MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899AF8/68.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
日向一族=
398;エリートである『日=
;向ネジ』、落ちこぼ=
12428;の問題児と言われŁ=
54;けてきた『うずまき=
ナルト』
観客達の持=
387;ている受験生達のリ=
;ストにはそう書いて=
12354;る。
詳しい事柄=
399;述べられていないが=
;、忍者アカデミーの=
25104;績や備考が簡単にę=
55;え付けられていた。=
「おい、あ=
398;金髪のチビって何者=
;だ?」
「オレもそ=
428;気になった!!」=
「だってよ=
289;あの日向と互角以上=
;に戦ってんだぜ!?=
12301;
「コイツは=
368;初っから面白くなっ=
;てきたなァ、おい!=
65281;」
観客達が一=
993;に騒ぎ始め、全ての=
;視線が会場の中央へ=
12392;向けられた。
次は何をど=
358;するのか…一挙一動=
434;食い入るように見て=
;いる。
「お前…何者だ!?」
予想外の攻=
731;を喰らい、咆えるよ=
;うにしてネジが叫ぶ=
12290;
【落ちこぼ=
428;の問題児、うずまき=
;ナルトだ】
「ふざッ…けるなッA=
281;!」
アレだけの=
205;きを見せれば、誰で=
;あろうとナルトの言=
33865;が嘘だと分かる。
下忍最強と!=
258;負している己の背後=
;を取り、あまつさえ=
36468;りを喰らわす。
そんな事が=
302;落ちこぼれの問題児=
;』に出来る訳がない=
12290;
【ふざけて=
356;るのはお前の方だ、=
;日向ネジ】
「何だとッA=
281;?」
【常日頃、=
182;人を見下しているお=
;前に…人の本質=
399;見抜けない】
お前の『白=
524;』を持ってしてもな=
;―言葉では=
394;く、ナルトの眼が物=
;語る。
それに気付=
356;たネジが、奥歯をギ=
;リッと噛み締めた。=
span>
既に何も語=
425;ず、ナルトに向かっ=
;て駆け出す。
「せいッ!A=
281;」
勢いを乗せ=
383;掌底を繰り出すが、=
;手首の部分を払われ=
12390;受け流される。
だが、ネジ=
399;更に連続で掌底を放=
;つ。
ナルトの身=
307;にある『点穴』に狙=
;いを定め…
しかし、ネ=
472;の突きが一発も当た=
;らない。
【確かに『=
580;拳』の威力は凄まじ=
;い…だが、指=
808;が触れなければ意味=
;がない!!】
咄嗟にネジ=
398;両手首を掴み、腕を=
;交差させて背負う。=
span>
相手の重量=
434;利用して勢い良く投=
;げた。
白に喰らわ=
379;た『受け身不可能の=
;背負い投げ』である=
12290;
「くッ!!=
301;
ネジの視界=
364;暗転し、上部に地面=
;が見えた時、投げら=
12428;た事に気付く。
(このオレ=
364;…こんな奴=
395;!!)
両腕を塞が=
428;ているが、両足は至=
;って自由。
地面に叩き=
184;けられる瞬間、ナル=
;トの顔面に蹴りを放=
12388;。
【ッ!!】
迫り来る蹴=
426;を紙一重で避け、ネ=
;ジ同様の裂傷が頬を=
21051;む。
ホンの一瞬=
289;その僅かな間だけナ=
;ルトの手から力が抜=
12369;た。
「チッ!!=
301;
無理矢理に=
163;を振り解き、地面に=
;両手を突いて受け身=
12434;取る。
完全に衝撃=
399;殺せなかったが、直=
;撃よりは数段ダメー=
12472;は少ない。
それによっ=
390;、ネジの方がいち早=
;く体勢を立て直す。=
span>
『柔拳法 =
772;岩双掌ッ!!』
両腕を引き=
289;踏み出した足が地面=
;を砕く。
体勢の崩れ=
289;無防備となったナル=
;トの胸部に両掌を打=
12385;込んだ。
ナルトの身=
307;がくの字に曲がり、=
;次いで大きく後方へ=
12392;吹き飛ぶ。
(手応えが"=
180;いッ!?…まさか、!=
258;ら後ろに…!!)
