MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899AF5/65.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii" 『桃地再不斬』と = 302;白』

『桃地再= 981;斬』と『白』

かつて下忍 = 398;任務で波の国へ足を= ;運んだ時、二人に出&#= 20250;った。

限りない野= 395;と強さを求める男、= ;その男に付き添う白&#= 12367;儚き少年。

木ノ葉の里 = 391;『狐の暗部』に挑む= ;が、敢え無く敗北を&#= 21931;した。

そこで『狐 = 398;暗部』は言った。=

【俺の元で= 685;け】

大切な人を= 432;ると言う自分と同 = 376;気持ちを持った二人= ;を死なせたくなかっ&#= 12383;からだ。

一悶着あっ = 383;が特に問題もなく、= ;話は纏まった。

そして、堤&= 450;が決壊したが如く繰= ;り出す『白』の契約&#= 26465;件。

白く儚い少= 180;の意外な一面を垣間= ;見た『狐の暗部』は&#= 19981;意に覚えのあるチ}= 15;クラを感じた。

木ノ葉の里 = 398;内部で蠢く邪悪な影= ;。

ゆっくりだ = 364;、確実に崩壊が進ん= ;でいる事をまだ誰も知ら = 394;い。

ッ!!」

【このチャ = 463;ラはッ!?】

木ノ葉の里 = 398;中央から感じる人並= ;みならぬチャクラ。

ナルト程で = 399;ないが、かなりの大= ;きさであった。

「おい、狐今のチャ = 463;ラは何だ?」

【俺の知り= 512;いのモノに間違いな= ;いそれにし = 390;も、方角からして木= ;ノ葉病院だと?】

再不斬の問 = 356;に答えるが、ナルト= ;も少し半信半疑なよ&#= 12358;だ。

【だが、こ = 398;チャクラは
己を実の息= 376;のように可愛がって= ;くれた名家の当主が&#= 25918;つチャクラ。

常に穏やか = 394;笑みを絶やさない。= ;

そんな優し = 373;溢れるチャクラが、= ;今では明らかに攻撃&#= 30340;なモノに変わって{= 56;る。

【誰かがオ = 483;チャンの逆鱗に触れ= ;たかただ事じ = 419;ない】

「おい、ど = 358;した?」

【悪いが早$= 895;手を借りるぞ着いて来 = 356;ッ!!】

二人の返事 = 418;待たず、チャクラを= ;感じた方角へ駆ける&#= 12290;

状況がまだ'= 154;み込めていないが、= ;ナルトの様子がおか&#= 12375;い。

再不斬と白 = 398;二人は見合わせ、無= ;言で頷くと後を追っ&#= 12390;行った。

木ノ葉の住= 621;区へ続く林の中、一= ;人の少女が必死に走&#= 12387;ていた。

涙を浮かべ = 289;表情は恐怖で彩られ= ;ている。

「い、嫌ッ誰か、助 = 369;てッ!!」

慌てて逃げ= 986;した為、少女は裸足= ;であった。

泥で汚れよ = 358;が、枝や石で足の裏= ;が傷付こうが構わな&#= 12356;。

何度も後ろ = 434;振り返りながら、長= ;い髪を振り乱す。

「死にたく = 394;い私はまだ = 289;死にたくないッ!!= ;」

見えない何 = 363;に怯えている。

荒い呼吸を = 368;り返し、心臓が悲鳴= ;を上げても走るのを&#= 27490;めない。

「もう少し後少しで= 154;が居る場所に……ッᦀ= 1;!」

居住区まで= 460;僅かと言った所で、= ;少女は石に躓いた。

バランスを= 849;し、そのまま勢い良= ;く転がった。

「立って走らなき = 419;……

地面に手を= 361;き、再び走り出そう= ;と立ち上がった瞬間&#= 12289;足首に鋭い激痛がŪ= 08;り抜けた。

咄嗟に足首 = 434;押さえてしゃがむ。= ;

それでも走 = 426;続けようとする少女= ;の眼前に二つの影が&#= 33310;い降りた。

「『キン・ = 484;チ』だな大蛇丸様 = 398;命にてお前を『音』= ;へ連れ戻す」

「大人しく = 377;れば危害は加えん」= ;

カブトの放 = 387;た音隠れの中忍が、= ;少女キンを拘= 463;しようと近付く。=

「嘘だッどっち道 = 289;殺す癖にッ!!」=

恐怖心を必= 515;に殺し、髪に忍ばせ= ;てあった隠し千本を&#= 25237;げ付けた。

音隠れの中= 525;に向けて飛んで行く= ;千本。

だが、それ = 399;いとも簡単に受け止= ;められた。

「下忍如き = 398;手裏剣術が中忍に通= ;用する筈があるまい&#= 12301;

