「エクシアのGNドライヴを使ってもうまく行かないとは…。全く、00ガンダムは手を煩わせてくれる」 00ガンダムの太陽路マッチングテストを終えて、ティエリアと廊下を歩きながら、イアン・ヴァスティが重い溜息を吐いた。 本日のツインドライヴ稼動テストも、残念ながら期待通りの成果とは行かなかった。 セラヴィーは問題なく稼動していると言うのに、00ガンダムに至ってはもう何回改良を重ね、 実用化に向けてテストをこなして来たかわからない。 ようやくエクシアと刹那が帰ってきて、これが最後の望みとばかりに他の太陽炉との組み合わせを試したのだが、 結局あと数パーセントというところでツインドライヴの安定領域には届かなかった。 最後の望みが費えようとしている。 再び混迷を来たしはじめた世界に宣戦布告しようかという、こんな時なのに…。 「あと少しの所なのに…。5年前もそうでしたが、  どうしても時間は我々の準備が整うのを待ってはくれないようですね…」 ティエリアは出来るだけ落ち着いた口調でイアンに言った。 あらゆる試行錯誤を繰り返してなお思うように行かない事態に、 整備士としてのイアンが相当イラついているのは知っている。 もちろん思うに任せない苛立ちはティエリアとて同じだったが、 今やこの艦の事実上の最高責任者のような役割を担うティエリアは、5年前のような直情家でいるわけにはいかないのだ。 連邦軍がこの4年でMS開発に力を注ぎ、その武力がCBに匹敵するようになっている昨今、 不安に陥りがちなクルーを鼓舞するのも、いつの間にかティエリアの役割となっていた。 「明日00の設定を少し変更して、もう一度、エクシアの太陽路を試してみましょう。  今度こそうまく行くかもしれない」 そう言って微笑み、前向きを装うティエリアだったが、イアンはそのわざとらしさにすぐに気付いた。 ティエリアを苦笑して見つめ、 「いや、すまんな。つい愚痴を言ってしまって…。お前がこんなにがんばっているというのに…」 そう言って今度はやさしくティエリアを見やる。 ティエリアは艦の作戦指揮やクルーの状態確認どころか、たった一人でガンダムを駆り、出撃までこなすのだ。 有効な後方支援もない状態で、一機で戦闘に赴くというのがどれほど肉体的にも精神的にもこたえるものか、 イアンはよく分かっていた。 「今日も一日中コックピットの中で缶詰だったんだ。疲れただろう?本当に、お前は偉いよ」 4年前とは比べ物にならないくらいの精神的な成長を見せているティエリアだったが、 こんな風に手放しで褒められる事には、さすがにまだ慣れてはいなかった。 思わず顔を赤らめ、ぶっきらぼうに返事をする。 「べ、別に、この位…、マイスターなら普通のことです」 ティエリアらしい返答に、イアンが吹き出した。 その笑いは当然、ティエリアを馬鹿にしたものなどではない。 「全く、相変わらずだな、お前は…」 イアンはそう言って、ますます優しさを湛えた目でティエリアを覗き込んだ。 ティエリアのすぐ目の前で、その目が意味深に細まった。 その意味はイアンとティエリア、二人だけに通じるものだ。 イアンの考えている事を即座に解読して、ティエリアの顔が傍目にもはっきり分かるほどに赤く染まった。 「さて、そろそろ今日一日の疲れを癒す時間だな…」 イアンはティエリアの思った通りの言葉を、その耳元で低く囁いた。 ティエリアの体がその言葉に反応して、簡単に熱くなる。 この甘い誘惑を拒絶する気など、全く起きない。 「は…い…」小さく頷いて、二人は連れ立ってイアンの部屋へと向かった。 部屋に入るなりイアンがティエリアをきつく抱きしめ、深く口付けてきた。 イアンはもう何歳になっただろうか。 今朝剃ったにも関わらず、既に数ミリ伸びたヒゲがティエリアの相変わらずみずみずしい肌にチクチクと当たる。 機械油に混じって体や髪から漂ってくる加齢臭は、もう隠しようがない。 あまりの人手不足で計画に合流した彼の娘は、もう14歳だとか。 ほとんどティエリアと外見上は変わらない年頃の娘を持つイアンは、 ティエリアの父親といってもおかしくない年齢なのだ。 ティエリアの相手としては明らかに分不相応な男だと周りは訝しがるが、ティエリア自身はイアンに満足していた。 イアンはティエリアの両性具有の体を宝物のように愛してくれるから…。 そしてなんと言っても話が合うから…。 事後にベッドで計画とMSの事を語り合うのが、ティエリアには至福の時間となっていた。 「ん…っ、ん…」 イアンの年を感じさせない情熱的なキスを受けながら、ティエリアもイアンを強く抱き締め返す。 イアンの手がティエリアの背中から尻へと向かい、そこをぐっと掴んだ。 それだけで心臓が飛び跳ねる。 ティエリアがびくんと強張ったのが、くっついているイアンにすぐに伝わった。 「…いい反応をするようになったなぁ、ティエリア…」 唇を離して耳元でイアンが囁く。 待ちきれずに、思わずティエリアの全身が震えた。 