パーティー会場のだだっぴろい大広間。 招待客たちが輪を作って、ある一点を見つめていた。 彼らの視線の先にあるもの、それは、ドレスの裾をはしたなく捲り上げて 男の上に跨らされた、紅いドレスの美少女の姿だった…。 床に仰向けに寝転んだリボンズの男根は、 既にがっしりとティエリアの膣内深くまで収まっている。 パーティーに参加して小一時間、歓談とワインを楽しんでいたはずのティエリアは、 いつの間にか筋骨隆々の使用人らしき男たちに押さえつけられ、 気が付いた時にはパンツだけを下ろされ、 リボンズの勃起したペニスの上へと体を落とされてしまったのだった。 その周囲には男女問わず垣根をなして人が集まり、盛装のまま股間だけをあらわにして 繋がった二人の姿を、ニヤニヤ薄笑いをしながら眺めている。 CBのエージェント・王留美の姿を捉えて、 ティエリアは助けを求めるように彼女を見つめた。 ふっと王留美が冷たく笑う。 その横では、このパーティーのホストである小太りの中年男が にたにたいやらしく笑いながら、満足げにワインをすすっていた。 「さて、それでは皆さん、そろそろメインディッシュのお時間です。  本日はとびきり美しく妖艶な小鹿を捕らえました。  一体どんなダンスを披露してくださるのか、非常に楽しみですな!」 華やかな歓声が上がり、周囲の視線が一際ティエリアとリボンズに集まった。 「な…、なんで…!?どういう事だ…?」 混乱を隠せず声を震わせるティエリアに、同胞のよしみで王留美がそっと囁く。 「今日のパーティーが会員制だって事は知らせておいたでしょ?  ここに来てるのは、あらゆる遊興に飽きたお金持ちばかり…。  後はもう、言わなくても分かるわよね?」 「う……」 ティエリアは、今の状況をようやく把握できた。 つまりは暇を持て余した金持ちの慰みに、公開セックスをしろという事なのだと。 下からリボンズが意地悪く囁いてくる。 「諦めなよ。君がもう少し考えを巡らしておけば、こんな事にはならなかったはずだよ?」 そう言ってリボンズはティエリアの腰を掴み、くびれたウエストをさわさわと撫でた。 ぞくぞくと悪寒が走る。 ぴくんと身を震わせたときに、深くまで受け入れたリボンズのペニスが膣壁を軽く揺らして、 ティエリアは泣きそうに顔を赤らめながら、ただ硬直して辱めに耐えるしかなくなった。 そう言えば、と改めてこのパーティーに参加するに至った経緯を思い起こしてみる。 王留美はただパーティーがあると言っただけで、 スメラギも積極的に潜入しろとは言わなかった。 とりあえずバックアップに回ると言った刹那に至っては会場入りする事も拒否し、 外で帰りを待つ始末だ。 「み、みんな知っていたのか…?」 ほとんどしゃくりあげそうなほどに涙を溜めるティエリアの姿に観客達が色めきだつ。 ただでさえ美しいティエリアが大股を開いて男の上に跨り、 扇情的に顔を火照らして泣きそうになっているのだ。 周囲の興奮がティエリアにはっきり伝わってきて、 ますますティエリアは恥辱に表情を歪めた。 王留美がティエリアに囁きかける。 「馬鹿ね、ティエリア。泣くような事は何もないのよ?  だって、今回一番の美女だって卿に選ばれたんだもの。  今日の正体客は目の肥えた方々ばかり。とても光栄な事なのよ?私も鼻が高いわ」 本気でそう思っているかのように、王留美は嫣然と笑って隣の中年男に目をやった。 「うむ。まさにそうですぞ?お嬢さん。  そう心配なさらずともよい。  リボンズ君は慣れているし、ここにいる紳士淑女はみな信頼の置ける御仁ばかり。  明日になれば一時の夢として思い出になるだけです。  夜の事を口にしないのは紳士淑女の嗜みですからな」 「その通りですわ。この子が意地っ張りなのはいつもの事ですから、お気になさらずに」 王留美が中年男の機嫌を取るように媚びて笑った。 「ほう?いつもの事…ですか。