MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899B15/75.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
一方、ナ=
523;ト達の方でも会場全=
;体を覆い包む違和感=
12395;気付いていた。
観客達の頭=
364;揺れ始め、意識を失=
;った途端に頭を垂れ=
12427;。
山中いの、=
179;道チョウジ、奈良シ=
;カマルの三人も終い=
12395;は意識を失ってし|=
14;う。
それを横目=
391;見ていたサクラは半=
;ば錯乱状態に陥って=
12356;た。
(これって=
302;幻術』じゃない!?=
;いったい何がどうな=
12387;てるのよッ!?)
胸の前で印=
434;結び、チャクラを集=
;中させて『幻術返し=
12303;を行った。
次第に意識=
364;ハッキリとし、イス=
;の陰に隠れながら辺=
12426;を覗う。
因みに『幻"=
899;返し』は高度の術で=
;、並の下忍では到底=
28961;理な芸当。
幻術の才能=
395;長けるサクラだから=
;こそ、下忍と言えど=
25201;えたのだ。
「カカシ、=
371;れは…ッ!?」
「間違いな=
356;…幻術だッA=
281;!」
木の葉の誇=
427;上忍―カカシと=
460;イもサクラ同様に印=
;を結び、幻術の効果=
12434;打ち消した。
辺りを見回=
377;と会場の屋根から無=
;数の忍が次々と姿を=
29694;す。
額当てには=
302;砂時計』を模した印=
;と『♪』の印が=
051;まれているのが見え=
;る。
「音隠れと=
722;隠れの忍者が何で=
…」
サクラがポ=
484;リと言葉を洩らし、=
;それに反応したのか=
12463;ナイを構えた忍がş=
86;い掛かった。
「しまった=
289;サクラッ!!」
カカシは反=
540;が送れ、サクラは恐=
;怖の余り身体が硬直=
12375;てしまっている。
クナイが放=
388;黒く鈍い輝きがサク=
;ラの恐怖心を駆り立=
12390;た。
(もうダメ=
483;!!)
瞳を硬く閉=
376;て反射的に身を縮め=
;るが、何時まで経っ=
12390;も何も起こらないz=
90;
何事かと、=
656;る恐る眼を開けると=
;視界に映ったのは見=
24931;れた金糸。
【サクラち=
419;ん…大丈夫かA=
311;】
そこには忍 =
773;アカデミー時代とは=
;全く違う風貌のナル=
12488;が立っていた。
中忍選抜試'=
443;から徐々に変わり始=
;めたが、それとは又=
21029;の意味で違う。
同年代の筈=
394;のに酷く大人びて見=
;える。
ナルトはサ=
463;ラに襲い掛かった忍=
;にクナイを喉元目掛=
12369;て投げ付け、瞬時{=
95;骸と化した忍を蹴り=
飛ばす。
その動作は=
049;那の合間に行われ、=
;カカシ達の眼にも映=
12425;ない。
【はたけカ=
459;シ、お前それでも上=
;忍か?戦闘になった=
12425;さっさと思考を切|=
26;替えろ】
「ナルト…お前はや=
399;り……」
此処に来て=
289;ようやくカカシは確=
;信する―己の教え=
376;の素性を。
ナルトは忍=
855;ポーチに手を入れ、=
;カカシ達の眼前に『=
12354;る物』を突き出すz=
90;
「『狐』の……面ӎ=
1;
暗部として=
219;務を遂行時に使用し=
;ている動物を模した=
29305;有の面。
通常ならば=
313;二支を模してあるの=
;だが、木ノ葉隠れの=
37324;にとって『狐』はõ=
24;々しい存在。
そんな面を=
351;用しているのはただ=
;一人―最強と謳=
431;れた『狐』の暗部。=
;
【これで納=
471;できたか?】
「待て、お=
069;には色々と聞きたい=
;事がある!!」
【まずは現=
366;を解決する事が先決=
;だ…その後で=
671;が向いたら教えてや=
;る】
カカシに見=
379;た『狐』の面を再び=
;忍具ポーチに入れ、=
19968;張羅である上着をŊ=
73;いだ。
そして、そ=
398;上着を困惑している=
;サクラに手渡す。
「あ=
8230;…ありがと」=
【後は出来=
427;だけ身を屈めて隠れ=
;ていろ…動かなけ=
428;ば危険はない】
「あの…ッ!!」
【どうしたA=
311;】
「ナルトは…どうする=
