小暮×歌 1
no name
私と小暮は、いつも喧嘩ばっかで、変な意地の張り合いばっかしてたけど…まさか、今日みたいな日がくるとは、思いもしなかった。
今私たちは、体育倉庫に閉じ込められて、ちょうど私が小暮に押し倒される形で、用具が散乱としていた。
そもそも、こうなった経緯を説明しよう。
「なんで小暮と私が体育当番なのよー!」
「しょーがないだろー、先生の前で暴れちまったんだからさぁ」
「元はといえば小暮が悪いのよー、髪引っ張ってぇ」
小暮と歌は体育の時間、小暮が歌の髪を引っ張り、からかった事からおもいっきり暴れてしまい、体育教師に体育用具庫の片付けを命じられてしまったのだ。
「もー最悪!これから部活あるのにー!!」
「俺だってこれから陸上部だよ!」
また、ここでも言い合いが始まり、喧嘩が始まりそうだった。
しかし、 歌の後方から、陸上で使う高跳びのポールが倒れてきたのだ。
「危ない!」
ポールは幸い、近くにあったマットにつっかかり、歌たちに直接倒れこんだりはしなかったが、倒れた振動で近くに騒然と片付けられていた跳び箱なども全て崩されてしまった。
歌は物事の展開が早すぎてよく分かっていなかった
小暮が「大丈夫か!」と問掛けたとき、漸く理解したようだ。
「…あ、ありがと…小暮…」
助けてもらった事に対しお礼をいい、早く此処からでよう(押し倒されてる状況からも抜け出したい)、と催促しようとしたのだが…。
「…出られねぇ」
「え?」
「前にも後ろにも動けないんだよ…後ろに下がったら壁だし、前にはさっき倒れたポールと跳び箱が邪魔なんだよ」
「…えぇー!じゃあ出られないの!…あ、上は?」
「上はいろいろ重なってバランスとってるみたいだから上に動いたら俺ら大怪我だよ」
「じゃあ、部活の人が避けてくれるまで出られないって事…?」
「そうなるな、でも部活これからだし、すぐ出られんだろ!」
「…そうだよね!小暮なんかとだけど、もうすぐなら我慢しよっ」
「お前そーゆー事はせめて心の中で言えよな…」
そして、しばらく…一時間はたったかと思われた頃だ。
「来ないね、部活の人…」
「Σあ…今日陸上部休みだ…」
「嘘っ!!」
「困ったな…野球部もサッカー部も校舎側の倉庫だし…今日はもうここ空かないぞ…鍵も預けられてるしな…」
「嫌だ、もー!なんでこうなるのよー!」
「なっ…お、俺だってお前なんかと…」
押し倒されてるという状況も忘れて、また喧嘩をし、一段落つけ、歌はこう呟いた。
「どうせ閉じ込められるなら、柊先輩がよかったなぁ…」
歌は何時ものように小暮が、俺だって、と切り返すだろうと、思っていた。
だが…
「悪かったな…その、柊とかなんたらとかいうやつじゃなくて…」
「…え?」
「俺は…(お前があいつにきゃーきゃー騒ぐ前からお前が好きだし)…いっつも柊先輩柊先輩って…(気付いてもらえなくたっていいとか思ってたけど)…いいやがって…」
「…小暮?」
「…いい加減気付けよ…気付いてくれよ…」
歌が小暮の言葉の意味を考えているうちに、小暮にキスされてしまった。
「%∞¢♂*♀@£%※†‡Å∀?!」
「気付いてくれないなら…自力で気付かせるまでだ」
小暮は歌の髪留めを外し、腕に結び、自由を聞かないようにした。
そしてまた軽いキスから、徐々に深いキスにしていき、展開を進めていった。
小暮は深くキスを交わしながら歌の制服の中を手でまさぐった。
「…っや、やめ、やめて…!」
歌が制止の声を掛けるにも関わらず、小暮はその行為に耽った。
制服のボタンを丁寧に外し、歌の、まだ成長途中の胸を覆ったブラをキャミソールと共にずりおろす。
「やっ!」
胸を優しく揉みしだきながら、先端を舌で愛撫する。
歌は気持いいような、気持悪いような、よく分からない感覚に襲われていた。
「…んっ…ぁっ…」
胸を愛撫し終えた後、つん、と勃った乳首を指で遊びながら、スカートの中にまで手を入れた。
ショーツの横から割れ目を指で優しく愛撫しながら、湿ったあそこの、一番敏感な所に触れる。
「…ひぁっ!ちょっ…もぉやめてよ…!」
泣きながら頼むのも空回り、いや、むしろ夢中で行為に耽るように、陰核を優しく攻め続ける。
歌はその気持よさに屈服しそうになる。
(なんでこんなに気持ちいいの…?私は柊先輩が好きなのに…!)
小暮は、そんな事は知らないかの様に、指を歌の内部に侵入させた。
「…あ!!」
陰核への愛撫もしながら、歌の中に侵入させた一本の指を抜き差しさせながら、小暮は少し柔らかい表情で歌を見つめた。
歌はというと、気持ちいいようでもどかしい感覚に襲われて、秘部からは愛液がトロトロと溢れていた。
「…ぅわー、えろ…」
そう呟かれ、顔を真っ赤にする。
何か反論しようと思うが、思う様に体が動かない。
ただ、物足りない快楽に、全身を委ねていた。
「…もぉっ…やだ…んっ」
「全然嫌がってねーじゃん」
指や、その動きを変えるたびに甘い声を上げる歌に、限界は近付いていた。
しかし、小暮はちょっとサディストよりなのか、イキそうな所で緩急をつける。
要は焦らしていた。
「…ゃんっ、イっちゃうよぉ…!」
とうとう限界に達した。
小暮は自らのズボンのベルトを外し小暮自身を、歌の中へ押し進めていった。
「あぁっ!!」
十分慣らした内部を潤って、滑りが良いのか、歌はあまり辛そうではなく、いやむしろ快感に飲まれた様な表情で喘いでいた。
「やっ…もっと…動いて…!」
部活がない日で、体育用具の崩れた体育倉庫で、見慣れた同級生とする行為に、歌は十分にあおられていた。
感度も良い上に、適度に締まる内部。小暮としても歌としても、もう十分に限界まで来ていた。
「中に出すぞ…夢野っ」
「んっ…あぁぁぁ!」
行為のせいで疲れてしまったのか、歌は気を失ってしまった。
そこに、小暮に残された問題は二つ。
『目が覚めたときの反応』と、…
───『どうやってここからでるか』
だった。
【おわり】
2005/05/17〜20