「久しぶりだな。シンジ」

 その髭の男が、少年に口を開く。

 「父さん・・・・・・」

 少年は男の意図が解っていた。
 自分の息子に再会したことを言葉にしたのでない。

 自分の起てた壮大なジグゾーパズルに必要なピースが手元にやって来た
ことを言葉にしただけであることを・・・・・・。

 そして、

 「フ・・・・・・出撃」

 父は、その証明のように端的に目的だけを伝えた。

 『・・・・・・ああ、変わってない・・・・・・当たり前か』

 少年──碇シンジ──心の中で溜息をついた。

 『だけど・・・・・・・・・』

 顔には出さなかったが、心の中には強い決意が固まっていた。

 『今度は、今度こそは邪魔させてもらうよ。父さん』

 シンジの心は、すでに内向きから外側に向かっていることを知る者は、
この場にはまだ誰もいなかった。


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For “EVA” Shinji

フェード:壱

─────────────────────────────────────────────────────────────



 「ちょ、ちょっと待ってください!! 零号機は凍結中だし、初号機を
使おうにもパイロットが居ません!!」

 ミサトが口を挟む。

 「パイロットならさっき届いたわ・・・・・・シンジくん、あなたが乗るのよ」

 『やっぱりユニット扱い・・・・・・』

 内心、溜息のシンジ。

 「無理よ!! レイだってシンクロするのに7ヶ月かかったし、あの子
だってまだ無理なのに、今来たばかりのこの子にできるはず無いわ!!」


 そう思うのも当然であろう。
 軍の攻撃をものともせず、進撃を続ける第三使徒“サキエル”。


 戦闘経験の無い中学生に、イキナリ巨大ロボ(まぁ、中身は人造人間だ
が・・・・・・)乗り込んで戦えというのだから、無茶以外の何者でもない。


「座っていればいいわ。それ以上は望みません」

リツコとミサトの口論に区切りをつけるよう、ゲンドウが割り込む。

「シンジ、説明を受けろ」

『やれやれ・・・・・・責任の丸投げだよ、父さん・・・・・・』

自分の父親ながら情けなくなってきた。
シンジは前まで父のことを怖い人だと思っていた。
確かに、別の意味では怖い。

目的の為にはどんなことでもするからだ。


が、本質的に言うのならば、ゲンドウの精神力はシンジより弱い。

自分の目的──ユイとの再会──以外の事柄から眼を瞑り、耳をふさい
で自分に閉じ篭もっているだけなのだ。


 周りの人たちの苦痛にも背を向け、
痛みから逃げ、
自分の親としての責任からも逃げている。


要は子供なのだ。

それも、息子のシンジよりも・・・・・・。



「・・・・・・分かった。ここに僕を呼んだってことは、僕じゃないと動かせ
ないってことなんだね?」

 あっさりと承諾するシンジに驚きを隠せないミサトだったが、その問い
に答える。

 「え、ええ。そうよ。今のところシンジ君じゃないと動かせないの。で
も・・・・・・」

 「さっき、“あの子”って言ってたのは、僕ぐらいの子供ってことです
よね? もし僕がこのロボットに乗らなかったらその子が乗せられる
んでしょ? だったら仕方ないじゃないですか」

