MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899B10/70.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
中忍選抜#=
430;験、第一回戦はナル=
;トの勝利で幕は閉じ=
12383;。
下忍らしか=
396;実力を見せられ、観=
;客達が大いに興奮し=
12390;叫ぶ。
だが、その=
809;景は何処かしら異常=
;であった。
席を立って=
483;ぶ観客と顔を醜く歪=
;め、冷たい視線を送=
12427;観客。
それらの違=
356;はただ一つ。
前者が他国=
363;らの来訪者、後者は=
;木ノ葉の里の人間。=
span>
過ぎたる力=
399;時に恐怖の対象とな=
;ってしまう。
里の為に力=
434;使おうともそれは変=
;わらないのかも知れ=
12394;い。
(あの術は =
027;れもなく『螺旋丸』=
;…ナルト君=
289;アナタは何処までも=
;強くなる子ね)
「ふむ、何=
363;言いましたかな…風影殿?=
301;
「いえ…何でもありません=
12301;
「それにし=
390;もざわめいておるな=
;」
「はい、木=
494;葉一の名門と謳われ=
;た日向一族を圧倒す=
12427;実力…私も眼を=
890;われました」
白い布で口=
803;を覆っていても笑み=
;を浮かべたのが分か=
12427;。
風影が述べ=
383;言葉は世辞でも何で=
;もない。
「ほう、風=
433;殿がそこまで言われ=
;るとは…」
「それで『=
358;ちはサスケ』はどう=
;するのです?次の試=
21512;はおろか…各一回戦=
364;消化するまでに来る=
;気配は有りませんが=
65311;」
暗部達にサ=
473;ケの行方を捜させて=
;いるが、一向に報告=
12364;無い。
カカシが修"=
892;に付き合っていたと=
;聞いていたので大事=
12395;は至らないとは思{=
58;。
だが、事実=
364;確認できない故に不=
;安は隠し切れない。=
span>
「その場合=
289;二回戦が開始されて=
;『うずまきナルト』=
12398;試合が拝見できる{=
98;で良いですけどね」=
「風影殿…えらく入=
428;込んでますな?」=
「いえ、た=
384;優秀な忍が好きなだ=
;けです」
「ならば『=
358;ちは』一族は違うと=
;…?」
風影の口調=
363;らすると、サスケの=
;到着を特に気にして=
12356;ない様子。
「『うちは=
469;スケ』も良いですが=
;…『うちは=
452;タチ』と比べると見=
;劣りしますからね」=
span>
「幾ら風影=
583;と言えど…木ノ葉の=
525;を愚弄するのは許し=
;ませんぞ」
「これは失=
036;…以後、気=
434;付けます」
イタチは優=
168;な忍であったが、現=
;在では抜け忍。
それも『同=
063;皆殺し』と言う大罪=
;まで犯した。
そのイタチ=
392;サスケを比べる事を=
;三代目火影は良く思=
12387;ていない。
「さて…次はオレの出番じ=
12419;ん」
首の関節を=
567;気味良く鳴らし、カ=
;ンクロウは烏を背負=
12356;なおす。
「おい、ま=
373;か戦うつもりか?」=
;
「ん?その=
388;もりだが…どうした=
289;テマリ?」
「計画を実"=
892;する前に烏を晒す気=
;なのかと言っている=
12301;
「すぐ終わ=
425;せるから大丈夫だっ=
;て…オレの強=
373;は分かってんだろ?=
;」
「それはそ=
358;だけど…」
カンクロウ=
398;持つ傀儡人形には大=
;量の仕込みカラクリ=
12364;ある。
相手の虚を=
361;き、予想外の内蔵武=
;器で戦う。
それなのに=
459;ンクロウは戦うと言=
;っているのだ。
即ち、相手=
395;自分の手の内を明か=
;すと同意義。
「カンクロ=
454;…十分で終=
431;らせろ」
今まで黙っ=
390;いた我愛羅が口を開=
;いた。
「うちはが=
469;るとは思わないが、=
;万が一と言う事もあ=
12427;」
「…どういう意味だ?=
12301;
明らかに言!=
865;足らずな我愛羅、さ=
;すがにカンクロウに=
12399;何が言いたいのかÑ=
98;からない。
そこで実姉=
391;あるテマリが代わり=
;に答えた。
「私とお前=
398;試合が終われば即、=
;我愛羅の試合だ…うずまき=
490;ルトとな」
「ああ」
「時間を掛=
369;ればうちはサスケが=
;会場に現れるかも知=
12428;ない、それだと我ø=
59;羅は本命とは戦えな=
い」
「成る程、%=
329;髪のチビと戦う前に=
;余計な事はしたくな=
12356;訳だ」
我愛羅が戦=
356;たがっているのはナ=
;ルトただ一人。
今となって=
399;下忍NO.1ルーキ=
;ーのサスケに興味は=
12394;くなっている。
審判員のゲ=
531;マが言っていた通り=
;、第一回戦が終わっ=
12390;も姿を見せなかっ{=
83;場合は即失格。
いざナルト=
392;我愛羅が立ち会って=
;いる時に会場に来て=
12418;後の祭り。
「本来なら=
839;答無用で棄権させる=
;つもりだったが…蟲使い如=
365;、お前でも殺れるだ=
;ろう?」
「五分でも!=
391;いぜ。すぐに終わら=
;せて来るからよ」
その嘲笑は=
968;メートル離れた場所=
;にいるシノに対して=
12398;物。
「おい、シ=
494;!?お前、あんな事=
;を言われてるぜ?」=
span>
シカマルが%=
444;の柵に身体を預けな=
;がら小声で言う。
「相手が自=
998;を見下すという事は=