398;?」
紺色のシャ=
484;から見え隠れするナ=
;ルトの肢体は、歳不=
30456;応に引き締まって{=
56;た。
自発的に鍛=
360;て作られた肉体では=
;なく、幾度となく戦=
38360;を繰り返し積み重{=
97;られた代物。
【木ノ葉の=
525;として戦闘に参加す=
;る。Sランク任務以=
19978;に手応えが在りそ{=
58;だからな】
不適な笑み=
434;浮かべ、ナルトの視=
;線の向こうには八人=
12398;忍と九人目の裏切|=
26;者である木ノ葉暗部=
の姿。
これは戦争=
391;あり、既に侵略され=
;ている地域も存在す=
12427;。
この状況で=
126;力を出し惜しみする=
;ほどナルトは無能で=
12399;ない。
今までは闇=
395;隠れて実力を発揮し=
;てきたが、初めて陽=
12398;光の下で己を晒すz=
90;
会場全体が=
613;襲を受けて喧騒に打=
;ち震えている中、火=
24433;と風影は変わらず{=
95;イスに腰掛けていた=
。
「どうやら=
250;場の方が騒がしいよ=
;うですな?」
「そのよう=
376;ゃのう」
「宜しいん=
391;すか、木ノ葉の長が=
;ノンビリと構えてい=
12390;…?」
「構わん。=
309;故なら……」
「ふむ、何=
925;なら……?ӎ=
1;
双方の間に&=
480;界寸前まで空気を入=
;れた風船の如く、緊=
36843;感が火花を散らせ{=
90;いた。
「お主の相=
163;はこのワシだからじ=
;ゃ…大蛇丸ッA=
281;!」
三代目火影=
364;クナイを抜くと同時=
;に、風影―大蛇丸の=
596;にいた忍が煙幕を張=
;る。
視界が白く=
609;る中、一筋の火花が=
;激しく散った。
「最初から=
671;付いていたなんて人=
;が悪いじゃないです=
12363;…猿飛先生A=
311;」
三代目火影=
398;繰り出した一撃を、=
;大蛇丸は余裕の表情=
12434;浮かべながら刀でÖ=
63;け止めた。
「気付かれ=
392;る事を知っときなが=
;ら尚も居座る。大蛇=
20024;…お前の方=
364;上じゃ」
老人とは思=
360;ない程の腕力でギリ=
;ギリと押す三代目火=
24433;。
だが、大蛇=
024;も負けてはいない。=
;
「場所を移=
377;ぞ、大蛇丸ッ!!」=
;
「良いでし=
423;う」
互いに纏っ=
390;いた衣類を脱ぎ捨て=
;、火影と大蛇丸は屋=
26681;の上に降り立ったz=
90;
屋根の上は=
605;いの外スペースが広=
;く、存分に戦えるよ=
12358;だ。
三代目火影=
399;愛用の忍装束を身に=
;纏い、大蛇丸は被っ=
12390;いた笠と口布を取|=
27;。
「こうして=
450;ナタと向き合うのは=
;何年ぶりでしょう?=
12414;るで昨日の事に思{=
60;ますよ」
「お前の口=
363;らそんな言葉が出て=
;来るとは思わなんだ=
12301;
「心外です=
397;ェ…これでも=
154;間なのですから……」
「違うな。=
362;前は人間の皮を被っ=
;た『悪』その物じゃ=
12301;
「クックク=
463;…かつての=
945;え子に対する言葉と=
;は思えませんが?」=
span>
爬虫類を思=
431;せる縦に割れた瞳が=
;、獲物を見定める蛇=
12398;ように動く。
大蛇丸の背=
460;には付き人として側=
;に居た忍が二人。
「とんでも=
394;い。師と呼んだアナ=
;タを傷付け、蹂躙す=
12427;喜びを誰にも邪魔{=
73;れたくないだけ」<=
span
lang=3DEN-US>
「…=
230;良いだろう」
「ふふ、さ=
377;がは三代目火影…潔い」
口元に薄笑=
356;を浮かべ、背後に見=
;える二人の付き人に=
30446;配せする。
二人の付き=
154;は無言で首を縦に振=
;り、白煙に包まれた=
30636;間に四つの影が四Ą=
41;に放たれた。
見るからに=
618;力を誇る巨漢の少年=
;。
腕が全部で=
845;本もある蜘蛛の如き=
;少年。
長い前髪が=
402;れ、頭が二つ生えて=
;いる少年。
そして、最=
460;は研ぎ澄まされた氷=
;の刃を思わせる髪の=
38263;い少女。
計四人の位 =
622;を線で繋ぐと、三代=
;目と火影を取り囲む=
12424;うに長方形が出来{=
83;。
「鬼童丸、=
420;るぞ」
「分かって=