 「え? ええ、レイ・・・・・・あ、その娘、綾波レイって女の子なんだけど
・・・・・・たぶんそうなるわね」

 「じゃあ、乗ります。えと、赤木さん・・・・・・ですよね? 説明お願いで
きますか?」

 「分かったわ。こっちにいらっしゃい」

 イラつかせることなく、あっさりと話が進むことに安堵し、シンジを連
れてゆく。

 ミサトはそんなシンジの背中を眼で追い、自分の中にある心の澱みと問
答を繰り返していた。

 『あんな子供を巻き込むんだ・・・・・・』
 『でも、あたしの復讐には必要なこと・・・・・・』
 『だけど・・・・・・・・・・・・』








 「ケイジ内、全てドッキング位置」
 「了解。エントリープラグ、挿入」
 「プラグ、固定終了」
 「第一接続開始」
 「エントリープラグ、注水開始」

プラグスーツに着替える間は無く、ヘッドセットを付けた他は学生服の
ままだ。

 そのシンジの足元からLCLが満たされてゆく。

 濡れてゆく衣服の感触が気持ち悪くも懐かしい。


 流石に慣れているが、LCLの正体を知った今では嫌悪が湧き上がって
くる。


 『オェ・・・・・・リリスの体液なんだよね・・・・・・コレ・・・・・・』

「大丈夫、安心して。それが肺に充填されれば直接酸素を吸収してくれ
るわ」

そんなシンジの様子に、LCLで溺れることを考えたのだと推察した声
が説明する。


 『あ、そっか。一応、初めてだから驚かなきゃいけないんだった・・・・・・
ま、結果オーライかな・・・・・・?』


 かなりアバウトなシンジであった。



 「主電源接続」
 「全回路動力伝達」
 「A10神経接続・・・・・・異常なし」
 「思考形態は日本語を基本言語としてフィックス」
 「初期コンタクト、全て問題なし」
 「双方向回線・・・・・・開きます」
 「シンクロ率・・・・・・46.7% ハーモニクス計測。誤差、修正内です」


 「すごいわね・・・・・・」
 素直に感心するリツコ。
 無論、シンジが本気で初号機とシンクロすれば驚愕どころの話ではない
のだが・・・・・・。


 「いける・・・・・・!! 発信準備!!」


 ミサトの掛け声と共に、ゲージ内のロックが外れ、コースが固定されて
ゆく。


 シンジは瞼を閉じて戦いに心を備える。
 緊張はあるが、恐怖は無い。


 初号機は、厳かといっても良いくらいに、ゆっくりと射出口に移動され
ていった。


 「発信進路、オールクリーン」


 その言葉を受け、ミサトがゲンドウに振り返る。

 「かまいませんね?」

 「問題ない。どの道、使途を倒さなければ我々人類に未来は無い」

 言下に事実を告げる。
 そう、退路は無いのだ。
 
 ゲンドウの脇に立っていた冬月が口を開く。

 「碇、本当にこれで良いんだな?」

 ゲンドウは唇を歪ませるだけだった。

 「発進!!」

射出される初号機。


レールを高速で駆け抜ける為、かなりGがかかっているのだが、少年は
平気だった。

 生理モニターを見てもストレスがかかっていないことは明白なのだが、
ミサトは元よりリツコですら気付いていない。




 街中に出現する紫の巨人。


 たのもしい・・・・・・と言う言葉よりも、恐怖が先にたつ容貌だ。


 使い方を間違えれば人類という形状の種を消滅させることができるのだ
から・・・・・・。

 「最終安全装置解除!!」
 「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!!」




 『いくよ。母さん』


 シンジは眼を、ゆっくりと開いた。




 「!! シンクロ率、急上昇?! 現在78.8%!!」
 「なんですって?!」

 発令所内部で騒動が起こった。

 当たり前である。

 シンクロ率を上げる訓練も無く、イキナリ70を超す大台に乗ったのだ。
 非論理的にもほどがある。



 が、


 「・・・・・・すごいわ・・・・・・なんて才能・・・・・・いえ、彼女が守っているのか
しら・・・・・・?」


 と言う、安直な答えに留まった。


 科学者に必要なことは直感とイマジネーションだという。

 リツコは専門以外の事柄になると、“それ”がかなり抜けてしまうのだ。


 ともかく、操縦について教えることは色々ある。

 「シンジ君、まずは歩くことだけを考えて」

*   *   *   *   *   *

 『シンジ君、まずは歩くことだけを考えて』

 リツコの声が耳に入った。

 だが、反応はしない。

 シンジの意識は別に向いていたのだ。

 『誰かいる?!』


 極限まで高まった神経が、小さな声を捉えていた。


 誰かが助けを呼んでいる。
 その微かな泣き声を、
 シンジの感覚が捕らえていたのである。

 『どこ??!!』

 頭の奥で何かが閃く。

 何かに手が届く感覚がする。

 『いた!!』

 サキエルのすぐ前の攻撃ビルの陰!
 子供がうずくまってる!

