MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899B12/72.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
「少しば=
363;り遅くなってしまっ=
;たが、何とか到着し=
12383;な」
「はい、先=
983;!!」
テマリとシ=
459;マルの試合が終わり=
;、試験会場の出入り=
21475;に二つの人影が立{=
87;ていた。
同じ長さに=
999;ったオカッパに海苔=
;のような太い眉。
そして、熱=
356;意思を宿した瞳。=
別に親子で=
399;ないが、二人の風貌=
;は余りにも似過ぎて=
12356;る。
試験会場を#=
686;備している木ノ葉の=
;忍が二人に気付いた=
12290;
「あ、あな=
383;様は…」
「お二人で!=
391;くぞお出でに…さあ、早=
367;会場の方へ!!」=
木ノ葉の忍=
364;笑顔を浮かべて歓迎=
;し、観客席へと続く=
36890;路の脇に退く。
「押忍ッ!A=
281;」
「よし、行=
367;ぞ!!」
元気良く体 =
946;会系の返事をした少=
;年はロック・リー。=
span>
下忍であり=
394;がら体術のスペシャ=
;リストと呼ばれ、木=
12494;葉で二番目の熱血ë=
69;年。
その少年の=
968;年後と間違える男の=
;名はマイト・ガイ。=
span>
木ノ葉一の=
105;血忍者―又の名を=
302;木ノ葉の美しき蒼い=
;猛獣』
「少し来る=
398;が遅かったですね。=
;第一回戦は殆ど消化=
12375;ていて…」
「残るは我=
859;羅とうちはサスケだ=
;けです…と言って=
418;まだサスケが来てま=
;せんが…」
第一回戦の=
526;どが終わっていると=
;聞き、リーは思わず=
26408;ノ葉の忍に尋ねるz=
90;
「ナ=
8230;ナルト君とネジの=
25126;いは…どうなっ=
383;んですか!?」
「それが面=
333;い事に…」
木ノ葉の忍=
364;小さく笑い、逆にリ=
;ー真剣な表情で生唾=
12434;飲み込む。
一字一句聞=
365;漏らさないように集=
;中し、瞬きすら忘れ=
12390;いるようだ。
「あの日向=
364;負けたらしい」
「中を警備=
375;ている同僚から教え=
;て貰ったんですが
その言葉を =
862;き、リーの双眸が皿=
;のように大きく見開=
12363;れた。
今までネジ=
395;何度も挑んだが、何=
;れも全戦全敗。
それを『落=
385;こぼれ』と言われて=
;いたナルトが倒して=
12375;まった。
実際にはナ=
523;トが『落ちこぼれ』=
;の演技をしていただ=
12369;なのだが…
「そう…ですか」
ネジの敗北=
289;ナルトの勝利と言っ=
;た事実にリーは驚き=
12434;隠せない。
(ナルト君
かと言って =
629;倒する惨めな真似を=
;この少年がする筈が=
28961;かった。
ナルトの勝=
033;を純粋に喜び、自分=
;を鼓舞する。
そんな彼の=
515;情を手に取るように=
;分かるガイが横目で=
25945;え子を見た。
(リー…お前って奴は。さ=
12377;がはオレの教え子{=
84;!!)
眼が眩む程=
398;輝きを放つ真っ白な=
;歯を見せつつ、実に=
30007;気溢れる笑みを浮{=
63;べる。
容姿だけで=
394;く、志も瓜二つのこ=
;の二人…将来、リ=
540;も歯を光らすのだろ=
;うか?
