MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899AF5/65.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
『桃地再=
981;斬』と『白』
かつて下忍=
398;任務で波の国へ足を=
;運んだ時、二人に出=
20250;った。
限りない野=
395;と強さを求める男、=
;その男に付き添う白=
12367;儚き少年。
木ノ葉の里=
391;『狐の暗部』に挑む=
;が、敢え無く敗北を=
21931;した。
そこで『狐=
398;暗部』は言った。=
【俺の元で=
685;け】
大切な人を=
432;ると言う…自分と同=
376;気持ちを持った二人=
;を死なせたくなかっ=
12383;からだ。
一悶着あっ=
383;が特に問題もなく、=
;話は纏まった。
そして、堤&=
450;が決壊したが如く繰=
;り出す『白』の契約=
26465;件。
白く儚い少=
180;の意外な一面を垣間=
;見た『狐の暗部』は=
19981;意に覚えのあるチ}=
15;クラを感じた。
木ノ葉の里=
398;内部で蠢く邪悪な影=
;。
ゆっくりだ=
364;、確実に崩壊が進ん=
;でいる事をまだ…誰も知ら=
394;い。
「…ッ!!」
【このチャ=
463;ラはッ!?】
木ノ葉の里=
398;中央から感じる人並=
;みならぬチャクラ。=
span>
ナルト程で=
399;ないが、かなりの大=
;きさであった。
「おい、狐…今のチャ=
463;ラは何だ?」
【俺の知り=
512;いのモノに間違いな=
;い…それにし=
390;も、方角からして木=
;ノ葉病院だと?】
【だが、こ=
398;チャクラは…】
己を実の息=
376;のように可愛がって=
;くれた名家の当主が=
25918;つチャクラ。
常に穏やか=
394;笑みを絶やさない。=
;
そんな優し=
373;溢れるチャクラが、=
;今では明らかに攻撃=
30340;なモノに変わって{=
56;る。
【誰かがオ=
483;チャンの逆鱗に触れ=
;たか…ただ事じ=
419;ない】
「おい、ど=
358;した?」
【悪いが早$=
895;手を借りるぞ…着いて来=
356;ッ!!】
二人の返事=
418;待たず、チャクラを=
;感じた方角へ駆ける=
12290;
状況がまだ'=
154;み込めていないが、=
;ナルトの様子がおか=
12375;い。
再不斬と白=
398;二人は見合わせ、無=
;言で頷くと後を追っ=
12390;行った。
木ノ葉の住=
621;区へ続く林の中、一=
;人の少女が必死に走=
12387;ていた。
涙を浮かべ=
289;表情は恐怖で彩られ=
;ている。
「い、嫌ッ…誰か、助=
369;てッ!!」
慌てて逃げ=
986;した為、少女は裸足=
;であった。
泥で汚れよ=
358;が、枝や石で足の裏=
;が傷付こうが構わな=
12356;。
何度も後ろ=
434;振り返りながら、長=
;い髪を振り乱す。
見えない何=
363;に怯えている。
荒い呼吸を =
368;り返し、心臓が悲鳴=
;を上げても走るのを=
27490;めない。
「もう少し…後少しで=
154;が居る場所に……ッᦀ=
1;!」
居住区まで=
460;僅かと言った所で、=
;少女は石に躓いた。=
span>
バランスを=
849;し、そのまま勢い良=
;く転がった。
「立って…走らなき=
419;……」
地面に手を=
361;き、再び走り出そう=
;と立ち上がった瞬間=
12289;足首に鋭い激痛がŪ=
08;り抜けた。
咄嗟に足首=
434;押さえてしゃがむ。=
;
それでも走=
426;続けようとする少女=
;の眼前に二つの影が=
33310;い降りた。
「『キン・=
484;チ』だな…大蛇丸様=
398;命にてお前を『音』=
;へ連れ戻す」
「大人しく=
377;れば危害は加えん」=
;
カブトの放=
387;た音隠れの中忍が、=
;少女―キンを拘=
463;しようと近付く。=
「嘘だッ…どっち道=
289;殺す癖にッ!!」=
恐怖心を必=
515;に殺し、髪に忍ばせ=
;てあった隠し千本を=
25237;げ付けた。
音隠れの中=
525;に向けて飛んで行く=
;千本。
だが、それ=
399;いとも簡単に受け止=
;められた。
「下忍如き=
398;手裏剣術が中忍に通=
;用する筈があるまい=
12301;
指の間に挟=
435;で受けた千本を地面=
;へ落とす。
「余り事を!=
618;立てたくなかったが=
;…仕方がな=
356;」
もう一人の=
013;忍が口を開く。
「大蛇丸様=
399;こうも仰っていた=
…心の臓さ=