;その分、油断も隙も=
22810;数生じる…オレにと=
387;て好都合だ」
それだけ言=
356;残すとシノが通路へ=
;と姿を消す。
その後ろ姿=
434;眺めていたシカマル=
;が不意に気付いた。=
span>
シノの眼前=
395;あったと思われる鋼=
;鉄製の手すりが不細=
24037;な粘土のように歪|=
35;でいる。
「…何だこりゃ?」
簡単に曲が=
427;と思っていたシカマ=
;ルだが、やはり鋼鉄=
35069;だけあって曲がら{=
94;い。
「お、おい=
362;い…これ、ア=
452;ツがやったのか?」=
;
シカマルの!=
075;裏に浮かぶのは丸い=
;サングラスをした忍=
32773;アカデミーの同期z=
90;
その時、会=
580;の中央には早くもカ=
;ンクロウが姿を現し=
12390;いた。
会場が騒い=
391;いる中、医務室には=
;日向ヒアシとネジ
全身疲労の=
858;にネジはベッドに腰=
;を掛け、ヒアシは備=
12360;付けられているイ|=
73;に座り、ナルトは壁=
に背を預けている。
「ネジよ、=
362;前がそこまで思って=
;いるとは知らなかっ=
12383;…今更だと=
399;思うが全てを話そう=
;」
「全て…?全てと言うのは=
20309;ですか!?オレのĤ=
38;が宗家に殺された以=
外に何があると言う=
2398;です!?」
常に冷静を=
445;っていたネジからは=
;考えられないほどの=
22768;を張り上げる。
「私はヒザ=
471;を…弟を殺す=
671;は無かった」
僅かに眼を=
239;せ、ヒアシは低い声=
;で喋り始めた。
「何を馬鹿=
394;事をッ!?雲隠れの=
;忍頭を殺したアナタ=
12398;身代わりに父は…ッ!!」
「そもそも…雲隠れの=
525;頭を殺したのは私で=
;はない」
「なッ!?=
301;
始まりから=
082;にネジの知っている=
;真実とは違っていた=
12290;
ヒアシはネ=
472;の動揺に眼を細め、=
;壁に持たれているナ=
12523;トに声を掛ける。
「ナルト君…済まない=
364;、君の素性を含め全=
;てを語っても良いか=
65311;」
【構わない=
289;その事件にオレも関=
;与しているからな】=
span>
胸の前で両!=
109;を組み、ヒザシの言=
;葉に全身全霊を込め=
12390;聞く。
ナルトの知=
427;事実にネジが教えら=
;れた真実。
「事件に関=
982;しているだと…何故、貴=
096;がこの部屋に居るッ=
;!?」
「落ち着け=
289;ネジ」
「ですが…ッ!!」
【俺は部外 =
773;じゃない…雲隠れの=
525;頭を殺したのは……こӗ=
8;俺だからな】
ナルトの言!=
865;にネジの双眸が大き=
;く見開かれる。
ネジの思考=
399;激しく混乱している=
;事だろう、たかが『=
19979;忍』が『忍頭』をē=
78;めるなど。
天地が引っ=
367;り返っても在り得な=
;い。
「嘘ではな=
356;、ナルト君が誘拐さ=
;れたヒナタを救出し=
span>…その犯人=
434;殺したのだ」
だが、ヒア=
471;の表情は極めて真剣=
;。
「ちょっと=
453;って下さい!!あの=
;事件は今から約九年=
21069;…コイツの=
180;齢はたったの三歳、=
;そんな子供に一体何=
12364;…」
「出来るん=
384;よ…ナルト君=
394;らな」
ネジの言葉=
434;ヒアシが続けて言っ=
;た。
更にナルト=
399;忍具ポーチに手を入=
;れると何かを探す。=
span>
そして、取=
426;出した物をネジに投=
;げた。
【これを見=
428;ば納得できる】
「こんな物=
364;何の証拠に…ッ!?」
放り投げら=
428;た物は小さく包まれ=
;た黒い布。
手から伝わ=
427;感触から中に何やら=
;入っている。
包みを開け=
390;中身を取り出した瞬=
;間、ネジの動きが止=
12414;った。
「これは暗%=
096;の…しかも……『=
2;の面』!?」
ハッと意識=
434;取り戻し、面を包ん=
;だ布を広げた。
「暗部…装束だと?」
それは紛れ=
418;無い暗部に所属して=
;いる者だけが持つ事=
12364;許されている装束{=
92;面。
何故、下忍=
391;あるナルトが持って=
;いるのか?
様々な疑問=
364;ネジの思考を飛び交=
;う。
【三つの頃=
363;ら暗部に所属し、常=
;にSランク任務を受=
12369;て来た…自慢じゃ=
394;いが、俺の戦闘力は=
;三代目のジッチャン=
12424;りも上だ】
「そ、それ=
364;本当なら何でお前が=
;下忍なんてやってる=
12483;!?」
【俺だって=
170;さら下忍なんてお手=
;上げだった…でもな、!=
394;々と理由があった】=
;
先程まで戦=
387;ていた相手が実は『=
;暗殺戦術特殊部隊』=
12395;所属しており、実Ó=
47;は火影以上。
それならば!=
258;分が敗北した理由が=
;分かるが、簡単には=
32013;得出来ない。
「話を元に=
147;すぞ?」
「は、はい=
301;
「あの時、&=
642;隠れの里が要求した=
;のは私の亡骸ではな=
12363;ったのだ」
「ヒアシ様=
391;はなかったら誰の亡=
;骸を要求したのです=
12483;!?」
噛み付かん=
400;りに大声を張り上げ=
;るネジ。
「忍頭を殺=
375;た張本人…即ち、『=
392;の暗部』であるナル=
;ト君の亡骸だ」
ヒアシの言!=
865;にナルトの身体が微=
;かに揺れた。
そして、腕=
434;組んでいる手に力が=
;込められる。
「だったら=
238;上は…こんな他=
154;の子供の為に死んだ=
;と言うのですかッ!=
65311;」