第一回戦三=
126;目で納得の行かない=
;勝利を得たテマリが=
25105;愛羅達の元へ戻っ{=
90;いた。
閉じた巨大=
159;子を床に突き立て、=
;浮かない顔をしてい=
12427;。
「姉さん…もしかし=
390;怪我を!?」
「違うわ。=
823;丈夫よ、我愛羅」=
「だけど姉=
373;ん…そうか、=
354;のシカマルって奴が=
;…」
姉の身を誰=
424;りも心配する我愛羅=
;が瞬時にして殺気立=
12388;。
双眸を血走=
425;せ、ナルトに肩を借=
;りているシカマルを=
23556;抜く。
「ただ試合=
398;結果に納得が行かな=
;かっただけ。本当に=
22823;丈夫だから…」
「分かった…姉さんが=
381;う言うなら信じる」=
;
全身から立=
385;上っていた殺気が消=
;え失せ、普段の無表=
24773;に戻った。
正に『熱し=
131;く、冷め易い』であ=
;る。
姉であるテ=
510;リの言葉にのみ限定=
;だが…
そんな遣り=
462;りを見ていたカンク=
;ロウが我愛羅に声を=
25499;けた。
「次は我愛 =
645;の番じゃん…それにし=
390;も本気で『うちは』=
;の奴は来ねェのか?=
12301;
「当たり前=
384;。実力の差と言う物=
;を身体に叩き込んだ=
12363;らな」
「だがよ、=
381;れだと『計画』にな=
;んねェじゃん?」
「おいおい…テマリも=
309;か言ってくれ」
何処までも!=
258;己中心的で身勝手な=
;実弟に溜息を漏らす=
12459;ンクロウ。
身体は小さ=
356;が戦闘力と態度が山=
;の如くデカイ、注意=
12377;るのも命懸け。
「我愛羅、=
605;う存分に戦いなさい=
;」
「分かって=
427;よ…姉さん、=
458;レはアイツと戦いた=
;かった」
我愛羅の双=
520;が捉えたのは金髪碧=
;眼の小柄な忍。
中忍試験が=
987;まる前に会ったが、=
;その時に確信した。=
span>
「『うずま=
365;ナルト』はオレと一=
;緒だ…感覚で分=
363;る…奴はオレ=
392;同じ『化け物』なん=
;だよ」
口の端を吊=
426;上げ、禍々しい笑み=
;を浮かべる。
ブツブツと=
567;さく何度も呟き、双=
;眸が再び血走り始め=
12383;。
それと同時=
395;カンクロウの背筋に=
;冷たい物が駆け抜け=
12289;脳裏に幼い我愛羅{=
98;姿が浮かぶ。
信じていた =
773;に裏切られ、感情を=
;暴走させて里の人間=
12434;虐殺する弟。
(金髪のチ=
499;が此処まで我愛羅を=
;変貌させるなんてよ=
span>…この兆候=
399;危険じゃん)
カンクロウ=
364;口にした『計画』=
―それは音&=
560;れの里が持ち掛けた=
;『木ノ葉崩し』
中忍選抜試'=
443;と言う催し物を隠れ=
;蓑に、音隠れと砂隠=
12428;の勢力を送り込みz=
89;内部から破壊。
無念にも音&=
560;れの下忍達は敗退し=
;、残ったのは我愛羅=
12392;テマリ。
カンクロウ=
418;敗退したとは言え、=
;余力は十分過ぎる程=
12395;残っている。
「取り合え=
378;…今は合図=
364;掛かるのを待つだけ=
;じゃん」
自分に言い =
862;かせるように呟き、=
;鉄の柵に身体を預け=
12383;。
シノに関節=
216;を仕掛けられた腕が=
;微かに痛む。
「じゃあ、#=
328;って来るよ…姉さん」
「ええ…行ってらっしゃい=
12301;
まるで何処=
363;へ遊びに出かける弟=
;を見送る言葉の遣り=
21462;り。
意気揚々と=