 「あぶないっ!!」

 考えるより先に身体が動いた。

*   *   *   *   *   *

 「うそ!!」
 
 ミサトが驚愕する。

 “歩く”とか“走る”とかの身体的行動の問題ではない。

 瞬間に移動したのだ。

 リフト付近にいた初号機が掻き消え、サキエルの眼前に出現したのであ
る。

 「マヤ!!」

 リツコが叫ぶ。

 「え? あ、ハイ!! 初号機は・・・・・・これは・・・・・・?! 移動しただ
けです!!」

 「どういうこと?!」

 「あまりの速さにモニターが追尾できていないんです!! 実際に第三
使徒まで移動した走行記録が残っています」

 「な、なんて子なの・・・・・・」


 初号機はサキエルに踏み込むと左手で殴りかかる。
 当然ATフィールドにブロックされるが、それを克ち砕いて拳を腹部に
めり込ませる。

 「だ、第三使徒の・・・・・・え、ATフィールド・・・・・・今の攻撃で打ち砕か
れています・・・・・・」

 震える声で報告する。
 
 「そんな・・・・・・」

 リツコも呆気に取られていた。


 そんな中、ミサトだけは初号機の行動に疑問を持っていた。


───左手? 右手は・・・・・・何をしているの?


 よく見ると、初号機の右手の先が小さく淀んで輝いている。
右手の先が、小規模のATフィールドを作り出していたのだ。

 「?! 初号機の右手付近をモニターに拡大して!! 早く!!」

 「え? あ、了解っ!!」

 カシャッ、カシャッと大きくなる画面。

 そこには・・・・・・・・・・・・。

 「こ、子供・・・・・・?」

 初号機が張ったATフィールドでよく見えないが、子供らしいシルエッ
トが映っていた。




 「子供を守る為に左手で戦っているというの・・・・・・?」

 リツコは・・・・・・。いやミサトにしても、少年が初めてのったEVAでA
Tフィールドを張っている不思議さよりも、その“行為”に気をとられて
いた。

 人々を、子供を守るために文字通り“盾”となって戦う巨人。

 畏怖する外見の初号機が、なにやらカッコ良く見えてくるから不思議で
ある。


 「・・・・・・何をやっている・・・・・・民間人などかまっていないで攻撃を再開
しろ」

 そんな行動も、ゲンドウにとっては脚本の妨げでしかない。

 リツコを除くオペレーターの面々にも嫌悪が沸く。

 「どうした? シンジ。攻撃を再開しろ」

 冷たい命令が発令所内に響き渡った。


*   *   *   *   *   *


 『うるさい!! 誰が父さんの命令になんか!!』

 シンジは父の命令を流していた。


 元よりサキエルは倒すつもりだ。


 が、あまり簡単に倒すことはできない。


 前回、サキエルを倒したのは暴走した初号機である。
 したがって、敵の手の内がわからない。


 それと、使徒たちは来る度に進歩・・・・・・いや、進化してゆく。

 ここでアッサリ倒してしまうと、これからの戦いがより苛烈になってゆ
くのだ。


 それは勘弁してほしい。


 体勢を立て直したサキエルは光のパイルを放つ。


 身体を低くし、左手でATフィールドを張ってそれを流す。
 受けるのではなく、受け流したのだ。

 これなら強くフィールドを形成する必要も無い。


 とは言っても、このままではジリ貧だ。


 頭にきた(?)のか、サキエルは連続してパイルを放ってきた。

 「わぁっ!!」

 流石に捌ききれなくなり、うちの一つが戦闘ビルを破壊する。

 「しまった!」

 瓦礫が子供にふりそそぐ。

 子供の増大する恐怖心がダイレクトにシンジに伝わる。

 「くぅっ!!!!!」

 子供を守るATフィールドを強化して瓦礫を弾く。

 だが、その隙をサキエルは逃さない。

 「ぐっ・・・・・・!!」

 光の槍が腹部に突き刺さった。


*   *   *   *   *   *


 「シンジ君!!」

 悲鳴のような声がミサトから上がる。

 モニターには腹部を貫通されながらもATフィールドで子供を守る初号
機が映し出されていた。


 シンクロ率の高まった今では、初号機の受ける痛みはそのままダイレク
