MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899A98/38.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
「勝負…だって!A=
311;」
怪訝そうな"=
920;情で、カブトは訊き=
;返した。
サスケの性=
684;からして冗談を言う=
;タイプではない。
「サ=
8230;サスケ君!?」
「この馬鹿=
289;急に何を言ってんだ=
;ってばよ!!」
ナルトとサ=
463;ラの2人が騒ぐ中、=
;サスケの表情は至っ=
12390;真剣。
「…本気かい?」
口元に薄っ=
377;らと笑みを浮かべて=
;いるカブト。
「悪いが…もう、オ=
524;達には時間がねェか=
;らな…!」
「サ=
8230;サスケ君、ちょっ=
12392;それは私もどうか{=
92;…」
「オイ、サ=
473;ケ!カブトさんはオ=
;レ達を助けてくれた=
12435;だぞ!!」
―この男の真=
847;は何だ…敵意も害=
847;も感じられない…。
ナルトはか=
388;て、カブトの事を『=
;自分と同じ匂い』と=
35328;った。
試験会場で=
863;じたチャクラの波動=
;…少なくと=
418;下忍レベルではなか=
;った。
『天・地』=
398;巻物を手にしている=
;今、カブトが自分達=
12434;助ける義理など無{=
56;筈…。
「仕方ねェ=
435;だよ…さっきも#=
328;ったろ!もう、この=
;森で生き残るにはこ=
12428;しかねェんだよ」
ホルスター=
395;手を掛け、サスケは=
;戦闘態勢を取る。
目的を果た=
377;為には眼の前にいる=
;男の『巻物』を奪う=
12375;か手はなかった。
「…=
230;ウソだね」=
カブトは眼%=
857;を押し上げる。
「ウソ…?」
「君は自分=
391;言ってる程、心を徹=
;しきれていないな
『天・地』=
398;巻物を忍具ポーチに=
;しまい込む。
「もし君が=
412;当に…この試験=
395;シビアになりきれる=
;なら…何故、僕=
395;勝負を挑む必要があ=
;る。
わざわざ=
381;んな宣言をせずに=
…僕が油断=
375;ている隙に襲えばい=
;いのさ…それが忍 =
773;だ」
非情に徹し=
390;いると思ったサスケ=
;だが、後一歩と言う=
25152;で及ばなかった。
それが彼の=
981;器用な優しさとも言=
;える。
「僕はそん=
394;君が嫌いじゃないよ=
;…だから教=
360;よう!君達の進むべ=
;き道を…」
その言葉を =
862;いて3人の顔色が驚=
;きに染まった。
他チームが=
161;言をしてくれる…そんな事=
399;有り得ない。
「ただ…移動しながら話そ=
12358;。焚き火の煙に焼{=
65;魚の臭いがかなり遠=
距離まで届いていた…このまま=
376;ゃ猛獣や敵にマーク=
;される」
カブトの眼=
364;鋭くなり、真後ろの=
;茂みに向けられた。=
span>
《チィ…》
人影が呟き=
289;微かな音を立て気配=
;が遠ざかって行った=
12290;
「じゃあ…行こうか=
301;
カブトが先=
395;姿を消し、次いでサ=
;スケ・サクラ……。
―今はまだ様=
376;を見るか…まずはチ=
515;クラの回復が最優先=
;…
手を握り締=
417;、開いたりするが身=
;体が麻痺したように=
24863;覚が薄い。
―まあいい…取り合え=
378;先に進むか…。
そうして、=
490;ルトもカブト達の後=
;を追って行った。
「本当に、=
414;だ敵はいるのか?」=
;
「ああ…間違いなくね。ち=
12423;っと考えれば分か|=
27;」
サスケの問=
356;に、カブトは自信あ=
;りげに答えた。
「こういう=
472;ャングルや広い森の=
;中での戦闘に置いて=
12289;最も利口な戦い方{=
87;て知ってるかい?」=
「…=
230;さあ…?」
サクラは答=
360;ようがなかった。=
下忍になっ=