「…=
230;…」
「宗家の為=
391;も何でもない、そん=
;なの無駄死にではな=
12356;ですかッ!?」
「それは違=
358;!!決して無駄死に=
;ではない!!」
こればかり=
399;ヒアシも声を張り上=
;げて叫ぶ。
「ヒザシは=
169;やナルト君を助ける=
;為に犠牲になったの=
12384;…」
「だから何=
925;なのです!?赤の他=
;人である子供の身代=
12431;りになる必要が…ッ!!」
「ナルト君=
399;…ッ!!私$=
948;、兄弟の親友が残し=
;た忘れ形見…アイツが=
687;を引き取る寸前に誓=
;ったのだ『どんな事=
12364;あっても守る』と|=
83;!!」
「その親友=
392;言う者は誰なのです=
;かッ!?」
「そ、それ=
399;……」
ネジの追求=
395;ヒアシは顔を伏せた=
;。
医務室に二=
154;だけならば言えたで=
;あろうが、この場に=
12399;ナルトの姿もあるz=
90;
安易に真相=
434;述べる筈がなかった=
;。
その時、ナ=
523;トが静かに口を開い=
;た。
【俺の父親=
391;ある『四代目火影』=
;だ】
二人がハッ=
392;してナルトの方を向=
;く。
「お前が『=
235;代目火影』の息子=
…だと!?=
301;
「ナルト君…知ってい=
383;のか?」
【ああ、皮 =
905;にも『コイツ』にな=
;】
そう言って!=
258;分の腹部を軽く叩く=
;。
大蛇丸の『=
116;行封印』を解く為、=
;自身の世界に入った=
26178;に教えられた。
今まで生き=
390;来た中でかなり衝撃=
;的な内容だったが。=
span>
【俺の身体=
395;は四代目火影によっ=
;て封印された『九尾=
12303;が宿っている…その為に=
968;々の迫害を受けたが=
;な】
「だから我=
293;、名家が集結してナ=
;ルト君を守る事に決=
12417;たのだ」
一度に様々=
394;事を知らされ、ネジ=
;の思考は未だに混乱=
27671;味。
「三代目と=
372;意見番を除く里の上=
;層部がナルト君の抹=
27578;を決定した時、私{=
64;忍頭を殺したと名乗=
り出た」
「…=
230;…」
「すると今=
230;は『日向一族』の長=
;老達が騒ぎ始めた
「…う、嘘だ…<=
/span>」
「それでも=
169;は食い下がった…だが、業=
434;煮やした長老達と上=
;層部が一つの提案を=
31034;して来た」
ヒアシは拳=
434;握り締め、当時の悔=
;しさが込み上げてく=
12427;のか小刻みに震え{=
90;いる。
―日向の『宗=
478;』を渡す訳には行か=
;ない、しかし…『九尾』=
398;子供を助けたいのも=
;事実。
―ならばこう=
375;たら良いだろう…ヒアシ殿=
398;影武者を引き渡す。=
;
―良い具合に=
498;アシ殿は双子なのだ=
;。
―弟のヒザシ=
583;にその役目を引き受=
;けて貰う。
―それが嫌と=
003;すのなら『九尾』の=
;子供を雲隠れに引き=
28193;す。
―文句は在る=
414;い?その為の『分家=
;』なのだから……
―大事な弟の=
983;命を取るか…それとも=
289;『九尾の器』を取る=
;か…二つに一=
388;。
「上層部も=
490;ルト君ごと『九尾』=
;を始末する絶好の機=
20250;と見たのだろう」
ナルトは奥=
503;を噛み締め、力任せ=
;に壁を殴り付けた。=
span>
ガラス細工=
398;ようにヒビ割れ、粉=
;々に砕け散る。
自分を殺そ=
358;としたのはどうでも=
;良い。
だが、上層%=
096;のやり方が気に入ら=
;なかった。
双方どちら=
363;の生命を天秤に掛け=
;るなど……
「無論、私=
399;悩んだ…数日間は=
496;れなかったよ」
「それで…どうなっ=
383;のです?」
ネジがゴク=
522;を喉を鳴らし、恐る=
;恐る尋ねた。
「ヒザシは=
371;う言ったよ…『兄上、=
745;む事は在りません=
…寧ろ好機=
289;私一人の生命で済む=
;のならば…』と笑み=
434;浮かべながら…」
「そんな…嘘だ…」
「私は反対=
375;た!!他に良い手立=
;てがあると信じて
ネジが両手=
391;頭を押さえ、蹲った=
;。
耳を塞いで=
356;る訳ではなく、錯乱=
;している思考を押さ=
12360;付けようとしてい|=
27;ようだ。
「これは『=
447;家』である私の責任=
;だ…お前が背$=
000;う必要はない!!」=
;
『兄上が居=
394;くなったらヒナタ様=
;…奥方様が$=
523;篭った子はどうなる=
;のです?』
「それはお=
069;も同じ、ネジはどう=
;なる!?」
『あの子は…ネジは強=
367;て優しい子です。才=
;能も在り、必ずや『=
23447;家』をお守りする{=
91;しょう』
「私はこん=
394;選択は認めん…断じて認=
417;んぞ!!」
『兄上…ネジに伝えて下さ=
12356;。父はいつでも見ê=
32;っていると…』
翌日、日向=
498;ザシは兄であるヒア=
;シの手によって生命=
12434;落とす。
尊敬する兄=
398;手で死ぬ事…それがヒ=
470;シの願いであった。=
;
こうして上=
652;部の思惑とは別に、=
;日向の『分家』が死=
12396;事で事無きを得たz=
90;
「そ、そん=
394;…オレに教=
360;られた事の方が情報=
;操作による物だった=
12394;んて…」
「間違って=
399;いない…ヒザシを=
578;したのは私なのだか=
;ら…」
「オレはあ=
398;時から今日までの数=
;年間…思い違い=
398;憎しみを『宗家』に=
;向けて…」
ネジの純白=
398;瞳が忙しなく動き、=