360;動いていれば手足が=
;なくとも構わない、=
12392;な」
「スリーマ=
531;セルを組んでいた残=
;りの二人は既に回収=
28168;み…後はお前=
384;けだ」
そう言って=
289;それぞれは片手にク=
;ナイを持つ。
キンは恐怖=
391;顔を引き攣らし、頬=
;を涙で濡らす。
足首を捻っ=
383;為、逃げる事さえ出=
;来ない。
(もう…ダ…=
12513;……)
眼をギュッ=
392;閉じて己の運命に身=
;を任せた。
音隠れの中=
525;は口元を歪ませ、ク=
;ナイを振り下ろす。=
span>
その時、複=
968;の風切り音が響いた=
;。
「チィ!!=
301;
咄嗟に跳び$=
864;く音隠れの中忍。=
次いで、三=
388;の人影が現れた。=
【…=
230;…大丈夫か?】
背後で座り$=
796;んでいるキンに向け=
;て言い放つ。
ぶっきら棒=
394;口調だが、何処か優=
;しさが感じられた。=
span>
「…ッ……ッ!!」
キンは大粒=
398;涙を零し、何か口に=
;出そうとするが余り=
12398;緊張で声帯が麻痺{=
75;てしまったようだ。=
眼の前にい=
427;『狐の暗部』の背中=
;に抱き着いた。
暗部装束を=
462;ュッと握り締め、凍=
;傷に掛かったかのよ=
12358;に身体を震わす。
よほど怖か=
387;たのだろう。
キンは暗部#=
013;束を離そうとしない=
;。
「くッ…木ノ葉の暗部か
「見られた=
363;らには始末するッ!=
;!」
再びクナイ=
434;構えるとナルト達に=
;向けて駆ける。
ナルトは前=
395;出ようとするが、キ=
;ンに引っ張られて身=
21205;きが取れない。
「テメェの=
455;力の程度を考えてモ=
;ノを言え…殺るぞ、=
333;ッ!!」
「はい、再=
981;斬さん」
迎え撃つべ=
367;、飛び出す二人。=
再不斬は首=
999;り包丁、白は千本を=
;手に持つ。
「数の上で=
399;此方が不利…ならば早=
293;に仕留めるッ!!」=
;
音隠れの中=
525;が再不斬に向けてク=
;ナイを投げた。
さすがに中=
525;だけあって、手裏剣=
;術はかなりのモノ。=
span>
だが、相手=
364;悪かった。
首切り包丁=
434;盾代わりにして防ぎ=
;、瞬時に懐へ入り込=
12416;。
「誰が誰を…仕留める=
387;て言ったァ!!」=
霧隠れの里=
391;上忍にまで上り詰め=
;、カカシと互角以上=
12395;渡り合った再不斬z=
90;
たかが中忍=
914;きで務まる相手では=
;ない。
首切り包丁=
434;上段に構え、腕力と=
;重量で勢い良く振り=
19979;ろし……一࠳=
2;両断。
辺りに鮮血=
434;跳び散らしながら、=
;音隠れの中忍は絶命=
12375;た。
「チッ…撤退するッ!!」=
span>
仲間である=
255;割れが戦闘不能にな=
;り、形成不利になっ=
12383;音隠れの中忍。
撤退しよう=
392;木の枝に跳び移ろう=
;とした瞬間、白の回=
12375;蹴りが襲い掛かっ{=
83;。
「ぐッ!!=
301;
ダメージを=
368;小限に抑える為に両=
;腕で防御。
それでも衝=
731;は内臓へ損傷を負わ=
;せるが、動けない程=
12391;はない。
「逃がしま=
379;んッ!!」
白の凄まじ=
356;連続体術を防ぐので=
;精一杯の音隠れの中=
24525;。
正拳・肘打=
539;裏拳は勿論の事、更=
;に蹴り技まで繰り出=
12377;。
それに加え=
390;白の身のこなしは中=
;忍を凌駕している。=
span>
「ガキが…図に乗る=
394;ッ!!」
片手に持っ=
383;クナイを突き出すが=
;、白の千本で受け止=
12417;られた。
「図になん=
390;乗っていません…僕は至っ=
390;真剣ですッ!!」=
言うや否や=
289;片手で印を結び始め=
;た。
「なッ…片手の印だと!?=
12301;
音隠れの中=
525;が驚愕の表情を浮か=
;べている中、白は片=
36275;を地面に叩き付け|=
27;。
『秘術 千=
578;水翔ッ!!』
術の発動と=
849;に、地面から無数の=
;千本が飛び出して音=
38560;れの中忍の身体をŨ=
11;く。
白が受け継=
356;だ『血継限界』が地=
;面の中にある水分を=
20957;固。
敵と見定め=
383;相手を串刺しにする=
;。
「アナタで=
399;僕を倒せません」=
今の戦いを#=
211;る限り、白の実力は=
;既に中忍以上。
サスケと合&=
291;見えたらどうなるだ=
;ろうか?