390;1年も経っておらず=
;、戦闘経験は浅い。=
span>
サクラだけ=
376;ゃなく、サスケも同=
;様だ。
「ハァ…ハァ…目的地…付近での待ち伏せ=
span>…だってば=
424;…」
って事はラスト1=
26085;となった時点で最|=
18;巻物を集めやすいの=
は…
「その通り=
289;僕ら受験者達の共通=
;ゴールは―この森の=
013;心に位置する塔…
…
その塔の=
184;近ということになる=
;」
暗部として=
398;経験から正解を答え=
;るナルト。
しかし、ナ=
523;トの呼吸は荒かった=
;。
「ちょ、ち=
423;っと…大丈夫、=
490;ルト?」
「だ=
8230;大丈夫だってばよ=
span>…」
サクラが心%=
197;の声を掛けるが、ナ=
;ルトは無理矢理に笑=
38996;を浮かべた。
だが、ナル=
488;の内心では………。
―移動するだ=
369;で…息切れす=
427;とは…情けない
自身の不甲=
000;なさを罵っていた。=
;
「つまりオ=
524;達は…『天・地=
303;両方の巻物を入手し=
;て塔を目指している=
12481;ームを狙う理由か…」
「3分の1=
491;解…」
サスケの答=
360;はまだ不十分だった=
;らしい。
「そう考え=
427;のは君達じゃないっ=
;て事さ…塔付近に=
399;同じ穴のムジナがも=
;う罠をはっているだ=
12429;うな…」
「!!」
巻物を入手=
377;る確率が上がると同=
;時に、敵と遭遇する=
30906;率も…という理=
001;だ。
これからの#=
430;験に向けて、無駄な=
;体力は使いたくない=
12290;
残された選=
246;肢は一つ。
「カブトさ=
435;…残り3分=
398;1の答えって…?」
「この手の#=
430;験で必ず出現するコ=
;レクターの事さ…」
「コレクタ=
540;…って、収&=
598;家の事よね…」
サクラは考=
360;る。
何を収集す=
427;か…それはた=
384;一つ『巻物』
「塔が目と(=
763;の先であっても…決して安=
515;出来ない『死の森』=
;での試験…その特殊=
394;状況が彼らを生む=
…
つまり…思わぬ強=
973;に出くわしてしまっ=
;た時に、見逃して貰=
12358;代償としての余分{=
94;巻物を収集する者。=
また、里=
434;同じくする仲間に足=
;りない巻物を提供す=
12427;事で…以降の試'=
443;を有利にしようとす=
;る者。
更には、=
532;3の試験への進むで=
;あろう有力な突破者=
12434;、自分達の有利なĥ=
66;況下で潰そうと考え=
る者。
言わずと=
418;分かる事だが、コイ=
;ツらはかなりの実力=
32773;で決して慢心しな{=
56;…最悪な敵=
384;よ…!!」
カブトの言!=
865;を聞いた2人はゴク=
;リと喉を鳴らす。
「成る程な
「…=
230;…!」
一瞬、カブ=
488;の眼が見開かれる。=
;
「アンタも=
598;いんだろ…」
「…=
230;…そうだよ」=
想像してい=
383;言葉は違い、、カブ=
;トは笑みを浮かべて=
31572;えた。
「さあ、よ=
358;やく塔が見えて来た=
;…こっから=
364;正念場だ」
目的地であ=
427;塔が目前まで見えて=
;来た頃、辺りはすっ=
12363;り暗くなっていたz=
90;
「じゃあ…行きまし=
423;!」
サクラが意=
671;込み、いざ行かん!=
;と思った時、背後に=
24863;じる巨大な気配。
「さっそく=
973;…!?」
3人が勢い!=
391;く振り返る。
「ハァ…ハァ…ハァ…ぐっ!!」=
ナルトは一$=
275;早くホルスターに手=
;を伸ばす。
3本のクナ=
452;を指の間に挟み、気=
;配目掛けて投げ付け=
12427;。
《ドスッ!=
489;スドスッ!!》
1本=
8230;2本…3本目にして巨大=
12394;気配を仕留めた。
「うわァ、=
391;っかい…気持ちわ=
427;~い。あの足の数~=
