「ほら、早く入るんだよっ!」 リボンズはカプセル室の扉をほとんど蹴破るようにして開くと、 ティエリアを室内へと乱暴に引っ張り入れた。 まだ足腰のおぼつかないティエリアが、どさっと床に倒れ込む。 惚けた視線のままで円柱形のカプセルをぼんやりと見上げるティエリアを一瞥して舌打ちし、 リボンズはカプセル前に設置されたコントロール端末へと足早に向かった。 「全く、リジェネにも困ったものだ。一体何故あんな性格のイノベイターを  ヴェーダが選択したのか、さっぱり分からないね」 ぶつぶつと文句を言いながら、リボンズは手早く端末のキーボードに命令を打ち込んでいった。 キーを叩く音に混じって、全裸のティエリアが吐き出す、 まだ余韻を貪るかのような喘ぎにも似た息が、艶っぽく室内に響いていた。 リボンズがチッと舌打ちをする。いくら何でも、これ程までに性愛の虜になってしまったティエリアを、 このままの状態でプトレマイオスに派遣するわけには行かない。 一番良いのは他のイノベイターを一から造り上げ、 今度こそリボンズの理想形のマイスターとして送り込む事だろうが、 それにはなにぶん、生成や教育に時間が掛かりすぎる。 ヴェーダ、いや、リボンズの計画はもう動き出しているのだ。 この程度の事で時間を取られるようでは、先が思いやられる。 逡巡した結果リボンズは、ティエリアの肉体と精神状態を微修正して送り込み、 代わりのイノベイターを後でたっぷり時間を掛けて造り上げるという結論に落ち着いた。 人間と暮らすに当たってはあまり相応しいとは言えないが、 ティエリアの肉体を女性型から中性型に変える。 そしてリジェネに植え付けられた余計な知識をも、根こそぎ消去しなければならない。 「リ、リボンズ……」 ティエリアが掠れた声で呟きながら、リボンズの足元へと床を這って近づいて来た。 「何だい。僕は忙しい。見て分からないのかな、この子は。言っとくけど、やめないからね。 君には中性型のマイスターとして、プトレマイオスに行ってもらう」 助けを乞う様に震えながら見上げてくるティエリアをきっと睨み付けて、リボンズがぴしゃりと言った。 ティエリアが困ったように目を瞬かせる。 まだ悦楽の余韻の消えないその瞳は、淫欲に濡れていた。 加えて、ティエリアの裸体のあちこちには、性交の痕跡が生々しく残っている。 首筋から胸元へ点々と付いた鬱血の痕は間違いなく、リジェネが付けたキスマークだろう。 16歳の可憐な乳首はつんと勃起して、さくらんぼのように色付いていた。 下腹部にはようやく渇きかけた大量の体液が、それでも照明に照らされててらてらと輝いている。 その上、「でも、リジェネが……、セックスは悪い事じゃないって……」 などと戸惑いがちに呟きながら、ティエリアが縋るような視線を投げてくる。 昨日まではマイスターとしてどこに出しても恥ずかしくない、凛々しいだけのティエリアだったのに、 たった1日でこうも「女」になってしまうとは――。 ティエリアから匂い立つ女の色気に当てられて、自分の喉がからからに渇いていくのを、 リボンズは心底苦々しく感じていた。 ティエリアが震える体を寄せ、そっとリボンズの足にしなだれかかってくる。 「リボンズ…。僕は女でいたいよ……」 消え入りそうな声で懇願され、ねだるように太ももをさすられる。 男型のリボンズにとって、思わずむしゃぶりつきたいほどの、酷なほどの媚態だった。 リジェネめ――!! 怒りを滾らせてティエリアを押しのけようとしたが、かたくなにリボンズの体は動かなかった。 「リボンズ、頼む……」 ティエリアから男を誘うような性臭の香りが立ち昇り、少女にあるまじき妖艶な色気が増幅されていく。 何とか目を反らそうとしても、そのかすかに揺れる乳房、乳首、しっとりと湿っているであろう秘所に、 リボンズの視線は無意識に吸い寄せられていった。 思わずごくりと唾を飲む。ティエリアの湿った体を抱き締めたら、どれほど肌に心地良いか。 リボンズが望むと望ままいと、勝手に頭は淫らな方面へと思考を巡らせ、 鼓動は淫欲めいて高鳴り、ペニスは我知らずにむくむくと勃ち上がっていくのだった。 (ちょ、ちょっと、冗談じゃないよっ…!これだから男の体というのは、勝手がきかない…!) いつしかキーを打つ手は止まり、リボンズはただ勃起を抑える事にのみ腐心した。 だが、一度漲り始めた欲を沈める事など、少年の体を持つリボンズには到底不可能。 若さを呪う間もなく、ティエリアがズボンの上からリボンズの膝に口付け、 そのままそろそろと太ももを這い上がり、やがて股間へ向かって軽いキスを何度も落としていく。 布越しでも感じる唇の柔らかさと行為の淫靡さに、どうしようもない程にリボンズの雄性は刺激された。 ティエリアがようやくリボンズの股間へと辿り着き、布を持ち上げる勃起の質量とその熱さを仰ぎ見る。 うっとりと熱が篭ったようでありながら畏れをも込めた瞳の色に、 今度は造物主としての自尊心が激しく満たされた。 「リボンズ…、リジェネが言っていた…。男のペニスを膣に挿入して、射精に導いて初めて、 僕の体が女である意味があるのだと……」 ティエリアがリボンズの様子を窺いながら囁く声が、音のない部屋に響く。 その言葉でリジェネへの怒りが再燃しかけたが、ペニスに伸びてくる手を振り払う事は、 リボンズにはどうしても出来なかった。 「リボンズ……」 一瞬で心を鷲掴みにされる程の媚びた声が、ティエリアの濡れた唇から零れ出す。 びくっとペニスが打ち震え、なお勃起を硬くした瞬間、 ティエリアの手の平が柔らかく一物を包み込んだ。 「……ッ」 薄いイノベ服の布地は、触感を遮る役目はほとんど果たさなかった。 直接触られているような快感がペニスに走り、思わずリボンズが短く声をあげる。 