013;央に続く通路に消え=
;ていく我愛羅。
不意にタイ=
511;ングを合わせたよう=
;に観客席から二つの=
20154;影が動いた。
薄ら笑いを=
014;かべ、誰にも気付か=
;れる事なく通路へと=
28040;える。
「ナルト…階段を昇=
435;のにこんなに苦労し=
;たのは初めてだぜ」=
span>
【だったら =
972;負って行くか?】=
「いや、そ=
428;は遠慮しとく」
ナルトとシ=
459;マルは現在、観客席=
;に続く階段を昇って=
12356;た。
受験生達が=
453;機していた場所に戻=
;っても良いが、それ=
12384;と治療が出来ないz=
90;
「それにし=
390;もよ…この会場=
395;いのが居るって良く=
;分かったな?」
【いのの気%=
197;は完全に覚えてる。=
;他にもサクラちゃん=
12420;チョウジも居るぞ{=
05;
「そんな事=
418;分かんのかよ」
【要するに=
931;れだ。俺も何時の間=
;にか分かるようにな=
12387;たからな】
「へェ…ソイツは凄ェや」=
span>
感心してい=
427;モノのシカマルも多=
;少なら相手のチャク=
12521;を読める。
―とは言って=
418;相手の位置や発して=
;いるチャクラに限定=
12373;れるが。
ようやく八=
512;目まで昇り切り、階=
;段の踊り場を歩いて=
12356;る途中でナルトがŪ=
75;を止めた。
「おい、ど=
358;したんだよ?」
【チャクラ=
364;三つ…我愛羅と=
182;国の忍が二人】
ナルトが踊=
426;場から跳躍して一気=
;に上まで昇り、シカ=
12510;ルは階段を駆け上{=
64;る。
眼前に続く=
968;本の通路―電灯の明=
363;りが嫌に弱々しい。=
;
数十メート=
523;程離れた所に気配を=
;感じ、眼を凝らす。=
span>
さすがにハ=
483;キリとは見えないが=
;何やら話しているよ=
12358;だ。
「中忍試験=
415;たいなレベルの低い=
;試合は賭けに持って=
12371;いでなァ…何人かの=
823;名もそれが目的で来=
;てる」
「―でだ。この試合
二人の言葉=
363;ら連想されるのは『=
;賭け試合』
どうやら我=
859;羅VSサスケの試合=
;で行われているらし=
12356;。
中忍を決め=
427;本戦を賭けの対称に=
;するとは由々しき事=
24907;。
だが、そん=
394;事はお構いなしに我=
;愛羅が口を開いた。=
span>
「オレは今=
289;非常に気分が良い=
…見逃して=
420;るから消えろ」
普段の我愛 =
645;を知っているならば=
;物凄い妥協である。=
span>
姉の笑顔を#=
211;ただけで激怒し、砂=
;による圧力で惨殺。=
span>
それなのに#=
211;逃すと言っているの=
;だ。
しかし、我=
859;羅の眼前に立ち塞が=
;っている二人には『=
33296;めた口』にしか聞{=
71;えない。
双眸を鋭く =
048;めると、懐からクナ=
;イを取り出して逆手=
12395;持つ。
「言う事を =
862;いたら穏便に済まそ=
;うと思ったが…気が変わ=
387;た」
「たかが下=
525;が図に乗るんじゃね=
;ーぞ!!」
言葉からし=
390;この二人は下忍以上=
;の忍なのだろう。
良く見ても=
934;々、中忍になってか=
;ら少しと言った所だ=
12290;
「もう一度=
384;け言う。オレの気が=
;変わる前に消え失せ=
12429;」
眼前の二人=
364;戦闘態勢に移り、機=
;嫌が良いと言ってい=
12383;我愛羅も語気が荒{=
67;なる。
