MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899B30/80.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
「安心し=
390;良いぞ…追っ手の=
515;配はなくなった」=
「それって…シカマル=
398;足止めが成功したっ=
;て事?」
「凄い。シ=
459;マルってボロボロだ=
;ったのに…」
追跡役のパ=
483;クンを先頭に、いの=
;とサクラは森の中を=
39366;け抜けていた。
我愛羅達を$=
861;ったサスケを更に追=
;うナルトと合流する=
28858;にである。
それはカカ=
471;から受けた任務-サ=
;スケを無事に連れ戻=
12377;事。
砂の化身を =
399;った我愛羅に『呪印=
;』を暴走させたサス=
12465;。
決して一筋 =
260;では行かないのは一=
;目瞭然であり、サク=
12521;といのだけで心許{=
94;い。
因みに忍犬=
391;あるパックンは見た=
;目からして戦闘タイ=
12503;じゃないので除外z=
90;
「それでシ=
459;マルは大丈夫なの?=
;」
「あの小僧=
398;臭いは凄まじい速度=
;で移動しておる…進路から=
375;て木ノ葉の里じゃな=
;」
「傷だらけ=
398;身体で…?」
「いや、小=
711;の他にも臭いが二つ=
;…人間じゃ=
394;い」
パックンが=
381;う言い切るのも無理=
;はなかった。
この忍犬が=
863;じ取った臭いがシカ=
;マルが『口寄せ』し=
12383;白銀と黒曜の巨大{=
94;狼なのだから。
「少なくと=
418;敵とは思えん…大方、『=
475;寄せの術』でも使用=
;したのだろう」
「嘘ッ…シカマルってそん=
12394;術を使えたの?」
「私に聞か=
394;いでよ、サクラ…でも、シ=
459;マルの腕に何かの術=
;式が刻まれたけど
薬師カブト=
364;襲撃した同日、木ノ=
;葉病院でシカマルが=
30496;っていた時に見たÉ=
07;がある。
自分が知る&=
480;りでは『口寄せの術=
;』は難易度の高い代=
29289;。
とてもじゃ=
394;いが、面倒臭がり屋=
;のシカマルが習得で=
12365;るとは思えない。
「そんな事=
424;りもお前達…目標の臭=
356;が止まった。速度を=
;上げるぞ」
「目標の臭=
356;ってナルトの?それ=
;ともサスケ君?」
追っ手を気$=
963;う心配が消え失せ、=
;サクラ達は更に速度=
12434;上げた。
それからし=
400;らくして、僅かだが=
;サクラの呼吸を乱れ=
22987;める。
多少広めの=
458;デコにも薄っすらを=
;汗が浮かぶ。
「サクラ、=
450;ンタ…大丈夫な=
398;?」
「へ、平気=
384;って。早くナルトと=
;合流しないと…」
一方、いの=
398;呼吸は普段と変わら=
;ずに正常のまま。
(ん?臭い=
364;動き始め…違う。も=
358;一つ大きな臭いが=
…)
パックンが=
869;心で呟き、数十本目=
;の大木を抜けた瞬間=
12395;事は起きた。
巨大な質量=
434;持った何かが辺り一=
;面の大木を薙ぎ払う=
12290;
「ちょ、ち=
423;っと…何が起こ=
387;てんのよ!?」
「私が知る#=
379;ないでしょ。行けば=
;分かるわ」
遠巻きに見=
390;いたサクラ達は驚愕=
;の表情を浮かべ、更=
12395;進んで行った。
すると幾本=
418;の大木が薙ぎ倒され=
;、少し広い空間に出=
12367;わす。
そこで視界=
968;面を占めたのは口か=
;ら大量の血を流した=
24040;大蛇であった。
既に白目を=
093;き、生命活動は感じ=
;られない。
【何で木ノ!=
865;の郊外に…余計な手&=
291;を喰った】
一本の大木=
363;ら生えた木の枝、そ=
;こに巨大蛇を見下ろ=
12375;ているナルトの姿z=
90;
どうやらこ=
398;巨大蛇を仕留めたら=
;しいが、信じろと言=
12358;事が無理な話。
「ナルトッA=
281;!」
【サクラち=
419;ん?それといの…とブサイ=
463;な犬?】
不意に声を=
499;けられ、ナルトは振=
;り向いた。
その表情は=
525;者アカデミーの時と=
;は違い、何処か大人=
12403;ている。
「ムッ、ブ=
469;イクってのは訂正せ=
;い」
「そんな事=
399;どうでも良いの!!=
;」
「ナルト、=
169;達…カカシ先=