それが許しであるかのように、ティエリアの手がゆっくりと動きはじめた。 睾丸から竿への形状を確かめるように下から上へとやわやわと揉み上げ、 時折想像以上の肉勃起の硬さに驚いたように瞳を揺らす。 すすーっと盛り上がりを撫でた後、ティエリアの唇が静かに張り詰めた先端へと落ちた。 まるで神への接吻のような尊崇的な仕草で何度も口付けられて、リボンズの体にびりびりと電流が走る。 先程リジェネと絡まっていた淫牝の姿とは裏腹の、 あまりにもったいぶったキスだからこそ、なお欲望がそそられた。 「リボンズのおちんちん、勃起してすごく硬くなっている……」 リジェネに教え込まれたらしい厭らしい俗語をティエリアが口にした時、 遂にリボンズの忍耐は弾け飛んだ。 「余計な事を言うんじゃないよッ!」 「ん、むぅっ…!」 ティエリアの頭を両手で掴み、ぐいぐいと股間へと押し付ける。 ティエリアが苦しくなった呼吸にうめいたが、そんな事はどうでもいい。 ティエリアの真意が肉体改造を阻止する事にあるのか、それとも単にペニスを求めているのか、 見極める事さえ既にどうでも良くなっていた。 どうせリジェネに開発し尽くされた淫らな肉体なのだ。好きに使ってやる。 だがどう頑張っても、中性のリジェネにはフェラチオを仕込む事だけは出来はしまい。 リボンズに嗜虐欲と優越感が、燃え盛る炎のように湧き上がった。 イノベ服のズボンのボタンを外し、軽く腰骨まで下げると、 布を押し上げるペニスの形状が一際際立った。 「ほら、舐めるんだよ」 息を乱しながら髪を掴んで顔を上げさせると、ティエリアは素直に舌を伸ばし、 露わになったへそ下の皮膚をぺろぺろと舐めてくる。 リボンズの背筋をぞくぞくと仄暗いものが駆け抜け、もう収まりがきかなくなった。 ズボンを下ろし、勃起し尽くした肉棒を露出させると、ティエリアの目が大きく見開かれた。 「こ、これがペ、ペニス…なの…か……」 醜悪なまでにそそり勃ち、カウパーまで滲ませた肉勃起を、ティエリアは初めて至近距離で見た。 異様な熱気を纏い、血管の浮き出た竿部をかすかに脈打たせ――。 だが、既にリジェネに散々に弄ばれ、快楽を教え込まれてきたからこそ、 凶器のようなそれを見ても、ティエリアには不思議なほどに何の恐れも生じはしなかった。 逆にてらてらと輝く薄い皮膚に触れたくて堪らなくなる。 先端から立ち昇る雄の性臭が、ティエリアの股間を本能的に疼かせていた。 『指なんかよりはるかに太くて硬くて、すご〜く気持ちいいモノさ』 リジェネの甘い囁きがティエリアの脳内で木霊する。 この熱く、太く、硬い肉棒でガンガンと突かれた時の、 指とは段違いであろう快楽への期待が、子宮の奥から全身を疼かせて仕方ない。 嫌と言うほど与えられた悦楽の記憶と相乗して、パブロフの犬のようにティエリアの体は熱くなっていった。 まだ処女膜は破られていないにもかかわらず――。 読んだように、リボンズがティエリアの髪の毛を掴んで軽く揺さぶった。 「リジェネに何を教えられたんだい、ティエリア…!?」 つい荒くなってしまう口調をつとめてクールなものに調整しながら、リボンズが咎めるように訊いた。 「ん…、ん…っ」 ティエリアは何も答えられなかった。言葉より、体がすべてを知っている。 口で上手く説明する事は、到底出来そうにもない。 返答の代わりに、ティエリアはペニスにゆっくりと舌を這わせていく。 「く…」 一瞬だけリボンズの拳に力が篭ったが、すぐにティエリアの顔を股間へと押し付けはじめた。 ペニスは主の若さゆえに、腹にまで付きそうな程に隆々と勃起している。 ティエリアはそれがリボンズの怒りなのだと受け止めた。 側面を何度も舐め上げ、舌先で裏筋を辿り、舌全体をべったりと押し付けて竿を舐る。 かすかな塩気に混じって男の苦味が味蕾をくすぐった。 真っ赤に露出した亀頭をちろちろと刺激すると、リボンズが気持ち良さそうな息を吐く。 「リ、リボンズ、すごく硬くて熱い…けど…、ここから本当に精液が出るの…か…?」 本で見た男性器の絵図を詳細に思い出し、ティエリアは精液の噴射口でもある鈴口を つんつんと舌を尖らせて突付いてみた。 ペニスに刺すような快感が走り、リボンズの腰が瞬時に跳ね上がる。 鋭い快感に言い訳するかのように、 リボンズがティエリアの唇に亀頭を押し付けてぐりぐりと押し込み、口を開くように促した。 「いいから…っ、咥えなよ…っ!」 「う、うん」 リボンズの指示に従い、ティエリアは一段と太いカリ首までをずっぷりと咥え込んだ。 リボンズの腰を手で掴み、ゆっくりと根元まで吸い込んでいくと、 あっという間に喉元までペニスが塞ぎきる。 リジェネの指を舐めた時とは比べ物にならない圧迫感と熱。 ティエリアの頬は男根によって膨れ、その美貌は卑猥に歪んでいた。 「みっともない顔だね、ティエリア。ペニスを咥え込んで感じてるなんて」 リボンズが快感の息に嘲笑を含ませて、ティエリアの頬を撫でる。 途端に薄い口腔内粘膜がペニスに絡みついて、ティエリアの下半身はじゅくっと熱を持った。 リボンズの言葉通り、秘所から愛液がたらたらと溢れ出しているのが分かる。 このペニスで早く突いてもらいたい。気絶するほどの快楽を与えてもらいたい。 リジェネに責められるまま、今日一日で何度達したか覚えていない程なのに、 頭で考えるよりも素直に体が男根を激しく求めていた。 「ひ、ひおんふ……」 顔色をうかがうように上目遣いで見上げながら、ティエリアがもごもごと口を動かす。 リボンズの名前を呟いたが、くぐもってまともな言葉にならなかった。 代わりに舌根がペニスに絡みつき、ちゅくちゅくと音を立ててリボンズを追い詰める。 「く…、咥えたままでしゃべるんじゃないよっ…!  