いつものように、早く愛してほしい。何もかもを忘れ去るほどの熱の渦に引き込んでほしい…。 完全に淫夢に支配されてうっとりと彼を見つめると、イアンがそっとティエリアの眼鏡を外した。 イアンはいつもティエリアを本気で抱く時、必ずその眼鏡を外すのだ。 体に教え込まれた快楽の味が一瞬で蘇り、ほとんど条件反射でティエリアは軽く達しそうになってしまう。 体の奥からじわあっと熱いものが湧き出してくる。 体が疲れているからこそ、その感触が生々しい。 すぐに尻を撫で回していたイアンの手が、後ろから指を伸ばして膣口を弄りはじめた。 同時にもう片方の手を、ティエリアの前へと押し付ける。 「ここも、もう大きくなっている…。分かるか?ティエリア…」 イアンの指がティエリアのペニス全体を撫で上げた。 「あ…ん…っ…!」 前からも後ろからも手が伸びているせいで、イアンに身を預ける事も後ろにのけぞることも出来ない。 ティエリアはただその場で強まってくる快感に震えた。 イアンは自分は眼鏡を決して外さずに、ティエリアの歪む表情を余す事なく じっくりと見届けるように見つめ続けている。 その視線でティエリアの体がますます高ぶっていく。 「可愛いよ…、ティエリア…」 そう言って、イアンはティエリアの首筋に唇を這わした。 首筋だけでは物足りない。早く、全身を可愛がってほしい。 ティエリアの欲は限界まで膨れ上がっていた。 「あ…っ、ん…っ、イア…ン…・ヴァス…ティ…っ、も…う…」 「ああ、分かってるよ…。ベッドだな…?  さあ、お前の体がもうどんな風になってるか、早く見せてくれ…」 ティエリアはベッドに体を投げ出すようにして飛び込み、イアンの到着を今か今かと待った。 続いてイアンがベッドにゆっくりと片足を置いた。 ぎしっとベッドが卑猥にきしむ。 「早く…っ…」 いつの間にこんないやらしいお願いをするようになってしまったのか、もう分からない。 ティエリアは自分が今、どんな目でイアンを見つめているのかはっきり分かるようだった。 ようやくイアンがティエリアの上にゆっくりと乗り、上から見下ろしてきた。 我慢できずにその首に手を回して引き寄せ、ティエリアはもう一度深く彼に口付けた。 勢いよく舌をねじ込み、イアンの舌を巻き取って激しく絡める。 すぐに唾液が零れて顎を滴っていった。 思う存分ティエリアにキスを堪能させた後、 「焦らなくていい…」 そう優しくティエリアをなだめながら、イアンが耳たぶを軽く噛む。 「や…っ!」 またしてもティエリアの体は仰け反り、甘い声が漏れてしまった。 イアンが耳たぶに歯を当てながら、器用にティエリアのパイスーを脱がしていく。 もうこの行為を何度繰り返してきたか分からないが、今でもティエリアは脱がされる時は恥ずかしくてたまらない。 「またそんな顔をして…」 イアンもまた、そんなティエリアを見て毎回新鮮な気持ちを思い出すのだった。 イアンは初めての時のように興奮して上半身を脱がせ、アンダーシャツのみになったティエリアの、 そのアンダーシャツを胸まで捲り上げた。 剥き出しになったティエリアの胸骨が激しく上下している。 そっとイアンが胸骨の合間に指を這わすと、あからさまにティエリアが切なげに口を開いた。 そのまま皮膚をなぞり、可愛らしい乳首へと指をゆっくり進めていくと、 ティエリアからは言葉にならない吐息が漏れ出す。 ようやく乳首のすぐ傍に指が到着したが、イアンは焦らすようにその周囲をゆっくり撫でたままで、 一向に乳首そのものを刺激しようとはしなかった。 「あ…、ん…、ん…っ」 ぞくぞくするような官能的な時間を持て余して、全く触られてもいないのにティエリアの乳首はひとりでに硬くなっていく。 耐え切れずにイアンを懇願するように見た。 しかしイアンはティエリアと軽く目を合わせただけで、すぐに乳首へと視線を外してしまう。 まだまだ焦らすのをやめる気がないのだ。 くすぐるように核心を避けて周辺をなぞる指が恨めしい。 お願いします、触って下さい、と頼みたいのに、なぜか言葉にならない。 たまらずティエリアは、自分で乳首を摘もうとそこに指を伸ばした。 その時を待っていたかのように、イアンが焦らし続けた乳首を擦り出す。 「ああ…っ!」 待ち望んだ刺激に,乳首から全身に鋭い快感が広がっていった。 その下半身ではティエリアのペニスが欲を受け止めて、どんどんパイスーの股間を持ち上げていく。 「ティエリア、もうパイスーを脱ぎたいんじゃないのか?ん?どうなんだ?」 イアンが意地悪く問いかけながら、乳首を責め続けたままでパイスーの膨張部を見やり、そしてそこにも手を伸ばした。 ただ熱くなったペニスを包むように、やんわりと手の平をその上へと静かに落とす。 イアンの手の平からそのぬくもりが伝わってきて、ますますティエリアのそこは硬くなっていった。 「ほら、こんなに硬くなっている…。脱がしてほしいか?」 「そ…んな…事…、言え…ませ…、あ…んっ…!!」 