ずっと戦い=
383;いと思っていたナル=
;トとの試合を目前に=
25511;えた我愛羅。
待ち望んで=
356;た時が訪れ、気分が=
;良い所に水を刺され=
20123;か不機嫌。
もうそろそ=
429;爆発する事だ。
「チッ、泣=
356;て詫びを入れりゃ許=
;してやったのによォ=
12301;
「腕の一本=
420;二本じゃ済まさねェ=
;。テメェの姉貴…確かテマ=
522;とか言ったか?」=
中忍試験に#=
370;れた観客全員に配布=
;されるパンフレット=
12395;記載されていた情á=
77;。
多国間の隠=
428;里同士、各忍の詳細=
;は記されていないが=
12289;その程度なら備考đ=
96;に記されている。<=
span
lang=3DEN-US>
この時、『=
985;』と言う単語が発せ=
;られた瞬間―我愛羅の=
452;眸に危険な物が宿り=
;始めていた。
「テメェを=
578;ってから姉貴の面を=
;ズタズタにして………ッᦀ=
1;!」
最後まで言!=
865;を言い終わる前に忍=
;は絶命した。
我愛羅の左=
163;が顔面を掴み、力任=
;せに石壁に叩き付け=
12390;脳髄を散乱させるz=
90;
石壁に描か=
428;た鮮血の華は見事な=
;芸術作品。
一方、我愛 =
645;を脅迫していたもう=
;一人の忍は何が起こ=
12387;たか理解出来なか{=
87;た。
いや、違う…余りにも=
694;実離れして認められ=
;ないだけだ。
相棒が頭部=
434;押し潰されて殺され=
;たと言う事実を。
逆鱗に触れ=
383;―とは正に=
371;の事であろう。
誰よりも姉=
398;身を案じ、何よりも=
;優先させる我愛羅に=
12392;ってテマリへの暴š=
28;は許さない。
名前を呼ん=
384;だけじゃ飽き足らず=
;、傷付けると自分の=
30446;の前で言ってのけ{=
83;。
それだけで=
578;す理由は十分だ。=
「お、おいA=
281;!ちょっと待っ…!!」
又もや最後=
414;で言い終わる寸前で=
;顔面を鷲掴み、凄ま=
12376;い握力で頭蓋骨が÷=
54;鳴を上げる。
「二度も見$=
867;す機会を与えたんだ=
;。殺されても文句は=
35328;えんぞ」
我愛羅の指=
808;が減り込み、最初に=
;爪が突き刺さった。=
span>
余りの苦痛=
392;間近に死の恐怖を感=
;じ、忍の全身が震え=
22987;める。
殺される寸=
069;でやっと自分達が『=
;何を』相手にしてい=
12383;のかを理解したよ{=
58;だ。
しかし、何=
434;考えているのか不意=
;に我愛羅が手を離す=
12290;
重力に従っ=
390;崩れ落ち、地面に這=
;いつくばる形になっ=
12383;。
「地面に跪=
356;て泣いて詫びろ。そ=
;うしたら許してやる=
12301;
頭部を潰さ=
428;て死んだ忍が我愛羅=
;に向けて言い放った=
21488;詞。
目の前で相=
834;を殺された今、とて=
;も信じられる心境で=
12399;ないがこの恐怖か|=
25;逃れる為に平伏した=
。
「この腑抜=
369;が…お前は死=
397;」
潰れた蛙の=
424;うに醜態を晒す忍を=
;見下ろし、我愛羅は=
23567;さく呟く。
そして、グ=
471;ャッ―と高い場=
152;から何かを落とした=
;音が響き、濃い鮮血=
12364;少しずつ拡がる。
それはまる=
391;『血の海』―我愛羅に&=
306;わった為に二人の若=
;い忍が命を落とした=
12290;
自業自得と=
399;言え、余りにも無残=
;。
だが、我愛 =
645;は何事も無かったか=