リジェネめ…!こんな細かい事まで教え込んだのか」 「ひ、ひほんふ…、も、ひゃまんへきはい……」 完全に淫欲に囚われた瞳を潤ませ、真っ赤に頬を紅潮させたティエリアの尻が 誘うように揺れるのをリボンズは見た。 ティエリアは肉棒を咥え込んで丁寧な舌戯を繰り出しながらも、 縋るようにリボンズの腰を抱きかかえていた。その体が僅かに上下に揺れている。 もはや欲求を堪えきれずに、乳首をリボンズの太ももに押し付けて擦りつけ、刺激を得ているのだ。 「ひ、ひほんふ…、ひ、ひへて……」 ティエリアが切なげに瞳をぎゅうっと閉じ、今にも泣き出さんばかりに顔を真っ赤にして 快楽をねだってくる。 ――リボンズ、もう我慢できない。い、挿れて……。 ティエリアの懇願を、リボンズは言葉ではなく勃起の微細な振動で聞き取った。 すりすりと太ももに擦り付けられる乳首の尖った感触が、なんとも蠱惑的でたまらない。 「――――っ」 堪らずティエリアの髪を掴んだ手に力を込め、乱暴に肉棒を小さな口から引き抜いた。 亀頭にも竿にも唾液がたっぷりと絡まり、濡れた真っ赤な唇からは、 名残惜しそうにとろりと糸が引いて切れた。 「うぁ……」 圧迫感から解放されたティエリアが腑抜けた声を出す。 このまま引き倒して後ろから激しく蹂躙したい衝動に襲われたが、ふとリジェネの事が頭をよぎった。 中性型のあいつには絶対に出来ない事を、ティエリアに施してやる――。 リボンズの情欲に、男型の優越感が濃く混じり合った。 「床に寝て、大きく脚を開け」 金色に瞳を輝かせながら、冷たく命令を下す。 「ぅ……」 ティエリアは一瞬だけ羞恥に瞳を細めたが、すぐに唇を噛み締めて床にそろそろと横たわった。 ひくっ、ひくっと震えるように息を吸い込みながら、その脚がリボンズの前でゆっくりと開いていく。 リボンズの目が濡れた秘所に吸い込まれるのを感じて、ティエリアの頬がぱっと色付いた。 体がぴくんと震えて僅かにくねったが、それは興奮を抑え切れないようでもあり、 恥ずかしさに苛まれているようでもあった。 リボンズの唇がにたりと釣り上がるが、こんな風に羞恥を見せる事さえ リジェネに仕込まれた結果である事を、彼は気付きもしない。 やがてリボンズの目の前で膝立ちに大きく脚が開かれ、 教え込まれた通りに、ティエリアの指が自ら陰唇を割り開いていく。 「お、おまんこ…、見て……。ティエリアの…、いやらしいおまんこ…、 いっぱい見て…、リボンズ……」 あまりに淫靡なティエリアの痴態に釘付けになっていたリボンズの目が、 その言葉を聞いた途端に再び怒りに震えた。 (リジェネ〜〜!!!) 改めて、ティエリアが開発し尽くされた人形なのだと思い知る。 自分が教え込んだなら最高にそそられたに違いないのに、 それを他人、ましてや自分の子飼いのリジェネに先を越されたのだと思うと、悔しくて堪らない。 「リ、リボンズ、どうした……?」 ティエリアはリボンズの怒りの瞳にやや怯えながら、 それが自分の不出来のせいなのだと思い込んで更に言葉を続けた。 こういう言葉を吐き、こういう仕草で誘えば、男はおろか女だって正常ではいられなくなる、 誰もが君の虜になる、とリジェネは確かに言ったのだ。 そして実際、リジェネはティエリアが何度達しても飽きもせずに愛撫を与えてきた。 間違っているはずがない。 「ほら、こんなに濡れてる……。おまんこ、もっと気持ちよくなりたいんだ……。  リボンズ、ここに挿れて…。君の、ペニ…、硬いおちんちんを……」 自らの言葉で欲望を膨らませるかのように、ティエリアの膣口はヒクヒクと蠢き、 更に蜜を滴らせていった。 くぱあと開いた秘唇をちぎれんばかりに両側に割り開き、 真っ赤に燃えるような膣肉をリボンズに見せつける。 そしてそれだけでは足りないとでも言うかのように片手を乳房へと持っていき、 少女の美しい胸肉をゆっくりと上下に揉み上げはじめた。 リボンズを誘惑するように瞳を細め、媚びるように乳首を片手で捻り上げる。 「はう…んっ…!リボン…ズ…、早くぅっ!」 自分の慰めによってびくっと体を震わせ、 懇願しながらティエリアが脚を軽く浮かせて太ももを揺らす。 その中心で、細い指が待ちきれないとばかりに秘裂を慰め出した。 乳首を捻りながらぬるぬると膣口を擦り上げ、ティエリアは泣きそうな声で喘いだ。 「ぁんっ、あぁっ、き…もちいい…っ、でも、ペニスが欲しいよぅっ…!  リ、リボンズ、おまんこが、寂しいんだっ……、早くちょうだいっ…!  挿入して、ずんずんっていっぱい突いてぇっ!」 己の言葉を再現するかのように、ぬぷぬぷっと秘裂に指が分け入っていく。 自慰まで教え込まれたのか――。 リボンズが呆然としている間にも、ティエリアの指が膣内をゆっくりと抜き差し、 ちゅぷちゅぷと淫らな音を出し続けた。 腰が卑猥にくねり始める。 ティエリアが徐々に高まっていく様が、リボンズにも手に取るように分かった。 やがて乳首では物足りなくなったのか、指がクリトリスへと落ちていく。 「ひゃうぅんっ!!クリきもちい…っ!クリもおまんこもきもちいぃっ!!」 急激に身悶えが激しくなり、嬌声も一段と大きくなった。 ティエリアはクリトリスを自ら弄くり回しながら、 いつしか増えていた2本の指で膣内部を激しく抜き差して夢中で慰めていた。 リボンズの瞳は今や金色に輝きっぱなしになり、全てを網膜に焼きつけるように痴態を凝視している。 見ているだけで射精してしまいそうな興奮状態。 そう言えば、自分は童貞だったのだと今更ながらに思い出す。 童貞には過ぎた視覚情報だとどこか理性的に思いつつも、遂にリボンズはペニスを掴んだ。 ティエリアの指の抽挿が秒ごとに勢いを強めていく。 「ふぁぁんっ!あぁぁんっ、あああっ、あふぁんっ、きもちいいようっ!