ネジの予想$=
890;り、ナルトは自分の=
;意思で後ろへ跳んだ=
12290;
双掌の直撃=
434;喰らう寸前、後方へ=
;跳ぶ事によって衝撃=
12434;軽減。
幾らネジの=
222;身を込めた一撃であ=
;っても、ダメージは=
27526;ど皆無。
【今度は此=
041;から行く!!】
己から吹き'=
131;んだ為、宙に舞って=
;いる状態でも体勢は=
23433;定している。
そして、ホ=
523;スターからクナイ・=
;手裏剣を取り出す。=
span>
右手には数=
412;のクナイ、左手には=
;指の間に二本ずつ、=
35336;8枚の手裏剣。
下方に見え=
427;ネジに目掛けて、全=
;てを投げ付けた。
口元には笑=
415;さえ浮かべている。=
;
「日向の実=
147;を…見せてや=
429;うッ!!」
独特の構え=
363;ら、ネジは静かに右=
;手を突き出す。
その間にも=
463;ナイと手裏剣が獲物=
;を求めて襲い来る。=
span>
空を切る音=
392;共に、ネジの身体に=
;直撃。
その瞬間、=
493;ジの全身から膨大な=
;チャクラが放出され=
12383;。
地面には放=
986;の余波で小石などが=
;全て吹き飛んでいる=
12290;
「我愛羅の=
345;つ砂とは違う…もう一つ=
398;絶対防御ッ!!」=
チャクラの=
868;流がクナイと手裏剣=
;の勢いを殺し、空中=
12391;静止。
『柔拳法奥 =
681; 八卦掌回天ッ!!=
;』
そして、身=
307;をコマのように円運=
;動を始め…忍具の牙=
434;弾き飛ばした。
四散したク=
490;イと手裏剣が勢い良=
;く石の壁に減り込む=
12290;
更には地面=
414;でもが深く抉られて=
;いる。
これが我愛 =
645;とは別の絶対防御。=
;
「あの術は=
238;上の…」
観客席の一=
388;に、日向ヒアシとそ=
;の娘であるハナビの=
23039;も見えた。
前者はネジ=
398;戦いを、後者はナル=
;トの勇姿を眼に焼き=
20184;ける為。
「間違いな=
356;…あの術は=
412;来なら宗家の跡目に=
;なるべき者、即ちヒ=
12490;タやお前に口伝す|=
27;秘術」
宗家のみが=
201;い、分家のネジが知=
;る筈がない。
「まさか…独自で編=
415;出したと言うのか?=
;」
日向一族に=
463;け継がれる血継限界=
;の『白眼』、最大視=
30028;をほぼ360度にý=
13;げ。
身体の内部=
434;破壊する『柔拳』が=
;持つ極意は『点穴』=
12392;呼ばれる場所から|=
81;ャクラの放出。
それらの長=
152;を摘出し、自分なり=
;に考慮した術なのだ=
12429;う。
「何と言う=
656;るべき才能…やはりヒ=
470;シの息子か」
脳裏に浮か=
406;双子の弟、その面影=
;がネジの姿が重なっ=
12390;見えた。
己の投げた=
463;ナイと手裏剣が全て=
;弾かれ、ナルトは静=
12363;に地面へと降り立{=
88;。
そして、改=
417;て眼の前に見えるネ=
;ジと対峙。
(実力だけ=
394;ら間違いなく下忍最=
;強…オッチャ=
531;や俺以外に『回天』=
;が使えるなんてな)=
span>
徐々に力を#=
211;せると言った手前、=
;ナルトの実力は中忍=
12398;並程度に抑えてあ|=
27;。
いきなり上=
525;を越えて、暗部クラ=
;スの戦闘力を見せる=
12392;怪しまれるからだz=
90;
疑われるの=
399;別に良い、だが監視=
;が付くのは厄介。
【確かにお=
069;は強い…そんなお=
069;が何故、運命が何だ=
;とか言って全てを決=
12417;付ける?】
それはナル=
488;の本心であった。=
この世に運=
629;なんて物は存在しな=
;い、自分で道を見つ=
12369;て進んで行く。
幼い頃から=
361;出したチャクラを持=
;つナルト。
どれだけ罵=
768;を浴びようが、傷付=
;けられようが一切の=
21453;撃はしなかった。
いつかは認=
417;られると信じて。=
「教えてや=
429;うか?人は生まれた=
;時から既に役割が決=
12417;られているんだよz=
90;どうやって生き、そ=
して死ぬ事もな」
【…役割だと?】
「そうだ、=
375;くなる為に努力しよ=
;うが…才能のな=
356;奴は何をしても無理=
;…無駄、無#=
584;だ」
その言葉を =
819;にした途端、ナルト=
;の眼が細まった。
【お前…誰の事を言ってる=
12483;!?】
「さあ、誰=
384;ろうな」
先程までと=
399;逆、言葉よりも先に=
;ナルトの身体が動い=
12383;。
ネジの顔面=
395;力任せの拳を叩き込=
;む。
だが、手首=
392;肘の部分を掴まれて=
;受け止められた。
片方の手を&=
626;し、腕の付け根に突=
;きを見舞う。
痺れにも似=
383;感覚が走り、多少で=
;はあるが腕が鉛のよ=
12358;に重く感じる。
(チッ、拙=
356;!!)
