MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899AF1/61.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
時間にし=
390;午後3時、ナルトと=
;ガマブン太の戦いか=
12425;数時間が経過。
爆心地を中=
515;として森の木々は吹=
;き飛び、荒地と化し=
12390;いた。
その中にポ=
484;ンと生えている小さ=
;な木が一本。
根元には金'=
658;の少年が横たわって=
;いた。
横たわると#=
328;っても、イビキを掻=
;いて寝ているだけで=
12354;る。
土や砂埃に=
615;れたままの格好で熟=
;睡中。
少し離れた=
580;所にはこれまた巨大=
;な蝦蟇…ガマブン=
826;が青空に向けて肺に=
;溜まった煙を吐き出=
12375;ていた。
時々、ナル=
488;の方を覗っている。=
;
《それにし=
390;も…久々に暴=
428;たのう》
そう呟き、=
302;ガハハッ』と声を落=
;として笑う。
するとそこ=
408;大柄な人影が近付い=
;て来た。
「えらく派=
163;にやったのォ」
ハナビを抱=
365;上げた自来也であっ=
;た。
幸せそうに=
517;ているナルトのすぐ=
;隣、ハナビが起きな=
12356;ように静かに置くz=
90;
「…ん」
小さな呻き=
768;を上げ、不意にハナ=
;ビの腕が忙しなく動=
12365;始めた。
まるで何か=
434;探しているよう…
ズリズリと$=
523;体を徐々に移動させ=
;ながら、ナルトの腕=
12434;掴む。
すると思い=
387;きり抱き寄せる。=
だが、体重=
399;ナルトの方が多い為=
;…ハナビが$=
870;に引き寄せられる形=
;であった。
ナルトの腕=
434;抱き枕代わりにして=
;安心したのか、幸せ=
12381;うに眠りに付いたz=
90;
「…起きとるのか?」=
span>
微笑ましい=
809;景を目の当たりにし=
;、自来也は小さく笑=
12358;。
そして、自=
469;也はガマブン太の方=
;を向いた。
《自来也か…今まで何=
966;に隠れておった?》=
;
「な、何を#=
328;っとる!!」
必死に弁解=
375;ようとするが、ガマ=
;ブン太の視線は冷た=
12356;。
《まあ、良=
356;じゃろう…所でこの=
460;キは何者なんじゃて=
;?》
「…気になるのか?」=
span>
《当たり前=
376;ゃのう…ワシと互#=
282;以上に張り合ったん=
;じゃ、しかも…こんなガ=
461;が…》
視線の先に=
399;眠っているナルトに=
;向けられていた。
「ワシも正=
452;言って驚いとる…ただの下=
525;かと思っとんたんだ=
;が…」
《何じゃとA=
311;…このガキ=
364;下忍…ガハハハ=
483;!!バカを言っちゃ=
;いかん》
「冗談だと=
605;うんならこれを見て=
;みろ」
自来也は懐=
363;ら一枚の紙切れを取=
;り出す。
そして、ガ=
510;ブン太の方へ向けた=
;。
《ん~?何=
376;ゃそれは?》
眼を細めて&=
996;を近づける。
それはナル=
488;の下忍認定書の写し=
;であった。
「『うずま=
365;ナルト』…12歳、=
104;績は最低最悪のどん=
;底…アカデミ=
540;の卒業試験には3度=
;も落ちとる」
《これ…マジなんか?》
自来也の言!=
865;に改めて驚いたガマ=
;ブン太。
自分と此処=
414;で張り合った相手が=
;ただの下忍。
忍の世界は=
455;力主義、これは不条=
;理すぎる。
《…嫌がらせとちゃう=
12435;か?》
「ナルトの=
285;当上忍やアカデミー=
;の教師にも聞いたが=
span>…どれも同=
376;言葉しか返って来ん=
;かった」
《お前の話=
364;本当じゃとすると=
…故意に隠=
375;てるっちゅー事か》=
;
再び、肺に=
017;をゆっくりと吸い込=
;む。
そして、青=
354;に向かって吐き出す=
