MIME-Version: 1.0 Content-Location: file:///C:/85899A58/18.htm Content-Transfer-Encoding: quoted-printable Content-Type: text/html; charset="us-ascii"
火の国の…とある大=
517;の屋敷の屋根に、一=
;つの影が闇と戯れる=
12424;うに存在していたz=
90;
「屋敷の主=
394;部位に起爆札を付着=
;し、爆発と同時に大=
21517;一家を殺害…この程度=
289;鬼鮫とやる必要はな=
;いな」
声からして=
180;の頃17・8……身߮=
7;全体を覆い隠すよう&=
#12395;纏った漆黒のマン=
488;に編み笠の男が呟い=
;た。
その男の放=
388;独特の雰囲気、気配=
;から…かなりの=
455;力を持った忍と分か=
;る。
編み笠の隙&=
291;から覗く両の瞳にあ=
;るのは、『写輪眼』=
12290;
木ノ葉隠れ=
398;里の最も優秀な血族=
;しか持ち合わせてい=
12394;い筈の『血継限界{=
03;…。
男の名は『=
358;ちはイタチ』…サスケの=
455;兄であり、同胞虐殺=
;と言う惨劇を引き起=
12371;した張本人。
その戦闘力=
399;凄まじく、暗部すら=
;手が出せない程であ=
12387;た。
「後10秒=
243;で爆発する。…何も知ら=
378;に夢を見ている大名=
;一家…哀れだ」
マントの下=
363;ら懐中時計を取り出=
;すと、時間を確認す=
12427;。
『9」
『8』
『7』
『6』
『5』
『4』
『3』
『2』
『1』
『0』
懐中時計が=
491;確に時刻を刻むが、=
;予定の時間になって=
12418;何も起こらなかっ{=
83;。
「オレの仕=
499;けた起爆札が不発な=
;んて有り得ない……どӓ=
8;いう事だ?」
組織の一員=
392;して仕事を遂行する=
;時、最低でも3度は=
30906;認をする。
今までの仕=
107;では、一度たりとも=
;失敗した事はない。=
span>
予定が狂っ=
383;事に対して疑問を抱=
;いている……そӗ=
8;時だった。
【あの程度=
398;起爆札……解༊=
0;するなど造作もない&=
#12305;
何処からか=
768;が聞こえてきた。=
眼を凝らし=
390;見てみると、マント=
;の男の他に人影が見=
12360;る。
「…=
230;何者だ」
イタチは静=
363;に口を開き、影に向=
;かって問い掛けた。=
span>
【…=
230;…」
しかし影は=
309;も答えない。
ちょうどそ=
398;時、雲に隠れていた=
;月が顔を出し、月明=
12363;りが全てを照らすz=
90;
そこにいた=
398;は暗部装束を纏い、=
;白い面で顔を覆った=
26263;部が一人。
「このオレ=
395;対して…暗部が唯=
968;人とは…随分嘗め=
425;れたモノだ」
イタチは里=
434;抜ける前、13歳と=
;言う異例の若さで暗=
37096;の分隊長を務めて{=
56;た。
一介の暗部=
914;きでどうにかなる相=
;手ではない。
【うちは一=
063;は余程お喋りが好き=
;と見える】
明かに嘲笑=
434;含んだ物言いに、イ=
;タチの眼が細くなっ=
12383;。
だが次の瞬&=
291;に、その瞳は大きく=
;見開かれる事になる=
12290;
イタチの瞳=
395;映った白い面は『狐=
;』の顔を模してあっ=
12383;からだ。
「まさか……実ࢷ=
2;していたとはな」【…俺の事を知ってい=
12427;のか?」
「裏の世界=
395;身を置いている者な=
;ら、アナタの事を知=
12425;ない奴などいない{=
01;
【フン…中々人気があると=
35211;える】
「オレが木=
494;葉の暗部にいた頃=
……根ә=
8;葉もない単なる下ら&=
#12394;い噂と思っていた=
364;……」
下らない噂=
392;思っていた『狐』の=