983;から任務を受けてサ=
;スケ君を……」
サクラは試'=
443;会場の状況、任務内=
;容を簡潔に説明する=
12290;
【取り合え=
378;、動きながらの方が=
;良い…先に進も=
358;】
追跡要員の=
497;ックンを先頭に、再=
;びナルト達はサスケ=
12434;追う為に森の中をƉ=
66;け抜けた。
【そうか。=
459;カシがそんな事を=
…】
「アンタが=
778;先する程、我愛羅っ=
;て奴は危険なの?」=
span>
【危険なの=
399;サスケの方だ。試合=
;中、手も足も出なか=
12387;たアイツが勝てる{=
92;思うか?】
少なくとも=
302;呪印』が暴走する前=
;はサスケの敗北は必=
33267;。
【それでな=
367;とも、あの状態を続=
;ければ生命が危ない=
12305;
「カカシ先=
983;が言ってた『呪印』=
;って奴?」
【肉体の限=
028;を無視してチャクラ=
;を引き出す…実質、寿=
629;を縮めている物だ】=
;
サクラの問=
356;にナルトが答えた時=
;、遥か前方にチャク=
12521;の揺らぎを感じたz=
90;
数は二つ-=
578;気も混じっている事=
;から戦闘中の可能性=
12364;高い。
パックンも=
381;の事に気付いたのか=
;、潰れた鼻をヒクヒ=
12463;と動かす。
「サスケの!=
261;いが近くなって来た=
;ぞ。だが、別の臭い=
12364;もう一つ…」
【砂隠れの=
459;ンクロウって奴だ。=
;チャクラに覚えがあ=
12427;】
「お主、分=
363;るのか?」
【幼少から=
398;癖でな…それより=
418;、どうやら急いだ方=
;が良さそうだ】
言葉とは裏!=
145;に、ナルトはその場=
;に急停止を行う。
「そうねェ…全力を出=
379;ば倍近くは行けるわ=
;」
【分かった=
290;サクラちゃん…少し我慢=
375;てくれ】
そう言って=
289;ナルトはサクラの腰=
;に手を回して密着さ=
12379;た。
「え、ちょ=
387;と…ッ!!」
突然の出来=
107;に戸惑いを浮かべる=
;サクラだったが、決=
12375;て嫌悪は感じてい{=
94;かった。
髪の色と同=
376;ように薄っすらを頬=
;を染め、異性の体温=
12395;心臓の鼓動が速ま|=
27;。
【忍犬はい=
398;が持ってくれ】
「了解。そ=
358;そうサクラ、密着し=
;てるからって変な気=
12399;起こさないでよ?{=
01;
「おッ、起=
371;す訳ないでしょ!!=
;」
「ど~かし=
425;?」
【お喋りは=
381;こまでだ。サクラち=
;ゃん、移動中は喋ら=
12394;い方が良い…舌を咬む=
305;
声に出さず=
289;サクラは何度も頷い=
;た。
そして、ナ=
523;ト達は今まで以上の=
;速度で移動を開始。=
span>
森の中を疾'=
080;と化して駆け抜けて=
;行く。
サクラ達が=
490;ルトと合流する少し=
;前……
《どうした=
289;バカ兄貴…急に立ち=
490;まりやがって》
「オレは此=
966;に残るじゃん。お前=
;達は先に行け」
背負ってい=
383;戦術カラクリ・カラ=
;スを降ろし、カンク=
12525;ウが言い放つ。
《テメェ…逃げる気=
363;?》
「カラスの=
540;急処置…それと邪'=
764;者を潰して置くじゃ=
;ん」
我愛羅が求=
417;ているのはナルトと=
;の生命を賭した殺し=
21512;い。
そんな中、=
469;スケに邪魔されたら=
;厄介だ。
本音を述べ=
427;なら、不完全燃焼を=
;起こしている自分の=
12473;トレス発散。
自身の実力=
395;絶対的な自信を持っ=
;ているカンクロウ。=
span>
砂を纏った=
105;愛羅に僅かだが傷を=
;負わせたサスケと戦=
12387;て見たかった。
更に贅沢を#=
328;えば、中忍試験で勝=
;利を譲った蟲使いと=
12364;好ましい。
《仕方がね=
455;な…ヘマをす=
427;んじゃねェぞ》
そう言って=
289;守鶴とテマリが再び=
;移動を始めた。
残ったカン=
463;ロウはカラスの包帯=
;を解き、破損箇所を=
30906;認。
直に追い付=
367;であろう獲物を待ち=
;伏せ、静かにその時=
12434;待つ。
「完全に=
362;釈迦になってんじゃ=
;ん…あの蟲使=
356;の野郎」
我愛羅達か=
425;離れたカンクロウは=
;一人、戦術カラクリ=
12539;カラスの応急処理|=
34;行う。
しかし、予=
819;以上にダメージが大=