;。
《もう一つ…ワシと戦=
387;とった時のコイツの=
;眼…何がどう=
394;っとるんじゃ?》=
「ナルトは=
398;ォ…体内に『=
061;尾』を封印された、=
;四代目の忘れ形見と=
35328;った所かのォ」
《忘れ形見…ちゅー事=
399;コイツ、四代目のせ=
;がれなんか!?》
《良く見る=
392;四代目のガキの頃と=
;面影が似とるのう》=
span>
火影邸に飾=
425;れている肖像画と比=
;べてみるとハッキリ=
12377;る。
四代目と同=
376;金髪碧眼。
冷静に考え=
428;ば理解できる事だが=
;、里の大人達は憎悪=
12391;眼が曇っている為{=
95;気付かない。
気付いたと=
375;ても認めたくないだ=
;ろう。
「そう言え=
400;…ブン太ァ=
289;お前はあの爆発に良=
;く耐えられたのォ?=
12301;
《バカ言え=
289;こうして立っとるの=
;だけで精一杯じゃあ=
12299;
「だったら=
309;故にこんな所にいる=
;?」
《ふん…無防備に眠っとる=
12460;キに何かあったら{=
93;うする?》
「ほう、柄=
395;もなく優しいのォ」=
;
《それこそ=
496;カ言え…仮にもワ=
471;と対等に戦った奴や=
;ぞ?決着を付けるま=
12391;は絶対に死なさんz=
99;
口ではそう#=
328;っているが、ガマブ=
;ン太はナルトを守っ=
12390;いた。
激しい疲労=
391;深い眠りに入ってい=
;る中、襲われたら一=
24059;の終わり。
全力で戦っ=
383;者に対しての敬意と=
;でも言ったら良いの=
12384;ろうか?
「まあ、そ=
358;言う事にしてやるか=
;のォ…じゃあ、=
527;シは戻るとするか」=
;
言うや否や=
289;踵を返してそそくさ=
;と走って行く自来也=
12290;
何気に全力=
142;走。
すぐさま、=
039;が見えなくなった。=
;
《何を急い=
393;るんじゃ?…あのエロ#=
242;父は…》
後姿を眺め=
390;いたガマブン太の一=
;言。
《それにし=
390;も…四代目の=
379;がれ…か》
透き通るよ=
358;な青空を見上げ、小=
;さく呟いた。
その眼は遠=
367;を見ている。
《コイツら=
364;起きるまで…見張っと=
356;てやるかのう》
ガマブン太=
364;優しく微笑み、キセ=
;ルを口に咥える。
同日、同時=
051;…その頃の=
471;カマルはと言うと?=
;
ただ単に黙=
293;と歩き続けていた。=
;
本来、面倒!=
261;がり屋のシカマルだ=
;ったが修行を真剣に=
21462;り組んでいた。
何故ならナ=
523;トに『ビックリさせ=
;てやる』と言ったか=
12425;だ。
幼い頃に父#=
242;から教わった『影』=
;を用いた術法の基礎=
12434;思い出し、応用で{=
65;るかどうか考える。=
しかし、所#=
438;は戦闘補助の術。=
そう簡単に=
126;闘攻撃用の術に転化=
;するのは難しい。
「『影真似=
398;術』は初歩中の初歩=
;…ってクソ#=
242;父が言ってたけど=
…その通り=
384;よな」
だが、未熟=
394;自分は『影真似』で=
;相手の動きを止める=
12398;が精一杯。
父親のよう=
395;『影』を具現化させ=
;るなんて無理の一言=
12290;
「せめてナ=
523;ト並にチャクラがあ=
;ったらなァ」
以前、父親=
395;教えられた事がある=
;。
『影』を操=
427;術はチャクラの出力=
;次第で強くも弱くも=
12394;る事を…
発動に要す=
427;チャクラが大きけれ=
;ば大きい程、威力は=
22679;す。
更に出力の#=
519;整次第で具現化もで=
;きると。
「ない物ね=
384;りも見っとも無ェし=
;…何か良い=
041;法はないもんか?」=
;
贅沢を言え=
400;多勢を相手にできる=
;術を編み出したい。=
span>
これから先=
289;一対一の戦いはまず=
;無いだろう。
「クソ親父=
395;だけは絶対に教わり=