;のように再び歩き出=
12377;。
「無駄な時&=
291;を過ごしたな。まあ=
;良い…次は『う=
378;まきナルト』を殺す=
;」
禍々しい笑=
415;を浮かべ、通路を抜=
;け出た我愛羅。
そこには彼=
364;最も会いたいと思っ=
;ていた人物に出会っ=
12383;。
「ソイツを =
622;いたら直ぐに降りて=
;来い…邪魔が入=
425;ない内に始めるぞ」=
;
【…=
230;……】
我愛羅はそ=
428;だけ言い残し、階段=
;を降りて行った。
「クソッ…人が殺さ=
428;る所なんて初めて見=
;たぜ」
下忍になっ=
390;数ヶ月、請け負った=
;任務は草刈りや探し=
29289;―良くて演 =
722;ぐらいであった。=
それ故、他=
154;の生死を間近で感じ=
;が事がない。
シカマルは=
105;愛羅が躊躇せずに殺=
;した事に気分が悪く=
12394;る。
「悪ィけど…こっから=
808;は一人で行くぜ」=
【…シカマル】=
「あの野郎=
364;痺れを切らせて暴れ=
;たら厄介だからな。=
12373;っさと行って打っÌ=
98;して来い」
【傷は大丈=
827;なのか?】
「若いから=
394;…お前ほど=
376;ゃねェけどこの位は=
;すぐ治る」
よッ=
8213;と年寄り臭い掛け=
22768;と共に勢い良く立{=
85;上がるが、足元が振=
らついて壁に持たれ=
2383;。
「ワザとだ=
424;、ワザと…良いから=
486;メェは行きやがれ」=
;
【だったら=
362;前にこれを渡して置=
;く】
忍具ポーチ=
363;ら取り出したのは傷=
;薬の瓶、かつてヒナ=
12479;から貰った物だ。
日向一族の=
192;薬らしく、市販され=
;ている薬品よりも効=
26524;が高い。
「サンキュ=
540;…じゃあ、&=
929;張れよ」
先に行くと!=
391;いながらも壁に持た=
;れたままのシカマル=
12290;
【シカマル=
418;無理はするなよ】=
親友の気遣=
356;を無駄にする訳に行=
;かず、階段を駆け下=
12426;て行く。
ナルトの後=
429;姿が完全に見えなく=
;なってから壁に手を=
31361;いて少しずつ進むz=
90;
「畜生ッ…身体中が=
171;ェぜ」
いの達の所=
414;で送って貰えば良か=
;ったと少しだけ後悔=
12375;、大きな溜め息を×=
20;いた。
その頃、観=
458;達が口々に不満を叫=
;び、試験会場は騒然=
12392;なっていた。
今までは試=
512;が終了したら余り時=
;間を置かずに次の試=
21512;を行っている。
だが、テマ=
522;とシカマルの試合が=
;終わって十分近く経=
36942;しているが次の試×=
12;が始まる気配もない=
。
「さっさと=
425;の試合を始めろ―!!」
「『うちは=
303;が来ねェなら金髪の=
;チビを戦わせりゃ良=
12356;だろうがッ!!」
「トロトロ=
420;ってんじゃねェ!!=
;」
「何時まで=
453;たせるつもりだ―ッ!!」
暴動が始ま=
426;そうな程の興奮状態=
;―異様な熱=
671;に包まれている。=
その中には=
469;クラ達も居り、余り=
;の騒々しさに耳を塞=
12356;でいた。
「…ったく、うるさい=
12431;ね~大人しく待ち{=
94;さいっての!!」<=
span
lang=3DEN-US>
「シカマル=
398;試合が凄かったから=
;興奮が冷めてないん=
12384;ね」
鬱陶しそう=
395;言い捨てるいの、冷=
;静な状況分析をして=
12356;るチョウジ。
(サスケ君…一体何処=
395;居るのよ!?)