;きいのか顔をしかめ=
12390;いた。
それもその=
560;、カラスの胴体には=
;シノが放った拳の跡=
12364;ハッキリと見えるz=
90;
更には無数=
398;蟲を間接に詰まらせ=
;た事で、結構な負担=
12364;掛かっているよう{=
84;。
「しばらく=
459;ラスは無理しない方=
;が良いな…畜生、ク=
525;アリも連れて来れば=
;良かったぜ」
慣れた手付=
365;で修理作業を行うカ=
;ンクロウ。
鼻歌を歌い=
394;がら気分良さそうに=
;手を動かしていたが=
12289;不意にその動きをĒ=
90;めた。
それと同時=
395;カンクロウの背後に=
;一つの気配が姿を現=
12377;。
「おい、お=
069;…砂の野郎=
399;何処に行った?」=
「…=
230;人に物を頼む態度=
12376;ゃないじゃん」
「御託はい=
425;ん…さっさと=
945;えろ」
「教えた所=
391;殺されに行くだけ=
…そんなに=
515;にてェのか?」
二人の距離=
399;数字に表して約3メ=
;ートル。
双方とも一=
636;にして間合いを詰め=
;られる距離。
「面白い事=
434;言うな…まずはお=
069;から殺す」
「テメェの=
455;力の程を知らない奴=
;は惨めとしか良い様=
12364;ねェ」
サスケは体=
218;を低く構え、カンク=
;ロウは両拳を胸の前=
12391;叩き付けた。
「行くぞッA=
281;!」
地面を蹴り=
978;げ、サスケが最初に=
;動いた。
カカシとの=
462;行で桁違いのスピー=
;ドを手に入れ、その=
38263;所を生かして背後{=
95;回り込む。
だが、カン=
463;ロウの放った拳が背=
;後に向けて放たれた=
12290;
「貰った!A=
281;」
勝利を確信=
375;ての一撃であったが=
;、カンクロウの拳は=
34394;しく空を切る。
「そんなセ=
458;リー通りに運ぶかよ=
;…お前もう=
377;らトンカチだな」=
サスケの声=
364;カンクロウの更に背=
;後、要するに真正面=
12363;ら聞こえて来た。
自慢のスピ=
540;ドで背後に回り込み=
;、カンクロウが反応=
12375;た瞬簡を見計らっ{=
90;更に回り込む。
そして、渾$=
523;の力を込めて拳を顔=
;面に放った。
防御すらま=
414;ならない状態で直撃=
;を喰らうカンクロウ=
12290;
絶好の手応=
360;を感じたサスケは拳=
;を打ち抜こうと力を=
36796;めるが急に動かな{=
67;なった。
「動きは速=
356;が腕力はてんで貧弱=
;…そんな程=
230;じゃオレは倒せない=
;じゃん」
カンクロウ=
364;サスケの拳を押し返=
;して睨み付ける。
「そんなに'=
514;くなよ。生身での耐=
;久力は我愛羅よりオ=
12524;の方が強い…腕力もな=
301;
ニヤリと口=
398;端を歪ませ、サスケ=
;の腕を掴むと無造作=
12395;投げ付けた。
辛うじて受=
369;身を取った物の、己=
;の攻撃が通用しない=
12392;言う事実に軽い動ÿ=
94;が見られる。
「どうせ傀=
769;師は非力、なんて思=
;ってたんだろ?……そӗ=
8;時点でお前は負けて&=
#12435;だよ」
「黙れ…体術が効かないの=
12394;らッ!!」
後方に大き=
367;間合いを取り、サス=
;ケは咄嗟に印を結び=
22987;めた。
『火遁 鳳=
185;花の術ッ!!』
サスケの口=
803;から無数の火球が吐=
;き出され、カンクロ=
12454;に向けて放たれたz=
90;
視界全体を#=
206;うほどの数量だが、=
;傀儡師に焦った様子=
12399;見られない。
むしろ不適=
394;笑みを浮かべて火球=
;に向かって突進。
すると予想$=
890;り、着弾と同時に爆=
;発を起こして次々と=
35480;爆が連鎖する。
爆風が黒煙=
434;巻き上げ、周囲の視=
;界を著しく低下させ=
12383;。
(全弾直撃
己の勝利を=
906;信し、サスケが構え=
;を解いた瞬間に黒煙=
12363;らカンクロウの腕{=
64;伸びる。
そして凄ま=
376;い握力で拳を固め、=
;それをサスケの顔面=
12395;見舞う。
「…ッ!!」
今まで味わ=
387;た事のない、我愛羅=
;よりも強烈な衝撃が=
38957;部全体を揺らす。
既に両足は=
320;面から離れ、形容し=
;がたい無重力感がサ=
12473;ケを包んだ。
(…=
230;オレは殴られたの=
12363;?)