【木ノ葉病&=
498;へ向かう途中で音隠=
;れの忍と交戦すると=
12399;な】
未だに暗部#=
013;束にしがみついてい=
;るキンを見て、静か=
12395;呟く。
死の森で瀕=
515;の重傷を負わせた事=
;もあるが、『狐』の=
38754;で顔を隠している{=
98;で大丈夫だろう。<=
span
lang=3DEN-US>
キンはしゃ=
367;り上げ、少しも泣き=
;止まない。
「…で、その小娘はど=
12358;すんだ?」
首切り包丁=
395;付着した血を拭い、=
;再不斬がナルトに問=
12358;。
【ここに置=
356;て行く訳にもいかん=
;だろう…お前に危=
475;を加える奴はもう居=
;ない】
幼子をあや=
377;様に背中を優しく叩=
;く。
髪の長さが$=
523;長と同じ位な為、ナ=
;ルトは髪に触れる形=
12395;なる。
しかし、キ=
531;は一向に離さない。=
;
それ所か更=
395;ギュッと握り締めた=
;。
【取り合え=
378;連れて行く…少し眠っ=
390;てくれ】
胸の前で印=
434;結ぶナルト。
『幻術 春=
496;香』
キンの身体=
434;甘い香りが包み込み=
;、深い眠りへと誘う=
12290;
そして、結=
083;な身長差だったがナ=
;ルトはキンを背負っ=
12383;。
【始末はイ=
499;キに任せれば良いか=
;】
そう呟くと=
289;三つの影が闇へと溶=
;けた。
その頃、『=
356;のパパ』は二人の容=
;態を見ていた。
「応急処置=
399;済ませたが、2・3=
;日は安静にしないと=
span>……」
職業柄、様=
293;な薬草を調合して薬=
;を作り出せる山中家=
24403;主。
更には医療=
525;術まで多少は扱える=
;。
全ては愛す=
427;娘の為に。
「む=
8230;この気配はナルト=
21531;?」
不意に感じ=
383;覚えのある気配。=
凄まじい速=
230;で此方に近付いて来=
;る。
時間にして=
968;秒、木ノ葉病院の屋=
;上に新たな三つの影=
12364;現れた。
【シカマル…それにい=
398;ッ!?】
そして、仰=
521;けに倒れている二人=
;の姿を見て叫んだ。=
span>
外傷は見ら=
428;ないが、ボロボロで=
;あった。
【オッチャ=
531;…何があっ=
383;ッ!?】
慌てふため=
367;ナルト、その様子を=
;見て驚きを隠せない=
20877;不斬と白。
(狐の野郎=
364;ここまで取り乱すと=
;はな…)
(この二人=
418;ナルト君が守りたい=
;人達なんですね)
普段のよう=
394;柔和な表情が消えて=
;いる。
「私も詳し=
367;は知らないが…いのとシ=
459;マル君が襲われてい=
;た」
【襲われて…一体何で=
483;!?】
「この二人=
394;ら何か知っているか=
;もしれない…今は安静=
395;するしかないけどね=
;」
【オッチャ=
531;…誰が二人=
434;こんな目に遭わせた=
;……】
ナルトの声=
364;妙に冷静さを帯びて=
;いる。
いや、冷静=
395;なったのではなく=
…怒りを通=
426;越してしまったのだ=
;。
「額当ては&=
291;違いなく『♪』の印が=
051;まれていた…その者の=
517;は『薬師カブト』」=
;
【…なッ!!】=
眼が大きく#=
211;開かれ、ギリギリと=
;奥歯を噛み締める。=
span>
例えようの=
394;い怒りと殺意が膨れ=
;上がり、握り締めた=
25331;から血が滴り落ち{=
83;。
心なしか、 =
972;負っているキンの身=
;体も微かに震えてい=
12427;ようだ。
【中忍選抜#=
430;験の時、違和感を感=
;じたが…さっさと=
578;しておけば良かった=
;】
「落ち着き=
394;さい、ナルト君…今は二人=
398;治療が先決だ」
山中家当主=
399;怒りに震えるナルト=
;の肩に手を置き、優=
12375;く諭す。
一方、再不=
028;と白の二人は…
(コイツに=
399;強さの上限がねェの=
;か…!?)