ティエリアの言葉を聞くなり、イアンがペニスを包む手に力を入れて、そこをぐっと握った。 快感が充満する。ティエリアはもう我慢できそうになかった。 イアンに頼むまでもなく、パイスーの下半身を自分で脱ごうとズボン部分に手を掛ける。 ティエリアの焦った様子を嬉しそうに眺めながら、イアンはずっと乳首とペニスを刺激し続けた。 早く体を締め付けるパイスーを脱ぎ去りたいのに、強まっていく快感に翻弄されて指が震え、 圧迫感の強いパイスーを下ろしていく事がなかなか出来ない。 もう射精寸前まで欲が高まっているというのに…。 手に感じる感覚から、その事はイアンもよく分かっているはずなのに、 彼はずっとペニスを揉み続けたままで責めを中断する気配さえなかった。 このままではパイスーの中で射精してしまう…。 堪らずティエリアはイアンの手首を握って、せめて下半身へ与えられる快感だけでも止めようとした。 しかしイアンはティエリアの手を振り切るように、むしろ乱暴にペニスを刺激し続ける。 「も…ダメ…で…す…、脱が…してくださ…」 ようやく搾り出したティエリアのお願いの言葉は、残念ながら遅すぎた。 最後ぐいっとイアンにそこを握るように掴まれて、我慢もきかずにティエリアはパイスーの中で達してしまった。 「あ…、ああ…っ!」 どくどくと発射された精液が、逃げ場もなくそのままペニス全体に熱く広がっていく。 まるで失禁したかのような不快感を感じながら、粗相をしてしまった子供のように、 ティエリアはイアンを許しを乞う目で見た。 「なぁに、構わんさ」 イアンはいつものように軽く笑って、ようやくティエリアのパイスーを全て脱がしにかかった。 焦らされていた時間が嘘のように、あっけなくパイスーが全て脱がされた。 達して満足したばかりのティエリアのペニスには白濁がまとわりつき、その下の膣口にまで垂れ落ちていた。 いつもよりも量が多い気がする。 「随分一杯出したんだなぁ、ティエリア…」 イアンが驚いてそう言うと、ティエリアは恥ずかしそうに目を反らした。 その頬が余韻を残してまだわずかに赤く染まっている。 イアンはもっともっとティエリアの乱れる姿を見たくてたまらなくなった。 ティエリアの足を軽く開かせ、膣口に指を伸ばす。 そこは既に絶頂の時に溢れ出た愛液でぐちゃぐちゃに濡れきっていた。 膣内にわずかに第一関節まで埋め込み、軽く中を擦ってみる。 「あ…」 ティエリアが軽く声をあげて身をよじったが、達したばかりのそこは、まだ欲が蘇る程ではないようだった。 それでもティエリアの愛液は、イアンの指と擦れる度にくちゃくちゃといやらしい音を出した。 その音がティエリアの耳にも届く。再びティエリアの顔が赤くなった。 「恥ずかしいのか、ティエリア…?お前の出してる音だぞ?」 「ん…っ、そ…んな事…っ…」 「でも、ほら…」 イアンが更に指を一本増やして挿入し、更に奥まで速度を増して突き入れ始めた。 水音が一段と激しくなり、イアンの指をたっぷりと湿らせていく。 「どうだ、気持ちいいか…?」 「……すいま…せん…。まだ…です…」 しかし派手な音と量とは真逆に、ティエリアのそこはまだ快感というほどのものを感じなかった。 素直にそう伝えると、イアンは即座に次なる行動に移った。 ティエリアのペニスを伝わる、まだ乾ききらない白濁を指にたっぷりと付け、それを菊門になすりつける。 膣を指で責めながら、同時に軽く後穴の表面をほじるように撫でると、ようやくティエリアに反応が現れ始めた。 「あ…っ、それ…、あ…う…っ」 ティエリアが軽く目を細めて、苦しげに喘ぎ始める。 その足が無意識状態で開いていく。 イアンが勢いよく後孔に指を突き刺すと、ぶちゅりと生々しい音が響き、 ティエリアが完全に快感だと分かる声をあげた。 粘液で湿った指が、膣内と同じようなスムーズさでアナルの肉壁の抵抗を押し返しながら、奥の方まで挿し込まれていく。 もう今までに何度もそこを責められ、感度を開発されてきたティエリアのそこは、 膣との同時攻めで簡単に激しい快楽を起こらせた。 「あ…っ、あぁんっ、ああっっ…、イ、イアン…ッ…」 快感に蕩けきったかのような表情で見つめられて、イアンの指にもますます熱がこもる。 ティエリアのぺニスがイアンの目の前で再び勃ち上がっていった。 いつもイアンにとって、それはティエリアの快感の深さを知る探知機のような役割を果たしていた。 それにしても今日は随分反応がいい。 一度達したにも関わらず、ティエリアのペニスは早くも射精間近のように亀頭を奮わせている。 膣の方もまた、イアンの指を逃したくないかのようにぐいぐい締め付けてくるのだった。 その熱さと感触で、イアンはティエリアに2度目の絶頂が近い事を感じた。 「どうしたんだ、ティエリア…?またイキそうなのか?いつもはもっと時間がかかるのに…」 「ん…っ、多分…、エクシ…アを使って…も、ツイン…ドライヴがうま…く、行かなかった…から…」 ティエリアが途切れ途切れに、懸命に自分の状態の言い訳をはじめた。 