MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899B18/78.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
煙玉で視=
028;を封じ、十八番の『=
;影真似の術』で相手=
12434;捕らえる事に成功{=
75;たシカマル。
しかし、白=
017;の中に立っていた砂=
;忍の数は八人。
シカマルは=
722;忍達に手裏剣を投げ=
;付け、パックンの情=
22577;に在った九人目をË=
09;とか誘き出す。
誘き出した=
398;は良いが、状況は何=
;にも変わらなく、相=
25163;人数の再確認にし{=
63;ならなかった。
遂にはチャ=
463;ラも底を尽き、身体=
;の自由を取り戻した=
30722;忍達の瞳に殺意がğ=
83;る。
下忍程度に=
205;きを止められたと言=
;う事実は彼らにとっ=
12390;屈辱以外の何者で{=
99;ない。
溢れ出る怒=
671;と殺意を我慢させ、=
;九人目の砂忍は二小=
38538;を先に行かせた。
どうやら一=
154;でシカマルを嬲り殺=
;しにするらしい。
既にハッタ=
522;を言い放つ気力も残=
;っておらず、荒い呼=
21560;で相手を睨み付け|=
27;だけ。
「先程の術=
364;噂に聞く木ノ葉の『=
;影縛り』か…中々面白=
356;術だ」
「い、言い=
041;が…古いぜオ=
483;サン…今、は『=
433;真似』って言うんだ=
;よ」
「名前なん=
382;はどうでも良い。お=
;前をどうやって殺す=
12363;考えていた所だ」
「一思いに=
578;した方が良いぜ…アンタも=
537;しい身だろ?」
「心配しな=
367;ても良いぞ。お前一=
;人を嬲り殺す時間は=
12479;ップリとある」
片手に構え=
383;クナイを弄び、無造=
;作に投げ付けた。
何とか回避=
375;たが、もう一度やれ=
;と言われても無理な=
35441;だ。
「一思いに=
578;せと言いながら何故=
;に避ける?」
「へッ、さ=
387;きのは間違いだ…言葉の綾=
384;よ」
砂忍は冷た=
356;視線で見下ろし、脇=
;腹を狙って蹴りを入=
12428;た。
鈍い衝撃が&=
911;き、シカマルの身体=
;が宙に舞う。
「別に寂し=
367;はない。お前の仲間=
;も直に殺され、仲良=
12367;あの世行きになる{=
01;
「あの世な=
435;かに行くかよ…バーカ」
シカマルが(=
763;で笑った瞬間、先程=
;よりも強烈な蹴りが=
33031;腹を襲った。
余りの衝撃=
395;呼吸が詰まり、肺に=
;鈍痛が走る。
(畜生ッ…息が出来=
397;ェ)
「これだか=
425;ガキは嫌いなんだ=
…ガキはガ=
461;らしく逃げ回ってり=
;ゃ…っとこの=
360;は?」
呼吸困難で!=
510;しんでいるシカマル=
;の腕を見た砂忍が、=
35328;葉を途中で止めたz=
90;
砂忍の視線=
398;先にはシカマルの腕=
;に刻まれている『口=
23492;せの術式』が映っ{=
90;いる。
「下忍の癖=
395;『口寄せ』だと?生=
;意気にも程があるな=
span>…よし、切=
426;取ってやるよ」
シカマルの!=
109;を掴み、乱暴に引っ=
;張ると大木に持たれ=
12373;せた。
ホルスター=
363;らクナイを取り出し=
;、術式が刻まれてい=
12427;部分に振り下ろすz=
90;
「待てよ…何すんだ=
289;テメェ!!」
何と素手で=
463;ナイの刃先を掴んで=
;止めた―しかし、=
163;の平が傷付いたのか=
;鮮血が流れ落ちてい=
12427;。
この『口寄=
379;の術式』はシカマル=
;が森の番人である『=
12471;ロガネ』と『クロ|=
60;ネ』と契約した証。=
因みにその=
108;名は巨体を誇る狼で=
;あり、その戦闘力は=
35336;り知れない。
正に『切り=
413;』と言って差し支え=
;はないが、チャクラ=
12398;消費量が半端では{=
94;かった。
(そうだ。=
458;レにはまだ『口寄せ=
;』が残っている…でもどう=
420;ったら…ッ!!)