(ナルト君…君って人=
399;…)
深呼吸を繰=
426;返し、ようやく落ち=
;着きを取り戻したナ=
12523;ト。
「所でナル=
488;君、後ろの方達はど=
;なたかね?」
【ん=
8230;ああ、今日付けで=
20474;の部隊で働く事に{=
94;った】
「桃地再不=
028;だ」
「白と申し=
414;す」
再不斬は相=
793;わらず無愛想に、白=
;は礼儀正しく自己紹=
20171;。
「ナルト君=
289;私はこれから三代目=
;の所へ報告に行く
【別に構わ=
394;い…ジッチャ=
531;の所に行くなら後ろ=
;の二人も連れて行っ=
12390;くれ】
「理由を聞=
356;ても良いかい?」=
【今日付け=
392;は言ったが、ジッチ=
;ャンにはまだ言って=
12356;ない…ついでに=
474;の家も教えてやって=
;欲しい】
「分かった…そう言う=
107;なら納得だ。再不斬=
;君と白君と言ったね=
span>…私の後に=
528;いて来てくれるかい=
;」
山中家当主=
399;二人をナルトに託し=
;、再不斬と白を連れ=
12390;姿を消した。
本来なら自=
998;が娘を運んでやりた=
;いが、事が事だけに=
19977;代目火影に報告し{=
94;いと行けない。
それとナル=
488;君なら大丈夫と、深=
;く信頼しているから=
12384;。
一人残され=
383;ナルトは二人を運ぶ=
;為に印を結ぶ。
『忍法 影=
998;身の術ッ!!』
ボンッと白=
017;が舞い上がると同時=
;に、もう一人のナル=
12488;が現れた。
【いのは俺=
364;運ぶ…お前はシ=
459;マルを頼む】
影分身は無#=
328;で頷き、シカマルを=
;背負う。
そして、病=
460;へ向かう為に階段を=
;降りて行った。
【俺も多少=
398;医療忍術は…チャクラ=
364;尽きるまでやってや=
;る】
それが守れ=
394;かった二人への償い=
;。
シカマルが =
862;いたら激怒して殴る=
;かもしれない。
何故なら、=
444;は親友の背中を守り=
;たいと願っていたか=
12425;だ。
中忍選抜第A=
299;試験本選まで後僅か=
;……
昨日の騒=
205;から一夜が空け、陽=
;の光がカーテン越し=
12395;差し込む。
木ノ葉病院=
398;一室にて、金色の髪=
;を持つ少女が、目を=
35226;ました。
薄っすらと=
524;を明けて、ハッキリ=
;としていない視界に=
33258;身と良く似た金色{=
98;髪が映る。
(あれ?…ナルト、=
424;ね?)