さすがに王家の方は素晴らしい小鹿を飼っていらっしゃる…」 中年男が王留美の色香に瞳を細め、すぐにその目のままで、視線をティエリアへと向けた。 中年男が声を張り上げてアナウンスする。 「さて、それでは、ダンスのはじまりです。  ティエリア・アーデ嬢とリボンズ・アルマーク殿の素晴らしいダンスを  拝見しようではありませんか!!」 パチンと男が指を鳴らした途端に、会場に音楽が鳴り響いた。 軽快なタンゴ。 「さて、じゃあ行くよ?」 リボンズがタンゴのリズムに合わせて、下からぐんっと腰を突き上げる。 「あんっ!!!」 ずぼっとティエリアの奥までペニスがめり込み、体が大きく上に浮き上がった。 ティエリアの表情が歪み、髪がさらさらと揺れる。 おおっと、周りから男女の感嘆の声が漏れた。 タララ、タララ、タララ♪ 普通に踊るなら、さぞかし気持ちよく踊れたであろうその音色に合わせて リボンズがずんずんと腰を突き上げる。 その度にティエリアは、まさしくダンスをしているかのように、 規則的なリズムで上下に揺さぶられるのだった。 「やんっ、やめ…、やんっ!!」 急所を貫かれていては抵抗も満足に出来ない。 ティエリアはただリボンズの熱棒を体の真芯に感じ、 音楽と一体になった突き上げに翻弄されるしか出来なかった。 「ふふふ」 リボンズがにやにやと笑いながらティエリアの腰を掴み、規則的なピストンを繰り返す。 しかししばらくそこを責められても、緊張しきったティエリアは 全く快感を得る事が出来なかった。 いつまで経っても乱れないティエリアの様子に、観客達の色が冷めはじめた。 「もしかして処女ですかな…?まあ、処女も悪くはないが、さすがにそろそろ気をやって  頂かないと、ただ苛めているようにしか見えないですなあ」 「ええ、同じ女性としては少し辛い気持ちになりますわ。  せっかくの美人さんなんですもの。快楽を知ってもらいませんとねえ…」 中年男が訝しげに周囲の反応を探り、すぐに善後策に打って出た。 ワインをボトルごと傾け、ティエリアの口に流し込む。 「あ…う……う……」 強めのアルコールがティエリアの喉奥へと吸い込まれて行く。 収まりきらなかったワインが顎から滴り落ち、ティエリアの美しさに妖艶さを加えた。 中年男がティエリアに耳打ちした。 「これには軽い催淫剤が含まれている…。副作用はないからね。  思う存分乱れてお客を満足させなさい。それが今日の君の仕事だよ?」 男はティエリアのスカートを捲り上げると、剥き出しの陰部にもワインを滴らせた。 ティエリアの股間にとろとろと流されたワインの淫液が、 繋がっているリボンズの男根をも濡らす。 「ん…っ」 リボンズがかすかに苦しそうにうめいた。 そのペニスがワインに高ぶらされて、なお一層硬度を増したのが膣内の感触で分かる。 身構えたのも一瞬、ティエリア自身にも変化が表れはじめた。 膣内が熱く疼く。リボンズの熱いペニスが膣壁に吸い付いてくる。 周りの観客たちの笑顔がくにゃりと歪み、タンゴのリズムが一瞬耳元で崩れた。 「あ…っ、ああっ…、ああっ…!!」 思わず淫らな声が迸る。体に感じるこの新たな感覚、そう、これは…。 キモチイイ──? そう思った次の瞬間から、リボンズの男根はティエリアに 快感だけを送り込むようになった。 「あんっあんっあんっあんっ!!!!」 ワインに急かされる様にいきなり激しく突き上げられ、 ティエリアからは持続的に淫らな喘ぎが飛び出していく。 その声に負けないくらいに、擦り上げられる性器がどうにも気持ちよくて仕方ない。 すぐにティエリアは淫らな表情を浮かべ、ピストンに応じて はあはあとだらしなく息を乱した。 「おお〜。素晴らしいですな、今日の小鹿は」 「本当、この位の女の子は最高ですわね〜」 ティエリアの痴態に、どっと歓声と拍手が湧き起こる。 タンゴのリズムが終盤に向かって曲調を盛り上げ、なお軽快さを増していく。 「んっ!ああっ!あんっ!あんっ!あんっ!」 いつの間にかティエリアは自分で腰を振り、リボンズと結合を深めて 喜悦にふけるようにまでなってしまっていた。 