なるほど、焦ってるのはお前も同じって事か…。 イアンは苦悩していたのが自分だけではない事を改めて知った。 ティエリアは管理責任者としてだけではなく、本当に普通の恋人のような親近感で自分に同調してくれている。 そう直感的に感じ、イアンは嬉しくなった。 やはり今日はとことん快楽を与えてやらねば─。 膣とアナルから、ゆっくり指を抜き出す。 それぞれ体液が指と穴を繋いでねばーっと伸びて切れた。 「……?」 突然の責めの中断に、ティエリアが訝しげに顔を上げた。 その視線を感じながら、イアンはゆっくりとクローゼットに向かう。 そしてその奥の方からいくつかの器械類を取り出してきた。 ティエリアのペニスがそれを見た瞬間にびくんと震えた。 イアンがそれらを携えて再びベッドに乗り、ティエリアの真横にそれを乱雑に落とした。 バイブにローター。いわゆる大人のおもちゃだ。 今までにもう何度もティエリアを責め続けて来たそれらは、既に10本近い本数になっている。 世界の色々な所で機会があるたびにイアンが買い求め、そしてティエリアを悦ばせて来たのだ。 その卑猥な形状を見るだけで、ティエリアの股間は否応なく疼いてしまう。 知ってか知らずか、イアンはくいっと眼鏡の端を上げてティエリアを見下ろし、 そして2本のバイブを両手に掲げ持ってティエリアに見せ付けた。 「さて…。お前にも、ツインドライヴだな」 そう言ってイアンはバイブのスイッチを入れた。 ブブブブブ…と勢いよく2本のバイブがローリングを開始する。 「あ…あ……」 ティエリアはそれを食い入るように見つめたまま、何も言う事が出来なくなった。 その2本から得られる最上の悦楽をティエリアの脳と体は早くも想像し、 待ちきれずに愛液がじわりと滲み出す。 「さあ、もっと足を開けてみろ」 抵抗の余地など、今やない。 イアンの言葉に素直に応じ、ティエリアはゆっくりと足を開き、そして自分で膝を抱え込んだ。 いつものように、バイブを受け入れやすい体勢を取る。 その先で膣口がぱっくりと口を開き、ヒクヒクと震え続けた。 「いい子だ…。そうか、そんなに欲しいか…」 イアンがごくりと喉を鳴らし、ティエリアの膣口に右手に持ったバイブをぐっと押し付けた。 ティエリアのパイスーと同じ、綺麗な紫色のバイブ。 回転し続けるその先端が膣口をブルブルと震わす。 「ふあ…んっ…!!」 それだけでびくんと子宮が飛び跳ねるような快感が走り、ティエリアは膝を更に抱え込んで刺激に耐えた。 イアンはティエリアが快感に美貌を歪める瞬間がたまらなく好きだった。 何度見ても、これは飽きそうにもない。 その悦楽の表情をじっくり目に焼き付けた後、回転するバイブをそのまま膣内に埋め込んでいく。 「ああ…っ、ああああっっっ…!!」 膣肉を巻き込むように抉りながら、激しくバイブが振動しながら膣奥まで進んでいく。 ティエリアはあられもない声を上げながら、その快感を体内一杯で感じていた。 イアンの指責めで絶頂間際だった体は、バイブがようやく最奥まで突き入れられた所であっけなく弾けてしまった。 「や…っ、ああっ、も…、イクっっ…!!」 腰を大きく跳ね上げて、膣のオーガズムに酔う。ピュピュっとペニスから数滴精液が迸った。 がくんと力が抜けてしまったティエリアに気付き、イアンが様子を窺うように見たが、 バイブのスイッチを止める事は当然ながら、なかった。 「何だ、もうイったのか…?我慢が足りないな、ティエリア?」 「す、すいませ…」 「ま、いいさ。まだまだ、やめてはやらんからな」 そう言ってイアンは振動するバイブを握り締め、ティエリアに欲を蘇らせるべくゆっくりと抜き差しをはじめた。 「ん…っ…、あ…ん…っ…、ま…た…、ああ…ん…っ!」 チュクチュクといやらしい音を立てながら、バイブが何度も膣内を往復していく。 ピストン運動のような抽迭が的確に膣壁を擦り上げるばかりでなく、 バイブの振動が膣だけに飽き足らず、内臓まで震わせていくのだ。 ティエリアのそこに快楽が戻ってくるまで、それほど時間はかからなかった。 再び喘ぎはじめたティエリアを確認して、イアンがもう一本のバイブを左手に持ち直した。 「あんっ、それ…、んん…っっ」 まさか、今日はバイブを2本使う気ですか…? ティエリアの目はやや怯えた様子でそう訴えていた。 今まで道具を使うとはいっても、せいぜいバイブとローターを併用する位の事だったから、 それも当然と言えるかもしれなかった。 しかしそのティエリアの怯えこそがイアンに男らしい本能を呼び起こし、そして猛らせていくのもまた当然の事だった。 もちろん、イアンはティエリアを傷つける気など全くない。 しかし、それでも限界のすぐ近くまでティエリアを追い込んでやりたくて仕方ない。 「心配すんな。ツインドライヴだって言っただろ?00と同じように、お前にももっとフルパワーでな」 わざと明るく大仰に言って、イアンは左手のバイブをティエリアの口元へと持っていった。 