シンジ「アスカに言われてた書類。ちゃんと持ってきてくれたよ」
アスカ「どれどれ」
シンジ「後で、会ったらアスカからもお礼言っといてあげてね」
アスカ「ん」
シンジ「・・・・・・これって、なにに使うの?」
アスカ「使うかどうか分からないわよ。これから何が起こるかも、まだちゃんと分かってないんだから」
シンジ「それでいいの?」
アスカ「だからこそなるべく広く情報蓄積しておくの。
いざって時、百や千のうち一が役に立つかも知れないでしょ?」
シンジ「へぇ」
アスカ「まぁ、このくらいはマヤ達に頼めば手に入るでしょうけど、
デジタルなデータに接触するより、外部のアナログ資料をこっそり手作業で写しちゃうほうが・・・」
シンジ「なんか凄いや。色々考えてるんだね」
アスカ「当然よ!こういう面は私とレイに任せて、あんたはあんたに出来る事をがんばんなさい」
シンジ「うん・・・・・・そうだね」
レイ「・・・・・・。碇くん、来て」
シンジ「ん? なに」
レイ「台所」
アスカ「あ?! レイちょっと」
レイ「早く、碇くんに見て欲しいの」
アスカ「もうっ」
シンジ「?」
レイ「冷蔵庫、開けて」
シンジ「うん・・・・・・。えっ?」
アスカ「じゃーんっ!! なんと今日は、すでにご馳走が用意されてるのよ!」
レイ「碇くん、いつも働いているから。今日はアスカと二人で作ってみたの」
シンジ「あ・・・! 先に帰ったのって、ひょっとしてこのため?」
アスカ「そ。買い足すものもあったしね」
シンジ「ありがとう! それに二人とも、料理できたんだね」
アスカ「練習したのよ。シンジが外で他の女とえっちばっかりしてて退屈だから。ねーレイ」
レイ「ええ」
アスカ「退屈の歌まであるのよ。聴きたい?」
シンジ「いや・・・それは遠慮するけど。でもわざわざ練習までしてくれたんだ。本当に、ありがとう」
アスカ「撫でてー、撫でてー」
レイ「撫でて」
シンジ「え。えぇっと。い、いい子いい子」
シンジ「僕さ、最近、正直言うと戸惑ってたんだ。
えっちなことばかりして、僕は気持ちいいけど、それだけなんじゃないかって」
レイ「・・・・・・」
シンジ「少し・・・ほんのちょっとだけど、仲間を増やすための作業みたいになってるところもあったし」
アスカ「あんた見てたら気づいてたわよ、そうやって考え込んでることくらい」
シンジ「ごめん。アスカも綾波も頑張ってる。僕ももっと頑張るよ! 役に立てるかは分からなくても・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「ただ僕がスケベで皆とえっちなことしたいから、言い訳してるだけかも知れないけど」
レイ「今晩は、精のつくものを沢山作ったから」
シンジ「うん!」
アスカ「そんで元気出たところで、久しぶりに私たちと、ね?」
レイ「・・・・・・」コクコク
シンジ「う、うん」