;!」
気配の正体=
399;ムカデ…尋常では=
394;い大きさの…。
サクラは嫌=
746;感の余り、自分の身=
;体を抱き締める。
「別に…何ともないってば=
12424;」
そうは言っ=
390;いるモノの、ナルト=
;は木の枝に座り込ん=
12391;いた。
「それなら!=
391;いが、此処からは不=
;注意な行動や不用意=
12394;物音を避けたい―密林を象=
398;ような音をたてて突=
;き進めば…
自分達が=
420;ってくる事を大声で=
;警告しているのと同=
12376;…必ず熱烈=
394;歓迎を受ける事にな=
;る。
これから=
399;時間の許す限り……身ӛ=
4;隠しながらゆっくり&=
#12392;行くよ」
「OK…」
「ああ…」
「ハァ…ハァ…」
夜空には三=
085;月が踊り、猛獣達が=
;眠りについた頃…ナルト達=
399;まだ歩き続けていた=
;。
先頭を歩い=
390;いるカブト、その後=
;ろにはナルト達3人=
12290;
何れも足取=
426;は重く、フラフラに=
;なっている。
「…もう、ダメ=
…」
サクラが弱=
293;しく呟くと、膝から=
;崩れ落ちた。
「い=
8230;いったい、どれぐ=
12425;い歩いたかな…ちっとも=
612;が近くなんないんだ=
;けど…」
かれこれ数=
178;間は歩き続けている=
;。
中忍選抜第A=
298;の試験会場である『=
;死の森』
入口から塔=
414;での道程は約10キ=
;ロ……少ӗ=
4;くても2時間もあれ&=
#12400;十分な距離だ。
「すぐ眼の=
069;に見えるのに…何でよ~=
301;
(…確かに…おかしい…<=
/span>)
サクラの言=
356;分は正しかった。=
サスケも心=
398;中で賛同している。=
;
歩いても歩=
356;ても全然近くならな=
;い。
「どうやら=
693;達は既に…熱烈な歓$=
814;の中にいるらしい=
…ホラ、あ=
381;こを見てみろ」
カブトが指=
046;し、その先に視線を=
;移す。
「あれは…!!」
「ウソッ…」
そこにあっ=
383;のは巨大なムカデの=
;亡骸であった。
頭部には3=
412;のクナイが突き刺さ=
;っており、言うまで=
12418;なく、ナルトが仕Ĭ=
41;めたモノ。
最初に眼に=
375;た時と同様の状態だ=
;。
―これは幻術…『第45=
436;習場』の時と一緒か=
;……。
12年間生=
365;て来た中で、最も危=
;機的状況に陥った『=
24525;法 狐狸心中の術{=
03;…ナルトは=
536;れもしなかった。=
どんな短い$=
317;離でも、延々と歩か=
;され、徐々に体力を=
22890;って行く補助的なõ=
25;術。
「幻術か……」
口に出して=
415;た物の、サスケには=
;見抜けなかった。
無駄な体力=
399;一切使えない。
「そうみた=
356;だな…完璧にハ=
510;ってしまったよ。ど=
;うやら僕達は細心の=
27880;意を払って…同じ所を=
464;ルグルと歩かされて=
;いたようだ」
「監視され=
390;るな…」
自分達以外=
398;第3者、その気配を=
;感じ取ったのか、サ=
12473;ケは呟く。
「おそらく=
289;このまま体力を削ら=
;せて疲れきった時に=
span>…不意を突=
367;つもりだろう…」
「だったら=
418;う、敵の作戦通りだ=
;ろ…」
「じゃあ…そろそろ=
469;るかな…」
カブトは眼%=
857;を押し上げ、辺りを=
;見回す。
「ああ…お出ましだ=
…」
辺りに見え=
427;大木からは、新芽の=
;ように黒い人影が這=
12356;出てきた。
1人や2人…いや、ざ=
387;と見ただけでも2桁=
;はいる。
それら全て=
364;同じ背丈、同じ服装=
;であった。
額には雨隠=
428;のマーク、目元は包=
;帯で覆い隠され、口=
12395;は特殊な器具が装ı=
28;されていた。
「…=
230;かなりの数だな
「な=
8230;何なのよ、コイツ=
12425;!」