トにシンジの痛みとなる。


 なのに、シンジはその痛みに歯を食いしばって耐え、子供を助けようと
している。


 モニターの中に、見ている方が切なくなるほど凛々しい少年の顔が映っ
ている。


 少年の心は、その痛みに対しても怯んでいなかった。


 EVAに対してある種の嫌悪感を感じていたマヤでさえ、その行いに感
動していた。


 テレビ中だけの存在である正義の巨人の姿がそこにあるのだ。

 日向も、青葉も、心の中で大声援を送っていた。








 突如。

いい気になって(?)攻撃していたサキエルの動きが止まる。

そして、初号機がゆっくりと立ち上がった。



 モニターで足元を拡大すると、子供の姿が無い。

 どうやら逃げることができたようだ。

 少年はもう、耐えなくてもいいのだ。


 「シンジくん! 反撃開始よ!!」

 ミサトがノリ良く叫んだ。

*   *   *   *   *   *


 気を取り直した(?)のか、パイルを放つサキエル。

 『シンジくん! 反撃開始よ!!』

 その声に応えるようにサキエルの攻撃を弾き返す初号機。


 さっきまで震えていた子供を誰かが助け出したのを見た。


 子供を連れて、走って逃げたのを見た。


 後は、

 使徒を子供達から引き離し、

 『コイツを倒すだけだ!!』



 ウォオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・・!!!


 頭上で拳を撃ち合わせ、初号機が叫ぶ。

 獣のような咆哮ではなく、戦士の雄叫びのそれだ。

 初号機の眼が蒼く輝く。


 感情があるかないのか不明であるはずの使徒が、恐怖したかのように槍
を放つ。


 が、その光の槍は、翳された初号機の両腕の前でUターンしてサキエル
の顔(?)に突き刺さった。


*   *   *   *   *   *


 「ナ、ナニ?! 今の?!」

 ミサトの驚愕の声を受け、マヤがMAGIで計測データを計算する。

 「計測終了!! 初号機は、あの光の槍を八回乱反射させて反転させた
模様です!!」

 「な、なんですってぇ?!」

 「かなり小規模のATフィールドを張ったのかしら? ・・・・・・解らない
わ・・・・・・何をやったの・・・・・・・・・?」

 流石にリツコも、自分の想像を超えてしまい呆然としている。

 「・・・・・・・・・勝ったな」

 「・・・・・・ああ」

 冬月は端的に勝利を確信させた。


*   *   *   *   *   *


 『・・・・・・できた・・・・・・初号機でも“念動”フィールドが張れた・・・』

 自分の右手を見つめ、結果を喜ぶ。

あの時───時の彼方でシンジは異世界のシンジと融合し、その仲間で
あった者たちの魂の欠片を受け取った。

 結果、シンジは意志の力である“念動”と、感情の波が生み出す力“プ
ラーナ”、そして心の力が使えるようになっていた。


 いや、正確に言うと、使えると心では理解していたのだが、ギリギリま
で半信半疑だった。


 自分にその能力があるなどとは信じられなかったからだ。


───だけど、これで皆を助けることができる!!


シンジの力が増す。

これで皆を守ることができる!
皆を助けることができる!
最悪の未来を回避することができるかもしれない!!


大切な人たちを救う為の力・・・・・・。
シンジの他人への優しさが、そのまま力となってゆく!


立ち上がって来るサキエル。当然、体勢は崩れている。


その赤いコアに『轟っ!!』と、初号機の拳が唸りを上げて襲い掛かっ
た。


反射的に庇うサキエルの両腕を、ATフィールドごとぶち抜く!


バギィンッ!!


かなり威力を殺されてはいたが、一発でヒビが入った。

ぐらりと上体を崩す使徒。

が、次の瞬間、サキエルは初号機に飛び掛ってきた。

『自爆?! させない!!!』

戦士たちから受け継がれたシンジのカンが、使徒の意思を受け取る。

───ここで自爆なんかさせたら、さっき助けた子が間違いなく巻き込ま
れる!!


『やらせないっ!! 皆を・・・・・・皆を傷つけてたまるもんか!!』

 初号機の眼が輝きを増す!