サクラは両=
163;を組んでサスケが現=
;れるのを祈っている=
12290;
本戦が始ま=
427;までの一ヶ月間に我=
;愛羅に敗北した事は=
30693;らないが、他の不ê=
33;要素が在った。
伝説の三忍―大蛇丸に=
051;まれたチャクラを蝕=
;む『呪印』
死の森で見=
379;たサスケの苦しみよ=
;うは尋常ではなかっ=
12383;。
「凄い熱狂=
384;。もっと早く来たら=
;良かったですね…ガイ先生=
301;
「そうだな=
289;病院を出る手続きに=
;手間取ったのは痛か=
12387;た」
聞き覚えの=
354;る声を耳にし、サク=
;ラが勢い良く振り向=
12367;。
「え?リー=
373;んに…ガイ先生A=
311;」
「はい!!=
362;久しぶりです、サク=
;ラさん」
松葉杖を片=
163;に白い歯を見せ付け=
;るリー。
所々に包帯=
364;巻かれており、痛々=
;しい感じがする。
「松葉杖が=
394;いと歩けませんが、=
;他は問題在りません=
span>…所でサス=
465;君は何処に…?」
「え=
8230;それは…」
リーの言葉=
395;サクラは顔を俯かせ=
;、困ったような悲し=
12381;うな表情を隠す。
さすがのリ=
540;もそれ以上の詮索を=
;掛けるほど無粋では=
12394;い。
「サスケ君=
399;まだ来てないわよ。=
;だから次の試合が始=
12414;らずに止まってる{=
98;」
「いのさん…では次の#=
430;合はナルト君が戦う=
;んですか?」
「そうなん=
384;けど…シカマル=
398;所に行ったきり姿が=
;見えないのよね」
まるで絵に=
551;いた美少女―不覚にも=
522;ーが見惚れてしまっ=
;たのは此処だけの話=
12290;
「ナルトな=
425;下に行ったぜ」
幼い頃から=
309;度も耳にして来た声=
;が聞こえ、今度はい=
12398;が勢い良く振り向{=
56;た。
「よう…負けちまった」
「次の試合=
289;サスケが来なけりゃ=
;ナルトの番だろ?そ=
12435;な暇在るかよ」
「…=
230;…本音は?」=
「クソ面倒!=
261;ェ」
遂、胸の内=
434;洩らしてしまい慌て=
;て口を塞ぐ。
だが、もう$=
933;い―後の祭り=
391;ある。
「シカマル…『八乙女=
303;でも喰らって見る?=
;」
「落ち着け=
290;今の状態で喰らった=
;らマジで死ぬ」
言うまでも=
394;いが、普段の状態で=
;も喰らったら危険だ=
12290;
「…とそんな事はどう=
12391;も良い。いの、おÒ=
69;の包帯を分けてくれ=
」
「包帯?ア=
531;タも持ってるでしょ=
;?」
「自前だけ=
376;ゃ足りねェ。傷薬は=
;ナルトから貰ったか=
12425;後は…チョウジA=
281;!」
腕の傷に軟!=
167;を塗りながら幼馴染=
;の名を呼ぶ。
「どうした=
398;、シカマル?」
「何か食い=
289;ないか?血が足りな=
;さ過ぎてフラフラす=
12427;」
「お菓子は=
840;部食べちゃった」=
「そっか…試験会場=
395;売り子が居る筈もね=
;ェし…」
「でも、こ=
428;なら在るよ」
「あん?」
そう言って=
481;ョウジが忍具ポーチ=
;を外してシカマルに=
25163;渡す。
中を開けて#=
211;ると数種類の丸薬が=
;所狭しと詰まってい=
12383;。
「兵糧丸に=
679;血丸…解毒丸と=
363;備え在れば憂いなし=
;って良く言うしね」=
span>
「悪ィ…遠慮なく貰うぜ」=
span>
兵糧丸は体=
147;とチャクラの回復、=
;増血丸は文字通り失=
12387;た血を増やす為にz=
90;
それぞれを=