リボンズがティエリアのウエストをしっかり抑えて体を支えているおかげで、 ティエリアは実に滑らかに上下に動き続ける事が出来た。 普段にも増して勃起の容量を広げたリボンズの肉勃起が、 ティエリアの内部をごしごしと擦り続ける。 四方から覗き込む観客には、ずぼずぼと蜜壷が肉棒を咥え込んでいく様が はっきりと見えた。 「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ!!!」 「いいよ、ティエリア…。もっと腰を振ればいいよ…!」 リボンズの低い声が、ティエリアをますます浮かせていく。  強すぎる淫欲の渦に引き込まれて、ティエリアはもう何も考えられなくなり、 衆人環視の中で淫らに腰を振り続けた。 「さて、それでは…。そろそろお色直しと参りましょうか…?」 中年男が頃合と見てナイフを取り出し、ティエリアのドレスの前面を切り裂いていった。 すぱっと裂かれた布地を強引に左右に引きちぎると、 中からティエリアの美しい乳房がぽろんと零れ出た。 「んっ…」 一瞬恥ずかしそうに顔を赤らめたが、ティエリアの上下運動は止む事がなく、 その勢い付いた振動に合わせて胸が上下にたぷんと波打つ。 「ああ、触りたい位に美しいですわぁ…」 男たちの鼻息に混じって女性客の溜息が漏れる。 「では…」 中年男がティエリアの後ろに周り、その脂肪の多い醜悪な手の平で 乳房をゆっくりと揉みしだいていった。 太った指のせいで乳房の可憐さがなお引き立ち、観客達は思わず息を飲んで見入った。 男がきゅっとティエリアのピンクの乳首を摘んだ。 その瞬間、激しい快感が全身を駆け抜けて、 「ああっっ!!!!」 ティエリアはびくんと仰け反って体を強張らせ、絶頂に達した。 動きを止めたティエリアとは裏腹に、リボンズは腰を突き上げ続け、 男は乳首を弄び続ける。 二人にはまだまだティエリアを開放する気はないのだ。 そして観客達もまた、この刺激的な遊びを中断する気には当然ならないのであった。 絶頂の余韻をその顔にはっきりと漂わせながら、ティエリアは脱力して リボンズと男の責めに体を委ねていた。 リボンズの肉棒が、まだまだ限界知らずで突き上げ続けてくる。 タ〜ラッラッ♪ 切れ味よく音を打ち止めてタンゴがようやく終わり、続いてワルツが流れはじめた。 ゆったりとした曲調に感化されて、 リボンズの突き上げもまたゆったりとしたものに変わる。 くにくにと男が指先で乳首を捻っていじくり倒す。 2箇所に感じる淫靡な刺激で、ティエリアの快感が再び高まっていく。 「あ…っ、ああっ、ああ…んん…っ……」 いつしか声が淫らになって、ティエリアの腰がリボンズに合わせて再び上下に動き出した。 「ほら、気持ちいいでしょう?お嬢さん?」 中年男のデブ特有のくぐもった声に、淫らな色合いが濃く混じっている。 劣欲を更に促すように耳元でねっとりと囁かれて、それが起爆剤になったかのように ティエリアの体は一気に燃え上がった。 「んっ、あんっ、あんっ、ああっ!!」 腰が激しく上下しだし、リボンズの男根を奥深くまでしっかりと受け入れていく。 騎乗位でがっつり行為を行っている故に、いやでも結合が深くなる。 ワインの淫液に、とめどなく溢れ出した愛液が混じり、 ワルツの清純な音色にぐちょぐちょと淫らな音色を混じらせた。 観客の視線が、ペニスが膣に素早く収まっていく、その一箇所だけに集中した。 絡みつくような視線と乱れた周囲の息遣いが、 場の空気をいやでも淫らなものへと変化させた。 「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!!」 余りにも官能的な雰囲気に触発されて、ティエリアはリボンズの腹に手を付き、 凄まじいスピードで腰を振り下ろしていった。 男根で擦られる度に、そこが天上知らずで快感を強めていく。 