『街の被害を、最小限に・・・・・・・・・!!!』

初号機は体勢を落とし、腰溜めにした右手を掌打するように下から突き
こんだ。


ずどむっ













第三使徒の巨体が空高くふっとんだ。


*   *   *   *   *   *


発令所の面々は、ハニワになっていた。

ゲンドウでさえ、まるで遮光器土偶のようになっていた。

ちなみに、冬月はナゼか弥生式土器だった。




ドォオオオオオオオオン




と、天空で閃光が走り、やっと全員がハッとして人類に戻る。

「だ、第三使徒、殉滅・・・・・・・・・」

 日向が、半ば夢を見ているかのように報告した。

 「な、なんだ今のは?」

 流石に冬月も驚きを隠せない。

 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 ゲンドウは無言だ。

 ただ、思考が回復していないという気がしないでもない。

 モニターでは、プラグ内で息を荒げているシンジが映し出されている。

 「と、とにかくシンジくん。お疲れ様。回収するからそのままいてちょ
うだい」

 脅威に立ち向かった少年を労うミサト。

 だが、次の瞬間、発令所の全員に戦慄が走る。

 「あ、ありがとうございます」


 と、戦闘の疲労で、やや顔色を悪くしたシンジが微笑んだのである。














 人の魅力と言うものは、恋愛と同じでロジックではない。

 顔のつくりというのなら、シンジはかなり上位に位置する。
 ハッキリいって美少年だ。


 では、後の魅力の要因はなにか?


 心の輝きもその一つだ。


 シンジは異世界のシンジの融合を果たし、数多くの仲間たちの心の欠片
を受け取っている。


 その心の輝きたるや他の追従を許さない。


 結果、元々シンジが持っている魅力は全開となり、さらに爆裂的に強化
されている。


 それは、二倍や三倍などという算数的な物では、もはや表現できない。


 つまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ぼんっ!!



発令所内に、全員の心の中で発生した音が響き渡った。

その愛天使の笑顔にノックアウトされたのである。


「く・・・・・・・・・」

その時、精神的な疲労によりシンジが気を失った。


「「「シンジくん!!」」」


三人の女性の悲鳴が響く。

「ナニをやってる!! 早く救護班を向かわせろ!!」

めったなことでは取り乱さない冬月が叫ぶ。


「了解!! 救護班!! 聞こえますか?! 大至急、初号機に向かっ
てください!! はぁ?! 国連軍?! そんなのどーだっていいか
ら無視して急いで!!」

マヤも叫ぶ。


「ナニやってるの!! パイロットに異状があったら殺すわよ!!」

リツコはマジだった。


「日向君!! 邪魔な政府や戦自のパープリンどもを黙らせて!! 今
は一刻を争うの!!」

ミサトも叫ぶ。

「了解!!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・」

口を挟めないゲンドウは冷や汗を流していた。


なんだか、予定からすっかり離れた事になってきたよーな・・・・・・・・・。

そんな気がしてならなかった。

そして、それは全くもって現実であったりする。





今回の戦闘。
都市被害・・・・・・・・・・・・・・軽微
初号機・・・・・・・・・・・・・・・・小破
初号機パイロット・・・・・・失神
検査入院
   ネルフ発令所内・・・・・・・・精神汚染







──あ(と)がき──

ハイ、無事に戦闘を(書き)終えました。

シンジ君が念動フィールドが張れたのは、初号機のコアに共鳴させたか
らです。

 『念動フィールドって何?』は・・・・・・無視しちゃいます。
 自分で調べて☆ です。

 ゲンドウじゃありませんけど、責任の丸投げですね(^^;)。


次回は、シンジ君の新生活の始まり編です。
オリキャラが一人(?)出ますが、これ以上は増えないと思います。
たぶん・・・・・・。

ではでは・・・・・・。

〜〜シンジ君の新生活に幸いあれ・・・・・・〜〜


作者"片山 十三"様へのメール/小説の感想はこちら。
boh3@mwc.biglobe.ne.jp

感想は新たな作品を作り出す原動力です。1行の感想でも結構
ですので、ぜひとも作者の方に感想メールを送って下さい。

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