;たくねェけどな…何かムカ=
484;クからよ」
シカマルは=
420;り言を交えながらひ=
;たすら歩き続ける。=
span>
ボーッとし=
390;いるようだが、頭の=
;中はフル回転。
忍術・体術=
539;幻術の基礎、ナルト=
;やいのが見せた術を=
24540;用できるか…しいては=
525;者アカデミーで習っ=
;た事まで。
此処でシカ=
510;ルは自己分析の結果=
;を出してみた。
①忍術―胸を張って自慢で=
12365;るのは『影真似』{=
98;み。
②体術―人並以上は使える=
12364;…ナルトや=
356;のみたいにはちょっ=
;と…な。
③幻術―授業中、ずっと寝=
12390;たから覚えてねェz=
90;
「…=
230;…全然ダメじゃん」=
span>
自嘲気味に=
599;いてみる。
『変わり身=
398;術』や『分身の術』=
;は標準レベルをクリ=
12450;。
だが、これ=
392;言った物をシカマル=
;は持っていない。
いのは『八=
057;女』と覚えたての『=
;影分身の術』
「俺に残さ=
428;てんのは『影真似の=
;術』ぐらい…やっぱこ=
428;を昇華させるしかね=
;ェか」
結局の所、=
391;り出しに戻ってしま=
;った。
「…って此処は何処だ=
65311;」
考え事しな=
364;ら歩いていた為、シ=
;カマルは初めて自分=
12364;深い森の中に居るÉ=
07;を気付いた。
辺りを見回=
375;てみるが、全て同じ=
;風景。
真上を見上=
370;てると、無数に葉が=
;重なり合っているせ=
12356;か陽の光が弱い。
いつの間に=
363;奈良家の私有地から=
;出てしまっていたら=
12375;い。
「取り合え=
378;…戻るとす=
427;か」
そう言って=
289;踵を返すシカマル。=
;
正直、嫌な=
104;感がしてならない。=
;
周りの茂み=
363;ら何かがこっちを見=
;ている。
残念ながら=
451;好的ではないようだ=
;…むしろ、=
381;の逆。
肌が焼け付=
367;ような殺意と敵意を=
;痛い程に感じる。
自分を中心=
392;して正面と左右に無=
;数の気配。
結論から言=
358;と野生の獣か何かだ=
;ろう。
(ゲッ、後=
041;にも気配…やべェ、=
436;全に囲まれた!?)=
;
ゆっくりと=
391;り向くシカマル。=
その瞬間、=
491;面から何かが飛び出=
;した。
「こ=
8230;コイツは…<=
/span>」
自分に向か=
387;て飛び掛ったのは野=
;生の狼であった。
急所である=
897;元を狙っている。=
「チィ!!=
301;
後方へ跳ん=
391;回避。
だが、狼も=
528;地と同時にシカマル=
;に突っ込む。
それに対し=
390;ホルスターから取り=
;出した手裏剣を投擲=
12290;
狼は突然襲=
387;た激痛に動きを止め=
;た。
「話が通じ=
428;ば良いんだがよ…獣相手じ=
419;無理か」
ホルスター=
363;ら今度はクナイを取=
;り出して構える。
周りを囲む!=
538;みに注意を向け、身=
;構えた時…一斉に茂=
415;が揺れ始めた。
そして、わ=
425;わらと無数の狼達が=
;姿を現す。
大小様々、=
255;目や片耳が喰い千切=
;られた様子の奴もい=
12427;。
「いや…これは多すぎだろ=
65311;」
思わず狼に=
361;っ込んでみるが返事=
;は来ない。
左右から二=
305;ずつ、計四匹が徐々=
;に近付いた。
「…逃げたら後ろから=
12460;ブリ…だろうな=
301;
シカマルが!=
510;笑いを浮かべたと同=
;時に、四匹が同時に=
35186;い掛かった。
片方の手で=
163;裏剣を取り出して投=
;擲。
最初の狼と=
516;様に呻き声を上げて=
;撃墜した。
「へッ…そう簡単には行か=
12394;いっての」
だが、今度=
399;真後ろから四匹がシ=
;カマルに襲い掛かっ=
12383;。
その爪は刃=
398;如く、突き立てよう=
;とする。
「よッ…と!!」
シカマルは'=
640;く跳躍して木の枝に=