ネジの『柔=
331;』を喰らい、何とか=
;冷静さを取り戻す。=
span>
これは戦闘 =
076;験が豊富なナルトな=
;らではだ。
「お前程の=
455;力者なら才能の有無=
;が分かるだろう!?=
21162;力しても無駄と言{=
58;事が何故分からない=
!?」
【分かって=
383;まるか!!人の一生=
;を…『運命』=
384;なんてたった二文字=
;の言葉で片付けるな=
12483;!!】
腕を引き抜=
365;、ネジの拘束を振り=
;解くと再び顔面に向=
12369;て拳を放った。
咄嗟に顔面=
434;両腕で覆い、衝撃に=
;備える。
だが、ナル=
488;の拳が寸前で止まっ=
;た。
「ぬんッ!A=
281;」
ナルトの右$=
275;が持ち上がり、凄ま=
;じい速度の蹴りがガ=
12521;空きの腹部に減りů=
96;む。
痛みよりも=
808;に圧迫感が襲い、ネ=
;ジの両腕が上がった=
12290;
すると、今=
230;は顔面を思いっ切り=
;殴り倒す。
ネジの上体=
364;仰け反り、後方へ大=
;きく吹き飛ぶ。
「あの突き=
398;スピードでフェイン=
;トかよ…ネジの奴=
289;モロに喰らいやがっ=
;た」
一人ではし=
419;ぐキバが、隣に居る=
;ヒナタに話し掛ける=
12290;
しかし、何=
420;ら様子がおかしい事=
;に気付いた。
「お、おい…顔色悪い=
376;ゃねーか」
「大丈夫…すぐに良=
367;なるから」
口元を手で=
276;さえ、心なしか顔色=
;が青い。
肌が白いだ=
369;に、少しの変化がす=
;ぐに分かる。
(何か嫌な=
104;感がする…頑張って=
289;ナルト君)
胸騒ぎとで=
418;言うのだろうか?=
ヒナタの顔=
363;らは不安気な表情が=
;消えなかった。
腹部を押さ=
360;、口元を拭いながら=
;ネジが立ち上がった=
12290;
「人の一生=
399;『運命』の二文字で=
;片付くんだよ、オレ=
12398;父、『日向ヒザシ{=
03;もそうだった」
ネジの口か=
425;出たその名前、ナル=
;トにも覚えはある。=
span>
ヒアシの双=
376;の弟で、兄同様に強=
;くて優しい立派な忍=
12290;
幼い頃、何=
230;か世話になった。=
【ヒザシの=
458;ッチャンが!?任務=
;の途中で亡くなった=
12392;俺は…!?】
「成る程な=
289;情報操作では『その=
;ような事』になって=
12356;るのか」
ネジの口元=
364;大きく歪む。
【情報…操作?】
「そうだ…しかし、=
362;前が『日向ヒザシ』=
;を知っているとは驚=
12365;だな」
【そんな事=
399;どうでもいい、ヒザ=
;シのオッチャンに何=
12364;あった!?】
「知りたい=
363;?…歪められ=
383;真実と言う奴を…」
だが、ネジ=
399;何も応えない。
それ所か、=
490;ルトに対して掌底を=
;繰り出して来た。
「教えてや=
427;、オレの父…『日向ヒ=
470;シ』は殺されたんだ=
;よ、勿論…任務でな=
367;てなァ!!」
【オッチャ=
531;が殺された!?…一体誰が=
483;!?】
こればかり=
399;驚きを隠せなかった=
;。
『日向ヒザ=
471;』の実力は実兄であ=
;る『日向ヒアシ』と=
27526;ど大差なかったか|=
25;だ。
木ノ葉の里=
398;中でも指折りの実力=
;者、そんな忍を殺せ=
12427;者なんて……
「オレ達=
364;、分家が命を賭して=
;守るべき存在…日向の『宗家』に=
12384;ッ!!」
その瞬間、=
490;ルトの思考が真っ白=
;になり、全身を覆う=
12481;ャクラが弱まったz=
90;
それ程まで=
395;ネジの放った言葉は=
;強烈。
【宗=
8230;家が…?】
ネジの掌底=
434;受け止めていたナル=
;トの腕から力が抜け=
12427;。
それを感じ=
462;ったネジが、懐に潜=
;り込む。
右の肘打ち=
434;繰り出すと同時に左=
;の掌打が『点穴』を=
31361;く。
無防備な状=
907;で喰らい、ナルトの=
;身体が揺らいだ。