指の間に挟 = 435;で受けた千本を地面= ;へ落とす。

「余り事を!= 618;立てたくなかったが= ;仕方がな = 356;」

もう一人の= 013;忍が口を開く。

「大蛇丸様 = 399;こうも仰っていた= 心の臓さ = 360;動いていれば手足が= ;なくとも構わない、&#= 12392;な」

「スリーマ = 531;セルを組んでいた残= ;りの二人は既に回収&#= 28168;み後はお前 = 384;けだ」

そう言って = 289;それぞれは片手にク= ;ナイを持つ。

キンは恐怖 = 391;顔を引き攣らし、頬= ;を涙で濡らす。

足首を捻っ = 383;為、逃げる事さえ出= ;来ない。

(もう&#= 12513;……

眼をギュッ = 392;閉じて己の運命に身= ;を任せた。

音隠れの中= 525;は口元を歪ませ、ク= ;ナイを振り下ろす。

その時、複= 968;の風切り音が響いた= ;。

「チィ!! = 301;

咄嗟に跳び$= 864;く音隠れの中忍。=

次いで、三 = 388;の人影が現れた。=

…= 230;…大丈夫か?】

背後で座り$= 796;んでいるキンに向け= ;て言い放つ。

ぶっきら棒 = 394;口調だが、何処か優= ;しさが感じられた。

……ッ!!」

キンは大粒 = 398;涙を零し、何か口に= ;出そうとするが余り&#= 12398;緊張で声帯が麻痺{= 75;てしまったようだ。=

眼の前にい = 427;『狐の暗部』の背中= ;に抱き着いた。

暗部装束を = 462;ュッと握り締め、凍= ;傷に掛かったかのよ&#= 12358;に身体を震わす。

よほど怖か = 387;たのだろう。

キンは暗部#= 013;束を離そうとしない= ;。

「くッ木ノ葉の暗部か

「見られた = 363;らには始末するッ!= ;!」

再びクナイ = 434;構えるとナルト達に= ;向けて駆ける。

ナルトは前 = 395;出ようとするが、キ= ;ンに引っ張られて身&#= 21205;きが取れない。

「テメェの= 455;力の程度を考えてモ= ;ノを言え殺るぞ、= 333;ッ!!」

「はい、再= 981;斬さん」

迎え撃つべ = 367;、飛び出す二人。=

再不斬は首= 999;り包丁、白は千本を= ;手に持つ。

「数の上で = 399;此方が不利ならば早 = 293;に仕留めるッ!!」= ;

音隠れの中= 525;が再不斬に向けてク= ;ナイを投げた。

さすがに中= 525;だけあって、手裏剣= ;術はかなりのモノ。

だが、相手 = 364;悪かった。

首切り包丁 = 434;盾代わりにして防ぎ= ;、瞬時に懐へ入り込&#= 12416;。

「誰が誰を仕留める = 387;て言ったァ!!」=

霧隠れの里 = 391;上忍にまで上り詰め= ;、カカシと互角以上&#= 12395;渡り合った再不斬z= 90;

たかが中忍= 914;きで務まる相手では= ;ない。

首切り包丁 = 434;上段に構え、腕力と= ;重量で勢い良く振り&#= 19979;ろし……一࠳= 2;両断。

辺りに鮮血 = 434;跳び散らしながら、= ;音隠れの中忍は絶命&#= 12375;た。

「チッ撤退するッ!!」

仲間である= 255;割れが戦闘不能にな= ;り、形成不利になっ&#= 12383;音隠れの中忍。

撤退しよう = 392;木の枝に跳び移ろう= ;とした瞬間、白の回&#= 12375;蹴りが襲い掛かっ{= 83;。

「ぐッ!! = 301;

ダメージを= 368;小限に抑える為に両= ;腕で防御。

それでも衝= 731;は内臓へ損傷を負わ= ;せるが、動けない程&#= 12391;はない。

「逃がしま = 379;んッ!!」

白の凄まじ = 356;連続体術を防ぐので= ;精一杯の音隠れの中&#= 24525;。

正拳・肘打 = 539;裏拳は勿論の事、更= ;に蹴り技まで繰り出&#= 12377;。

それに加え = 390;白の身のこなしは中= ;忍を凌駕している。

「ガキが図に乗る = 394;ッ!!」

片手に持っ = 383;クナイを突き出すが= ;、白の千本で受け止&#= 12417;られた。

「図になん = 390;乗っていません僕は至っ = 390;真剣ですッ!!」=

言うや否や = 289;片手で印を結び始め= ;た。

「なッ片手の印だと!?&#= 12301;