ティエリアが不安そうな顔をしながらも、それを素直にくわえ込む。 今までにティエリアが見た事のない新品のそれは、明らかに膣のバイブよりも細かった。 『どこに入れるつもりですか』 勢いよく震え続けるそれが口内を掻きまわす不快感に顔をしかめながら、ティエリアはイアンに目だけでそう問いかけた。 「後ろだ。それとも、前の口に2本同時がいいか?」 瞬時に考えを読んで、そんないやらしい答えを臆面もなく告げるイアンなのに、ティエリアは怒りなど露ほども感じない。 もう完全にティエリアの体はイアンのものなのだ。 イアンの望むように、自分の痴態を見せる事も含めて奉仕してやりたいと願うのは、もはや当たり前の事だった。 しかし膣にもう一本バイブなど、今の状態ではとても無理そうだった。 一本受け入れただけの今でさえ、そこは満杯で快楽に喘いでいるのだから。 ティエリアはふるふると首を振って否定した。 その仕草がティエリアをより幼く見せて、イアンはまた愛しさが募った。 「よく舐めとけよ…?じゃないと痛くてたまらなくなるだろうからな」 優しく言いながら、イアンはもっと唾液を絡ませろと言わんばかりにティエリアの口腔内にバイブをぐいっと押し込んだ。 「んぐ…っ」 一瞬えづきそうになるのを何とか堪え、イアンの望み通りに激しくローリングするバイブに舌を絡ませ、 唾液を全体にすり込んでいく。 口腔内を犯し尽くすかのようなその振動が、まだ膣内に突き刺されたままのバイブと連動して ティエリアの体全体を震わせた。 しかし、まだこれで終わりではない。 何度もイアンに貫かれてきたとはいえ、今から初めて後孔にバイブを受け入れるのだ。 しかも、膣にももう一本、それを銜え込んだままで…。 その姿を想像して一瞬恐怖を覚えたが、すぐにそれはぞくぞくするような期待感に変わった。 イアンがそこまで危険な事をするはずがない。 きっと今日もティエリアを最高に気持ちよくする、その事だけを彼は考えているに違いない。 今まで行為を重ねた結果、ティエリアはイアンを完全に信頼しきっていた。 「んん…、んん…」 遂に溢れる唾液がバイブの縁から漏れ出した。 その動物的な感触までもが媚薬のようにティエリアの体を火照らせていく。 同じく開いたままの足の間では、紫色のバイブの栓の脇から滲み出るように、愛液が滴っていった。 そろそろ頃合とみたイアンが、ティエリアの口からアナル用の真っ黒いバイブを抜き取った。 たっぷりと全体に付いた唾液が淫猥にそれをテカらす。 「ティエリア、うつぶせになってみろ」 イアンの出した指示に素直に従い、ティエリアがベッドにうつぶせになった。 途端に膣内に当たるバイブの角度が微妙に変わって、新しい刺激が快楽に変わり、堪らず声を上げてしまう。 「まだだぞ…?まだ、今からだ…」 イアンはティエリアの細い腰を両手で掴むと、ぐいっと引っ張り上げた。 肘を付いた四つん這いの姿勢にされ、膣内のバイブがするりと抜け出そうになる。 それをイアンが再び中へとめり込ませた。 「あんっ…!!」 振動と膣壁を抉られる感触で、ティエリアは淫らに叫んだ。 太ももと腰ががくがく揺れ、ベッドを小刻みに軋ませる。 的確に膣壁を震わされて、再び絶頂感がそこに漲って来た。 既にそんな状態だというのに、イアンが後孔にもバイブを押し付けた。 「はあ…っっ!」 穴の入り口を機械的に、リズミカルにバイブが勢いよく震わす。 膣に感じている快感が一層強まった。 と思ったとたん、イアンがそれをぐりぐりと力を込めて挿入しはじめる。 膣よりも狭く、圧力も強いその壁を広げるようにしてバイブが震えながら強引に入ってきた。 「あぁぁぁ〜〜…」 初めてのその感触は、体から力が抜けていくような虚脱感を伴うものだった。 出る声も喘ぎというよりは、肺の中の空気が押し出されたような、そんな力のないものだ。 今までイアンにそこを何度も貫かれてきたというのに、そのバイブの感じは全く新しい感触だった。 いつ全て受け入れたのかもまるで分からなかったが、 「ティエリア、入ったぞ。大丈夫か?」 と、イアンの声が後方から聞こえてきて、ティエリアは必死でこくこくと頷いた。 「そうか…」 イアンの声に安心感が混じった。その瞬間、ぐいっと二つのバイブが同時に奥の限界点まで突き入れられて、 その衝撃が契機になり、急激に体が快感を感じ始めた。 体内で二つのバイブが、薄皮一枚隔てただけの距離感で、ティエリアの下半身の構造全てを揺さぶり続ける。 我慢しきれずに本能的に腰が高く上がり、尻を突き出す卑猥な格好になってしまうのを全く止められなかった。 「あぁっ、あぁっ、あぁっ」 「そうか、そんなにいいのか。そんなに尻を突き出して…。いやらしい子だ…」 イアンの満足げな声が聞こえてきたが、ティエリアの意識は完全に下半身の振動に飛んでしまって、 何も答えることが出来ない。 ただバイブに震わされ、激しい悦楽を与えられるまま、規則正しく喘ぐ事しか出来なくなってしまった。 