追い討ちを=
499;けるべく、水月に掌=
;底を打ち込んでチャ=
12463;ラを放出。
ナルトの臓=
120;が圧迫され、口元か=
;ら一筋の血が滴り落=
12385;る。
普段なら『=
580;拳』で送り込まれた=
;チャクラに自身のチ=
12515;クラを激突させてİ=
56;殺。
だが、今の=
490;ルトには防御の体勢=
;すら維持できない。=
span>
ネジの繰り=
986;す『柔拳』をまとも=
;に喰らった。
「これでも=
498;れんか…ならば、=
462;って置きを見せてや=
;ろう」
地に伏せる=
467;虎の如く、腰を落と=
;して左の掌を爪先に=
28155;えた。
右の掌は天=
398;方を向いている。=
「八卦…ッ!!」
今までとは=
689;違いの踏み込み、ネ=
;ジの『柔拳』が咆え=
12383;。
「ニ掌ッ!=
301;
「四掌ッ!A=
281;」
「八掌ッ!A=
281;!」
「十六掌ッA=
281;!!」
「三十ニ掌=
483;!!!」
ねずみ算式=
395;増えて行くネジの猛=
;打が、ナルトの全身=
12434;打ち貫く。
全ての打突=
364;『点穴』に打ち込ま=
;れ、全身に重りを付=
12369;られたように感じ|=
27;。
『柔拳法奥 =
681; 八卦六十四掌ッ!=
;!』
トドメと言=
431;んばかりにネジが更=
;に繰り出す。
凄まじい拳=
311;が砂塵を舞い上がら=
;せ、ナルトの身体も=
28014;く。
そして、弾=
363;れるようにして吹き=
;飛んだ。
「全身64=
491;の『点穴』を突いた=
;…お前はも=
358;立てもしない、形勢=
;逆転だな」
うつ伏せに=
498;れているナルトを見=
;下ろすネジ。
(身体が…重=
8230;…い)
腕を動かす=
398;も億劫な程、結構な=
;ダメージを受けてい=
12383;。
ネジの言葉=
395;動揺し、全ての攻撃=
;を喰らったのだ。
『九尾』の=
835;癒力を持ってしても=
;、裂傷などの外傷に=
21177;果的なのだが内臓{=
98;治癒は比較的に遅い=
。
よって、『=
580;拳』のダメージを回=
;復するのに多少の時=
38291;が掛かる。
「これで分=
363;っただろ?最初は有=
;利だったお前が…今では無=
096;に倒れている…全て『運=
629;』で決まっていたん=
;だよ。
変えよう=
398;ない力の前に跪き、=
;己の無力を知る…更に言わ=
379;て貰えば、努力すれ=
;ば夢が叶うなんて幻=
24819;に過ぎない」
何が彼を此=
966;まで変えたのだろう=
;。
『希望』や=
302;努力』と言った眼に=
;見えない物を否定し=
12289;有りのままの現実|=
34;見つめる。
ある意味、=
381;れは間違っていない=
;。
人が思う物=
399;それぞれである、だ=
;が…己の考え=
364;全てではないのだ。=
;
「ゴホッ…ゴホゴホ=
483;!!」
急に咳き込=
415;出したヒナタ、口元=
;を押さえている指の=
38291;から真っ赤な鮮血{=
64;流れ落ちた。
「おい!お=
069;、血ィ出てんじゃね=
;ーかよ!!」
落ち着く所=
364;更に咳が激しくなっ=
;て行く。
「お前、ま=
384;試合のダメージが=
…ッ!!」
こんな事に=
394;るならもっと早く医=
;務室に連れて行くべ=
12365;だった。
今さら後悔=
375;ても遅いが、そう思=
;わずにいられない。=
span>
「おい!ヒ=
490;タ!!」
咳が激し過=
366;て呼吸すら満足に出=
;来なくなっている。=
span>
「どうした=
483;!?」
「怪我が完=
835;してねェーんだ、早=
;く医務室に連れて行=
12363;ないと…」
隣に座って=
356;た木ノ葉の中忍も気=
;付いた。
何事かと思=
356;、二人を覗き込む。=
;
「僕が見よ=
358;…血液の色=
363;らして肝臓が損傷し=
;ているね」
背後から声=
364;聞こえ、キバが慌て=
;て振り向いた。
そこには漆(=
658;の暗部装束を纏い、=
;『猫』の面を付けた=
30007;の姿。