;額には汗が浮かび始=
12417;た。
「ヒナタ様=
434;…守るべき=
302;宗家』を傷付けて=
……オӤ=
4;は何て事を……ッᦀ=
1;!」
極寒の地に=
621;るかのようにネジの=
;全身が震え始める。=
span>
見当違いの=
974;悪とは言え、自分が=
;今まで何をしでかし=
12390;来たか理解してし|=
14;った。
それはとて=
418;許されない事。
『分家』が=
302;宗家』に対して拳を=
;振るう…問答無用=
391;殺されても文句は言=
;えない。
自己嫌悪に=
253;まれたネジの両肩に=
;、ヒアシは静かに手=
12434;乗せた。
「全てを語=
425;なかった私が悪いの=
;だ、気に病む事はな=
12356;…幸い、ヒ=
490;タも快復に向かって=
;いる」
純白の瞳に=
057;を浮かべ、ネジはベ=
;ットから降りると地=
38754;に両膝を突いて深{=
67;頭を下げた。
「申し訳在=
426;ませんッ!!真実を=
;知らぬとは言え、『=
23447;家』を罵倒し…傷付け…オレは…オレは…ッ!!」
既に言葉に=
377;ら成らなかった。=
ネジはただ=
402;たすらに頭を下げ、=
;自分の非を詫びる。=
span>
「頭を上げ=
394;さい、ネジ…今まで済=
414;なかった」
弟の息子、=
498;アシは甥の身体を強=
;く抱き締めた。
【血の…繋がりか…&=
#8230;】
ナルトが口=
398;中で小さく呟く。=
火影を凌駕=
377;る実力を有し、自分=
;を認めてくれた仲間=
12418;見つけた。
だが、ナル=
488;は唯一『家族の温も=
;り』を全く知らない=
12290;
「ヒアシ様=
289;済みませんが…うずまき=
490;ルトと二人だけで話=
;をさせて下さい」
二人の間に=
687;が詰まりそうな異様=
;な雰囲気に包まれる=
12290;
「お前は何=
966;まで知っていた?」=
;
【俺が聞か=
373;れたのはヒザシのオ=
;ッチャンが任務中に=
20129;くなったと言う事{=
84;け】
「ヒアシ様=
399;オレの憎しみをお一=
;人で全て受けようと=
12375;ていたのか」
【済まない…元はと言=
360;ば、全ては俺が原因=
;だ、憎むなら…】
「お前を憎=
417;…か?」
【…そうだ】
「そんな事=
434;出来る訳がないだろ=
;う…父上とヒ=
450;シ様のお気持ちが無=
;駄になる」
【…=
230;日向ネジ】=
「それとお=
069;の事は憎んじゃいな=
;い。寧ろ感謝してい=
12427;」
ネジの瞳に=
399;新たな決意が宿って=
;いた。
憎しみが断=
383;れ、曇りが一つもな=
;い。
「お前と戦=
387;たお陰で『本当の真=
;実』を知った…陳腐な台#=
422;だが生まれ変わった=
;ようだ」
【そう言っ=
390;貰えると…助かる】
「そろそろ=
147;った方が良いな、中=
;忍選抜試験で『暗部=
12303;が失格なんて笑いŢ=
41;にもならない」
医務室に入=
387;てから約十数分が経=
;過しており、ナルト=
12399;シカマル達の元へû=
47;ろうとする。
ドアノブに=
163;を掛けた瞬間、ネジ=
;が声を掛けた。
「うずまき=
490;ルト…オレも今=
085;から『火影』を目指=
;す、手加減はしない=
12382;」
【…=
230;手強いライバルだ=
12394;】
それだけ言=
356;残すとナルトは医務=
;室を出て行った。
父は影武者=
392;して死んだんじゃな=
;い…二人を守=
427;為に誇りを持って犠=
;牲になったのだ。
父は立派な=
525;であった。
その真実が=
493;ジの心を静かな湖畔=
;のように澄み渡らせ=
12383;。
「オレは父=
978;を誇りに思います」=
;
一言だけハ=
483;キリと呟き、ネジは=
;静かに眼を閉じる。=
span>
それからす=
368;に寝息が聞こえて来=
;た。
ナルトとの#=
430;合で疲れているのだ=
;ろう。
ネジの寝顔=
399;今までにないほど安=
;らかであった。
その頃、会=
580;の中央ではシノとカ=
;ンクロウが対峙して=
12356;た。
「悪ィけど…十分で終=
431;らせてやるじゃん」=
;
「そんなに=
178;間は必要ない…五分でお=
069;を地面に寝かせてや=
;る」
カンクロウ=
398;売り言葉にシノの買=
;い言葉。
「あん?良=
356;度胸だ…手加減な=
375;で行くぜ」
「ふッ…手加減できる程の=
23455;力なのか?」
シノの言葉=
395;、さすがのカンクロ=
;ウも眼を細めた。
「第一回戦=
289;二戦目…油女シノA=
334;Sカンクロウ……始ә=
7;ッ!!」
ゲンマの合=
259;で両者が後方へ跳ん=
;で間合いを取った。=
span>
こうして中=
525;選抜試験の二戦目が=
;始まる。
第一回戦=
289;二戦目が開始され、=
;シノとカンクロウが=
20114;いを睨む。
シノはポケ=
483;トに両手を突っ込ん=
;でおり、カンクロウ=
12364;背負っていた烏をß=
20;面へと突き立てる。=
鈍い重量感=
392;共に地面が減り込み=
;、グルグル撒きにさ=
12428;ていた包帯を勢いō=
91;く取った。
『忍法 傀=
769;の術ッ!!』
両手の五指=
363;らチャクラの糸を伸=
;ばし、戦術カラクリ=
12302;烏』と直結。
それと同時=
395;烏の首が持ち上がり=
;、無機質な瞳でシノ=
12434;射抜く。
「さ~てと…怖い弟が#=
211;てるからな、ちゃっ=
;ちゃっと決めてやる=
12376;ゃんッ!!」
チャクラの=
992;を通し、カラスへ指=
;示を送る。
すると宙を!=