薄れ行く意#=
672;の中、サスケは頬に=
;土の匂いと感触を覚=
12360;る。
カンクロウ=
398;放った一撃によって=
;殴り飛ばされ、サス=
12465;はうつ伏せに倒れ{=
90;いた。
「あんな『=
779;遁』でオレが倒せる=
;と思ってんのか?」=
span>
拳から心地=
424;い手応えを感じ、カ=
;ンクロウは満面の笑=
12415;を浮かべてサスケ{=
95;近付く。
「…ったく。木ノ葉の=
12302;うちは一族』もこ{=
98;程度…拍子抜け=
376;ゃん」
身に纏って=
356;る装束に付着した汚=
;れを払い、詰まらな=
12381;うに言葉を吐いたz=
90;
それを聞い=
383;サスケの身体が反応=
;を示したが、予想以=
19978;のダメージに動け{=
94;い。
「なあ、お=
356;…お前の一=
063;が滅亡したのはよ、=
;弱過ぎたからじゃね=
12455;の?」
カンクロウ=
399;サスケの近くにしゃ=
;がみ、嫌味を含ませ=
12383;嘲笑を浴びせる。
「優秀な兄$=
020;を持って苦労したろ=
;、どんな事でも比較=
12373;れてよ…オレなん=
363;その逆だぜ?」
面白可笑し=
367;話し掛け、カンクロ=
;ウは悪意を持ってサ=
12473;ケのトラウマを刻|=
35;で行く。
「我愛羅の=
900;なんか兄貴のオレを=
;呼び捨てだし、テマ=
12522;は何かあると殴る{=
75;…」
サスケは忌=
293;しい実兄の名を出さ=
;れる事を極度に嫌う=
12290;
その事を知=
387;ているカンクロウは=
;挑発も兼ねて次々と=
22066;笑と罵声を繰り返{=
77;。
「本当は辛=
363;ったんだよな。一族=
;が皆殺しにされ、何=
12391;自分だけ生き残っ{=
83;のか…」
同情の欠片=
418;なく言い続け、サス=
;ケはうつ伏せのまま=
22320;面の土を握り締め|=
27;。
「なあ、弱"=
411;毛虫のサスケちゃん=
;?」
「…=
230;黙れッ!!」
起き上がる=
392;同時に放ったサスケ=
;の拳を、カンクロウ=
12399;容易に片手で掴ん{=
91;受けた。
「何だよ、=
420;りゃ出来るじゃねェ=
;か…だったら=
418;っと遊ぼうぜ!!」=
;
拳を掴んだ=
414;ま、無造作に投げ付=
;けて大木の腹に叩き=
20184;ける。
背中から激=
361;し、サスケの背中か=
;ら骨が軋む音が聞こ=
12360;そうだ。
「お前は絶=
550;に…殺してや=
427;ッ!!」
産まれ立て=
398;子馬のように立ち上=
;がり、サスケは右手=
39318;に左手を添えた。
そして、全$=
523;のチャクラを一気に=
;収束させる。
途端に放電=
694;象が発生し、カカシ=
;から伝授された『千=
40165;』を発動。
光輝く雷が$=
884;端に漆黒と化し、禍=
;々しい光を放つ。
「いや~怖=
356;怖い…身体がブ=
523;っちまうぜ」
そんなサス=
465;の姿を見ても尚、軽=
;口を止めないカンク=
12525;ウ。
「幾ら打た=
428;強いテメェでも『千=
;鳥』を喰らったら跡=
24418;もなく消し飛ぶだ|=
29;う?」
「確かにさ=
377;がのオレでも不味い=
;な…でもよ、=
403;てられるのか?」=
「何だとッA=
281;?」
サスケが叫=
435;だ瞬間、背後から高=
;速で接近する物体が=
35186;い掛かった。
咄嗟の出来=
107;に反応できず、『物=
;体』から迫り出した=
65302;本の腕が絡み付くz=
90;
「なッ、コ=
452;ツはッ!!」
「そう。オ=
524;の可愛い戦術カラク=
;リ・カラス…応急処置=
384;が動けるな」
カンクロウ=
399;両手の指先から伸ば=
;したチャクラの糸で=
33258;由自在に操る。
カタカタと=
768;なき笑いを続けるカ=
;ラスの両腕に力が込=
12417;られた。
まるで万力=
391;挟まれているような=
;締め付け、更には鋭=