壊れちゃうぅぅっ!!」 嬌声が切羽詰っている。絶頂が近いのだ。 何故だかこのまま絶頂を迎えさせてはいけないような脅迫観念が襲ってきて、 リボンズはゆっくりと、ティエリアの開いた股の間に屈みこんだ。 ティエリアはリボンズの存在に気付きもせず、きつく目を閉じて自慰の快感に酔いしれている。 リボンズがティエリアの揺れる秘所に照準を合わせたその時、 ティエリアの腰が一際上下に大きくのたうち、嬌声が悲鳴のように激しくなった。 「イっちゃうっ…、イっちゃうぅぅっ!助けてぇ…っ!リ、リジェネェぇぇっ!!」 耳を疑う叫びだったが、それはむしろリボンズを奮い立たせた。 「黙れッ!これが欲しいんだろう?あげるから他の奴の名前を二度と呼ぶなッ!!!」 歪んだ自尊心と怒りを支配欲に瞬時に置き変えて、リボンズはティエリアの頬を嗜めるように軽く張った。 「あうっ…」 予想外の出来事に驚き、ティエリアの指が止まった瞬間、 リボンズが指を膣から勢いよく引き抜いてしまう。 じゅぼっと水音が響いて、指の形に膣穴が開いて顔を覗かせた。 リボンズがM字に立て開いたティエリアの膝頭を掴み、胸元に押し付けるように倒していくと、 秘所はティエリア自身にも見える位置で露わになった。 ティエリアの視線が、今にも突き挿れられそうな準備万端の肉棒に引き寄せられる。 明らかな期待が緋色の瞳によぎったのを見て、リボンズは軽く唇を歪めた。 「ほら、中までしっかり挿入してやるから、僕の名を呼べ」 金目をチカチカと点滅させながら威圧的に言い、強要するように亀頭を膣口にすり付ける。 軽く揺すって愛液を泡立てると、ティエリアの全身がひゃうんっ、と竦みあがった。 「ほら、早く…!」 処女口を亀頭で強引に押し開き、熱い先端でぐいぐいと押し込んで脅す。 にわかに、破瓜の痛みの予感がティエリアを襲った。 それでも、ペニスから得られるはずの快感への欲望は、微塵も揺らぎはしない。 「リ、リボンズ…っ」 ティエリアは困惑しながらも亀頭と膣口の触れ合った箇所を凝視し、言われた通りに彼の名を呼んだ。 この程度の事でその気になってくれるのなら、容易い事。 既に躊躇いなどは、リジェネに取り除かれている。 「リボンズぅっ、挿れてっ…!おまんこの奥まで、おっきいおちんぽ突き挿してぇっ!」 ティエリアが叫んだ瞬間、呼応したように肉勃起がカリ首まで膣口にずぶりと突き挿れられた。 「ひぐっ…!!」 床に押し付けられるような挿入の衝撃とともに、破瓜の疼痛がティエリアを襲う。 しかし、ペニスが処女肉を拡張しながらずぶずぶと埋め込まれていくと、 痛みは興奮に瞬時に取って代わられた。 大きく開いた体の中心に太い肉棒がゆっくりと突き挿さっていく様を、 ティエリアは欲に潤んだ瞳で凝視していた。 「は、入ってく…!リジェネの言った通り、熱くて、すごく硬いのが僕の中にっ……」 結合部を食い入るように見つめ、ティエリアはようやくペニスを受け入れられた事に安堵していた。 これで完全に女になったのだ。自分はもう、どんな任務でもこなす事が出来るのだ。 「リボンズ…っ…!」 褒めて、と言おうとした途端、リボンズが乱暴に腰を突き出してペニスを膣内深くに叩き込んだ。 「痛ッ…!!」 ブチっと踏み止まっていた何かが擦れて切れるような音がして、鋭い痛みが膣内を走リ抜ける。 処女を散らされたのだ。人間の男でもリジェネでもなく、創造主リボンズに。 今更喪失感が強まり、つつーっと涙が零れ落ちた。 それでも、リボンズが軽く肉棒を抜き出して再びぐっと突き入れると、 自慰で絶頂寸前になっていた膣壁は、その軽い揺さぶりだけで達しそうに疼いた。 「はんっ、んっ…!」 途端にティエリアの表情が快楽に蕩ける。 深い結合ゆえに、リボンズが軽く腰を揺すっただけで、膣奥まで先端が届いていた。 リジェネの長い指でさえ到達できなかった、ティエリアの未知の部分。 「な、何か当たってる、おまんこの奥にっ…。リボンズ、これ、なに…?お、おちんちんなの…?」 「汚らわしい子だね、ティエリア。そんな卑猥な俗語なんて聞きたくないね。  僕は君をそんないやらしい子に作った覚えはないよ」 リボンズは勃起を締め付ける秘肉の快感に震えながら、 再び軽く抜き差し、最奥を突付いてティエリアを咎めた。 ティエリアからリジェネの影が消えないのは、やはり腹立たしくて仕方ない。 「あ…、んっ…、で、でもリジェネが……」 「僕とリジェネとどっちが上だと思ってるんだい、ティエリア? もしリジェネの言う事を聞くつもりなら、ペニスを抜いてしまうよ。 一生リジェネの性奴隷になって、ここで暮らせばいいじゃないか」 ペニスの熱さと裏腹のリボンズの冷たい言葉に、ティエリアが怯えたように首を振った。 「や、やだっ…!僕はマイスターになって、計画を遂行するんだっ……」 計画の遂行を第一に考える。ティエリアが返した言葉は、マイスターに相応しいものだった。 今まで時間を掛けてティエリアにマイスターとしての思想を叩き込んできたのに、 リジェネが最後の最後で余計な邪念を教え込んだのだ。 リボンズに怒りと嫉妬が再燃した。 ずるりと先端までペニスを引き抜いて、いつでも突き入れられるように準備を整える。 リボンズの意図は、結合箇所を通してティエリアにもはっきり伝わった。 開発し尽くされ、潤みきった処女壁は破瓜の痛みをほとんど押し流し、 代わりに快楽を待ち侘びる淫欲だけを充満させていた。 今すぐに強く突き入れて欲しくてたまらなくなる。 「ほら、僕のペニスが欲しいんだろう。リジェネの指とどっちが気持ちいいんだい?」 リボンズの囁きは、ほとんど強制するような響きだった。 答えを促すように僅かに抜き差されただけで、膣肉が火照って疼く。 