―幻影か…近くに気配が…ない。
ナルト達は=
114;いに背を向け、外側=
;に構える。
《クク…袋のネズミだな
そう言った=
398;は1人ではない、眼=
;に見える雨隠れの下=
24525;全てから聞こえたz=
90;
「ハァ…ハァ…俺が行く…<=
/span>ってばよ」=
拳を握り締=
417;、手前に見える雨隠=
;れの下忍に向かって=
19968;目散に駆けた。
スピードは=
013;々のモノ、だが普段=
;時とは違い、動きに=
12461;レがない。
それでもナ=
523;トは、間合いを詰め=
;ると腹部に突きを繰=
12426;出す。
ドスッと鈍=
356;感触が響いた。
「いいぞーA=
281;ナルトー!!」
(何だ、結=
083;弱い奴らね…)
サクラから=
768;援が飛んだ。
だが次の瞬&=
291;、ナルトの拳が腹部=
;を突き抜ける。
雨隠れの下=
525;の上半身は、液状と=
;なって飛び散った。=
span>
(な=
8230;何者だ、コイツら=
span>…)
サスケの眼=
364;鋭くなり、額からは=
;一筋の汗が流れ落ち=
12427;。
一方、その=
414;まの勢いで突き抜け=
;たナルトは地面に転=
12364;った。
(見極めて=
420;る……!ᦀ=
1;)
『写輪眼!A=
281;』
両眼に浮き=
986;る巴の印。
雨隠れの下=
525;の上半身からは新た=
;な頭部と腕部が生え=
12289;手にはあらかじめ|=
63;ナイが握れていた。=
その鋭い刃=
399;ナルトに向かって振=
;り下ろされる。
―しまった!&=
291;に合わない!!
関節の節々=
364;悲鳴を上げ、思うよ=
;うに動かない。
「ナルトッA=
281;!」
ホルスター=
363;ら取り出した手裏剣=
;を、クナイを振り下=
12429;そうとしている腕{=
95;命中させる。
だが、先程=
392;同様に液状に飛び散=
;り、手裏剣は突き抜=
12369;るだけだった。
更に雨隠れ=
398;下忍の腕が瞬時に再=
;生し、持っているク=
12490;イをサスケに投げÉ=
84;けた。
「サスケェA=
281;!」
ナルトの叫=
403;が響く。
(この程度…軽く避け=
428;る…)
元もとの身=
307;能力に加えて、『写=
;輪眼』を発動させて=
12356;る現在。
自分目掛け=
390;襲い掛かってくるク=
;ナイを避けるなど造=
20316;もない。
……そう思っ=
383;時、首筋から全身に=
;掛けて凄まじい激痛=
12364;走り抜ける。
それは体中=
398;筋肉を硬直させる程=
;のモノだった。
「!!…何やってる!?」=
span>
サスケの異=
120;に気付いたカブトは=
;、地面に押し倒すよ=
12358;にかばう。
その際、ク=
490;イが腕をかすった。=
;
「サスケ君A=
281;!」
サクラの悲=
171;な叫び。
(ど=
8230;どういう事だ…身体が動=
363;ねェ…)
サスケの首=
563;に刻まれた痣が、心=
;なしか拡がっていた=
12290;
(間違いな=
356;…本物だ。=
187;影じゃない…)
自分の腕を=
663;付けたクナイを手に=
;持ち、存在自体を確=
12363;める。
《巻物ヲク=
480;サイ…》
口々に呟き=
289;ジリジリと近づいて=
;来た。
―幻影なのは=
998;かってる…しかし、=
182;に手立てはない!=
ナルトはク=
490;イを逆手に持ち、再=
;び構える。
そして、一$=
275;を踏み込む瞬間……。
「無駄だ、=
424;せ!コイツらは幻影=
;…敵の幻術=
384;…!!」
「で=
8230;でも、カブトさん=
12398;傷は本物よ…」
忍術や体術=
392;違って、幻術自体に=
;は殺傷能力はない。=
span>
あくまでも=
456;手の精神を惑わし、=
;撹乱する術。
…にも関わら=
378;、カブトは傷を負っ=
;た。
「いや…サスケ君の言う通=
12426;だ。おそらく敵はË=
09;処かに身を隠し『幻=
術の忍』の攻撃動作=