それぞれ、その用途のためだけに作られた2本のバイブが、ティエリアのGスポットと前立腺を的確に刺激していく。 その2箇所を規則的に責められて、平気でいられるわけがない。 「あぁ…んっ、ああああんんっっ!!!」 後ろにバイブを入れられてからわずかしか経っていないというのに、ティエリアはあっという間に再び絶頂に達した。 ペニスから勢いよく迸った精液が、イアンのシーツを汚した。 それでもイアンは文句一つ言わなければ、顔をしかめる事もない。 ティエリアの絶頂が嬉しくてたまらないと言うかのような幸福そうな笑みを浮かべ、満足げにティエリアを見つめ続けている。 そしてティエリアからバイブを抜き去る様子もまだなかった。 「抜い…て…、もう抜いてください…」 「ダメだな。まだイケるだろ、ティエリア?00のツインドライヴはこんなもんじゃないぞ?」 「ぅぅ…」 イアンの返答に恨めしげにティエリアが唸ったが、イアンの言った通り、すぐに体に欲が漲ってきて ティエリアはきつくシーツを握り締めた。 イアンの視線に晒されながら、再び下半身に蘇った堪えきれないほどの悦楽に身を委ねていく。 「く…っ、ま、また…っ…、あ…っ…、あぁんっ…!」 「ほらな、言った通りだろ?思う存分イッてみろ。俺がいるから怖くないだろ?」 「んんっ、は…、はい…、あ…ん…っ!」 淫らに開発された肉体は、どこまでもイアンに忠実に高ぶり続ける。 再び高く持ち上がった腰が、まるでイアンに後ろから突かれてでもいるかのように前後に揺れ始めた。 ぎしぎしと、性交している時のようにベッドが軋んで、ますますティエリアは快感に溺れていった。 「すごいな、ティエリア…。自分でそんなに腰を振って…。バイブ、そんなに気持ちいいのか…?」 「ん…っ、あぁっ、は、はい…っ、き、気持…ちいい…で…すぅ…っ」 「俺よりも、か?」 「そ…んな事…っ…、比べられな…」 真横からティエリアの悦楽の表情を覗き込んでくるイアンに向かって、苦しげに何とか答えた。 その瞬間イアンの表情がぱっと明るくなって、ティエリアは自分がイアンを喜ばしている事を素直に嬉しく感じた。 バイブが肉圧で抜け出そうになる度に、イアンがぐいっと中まで押し込んでくる。 その度に体内の敏感な場所が震え、またしてもティエリアの体が爆発しそうになった。 少しの刺激で達してしまいそうなほど、ティエリアは絶頂のすぐ傍にまで追い立てられた。 「ああん…っ、また…、来…る…っ!!」 「いいぞ?イケよ…?そのために道具なんぞ使ってるんだからな…」 「あぁぁんんっ…!!う、動か…さないで……!」 促すようにくいくいとバイブを軽く抜き差しされて、いつ終わるとも知れない快感の波に思わず涙がにじんできた。 「あ…っ、またイク…っ…!」 そう思った瞬間、「じゃあ、次はトリプルドライヴだ」そう至近距離でイアンの声がしたかと思うと、 低いモーター音が新たに加わり、ティエリアの発射寸前のペニスに何かが押し付けられた。 「ひああああんんっっ!!」 突然衝撃がそこに走り、一気に絶頂に達してしまう。 腰を前後に激しく揺らしながら、盛大に精液をぶちまけてしまった。 波が去って数秒、ようやく落ち着いたティエリアだったが、イアンが新たに押し付けた第三のそれが やはりバイブのように激しく震えながらペニスに刺激を与え、萎える暇もなく再びそこが硬くなっていく。 「ああ…、ああ…っ」 もう体に力は入らず、体重を支えている腕もガクガク痙攣し始めたが、 四つん這いの状態で何とか腹を持ち上げ、ティエリアはペニスに加わった新たな振動の正体を確かめた。 そこに押し付けられていたのは、ピンクのローターだった。 イアンがローターを押し付けたままで、ゆっくりとそれを上下に動かしている。 決してティエリアに痛さを感じさせないかのような絶妙の力加減が、 ティエリアのそこにやはり絶妙の快感を湧き起こらせた。 意識が飛んでしまいそうな凄まじい悦楽に、堪らず声を上げる。 「ふあ…、ああ…っ、もう…許して…」 「許して?そんなに気持ちよさそうな顔をして、何言ってる」 イアンが低く囁いて、お仕置きをするかのようにローターを亀頭に押し付けた。 「ああああっっっ!!」 強烈な快感が全身を駆け抜ける。イアンが余りの絶叫に驚いてさすがにローターを離した。 しかしすぐにその快感を求めて、ティエリアのペニスがほとんどひとりでに亀頭をローターに押し付け始めた。 「んあ…っ、ああ…っ、ああんっ…!」 「ティ、ティエリア…」 イアンが一ミリも動かしもしていないのに、恥じらいののリミッターが外れたかのように 淫らに腰を振り、自分でローターにペニスを押し付けるティエリアは、完全に性欲の虜のようにイアンの目に映った。 しかしそうなれと命じ、そうなるように仕込んできたのは他の誰でもないイアンだ。 軽蔑などするはずがない。 むしろ、他の誰かには死んでも見せないであろうティエリアの痴態を唯一拝める喜びが満ちてくる。 