21033;な刃物が突き刺さ|=
27;激痛。
「カラスの!=
109;には無数のヤスリの=
;ような細かい刃が彫=
12387;てある…少しずつ=
066;り殺してやるじゃん=
;」
チャクラの=
992;を巧みに扱い、カラ=
;スは更に力を込めた=
12290;
「ぐッ…ああぁあッ!!」=
span>
激痛で集中=
147;を掻き消され、『千=
;鳥』の光が徐々に弱=
12367;なって行く。
身動きの取=
428;なくなったサスケの=
;近くまで歩き、カン=
12463;ロウは無造作に腕|=
34;振り上げた。
「最後に一=
388;言って置く。別にお=
;前が弱いんじゃねェ=
span>…オレが強=
356;んじゃんッ!!」=
想像を絶す=
427;腕力から繰り出され=
;る剛拳、その一撃が=
12469;スケに直撃する寸Ò=
69;に何かが眼前に飛び=
込む。
「へェ…お前まで来たのか=
12424;、蟲使い…」
「当たり前=
384;。お前との勝負は完=
;全に着いていない」=
span>
カンクロウ=
398;拳を受け止めたのは=
;木ノ葉に存在する名=
23478;-油女一族=
398;嫡子。
蟲使いの『=
833;女シノ』であった。=
;
「不本意だ=
364;テメェに勝ちを譲っ=
;てやっただろうが」=
span>
「あんな茶=
058;で納得しろ、と言う=
;のは無理は話だ」
奇襲を受け=
383;からか、それともシ=
;ノの腕力が強かった=
12398;か無様に吹き飛ん{=
91;仰向けになって倒れ=
る。
そして、サ=
473;ケを拘束しているカ=
;ラスの腕を掴むと、=
28961;理矢理に引き千切{=
87;た。
その際、カ=
521;スの頭部と胴体を思=
;いっきり踏み潰して=
23436;全にスクラップに{=
77;る。
「大丈夫か=
289;うちはサスケ」
「余計な真=
284;を…するんじ=
419;ねェ」
「お前は里=
395;戻れ、奴の相手はオ=
;レがする」
シノは同じ=
979;忍として心配の声を=
;掛けるが、サスケは=
39729;陶しいと言わんば{=
63;りに睨み付けた。<=
span
lang=3DEN-US>
誰よりも、=
381;して何よりも『力』=
;を求める故に自分の=
25126;いを他人に邪魔さ|=
28;たくない。
「奴の強さ=
399;半端ではない。試合=
;でチャクラを消耗し=
12383;お前では無理だ」
満身創意の=
469;スケを里に戻らせよ=
;うと諭すが、既にカ=
12531;クロウは立ち上が{=
87;ていた。
「味な真似=
375;てくれるじゃねェか=
;…別に二人=
499;りでも一向に構わな=
;いぜ?」
当然と言う=
409;きか、カンクロウに=
;は露程のダメージも=
35211;られない。
「お前の相=
163;はオレがする」
「まあ、テ=
513;ェの方が『うちは』=
;の落ちこぼれよりも=
27005;しめそうだからな{=
01;
「サスケ、=
900;の言葉に耳を貸すな=
;…お前は戻=
428;」
「ほら、お=
451;達も尻尾を巻いて消=
;えろってさ」
誰が見ても=
126;らかな挑発、普段の=
;冷静なサスケなら一=
31505;に付す所だが今はű=
49;った。
「シノ…後は頼む」=
それだけ言=
356;残し、サスケは木ノ=
;葉隠れの里と正反対=
12398;方向へ駆けて行っ{=
83;。
自分が進ん=
391;いた本来の方向へ、=
;我愛羅達の元に……
「行くな、=
469;スケッ!!」
「おっと…オレの相=
163;はテメェだろ?」=
すかさずサ=
473;ケを追おうとするが=
;、眼前にカンクロウ=
12364;立ち塞がった。
「奴を追い=
383;ければオレを倒して=
;からにしな」
カンクロウ=
398;放った拳がシノを襲=
;うが、紙一重に避け=
12390;反撃の一撃を与え|=
27;。
深く減り込=
435;だシノの拳が、カン=
;クロウの体内を大き=
12367;響かせた。
「テメェ…中忍試験=
398;時は手加減してやが=
;ったのか」