;暗部を、実際に目の=
24403;たりにするとそのß=
11;倒的な存在感に押し=
潰されそうになる。
イタチの表=
773;に若干の焦りが見え=
;た。
今から約9=
180;前の事……。
『木ノ葉』=
539;『砂』・『音』・『=
;霧』・『雨』・『雲=
12303;・『草』・『滝』…全ての里=
391;、ある惨劇が起きた=
;。
各々の里に=
152;属している暗部が、=
;何者かに惨殺された=
12398;だ。
その殺され=
383;暗部達が共通してい=
;たのは…所持して=
356;た面にある。
暗部特有の=
333;い面が模してあった=
;動物は『狐』……。
『狐』の面=
391;顔を覆った者は、必=
;ず殺される…そんな噂=
414;で立った。
ある日、あ=
427;里の忍が自らを囮に=
;して犯人を突き止め=
12424;うとした。
そして里の=
525;達は犯人の姿を垣間=
;見る。
囮になった=
525;は頭蓋骨を砕かれ既=
;に息絶えていたが、=
12381;のすぐ側には小さ{=
94;影があった。
『狐』の面=
391;顔を覆い、ブカブカ=
;の暗部装束を纏った=
26263;部の姿が…。
その背丈か=
425;すると、どう見ても=
;幼子にしか見えない=
12290;
【『狐』は…一人で充=
998;……】
それだけ言=
356;残すと姿を消してし=
;まった。
忽ちの内に=
968;連の出来事が噂にな=
;る。
自分の力に!=
258;信がある者は、正体=
;を突き止めようとし=
12383;が…。
暫くして遺=
307;として発見され、人=
;々は恐怖する。
それ以来、=
154;々は記憶を封印して=
;二度を口にする事は=
12394;かった。
「今から9=
180;前の暗部惨殺事件=
……アӡ=
0;タの仕業…ですね」
【大した実=
147;もない雑魚が、俺と=
;同じ面を着けてるな=
12435;て吐き気がしてな…若気の至=
426;と言う所だ…】
現在ナルト=
399;12歳…9年前と#=
328;ったら3歳である。=
;
確かに『若=
671;』であるが、若すぎ=
;る。
【お前の方=
418;『同胞虐殺』などと=
;言う面白い事をした=
12394;】
その言葉を =
819;にするとイタチの表=
;情が変わった。
眼つきが鋭=
367;なり、思考が戦闘用=
;に切り替わる。
「社交辞令=
398;挨拶もこれくらいに=
;して……そӚ=
9;そろ始めませんか?&=
#12301;
【俺の事を=
693;っていて、尚も挑ん=
;でくるか……良ӓ=
6;度胸だ】
一体今まで=
398;何処が社交辞令の挨=
;拶だったのか理解出=
26469;ないが、イタチはĈ=
12;気だ。
ナルトも笑=
415;を浮かべ、チャクラ=
;を開放する。
屋敷の屋根=
391;殺気を放ち、対峙す=
;る2人。
人と言う常#=
672;の範疇を逸脱した、=
;互いのチャクラがぶ=
12388;かり合い放電現象{=
64;起こる。
その衝撃の=
313;波で屋根の瓦にヒビ=
;が入り、次々と砕け=
25955;った。
粉々になっ=
383;破片は双方のチャク=
;ラに挟まれ行き場を=
22833;い、壁のように空ž=
91;を隔てる。
そして壁で#=
222;界が悪くなった瞬間=
;、イタチの姿は掻き=
28040;えていた。
【…何処へ行った?】=
span>
キョロキョ=
525;と辺りを伺う『狐』=
;の暗部。
(フン…所詮は噂。=
…当てにはならんな=
65289;
その様子を=
978;空高く跳躍し空中で=
;眺めていた。
イタチから#=
211;て、『狐』の暗部は=
;隙だらけ……クӡ=
0;イを手に構えると狙&=
#12356;を定める。
チャクラを=
918;出してナルト目掛け=
;て、急降下する。
傷口からお=
403;ただしい量の血が流=
;れ、錆びた鉄臭が辺=
12426;に漂う。
(…手応えあり=
…致命傷だ)=
クナイが肉=
434;抉る感覚、これは幻=
;術ではない現実だ。=
span>
イタチは口=
803;に薄く笑みを浮かべ=