良く見知っ=
383;少年が備え付けられ=
;ているイスに腰を掛=
12369;て、イビキを掻い{=
90;いた。
暗部装束を$=
523;に纏っているが、面=
;は付けていない。
額当ても外=
373;れており、幾分か大=
;人びて見える。
(やっぱり=
490;ルトって良い男よね=
;~)
さすがは自=
998;が惚れただけはある=
;。
彼の魅力に=
671;付いている者は殆ど=
;いない。
自分だけの=
305;権と考えても良い。=
;
自然と頬が =
233;んでしまう。
幸せ一杯の=
671;分だが、不意に昨夜=
;の出来事が脳裏に浮=
12363;んだ。
「痛ッ!!=
301;
勢い良く起=
365;上がり、その際に足=
;首から軽い痛みが走=
12427;。
外傷はない=
364;、何か違和感を感じ=
;た。
「夢じゃ…ないわよ=
397;?」
自分が全力=
434;出しても決して埋ま=
;らない実力の差。
父との修行=
392;は違い、生死を賭し=
;た実戦。
覆せない現=
455;を思い出したいのは=
;、一気に眼が覚めた=
12290;
「そうだッ=
289;シカマルは!?」=
左を振り向=
365;、視線の先には盛大=
;にイビキを掻いてい=
12427;幼馴染。
全身が包帯=
391;覆われているが、傷=
;は殆ど塞がっている=
12424;うだ。
「私が気絶=
375;てからどうなったん=
;だろう?」
腱を断ち切=
425;れた激痛によって、=
;脳が神経の刺激を遮=
26029;。
自己防衛本!=
021;が意識を手放した。=
;
「手も足も=
986;なかった…情けない=
431;~」
口調は軽い=
364;、心に受けたダメー=
;ジは重い。
いのが自己=
244;悪に陥っている中、=
;ナルトが眼を覚ます=
12290;
【起きたか=
289;いの】
ナルトはい=
398;と違って寝起きでも=
;眼が冴えていた。
職業柄、深=
356;眠りには付かない。=
;
「あ、ごめ=
435;…起こしち=
419;った?」
【いや、そ=
435;な事はない】
イスに正し=
367;腰を掛け、首の間接=
;を鳴らすナルト。
いのも負け=
376;と背伸び。
「ずっと見=
390;てくれたの?」
【ああ、二=
154;の傷を治療していた=
;】
「じゃあ、=
169;とシカマルを助けて=
;くれたのは…ナルト?=
301;
【違う、オ=
483;チャンだ】
「パパが…?」
意識を失っ=
390;いて、良く覚えてい=
;ないが…確かに温=
363;い感じがした。
それに自分=
398;父親が持つ強さを思=
;えば、『薬師カブト=
12303;であろうとも問題{=
91;はない。
【オッチャ=
531;が応急処置を施し、=
;慣れない『掌仙術』=
12391;治療を続けた】
「もしかし=
390;…一晩中!A=
311;」
【『掌仙術=
303;なんぞ滅多に使わな=
;いからな】
「そう言う=
107;を言ってんじゃない=
;わよ!!そんなにチ=
12515;クラを使ってナル|=
88;は大丈夫なの!?」=
【あ、ああ
「ふぅ…良かった~」
いのが大袈#=
039;に溜息を吐く。
一方、ナル=
488;は何が良かったのか=
;理解できていない。=
span>
優しさや愛=
773;と言った物にはとこ=
;とん不器用なのだ。=
span>
【そう言え=
400;…もうそろ=
381;ろ昼食の時間だと言=
;っていた】
「げッ、も=
358;そんな時間なの?=
…と、あれ
【いつまで=
418;『落ちこぼれ』を演=
;じている訳には行か=
12394;いからな…少しずつ!=
258;分を出す】
その言葉を =
862;いて、いのは驚いた=
;。
今まで何が=
309;でも自分の素性を隠=
;していたナルト。
それなのに!=
258;分から一歩を踏み出=
;した。
「そっか…ナルトも&=
929;張ってるんだ」
【べ、別に=
381;んなんじゃない…えと、シ=
459;マルが起きるまでま=
;だ時間があるからち=
12423;っと出掛けてくる{=
05;
「へ~何処"=
892;くの?」
【ヒナタの=
152;だ…しばらく=
250;っていなかったから=
;な】
照れ隠しの=
388;もりか、それだけ言=
;うとそそくさと病室=
12434;出て行った。
「…ったく、素直じゃ=
12394;いわね~」
そんな言葉=
392;裏腹に、いのは嬉し=
;そうだった。
対して、未=
384;眠り続けているシカ=
;マルは大きな寝返り=
12434;打っていた。
所変わって=
289;ここは個人のプライ=
;バシーが守られる病=
23460;。
その名の通=
426;、個室である。
不意に病室=
398;ドアがテンポよくノ=
;ックされた。
「は=
8230;はい」
見た感じ、=