「いや、違=
358;。オレは今…怒ってい=
427;」
その言葉を =
862;いて口元を歪ませ、=
;カンクロウは間合い=
12434;取って離れた。
「それじゃ=
354;…中忍試験=
289;第二回戦の第2ラウ=
;ンドを始めようぜッ=
65281;!」
咆哮を合図=
395;、双方が同時に地面=
;を蹴り上げる。
そして、渾$=
523;を込めた一撃が互い=
;の顔面に決まった。=
span>
サスケは深=
356;森の中をひらすらに=
;駆け抜けていた。
憎悪が深く=
394;る度に『呪印』が活=
;性化して身体を蝕む=
12364;、サスケには関係{=
94;かった。
徐々に自分=
364;自分じゃなくなる感=
;覚-それすら=
418;心地よい。
数十本目の=
823;木を抜けた時、眼前=
;に追い求めていた存=
22312;が姿を現した。
≪何だよ…バカ兄貴は負けや=
12364;ったのか?≫<=
/span>
我愛羅の身=
307;を媒体として、数多=
;の砂が集まって形成=
12373;れた砂の化身-『守鶴』
大きく裂け=
383;口に殺意を凝縮させ=
;たを思わせるギラつ=
12356;た禍々しい瞳。
巨大な手足=
395;鋭い刃を備えた尾が=
;風もなく揺れている=
12290;
「カンクロ=
454;が負けるなんて有り=
;得ない。大方、隙を=
35211;て追って来たのよ{=
01;
≪…だとしたら、この=
23567;僧はアホだぜ。バ|=
59;兄貴すら倒せねェの=
にオレと戦うなんて=
2424;≫<=
/span>
ヒャッハー=
483;と面白くて仕方がな=
;いと言う風に笑う守=
40372;。
だが、サス=
465;の表情と瞳は真剣で=
;あった。
「おい、化=
369;物…さっさと=
354;のスカした野郎を出=
;しやがれッ!!」
≪そこのクソガキィ=
span>…姐さんが=
981;愉快になっちまった=
;じゃねェか…そんなに=
578;されてェか!?≫<=
/span>
怒りが咆哮=
392;して放たれ、森の木=
;々達を大きく揺らす=
12290;
サスケも身=
307;の外側と内側が響き=
;、それだけで傷口が=
20663;む。
≪金髪のチビが辿り=
20184;くまでの繋ぎとし{=
90;遊んでやる…姐さんは$=
864;いてな≫<=
/span>
「ドイツも=
467;イツもナルトの事ば=
;かり…ふざっけ=
427;なッ!!」
足場である=
408;の枝を蹴り上げ、サ=
;スケが最初に仕掛け=
12383;。
≪弱っちい雑魚の癖=
12395;粋がるじゃねェよʌ=
81;!≫<=
/span>
守鶴の咆哮=
364;響き、巨大な腕が轟=
;音を唸らせて振り下=
12429;される。
サスケは『=
889;輪眼』の能力を発揮=
;させ、回避して擦れ=
36949;い様にクナイを突{=
65;刺す。
「『起爆札=
303;のオマケ付だ…弾け飛べ=
483;!!」
クナイの柄=
395;巻きつかれた『起爆=
;札』を熱を放ち、瞬=
12367;間に大爆発を引きŪ=
15;こした。
深い森林の=
013;を轟音と爆風が支配=
;する。
しばらくし=
390;砂塵が納まって視界=
;が回復すると、守鶴=
12364;原型を歪ませて立{=
87;ていた。
片腕は肩口=
363;ら抉られ、鋭い尾は=
;無残に千切れ、顔半=
20998;も吹き飛んでいるz=
90;
幸いな事に=
186;体となっている我愛=
;羅にダメージはない=
12364;、守鶴はプライド{=
95;傷を負う。
≪面白ェ…殺してやる=
…殺してやるよ…殺す…ぶっ殺す…<=
/span>バラバラに解体し=
12390;やるッ!!≫<=
/span>
守鶴の巨大=
394;片腕が地面を叩き付=
;けた瞬間、膨大な量=
12398;砂が纏わりついたz=
90;
それはやが=
390;失った個所を修復し=
;、更に醜悪な姿を化=
12375;て行く。
そして、最=
021;の頃よりも全体的に=
;膨れ上がる。
両腕はより=
040;大化し、ひと一人は=
;丸飲み出来そうな程=