中年男が満足げにティエリアを眺め、 「どうれ…。そろそろ、違う刺激を与えてあげましょうか?」 そう言うと後ろからティエリアの脇に手を入れ、前後にティエリアを揺さぶった。 「ひゃうううっっ!!?」 角度が変わって鋭角に肉棒がめり込んでくる。 抉るように膣壁を擦られて、限界的に悦楽が強まった。 「ほら、気持ちいいでしょう?こうやって後ろに体を倒すと、なお…!」 男がティエリアの体を後方へと傾ける。 リボンズがその瞬間腰を跳ね上げ、亀頭がティエリアの膣上方をずるりと擦り上げた。 「ああああっっっ!!!」 強烈な快感が全身に広がり、ティエリアは迸るままに大きな愉悦の声を上げた。 「ほら、動きなよ」 リボンズがにやりと笑ってぐんっとペニスを突き入れる。 脳天にまで快感が駆け抜けていく。 「ああっ!!もっ…と…だと…!?」 「そうですよ、お嬢さん。みんなあなたを見ています。見惚れていますよ?」 中年男が胸と乳首を責めながら、粘っこく囁いてくる。 欲望が増幅し尽くし、ティエリアはもう一切の我慢ができなくなった。 もっともっと快感が欲しくてたまらない。 自然に踊り出したくなるような極上のワルツの音色が、 ティエリアから全ての迷いを取り去った。 ステップなど知らなくても、ダンスとはこういうものなのだと言わんばかりに、 音楽に合わせて自然に体が動いていく。 ティエリアは無我夢中で、前後上下のグラインドを繰り返した・ 「ああんっ、ああんっ、ああんっ!!」 「そう…。うまいじゃないか、ティエリア」 リボンズがティエリアの動きに合わせて腰を振り上げ、敏感な所を激しく擦り立てていく。 「だって、だって…ぇ…っ…!!」 涙が零れそうなほどに気持ちよくなって、ティエリアは言い訳するように首を振った。 「だって?」 リボンズが下から片手を伸ばし、中年男の指の間を縫ってティエリアの乳首を捻り上げる。 堪らずティエリアから涙が零れ、腰の振り下ろしでぴゅっとあたりに飛び散った。 「だって…っ…、気持ちいいっっっ…!!あああああんんんっっっ!!!」 遂にティエリアは観客の前にも関わらず、恥を忘れて快感に大きく叫び、 最後に激しく腰を打ちつけて肉棒を咥え込んで、絶頂に達した。 「ぐ…っ…」 リボンズが苦しそうにうめく。 リボンズもティエリア同様やはり一突き大きく腰を跳ね上げて、 ティエリアの膣内へと白濁を放った。 二人の絶頂を見届けて、中年男が満足げに頷いた。 ティエリアの体を抱え上げて、リボンズの肉棒を抜き出す。 結合部が離れた途端、ティエリアの秘所からはたらりと精液が零れ落ちて、 再びわあっと歓声が上がった。 「素晴らしかったですわ!」 「ええ、久しぶりに滾りましたな!」 誰からともなく、淫らな演目の成功を称えて拍手が湧き起こる。 「さて、皆さん。夜はまだまだ今からでございます。  お部屋をお使いになりたければ、どうぞご自由に。  お相手は誰だ、などど無粋な事は申し上げますまい。  音楽は明朝まで絶やしません故、心ゆくまでダンスをお楽しみください」 この家の主人の中年男は、居並ぶ紳士淑女に大仰に礼をした。 「さあ、お嬢さん、私と参りましょう」 「いえ、私と」 放心状態で床に座り込むティエリアに、数本の手が伸ばされる。 「あ……?」 ぼんやりと見上げると、男だけではなく女性までもが艶かしく笑いかけて来ていて─。 その向こうで王留美がよくやったわ、さすがにマイスターね、という面持ちで にこりと微笑み、ティエリアに頷いた。 「………」 しかしティエリアの頭は真っ白で、ミッションの内容も、アロウズの事も、 イノベイターの事さえ、何も浮かんでこない。 膣からじゅるりと白濁が漏れ出て行く感触だけが、 この時のティエリアのリアリティだった。 「あふ……」 ただはっきりしているのは、あれだけ激しい絶頂を得てもまだ、 ティエリアのそこは満足してはいないと言う事だった。 ティエリアは惚けた頭のままで、自分へと伸ばされた誰かの手をそっと握ったのだった。