2395;合わせ、別の場所Ӕ=
3;ら攻撃している。 あたかも=
289;その『幻術の忍』が=
;攻撃しているかのよ=
12358;に見せる為のね……なӛ=
5;ともまあ、合理的な&=
#25126;法だ…」
「だったら=
289;裏でクナイを投げて=
;る相手を倒せば…!!」
「でも…これじゃ本当のク=
12490;イの出所が誤魔化{=
73;れ…敵の正確=
394;位置は掴めないよ。=
;
それがコ=
452;ツらの狙いさ…。この手=
398;攻撃を好むのは…データ上=
289;体術や接近戦に弱い=
;タイプ。
本当の敵=
399;僕達が完全に動けな=
;くなるまで出て来な=
12356;よ…」
カブトの言!=
865;を聞いたサクラは、=
;対処法を簡潔に述べ=
12427;。
口にするの=
399;容易いが、実行に移=
;すのは骨が折れるだ=
12429;う。
こちらは一=
041;的に体力を削られ、=
;相手は高みの見物。=
span>
「兎に角、=
170;は…敵の攻撃=
434;避けるしかない!!=
;」
「さァて…何処まで=
418;つかな…?」
ナルト達が=
126;っている場から少し=
;離れた所…雨隠れの=
979;忍達はいた。
「夜は長い=
424;…クククク…」
印を結ぶ者=
289;クナイで攻撃を仕留=
;める者。
それぞれが=
441;割分担をこなし、高=
;みの見物と決め込ん=
12391;いた。
更に2時間=
364;経過……。
ナルト達は=
406;っ通しで、幻影から=
;の攻撃を避けていた=
12290;
脚はパンパ=
531;に腫れ、呼吸器官が=
;限界を訴えている。=
span>
カブト・サ=
473;ケ・サクラの3人は=
;既に地面に座り込ん=
12391;おり、辛うじてナ}=
23;トだけが立っていた=
。
(ナ=
8230;ナルトの奴、戦う=
21069;から息切れしてた{=
98;に…何で倒れ=
394;いのよ…)
(このウス=
521;トンカチが…ちゃんと=
070;経通ってんのか?)=
;
(なんてチ=
515;クラの容量だ…僕達の方=
364;先に音を上げるなん=
;て…)
それぞれが=
490;ルトの背を見ながら=
;、思いを述べる。
ナルトは忍=
855;ポーチから『爆』の=
;術式が描かれた札を=
21462;り出す。
8枚の手裏=
091;に『起爆札』を括り=
;付け、両手の指に挟=
12435;だ。
【…=
230;燻り出してやる
そう言って=
289;ナルトは自分を中心=
;として8方向に手裏=
21091;を投げた。
ヒュンッと'=
080;切り音を発しながら=
;、漆黒が彩られる森=
12398;中へ吸い込まれてŜ=
92;く。
そして、残=
426;僅かなチャクラを練=
;り込み、ナルトは印=
12434;結ぶ。
『忍法 手#=
023;剣影分身の術』
術の発動と=
516;時に、8方向に投げ=
;られた手裏剣が無数=
12398;影刃と化す。
しかも、括=
426;付けられた『起爆札=
;』までもだ。
「ナ=
8230;ナルト、アンタ何=
12420;ってんのよ?」
第3者から#=
211;れば、意味不明な行=
;動を取っているよう=
12395;しか見えない。
サクラ達の=
450;ングルでは、ナルト=
;が結んでいる印は分=
12363;らないのだ。
【ハァ…ハァ…ハァ……
「ナルト……!ᦀ=
1;」
『聞こえて=
427;?』と口に出そうと=
;した瞬間、森の中が=
26126;るく照らされる。
次いで幾つ=
514;ノ爆音が響き渡り、=
;サクラ達の鼓膜が破=
12428;そうになった。
更には凄ま=
376;い爆風が吹き、全て=
;を消し飛ばそうと荒=
12428;狂う。
それと同時=
395;ナルトの眼前に3つ=
;の人影が投げ込まれ=
12427;が、サクラ達の視Ĭ=
28;は砂塵で埋め尽くさ=
れた。
《な=
8230;何て奴…だ…=
12299;
《ぐっ…うっ…》
《ガハッ!A=
281;》
漸くして砂=
645;がおさまり、サクラ=
;達が眼にしたのは雨=