ペニスの圧倒的な質量と熱量に浮かされて、ティエリアは抵抗する気にもなれなかった。 「んぅっ…、んっ…!リボ、リボンズのペニスの方がいいっ…。すごく気持ちいいっ……!」 一端口を開くと、いやらしいお願いが次から次へと自然に迸る。 「ぼ、僕のち、膣をペニスで貫いて、ぐちゃぐちゃにしてっ…! リボンズぅ…っ、リジェネより、いっぱいきもちよくしてぇっ……!」 言った傍からペニスの摩擦を求め、言葉以上に能弁に膣壁がきゅうきゅうと亀頭を締め上げた。 じゅくじゅくと絡まる愛液が、膣壁の蠢きだけでぬるぬるとした快感を敏感に亀頭に与える。 リボンズの瞳が一瞬金色をなくし、血走った。 勢いをつけて腰を突き出し、一息に奥まで肉棒を叩き付ける。 「ふああああんっ!!」 容赦なく子宮口まで抉り尽くされ、待ち焦がれた快楽で膣壁が狂喜した。 再び肉棒が引き抜かれ、更に力強く深い注挿が繰り出される。 亀頭がこつん、と子宮口を突付いた時、ティエリアの唇が絶頂の悦楽に大きく開かれた。 「んはあぁぁっ!イ…クぅっ、も、だめぇぇええ!!!」 膣壁が収縮を繰り返して肉棒を締め付け、リボンズはティエリアが早くも絶頂を極めた事を悟った。 握り締めていたティエリアの手が、だらしなく床の上で弛緩する。 「はう……。イッちゃったぁ……」 ティエリアの恍惚とした絶頂の表情を見ていると、リボンズの自尊心は急激に満たされていった。 「なんだい、もうイッちゃったのかい。そんなにペニスが気持ちいいとはねっ!」 口で嘲りながらも、もっと激しい交合の快感を教えてやりたくなってしまうのは、 やはり男と女だからかもしれなかった。 昂ぶる一方の淫欲に自噴しながらも、リボンズの腰の動きが止まる兆しはない。 何度達しても満足しない、貪欲なまでの女性器の誘惑に抗う事も出来ず、 ひとりでに抽挿が深く、速くなっていく。 ぬるぬるとした膣壁にペニスは何度も引きずり込まれ、その快感を増していった。 「冗談じゃないねっ、こんな欲望っ…!イノベイターには不必要なものだッ!」 「あうっ…、あんっ、あんっ!リ、リボンズぅ…っ」 いつしかティエリアにも悦楽が再燃し、その手がもっと深い結合を望むかのように リボンズの腰に添えられる。 応える様に腰を激しく打ち付けると、骨盤同士がぶつかってパチンと渇いた音を響かせた。 膣奥を亀頭が何度も撫で上げ、嫌と言うほど昂ぶらせていく。 「はううっ!お…、く…、当たってるぅぅ!」 内臓ごと突き上げられる様な衝撃に快感が強く混じり合い、 ティエリアは上下に揺さぶられながら悶絶するように喘いだ。 摩擦の度に、ティエリアを凄まじい快感が襲う。 「あんっ、ああっ!ああっ!おく、奥だめぇええっ!」 「何言ってるのさっ!気持ちいいくせにっ!」 リボンズは上半身を起こし、ティエリアの膝に手を掛けて押し開いたまま、 結合部を凝視しながら肉棒を激しく抜き差した。 結合部では愛液とカウパーが攪拌され、半透明に濁って泡立っている。 口を開いた真っ赤な膣壁に、肉棒が栓を締めるかのようにずぼずぼと埋め込まれていく様は、 この上なく卑猥で蠱惑的だった。 ティエリアの嬌声が、一段と激しくなっていく。 「あぁっ、ああっ、はあっ、リボンズっ…!気持ちいいよぉっ…!  ペニスでおなかがいっぱいになってるぅっ…!もっと突いてぇぇ!もっとぉ!」 悲鳴のような声を上げながらも、その顔は悦楽を受け止めて蕩け、今や紫の髪は汗で額に張り付いていた。 抽送の度に胸がぷるんぷるんと揺れ、勃った乳首が視線を引き寄せる。 いよいよリボンズにも、凄まじい射精感が駆け上ってきた。 「ほら、ザーメン欲しいって言いなよっ!リジェネは与えてくれなかったんだろう!?」 射精感を必死に堪え、ティエリアの上にのしかかって乳房を両手で揉み上げる。 本能のままに乳首を口に含み、舌を絡ませてねぶると、 ティエリアの膣肉が快感を体現するかのようにひくひくと痙攣しはじめた。 もうティエリアの瞳は潤みっぱなしで、開きっぱなしの唇からは涎まで垂れ落ちそうになっている。 リボンズの腰に回された腕に力が篭った。 「あんっ、ぁあっ…!ザ、ザーメンちょうだいっ…!  膣に、熱い精液いっぱい出してぇぇ!リボンズが欲しいよぉっ…!!」 泣きそうな声で、縋るようにティエリアが声を搾り出した。 瞬間的にリボンズの雄が昂ぶり、白濁液が尿道を駆け上がってくる。 「ほらぁっ!全部飲み込めばいいよっ!!いやらしいイノベイターめ!!」 ドビュッドビュッドビュッ! 引きちぎれんばかりの勢いで肉棒を膣奥に叩き付け、リボンズは一番深い所に精液を噴き付けていった。 射精を受けて、ティエリアの体がびくびくと震える。 「ふあぁ…!熱いのが出てるぅ…。せ、精液出てるぅ……」 ティエリアは最奥で、その微細な感触を敏感に感じ取っていた。充足感が満ち渡る。 それはリボンズにとっても、童貞が完全に失われた瞬間であった。 リボンズの人生初の大量の精液が吐き出され、膣奥を白く染め上げていく。 だが射精が終わっても、リボンズは肉棒を引き抜こうとはしなかった。 一度では到底足りないとでも言うように、ティエリアの膣内で再び緩く抜き差すと、 肉棒はあっという間に硬度を取り戻し、精気をチャージしていく。 呆けた視線で見上げてくるティエリアを、リボンズは再び抽挿を荒げて責めはじめた。 「まだだ、まだだよっ!この僕に逆らった罪がそんなに簡単に赦されるはずないだろっ!?」 「んっ、んっ、リボンズ、ご、め、ごめんっ…!でもっ、もっかいするの、嬉しっ…、んっ、あんっ!」 リボンズがティエリアを抱き着しめて体を密着させると、ティエリアの脚が自然にリボンズの腰に巻き付いてくる。 ティエリアはどこまでも淫らに、そして貪欲に男根を求め続けていた。 