435;よ、次郎坊」
「多由也も=
508;ケッとしてんな」=
「うっせー=
382;、左近…テメェ寸=
051;みにしてやろうか」=
;
各々が互い=
395;声を掛け、四人が同=
;時に印を結び始めた=
12290;
指の組み方=
420;タイミング、まるで=
;鏡に映したかのよう=
12395;全てが同じ。
四人が最後=
398;印を結び終え、練り=
;上げたチャクラで術=
12434;発動させた。
『忍法 四 =
043;炎陣ッ!!』
術の名の通=
426;に紫炎が立ち昇り、=
;大蛇丸と三代目を立=
26041;体の中に閉じ込め{=
83;。
これは一騎#=
342;ちを邪魔させないよ=
;う思案した為であろ=
12358;。
この結果か=
425;出るには中から術者=
;を倒すしかない。
透き通るよ=
358;な綺麗な声だが、酷=
;く荒々しい口調は間=
36949;いなく多由也。
『音隠れ四=
154;衆』と呼ばれている=
;多由也を除く面々が=
26356;に内側に向けて結Ĭ=
28;を張る。
これでちょ=
387;とやそっとでは外に=
;出られなくなった。=
span>
「ふん…そう簡単には出ら=
12428;そうにないのう」
「心にもな=
356;。アナタにとっては=
;足手まといに入って=
26469;られる方がやりに{=
67;いでしょう?」
屋根の上は=
605;いの外、風が吹き荒=
;れて二人の忍を中心=
12395;気流の壁を作る。
下層からの=
927;騒は耳に入っておら=
;ず、互いは相手を殺=
12377;事だけを考えてい{=
83;。
木ノ葉を統=
409;る火影、片や伝説の=
;三忍と謳い称された=
22823;蛇丸。
双方の視線=
364;互いを射抜き、異様=
;な空間が膨れ上がっ=
12390;行く。
チャクラと=
481;ャクラのせめぎ合い=
;、境界線である中心=
12398;屋根瓦に無数のヒ|=
99;が入り始めた。
「大蛇丸…貴様は今=
085;、此処で始末するッ=
;!!」
「私もです=
424;、猿飛先生…年老いた=
450;ナタを散らして上げ=
;ましょう」
二人を挟む=
013;心の屋根瓦が音を立=
;てて砕けた瞬間、一=
25993;に仕掛けた。
三代目火影=
399;ホルスターから一枚=
;の手裏剣を取り出し=
25237;擲、そして印を結|=
06;。
『忍法 手#=
023;剣影分身の術ッ!!=
;』
僅か一枚の=
163;裏剣が術の発動と同=
;時に無数の影刃とな=
12426;、四方八方から大ř=
03;丸を襲う。
しかし、大"=
503;丸は薄笑いを張り付=
;かせたまま印を結び=
22987;めた。
眼前には無=
968;の手裏剣、それらが=
;突き刺さる直前で術=
12434;発動。
『忍法 口=
492;せ・穢土転生ッ!!=
;』
屋根瓦を突=
365;破り、大蛇丸の眼前=
;に『初』と刻まれた=
26874;が現れ、次いで『É=
08;』を刻まれた棺が姿=
を見せた。
その二つの=
874;を盾代わりにし、無=
;数の影刃から身を守=
12427;。
(まさか、=
475;寄せを盾に使うとは=
;…)
だが、問題=
399;それではなかった。=
;
(よりにも=
424;ってあの二人を呼ぶ=
;とはのう…一対一の=
213;負を希望したのはこ=
;の為か…)
大蛇丸の口=
492;せした棺を目の当た=
;りにし、三代目火影=
12398;頬を一筋の汗が伝{=
58;。
無数の手裏=
091;が突き刺さった棺の=
;蓋が派手な音と共に=
21069;のめりに倒れた。
その中から=
694;れたのは鎧を身に着=
;けた黒髪と白髪の男=
12364;二人。
風貌からし=
390;普通の人間ではなく=
;、所々が朽ち果てて=
12362;り、土塊の人形をö=
05;わせる。
だが、三代=
446;火影の視界に映った=
;その姿は間違いなく=
span>…
《久しぶり=
424;のォ…サル》
《ほう…お前か…歳を取ったな、猿=
39131;よ》
意思の宿っ=
390;いない瞳を向け、土=
;塊の人形達が口を開=
12356;た。
三代目火影=
399;眼をギュッと閉じて=
;、搾り出すように言=
12358;。
「まさか、=
371;のような事で御兄弟=
;お二人に再びお会い=
12375;ようとは…残念です=
301;
《『穢土転=
983;』か…禁術でワ=
471;らを呼んだのはこの=
;若僧のようだな…大した物=
384;》
《だとする=
392;猿飛よ!ワシらは貴=