38560;れの下忍が3人。
見る限りで=
399;3人共、満身創痍と=
;言った所だ。
「ナルト君…な、何を=
375;たんだい?」
【『起爆札=
303;を括り付けた手裏剣=
;を…バラ巻い=
383;…だけだ…】
ナルトは片!=
181;を地面に突き、呼吸=
;を荒げる。
今の爆発音=
363;らして、数枚の『起=
;爆札』では有り得な=
12356;。
だとすると=
289;ナルトは何らかの術=
;を使って威力を増し=
12383;と考えられる。
だが、サク=
521;達はそんな術など見=
;当も付かない。
「す=
8230;凄い…」
(これが…ナルト…だと!?A=
289;
サクラは感=
022;の言葉を呟き、サス=
;ケは信じられないと=
35328;った風な表情を見{=
79;た。
そして、一=
636;…ホンの一=
636;だけ思ってしまった=
;。
『ナルトの=
900;…オレより=
418;……!ᦀ=
1;』
その表情に=
399;明らかな羨望が混じ=
;っていたが、本人は=
27671;付いていないよう{=
84;。
《な=
8230;中々やるじゃない=
12363;…》
《だが…オレ達も、まだま=
12384;…『アンラ=
483;キー』って理由じゃ=
;ない…》
《時間もな=
356;…今度は…我々の忍"=
899;を見せて…やろう!A=
281;》
全身ボロボ=
525;になりがらも、雨隠=
;れの下忍達の戦意は=
22833;われていない。
3人が3人=
849;、チャクラを練り、=
;同様の印を結ぶ。
だが、雨隠=
428;の下忍達の術は発動=
;しなかった。
何故なら……。
【立ってい=
427;だけでも…やっとだ…これ以上…付き合え=
427;か…】
それぞれの&=
989;には深々とクナイが=
;突き刺さっていたか=
12425;だ。
刃の半分ま=
391;が減り込んでおり、=
;脳の内部を直撃。
「し=
8230;死んだの…<=
/span>?」
サクラの声=
399;若干、引き攣ってい=
;た。
無理もない=
289;彼女は今まで『死』=
;を間近で見た事がな=
12356;。
いや、一度=
384;けある。
それは波の=
269;で見た『再不斬』の=
;時だ。
だがアレは=
302;狐』の暗部がやった=
;事で、自分の知らな=
12356;人だった。
「ああ…間違いない=
…即死だ」
カブトが地&=
754;に平伏している3人=
;の生死を確認。
そして、忍=
855;ポーチから『天の書=
;』を取り出す。
「ホラ…これは君達のモノ=
12384;…」
サクラに向=
363;って放り投げるが、=
;巻物は虚しく地面に=
33853;ちた。
「ナルト…何で…」
眼の焦点が=
450;まらず、何度も何度=
;も呟いていた。
その様子を#=
211;たナルトは、サクラ=
;に近づく。
【サクラち=
419;ん…一歩間違=
360;ていたら…俺達が死=
435;でいた】
『死』とい=
358;言葉を聞いた途端、=
;サクラの身体がビク=
12483;と震える。
【中忍選抜=
532;2の試験…サクラち=
419;んは同意書を書いた=
;…それは覚=
735;しての事じゃないの=
;か?】
つまり、ナ=
523;トはこう言いたいの=
;だ。
『忍の戦い=
399;命懸け。甘えや妥協=
;は許されない。相手=
12434;殺す事…それに躊$=
487;したら己が死ぬ』=
平和な家庭=
391;生まれ育ってきたサ=
;クラ。
そう簡単に=
399;納得できないだろう=
;。
だが、これ=
364;忍だ。
(うずまき…ナルト君=
363;…本当に不=
605;議な子だね…あの方が=
671;になるのも仕方がな=
;い…)
カブトは眼%=
857;を押し上げ、鋭い視=
;線を向ける。
口元にはニ=
516;リと笑みが浮かんで=
;いた。
(ナルトの=
900;…間違いな=
367;強くなってやがる=
…それも眼=
395;見える程に…)
サスケは歯=
434;噛み締め、拳を握る=
;。
(力が欲し=
356;…誰にも負=
369;ない力が…!!)