全身の裂傷=
363;らの発熱、蹴られた=
;時の衝撃で朦朧とな=
12387;ている最中、突然{=
95;父親の声が聞こえた=
。
『良いか、=
471;カマル…もし、チ=
515;クラを全て使い切っ=
;て絶体絶命になった=
12425;どうする?』
『潔く降参=
377;る…死ぬより=
419;マシだ』
『…=
230;お前はもう少し意=
27442;とかは持っとらん{=
98;か?』
『意欲?…在るぜ、=
373;っさと修行を終わら=
;せて昼寝がしてェ』=
span>
『この怠け=
294;は誰に似やがった。=
;本当にオレと血が繋=
12364;ってんのか?』
『親父に似=
383;から怠け者なんだよ=
;。休みの日とか家で=
12468;ロゴロしてんじゃ|=
35;』
『ああ言え=
400;こう言う…ふぅ、話=
434;先に進めるぞ』
『―で、チャクラが全=
37096;なくなったらどう{=
77;んだ?』
『その前に$=
074;問だ…チャクラ=
399;どうやって練る?』=
;
『あん?そ=
435;なもん身体・精神エ=
;ネルギーを混ぜ合わ=
12379;てだろ』
『正解―と言って遣りたい=
12364;他にも練る方法がß=
12;る』
『他にも練=
427;方法?』
『そうだ。=
983;命力を燃やしてな』=
;
『いや、そ=
428;って普通に死んじま=
;うぜ?』
『だから絶=
550;絶命の時に使うんだ=
;よ、どうせ死ぬなら=
12387;て思ったら迷わずË=
51;え』
『オレには=
381;んな状況にならねェ=
;と思うけど…?』
『そんな事=
399;ない。お前も近い将=
;来きっと来る…生命を賭=
369;る状況がな』
『へ~まあ=
289;念の為に覚えとくよ=
;』
不意に鈍い"=
909;撃が腹部を襲い、シ=
;カマルの意識が呼び=
25147;された。
視線を下に=
521;けると砂忍の拳が深=
;く減り込んでいる。=
span>
(この野郎=
483;…さっきか=
425;腹ばっかり狙いやが=
;ってッ!!)
砂忍はシカ=
510;ルの胸倉を掴み、側=
;にある大木に叩き付=
12369;た。
「お前達が#=
430;験会場から出て行く=
;のは見てた…犬一匹に=
367;の一が二人、でもっ=
;てクソガキが一人」=
span>
「クソガキA=
311;…ケッ、テ=
513;ェみたいに動けない=
;奴としか戦えない腑=
25244;け野郎に言われた{=
67;ねェな」
「ほう…今までに何度がガ=
12461;を殺して来たが…お前のよ=
358;な奴は…初めてだ=
424;ッ!!」
再び、シカ=
510;ルの水月に力任せの=
;拳が打ち込まれた。=
span>
「ッ!!」
顎を突き上=
370;、激痛と衝撃に全身=
;を震わせながらもシ=
12459;マルは砂忍に視線|=
34;向けて鼻で笑う。<=
span
lang=3DEN-US>
その度に何=
230;も腹部を殴られ、意=
;識を失いそうになる=
20013;で父親の言葉を思{=
56;出す。
(クソ親父…生命力を=
123;やすなんて口じゃ簡=
;単に言うけどよ…その前に…死んじま=
358;ぜ)
腹部を襲う=
608;痛が徐々に収まって=
;いき、感覚すら既に=
24863;じなくなって来たz=
90;
『泣き言ほ=
374;いてんじゃねェ…良いか、=
471;カマル』
『死ぬ、死=
394;ないなんて言える内=
;はまだ余裕が在るっ=
12390;事だ』
『考えて見=
429;。たった一つしかな=
;い命を取られて…相手が無=
663;なんて癪じゃねェか=
;?』
『どうせ死=
396;なら一発でも多く相=
;手を殴りてェだろ?=
26681;性出せば何とかな|=
27;もんだ』
『オレ位に=
394;りゃ滅多にそんな状=
;況になんねェけどな=
span>…ま、山中=
392;ヒアシのケンカに巻=
;き込まれた時はやば=
12363;ったが』
『要するに=
515;にたくねェって足掻=
;けば良い…大丈夫だ=
289;お前なら出来る』=
『何て言っ=
383;ってこのオレ、奈良=
;シカクのガキだから=
12394;』
シカマルは=
188;い頃、修行の合間に=
;父親と話した事を思=
12356;出す。
昔から何度=
418;父親は絶体絶命の状=
;況を仮定して問い掛=
12369;る。
そんな状況=
395;陥った事のないシカ=
;マルは不真面目だっ=
12383;が、父親の表情はİ=
95;剣であった。
口では生意=
671;だの可愛くないだの=
;と口に出すが、本当=
12399;心の底から心配し{=
90;いるのだろう。
(クソ親父…今回ばか=
426;は尊敬するぜッ!!=
;)
砂忍がトド=
513;と言わんばかりに拳=
;を振り上げた瞬間、=
12471;カマルの人差し指{=
92;中指が眼球を抉った=
。
「このガキ=
483;…よくもッA=
281;!」
正確には爪=
808;で網膜を傷付けたの=
;だが、相手を怯ませ=
12427;にはそれで十分。
神経の集合=
307;である眼球に刺激を=
;受け、思わず胸倉か=
12425;手を離してしまうz=
90;
「シコタマ=
572;ってくれて…ありがと=
424;ッ!!」
顎先を狙っ=
390;拳を突き入れ、砂忍=
;の身体が大きく揺ら=
12368;。
その隙にシ=
459;マルは大きく間合い=
;を取り、腕の包帯を=
20081;暴に剥ぎ取ると『Ö=
75;寄せの術式』を露に=
した。
そして、口=
803;から使う血を指で拭=
;って『口寄せの術式=
12303;をなぞる。
(生命を燃=
420;す…全身が悲(=
180;を上げてもチャクラ=
;を練り続けてやるぜ=
12483;!!)