;様と戦わねばならぬ=
span>…と言う事=
363;?》
「その通り=
391;す…覚悟して=
979;され、初代様、二代=
;目様ッ!!」
黒髪と白髪=
398;男は戦乱の世を治め=
;、木ノ葉隠れの里を=
31689;いた創始者。
共に最高の=
525;と謳われ、三代目火=
;影が尊敬してやまな=
12356;偉大な師。
時には父と=
375;て、時には兄として=
;厳しくもあったが温=
12363;く生きる術を授け{=
90;くれた。
言うなれば$=
523;内と合間見えると言=
;う事、三代目火影の=
33016;中は複雑であったz=
90;
「年寄りの=
492;り合い話はその位に=
;して…そろそろ=
987;めませんか?」
両手に札を=
324;り付けたクナイを手=
;に持ち、大蛇丸が口=
12434;挟む。
《いつの世=
418;戦いか…》
黒髪の男―初代火影=
364;呟いた言葉は、戦乱=
;を生き抜いて来た者=
25925;の重みがあった。
「ククク…お好きで=
375;ょう?」
だが、大蛇=
024;は初代火影の言葉を=
;一笑に付す。
三代目火影=
398;双眸が険しさを増し=
;、かつての教え子を=
30568;み付ける。
「死者を愚=
324;しおって…時を弄ぶ=
392;碌な事にならんぞ」=
;
初代、二代=
446;と火影の名を連ねる=
;名実共に最強の忍を=
20108;人も相手に三代目{=
99;身構えた。
決して楽を=
375;て勝てる相手ではな=
;い。
今となって=
399;老いぼれた己の身体=
;が疎ましかった。
他国の忍が=
968;多く会場に姿を現し=
;、中央で見ていたサ=
12473;ケは誰ともなしにš=
28;い放つ。
《始まった=
435;だよ、戦争が…木ノ葉を=
730;滅させる為によォ》=
;
「何ッ!?=
301;
《残念だが=
486;メェとのじゃれ合い=
;も終わりだ》
低い声色で=
066;笑う守鶴、サスケは=
;未だに状況を把握し=
12390;いない。
一方、串を=
669;えたゲンマは辺りを=
;見回していた。
(会場に入=
387;て来た忍は『音』と=
;『砂』…中忍試験=
395;皆の意識が集中する=
;隙を突いて来やがっ=
12383;のか)
無言で状況=
998;析を続けるゲンマで=
;あったが、不意に聞=
12365;覚えのある風切りƄ=
99;が響く。
咄嗟にしゃ=
364;み込み、その上を数=
;枚の手裏剣が滑って=
34892;った。
手裏剣が飛=
469;した方向へ視線を向=
;けると、そこには我=
24859;羅達の担当上忍で{=
54;るバキの姿。
そして、そ=
398;背後にはテマリとカ=
;ンクロウも見えた。=
span>
「この上忍=
398;相手はオレがする。=
;お前達は『木ノ葉崩=
12375;』を決行しろ」
《オレ様に=
351;図すんじゃねェよ=
…我愛羅は=
354;の金髪と殺りたがっ=
;てんだ》
「風影様の=
629;令に逆らうのか?早=
;く行けッ!!」
《チッ…テマリ姐さん、バ=
12459;兄貴…行くぜッA=
281;!》
守鶴は渋々=
392;言った感じで試験会=
;場から出る為に石壁=
12395;向かう。
その時、ま=
384;雌雄を決していない=
;サスケが叫んだ。
《オレ様じ=
419;なく我愛羅と戦いた=
;いなら後を追って来=
12394;ッ!!》
それだけ言=
356;残すと、守鶴はテマ=
;リとカンクロウを引=
12365;連れて会場から姿|=
34;消した。
サスケも後=
434;追う為に駆け出す。=
;
「待て、サ=
473;ケッ!!」
それを見た=
466;ンマが慌ててサスケ=
;を呼び止めるが、バ=
12461;が行く手を遮ったz=
90;
「余所見す=
427;暇なんてないだろう=
;?」
「クッ…この騒ぎの主催者=
12399;大蛇丸か?」
「さあな、=
462;り合えず盛り上がっ=
;て行こうぜ」
至る所で戦&=
360;が勃発、観客達は意=
;識がなくて正解であ=
12387;た。
もし、死の=
361;険を間近に見たら大=
;規模なパニック状態=
12395;なり、被害は更にâ=
79;えるだろう。
「カカシ、=
354;の屋根の上を見ろッ=
;!!」
「屋根の上A=
311;…あれは、=
414;さか…大蛇丸ッA=
281;?」
驚愕に眼を#=
211;開き、カカシが短く=
;叫ぶ。
(お、大蛇=
024;って…『死の森=
303;で見た…!?)