;る。
【残念……一足遅かったな
致命傷を喰=
425;った筈のナルトは、=
;何事も無かったかの=
12424;うに振舞う。
それだけ言=
356;残すとナルトの姿は=
;煙と共に消滅した。=
span>
「影分身!A=
311;」
そう呟いた=
636;間、イタチは背後か=
;ら凄まじい殺気を感=
12376;た。
【今=
8230;勝利を確信しただ=
12429;う?…だが俺は=
381;んなに甘くない】=
ナルトの放=
387;たクナイの斬撃が、=
;イタチの背後を襲う=
12290;
しかし何と=
363;身を翻し、致命傷を=
;避ける。
だがナルト=
398;一撃は、イタチの右=
;肩を深く裂いた。
イタチは改=
417;て、戦っている相手=
;との実力差を理解し=
12383;。
(だが、そ=
398;油断が命とりだ)=
『狐』の暗%=
096;が全力を出す前に、=
;決着を付ける。
そう結論を=
986;すとイタチは印を結=
;ぶ。
『火遁 鳳=
185;花の術』
触れると弾=
369;るホウセンカの実の=
;ように、術者の口か=
12425;吐き出され四方八Ą=
41;に乱れ飛び敵を襲撃=
。
それぞれの=
814;は、チャクラにより=
;統制され全てを回避=
12377;るのは極めて困難{=
91;ある。
イタチは後=
429;を振り向き、ナルト=
;に向かって術を放つ=
12290;
【グハァッA=
281;!】
どんな術で=
418;高レベルの忍が使用=
;すると、凄まじい威=
21147;を発揮する。
それが『う=
385;はイタチ』となると=
;、『火遁 鳳仙花の=
34899;』の弾け飛ぶそれ{=
82;れの炎の殺傷力は半=
端ではない。
イタチによ=
387;て統制された炎の種=
;子は、全弾ナルトに=
21629;中した。
しかも至近$=
317;離から直撃を受けた=
;為、通常なら即死で=
12354;る。
だが自分が=
126;っている相手は『通=
;常』ではない。
確かに手応=
360;を感じた……『ࠨ=
9;輪眼』で本体かどう&=
#12363;確認したから間違=
356;ない。
(…=
230;何?……
イタチが眼=
395;したのは、焼け焦げ=
;た丸太であった。
「…=
230;…何処へ行った」
先程と同様=
395;背後に回っていると=
;思い後ろを向くが、=
12420;はり見えない。
その瞬間…変わり身=
395;使われた丸太が白煙=
;に包まれる。
そして白煙=
398;中から、『狐』の面=
;が浮かび上がった。=
span>
(な、『変=
431;り身の術』ではなく=
;、『変化の術』……『ࠨ=
9;輪眼』で看破できん&=
#12392;は!!)
そう思って=
418;…時既に遅=
375;。
ナルトが振=
426;下ろしたクナイは、=
;先程喰らわせた傷口=
12392;同位置を貫いた。
イタチは間=
512;いを取る為に後方に=
;跳ぶ。
右肩の傷口=
434;手で押さえ、苦痛に=
;顔を歪ませる。
【あの程度=
398;火力…煙草に火=
434;着けるのが精々と言=
;った所だ…】
『変化の術=
303;で丸太に姿を変えた=
;としても、間違いな=
12367;直撃を喰らった筈{=
91;ある。
しかしナル=
488;は全くの無傷…全くの余#=
029;であった。
(この人を=
456;手に小細工は通用し=
;ない……なӚ=
5;ば全力で仕留めるま&=
#12391;)
イタチは静=
363;に瞳を閉じ、かなり=
;の量のチャクラを練=
12426;始める。
「アナタは=
458;レよりも強い……だӔ=
3;らこれで決着を付け&=
#12373;せて貰う」
【面白い……受Ӕ=
9;て立とう…】
「『うちは=
968;族』が何故、最強と=
;謳われ恐れられたか=
span>…『写輪眼=
303;の…一族の本=
403;の力を見せてやる」=
;
言葉と同時=
395;眼を開け、ナルトを=
;射抜くように睨みつ=
12369;る。
「オレの『"=
880;継限界』は『万華鏡=
;写輪眼』…この特別=