;乗った。
「…にしても襲って来=
12427;のは決まって四匹…小隊でも =
068;んでんのか?」
すぐ下では=
471;カマルの居た場所に=
;向かって狼が飛び掛=
12387;ている様子が見え|=
27;。
そのまま行=
387;ては全くの無駄。=
何せ狼達の=
456;手は木の枝にいるの=
;だから…
「無駄だっ=
390;…どんなに&=
929;張っても此処には=
…って嘘だ=
429;ッ!?」
突然、木の=
525;に乗っているシカマ=
;ルの眼前に狼の姿。=
span>
何と最初に#=
186;い掛かった狼達の背=
;中を踏み台にして別=
12398;狼が跳び上がった{=
98;だ。
予想外の出=
469;事に反応が一瞬遅れ=
;たシカマルは狼に爪=
12434;突き立てられ、地ƃ=
54;へと落下。
「痛ッ~!A=
281;」
背中を強く=
171;ったのか、鈍い痛み=
;が広がって行く。
さすがに焦=
427;シカマル。
狼の両前足=
434;掴み、膝蹴りを腹部=
;に見舞う。
少し浮き上=
364;った所を足の裏で思=
;いっきり蹴り上げて=
25237;げ飛ばす。
「喰われて=
383;まるかってーの」=
反動を利用=
375;てすぐさま立ち上が=
;る。
その瞬間、 =
972;中に燃えるような激=
;痛が走った。
「ぐッ!!=
301;
背中には3=
412;の深い裂傷が刻まれ=
;ている。
激痛に思考=
434;奪われた瞬間、再び=
;狼が襲い掛かってシ=
12459;マルの肩口に噛みÉ=
84;く。
「調子に乗=
435;なよ、テメェ!!」=
;
シカマルは=
436;の喉元を右手で、反=
;対の手で首根っこを=
25524;む。
そして、自=
998;の身体ごと倒れ込む=
;ように狼の顔面を地=
38754;に叩き付けた。
ゴキッと骨=
398;砕けた感触が手に伝=
;わる。
口からは血=
434;吐き出し、細かく痙=
;攣を繰り返す。
シカマルは=
436;の首から手を離して=
;ゆっくりと立ち上が=
12387;た。
「たった数=
305;の相手をしただけで=
;ボロボロかよ…情けねェ=
301;
周りを取り=
258;まれ、逃げる事は不=
;可能。
…かと言って=
840;部を相手にするのも=
;無理だ。
「まあ、自=
998;の不用意で招いた状=
;況だしな」
左右から一=
305;ずつの狼が襲い掛か=
;る。
しかし、シ=
459;マルに焦った様子は=
;見られない。
両手にクナ=
452;を持つと一歩を踏み=
;出す。
要するに二=
305;の狼とすれ違う形だ=
;。
すると、狼$=
948;が着地した瞬間に崩=
;れ落ちた。
首元の体毛=
364;真っ赤に染まってい=
;る。
「こんな所=
391;人生終わらせたくね=
;ェし…少しだけ=
986;してみるか…本気をよA=
311;」
口元を歪め=
427;と同時に、今度は十=
;数匹で飛び掛った。=
span>
だが、多勢=
395;無勢。
シカマルが=
190;ら本気になったとし=
;ても何処まで耐えら=
12428;るかどうか……
約30分程 =
076;過。
『忍法 影=
495;似の術ッ!!』
胸の前で印=
434;組み、自身の影を伸=
;ばして無数の狼達を=
25429;らえる。
そして、両=
163;一杯に持った手裏剣=
;を八方に投げ付けた=
12290;
力尽き崩れ!=
853;ちる狼達。
「クソッ!A=
281;まだいるのかよッ!=
;?」
仲間の骸を$=
367;み越えて次々と襲い=
;掛かって来た。
手裏剣の数=
418;無限ではない。
チャクラも=
377;限だ。
狼達が鋭い=
273;を剥き、今にも襲い=
;掛からんとした寸前=
span>…
《お前達…何をやっ=
390;いる?》
《この臭い=
399;…どうやら=
154;間がいるようだぞ、=
;兄者》
木々の陰か=
425;低い声が響き、二匹=
;の獣が姿を現した。=
span>
その風貌は=
436;と同様。
しかし、大=
365;さが違った。
今まで相手=
395;していた狼とは桁が=
;違う。
(デ、デケ=