音隠れの中= 525;が驚愕の表情を浮か= ;べている中、白は片&#= 36275;を地面に叩き付け|= 27;。

『秘術 千= 578;水翔ッ!!』

術の発動と= 849;に、地面から無数の= ;千本が飛び出して音&#= 38560;れの中忍の身体をŨ= 11;く。

白が受け継 = 356;だ『血継限界』が地= ;面の中にある水分を&#= 20957;固。

敵と見定め = 383;相手を串刺しにする= ;。

「アナタで = 399;僕を倒せません」=

今の戦いを#= 211;る限り、白の実力は= ;既に中忍以上。

サスケと合&= 291;見えたらどうなるだ= ;ろうか?

【木ノ葉病&= 498;へ向かう途中で音隠= ;れの忍と交戦すると&#= 12399;な】

未だに暗部#= 013;束にしがみついてい= ;るキンを見て、静か&#= 12395;呟く。

死の森で瀕= 515;の重傷を負わせた事= ;もあるが、『狐』の&#= 38754;で顔を隠している{= 98;で大丈夫だろう。<= span lang=3DEN-US>

キンはしゃ = 367;り上げ、少しも泣き= ;止まない。

で、その小娘はど&#= 12358;すんだ?」

首切り包丁 = 395;付着した血を拭い、= ;再不斬がナルトに問&#= 12358;。

【ここに置 = 356;て行く訳にもいかん= ;だろうお前に危= 475;を加える奴はもう居= ;ない】

幼子をあや = 377;様に背中を優しく叩= ;く。

髪の長さが$= 523;長と同じ位な為、ナ= ;ルトは髪に触れる形&#= 12395;なる。

しかし、キ = 531;は一向に離さない。= ;

それ所か更 = 395;ギュッと握り締めた= ;。

【取り合え = 378;連れて行く少し眠っ = 390;てくれ】

胸の前で印 = 434;結ぶナルト。

『幻術 春= 496;香』

キンの身体 = 434;甘い香りが包み込み= ;、深い眠りへと誘う&#= 12290;

そして、結= 083;な身長差だったがナ= ;ルトはキンを背負っ&#= 12383;。

【始末はイ = 499;キに任せれば良いか= ;】

そう呟くと = 289;三つの影が闇へと溶= ;けた。

その頃、『 = 356;のパパ』は二人の容= ;態を見ていた。

「応急処置 = 399;済ませたが、2・3= ;日は安静にしないと……

職業柄、様 = 293;な薬草を調合して薬= ;を作り出せる山中家&#= 24403;主。

更には医療= 525;術まで多少は扱える= ;。

全ては愛す = 427;娘の為に。

「む&#= 8230;この気配はナルト&#= 21531;?」

不意に感じ = 383;覚えのある気配。=

凄まじい速= 230;で此方に近付いて来= ;る。

時間にして= 968;秒、木ノ葉病院の屋= ;上に新たな三つの影&#= 12364;現れた。

【シカマルそれにい = 398;ッ!?】

そして、仰= 521;けに倒れている二人= ;の姿を見て叫んだ。

外傷は見ら = 428;ないが、ボロボロで= ;あった。

【オッチャ = 531;何があっ = 383;ッ!?】

慌てふため = 367;ナルト、その様子を= ;見て驚きを隠せない&#= 20877;不斬と白。

(狐の野郎 = 364;ここまで取り乱すと= ;はな
(この二人 = 418;ナルト君が守りたい= ;人達なんですね)

医療忍術で = 398;応急処置が終わり、= ;立ち上がってナルト&#= 36948;の方を向いた。

普段のよう = 394;柔和な表情が消えて= ;いる。

「私も詳し = 367;は知らないがいのとシ = 459;マル君が襲われてい= ;た」

【襲われて一体何で = 483;!?】

「この二人 = 394;ら何か知っているか= ;もしれない今は安静 = 395;するしかないけどね= ;」

【オッチャ = 531;誰が二人 = 434;こんな目に遭わせた= ;……

ナルトの声 = 364;妙に冷静さを帯びて= ;いる。

いや、冷静 = 395;なったのではなく= 怒りを通 = 426;越してしまったのだ= ;。

「額当ては&= 291;違いなく『』の印が= 051;まれていたその者の= 517;は『薬師カブト』」= ;