「ティエリア、いいぞ、もっと乱れろ…」 そう耳元に囁き、耳穴に舌を挿し込んでやる。 「ふあっっ…!!」 ティエリアが短く叫んで、くすぐったそうに体を縮めた。 イアンは更に耳の奥まで舌を進め、中でちろちろと舌を動かしてやった。 「んんんっっ!!」 その瞬間顔をぱっと紅潮させて、再びティエリアが背骨を仰け反らせて達した。 ティエリアの下半身は、既にどこの体液か分からないほどの状態でべとべとに濡れていた。 期待以上のティエリアの反応に、イアンの心も十分に満たされる。 「ティエリア…、もう満足か?それとも、まだ欲しいか?」 一応そう尋ねたが、ティエリアの返答は聞くまでもなかった。 まだ突き刺さったままの2本のバイブをしっかりと締め付けたまま、 イアンの掲げたローターを自分でペニスに押し当てて、ティエリアは全身を震わせ、再び喘ぎ始める。 横のイアンの姿などもう目に入っていないかのような乱れっぷりに、 「そうか…、分かった…。なら、最後の一本だ」 イアンはもう一つのローターを左手に持ち、スイッチを入れた。 ティエリアが熱に浮かされた目でぼんやりとそれを見つめてくる。 「何ていうんだ?ダブル・ツインドライヴか?それともバイフォードライヴか?」 まるで駄洒落のような事を言いながら、イアンがそれをティエリアの乳首に押し当てた。 上半身はほとんどベッドに突っ伏しているから、ベッドの床とティエリアの体の間に めり込ませるようにしてそれが押し付けられる。 「う、うそ…っ、あ…、あぁぁぁんんんっっ!!」 もろに振動が乳首を震わせ、ティエリアはその一瞬で再び絶頂に達してしまった。 それでも容赦なく、4本の道具がその体に何度目かの快感を蘇らせていく。 ティエリアは終わりなどないかのように貪欲に、その快感をむさぼり続けた。 その後、もう何回イカされたか分からない位、ティエリアは延々と続くバイブ責めで達し続けた。 ティエリアの性感帯のあらゆる所を2本のバイブと2つのローターが容赦なく攻め立てていく。 時たまイアンが思い出したかのように、届く範囲でティエリアの体を舐め回した。 「ティエリア、こっち向け」 そう言われた時には素直に横を向き、求められるままにイアンと空中で舌を絡めあった。 そしてその濃密なキスでまた達するのだ。 「そろそろだな…。ティエリア、よく頑張ったな」 そう言って、イアンがようやくローター2本だけを取り除いた。 快感が弱まって、ティエリアがぼうっとイアンを眺める。 イアンはローターを手放し、空いた両手でズボンのジッパーを下ろそうとしている所だった。 イアンのそこが完全に勃起し尽くしているのがティエリアにもはっきりと分かった。 「ぼ…、僕がします…」 そう夢うつつで呟いて、ティエリアはイアンの股間へとずるずると這っていく。 「だが…」 「いいん…です…、僕…が…します…。したいんです…」 はあはあと荒い息を吐きながら、ティエリアがイアンのジッパーを震える手で下ろしていく。 ジッパーが下りていく度に再び下半身全体が気持ちよくなり、乳首も痛痒く疼いた。 ようやく下着を下げきると、勢いよくイアンの肉勃起が飛び出した。 これがずっと欲しかったのだ。 四つん這いのまま、肘だけで体を支えた状態で両手を伸ばし、ティエリアはそれをぎゅっと握り締める。 どくんとそれがしなり、期待通りの熱さをティエリアの指に伝えてきた。 頬擦りしたいほどの愛しさが満ちてくる。 舌先でペニスの先端を軽く刺激すると、それだけでイアンが大きく肩を震わせて勢いよく射精してしまった。 「んぐ…っ」 ティエリアの顔にも開けたままの口の中にも精液が飛び散る。 「す、すまん…」 イアンがすごすごと謝った。 ティエリアを責め続けて自分の快感をおろそかにしてきたがために、イアンもまた限界寸前だったのだろう。 申し訳なさそうなイアンの表情に、また愛しさが強まった。 「いいんです…。あなたももう一度…」 そう言ってティエリアはイアンを口に含み、丁寧に舐め上げ始めた。 イアンのぺニスにも、ティエリアの体を通り抜けてバイブの振動が響いてくる。 あっという間にイアンのそこに2度目の射精感が漲って来た。 ティエリアが口からそれを抜き、軽く扱き上げながら上目遣いでイアンを見上げた。 さすがに口にはしなかったが、明らかにティエリアの目はイアンを体に欲しがって揺れている。 ティエリアの淫らに潤んだ瞳にイアンの背筋がぞくりとなった。 「何だ…、欲しいのか?俺が…」 声を震わしながらイアンが訊いたが、ティエリアは何も答えずに、ただ熱い息をペニスに吹きかけながら 軽く扱き続けたままだ。 「答えろよ、ティエリア…?もうバイブじゃ我慢できないのか?」 腰を軽く振り上げて、ペニスの熱い先端をティエリアの頬へと擦り付けてやる。 イアンの先走りでティエリアの頬がべっとりと濡れた。 「ん…っ…」 ティエリアが軽く唇を噛み締め、かすかに震えたのがイアンにははっきり分かった。 