脳裏に浮か=
406;は兄の姿。
心に巣食う=
302;負の感情』
それらを糧=
395;、首筋の痣は前にも=
;増して拡がって行く=
12290;
ナルト達が=
302;天の書』を手に入れ=
;、塔に辿り着いた頃=
12289;空はすっかり白ん{=
91;いた。
その間、ナ=
523;トはチャクラの回復=
;に専念。
サクラは心=
398;整理を付け、全部と=
;は言えないが納得し=
12383;。
サスケは何=
178;にも増して無口にな=
;り、何処か焦ってい=
12427;ようだった。
カブトは視 =
218;を金髪の少年に向け=
;続けていた。
「何だ、お=
069;達か…遅いぞ、=
459;ブト」
塔の入口ま=
391;来た時、茂みから姿=
;を現した木ノ葉の受=
39443;生。
どうやら、=
459;ブトの仲間らしい。=
;
「ちょっと=
468;タゴタに巻き込まれ=
;てな…スマン」
「で、でもA=
281;カブトさんのお陰で=
;巻物が手に入りまし=
12383;…ありがと=
358;ございます」
サクラが律=
736;にも謝礼を述べる。=
;
その声色に=
399;先程の動揺は微塵も=
;見えなかった。
「いや、君$=
948;の頑張りのお陰だよ=
;。最後なんか凄かっ=
12383;よ、ナルト君は…特にね…。
僕らはこ=
387;ちの扉から行くから=
;……じә=
9;あ、お互い頑張ろう&=
#65281;」
ニッコリと=
505;顔を浮かべ、カブト=
;達は違う扉へと入っ=
12390;いった。
少し遅れて=
289;ナルト達も塔の中へ=
;と扉をくぐる。
「収穫は…?」
低く冷たい=
768;が響く。
それはカブ=
488;達が入って行った所=
;から聞こえて来た。=
span>
「ええ…予想以上ですよ
懐から取り=
986;したのは2枚の認識=
;札。
「で=
8230;どうだったの?」=
span>
「フフ…やはり、気になる=
12424;うですね―大蛇丸様=
301;
壁に背を預=
369;ている髪の長い男。=
;
カブトから#=
469;識札を受け取り、興=
;味有りげに眺めてい=
12427;。
「お前の意#=
211;を聞きたいのよ。『=
;音の隠密』としての=
12397;…」
「それは必#=
201;ないでしょう…と言いた=
356;所ですが、アナタの=
;仰っていたナルト君=
span>…彼は強い=
391;すね」
「『うちは=
303;の末裔は…どうかし=
425;?」
「まだ蕾…いえ、よ=
358;やく葉が出て来たっ=
;て所ですね。アナタ=
12398;呪印に耐えたのはÑ=
32;いですが…まあ、こ=
428;からのお楽しみです=
;」
カブトは腕=
395;ある傷口に手を触れ=
;る。
すると、瞬=
367;間に傷口が塞がって=
;行った。
「ナルト君=
395;サスケ君…2人共、=
169;のモノにしてあげる=
;わ。楽しみで仕方な=
12356;…」
大蛇丸は認#=
672;札をしまい、歓喜に=
;身体を震わせる。
そして、壮 =
118;な笑みを貼り付け、=
;白煙と共に姿を消す=
12290;
中忍選抜試'=
443;…その全容=
364;見えて来た。
だが、ナル=
488;達はまだ知らない。=
;