なッ!!】=

眼が大きく#= 211;開かれ、ギリギリと= ;奥歯を噛み締める。

例えようの = 394;い怒りと殺意が膨れ= ;上がり、握り締めた&#= 25331;から血が滴り落ち{= 83;。

心なしか、 = 972;負っているキンの身= ;体も微かに震えてい&#= 12427;ようだ。

【中忍選抜#= 430;験の時、違和感を感= ;じたがさっさと= 578;しておけば良かった= ;】

「落ち着き = 394;さい、ナルト君今は二人 = 398;治療が先決だ」

山中家当主 = 399;怒りに震えるナルト= ;の肩に手を置き、優&#= 12375;く諭す。

一方、再不= 028;と白の二人は

(コイツに = 399;強さの上限がねェの= ;か!?)

(ナルト君君って人 = 399;
深呼吸を繰 = 426;返し、ようやく落ち= ;着きを取り戻したナ&#= 12523;ト。

「所でナル = 488;君、後ろの方達はど= ;なたかね?」

【ん&#= 8230;ああ、今日付けで&#= 20474;の部隊で働く事に{= 94;った】

「桃地再不= 028;だ」

「白と申し = 414;す」

再不斬は相= 793;わらず無愛想に、白= ;は礼儀正しく自己紹&#= 20171;。

「ナルト君 = 289;私はこれから三代目= ;の所へ報告に行く
二人を頼 = 435;で良いかね?」

【別に構わ = 394;いジッチャ = 531;の所に行くなら後ろ= ;の二人も連れて行っ&#= 12390;くれ】

「理由を聞 = 356;ても良いかい?」=

【今日付け = 392;は言ったが、ジッチ= ;ャンにはまだ言って&#= 12356;ないついでに= 474;の家も教えてやって= ;欲しい】

「分かったそう言う= 107;なら納得だ。再不斬= ;君と白君と言ったね私の後に= 528;いて来てくれるかい= ;」

山中家当主 = 399;二人をナルトに託し= ;、再不斬と白を連れ&#= 12390;姿を消した。

本来なら自= 998;が娘を運んでやりた= ;いが、事が事だけに&#= 19977;代目火影に報告し{= 94;いと行けない。

それとナル = 488;君なら大丈夫と、深= ;く信頼しているから&#= 12384;。

一人残され = 383;ナルトは二人を運ぶ= ;為に印を結ぶ。

『忍法 影= 998;身の術ッ!!』

ボンッと白= 017;が舞い上がると同時= ;に、もう一人のナル&#= 12488;が現れた。

【いのは俺 = 364;運ぶお前はシ = 459;マルを頼む】

影分身は無#= 328;で頷き、シカマルを= ;背負う。

そして、病= 460;へ向かう為に階段を= ;降りて行った。

【俺も多少 = 398;医療忍術はチャクラ = 364;尽きるまでやってや= ;る】

それが守れ = 394;かった二人への償い= ;。

シカマルが = 862;いたら激怒して殴る= ;かもしれない。

何故なら、= 444;は親友の背中を守り= ;たいと願っていたか&#= 12425;だ。

中忍選抜第A= 299;試験本選まで後僅か= ;……

 

昨日の騒= 205;から一夜が空け、陽= ;の光がカーテン越し&#= 12395;差し込む。

木ノ葉病院 = 398;一室にて、金色の髪= ;を持つ少女が、目を&#= 35226;ました。

薄っすらと= 524;を明けて、ハッキリ= ;としていない視界に&#= 33258;身と良く似た金色{= 98;髪が映る。

(あれ?ナルト、 = 424;ね?)

良く見知っ = 383;少年が備え付けられ= ;ているイスに腰を掛&#= 12369;て、イビキを掻い{= 90;いた。

暗部装束を$= 523;に纏っているが、面= ;は付けていない。

額当ても外 = 373;れており、幾分か大= ;人びて見える。

(やっぱり = 490;ルトって良い男よね= ;~)

さすがは自= 998;が惚れただけはある= ;。

彼の魅力に= 671;付いている者は殆ど= ;いない。

自分だけの= 305;権と考えても良い。= ;

自然と頬が = 233;んでしまう。

幸せ一杯の= 671;分だが、不意に昨夜= ;の出来事が脳裏に浮&#= 12363;んだ。

「痛ッ!! = 301;