12395;裂けた大口。
『憑依体 =
432;鶴・後期型ッ!!』=
;
膨大な砂を=
462;り込み、更に凶悪な=
;姿と化した守鶴は腕=
12434;振り上げる。
次いで、近=
367;に立っている大木を=
;力任せに殴り付けた=
12290;
すると大木=
399;根元から押し倒され=
;、地面へと横倒し。=
span>
人ならざる=
563;常な腕力を見せ付け=
;、サスケに視線を向=
12369;る。
≪頭蓋骨を引き抜か=
12428;るか…内臓をブ=
481;撒けるか…生皮を剥=
356;で喰われるか…テメェが=
770;めろッ!!≫<=
/span>
巨大な両腕=
391;大木を掴み、その反=
;動を利用してサスケ=
12395;突っ込んだ。
その殺意を=
957;縮された瞳は既に狂=
;気が彩られている。=
span>
どうやら度%=
325;なる中途半端なダメ=
;ージで守鶴はキレた=
12424;うだ。
凄まじい速=
230;で移動する際の衝撃=
;波が辺りを破壊し、=
12469;スケを鋭い爪で斬|=
26;付ける。
(動きが速$=
942;ぎる…避けきれ=
397;ェ!!)
無意識の内=
395;回避運動を行ってい=
;たが、肩口が深く斬=
12425;れていた。
うちは一族=
398;血継限界である『写=
;輪眼』を用いても完=
20840;には回避不可能。
≪楽には殺さねェ
突然、守鶴=
398;身体が大きく膨らみ=
;始め大きな口をサス=
12465;に向けた。
(不味い、=
354;の術はッ!!)
中忍試験で=
432;鶴が見せた巨大な空=
;気の塊を放つ術-そ=
12428;を正に放とうとし{=
90;いる。
(喰らった=
425;間違いなく死ぬ…動き続け=
429;、止まるなッ!!)=
;
言うや否や=
289;サスケは持ち前の俊=
;足を生かして守鶴を=
20013;心に駆け始めた。
以前見た時=
289;直線的に放たれると=
;推測したからでだ。=
span>
絶え間なく=
205;き続けていれば直撃=
;は避けられる。
サスケはそ=
358;踏んでいたのだが、=
;相手の方が一枚上手=
12391;あった。
『風遁 無&=
480;砂塵・練空弾ッ!!=
;』
全身の至る=
491;所に切れ目が入り、=
;鋭い牙を生やした口=
12364;無数に出現。
その一つ一=
388;から凄まじい破壊力=
;を秘めた空気の砲弾=
12434;放つ。
無差別的な=
772;壊-そう呼称するに=
;相応しい行動。
目標に狙い=
434;定めず、一定範囲内=
;をひらすらに攻撃す=
12427;守鶴。
既にテマリ=
399;遠くに避難している=
;が、サスケに対する=
12480;メージは計り知れ{=
94;い。
案の定、瓦=
019;と言うか大木のなれ=
;の果てに埋もれ意識=
12434;濁していた。
直撃はおろ=
363;、衝撃の余波だけで=
;致命傷になり兼ねな=
12356;のだ。
≪ヒャッハーッ!!=
31881;々に吹き飛びやが{=
87;たッ!!だが、そう=
簡単にあの世に逝く=
2394;よ…物足りね=
455;からな≫<=
/span>
咆哮を響か=
379;、空高く跳躍すると=
;サスケの近くに飛び=
38477;りた。
砂を纏って=
356;る為、かなりの重量=
;を誇っているので地=
38754;が粉々に砕ける。
≪アレだけ威勢が良=
12363;った癖にもうオネ}=
31;ネかよ…もう少し$=
938;ぼうぜッ!!≫<=
/span>
守鶴の巨大=
394;腕がサスケの顔面を=
;掴んで持ち上げ、思=
12356;っきり地面に叩きÉ=
84;けた。
まるで癇癪=
434;起こした子供が玩具=
;を投げ捨てたかのよ=
12358;に…
≪どうしようか…このまま&=
957;から喰うか?それと=
;も部分ごとに分けた=
26041;が…≫
口元から大%=
327;の涎を垂らし、サス=
;ケを喰らう算段を立=
12390;ていた。
別に人肉が=
909;みでなく、体内を駆=
;け巡る真っ赤な血が=
22909;物なのだ。