「…アンタは?」
「まあ…怪しい者じゃない=
12424;」
それだけ言=
358;と、暗部がヒナタの=
;身体を持ち上げた。=
span>
「案外…軽いな」
「そんな事#=
328;ってる場合じゃねー=
;だろ!!」
「ごめんご=
417;ん、後ろの通路に行=
;こう…此処は狭=
356;」
観客達が騒=
356;でいる中、暗部とキ=
;バが階段を上がる。=
span>
比較的広い$=
890;路に出て、ヒナタを=
;静かに降ろす。
そして、服=
398;上から腹部に手を添=
;えた。
「おい!何=
377;る気だ!!」
「大丈夫、=
693;は医者だから…」
暗部の掌に=
481;ャクラが収束され、=
;ヒナタの患部に少し=
12378;つ送り込む。
すると徐々=
395;だが、呼吸が整えら=
;れて行く。
(さすが暗%=
096;だぜ)
医療忍術を=
021;めて眼にしたキバの=
;本心。
土気色だっ=
383;ヒナタの顔色が見る=
;見る内に生気を帯び=
12427;。
「犬塚キバ=
531;…この娘を=
307;務室に連れてってく=
;れるかい?」
「何でオレ=
398;名前を…っと、わ=
363;ったすぐに行って来=
;るッ!!」
ヒナタを背$=
000;うと医務室に向かっ=
;て一目散に駆けた。=
span>
素人から見=
390;もヒナタの容態は良=
;い、多少荒くしても=
22823;丈夫だろう。
【ゼェ…ゼェ…ゼェ…】
会場の中央=
391;は、生まれ落ちたば=
;かりの小鹿のように=
31435;ち上がろうとして{=
56;た。
『点穴』を=
361;かれ、チャクラの流=
;れを狂わされたせい=
12363;身体機能が著しくË=
02;下している。
「ほう…まだ立ち上がるか=
12301;
【…宗家が分家を…ヒザシの=
458;ッチャンを殺したな=
;んて嘘だッ!!】
ネジが静か=
395;呟き、『血継限界』=
;を解除した。
その代わり=
289;凍て付くような視線=
;でナルトを射抜く。=
span>
「日向の憎=
375;みの運命を―」
【憎しみの…運命?】
足元をふら=
184;かせながらも聞き返=
;す。
「日向宗家=
395;は代々伝わる秘伝忍=
;術がある…それが『=
610;印術』」
【呪印…術?】
ナルトの記=
014;が確かならヒアシか=
;ら『呪印術』の話は=
32862;いた事がない。
日向の一族=
376;ゃないから当然だが=
;、何故そんな術が必=
35201;なのか分からなか{=
87;た。
「その呪い=
398;印は『籠の中の鳥』=
;を意味し、それは
両手を後ろ=
395;回し、額当てを静か=
;に解く。
そして、隠=
373;れていた額には異様=
;な術式が描かれて
「…四歳のある日、オ=
12524;はその『呪印術』{=
95;よりこの忌まわしい=
印を額に宿した…その日は=
305;別な行事があった。=
;
長年、木=
494;葉と争っていた『雲=
;の国』の忍頭が同盟=
26465;約の締結の為、来š=
70;したんだよ」
ネジの言葉=
434;聞き、ナルトの脳裏=
;に幼き日の自分の姿=
12364;浮かんだ。
暗く荒んだ=
524;をして、血に塗れた=
;クナイを持っている=
12290;
「しかし、=
408;ノ葉の上忍から下忍=
;に至るまで…誰もが参=
152;したセレモニーに出=
;席していない一族が=
12354;った。
それが日=
521;一族!!その日は宗=
;家の嫡子が三歳にな=
12427;待望の一日…ヒナタ様=
398;三つの誕生日だッ!=
;!」
頭の芯から%=
389;痛が響き、ナルトの=
;表情が歪む。
自分はその=
085;を知っている…うろ覚え=
384;が暗部としての任務=
;を受けた日と良く似=
12390;いる。
「オレの父=
289;『日向ヒザシ』とあ=
;そこにいるヒナタ様=
12398;父…『日向ヒ=
450;シ』様は双子だった=
;。
しかし、=
498;ナタ様の父…ヒアシさ=
414;はこの世に先に生ま=
;れた長男…『宗家』=
398;者。
そして…次男であ=
427;オレの父は『分家』=
;の者…双子故、=
987;まれた時刻は一緒だ=