363;なり豪勢な部屋であ=
;った。
床が大理石=
289;天井にはシャンデリ=
;アとは行かないが
中央のベッ=
489;には艶やかな黒髪、=
;透き通るような肌を=
25345;つ少女が居た。
木ノ葉一の=
517;家にして、唯一の跡=
;取り。
名を『日向=
498;ナタ』
控えめな性=
684;が目立つ、可愛らし=
;い女の子。
「食事の時&=
291;ですよ~」
トレイを片=
163;に純白な白衣を纏っ=
;た看護婦が入って来=
12383;。
年齢は十代=
460;半…結構な美=
154;で大らかな性格。=
入院してい=
427;ヒナタを担当してい=
;る。
「ありがと=
358;…ございま=
377;」
「良いのよ=
289;別に~ヒナタちゃん=
;とお話するの楽しい=
12375;」
だいぶ身体=
418;良くなったのか、ヒ=
;ナタはゆっくりと自=
21147;で身体を起こす。
そして、看#=
703;婦がベットの上でも=
;食事が食べれるよう=
12395;簡易机を用意。
その上に食=
107;が乗せられて行く。=
;
「お姉さん=
289;今日もたくさん持っ=
;て来ちゃった」
言葉通り、=
777;易机の上には幾つも=
;のお皿が姿を現して=
12356;た。
だが、ヒナ=
479;は別に驚いた様子は=
;ない。
「い、頂き=
414;す」
行儀よく手=
434;合わせ、お茶碗を左=
;手にお箸を右手に持=
12388;。
そして、ゆ=
387;くりと食べ始めた。=
;
「いつ見て=
418;良い食べっぷりよね=
;~」
ヒナタが箸=
434;口に運んで行く様子=
;を、看護婦は微笑を=
28014;かべて見ていた。
実はヒナタ=
395;は秘密が一つ。
同年代に比=
409;て小柄な身体だが、=
;かなりの量の食事を=
24179;らげる。
箸の動きは=
422;っくりだが、確実に=
;お皿の上の物が消え=
12390;行く。
「それなの=
395;ヒナタちゃんて太ら=
;ないんだから」
看護婦はと=
390;も羨ましそうだ。=
女性にとっ=
390;食べても太らない体=
;質は羨望の的。
黙々と、だ=
364;嬉しそうに食べてい=
;る少女を見ながら看=
35703;婦は考えていた。
(今日はど=
435;な話題でヒナタちゃ=
;んをからかおうかな=
65374;)
人知れず、=
498;ナタに危険が近寄っ=
;ていた。
全ての食事=
434;平らげ、行儀よく手=
;を合わせるヒナタ。=
span>
「ご馳走様=
391;した」
「いえ、お=
895;末様です」
看護婦もい=
381;いそと食器を片付け=
;て行く。
この程度に=
178;間を掛けていれば、=
;ヒナタをからかう楽=
12375;みが減ってしまうz=
90;
言っておく=
364;、ヒナタを困らすの=
;が面白いのではない=
12290;
色々な質問=
434;投げ掛け、頬を薄っ=
;すらと桃色に染める=
27096;がとてつもなく可ø=
59;い。
結果的にそ=
428;がヒナタを困らす事=
;になっているが……
「ねェ、ヒ=
490;タちゃん?」
「はい」
「好きな子=
392;か…居るの?=
301;
「…=
230;…ッ」
途端にヒナ=
479;は頬を染めた。
純白な肌だ=
369;に照れた時はハッキ=
;リと分かる。
「あらあら=
487;愛いわね~もしかし=
;て同級生?」
「…」
僅かに頷く=
290;
「告白はし=
383;の?」
「…ッ!!」
勢い良く首=
434;横に振る。
「ヒナタち=
419;ん可愛いから大丈夫=
;だと思うけどな~」=
span>
「…あう」
頬だけでな=
367;、肩口まで真っ赤だ=
;。
短めの前髪=
364;目元を隠している。=
;
「もっと自=
449;を持って良いのに、=
;どんな男の子でもイ=
12481;コロよ?」
「イチコロ
脈あり、と=
475;護婦は内心で微笑む=
;。
眼の前の少=
899;は自分の魅力に気付=
;いていないのだ。
それに気付=
365;、更に己を磨けばど=
;れだけ美しくなるか=
65311;
今のままで=
399;無理だろう。
何故ならば=
289;自信が無いからだ。=
;
「そッ!思=
356;切って自分の思いの=
;丈を打ち明ける…とか」
「自分の思=
356;の丈を…」
冗談めいて#=
328;って見たのだが、ヒ=
;ナタは俯いてしまっ=
12383;。
何か思い悩=
435;でいるようだ。
(な、何と=
363;話題を変えないと)=
;
その様子を#=
211;ていた看護婦は頭脳=
;を高速回転させる。=
span>
部屋中を見=
193;して、話題を変える=
;為の材料を探す。
「そ、そう=
384;ヒナタちゃん!!」=
;
「はい?」
「ご飯も食=
409;終わったし、身体拭=
;こっか?」
看護婦の提=