310;うが如く、シノに突=
;っ込んで行った。
何の変哲も=
961;い体当たり、シノは=
;両手をポケットから=
20986;すと全身で受け止|=
17;る。
しかし、烏=
398;加速と重量が合い重=
;なって軽く数メート=
12523;は押された。
「良く受け=
490;めたな…だったら=
425;はこれじゃん!!」=
;
烏の両手首=
398;関節が曲がり、鈍く=
;光を放つ刃が突き出=
12377;。
「…仕込み刀か」
脳天に振り=
979;ろされる刃をシノは=
;両手にクナイを持っ=
12390;受け止めた。
だが、烏の=
915;撃は一度だけで終わ=
;らず、連続で打ち込=
12416;。
クナイで受=
369;、捌き、弾き返すシ=
;ノ。
「どうした=
424;?防御だけじゃ勝て=
;ねェじゃん!?」
そして、左=
491;の袈裟から刃を思い=
;っ切り振り下ろした=
12290;
「口が達者=
394;傀儡師だ…しかし、=
381;れが『油断』に繋が=
;る」
シノがクナ=
452;を地面に落とすと烏=
;の手首に当たる部分=
12434;掴み、握り締めてÖ=
63;けた。
「分かって=
397;ェじゃん…これは『=
313;裕』って言うもんだ=
;」
カンクロウ=
398;言葉を合図に、烏の=
;胸部が左右に開いた=
12290;
中には千本=
434;高速で打ち出す発射=
;機構。
「…くッ!!」=
両手が塞が=
387;ている今、シノに防=
;ぐ手立てはない。
秒間/数十=
330;の千本を一メートル=
;未満の距離から直撃=
12290;
烏はカタカ=
479;を笑いながらも撃ち=
;続け、凄まじい土埃=
12364;舞い上がる。
『あんな物=
434;喰らったら一溜まり=
;も無い』と観客達の=
32972;筋に戦慄が走ったz=
90;
全弾を撃ち=
613;くした所で烏は動き=
;を止め、土埃に浮か=
12403;上がる人影を斬りÉ=
84;けた。
「殺った!A=
281;」
カンクロウ=
398;五指にも斬り付けた=
;手応えを感じ、喜々=
12392;した表情で叫ぶ。
しかし、次=
398;瞬間にシノの身体が=
;粉々に飛び散った。=
span>
「な、何ッA=
281;?」
良く見てみ=
427;とそれらは小さな蟲=
;、シノが操る『寄壊=
34802;』その物。
不意に左側=
363;ら気配を感じ、カン=
;クロウが勢い良く振=
12426;向いた。
「『忍法 "=
802;分身の術』…ふッ、『=
833;断』に繋がると言っ=
;ただろう?」
クナイを逆=
163;に持ち、術者である=
;カンクロウに狙いを=
23450;める。
「へッ、来=
356;烏ッ!!」
チャクラを$=
865;り込み、迎撃を試み=
;たが全身の関節が動=
12363;ない。
まるで何か=
364;挟まったようだ。=
「一体何が…ッ!?」
「傀儡の関=
680;に蟲を送り込んだ=
…これであ=
398;『人形』は使えまい=
;」
寄壊蟲を分$=
523;に使い、囮の役目だ=
;けでなく『烏』の動=
12365;までを封じた。
瞬時に形勢=
364;逆転してしまったカ=
;ンクロウ。
「蟲如きで=
458;レの傀儡を止められ=
;ると思うなよッ!!=
12301;
五指からチ=
515;クラを送り込むと、=
;手首から突き出た刃=
12364;中に収納された。
その代わり=
395;細い砲身が現れ、燃=
;え盛る火炎が噴出す=
12427;と傀儡全体を覆いì=
13;くす。
そして、左=
163;から放ったチャクラ=
;の糸を切り離すと右=
25163;を大きく引く。
「テメェの=
351;う蟲は厄介だからな=
;…その対策=
418;考えてんだよッ!!=
;」
すると燃え=
427;る烏の身体に回転が=
;加わり、小型の竜巻=
12392;化した。
『黒秘技 =
779;炎独楽ッ!!』
地面を抉り=
289;かなりの速度でシノ=
;に襲い掛かる。
「成る程…炎で蟲を=
988;いたのか」
両手に持っ=
383;クナイを投げ付ける=
;が、凄まじい回転力=
12391;弾かれた。
さすがに素=
163;で受け止める訳にも=
;行かず、シノは逃げ=
12398;一手。
壁に激突さ=
379;て勢いを殺そうと試=
;みるが、火炎の竜巻=
12399;壁さえも破壊。
「傀儡師の=
163;から完全に離れてい=
;ると言うのに…厄介な術=
384;」
「ふん、傀=
769;を完全に操るから傀=
;儡師なんだよ」
「だが…『独楽』ならば弱=
28857;はある」
忍具ポーチ=
363;ら起爆札を取り出す=
;と、クナイに括り付=
12369;た。
「無駄じゃ=
435;!!オレの烏は起爆=
;札じゃ壊れねェよ!=
65281;」
カンクロウ=
364;口元を歪め、シノを=
;嘲笑う。
「オレが狙=
387;ているのは傀儡じゃ=
;ない…その足元=
384;」
シノの腕が=
391;り下ろされ、烏の手=
;前にある地面へ突き=
21050;さる。
そして、起=
190;札が発火して盛大な=
;爆発が起きた。
爆風で烏が=
014;き上がり、更に拳大=
;の石が次々と直撃。=
span>
さすがに高$=
895;回転していると言え=
;どもその回転力が弱=
12414;った。
「烏の回転=
434;止めやがったッ!?=
;」
「厄介なの=
399;傀儡のみ…術者を叩=
369;ば問題はない!!」=
;
「チィ!!=
301;
五指からチ=
515;クラの糸を発し、烏=
;と直結させようとす=
12427;がシノの動きが予ø=
19;以上に早い。
瞬く間に間=
512;いを詰められる。=
「貰った!A=
281;」
(コイツ…思ったよ=
426;も強いじゃん!!)=
;
予想以上の=
375;さを目の当たりにし=
;、カンクロウが拳を=