奥歯を噛み =
224;め、身体中の筋肉や=
;骨格が軋むのを無視=
12375;てチャクラを搾りÑ=
86;す。
普段ならも=
358;限界と決め付け、無=
;理をしない程度で止=
12417;ていたが今は違うz=
90;
激痛が身体=
013;を駆け巡る中、シカ=
;マルは尚もチャクラ=
12434;練った。
血液が沸騰=
375;、神経が引き千切ら=
;れるような錯覚さえ=
24863;じられる。
数分=
8213;いや、シカマルに=
12392;って数時間とも思{=
60;る時が流れた瞬間に=
何かが弾けた。
火山が噴火=
377;る如く、爆発的なチ=
;ャクラが競り上がる=
12290;
(凄ェ…これなら呼べるッ=
65281;!)
全身から感=
376;る激痛すら忘れ、シ=
;カマルは両手で印を=
32080;んで行く。
『忍法 口=
492;せの術ッ!!』
片手を地面=
395;思いっ切り叩き付け=
;た瞬間、白煙が辺り=
19968;面に拡がって行っ{=
83;。
それと同時=
395;白煙の内部に二つの=
;巨大な影が現れる。=
span>
純銀を溶か=
375;たような体毛、もう=
;片方は黒曜石を連想=
12373;せる艶やかな体毛z=
90;
見るからに=
826;く強靭な体躯―鋭い牙を=
983;やし、耳元まで裂け=
;た長い口。
「畜生ッ…あのガキ=
289;直ぐにぶっ殺してや=
;るッ!!」
ようやく痛=
415;が和らいで双眸を開=
;いた矢先、砂忍の視=
30028;には巨大な狼が映{=
87;た。
《やっとオ=
524;達の出番か…待ち兼ね=
383;ぜ、なあ…兄者》
《そうだな=
290;忘れられたかと思っ=
;て冷や冷やしたぞ
純銀の体毛=
434;持つ狼の名は『シロ=
;ガネ』―紳士的か=
388;丁寧な口調と物腰。=
;
だが、我を=
536;れると無差別に破壊=
;活動を繰り返す凶暴=
12394;一面も持っているz=
90;
黒曜の体毛=
434;持つ狼の名は『クロ=
;ガネ』―気性が荒=
367;、獰猛な性格。
己が認めた =
773;の言葉しか聞かず、=
;かつてシカマルと戦=
12387;た事もある。
しかし、幾=
425;獰猛と言えど実の兄=
;の言う事には非常に=
32032;直。
この二頭は=
471;カマルが持つ最強の=
;切り札。
「ゼェ…ゼェ…オレにも出来たぜ=
12302;口寄せの術』」
《久しぶり=
384;な、シカマル殿…して、我=
425;を呼び出した理由を=
;聞こうか》
《兄者、広=
684;囲に渡って血の臭い=
;がしやがる…大方、人&=
291;同士の殺し合いだろ=
;うぜ》
自慢の嗅覚=
434;使い、木ノ葉隠れの=
;里で起こっている事=
12434;瞬時に把握する。
「ご名答。=
458;レの住んでる木ノ葉=
;で戦争が起きてる
《承知…シカマル殿の頼み=
12392;在らば聞かぬ訳に{=
99;行くまい》
《ならよォ…目の前の=
467;イツを殺っても良い=
;んだよなァ?》
血のように&=
263;く真っ赤な舌で口元=
;を舐め、クロガネは=
37613;い牙を剥き出しに{=
75;た。
殺意を凝縮=
373;せた瞳で睨み付け、=
;砂忍の全身が硬直す=
12427;。
少しでも動=
369;ば殺される―それを本!=
021;で悟っているのだ。=
;
《だが、ク=
525;ガネよ…余り派手=
395;殺すんじゃないぞ?=
;》
《兄者には=
746;ィがオレは上品な殺=
;しはできねェぜ》
シロガネの'=
318;筋に狙いを定め、強=
;烈な回し蹴りを見舞=
12358;。
確かな手応=
360;を感じたが、シロガ=
;ネの身体は微動だに=
12375;ない。
ただ、蹴ら=
428;た部分を双眸を細め=
;て凝視している。
《ま、待て=