475;に放り込み、包帯を=
;巻いて行くが上手く=
34892;かない。
「ほら、貸=
375;て」
いのが包帯=
434;取り上げ、迅速かつ=
;丁寧に巻いて行った=
12290;
「…上手いな」=
「小さい頃=
363;らパパに教わってた=
;し、基本よ基本…っとはい =
066;わり」
両腕と頭に=
253;帯を巻き終わり、隣=
;に居るリーよりも重=
20663;に見える。
その時、観=
458;達が更に騒ぎ始めた=
;。
何事かと思=
356;、中央に視線を向け=
;るとそこにはナルト=
12398;姿。
既に我愛羅=
399;待機しており、直に=
;次の試合は始まるよ=
12358;だ。
会場が熱気=
395;包まれている中、逆=
;に中央では凍て付く=
12424;うな雰囲気で在っ{=
83;。
審判員であ=
427;ゲンマを挟み、ナル=
;トと我愛羅が対峙。=
span>
「ようやく…ようやく=
371;の時が来た。オレは=
;初めてお前と会って=
12363;らずっと戦いたか{=
87;た」
【無口な奴=
384;と思っていたが今日=
;はお喋りだな…怖気づい=
390;いるのか?】
「馬鹿を抜=
363;せ。これは喜びだ=
…やっと……クӞ=
3;ッ」
双眸を血走=
425;せて口元を邪悪に歪=
;める我愛羅。
興奮の余り=
840;身が震え、背負って=
;いるヒョウタンの栓=
12364;弾け飛ぶ。
「貴様と戦=
360;る!!」
言葉と同時=
395;我愛羅の身体から大=
;量のチャクラが放出=
12373;れ、凄まじい風圧{=
64;生じる。
地面に転が=
387;ている小石を吹き飛=
;ばし、砂塵を舞い上=
12364;らせた。
だが、ナル=
488;は極めて自然体のま=
;ま。
眼を閉じて=
309;かを感じ取っている=
;。
「少し落ち=
528;け。『うちはサスケ=
;』が姿を見せない為=
12395;急遽、お前達の試×=
12;に繰り上がったが<=
span
lang=3DEN-US>…異論はな=
356;か?」
「そんな物=
399;ない。さっさと始め=
;ろ」
【一つ質問=
364;ある】
戦闘態勢が=
082;に整っている我愛羅=
;が不機嫌さを露に答=
12360;、ナルトは逆に質Ú=
39;で返す。
以前として=
524;は閉じたままであり=
;、微かに笑みを浮か=
12409;ている。
【もし、サ=
473;ケが今この場に現れ=
;たら有効になるのか=
65311;】
「ああ、一=
540;…第二回戦=
364;始まるまでって言う=
;特例だからな」
【そうか…じゃあ俺=
399;戻るとするか】
それだけ言=
358;と我愛羅に背を向け=
;て今来た道を引き返=
12375;て行く。
「貴様…逃げるのか?」
しかし、ナ=
523;トは振り向きもせず=
;にこう答えた。
【どうやら=
412;命が来たようだ】=
不意に風が=
561;き始め、木ノ葉を混=
;じらせ円を描く。
「いや~遅=
428;て済みません。ちょ=
;っと道が混んでいま=
12375;て…」
一人は木ノ!=
865;のエリートと呼ばれ=
;る『はたけカカシ』=
span>
後頭部を掻=
365;、苦笑いを浮かべな=
;がらも苦しい言い訳=
12290;
そして、も=
358;一つの人影は言うま=
;でもなく『うちはサ=
12473;ケ』であった。
一ヶ月前よ=
426;も髪が一段と伸び、=
;服装もより動き易い=
29289;に変わっている。
「混んでた=
387;て…獣道でも$=
890;って来たんですか?=
;」
口に咥えた=
018;を器用に動かし、突=
;っ込みを入れるゲン=
12510;。
「ま、何だ…試合開始=
968;秒前って感じて登場=
;しちゃったけど…サスケの=
900;って失格になっちゃ=