25569;り締めた。
自分よりも=
684;下と思っていた相手=
;によもや体術を使う=
12495;メになるとは……
カンクロウ=
398;本領は傀儡を操る事=
;ではなく、人並み外=
12428;た腕力。
三桁の重量=
434;有している烏を常に=
;背負って手に入れ、=
26356;には天性の素質。
それらを駆=
351;して放つ拳は一撃必=
;殺。
「甘ェ!!=
301;
間合いを詰=
417;るシノに対し、カン=
;クロウが剛拳を繰り=
20986;す。
「…ッ!!」
両腕を胸の=
069;で組み、咄嗟に防御=
;体勢を取るシノ。
鈍く重い感#=
302;が響き、シノの身体=
;が大きく吹き飛ばさ=
12428;る。
呻き声を発=
377;る事もなく、凄まじ=
;い勢いで壁に激突。=
span>
シノの背後=
398;壁は無残にも粉々に=
;砕けていた。
「残り時間=
418;少ねェからな…このまま=
276;し潰してやるぜ!!=
;」
指先からチ=
515;クラの糸を放出し、=
;烏の各部と直結。
「烏=
8230;突っ込めェ!!」=
span>
カンクロウ=
398;言葉を合図に、烏が=
;凄まじい勢いで飛翔=
12290;
カタカタと=
505;いながら徐々に距離=
;が狭まって行く。
誰もが勝敗=
398;行方を察した時、そ=
;れは起こった。
「参った…まさか、=
458;レと同じ戦闘タイプ=
;が居るとはな」
シノの小さ=
394;呟きが聞こえ、瓦礫=
;から二本の腕が飛び=
20986;した。
砲弾と化し=
383;烏の全身を受け止め=
;るが、シノの身体が=
26356;に壁に減り込む。
だが、良く#=
211;るとシノが烏を押し=
;返している。
「互いに中=
539;遠距離型……似Ӗ=
3;者同士か?」
烏の腹部に=
069;蹴りを叩き込み、数=
;メートルの距離を吹=
12365;飛ばす。
そして、拳=
434;握って腰まで引いて=
;脇を占める。
一歩を踏み=
986;した瞬間、地面が粉=
;々に砕けて一瞬にし=
12390;烏の眼前にシノのæ=
39;。
次いで、烏=
398;腹部に正拳を叩き込=
;む。
すると盛大=
394;破壊音と共に烏の身=
;体が向こうの壁に激=
31361;。
重量およそ=
968;百キロ…そんな物=
307;を殴り飛ばしたのだ=
;。
「な=
8230;特殊合金製の烏に=
20663;を……ッᦀ=
1;?」
カンクロウ=
364;咄嗟に烏の元に駆け=
;寄り、殴られた跡を=
35211;る。
そこには拳=
398;跡がハッキリと残っ=
;ていた。
(コイツを =
032;手でぶっ壊すのはそ=
;う簡単じゃねェ…この蟲野%=
070;を舐め過ぎたようだ=
;)
烏の身体に=
253;帯を巻き、再び背負=
;う。
傀儡師にと=
387;て傀儡とは大事な物=
;、外界に晒し続ける=
12395;は行かない。
カンクロウ=
398;双眸がシノを睨む。=
;
「どうやら…本気を出=
377;必要が在りそうじゃ=
;ん」
「ふッ、最=
021;から全力では無かっ=
;たのか?」
言葉での軽=
356;牽制、その後に一瞬=
;の間が開く。
「テメェ…ぶっ殺すA=
281;!」
「やって見=
429;」
胸の前で両=
331;を打ち付け、突っ込=
;むカンクロウ。
対するシノ=
418;構えながら迎撃の態=
;勢を取る。
「驚いたな…カンクロ=
454;が下忍相手に素手で=
;戦うなんて…」
テマリが小=
373;く呟いた。
傀儡を使う=
424;りもカンクロウは腕=
;力が凄まじい。
その戦闘力=
434;知っているだけに驚=
;きを隠せない。
「何にせよ…残りは二=
998;だ」
胸の前で腕=
434;組んでいる我愛羅が=
;自ら作り出した砂時=
35336;を見る。
やはりナル=
488;以外には興味が無い=
;ようだ。
【何だ…次の試合はもう始=
12414;っているのか?】
「よう、遅=
363;ったじゃねーか」=
【何、ちょ=
387;とした野暮用だ…それより=
418;試合の状況はどうな=
;っている?】
ゆったりと=
375;た足取りで現れたナ=
;ルト。
「おい、ナ=
523;ト」
【どうした=
289;シカマル?】
「お前から#=
211;て…シノとカ=
531;クロウって奴の戦闘=
;スタイルは最初見た=
26178;、どう思った?」
【シノは『=
492;壊蟲』…砂の奴は=
302;傀儡』を獲物として=
;いる…双方が距&=
626;を空けて戦うスタイ=
;ルだろう】
「所がドッ=
467;イ、近距離で殴り合=
;ってんだぜ…あの二人=
399;よ」
シカマルが&=
990;で試験会場を示し、=
;ナルトは柵の手前ま=
12391;歩く。
【…=
230;双方の本命は体術=
12363;】
「っーと何=
384;?オレ達が知ってい=
;る戦闘スタイルから=
12375;て偽物って事か?{=
01;
【Sランク=
219;務を請け負っていた=
;時も良く居た…筋肉隆々=
398;大男が『幻術』の使=
;い手とかな】
尋常ではな=
356;戦闘経験を積んで来=
;たからこそ言える言=
33865;。
別段、珍し=
356;事じゃないらしい。=
;
「まあ、何=
395;せよ…相手の意"=
920;を突くには打って付=
;けだな」
鉄の柵に肘=
434;乗せ、再び試験会場=
;を眺める。
その頃、試'=
443;会場の中央ではシノ=
;とカンクロウの拳が=
21452;方の顔面を捉えて{=
56;た。
互いの顔面=
395;減り込み、その衝撃=
;で仰け反る。
普通なら盛=
823;に吹き飛ぶ筈だが、=
;互いの足腰が強靭な=
28858;に地面が耐え切れ{=
78;に割れていた。
「オレの拳=
434;喰らっても倒れねー=
;とは…お前、面=
333;いじゃん?」