≪もう少し肉を柔ら=
12363;くした方が良いか|=
18;なァ…ヒャッハ=
540;ッ!!≫<=
/span>
今度は地面=
395;倒れているサスケに=
;巨大な腕を振り下ろ=
12375;て地面ごと砕く。
だが、僅か=
395;叩き付けた場所が外=
;れてしまってサスケ=
12399;風圧で吹き飛ぶ。
≪ありゃ?外しちま=
12387;た…偶にお茶=
446;なのが傷だよなァ!=
;!≫<=
/span>
守鶴の身体=
364;再び大きく膨れ上が=
;り、耳まで裂けた口=
12434;開いた。
『風遁 練=
354;弾ッ!!』
追い討ちを=
499;けるが如く、守鶴は=
;動けなくなったサス=
12465;を嬲り続けた。
凄まじい仕=
171;ちを喰らい、完全に=
;意識を失ったサスケ=
12290;
いつのまに=
420;ら全身を覆っていた=
;『呪印』が消えてい=
12427;。
≪これ以上は死んじ=
12414;うか…血と肉は=
983;きている内が上等だ=
;ぜ≫<=
/span>
トドメの一=
731;と言わんばかりに両=
;手を頭上で組み、力=
20219;せに振り下ろす。
僅か数秒で =
905;片と化す瞬間、金色=
;の人影が凄まじい速=
24230;で接近。
『奥義 螺=
059;丸ッ!!』
手の平に極&=
480;まで凝縮させたチャ=
;クラを叩き付け、守=
40372;の巨体を弾き飛ば{=
77;。
今まで味わ=
387;た事のない衝撃が襲=
;い、顔面を地面で削=
12426;ながら減速。
何事かと思=
356;、巨体を起き上がら=
;せた。
≪待ち侘びたぜェ
【…=
230;………】
音も立てず=
289;瞬時に最高速度まで=
;跳ね上がったナルト=
12398;俊足。
それを迎え=
731;つ守鶴は巨大な爪を=
;前方に突き出す。
今まで様々=
394;攻撃を防いで来た守=
;鶴だったが、ナルト=
12398;拳が腹部に減り込|=
35;で媒体を直接攻撃。=
即ち、守鶴=
398;体内で眠っている我=
;愛羅を殴り付けたの=
12384;。
【砂瀑の我=
859;羅…お前の狙=
356;通りに来てやったぞ=
;】
「この時を=
393;れだけ待ち侘びたか=
;…全身が歓=
916;で震えているッ!!=
;」
我愛羅が歓=
916;の余りに叫び、全身=
;を纏っていた躍動を=
22987;めた。
異常を感じ=
462;り、咄嗟に後方へ間=
;合いを離す。
どうやら『=
432;鶴』から『我愛羅』=
;に意識が代わったよ=
12358;だ。
「貴様を殺=
377;事でオレは、より深=
;い生を実感できる
我愛羅は地&=
754;に爪を突き立て、そ=
;の反動を利用して全=
20307;で突っ込む。
だが、ナル=
488;は口の端に笑みを浮=
;かべるだけで動かな=
12356;。
「死ねェ!A=
281;」
突き出され=
383;鋭い爪が深々とナル=
;トの身体を貫いた。=
span>
口から大量=
395;吐血し、肉を抉った=
;感触も確かにある。=
span>
しかし、我=
859;羅が何かしらの違和=
;感を覚えた時、白煙=
12392;共にナルトが消え{=
83;。
「『影分身=
303;だと!?いつのまに=
;印を…ッ!?」
自分が見た&=
480;りではナルトは自然=
;体のままの状態。
『土遁 土=
013;泳魚の術ッ!!』=
巨体の真下=
289;死角となっている地=
;面から勢い良く飛び=
20986;すナルト。
その勢いを=
055;せて我愛羅の顎下に=
;強烈な拳を叩き込む=
12290;
ナルトの小=
564;な身体の何処にそん=
;な力が在るのか、砂=
12434;纏った巨体が宙にĘ=
14;いて崩れ落ちる。<=
span
lang=3DEN-US>
サスケやリ=
540;が全力で挑んでも返=
;り討ちにされたが、=
12490;ルトは互角以上にę=
93;り合っていた。
否、修羅場=
434;経験した数と死線を=
;乗り越えた回数では=
36965;かに上。
そう=
8230;これが『狐の暗部=
12303;なのだ。