394;瞳術…幻術『月#=
501;』は破れない……」
そこは白と(=
658;の色しかない異様な=
;空間…とてもこ=
398;世のモノとは思えな=
;い。
ナルトは十=
383;型の石柱に貼り付け=
;にされていた。
「『月読』=
398;世界では、空間・質=
;量・時間…全てはオ=
524;が支配する」
突如現れた=
452;タチ。
しかしそれ=
399;一人だけではなく、=
;数十人、数百人と数=
12360;られない程いた。
それぞれの=
255;手には刀が握られて=
;いる。
【成る程…この世界=
399;お前に都合の良い、=
;最適な空間と言う理=
30001;か…】
『狐』の面=
398;下で嘲笑を浮かべる=
;。
「…=
230;…これから72時間=
12289;アナタを刀で刺しŁ=
54;ける…」
イタチはナ=
523;トの腹部に向かって=
;刀を向け、構える。=
span>
そこでイタ=
481;はある事に気付いた=
;。
なんとナル=
488;が震えていたのだ。=
;
「先程まで=
191;ましかったアナタで=
;も、いざとなるとや=
12399;り怖いですか?」
その震えを=
656;怖から来たモノと見=
;るイタチ。
【いや…笑いを堪えるのが=
36763;くてな…この程度=
398;術で俺を殺そうなど=
;…片腹痛い=
305;
ナルトは貼=
426;付けられている腕を=
;力任せに、無理矢理=
24341;き剥がした。
「馬鹿な……オӤ=
4;の『月読』が……!ᦃ=
1;」
イタチは驚=
365;を隠す事は出来なか=
;った。
己の持つ最=
823;の奥義とも言える術=
;を、破られたのだ。=
span>
『万華鏡写$=
650;眼』により幻術『月=
;読』…その双方=
391;『うちは』は最強と=
;謳われた。
しかし、眼=
398;前にいる『狐』の面=
;の暗部には効果がな=
12356;。
(…=
230;ここまで実力の差=
12364;明確になるとは……)
イタチは産=
414;れて初めて、後悔と=
;言うモノを味わった=
12290;
『同胞虐殺=
303;の汚名を着せられて=
;も、表情一つ変えな=
12363;った男が……。
【お前に『=
412;当の火遁』を見せて=
;やる】
膨大な量を =
244;り込み、大量の印を=
;組む。
『火遁 狐=
779;の術』
ナルトを中=
515;にチャクラが螺旋状=
;を描き、熱量を持つ=
12392;同時に発火する。
その火力は=
932;まじく…天を支え=
427;が如く巨大な火柱が=
;聳え立った。
数百人のイ=
479;チは一瞬にして灰に=
;帰す。
幻術『月読=
303;で創った異空間まで=
;も、ナルトは燃やし=
23613;くした。
「…=
230;な、何て奴=
…だ」
イタチは肩=
391;荒い息をして屋根瓦=
;に膝を着く。
対するナル=
488;は何ら変わりなく立=
;っていた。
【中々面白=
356;余興を見せれくれた=
;礼に……一௷=
6;でお前の命を散せて&=
#12420;る】
何の感情の$=
215;伏もない声色で宣告=
;し、クナイを右手に=
27083;える。
そして屋根=
926;を思い切り蹴ると、=
;疾風の如く加速した=
12290;
狙うは首元…生物であ=
427;限り、胴から首が離=
;れれば死ぬ。
風前の灯火=
392;なった『うちはイタ=
;チ』…だがその"=
920;情は笑みを浮かべて=
;いた。
イタチの視 =
218;の方向を向けると、=
;そこには小さな女の=
23376;が窓から顔を出し{=
90;いる。
その手に握=
425;れているクナイは少=
;女を狙っていた。
自分がこの=
414;まイタチの元へ向か=
;えば、少女は間違い=
12394;く死ぬだろう。
『戦闘中に=
210;間を庇う暇があるの=
;なら、一人でも多く=
12398;敵を殺す』
嘗てナルト=
364;言った言葉である。=
;
しかしナル=
488;の中で産まれて初め=
;て『葛藤』という感=
24773;が芽生え始めてい{=
83;。