;ったがな」
ネジの視線=
399;何処か遠い所を見て=
;いた。
懐かしく、=
381;して…悲しそう=
394;表情で。
木ノ葉の大$=
890;りが賑わう中、日向=
;家の屋敷には一族全=
21729;が集まっていた。
「ヒナタ様=
418;、もう三つに…おめでと=
358;ございます」
「ああ…ありがとう」
笑顔で祝辞=
434;述べるヒザシ、それ=
;を同じ笑顔で受け取=
12427;ヒアシ。
双方の側に=
399;『ヒナタ』と『ネジ=
;』の姿もある。
「どうした=
498;ナタ?何か気になる=
;のか?」
キョロキョ=
525;と忙しないヒナタの=
;頭に手を乗せ、優し=
12367;撫でた。
「人が沢山#=
211;えて驚いているので=
;しょう」
「ふむ、人#=
211;知りが激しいからな=
;」
大人同士で=
381;んな事を言っている=
;が、ヒナタが気にし=
12390;いたのは眼の前にì=
21;る少年。
子供にして=
399;凛とした風貌でネジ=
;もまたヒナタを見つ=
12417;ていた。
(可愛い子=
391;すね、父上…)
名前と似て=
289;雛鳥のようなヒナタ=
;に言い様のない保護=
27442;がそそられる。
「ネジ、今=
085;はお前にとっても特=
;別な日だ」
「特別な…日?」
「そう…お前は強い子だ、=
25105;慢できるな?」
「はい、父=
978;」
何の事を言=
387;ているか分からない=
;が、ネジは返事を返=
12377;。
そして、ヒ=
450;シが一歩出た。
「…では、ネジを預か=
12427;ぞ…ヒザシ」
「…=
230;ハイ、兄上」
この時、双=
041;が悲しげな表情をし=
;ていた事をネジは気=
20184;かなかった。
これから起=
371;る事を知っている為=
;だ。
「…『宗家』の嫡子が=
32946;ち、三つになったą=
78;…オレは『=
610;印』を刻まれ『籠の=
;中の鳥』となった」=
span>
そこまで言=
358;と、ネジの瞳が鋭く=
;なる。
「日向の『=
998;家』になッ!!」=
不快感を露=
395;して、吐き捨てるよ=
;うにして叫ぶ。
「この額の=
360;は飾りじゃない。『=
;分家』の者達が『宗=
23478;』の修行を見てい|=
27;時にそれは起こった=
」
それは思い=
986;したくもない、忌々=
;しい出来事。
未だに夢に=
986;てくる程、印象的で=
;あった。
『良いか、=
493;ジ…あの『宗=
478;』のヒナタ様…お前はあ=
398;方をお守りして日向=
;の血を守るのだ』
『呪印』が%=
389;く痛むが、少しでも=
;強くなろうと『宗家=
12303;の動きを見ているz=
90;
道場には他=
395;も『分家』と呼ばれ=
;る者達が集まってい=
12383;。
酷く真剣な"=
920;情で一挙一動を凝視=
;。
道場の中央=
391;はヒアシがヒナタに=
;指導しており、必死=
12395;頑張っている。
その時、予=
819;外の出来事が起きた=
;。
『宗家があ=
427;せいで我ら分家が=
…ッ!!』
殺意を隠そ=
358;ともせず、分家の一=
;人がヒナタに襲い掛=
12363;った。
突然の事に'=
514;き、ヒナタの足が竦=
;む。
「この…うつけ者がッ!!=
12301;
愛娘を守る=
409;く、悠然と立ち塞が=
;るヒアシ。
『白眼』を=
330;動させ、殺意を込め=
;て睨み付ける。
「ふんッ!A=
281;」
次いで、胸=
398;前で印を結んだ。=
『…ッ…=
12484;ッ!!』
途端、頭を=
001;手で押さえて苦しみ=
;悶え始めた。
奇声を発し=
289;のたうち回る。
「父上…まさか、この印は=
span>…」
「心配する=
394;…お前は何=
418;考えなくて良い」=
幼いとは言=
360;、自身の額に刻まれ=
;た印の意味が分かっ=
12383;。
この『呪印=
303;は枷なのだ。
『宗家』に$=
870;らえば命がないと言=
;う…
「この『呪=
360;』は、言わば『宗家=
;』が『分家』に与え=
12427;『死』と言う絶対į=
40;恐怖…ッ!!