それがリジェネに仕込まれたせいなのか、元から彼女の中に眠っていた才能なのかはリボンズにも分かりはしない。 ただ深まった結合に応え、カリ首で白濁を掻き出しながら、再び奥までずんずんと突き上げていく。 肉と肉が擦れ合う度に、ぐちゅっぐちゅっと卑猥な水音が激しく響き渡った。 もっと激しい快楽をねだり、ティエリアの手がリボンズの背中を掻き毟る。 「リボンズぅっ、またきもちいいぃっ!ペニスがきもちいいっ!  もっと突いてぇ!おまんこ…っ、膣の奥までいっぱい犯してぇぇっ!」 卑猥なおねだり。 こんなになるまで、一体どれだけ時間を掛けてリジェネに弄くられたのか。 全ての嫉妬を滅却するように、リボンズはティエリアをきつく抱き締めて ペニスを乱暴に突き入れ、膣壁を抉り続けた。 「あああっ!!らめ…ぇっ…!壊れちゃっ…、壊れちゃうぅっ!!」 ティエリアの悲鳴は、もはや嘘にしか聞こえない。 壊れるどころか、ついさっきまで処女だったこのイノベイターの少女は、 一段と快楽を増幅させてペニスの快感に酔いしれているのだ。 その証拠に、リボンズの腰に巻きつけられた脚が、 二度と離さないとでも言うように締め付けを強めている。 リボンズのイノベ服の上衣が抽挿の度に乳首を擦り立て、相乗してティエリアは快感を深めていった。 「あんっ!ああっ!はぁぁんっ!またイキそ…ぉっ!また、イっちゃ…!」 ティエリアの内部が焼ける様に熱くなり、膣壁が再び収縮し出す。 再度の絶頂の兆し。リボンズが声を荒げた。 「またイクのかいっ!?しょうがない子だ…!!ほら、ここだろッ!?ここがいいんだろうッ!?」 カリ首でティエリアの膣壁の一点を強烈に押し込む。 駄目押しと言わんばかりに抉ったそこがティエリアの一番弱い所なのは、 僅かな交合でも露骨に伝わって来ていた。 「あぁぁああんっ!!そ、そこぉぉぉっー!!!」 リボンズの思惑通りに、ティエリアの眉根が快楽を伝えて小刻みに痙攣する。 苦しそうに顔が歪むが、それこそがまさに悦楽極まった表情。 ティエリアに息が止まりそうな程に強く抱き締められ、膣壁がじゅんっと戦慄いて肉棒を締め付ける。 リボンズがその感触に気をとられていると、不意に背後から場違いな声が響いた。 「やぁ。やっぱり、やってるね」 抑揚のない、冷たい落ち着いた声音。振り返らないでも声の主が誰かは分かる。 リジェネ・レジェッタだ。 リボンズの沸騰していた脳が、冷水を浴びたかのように瞬時に冷え切った。 「リ、リジェネッ…!」 「君の事だ。あんな状態のティエリアを前にして、欲望を抑えられるわけがないと思っていたよ。  是非教えて欲しいなぁ、童貞喪失の気分がどんなものなのか」 「だ、黙れッ!」 リボンズが慌てて肉棒を引き出そうとする前に、リジェネが足早に絡み合う二人の元に進み出た。 交わる二人を見下ろし、フン、と軽く鼻で嘲笑い、 「ティエリア、良かったね。念願のペニスを挿入してもらえて。  どうだい?僕の言った通り、すごーく気持ちいいだろう?」 高みから見下ろすように、優越的にティエリアに問い掛ける。 「リ、リジェネ……」ティエリアがおずおずと目を開け、 潤んだ瞳でうっとりと見返しながらこくんと素直に頷くのが、リボンズには憎らしくて堪らない。 ずんっと一突きしてペニスをめり込ませて責めると、 ティエリアがひゃうっと快感と悲鳴の混じり合った嬌声をあげて、体を強張らせた。 「すごいね、ティエリア。そんなに気持ちいいんだ」 「黙ってろ、リジェネ」 リボンズが目だけでリジェネを睨み付ける。 興奮した肉棒を抜き、結合を解いて今すぐにリジェネを殴り飛ばさねばならない場面のはずなのに、 ティエリアの脚がリボンズの腰を捉えて離さなかった。 リジェネがふふんと嘲笑い、ティエリアの体の下に足の甲を捻じ込む。 「じゃあ、自分で動いてみなよ。男を自分でイカせられるようになって、ようやく一人前だもの」 リジェネが膝を振り上げた。 リボンズがあっと思った瞬間には、ティエリアとリボンズの位置関係は逆転していた。 床に寝転がったリボンズの上に跨る形で、ティエリアが乗っていた。 繋がったまま、リジェネに引っ繰り返されてしまったのだ。 その惨めさを認識した途端、上位者のプライドが音を立てて崩れ始める。 「リ、リジェネ〜〜!!君はどこまでこの僕を馬鹿にしたら気が済むんだい…!?」 「別に?僕はただ、ティエリアにもっと気持ちよくなってもらいたいだけさ」 今にも絞め殺さんばかりのリボンズに、リジェネが事もなげに答え、 その証だと言わんばかりにティエリアの上半身を起こし、腰を掴んで、軽く上下に揺すった。 「はううんっ!!」 膣肉とペニスがさっきまでとは違った角度で擦れあい、ティエリアが悦びで打ち震える。 「ほら、支えててあげるから自分で動いてみなよ。上下、前後に、ゆっくりゆっくり……」 リジェネがしゃがみ込み、ティエリアの腰を掴んで支え、言葉にあわせて腰を上下前後に導いていく。 ゆっくりとしたグラインドに併せてにゅるんにゅるんとペニスが膣壁を撫で上げ、 その快感でティエリアは甲高い嬌声を漏らした。 「あ、んっ、あんっ!リジェ…ネぇっ、きもちいいよぉぉ…!ペニスってすごいきもちいい…!」 「そうだね。でも、もっと動けるだろう?ほら、もっと動いて気持ちよくなって、  リボンズをイカせてあげなよ」 リジェネがリボンズを見下ろし、にっこりと微笑んだ。 怒りを込めた目で睨み返すリボンズだったが、ティエリアの腰付きが段々と激しくなっていくと、 強まっていく肉棒の快感に邪魔されて、どうにも反抗が出来ない。 「ほら、後ろ、リボンズの太ももに手を置いて、体を後ろに傾けて……」 リジェネがティエリアの体を後ろに反らす様に導くと、リボンズの目に結合部が丸見えになった。 