勢い良く起 = 365;上がり、その際に足= ;首から軽い痛みが走&#= 12427;。

外傷はない = 364;、何か違和感を感じ= ;た。

「夢じゃないわよ = 397;?」

自分が全力 = 434;出しても決して埋ま= ;らない実力の差。

父との修行 = 392;は違い、生死を賭し= ;た実戦。

覆せない現= 455;を思い出したいのは= ;、一気に眼が覚めた&#= 12290;

「そうだッ = 289;シカマルは!?」=

左を振り向 = 365;、視線の先には盛大= ;にイビキを掻いてい&#= 12427;幼馴染。

全身が包帯 = 391;覆われているが、傷= ;は殆ど塞がっている&#= 12424;うだ。

「私が気絶 = 375;てからどうなったん= ;だろう?」

腱を断ち切 = 425;れた激痛によって、= ;脳が神経の刺激を遮&#= 26029;。

自己防衛本!= 021;が意識を手放した。= ;

「手も足も= 986;なかった情けない = 431;~」

口調は軽い = 364;、心に受けたダメー= ;ジは重い。

いのが自己= 244;悪に陥っている中、= ;ナルトが眼を覚ます&#= 12290;

【起きたか = 289;いの】

ナルトはい = 398;と違って寝起きでも= ;眼が冴えていた。

職業柄、深 = 356;眠りには付かない。= ;

「あ、ごめ = 435;起こしち = 419;った?」

【いや、そ = 435;な事はない】

イスに正し = 367;腰を掛け、首の間接= ;を鳴らすナルト。

いのも負け = 376;と背伸び。

「ずっと見 = 390;てくれたの?」

【ああ、二= 154;の傷を治療していた= ;】

「じゃあ、= 169;とシカマルを助けて= ;くれたのはナルト? = 301;

【違う、オ = 483;チャンだ】

「パパが?」

意識を失っ = 390;いて、良く覚えてい= ;ないが確かに温 = 363;い感じがした。

それに自分 = 398;父親が持つ強さを思= ;えば、『薬師カブト&#= 12303;であろうとも問題{= 91;はない。

【オッチャ = 531;が応急処置を施し、= ;慣れない『掌仙術』&#= 12391;治療を続けた】

「もしかし = 390;一晩中!A= 311;」

【『掌仙術 = 303;なんぞ滅多に使わな= ;いからな】

「そう言う= 107;を言ってんじゃない= ;わよ!!そんなにチ&#= 12515;クラを使ってナル|= 88;は大丈夫なの!?」=

【あ、ああ
特に問題 = 399;ないが
「ふぅ良かった~」

いのが大袈#= 039;に溜息を吐く。

一方、ナル = 488;は何が良かったのか= ;理解できていない。

優しさや愛= 773;と言った物にはとこ= ;とん不器用なのだ。

【そう言え = 400;もうそろ = 381;ろ昼食の時間だと言= ;っていた】

「げッ、も = 358;そんな時間なの?= と、あれ
アンタの= 475;調変わってない?」= ;

【いつまで = 418;『落ちこぼれ』を演= ;じている訳には行か&#= 12394;いからな少しずつ!= 258;分を出す】

その言葉を = 862;いて、いのは驚いた= ;。

今まで何が= 309;でも自分の素性を隠= ;していたナルト。

それなのに!= 258;分から一歩を踏み出= ;した。

「そっかナルトも&= 929;張ってるんだ」

【べ、別に = 381;んなんじゃないえと、シ = 459;マルが起きるまでま= ;だ時間があるからち&#= 12423;っと出掛けてくる{= 05;

「へ~何処"= 892;くの?」

【ヒナタの= 152;だしばらく= 250;っていなかったから= ;な】

照れ隠しの = 388;もりか、それだけ言= ;うとそそくさと病室&#= 12434;出て行った。

ったく、素直じゃ&#= 12394;いわね~」

そんな言葉 = 392;裏腹に、いのは嬉し= ;そうだった。

対して、未 = 384;眠り続けているシカ= ;マルは大きな寝返り&#= 12434;打っていた。

所変わって = 289;ここは個人のプライ= ;バシーが守られる病&#= 23460;。

その名の通 = 426;、個室である。

不意に病室 = 398;ドアがテンポよくノ= ;ックされた。

「は&#= 8230;はい」

見た感じ、 = 363;なり豪勢な部屋であ= ;った。

床が大理石 = 289;天井にはシャンデリ= ;アとは行かないが
それなり = 395;環境が整っている。= ;

