NERV〜司令室
ゲンドウ「体調はどうだ」
レイ「・・・・・・問題ありません」
ゲンドウ「そうか」
レイ「・・・・・・」
ゲンドウ「赤木博士の報告によれば、シンジは学校の女などにも手をつけているようだ」
レイ「はい」
ゲンドウ「レイ。しばらくシンジを監視しておけ」
レイ「!?」
ゲンドウ「女遊びに興じることが、あいつの精神にどういった影響を与えるか・・・。
場合によっては使徒殲滅、あるいは補完計画に支障をきたす可能性も皆無とは言えん」
レイ「・・・・・・」
ゲンドウ「赤木博士の観察にも限界がある。シンジの近くで見て、何かあれば私に報告を入れろ」
レイ「・・・・・・分かりました」
コンフォート17
シンジ「綾波が監視って―――父さんが、そんなことを」
レイ「ええ。でも好都合だわ」
シンジ「どうして?」
レイ「以前より碇くんの傍にいても、疑われずに済むから」
シンジ「あ、そっか、そうだね」
アスカ「それより! 問題はその、補完計画ってののほうでしょ」
アスカ「対使徒に隠れて、そんなバカなこと考えてたなんて・・・なぁにが、人類のための組織よ」
レイ「計画の遂行者たちは、人類の為と思っているわ」
アスカ「そんなの、でっかすぎるお世話じゃないっ!」
シンジ「僕もそう思う。でも、それを父さんが・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
シンジ「綾波。父さんの目的は、補完計画の時に、母さんと会うことって言ってたよね?」
レイ「ええ。碇くんも、お母さんに会いたい?」
シンジ「そりゃ、会ってはみたいよ。だけど顔も覚えてないしね。
それより、会うって、具体的にはどうやって会うの?」
レイ「ごめんなさい・・・私も、話した以上のことまでは分からないの。碇司令も話さなかった」
レイ「私は道具だから。でも」
シンジ「・・・綾波は道具なんかじゃないよ」
レイ「ありがとう。―――赤木博士なら、実行についてもっと詳しく知っているはず」
シンジ「リツコさんが・・・?! それじゃあ」
アスカ「リツコもグルってわけね。ミサトや加持さんは?」
シンジ「アスカっ!?」
アスカ「しょうがないじゃない。こうなったら、大人なんて簡単に信用できないわよ」
レイ「葛城三佐はおそらく知らないと思う。加持一尉のことは・・・よく分からない」
アスカ「おそらくってことは、ミサトもグレーか」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「どう考えたって私達だけじゃ手に余る。けど大人は100%信用はできない・・・」
シンジ「ねえアスカ。やっぱりさ、100%じゃなくても、一度ミサトさんに」
レイ「・・・・・・伊吹ニ尉」
シンジ「え?」
レイ「伊吹ニ尉なら、信用できる」
アスカ「あっ!! そっか、それよ! マヤなら、シンジとえっちしてるから間違いないわ」
シンジ「ええ!?」
アスカ「完璧よ。一回でもシンジとしちゃったら、シンジを裏切るなんて絶対できないんだから」
シンジ「そ・・・そうなの、かな・・・?」
アスカ「体験者は語る、よ」
レイ「・・・」コクコク
シンジ「・・・・・・」
アスカ「とはいえ、味方がマヤだけじゃ頼りないわね」