804;者ッ!!大した汚れ=
;じゃねェ…落ち着け=
483;!!》
《我に何を=
375;たァ!!》
弟の声にも =
819;を貸さず、シロガネ=
;は巨大な前脚を振り=
19978;げ、怒り任せに砂õ=
25;の頭上に叩き落す。=
グシャッ―と生々し=
356;音と鮮血が飛び散り=
;、かつて砂忍だった=
23384;在は原型を失くし{=
90;いた。
《兄者ッ!A=
281;》
《ぬう…済まぬ。怒りで我=
12434;忘れておったよう{=
84;》
熱し易く、Ñ=
19;め易い―正にシロ=
460;ネにピッタリの表現=
;である。
足元に存在=
377;る肉塊を前脚で吹き=
;飛ばし、シカマルの=
26041;へ向き直った。
《それでシ=
459;マル殿、我らはどの=
;ように動けば宜しい=
12398;か?》
「北の方角=
289;今の奴と似た臭いの=
;奴を追ってくれ」
今から追い=
499;けるのは遅いかも知=
;れないが、二頭の狼=
12364;持つ俊足なら間に×=
12;う可能性が高い。<=
span
lang=3DEN-US>
《その頼み=
399;聞けん。まずはシカ=
;マル殿の傷の手当て=
12364;先決だ》
「心配して=
367;れるのは在り難ェが=
;、いの達がヤバイん=
12384;よ」
満身創痍の$=
523;体に鞭を打ち、気力=
;を振り絞って立ち上=
12364;るシカマル。
それを見兼=
397;たシロガネは地面に=
;伏せ、静かな声で言=
12387;た。
《ならば我=
398;背に乗るが良い。立=
;っている事でさえ精=
19968;杯なのであろう?z=
99;
「ソイツは…助かるぜ=
301;
立ち上がっ=
383;シカマルはシロガネ=
;の背に倒れ込むよう=
12395;乗った。
先程、砂忍=
395;体毛を汚されただけ=
;で猛り狂ったが、シ=
12459;マルの場合は良い|=
25;しい。
「よし、そ=
428;じゃ北の方角へ行っ=
;てくれ」
《馬鹿かテ=
513;ェ…まずは傷=
398;手当てだって言って=
;んだろ?》
鋭い双眸を =
048;め、クロガネは不機=
;嫌を露にして言う。=
span>
《北の方角=
363;ら人間の臭いが七つ=
;…ソイツら=
434;追えば良いのか?》=
;
「あん、七=
388;?………八Ӗ=
8;じゃねェのか?」《どうやら=
126;闘の最中らしいな、=
;既に一人死んでやが=
12427;》
「相手は何=
154;だ?」
《二人だな=
290;臭いだけで強いって=
;のが分かる》
中忍レベル=
197;上の忍が二小隊、そ=
;んな多勢に挑む僅か=
20108;人の忍。
そんな強さ=
434;持つ忍は限られて来=
;るが、シカマルの頭=
33075;を持ってしても該ô=
03;人物が出て来ない。=
暗部や上忍=
399;重要施設の防衛に当=
;たっている為、こん=
12394;場所に居る筈がな{=
56;のだ。
《ほう、今=
230;は三人死んで残りは=
;四つ…オレ達が=
521;かうまでには片付く=
;ぜ?》
《後始末は=
219;せ、シカマル殿は里=
;に戻って手当てを
「チッ、分=
363;ったよ…何処のド=
452;ツか知らねェけど後=
;は頼むか…悪ィ、少=
375;寝る」
安心して気=
364;抜けたのか、シロガ=
;ネの背で寝息を立て=
22987;めた。
《クロガネ=
289;我がシカマル殿を里=
;まで連れて行く…護衛を頼=
416;ぞ》
《分かった=
380;、兄者…後はオレ=
395;任せてくれ》
まずは護衛=
441;のクロガネが先導し=
;て進路を確保、その=
24460;でシロガネが前進z=
90;
二頭の巨狼=
399;疾風と化して駆け抜=
;け、瞬く間に木ノ葉=
38560;れの里へ向かったz=
90;