696;に、ヒナタは嬉しそ=
;うにはにかむ。
年頃の女の=
376;だけあって、常に清=
;潔にしておきたいも=
12398;。
それを見て=
289;看護婦は胸を撫で下=
;ろす。
そして、食=
107;を下げるとそのまま=
;お湯を取りに病室を=
20986;た。
時間にして=
116;分ぐらいだろうか、=
;お湯の入った洗面器=
12392;清潔なタオルを看ť=
03;婦が持って来た。<=
span
lang=3DEN-US>
手を入れて=
362;湯の温度を確かめる=
;が、まだ少し熱い。=
span>
ヒナタの肌=
384;と火傷してしまうか=
;もしれない。
「ちょっと=
105;いわね~ヒナタちゃ=
;ん、もう少し待って=
12390;くれる?」
「は、はい=
301;
ちゃんと返=
107;を返してくれるが、=
;何処か思い悩んでい=
12427;ようである。
ヒナタも年&=
915;の女の子。
ちょうど思=
149;期に差し掛かる。=
「どうした=
398;、ヒナタちゃん…悩み事?=
301;
「え?」
「顔に書い=
390;あるわよ」
「べ、別に=
169;は…」
「何を悩ん=
391;いるか分からないけ=
;ど…思い切っ=
390;言わなきゃ何も解決=
;しないわ」
お湯に中に=
163;を入れ、再び温度を=
;確かめる。
話している&=
291;、お湯が良い具合に=
;なっていた。
「全部とは#=
328;わない、少しだけで=
;良いからお姉さんに=
35441;してみたら?」
看護婦がニ=
483;コリを笑みを浮かべ=
;ながら言う。
一方、顔を=
463;かせていたヒナタだ=
;が、ゆっくりと顔を=
19978;げた。
「小さい頃
透き通るよ=
358;な肌を淡く桃色に染=
;めて話し出す。
「真っ暗な=
812;だったから余り覚え=
;てないけど…どうして=
418;お礼が言いたくて=
…」
「その…助けれくれた人に=
65311;」
「はい、で=
418;…何処にも=
403;たりませんでした」=
;
「へ?木ノ!=
865;の里の人なんでしょ=
;?」
「…はい」
看護婦はだ=
356;ぶ話が飲み込めて来=
;た。
小さい頃に!=
258;分を助けてくれた恩=
;人にお礼が言いたい=
12364;、何処の誰だか分{=
63;らない。
それで悩ん=
391;いたのだろう。
ヒナタの表=
773;から見て間違いなく=
;男性。
彼女の瞳は=
651;する乙女のモノだか=
;らだ。
「その人も =
618;作りよね~こんな可=
;愛い女の子が会いた=
12356;って言ってるのに{=
01;
「…=
230;あう」
照れて俯い=
390;しまうヒナタ。
本当にから=
363;い甲斐のある可愛い=
;女の子だ。
看護婦は楽=
375;くて仕方がない。=
今時の子は=
983;意気で何かに付けて=
;反抗する態度を取る=
12290;
病院に勤務=
375;ている事だけあって=
;、そんな経験も少な=
12367;ない。
だが、眼の=
069;の少女は珍しいほど=
;純粋であった。
「お湯加減=
418;そろそろ良くなって=
;来たわね、身体を拭=
12365;ながら話の続きを{=
75;ましょうか」
タオルにお=
271;を染み込ませ、両手=
;で適度に絞る。
丸まってし=
414;ったタオルを拡がら=
;せて半分に畳んで行=
12367;。
そうすると$=
523;体を拭くタオルの使=
;える面積が増えるの=
12384;。
「は、はい=
301;
嬉しそうに=
494;笑みながら、ヒナタ=
;はパジャマのボタン=
12434;外して行った。
彼女のパジ=
515;マの色は桃色。
照れて頬を=
579;める時と同じような=
;色である。
それがまた!=
391;く似合う。
因みにハナ=
499;はクールな水色。=
「ふむ、発 =
946;は良好ね」
「ッ!!」
上着を完全=
395;脱ぎ、上半身は下着=
;だけとなった。
同性でも見=
425;れると恥ずかしいの=
;か、咄嗟にパジャマ=
12391;隠す。
「ほらほら=
289;身体を拭いて上げる=
;から手を退かして」=
span>
看護婦に急=
363;されて、おずおずと=
;手を降ろした。
だが、タオ=
523;を持った看護婦はヒ=
;ナタの背後に回り込=
12416;。
良い具合に=
271;気が立っているタオ=
;ルが小さい背中に触=
12428;た。
看護婦はゆ=
387;くりと丁寧に拭いて=
;行く。
「ちょっと=
979;着を上げて貰える?=
;」
どうせ前も=
325;く事になるのだ。=
ヒナタは飾=
426;気のない綿の『すぽ=
;ーつ・ぶら』を脱い=
12391;しまう。
しかし、そ=
428;がいけなかった。=
何の因果か&=
512;謀か…それとも=
302;神様』の悪戯なのか=
;?