中央のベッ = 489;には艶やかな黒髪、= ;透き通るような肌を&#= 25345;つ少女が居た。

木ノ葉一の= 517;家にして、唯一の跡= ;取り。

名を『日向 = 498;ナタ』

控えめな性= 684;が目立つ、可愛らし= ;い女の子。

「食事の時&= 291;ですよ~」

トレイを片= 163;に純白な白衣を纏っ= ;た看護婦が入って来&#= 12383;。

年齢は十代= 460;半結構な美= 154;で大らかな性格。=

入院してい = 427;ヒナタを担当してい= ;る。

「ありがと = 358;ございま = 377;」

「良いのよ = 289;別に~ヒナタちゃん= ;とお話するの楽しい&#= 12375;」

だいぶ身体 = 418;良くなったのか、ヒ= ;ナタはゆっくりと自&#= 21147;で身体を起こす。

そして、看#= 703;婦がベットの上でも= ;食事が食べれるよう&#= 12395;簡易机を用意。

その上に食= 107;が乗せられて行く。= ;

「お姉さん = 289;今日もたくさん持っ= ;て来ちゃった」

言葉通り、= 777;易机の上には幾つも= ;のお皿が姿を現して&#= 12356;た。

だが、ヒナ = 479;は別に驚いた様子は= ;ない。

「い、頂き = 414;す」

行儀よく手 = 434;合わせ、お茶碗を左= ;手にお箸を右手に持&#= 12388;。

そして、ゆ = 387;くりと食べ始めた。= ;

「いつ見て = 418;良い食べっぷりよね= ;~」

ヒナタが箸 = 434;口に運んで行く様子= ;を、看護婦は微笑を&#= 28014;かべて見ていた。

実はヒナタ = 395;は秘密が一つ。

同年代に比 = 409;て小柄な身体だが、= ;かなりの量の食事を&#= 24179;らげる。

箸の動きは = 422;っくりだが、確実に= ;お皿の上の物が消え&#= 12390;行く。

「それなの = 395;ヒナタちゃんて太ら= ;ないんだから」

看護婦はと = 390;も羨ましそうだ。=

女性にとっ = 390;食べても太らない体= ;質は羨望の的。

黙々と、だ = 364;嬉しそうに食べてい= ;る少女を見ながら看&#= 35703;婦は考えていた。

(今日はど = 435;な話題でヒナタちゃ= ;んをからかおうかな&#= 65374;)

人知れず、 = 498;ナタに危険が近寄っ= ;ていた。

全ての食事 = 434;平らげ、行儀よく手= ;を合わせるヒナタ。

「ご馳走様 = 391;した」

「いえ、お= 895;末様です」

看護婦もい = 381;いそと食器を片付け= ;て行く。

この程度に= 178;間を掛けていれば、= ;ヒナタをからかう楽&#= 12375;みが減ってしまうz= 90;

言っておく = 364;、ヒナタを困らすの= ;が面白いのではない&#= 12290;

色々な質問 = 434;投げ掛け、頬を薄っ= ;すらと桃色に染める&#= 27096;がとてつもなく可ø= 59;い。

結果的にそ = 428;がヒナタを困らす事= ;になっているが……

「ねェ、ヒ = 490;タちゃん?」

「はい」

「好きな子 = 392;か居るの? = 301;

…= 230;…ッ」

途端にヒナ = 479;は頬を染めた。

純白な肌だ = 369;に照れた時はハッキ= ;リと分かる。

「あらあら= 487;愛いわね~もしかし= ;て同級生?」



僅かに頷く = 290;

「告白はし = 383;の?」

ッ!!」

勢い良く首 = 434;横に振る。

「ヒナタち = 419;ん可愛いから大丈夫= ;だと思うけどな~」

あう」

頬だけでな = 367;、肩口まで真っ赤だ= ;。

短めの前髪 = 364;目元を隠している。= ;

「もっと自= 449;を持って良いのに、= ;どんな男の子でもイ&#= 12481;コロよ?」

「イチコロ
ですか? = 301;

脈あり、と= 475;護婦は内心で微笑む= ;。

眼の前の少= 899;は自分の魅力に気付= ;いていないのだ。

それに気付 = 365;、更に己を磨けばど= ;れだけ美しくなるか&#= 65311;

今のままで = 399;無理だろう。

何故ならば = 289;自信が無いからだ。= ;

「そッ!思 = 356;切って自分の思いの= ;丈を打ち明けるとか」

「自分の思 = 356;の丈を
冗談めいて#= 328;って見たのだが、ヒ= ;ナタは俯いてしまっ&#= 12383;。

何か思い悩 = 435;でいるようだ。

(な、何と = 363;話題を変えないと)= ;

