ミサト「・・・・・・」
アスカ「誰だったの、ミサト」
ミサト「・・・・・・私はこれからネルフに行ってくるわ。しばらく戻れないかも知れないけど、話はその後で」
シンジ「え。なにかあったんですか? 使徒・・・?」
ミサト「使徒ならあなた達も連れて行くわよ。居ないからってまたヤってたらぶん殴るからね?」
シンジ「?」
ミサト「それじゃ」
学校〜屋上
シンジ「はい、これ。また資料、もらってきた」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・アスカ」
アスカ「あの日にさ・・・・・・。加持さんが、スパイとして・・・殺されて。
ミサトも加持さんとの関係から疑われて―――」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「考えてみたら、私達―――ううん、私の発想と似たり寄ったりよね」
シンジ「やめなよ、そういう風に言うの。アスカは誰かを殺そうとなんてしなかっただろ。僕らも」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「加持さんはさ。僕には、お兄さんみたいな人だった」
アスカ「私にとってはお父さんだったわ。シンジと今みたいになってからは特に」
アスカ「ミサトのやつ、あまり家に帰らなくなっちゃったわね」
シンジ「うん。あの時の話も、途中のままだし。・・・・・・仕事にすごく根詰めてるみたいだけど」
アスカ「そうしないとやってらんないのよ、あれは」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「シンジ。ミサトは味方よ」
シンジ「うん、僕もそう思う」
アスカ「手・・・・・・出して」
シンジ「? なに、これ」
アスカ「加持さんから預かってた物。
あの子への連絡方法が書いてあるから、まずシンジが連絡しておいて。それと」
シンジ「・・・?」
アスカ「加持さんからの伝言。『よろしくな』って」
コンフォート17〜シンジの部屋
シンジ「スー・・・、スー・・・」
アスカ「シンジ、シンジ」
シンジ「ンン、んっ? アスカ?」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・どうしたの? 僕もう、寝かかってたのに」
アスカ「ん。私も一緒に寝ていい?」
シンジ「ぇ・・・。ダ、ダメだよ。今日は、夜中にミサトさん帰ってくるかもって言ってたし」
アスカ「えっちなこと、しなくていいから。ね? シンジ」
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「これからの事とか、色々考えてたら・・・ちょっとだけ心細くなっちゃった」
シンジ「・・・・・・分かった。おいで」