ティエリアの腰のグラインドによって、 ペニスが膣内外にじゅぼじゅぼと抜き差される光景から目が離せない。 「ほら、リボンズが見てるよ。ティエリアのいやらしいおまんこがペニスを咥え込んでる所を……」 「んっああんっ、あんっあっ…!み、見ないで、見ないでぇぇっ…!」 リジェネが腰から手を離しても、ティエリアの動きは緩まる事はなかった。 リボンズの太ももに後ろ手に手を付いて体重を支え、 腰が淫らさを増して上下に跳ね上がり、抽挿を速めていく。 紅く火照った頬、抜き差しの度に開く唇、そして揺れ続ける乳房。 「く…」 急激に射精感が強まってきて、堪らずリボンズがうめいた。 ふふっとリジェネが笑って、見せ付けるように乳房を上下に揉み上げはじめた。 薄桃色に火照った胸の形を縦横無尽に手の平で変え、最もいやらしい形に下から持ち上げる。 「リボンズ?ティエリアはね、乳首も好きなんだよ」 つんと尖りを増して存在を誇示する可愛らしい乳首に、リジェネが吸い付いた。 途端にティエリアがびくっと痙攣して、上下に腰を揺らす。 「ひゃあうっ…!ち、ちくび…、だめぇぇ…!」 驚いて目を見張ったリボンズの目の前で、リジェネはじゅるじゅると卑猥な音を出しながら 乳首を狂おしいほどにねぶり上げ、もう片方の乳首をも指先で捻り、扱き上げていった。 「やあっ…!コリコリしないでぇぇっ!」 膣壁がきゅうきゅうと規則的に痙攣を強め、リボンズはリジェネが乳首を圧迫と弛緩を繰り返して 丹念に責めている事を嫌でも知らされる事になった。 「あ、あん…!ちく…び…、ほんとに…だめぇ…っ、っんっ!ぁぁああんっ!!」 ティエリアが後ろに仰け反ったかと思うと、途端に腰が大きく跳ね上がる。 どっと愛液が溢れ出し、壁が弛緩して、ティエリアはリボンズを体内深くに咥え込んだままで昇り詰めた。 脱力したティエリアの乳首を、リジェネがようやく解放する。 焦点のぼやけたティエリアの視線が、ゆっくりとリジェネに向けられ――。 ねだるように舌が空に伸ばされたかと思うと、リジェネが横目でリボンズを見下ろし、 ほくそ笑みながらその舌に自らの舌を絡めていった。 そのまま粘っこく空中で紅い舌同士を絡め合い、 ねちゃねちゃと湿った音を響かせながらリボンズに見せ付ける。 ――ほら、僕はこうやってティエリアに快楽を教え込んだんだよ。   僕達はこんな風に愛し合ってたんだよ。咎められる筋合いはないね―― 無言のうちに、リジェネはそう主張していた。 ティエリアの瞳に浮かんでいるのは紛れもなく、教師への尊敬、そして初めての相手との一体感。 今やティエリアは完全に、リジェネの奴隷と成り果てていた。 憎しみに近いほどの狂おしい怒りを噛み殺しながらも、 全く瓜二つのイノベイターが淫らに絡み合う姿に、リボンズでさえ眩暈を覚えずにいられない。 やがてティエリアの腰が、再び淫らにくねり出す。 「リ、リジェネぇ、もっとキスしてぇぇ……」 ティエリアが下僕のはずのリジェネにキスをねだり、唇と唇、舌と舌、唾液と唾液を絡ませながら、 まるでリジェネとセックスしているかのように、腰を淫猥に振って快楽を昂ぶらせていく。 下に敷かれたリボンズは、完全に「棒」扱いされる屈辱をひしひしと感じていた。 (これじゃあまるで、僕の方が下僕みたいじゃないかっ!) 込み上げて来る怒りを、リボンズは激しく突き上げる事で解消した。 腰が浮き上がるほど大きく腰を跳ね上げ、肉棒を子宮近くにまで捻じ込ませる。 「あううっ!!」 真下から唐突に食らわされた突き上げの衝撃にティエリアは身悶え、 それでも急激に強まった快楽の電流に歓喜の声を上げた。 リボンズがティエリアの腰を掴んで引き寄せ、そのまま小刻みな抽挿で突きはじめると、 ティエリアは下から揺さぶられるままに快楽の声をあげ、 リジェネとのキスで口腔粘膜を蕩かし、更に悦楽を強めていく。 「あんっ!あっああっ!すごいよぉっ!ペニスもキスもきもちいいっ!!」 苦しそうに呼吸を乱して喘ぎながら何十回と肉棒で貫かれ続け、ティエリアに再び絶頂が訪れる。 ぶるぶると震える指をリジェネの指に絡ませ、絶頂の瞬間、助けを乞う様にきつく握り合わせた。 「あぁぁぁんっ!!も、だめぇぇ!イきそ…、ふぁあぁぁあんっ!!!」 絶頂の快楽がティエリアの全身を駆け回り、文字通り電流刺激を受けたように体を硬直させた。 ピリピリと足先まで痺れさすような、甘く苦い感覚。 最上の悦楽の後に膣内は感覚をなくし、上半身ががくりと屑折れそうになるのをリジェネが補助した。 「ほら、ティエリア。ちゃんと最後まで締め付けて…。リボンズを君のおまんこでイカせてあげるんだ」 リジェネの耳元への囁きが、呆けた脳を無意識的に働かす。 「ふぅぅっ……」 まだ消えない痺れを享受しながらも、ティエリアの膣肉は締め付けを強め、リボンズを射精に追い立てた。 ぐっ、と顔をしかめてリボンズがティエリアの腰を固定し、軽く揺さぶり続けたままで吐精していった。 その姿は、まるで子種汁を全て子宮に植え付けんばかりだった。 「なんだい。孕んだら困るって言ったのは自分の癖に。君が中出ししてどうするのさ」 結局、男というものは本能に抗えないのだ。 リジェネが嘲笑うのを、リボンズは憎らしげに聞いていた。 射精を終えたリボンズが脱力したのを見届けてから、 リジェネはゆっくりとティエリアの体をペニスから抜き出していく。 肉棒が抜けると、ぷっと口を開いたままの膣穴から白濁した夥しい量の精液がたらたらと溢れ落ちた。 リジェネが指先にそれを掬い取る。 「ティエリア、いけない子だね。精液を膣内に受け入れると孕んでしまうって教えただろう?  いつまでも気持ちいいセックスをしたいのなら、中出しは断固阻止しなきゃ」 「ご、ごめ……」 ティエリアが、薄っすらと開いた瞳をしょぼつかせた。 