455;…いや、そ=
428;よりも今のはコイツ=
;らが喋ったのか?)=
span>
ゆっくりと=
471;カマルに近付く大柄=
;の体躯の獣。
すると周り=
434;取り囲んでいた狼達=
;がまるで怯えるよう=
12395;後退った。
《こんな深=
356;森に人間だと?一体=
;何の用だ?》
《人間…黙ってないで答え=
12429;!!》
穏やかな口#=
519;で話しかけたのは体=
;毛が新雪のように真=
12387;白な狼。
対する語気=
364;荒いのは全身が漆黒=
;の体毛を持つ狼。
間近まで来=
427;と凄まじい威圧感。=
;
(普通の狼=
392;は全然違う…人語を解=
375;てるし、異様な気配=
;…これが『=
934;魔』って奴か?)=
色々と推測=
434;立ててみるが、実際=
;の所…シカマル=
399;『妖魔』を詳しく知=
;らない。
それもその=
560;、教科書で読んだ『=
;金毛白面九尾の妖狐=
12303;ぐらいしか見た事{=
64;ないのだ。
人の前には=
357;多に姿を現さない事=
;もあるが……
意を決して=
471;カマルが口を開こう=
;とした時。
群れのボス=
425;しき狼が立ち塞がっ=
;た。
まるで自分$=
948;の獲物を横取りする=
;なと言わんばかりに=
span>…
《私もその=
154;間に用事がある…大人しく$=
864;いてくれぬか?》=
白銀の狼が#=
500;得を試みるが、聞く=
;耳を持たない。
群れの頂点=
395;立つ誇りだろうか。=
;
《兄者が優=
375;く諭している内にさ=
;っさと消えろ…なんなら=
839;答無用で噛み殺して=
;やっても良いんだぞ=
12483;!!》
黒曜の狼は=
436;全な脅迫であった。=
;
体毛の色だ=
369;でなく性格までもが=
;対のようだ。
怒号が辺り=
968;帯に響き渡り、遠く=
;にいる小動物は言わ=
12428;ない恐怖感に襲わ|=
28;て逃げ出す。
至近距離に=
356;るシカマルは身体が=
;固まっていた。
別に恐怖か=
425;ではない。
大音量のせ=
356;で三半規管が多少麻=
;痺したからである。=
span>
《まあ待て=
289;弟よ…何でもか=
435;でも力押しでは解決=
;せぬぞ?》
《だが、兄 =
773;…》
白銀の狼が!=
510;笑いしながら黒曜の=
;狼を注意する。
その際、視 =
218;が眼の前にいる群れ=
;のボスから外れた。=
span>
それを見計=
425;って白銀の狼へ牙を=
;剥いて襲い掛かった=
12290;
白銀の狼の=
897;元へ向かって跳躍し=
;た途端、真上から巨=
22823;な前足が振り下ろ{=
73;れる。
するとボス=
436;の身体が地面へ思い=
;っきり叩き付けられ=
12289;無残な姿へと変わ{=
87;た。
因みに振り=
979;ろされた前足の体毛=
;は白銀。
《人の話し=
434;邪魔するとは…この痴れ =
773;がッ!!》
力押しでは=
309;も解決しないと言っ=
;ていた本人が殺して=
12375;まった。
何と言う矛=
462;だろう。
《他にも邪'=
764;をする輩がいるのな=
;らば出て来い…残らず喰=
429;うてやるわッ!!》=
;
黒曜の狼以=
978;の咆哮に大気が震え=
;た。
群れのボス=
364;一瞬で殺され、残っ=
;た狼達は蜘蛛の子を=
25955;らすように逃げ出{=
77;。
(や、やべ=
455;な…俺も早く$=
867;げねェと…)
何とか身体=
395;言う事を聞かして走=
;ろうとする。
だが、余り=
398;威圧感に身体が鉛の=
;ように重い。
《待て…人間よ》
今まさに駆=
369;ようとした瞬間、背=
;後から呼び止められ=
12383;。
頬を引き攣=
425;せ、ゆっくりと振り=
;返るシカマル。
二対の大柄=
394;体躯を持つ狼が鋭い=
;双眸を自分に向けて=
12356;る。
(まさか…オレも殺=
425;れるって事はない=
…よな?)
そう言って=
289;自嘲気味に笑うしか=
;なかった。
シカマル…絶体絶命=
398;大ピンチ。