サクラの脳#=
023;に浮かぶのは薄気味=
;悪い草忍であった。=
span>
突如現れ、=
469;スケの首筋に『呪印=
;』を刻んだ元凶。
【はたけカ=
459;シ…ここはお=
069;達に任せた】
「何処へ行=
367;気だ、ナルト」
【我愛羅達=
364;会場を出て行った。=
;そして、サスケが後=
12434;追った】
同じ妖魔の'=
006;を身に宿しているナ=
;ルトには分かる、我=
24859;羅の本当の力はあ{=
98;程度ではない。
『呪印』が=
292;走し、チャクラが倍=
;増しているとは言え=
12469;スケが勝てる相手{=
76;ゃないのだ。
太刀打ちで=
365;ると言えば同様の存=
;在、即ち己のみ。
【三代目の=
472;ッチャンが自らの手=
;で引導を渡すつもり=
12384;…邪魔なん=
390;出来るかよ】
右を見ても=
289;左を見てもクナイが=
;ぶつかる金属音と火=
33457;が見える。
ナルトはそ=
428;以上何も言わず、階=
;段を駆け下りて行く=
12290;
そして、正&=
754;から中央を突破して=
;行った。
半ばまで来=
383;所でナルトの頭上に=
;六つの人影。
「居たぞ、=
823;蛇丸様の命に在った=
;目標の小僧だッ!!=
12301;
「決して殺=
377;な、生け捕りにしろ=
;ッ!!」
各々がクナ=
452;を片手に持ち、ナル=
;トに向けて一斉に襲=
12356;掛かる。
傷を負わせ=
390;抵抗力を失わせよう=
;と考えているのだろ=
12358;。
正に電光石=
779;の早業で音隠れの忍=
;達が同時にクナイを=
31361;き出す。
しかし、ク=
490;イから伝わる手応え=
;は無機物を貫いた感=
35302;であった。
「何だとッA=
281;?」
音隠れの忍$=
948;が貫いたのは『変わ=
;り身』用の丸太。
「は、離れ=
429;ッ!!」
大声を張り=
978;げたモノの、時は既=
;に遅し。
起爆札が光=
392;熱を発し、凄まじい=
;爆風が音隠れの忍達=
12398;生命を一瞬にしてä=
90;った。
【決して殺=
377;な、生け捕りにしろ=
;?…そういう=
488;詞は自分より格下の=
;相手に言うもんだ】=
span>
ナルトの姿=
399;爆死した音隠れの忍=
;達の遥か頭上に在っ=
12383;。
『変わり身=
303;用の丸太を囮にして=
;上空へと回避。
当然の如く=
289;並の忍に見える動き=
;ではない。
音もなく静=
363;に着地し、ナルトは=
;再び駆け出す。
眼前にそび=
360;立つ石壁を物ともせ=
;ず、垂直に登って行=
12367;と瞬く間に姿を消{=
75;た。
その後ろ姿=
434;見送ったカカシは脳=
;裏に思案を浮かべる=
12290;
(大蛇丸の=
401;いはサスケだ…だが、連=
428;戻す為に必要な人材=
;に余裕はない)
問題は他に=
418;ある。我愛羅の見せ=
;た砂の化身は間違い=
12394;く人外の力。
砂隠れの下=
525;とは言え侮る事は出=
;来なかった。
(ここはナ=
523;トに任せるしかない=
;な…とは言っ=
390;も『呪印』に身を任=
;せたサスケは素直に=
35328;う事は聞くまい)
己に流れる"=
880;を誇り、天才エリー=
;トと呼ばれ続けたサ=
12473;ケは他人の意見をŀ=
32;直に聞き入れない。=
忍者アカデ=
511;ーの報告書でもあっ=
;たが、サスケには協=
35519;性が欠けているの{=
84;。
スリーマン=
475;ルを組み、若干は丸=
;い性格になったけれ=
12393;も『呪印』が暴走{=
75;ている今は無理だろ=
う。
そこでカカ=
471;はイスの物陰に隠れ=
;ているサクラに視線=
12434;向けた。
「サクラ、!=
391;いか…よく聞け=