宗家が結=
406;『秘印』は分家の者=
;の脳神経を簡単に破=
22730;する…無論、殺=
377;事すら容易だ。
そして、=
371;の『呪印』は死んだ=
;時のみ消えてくれる=
span>…『白眼』=
398;能力を封印してな」=
;
ネジの言葉=
395;得も知れぬ重みが感=
;じられた。
宗家の気紛=
428;でも殺す事が出来る=
;のだ。
それがどれ=
384;け怖い事か、それだ=
;け辛い事か…言いたい=
107;も言えず、不満を溜=
;めるしかない。
「日向家は=
368;も優秀な『血継限界=
;』を持つ一族だ…その特異!=
021;力の秘密を狙う者は=
;後を断たない。
つまり、=
371;の『呪印』は宗家を=
;守る為にのみ分家は=
29983;かされ。逆らう事|=
18;決して許されず…
日向の『=
333;眼』と言う『血継限=
;界』を永劫守る為に=
20316;られた効率の良い|=
71;ステムなんだ」
重苦しく言!=
865;を吐き出し、ネジの=
;口元が歪む。
明らかに嘲=
505;を含んだ笑み、それ=
;は自分に対してのモ=
12494;なのか?
「そして、=
354;の事件が起きた…オレの父#=
242;は宗家に殺されたん=
;だ」
殺された―その一言=
364;ナルトに重く圧し掛=
;かる。
自分の存在=
434;認めてくれ、優しく=
;頭を撫でてくれた。=
span>
実の娘であ=
427;ヒナタやハナビとも=
;分け隔てなく育てて=
12367;れた。
一生を賭し=
390;も返し切れない恩が=
;ある。
そんなヒア=
471;が双子の弟のヒザシ=
;を―。
【ヒナタの#=
477;生日…9年前…雲の国の=
525;頭…俺はそれ=
434;…】
段々と頭痛=
364;酷くなり、顔を苦痛=
;で歪ませる。
ナルトは何=
363;を思い出そうとして=
;いた。
暗部として=
021;めて受けた任務。=
誘拐された=
188;いヒナタ。
一瞬の躊躇=
418;なく人を殺した事。=
;
そして、里=
398;上層部が何やら話し=
;ていた事。
「暗部のオ=
483;サン、ヒナタは安静=
;にしてれば大丈夫だ=
12387;てよ」
「そうか、=
381;れは良かった」
「でも残念=
384;よなァ…試合が見=
428;ないなんてよ」
「その心配=
399;いらない。君も試合=
;観戦が出来なくなる=
12363;らね」
「へ?」
キバが間の=
244;けた声を出した瞬間=
;、暗部の掌が腹部に=
28155;えられていた。
そして、膨=
823;なチャクラを送り込=
;まれ胃に強い衝撃を=
21936;らう。
呻き声を出=
377;間もなく、キバの意=
;識は深い海へと沈ん=
12391;行く。
気絶したの=
434;確認すると、小型の=
;通信機を取り出した=
12290;
「重要人物=
398;一人が医務室に居る=
;…騒動に紛=
428;て拉致して下さい」=
;
素顔を覆っ=
390;いる仮面を少しだけ=
;外し、中央を見下ろ=
12377;。
「ナルト君=
289;まさかこのまま終わ=
;るなんて無いよね?=
12301;
主である大"=
503;丸のお気に入り、そ=
;の実力を見定めよう=
12392;画策。
新たな情報=
434;書き込む為に、『認=
;識札』を露にした。=
span>