;った?」
「…大丈夫ですよ。失=
26684;にはなっちゃいま{=
79;ん…サスケの#=
430;合は後回しにされま=
;した」
「アハハハ…そりゃ良=
363;った、良かった」=
安堵の溜息=
434;吐くカカシ。
それもその=
560;、試合に勝つ為に修=
;行をしてきたのに遅=
21051;して不戦敗では情{=
69;ない。
増してや自=
998;の責任では末代まで=
;の恥になる。
「ナルト…お前が此=
966;にいるって事は一回=
;戦、勝ったのか?」=
span>
サスケの問=
356;にナルトは無言で頷=
;く。
(あの日向=
493;ジを倒したと言うの=
;か…落ちこぼ=
428;のナルトの奴が…)
ナルトが素=
615;を見せ始める前、既=
;にサスケの意識は失=
12431;れていて医務室へİ=
52;行。
その為、真=
398;実力を知らず未だに=
;見下したまま。
だが、日向=
493;ジを倒したと在れば=
;その考えは訂正しな=
12369;ればならない。
「お前に言=
387;て置く事が一つある=
;」
【…=
230;何だ?】
「オレはお=
069;とも戦って見たい」=
;
【なら、ま=
378;は勝つ事だ】
次の瞬間、=
490;ルトの姿が掻き消え=
;た。
「じゃあオ=
524;もゆっくりと見学す=
;るかね」
次いでカカ=
471;の姿も瞬く間に消え=
;、中央に残ったのは=
25105;愛羅とサスケ―と審判員=
391;あるゲンマ。
突然の乱入=
391;現れたサスケを見て=
;、我愛羅は異様に静=
12363;であった。
視線を向け=
427;と先程まで溢れ出て=
;いたチャクラが全く=
24863;じられない。
「うちはサ=
473;ケ……何ӛ=
4;しに来た?」
「決まって=
435;だろ、お前を倒す為=
;にだよ」
自信に満ち=
383;サスケの物言いに我=
;愛羅の双眸が大きく=
35211;開かれた。
「このオレ=
434;倒す…今のは何=
363;の聞き間違いか?」=
;
「ふん。あ=
398;時のオレと侮ってた=
;ら痛い目を見るぜ」=
span>
「聞き間違=
356;じゃなくて寝言か=
…だったら=
961;様に眠らせてやる」=
;
鬼気迫る我=
859;羅だったが、再び普=
;段の無表情に戻って=
12356;た。
サスケと言=
360;ど、ナルトと比べる=
;と物足りないのだろ=
12358;。
メインデッ=
471;ュを食す前の前菜と=
;言った所か。
二人の遣り=
462;りを見ていたゲンマ=
;が軽く頷き、右手を=
39640;く上げた。
「大変長ら=
367;お待たせしました。=
;第一回戦四戦目、我=
24859;羅VSサスケ…始めッ!A=
281;」
ゲンマの右=
163;が勢い良く振り下ろ=
;され、それと同時に=
12469;スケが後方へ間合{=
56;を取る。
先程まで自=
998;が居た場所は巨大な=
;爪で抉り取られたよ=
12358;な傷跡が出来てい{=
83;。
「今のはホ=
531;の挨拶代わりだ。精=
;々オレを楽しませろ=
span>…うちはサ=
473;ケ」
我愛羅の背$=
000;っているヒョウタン=
;から砂が溢れ出し、=
12381;れが巨大な爪を形Ë=
16;って地面を削ったよ=
うだ。
(あの砂は=
380;介過ぎる…何とか懐=
395;入って直接喰らわせ=
;ないと…)
この時、サ=
473;ケは大き過ぎる誤算=
;をしてしまった。
『呪印』の=
460;遺症で早々に医務室=
;へ直行していたサス=
12465;は我愛羅の戦いをŠ=
11;ていない。
我愛羅の本=
403;の強さは砂ではなく=
;、自身が誇る絶対的=
38450;御力。
果たしてそ=
398;事に気付けるのだろ=
;うか。