リジェネは指を差し出し、先端にべったりと付着した精液をティエリアに見せてやった。 「ほら、これが精液だよ。  この中に何千何億という精子がいて、君を孕まそうと必死で頑張るってわけさ」 「これが…、せ、せいえ…き……」 「そうだよ。さあ、舐めてごらん」 リジェネは指をティエリアの唇へと近づけていった。 ようやくリボンズが顔面を引きつらせながら起き上がるが、二人は見向きもしない。 リボンズの目前で、ティエリアが素直にリジェネの指をぺろりと舐める。 途端に不快そうに眉をしかめ、 「に、苦いし、すごくまずいよ、リジェネ」 「そうかい?」 ふっと軽く笑いながら、リジェネはティエリアの口の中へと指を捻じ込んでいった。 「でもね、男に口に出してもらったら、美味しいって言わなきゃ駄目なんだよ。  だって、よく考えてごらんよ。まずいなんて言ったらがっかりしちゃうだろ?  男が君の為に精一杯腰を振って出してくれたものなんだから」 さっきの彼のようにね、とでも言いたげにリジェネはリボンズに目をやり、ふふんと鼻を鳴らした。 リボンズは震えんばかりの屈辱感と怒りで顔面を凍らせたが、 ティエリアが「そ、そうか…、そうだな……」と呟きながら白濁を舐めとって行く様を見せ付けられて、 馬鹿馬鹿しさが怒りを通り越した。 「リボンズ…、君の精…液……、すごぉく美味しい…よ……」 ねちゃねちゃと舌を指に巻きつけながら、ティエリアがうっとりと呟く。 愚かな姿を横目に、リボンズは立ち上がり、ゆっくりとカプセルに近づいていった。 (好きなだけ教育すればいいさ。どうせ、ティエリアの体は作り直す。  子宮を取っ払って膣穴も塞ぎ、二度とセックスなんて出来ないようにしてやるさ。  ついでに、記憶も全部抹消してやる…!) リボンズが勢いよくキーを打ち込み始めると、ティエリアが顔色を変えて背中にしがみ付いてきた。 「ぼ、僕は女がいい…。ちゃんとマイスターとしても頑張るから…、リボンズ……!」 これ程までの快楽を教え込まれた女の体を、今更手放せるわけがないのだ。 必死に懇願しながら、ティエリアはリボンズの萎びたペニスへと手を伸ばし、 もう一度興奮を煽るように指を動かすが、出し尽くして理性を取り戻したそこはもはや全く動じもしなかった。 リボンズがプログラムを打ち込み終えて、ティエリアを冷たい目で睨み付ける。 「さあ、入るんだ」 ティエリアに絶望の色が濃くなった。 助けを求めるようにリジェネに向き直るが、リジェネは薄く笑ったままで口を開こうともしない。 「や、やだ…!」 逃げ出そうとするティエリアをリボンズが羽交い絞めにする。 「や…!リジェネ、助けて…!」 もがき足掻くティエリアを、リボンズが凄まじい力で押さえつけ、強引にカプセルへと引きずっていった。 ティエリアは拒絶と恐怖の涙を落としながら、カプセルに投げ込まれる刹那、リジェネの顔を仰ぎ見た。 リジェネの冷笑は変わらない。それでも、かすかに瞳が揺らめいた次の瞬間、 ティエリアの頭に直接リジェネの声が響いてきた。 『大丈夫だよ、ティエリア。たとえ中性の体にされても、セックスは出来る』 言葉を使わなくても意識を共有し意志疎通出来るのは、同型の特権である。 リジェネが反応してきた事にむしろ安堵して、ティエリアが脳量子波で応じた。 『ほ、本当に…?』 『ああ。だから、安心してカプセルに入ればいいよ。  もしかしたら、リボンズは君の記憶を消すかもしれないね。  でもね、君の体に刻まれた快楽の記憶は絶対に消えない。  だから、僕はいつかきっと男の体を手に入れて、君の元に行くよ』 二人の脳内で交わされている会話に、まだヴェーダを掌握していないリボンズは気付かなかった。 それでも、怪しげな雰囲気は同種の勘で感じる。 ピクッと眉をひそめたリボンズに気付き、 「じゃあ、僕は先に休んでるよ。ティエリアと会う事はもうないだろうね。さようなら、ティエリア。  最後だけだったけど、君と仲良く出来て、まあ良かったよ」 淡々と別れの挨拶を済ませ、リジェネがくるりと背中を向けて部屋を出て行く。 リボンズの刺すような疑い深い視線を背中に受けながら、リジェネは薄笑いを浮かべたままで歩を進めた。 歩き去りながら、ティエリアの脳内に直接語りかけていく。 『プログラムはリボンズしか知らないけど、今男にしてよって頼んでも、絶対聞いてはもらえない。  僕達よりリボンズの方が子供なんだから…、僕の望む事を、リボンズがやすやすと許可するはずがない。  でも、そのうち絶対男になってみせるよ。僕が男になれる時、きっと君の体も元に戻せるはずだ。  だから、君は全てを忘れても、再会した時には絶対僕の事を思い出すんだよ?いいね、ティエリア…?』 リジェネの言葉を脳内に直接刻み込みながら、ティエリアは安堵感で一杯になっていた。 これで終わりではないのだ。またいつかリジェネと会える。 今度は、男の体、つまりペニスを持ったリジェネと――。 ぞくりと背筋が慄いて、体の奥が疼き出すのをティエリアは感じていた。 体に刻まれた快楽の記憶は消えない。それは真実なのだ。 確信したティエリアは、ようやく恐怖と迷いを振り切り、自らカプセルの中心に立った。 「………」 訝しく様子を窺いながら、リボンズがスイッチを押して培養液を注入していく。 ごぼごぼと頭の先まで液体に満たされ、ティエリアの意識はゆっくりと遠のいていった。 『うん…、マイスターになってこの世界のどこかで待ってるから……。  またセックスしよう、リジェネ…………』 それがティエリアがホームでリジェネと交わした、最後の会話だった。 ティエリアは暗い闇の中で一時の眠りに就き、 この時を最後にホームでの全ての記憶を奪われ、女の体も失った。 終わり