その様子を#= 211;ていた看護婦は頭脳= ;を高速回転させる。

部屋中を見= 193;して、話題を変える= ;為の材料を探す。

視線が一巡 = 375;た所である物を見つ= ;けた。

「そ、そう = 384;ヒナタちゃん!!」= ;

「はい?」


「ご飯も食 = 409;終わったし、身体拭= ;こっか?」

看護婦の提= 696;に、ヒナタは嬉しそ= ;うにはにかむ。

年頃の女の= 376;だけあって、常に清= ;潔にしておきたいも&#= 12398;。

それを見て = 289;看護婦は胸を撫で下= ;ろす。

そして、食= 107;を下げるとそのまま= ;お湯を取りに病室を&#= 20986;た。

時間にして= 116;分ぐらいだろうか、= ;お湯の入った洗面器&#= 12392;清潔なタオルを看ť= 03;婦が持って来た。<= span lang=3DEN-US>

手を入れて = 362;湯の温度を確かめる= ;が、まだ少し熱い。

ヒナタの肌 = 384;と火傷してしまうか= ;もしれない。

「ちょっと= 105;いわね~ヒナタちゃ= ;ん、もう少し待って&#= 12390;くれる?」

「は、はい = 301;

ちゃんと返= 107;を返してくれるが、= ;何処か思い悩んでい&#= 12427;ようである。

ヒナタも年&= 915;の女の子。

ちょうど思= 149;期に差し掛かる。=

「どうした = 398;、ヒナタちゃん悩み事? = 301;

「え?」

「顔に書い = 390;あるわよ」

「べ、別に= 169;は
「何を悩ん = 391;いるか分からないけ= ;ど思い切っ = 390;言わなきゃ何も解決= ;しないわ」

お湯に中に= 163;を入れ、再び温度を= ;確かめる。

話している&= 291;、お湯が良い具合に= ;なっていた。

「全部とは#= 328;わない、少しだけで= ;良いからお姉さんに&#= 35441;してみたら?」

看護婦がニ = 483;コリを笑みを浮かべ= ;ながら言う。

一方、顔を= 463;かせていたヒナタだ= ;が、ゆっくりと顔を&#= 19978;げた。

「小さい頃
危ない所 = 434;助けて貰った事があ= ;るんです」

透き通るよ = 358;な肌を淡く桃色に染= ;めて話し出す。

「真っ暗な= 812;だったから余り覚え= ;てないけどどうして = 418;お礼が言いたくて=
「その助けれくれた人に&#= 65311;」

「はい、で = 418;何処にも= 403;たりませんでした」= ;

「へ?木ノ!= 865;の里の人なんでしょ= ;?」

はい」

看護婦はだ = 356;ぶ話が飲み込めて来= ;た。

小さい頃に!= 258;分を助けてくれた恩= ;人にお礼が言いたい&#= 12364;、何処の誰だか分{= 63;らない。

それで悩ん = 391;いたのだろう。

ヒナタの表= 773;から見て間違いなく= ;男性。

彼女の瞳は= 651;する乙女のモノだか= ;らだ。

「その人も = 618;作りよね~こんな可= ;愛い女の子が会いた&#= 12356;って言ってるのに{= 01;

…= 230;あう」

照れて俯い = 390;しまうヒナタ。

本当にから = 363;い甲斐のある可愛い= ;女の子だ。

看護婦は楽 = 375;くて仕方がない。=

今時の子は= 983;意気で何かに付けて= ;反抗する態度を取る&#= 12290;

病院に勤務 = 375;ている事だけあって= ;、そんな経験も少な&#= 12367;ない。

だが、眼の= 069;の少女は珍しいほど= ;純粋であった。

「お湯加減 = 418;そろそろ良くなって= ;来たわね、身体を拭&#= 12365;ながら話の続きを{= 75;ましょうか」

タオルにお= 271;を染み込ませ、両手= ;で適度に絞る。

丸まってし = 414;ったタオルを拡がら= ;せて半分に畳んで行&#= 12367;。

そうすると$= 523;体を拭くタオルの使= ;える面積が増えるの&#= 12384;。

「は、はい = 301;