「秘伝であ=
427;『寄壊蟲』を封じら=
;れた時、頼れるのは=
24049;自身のみ」
「それで体"=
899;を鍛えたって訳か=
…でもな、=
983;半可な鍛錬じゃオレ=
;の拳は耐えらねェ
曲りなりに=
418;自分の腕力に自信を=
;持っている。
それなのに=
823;したダメージは与え=
;られなかった。
カンクロウ=
395;とってこんなケース=
;は初めてだ。
「オレの修"=
892;は数十メートルの崖=
;から飛び降り、身体=
12434;岩肌に叩き付けるÉ=
07;から始まる」
その言葉に=
524;を見開くカンクロウ=
;だったが、徐々に口=
20803;を歪ませた。
「…=
230;…上等ッ!!」
カンクロウ=
364;大きく腕を振り被り=
;、シノの鳩尾に強打=
12434;叩き込む。
鈍い音が響=
365;、シノが歯を食い縛=
;って耐えた。
やはり先程=
398;言葉は嘘ではないら=
;しい。
「まだまだ"=
892;くじゃんッ!!」=
再び腕を振=
426;上げ、今度は顔面に=
;狙いを定めた。
カンクロウ=
398;拳が唸りを上げて吸=
;い込まれる。
しかし、直=
731;する寸前でシノが手=
;首を掴んで手前に引=
12365;寄せた。
「うおッ!A=
311;」
カンクロウ=
398;体勢が崩れ、無防備=
;な状態で前のめりに=
20498;れ込む。
それを見逃=
377;シノではない。
「力任せに=
572;り付けるのは『体術=
;』とは言わない…弱者が振=
427;う護身技に過ぎん」=
;
狙いは一撃=
517;殺の首筋であった。=
;
無防備とな=
387;たカンクロウの首筋=
;を挟み込むように、=
33181;を突き上げ、肘をý=
91;り下ろす。
その様はま=
427;で猛獣の牙。
直撃した瞬&=
291;、ゴキンッ―と何かが=
240;れた。
常人ならば&=
291;違いなく即死、誰も=
;がそう思う。
カンクロウ=
398;身体が力なく倒れこ=
;んで行く。
「手応えは=
354;った…もう立ち=
978;がる事は出来ない」=
;
シノの勝利=
459;言、しかし…その時、=
459;ンクロウの手がシノ=
;の顔面に迫った。
「勝利宣言=
395;は…ちと早え=
376;ゃんよ」
顔を上げた=
459;ンクロウの瞳にはギ=
;ラギラと殺気が宿り=
12289;口元には嘲笑を浮{=
63;べていた。
「何=
8230;だとッ!?」
シノの驚愕=
434;他所に、カンクロウ=
;の握力が更に増す。=
span>
次の瞬間、=
471;ノの後頭部が地面に=
;叩き付けられた。
「『弱者の=
391;るう護身技』…言ってく=
428;るじゃねェか」
カンクロウ=
398;手を外そうと両手を=
;掴むがビクともしな=
12356;。
「確かにテ=
513;ェは強ェ、身のこな=
;しに耐久力も申し分=
12394;い…だがな、!=
109;力が物足りねェ!!=
;」
シノの頭蓋'=
592;が悲鳴を上げ、喰い=
;縛った口元から一筋=
12398;血が伝う。
圧倒的な腕=
147;に対して成す術を持=
;たぬシノ。
「オレに言=
431;せりゃ、『技術』な=
;んてのは力不足を補=
12358;気休めにしか過ぎ{=
97;ーんだよ!!」
大声と共に&=
957;蓋骨を握り潰そうと=
;する刹那、シノがカ=
12531;クロウの手首を捻{=
87;て肘の関節を極める=
。
次いで腹部=
395;爪先を減り込ませ、=
;逆の足でカンクロウ=
12398;首元を刈った。
「『技術』=
392;は…相手を如=
309;に効率的に倒す術の=
;事を言う」
『腕ひしぎ=
313;字固め』―そう呼ば=
428;る関節技。
だが、完全=
394;る寝技ではなく立っ=
;たままの状態。
「がッ…ぐッ……
本来、曲が=
427;べきではない方向に=
;圧力が掛かり、今後=
12399;カンクロウの腕のƋ=
92;が悲鳴を上げる。<=
span
lang=3DEN-US>
腕力が数段=
978;と言えど、相手が両=
;手では到底不利。
「やれるモ=
531;ならやってみなッ!=
;!」
腕の筋肉が!=
192;らみ、関節技を振り=
;解こうとするカンク=
12525;ウ。
(何!?関=
680;技が崩されるッ!?=
;)
両手を使っ=
390;いるシノが押さえ込=
;めなくなり、咄嗟に=
12459;ンクロウから離れ{=
83;。
実際の所、&=
306;節技を返すと言う事=
;は至難の技。
極まった瞬&=
291;、発揮できる力が半=
;減されるからだ。
「今度は…こっちか=
425;行くじゃん」
背負ってい=
383;烏を降ろし、棍棒の=
;ように足先を掴む。=
span>
ドスと戦っ=
383;時に見せた『傀儡』=
;を鈍器代わりにする=
25915;撃。
文字通り『'=
740;に金棒』
対するシノ=
399;口元を手で拭い、再=
;び構えを取る。
≪お楽しみの所を悪=
12356;んだけどよ…時間切れ=
384;ぜ、傀儡の兄貴…≫
不意に低く!=
618;々しい声がカンクロ=
;ウの耳元に響いた。=
span>
虚を突かれ=
383;せいか、辺りを見回=
;す。
しかし、正&=
754;にはシノが立ってい=
;るだけで他には何も=
35211;当たらない。
「テメェ…『守鶴』=
363;?」
砂隠れの長=
289;風影が茶釜に封印し=
;た老僧の霊である『=
23432;鶴』
その身を砂=
398;粒と貸してカンクロ=
;ウの元へと現れた。=
span>
≪我愛羅との約束を=
24536;れたのか?…見てみろ=
424;、凄ェ睨んでるぜ=
≫<=
/span>
守鶴に言わ=
428;るまま、テマリ達の=
;いる方向へ顔を上げ=
12427;。
そこには凄=
414;じい殺気を放ってい=
;る我愛羅の姿があっ=
