「…」
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125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:24:48.08 ID:51tcfu43O
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キョン「…」(こんなに身長差あるんだな……)
ハルヒ「…」
キョン「……寒くないか?」
ハルヒ「平気。キョンは?」
キョン「あったかいよ」
ハルヒ「……立ったままじゃ、キスしにくそうね」
キョン「試してみるか?」
ハルヒ「ううん。もうちょっとこのまま」
キョン「……すげ。なんか、ハルヒ放したくないかも」
ハルヒ「放しちゃだめ。もっとぎゅ~ってしなさい!」
キョン「はいよ団長さん」
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126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:29:59.92 ID:51tcfu43O
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キョン「……いきなりすぎるよなぁ」
ハルヒ「?」
キョン「つい昨日まで、ただの同級生だったのに」
ハルヒ「今思うとね」
キョン「ん」
ハルヒ「勢いでキスしちゃったかなって」
キョン「……どうかな」
ハルヒ「だってほら、ね?」
キョン「いいんじゃないか? あれはあれで幸せな感じだったよ」
ハルヒ「……あたしのこと、だましてないでしょうね?」
キョン「は?」
ハルヒ「だから、実は好きでもなんでもないとか」
キョン「……間違いなくハルヒが大好きだ」
ハルヒ「……あたしも」
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134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:36:08.43 ID:51tcfu43O
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ハルヒ「ん、満足」
キョン「あいよ」
ハルヒ「どきどきした」
キョン「伝わってきたよ。ハルヒの心音、うるさいぐらいだ」
ハルヒ「なにそれ」
キョン「抱きしめるって中々気持ちいいんだなってこと」
ハルヒ「…」グッ
キョン「? 袖……ん?」
ハルヒ「……キョンはもっと、あたしが言わなくてもどう思ってるかわかるべきだわ」
キョン「ええ? 難しいな……これだといいけど」
ハルヒ「引き寄せて」
キョン「ちょっとしゃがめば、大丈夫だ」
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140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:43:54.04 ID:51tcfu43O
-
キョン「家まで送るよ」
ハルヒ「いいわよ。定期じゃ来られないでしょ?」
キョン「かまわないさ」
ハルヒ「だめ。駅までで大丈夫」
キョン「ここまでで?」
ハルヒ「……やっぱちょっぴり淋しいかも」
キョン「甘えるなぁ」
ハルヒ「悪い? でもいいわ。我慢して帰る」
キョン「別に大丈夫だって」
ハルヒ「だって今日家まで来てもらったら、次に駅で別れるとき淋しいもん」
キョン「……ほんと、ハルヒは可愛いな」
ハルヒ「……好きだもん。キョンのこと」
キョン「同じだなぁ」
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141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:45:44.05 ID:jhUR1rEUO
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くっそ
羨ましいんだよクソッ
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143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:50:44.20 ID:51tcfu43O
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キョン「あ、ちょっと待って」
ハルヒ「?」
キョン「最後にもう一回」
ハルヒ「……えぃ」ギュゥ
ハルヒ「帰ったらメールするね」
キョン「電話でもいいよ」
ハルヒ「じゃあそうする」
キョン「……ハルヒがさ」ハルヒ「?」
キョン「世界を思いのままにできる力を持ったとしたら、どうする?」
ハルヒ「なによ急に」
キョン「ん、なんとなく」
ハルヒ「なにもしないかな。だって、今以上なにを望めばいいかわかんないもん」
キョン「……それもそっか」
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144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:54:33.34 ID:51tcfu43O
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ハルヒ「また明日」
キョン「きょうは昨日のアレ、やらないのか?」
ハルヒ「?」
キョン「好きってやつ」
ハルヒ「……する」
キョン「おやすみ」
ハルヒ「あ、それはまだ後で! バイバイ、キョン!」
キョン「バイバイハルヒ」
キョン「……神様……なのかねぇ?」
キョン「…」(普通の可愛い女の子だけどなぁ……ま、いっか)
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145:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY (コネチカット州):2008/09/12(金) 08:58:15.86 ID:51tcfu43O
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酉あってるかなー。久しぶりでうろ覚えー。
なんかあんま中身ない内容でした。
だども、ハルヒが可愛いからいいかなぁーってさ。
やっとこさハルヒの小説、一巻だけ読みました。
まだまだニワカですが、まあ楽しんでくれたならこれ幸い。
眠い!
またね!ノシ
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146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 08:59:03.81 ID:P72R5qO9O
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おやすみ
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152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/12(金) 09:08:36.89 ID:q6BKKTzsO
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乙。
ただそれだけ。それが重要。
ありがとう乙。
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155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 09:28:28.40 ID:X+YStTOQO
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俺
Vipでこんなにキュンとなったの初めてだったのに…
続けて欲しかった…
(´;ω;`)
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161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(中国地方):2008/09/12(金) 12:13:34.01 ID:MZ6B8bA10
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帰ったら嫁抱いてくる
性的な意味でも
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162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 12:17:57.86 ID:qimwyXVwO
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乙カレー
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コメント一覧
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- 2011年06月06日 14:36
- 佳き哉…
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- 2011年06月06日 16:29
- ハルキョンな俺にとって嫁氏のSSは大好物
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- 2011年06月06日 16:44
- 嫁氏最高!!
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- 2011年06月06日 17:38
- 嫁氏神
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- 2011年06月06日 18:12
- うわあああああああああああああああああああ
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- 2011年06月06日 21:51
- 驚愕は超面白かったのに中々SS増えないね…
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- 2011年06月06日 22:15
- 驚愕は必死にハルヒプッシュしただけの作品だろ
分裂と別人過ぎだし、キョンのハルヒに対する認識も分裂の時と桁違いすぎる
-
- 2011年06月06日 23:38
- ハルキョンすごく可愛いんだけど、ちょっと甘過ぎだな。
心情とか台詞が。
羨ましいくそったれが
ああ羨ましい!
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- 2011年06月07日 00:03
- いいな、ベタ甘展開。
不覚にもにやけちまった。
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- 2011年06月07日 13:16
- SSひとつまとめるごとに角川からいくら、とかあるの?
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- 2011年06月07日 16:56
- やはりデレハルヒは神
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- 2011年06月07日 19:36
- 嫁氏は甘々すぎる!今度ながもんSSまた書いてください!!
追記 みくるは凄い!俺だったらTPDD使って…
驚愕読んでみくるの評価速上々!!
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- 2011年06月07日 20:11
- いつもながら、咳止めシロップより甘いなあ。
大好物ですごっつぁんです。
米6
驚愕は面白かったが、いろいろと答えが出てしまったからな。
読んだらそれで満足した奴が多くて、
二次創作のモチベーションにつながりにくいんじゃないか。
やっぱ、宙ぶらりんでもどかしい気持ちを何とかしたい、
ってのがあるとSSは盛り上がる。
米7
いいから涙拭け。
おまえの嫁はキョンのものにはならなかったんだから
それでガマンしとけよ
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- 2011年06月09日 12:50
- こんな経験してみたかった
もう学生時代を終えた自分にはこんな機会(いちゃいちゃ的な)絶対ないんだと思うと
心の底から泣きたくなってくる
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- 2011年06月13日 20:46
- 久しぶりに、心があったまる良いSSを見た。
なかなか良い。
俺の心は、こういうものを望んでいたのかも知れない。
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- 2012年06月14日 19:53
- ※14
高校生の俺だがこの面にこの体型じゃあ女友達すら難しいぜ
…一生独身待ったなしか…
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