嬉しそうに= 494;笑みながら、ヒナタ= ;はパジャマのボタン&#= 12434;外して行った。

彼女のパジ = 515;マの色は桃色。

照れて頬を= 579;める時と同じような= ;色である。

それがまた!= 391;く似合う。

因みにハナ = 499;はクールな水色。=

「ふむ、発 = 946;は良好ね」

「ッ!!」


上着を完全 = 395;脱ぎ、上半身は下着= ;だけとなった。

同性でも見 = 425;れると恥ずかしいの= ;か、咄嗟にパジャマ&#= 12391;隠す。

「ほらほら = 289;身体を拭いて上げる= ;から手を退かして」

看護婦に急 = 363;されて、おずおずと= ;手を降ろした。

だが、タオ = 523;を持った看護婦はヒ= ;ナタの背後に回り込&#= 12416;。

良い具合に= 271;気が立っているタオ= ;ルが小さい背中に触&#= 12428;た。

看護婦はゆ = 387;くりと丁寧に拭いて= ;行く。

「ちょっと= 979;着を上げて貰える?= ;」

どうせ前も= 325;く事になるのだ。=

ヒナタは飾 = 426;気のない綿の『すぽ= ;ーつ・ぶら』を脱い&#= 12391;しまう。

しかし、そ = 428;がいけなかった。=

何の因果か&= 512;謀かそれとも = 302;神様』の悪戯なのか= ;?

開かれざる = 409;き禁断の扉が、大き= ;く口を開けた。

【済まない = 364;、ここはヒナタの病= ;室―――ツӠ= 3;ッ!!?】

金髪の少年 = 395;流れ込む視界情報は= ;凄まじかった。

ドアを開け = 390;最初に飛び込んでき= ;たのは少女と看護婦&#= 12290;

少女は上半$= 523;が裸に近く、顔と言= ;わず、肩口と言わず&#= 12395;全身を紅潮させて{= 56;た。

以前にも似 = 383;ような体験をした事= ;はあったが、今回は&#= 12381;れの数倍も凄い。

幼い頃から= 263;部に所属、そして数= ;々の功績を残してき&#= 12383;ナルト。

そんな彼が= 840;身を硬直させて、立= ;ち竦んでいた。

正直言って = 289;そのような体験は初= ;めてである。

他国の暗部 = 289;又は上忍達と戦闘す= ;る時でもこんな状態&#= 12395;はならない。

それ程まで = 395;衝撃が強かった。=

視界は真っ= 333;になり、思考は完全= ;に停止。

更にはドア = 494;ブから手も離せない= ;程に身体が固まって&#= 12356;る。

要するに、 = 302;うずまきナルト』= 12歳は= 313;りのショックで立っ= ;たまま気を失ってい&#= 12383;。

一方、ヒナ = 479;の方もそれはそれで= ;大変であった。

同性に見ら = 428;ても恥ずかしいのに= ;、事もあろうか異性&#= 12395;見られてしまった{= 98;である。

憧れであり = 289;好意を抱いているナ= ;ルトに。

その衝撃は#= 336;り知れない。

突然ドアが&= 283;き、その方向に視線= ;を向けたら視界には&#= 35211;慣れた金色の髪、ê= 53;石のような碧眼。<= span lang=3DEN-US>

ホンの一瞬 = 384;け視線が交差したが= ;、ヒナタは自分の姿&#= 12434;思い出して真っ赤{= 95;燃え盛った。

純白な肌だ = 369;に良く目立つ。

慌てて掛け= 067;団で隠すが、背中は= ;真っ赤なまま。

せめて看護= 142;が鍵を閉めていれば= ;、面会謝絶の札があ&#= 12428;ば

それ以前に= 149;室に入る時はノック= ;するのが常識。

ナルトが全&= 754;的に悪い。

しかし、さ = 377;がに身体を拭いてい= ;るとは思わなかった&#= 12398;だろう。

(とんだハ = 503;ニングね)

面白好きな= 475;護婦でもさすがに笑= ;えなかった。

取り合えず = 289;全身を真っ赤にさせ= ;て錯乱しているヒナ&#= 12479;を胸に抱く。

そして、何 = 392;か落ち着かせる。=

「ほら、ヒ = 490;タちゃん大丈夫だ = 363;ら落ち着いて」

背中を優し = 367;リズムよくポンポン= ;と叩くが、ヒナタは&#= 25499;け布団の奥へと潜|= 26;込もうとする。

「そこの少= 180;!!いつまでそんな= ;所に立ってるの!?&#= 12301;

ドアを開け = 383;状態で動かないナル= ;トに声を掛ける看護&#= 23142;。

だが、一向 = 395;反応がない。

不思議に思 = 387;た看護婦は布団をヒ= ;ナタに被せると、ナ&#= 12523;トに近付いた。


…= 230;立ったまま気を失&#= 12387;てる」

知る人ぞ知 = 427;最強の暗部、うずま= ;きナルト。

任務以外で = 371;れ程までの失態を犯= ;したのは初めてであ&#= 12387;た。