301;
「な、何…カカシ先=
983;?」
恐る恐ると#=
328;った表情で効き返す=
;サクラ、その胸中に=
12399;嫌な予感が渦巻い{=
90;いた。
「久々の任=
209;だ…それもA=
521;ンクのな」
「ちょ、A=
521;ンクの任務って!?=
;」
「良いから =
862;け。サクラ、お前は=
;シカマルといのを起=
12371;してナルトを追え{=
01;
「…ナルトを?」
「そうだ。=
490;ルトと合流してサス=
;ケを止めろ…どんな手=
573;を使っても構わん、=
;とにかく止めるんだ=
12301;
「は、はい=
483;!!」
突然に言い=
193;されたAランク任務=
;、我愛羅とサスケを=
36861;って行ったナルト{=
92;合流しろと言う。<=
span
lang=3DEN-US>
ナルトの見=
379;た『狐の面』やらサ=
;スケに刻まれた『呪=
21360;』について色々とň=
62;きたかったが、場合=
が場合だ。
サクラはカ=
459;シの命令を受け、『=
;幻術返し』の印を結=
12435;でいのを起こす。
『解ッ!!=
303;
短い叫びと=
849;に、閉じられた双眸=
;がゆっくりと開いて=
34892;く。
「もしかし=
390;私…寝てた?=
301;
「良いから=
239;せるッ!!」
眼を擦って=
356;るいのの頭をグッと=
;イスの物陰に追いや=
12387;た。
いのが持つ'=
658;は金色の為、少しで=
;も動くと異様に目立=
12388;。
「いの…現在の状況を説明=
12377;るから落ち着いてň=
62;いて」
「え、あ…うん」
「サスケ君=
392;我愛羅って人の試合=
;中に戦争が起こっち=
12419;ったの」
「なッ、戦=
105;!?マジなの!?」=
;
「うん…それでシカマルも=
19968;緒にサスケ君達をŰ=
61;って行ったナルトと=
合流しろって」
「最終的な=
446;的は何?」
「どんな手=
573;を使っても良いから=
;サスケ君を止める事=
12301;
「わかった=
431;。じゃあシカマルを=
;起こしてさっさと行=
12367;わよ」
イスの陰に$=
523;を潜め、目立たない=
;ようにしゃがみなが=
12425;移動する。
そして、シ=
459;マルの元に辿り着い=
;た。
「まずは幻"=
899;を解くわ」
そう言って=
360;を結んだ瞬間、勢い=
;良く起きた。
「その必要=
399;ねェぜ、話も全部聞=
;かせて貰った」
「アンタ最=
021;から起きてたの!?=
;」
「まあな、=
458;レも出来るんだよ『=
;幻術返し』」
ニヤッと笑=
356;、サクラが結んだ物=
;と同じ印をシカマル=
12399;結ぶ。
「…と遊んでる場合じ=
12419;ねェな。追跡に関{=
75;ては速いに越した事=
はない、何処から出=
2427;?」
「少し行っ=
383;所に通路が在るわ、=
;そこからなら……」
「ソイツは=
961;理だ。狭い通路なん=
;ざ挟撃に在ったら一=
24059;の終わりになっち|=
14;う」
サクラの提=
696;を即座に却下し、シ=
;カマルは木ノ葉隠れ=
12398;全地形を思い浮か|=
09;た。
何処をどう$=
914;んだら最もリスクが=
;少ないか、自分が敵=
12394;ら何処から攻める{=
63;。
持ち前の頭!=
075;をフル回転させ、最=
;も敵が少ないと思わ=
12428;るコースを弾き出{=
77;。
「良し、行=
367;か」
「待て、お=
069;達…コイツを$=
899;れて行くと良い」=
いざ出撃と=
435;ち上がった刹那、カ=
;カシがシカマル達を=
21628;び止める。
次いで、右=
163;の親指の腹を噛み切=
;ると印を結び始めた=
12290;
『忍法 口=
492;せの術ッ!!』