ティエリアの答えはもう聞くまでもない。 「いいだろう、やるよ。ティエリア、ケツをこっちに向けろ」 イアンの下品な注文にティエリアは不満げな顔をするでもなく、静かに従った。 恥ずかしそうに俯いたあと、体をゆっくり動かしてイアンへと尻を向け、後背位の体位を取る。 イアンの目と鼻の先で、膣とアナルに突き刺さったままのバイブがティエリアのそこを震わし続けていた。 膣から溢れ出した愛液は太ももから膝にまで滴り、シーツにしみを作っているほどだった。 その扇情的な光景に堪えきれず、ずぼっと音を立てて2本のバイブを同時に抜いてやる。 「ひゃ…っ」 一瞬バイブに貫かれていたままの形に大きく穴が開き、そこが栓を失ってふるふると震えたが、すぐにきゅっと締まった。 「ティ、ティエリア…!どっちに欲しい…!!?」 興奮を持て余してイアンがティエリアに乱暴に問い掛ける。 ティエリアはわずかに後ろを振り向き、体を震わしながらも 「どっちでも…あなたの…好きな方に…下さい…」 ようやくそう、震える声で答えた。 「そ、そうか…!」 目を血走らせて、イアンがティエリアの二つの穴を見やった。 後孔の繊細な肉は長いバイブ責めでさすがに擦り切れているようだ。 瞬時に判断を下す。 どう見ても、今日はもうアナルに突っ込むのはやめておいた方がいい。 「行くぞ!!」 ティエリアの腰をぐいっと掴み、秘貝めがけて一気に肉棒を捻じ込んでいく。 「んっ、んあっ、あああっっっ…!!」 ティエリアが待ち望んだ刺激に快感の声で答えた。 軽くイアンが突き入れると、ティエリアはそれだけでまたイッた。 「まだだ…、まだ抜かんぞ…!ティエリア…!!俺を満足させろ!!」 イアンは眼鏡がずり落ちるのも構わずに、強烈な抽迭をはじめた。 ティエリアの膣内を猛りまくった肉棒が存分に犯していく。 今や悦楽の体現者となった秘肉は一突きされる度に電流に震え、そしてほとんど連続的な絶頂の快感へと変化した。 激しく前後に揺さぶられて、ティエリアは何も考えられずにただ体に満ちる快楽にだけ酔った。 今まで何度もイアンに抱かれてきたが、今のこれは間違いなく過去最高の悦楽だと言えた。 そしてティエリアのそこもイアンをぐいぐいと締め付けて離さない。 「ティエリア…ッ!あれだけバイブを銜え込んでたくせに、まだ締め付けてくるぞ…!一体どうなってる…!?」 「ああんんっ、ああんっ!!だ、だって気持ちい…、ふあ…んっ、ああんっ!!」 ぐいっと体が前へと押し込まれるほどに強く突かれて、体の奥深くでまた絶頂感を感じる。 ティエリアのペニスからは先走りか射精か分からないほど、ひっきりなしに精液が滴り落ちた。 それでも一向に萎える事のないその先端をシーツに押し付け、ティエリアは更に深い快感を得ていく。 「ティエリア、これも受け止めろ!」 イアンがおもむろに人差し指を後孔に突き入れた。 「あんんんっっっ!!!」 途端にびくんとティエリアの体が海老反りに仰け反り、膣肉が急激にイアンを締め付ける。 一瞬で達しそうになるのをぐっとこらえ、イアンは激しく突き上げながらアナルをも指で蹂躙していった。 一突きするごとにティエリアの秘肉がきゅきゅっと収縮する。 ティエリアはまさにトランザムの如く、ほとんどイキっぱなしの状態でイアンを受け入れ続けた。 イアンのそこにもさすがに限界が迫る。 「ティエリア、俺ももうイクから、もう少しがんばれ…!!」 もはやほとんど声も出さなくなったティエリアを勇気付けて、イアンはゆっくり肉棒を先端まで抜き出した。 再び勢いよく突き入れるその瞬間にあわせて後孔深くに指を突き入れ、ティエリアのペニスもぎゅっと握ってやる。 「………!!!」 ティエリアは無言で口だけを大きく開いて激しく体を反らして達し、そしてそのまま失神した。 イアンが体を震わせながらティエリアの膣に精液を植え付けてもなお、ティエリアは目覚めなかった。 その後数分経ち、ようやくうっすらと意識を取り戻したティエリアにほっと一安心しつつ、 イアンはまだうつぶせたままのティエリアの肩に、優しくキスをしてやった。 ティエリアが軽く微笑み返してくれる。 イアンはティエリアに水とおしぼりを与え、自分はそそくさとバイブを片付けにかかった。 そしてうつぶせたままの美貌のマイスターに、そっとブランケットを掛けてやる。 こういう心遣いは、さすがに中年の経験値のたまものなのかも知れなかった。 ようやくしゃべれる位にまで体力を回復して、ティエリアは穏やかにイアンの顔を見つめた。 「…明日こそ、ツインドライヴがうまく稼動するといいですね…」 「ああ、そうだな。だが、今のままでは難しい。何がいけないのかさっぱり分からんしなぁ…。  まあ、飯を食ったらもう一度内部系統をチェックしてみるさ」 おっと、しまった、もう次の予定など話して寝物語に水を差してしまった、と頭を掻くイアンに軽く苦笑し、 「構いませんよ。僕も、手伝います」 ティエリアはイアンの温かい胸にゆっくりと体を預けたのだった。