開かれざる=
409;き禁断の扉が、大き=
;く口を開けた。
【済まない=
364;、ここはヒナタの病=
;室―――ツӠ=
3;ッ!!?】
金髪の少年=
395;流れ込む視界情報は=
;凄まじかった。
ドアを開け=
390;最初に飛び込んでき=
;たのは少女と看護婦=
12290;
少女は上半$=
523;が裸に近く、顔と言=
;わず、肩口と言わず=
12395;全身を紅潮させて{=
56;た。
以前にも似=
383;ような体験をした事=
;はあったが、今回は=
12381;れの数倍も凄い。
幼い頃から=
263;部に所属、そして数=
;々の功績を残してき=
12383;ナルト。
そんな彼が=
840;身を硬直させて、立=
;ち竦んでいた。
正直言って=
289;そのような体験は初=
;めてである。
他国の暗部=
289;又は上忍達と戦闘す=
;る時でもこんな状態=
12395;はならない。
それ程まで=
395;衝撃が強かった。=
視界は真っ=
333;になり、思考は完全=
;に停止。
更にはドア=
494;ブから手も離せない=
;程に身体が固まって=
12356;る。
要するに、=
302;うずまきナルト』=
―12歳は=
313;りのショックで立っ=
;たまま気を失ってい=
12383;。
一方、ヒナ=
479;の方もそれはそれで=
;大変であった。
同性に見ら=
428;ても恥ずかしいのに=
;、事もあろうか異性=
12395;見られてしまった{=
98;である。
憧れであり=
289;好意を抱いているナ=
;ルトに。
その衝撃は#=
336;り知れない。
突然ドアが&=
283;き、その方向に視線=
;を向けたら視界には=
35211;慣れた金色の髪、ê=
53;石のような碧眼。<=
span
lang=3DEN-US>
ホンの一瞬=
384;け視線が交差したが=
;、ヒナタは自分の姿=
12434;思い出して真っ赤{=
95;燃え盛った。
純白な肌だ=
369;に良く目立つ。
慌てて掛け=
067;団で隠すが、背中は=
;真っ赤なまま。
せめて看護=
142;が鍵を閉めていれば=
;、面会謝絶の札があ=
12428;ば…
それ以前に=
149;室に入る時はノック=
;するのが常識。
ナルトが全&=
754;的に悪い。
しかし、さ=
377;がに身体を拭いてい=
;るとは思わなかった=
12398;だろう。
(とんだハ=
503;ニングね)
面白好きな=
475;護婦でもさすがに笑=
;えなかった。
取り合えず=
289;全身を真っ赤にさせ=
;て錯乱しているヒナ=
12479;を胸に抱く。
そして、何=
392;か落ち着かせる。=
「ほら、ヒ=
490;タちゃん…大丈夫だ=
363;ら落ち着いて」
背中を優し=
367;リズムよくポンポン=
;と叩くが、ヒナタは=
25499;け布団の奥へと潜|=
26;込もうとする。
「そこの少=
180;!!いつまでそんな=
;所に立ってるの!?=
12301;
ドアを開け=
383;状態で動かないナル=
;トに声を掛ける看護=
23142;。
だが、一向=
395;反応がない。
不思議に思=
387;た看護婦は布団をヒ=
;ナタに被せると、ナ=
12523;トに近付いた。
「…=
230;立ったまま気を失=
12387;てる」
知る人ぞ知=
427;最強の暗部、うずま=
;きナルト。
任務以外で=
371;れ程までの失態を犯=
;したのは初めてであ=
12387;た。