12383;。
「あ~あ…面白くな=
387;て来たって言うのに=
;……残ঘ=
5;じゃん」
そう呟いて=
879;を地面に突き刺す。=
;
「…=
230;…何のつもりだ?」=
span>
カンクロウ=
363;ら覇気が消え、それ=
;を不思議に思うシノ=
12290;
構えを取っ=
383;状態でカンクロウに=
;問う。
「悪ィけど=
578;る気が失せた…テメェの=
213;ちで良い」
「お前…逃げる気か?」
それだけ言=
358;と背を向け『自分が=
;一番分かってんだろ=
65311;』と言い残し、通ū=
35;へと向かう。
「…=
230;…」
後ろ姿を見=
454;え、普段の無表情。=
;
しかし、シ=
494;の拳は血が滲み出る=
;ほど強く握られてい=
12383;。
「カンクロ=
454;の試合放棄と見なし=
;、勝者…油女シノA=
281;!」
ゲンマも深=
367;は追求せず、第一回=
;戦二戦目はこうして=
24149;が閉じた。
(チッ…あの時、全力を出=
12373;なかったら完全にƋ=
92;が逝ってたな)
通路を歩い=
390;いる途中、何度も腕=
;を伸ばしたり曲げた=
12426;。
骨に異常は=
394;いようだが、どうや=
;ら筋を痛めたらしい=
12290;
肘を中心に%=
389;い傷みが響く。
更には首に=
418;何かしらの違和感を=
;覚え、首を回す。
常人ならば'=
318;の骨が砕け、生死を=
;彷徨う筈なのだが。=
span>
「カンクロ=
454;…さっきの=
126;いは何だ」
「ゲッ!!=
301;
「五分で終=
431;らせるなんて言った=
;のは何処のドイツだ=
65311;」
暗い通路を=
244;けた先、受験生達が=
;待機している場所に=
36799;り着いたカンクロ|=
54;。
そこには我=
859;羅が待ち受けていた=
;。
「いや、ア=
524;はほら…予想以上=
395;あの蟲使いが強くて=
;よ」
「言い訳は=
356;らん」
「お、おい…テマリも=
309;とか言ってくれ!!=
;」
我愛羅の追=
450;に根を上げ、テマリ=
;に助けを求める。
「…=
230;ったく、マジでオ=
12524;が悪かったって」
「ふん」
カンクロウ=
364;取り合えず謝ると、=
;我愛羅の殺気が納ま=
12387;て行く。
(ハァ…オレって嫌われて=
12427;じゃん)
さすがに疲=
428;たのか、背負ってい=
;た烏を降ろして壁に=
25499;ける。
そして、自$=
523;も壁に背を預け眼を=
;閉じた。
大した損傷=
399;受けておらず、少し=
;休めば全快するだろ=
12358;。
この後には=
414;だ『木ノ葉崩し』が=
;残っているのだ。
両手をポケ=
483;トに突っ込み、シノ=
;もまた受験生達が待=
27231;している場所へとû=
47;って来た。
衣服は砂や=
467;で汚れているが、外=
;傷は特に見当たらな=
12356;。
鉄の策に持=
383;れていたシカマル達=
;もシノの気配に気付=
12367;。
「あ~いや=
289;何だ…何か変な =
066;わり方だったけどよ=
;、勝ちは勝ちだぜ?=
12301;
「砂隠れの=
459;ンクロウ…奴はまだ=
412;気を出してはいない=
;」
丸いサング=
521;スで表情を隠し、小=
;さく呟いた。
何処かしら=
724;しさを感じる。
【不完全燃=
988;な試合だったが…安心しろ=
289;シノが次に戦う相手=
;はこのシカマルだ】=
span>
「おいおい=
289;何を言ってやがんだ=
;よ!?」
【何だ?…次の試合=
399;負ける気なのか?】=
;
「んな訳ね=
540;だろ!!」
ナルトの言!=
865;に反応し、シカマル=
;が噛み付くように怒=
40180;る。
その刹那、=
569;し離れた所から凄ま=
;じい殺気を感じた。=
span>
シカマルの =
972;筋に冷たいモノが走=
;り、シノの蟲達が一=
25993;に騒ぎ出す。
「随分と言=
356;たい事を言ってくれ=
;る」
ナルト達の#=
222;線の先には双眸を険=
;しくさせた我愛羅の=
23039;があった。
余りにも『=
985;至上主義』な為、我=
;愛羅はテマリに危害=
12434;加えようとする者|=
34;必ず消す。
行動を起こ=
373;なくとも、口に出す=
;だけでも許されない=
12290;
それ故に我=
859;羅が背負っているヒ=
;ョウタンから砂が溢=
12428;出していた。
【試合以外=
398;私闘は禁止されてい=
;る筈だが?】
「そんな事=
399;知った事か…姉さんに=
361;害を加える奴はオレ=
;が殺す」
殺伐とした&=
640;囲気の中、二人の忍=
;が対峙する。
「後ろの『=
433;使い』よりも先にお=
;前が死ぬか?」
【やれるモ=
494;ならな…それとお=
069;、オレと戦う前にサ=
;スケを忘れているぞ=
12305;
「…=
230;奴なら来ない」
「この一ヶ=
376;間、お前を探してい=
;る時だ…偶然うち=
399;に出会ってな…突っ掛か=
387;て来たから叩きのめ=
;した」
ナルトの碧=
524;が鋭さを増した。=
「安心しろ=
289;生きている…弱すぎて=
578;す気も起きん」
それだけ言=
356;残すとナルトに背を=
;向け、元居た場所へ=
12392;戻って行った。
次が第一回=
126;の三戦目、この試合=
;が終わったらサスケ=
12399;問答無用で失格と{=
94;る。
「次の試合=
399;『テマリVSシカマ=
;ル』!!ほら、さっ=
12373;と降りて来いッ!ʌ=
81;」
ゲンマの催=
419;する声が聞こえ、早=
;くも第一回戦の最後=
12398;試合が始まろうと{=
75;ていた。