カカシが両=
163;を地面に突き、白煙=
;と纏って現れたのは=
12362;世辞にも可愛いと{=
99;言えない犬が一匹。=
見るからに=
859;想の『あ』の字も見=
;られないムスッとし=
12383;表情である。
「せ、先生…このワン=
385;ゃんを連れてくの!=
;?」
「ブッサイ=
463;な犬ねェ…ほらお手=
301;
いのが犬に=
521;かって手の平を突き=
;出すと、短い前脚を=
12497;ッと乗せた。
「へ~躾は"=
892;き届いてんじゃない=
;」
この非常時=
384;と言うのに肉球を弄=
;び、感嘆の声を漏ら=
12377;いの。
≪こら、小娘!拙者=
12395;『お手』なんてさ{=
79;るな!肉球も触るな=
ッ!!≫<=
/span>
「うわ、喋=
387;たッ!!」
≪犬が口を利いて悪=
12356;のか!?≫<=
/span>
潰れている=
392;しか言いようのない=
;鼻を近付け、犬はい=
12398;を睨み付けた。
「その忍犬=
398;名は『パックン』=
…追跡術の=
456;キスパートだ」
「成る程な=
289;コイツの鼻でナルト=
;の居所を探るって腹=
12363;」
カカシは視 =
218;を前方に向けながら=
;答え、忍犬を見下ろ=
12375;ながらシカマルがƅ=
67;く。
「ちょっく=
425;面倒だが壁を登って=
;行くしかねェ…お前ら行=
367;ぞ」
「待ちたま=
360;、君達」
意気揚々と=
375;た気分で壁に足を掛=
;けた瞬間、今度はガ=
12452;がシカマル達を止|=
17;た。
「今度は何=
384;よ?」
「壁を登れ=
400;嫌でも目立つ。私が=
;通路を作って上げよ=
12358;」
「ハァ?通$=
335;を作るって……」
シカマルが=
368;後まで言葉を紡ぐ前=
;に、ガイの放った豪=
33109;の正拳突きが石壁|=
34;粉々に砕いた。
ポッカリと=
823;きな口が開き、大人=
;一人でも楽々と通れ=
12427;ようだ。
壁を登るよ=
426;も目立つであろう事=
;を仕出かしたガイに=
35222;線を向ける。
「無理をせ=
378;に頑張って来いッ!=
;!」
親指を立て=
390;何故か歯を光らせて=
;いた。
頼むから慎%=
325;に物事を運んでくれ=
;よ―と頭を悩=
414;せ、シカマル、いの=
;、サクラの三人は穴=
12363;ら出て行く。
可愛い教え=
376;を見送り、ガイの表=
;情が一変して険しい=
29289;に変わった。
「カカシ、=
354;の子達は大丈夫なん=
;だろうな?」
「ああ、ナ=
523;トと合流すれば大丈=
;夫だよ」
「ナルト君=
392;言えばあの『狐の面=
;』は本物なのか?」=
span>
「間違いな=
367;本物だ。まさかこん=
;な近くに『狐』の暗=
37096;が居たとはな」
木ノ葉の印=
364;刻まれた額当てを押=
;し上げ、カカシは『=
20889;輪眼』を露出。
「その口ぶ=
426;からすると何かあっ=
;たようだな」
「まあね…前に一度$=
000;けてる」
「負けた?=
362;前がか?…あの歳で=
459;カシを越えるとは末=
;恐ろしいな」
「無駄話は=
371;の辺で終わらせて=
…オレ達も=
442;加するぞ」
そう言いつ=
388;も、カカシの視線は=
;遠くに見える屋根の=
19978;に在った。
紫色の炎で =
080;界を張っている為、=
;中は良く見えないが=
19981;安は完全に拭えな{=
56;。
そんな胸中=
434;知ってが、ガイが再=
;び歯を光らせてカカ=
12471;に言った。
「安心しろ=
289;カカシ。何て言った=
;ってあの方は木ノ葉=
38560;れの火影だからな{=
01;
その言葉を=
512;図に二人は散開し、=
;他国の忍に仕掛けた=
12290;