※スザ&ジノ×ルルにて3P話。



「これは…何の冗談だ?」

 最高潮に不機嫌な声を上げてルルーシュは目の前の二人を睨み付けた。

「そんな怖い顔しないでよ、ルルーシュ先輩vV」
「ごめんね、ルルーシュ。話し合いの結果、実践で証明しようってなったんだ。」
「だからどういう経過を経てこうなったかを説明しろ!」

 何かとずれた返答に頭痛を感じながら、空気の読めない人間を二人も相手にルルーシュは投げ遣りになっていた。目の前に立つのは、ナイトオブラウンズの二人、スザクとジノだ。ついさっきまで一緒に生徒会の事務処理をしていたはず。今のところ忙しいわけもなく、明日は連絡が入らない限りは非番だという。ナナリーにはアーニャが付いているから心配はないらしい。それにゼロであるルルーシュがここにいる限り黒の騎士団は動かない。ということは最悪明日まで拘束されるということ。

―冗談じゃない。定時連絡も出来なければ、ロロが心配して…
「あ、そうだ。忘れてた。ロロには連絡しておいたから。心配ないよ?」

 先手が打たれていたらしい。だが、ロロが知っているのならなんとかフォローしてくれるかも…そんな淡い期待を抱きつつ、とりあえず今の状態をなんとか出来ないかと考え始める。
 ルルーシュは今、簡潔に言うと拘束されている。部屋の真ん中にあるゆったりした一人掛けのソファーに体は沈んでいた。(きっと二人が移動させたんだろう)しかし腕が…腹の前で組んだ状態で縛られている。
 クラブハウスの自室よりも少し広い白を基調とした部屋。視線を横にずらせば続き部屋が見える。大きな窓からは月の登った夜空しか見えない。つまりここは高層域にある部屋ということだ。どのくらいの部屋があといくつあってどのような造りになっているかはかは分からないがどうやらスイートルームらしい。もしくは政庁か。
 普通に招かれたならまだいい。しかしルルーシュにはこの部屋に来た憶えは一切ない。確かジノが美味しい茶葉が手に入ったと言って紅茶を振舞ってくれた。それ以降の記憶が曖昧になっている。それ以前に縛られる趣味などない。更に付け加えるなら、体が怠く、思うように力が入らなかった。

「とりあえず、体の怠さの原因を教えろ」
「あ、それはね?紅茶に睡眠薬を入れたからだよ。大丈夫。徐々に消えるし、後遺症は一切残らないから安心して。」
「ほぉ…で?腕が縛られているのは?」
「君が逃げるから。」
「…待て。そもそも何の為に俺はこんなところに?」
「実践するにはルルーシュがいないと始まらない。」
「飛ばしている。『何の』実践だ?」
「「どっちがルルーシュをよがらせられるか。」」
「………………………はぁッ!?」

 ルルーシュの頭の中が一気に真っ白に染まる。今与えられた情報がとんでもなさすぎるのだ。それに引き換え、目の前に立つ二人は至って真面目で…

「ジノが後ろに突っ込んで鳴かせるしか出来ないとかいうから。」
「スザクだって躯を擽るしか出来ないだろとか言ったじゃないか。」
「それはジノがフェラなんかしたことないだろって言うからじゃないか!」
「仕方ないだろ?!スザクが勃っても大したことないって言ったから!」

 次々出てくる言葉の押収から大体の流れがわかった。要は…

「どっちが上手いかってことか?」
「「そう!それ!!」」

 二人の声がぴたりと重なった。

「僕はタンパクだからエッチは下手だとか言われて…」
「そっちこそ独り善がりだなんて言うから!」

 どうやら互いに男のプライドが傷つけられたらしい。男としてセックスは上手だと思われたいのだろう。否定しあった結果、実際に見てみやがれ!となったらしい。

「…馬鹿か…そんな事に付き合うわけないだろ?他を当たれ。」
「だぁって、スザクがルルーシュ以外抱きたくないって言うから。」
「当たり前じゃないか!ルルーシュを喜ばせられなきゃ上手くても意味ない!」
―頭痛がしてきた…

 スザクの一途さに喜んでいいものか?…いや、どう考えても喜べない。眉間にシワを寄せ、ぐったりとしてしまう。

「お前らは…俺がそんな下らないことの審判を受けるとでも?」
「ま、受けないでしょうね?」
「だから拉致、拘束の手段を取った。」
「なっ…」
「それにね?」

 ふわりと微笑むスザクの表情にルルーシュは鳥肌を立てた。とんでもなくイヤな予感…

「第三者がいる場所でよがっちゃう淫乱なルルーシュも見てみたいんだよね?」
「馬鹿なことッ!」
「これに関しては大賛成なんだぁ。普段はとてもクールな先輩が乱れる様って考えるだけでぞくぞくするよね」
「ふ…ふざけるな!」

 言いたい放題な二人に怒りと目眩と恐怖とか混ぜ合わさり、咄嗟に立ち上がって逃げ出そうとする。
 が、薬で上手く動かない足にスザクの足払いを受けて、彼の腕の中へと囚われてしまう。そのままひょいと肩担ぎにされてしまった。

「こら!離せ、スザク!」
「だーめ。大人しくしててよルルーシュ。」
「出来るわけないだろ!?」
「どうする?スザク」

 二人の光景を楽しそうに見ていたジノが問いかけてきた。さりげなく近付いてルルーシュの背中をつぅっとなぞり上げる。

「ほぁあ?!」
「お〜。かなり敏感?」
「うるさい!」
「で、なにがどうするなの?ジノ。」
「ん?あぁ、だからさ。ルルーシュ先輩を床に抑えつけるのもそそられるけど、顔に傷つけたくないじゃん?」
「あぁ。大丈夫。ベッドに移動するつもりで抱えたから。」
「あ〜それで足枷用意したんだ〜」
「あ、足枷?!」
「うん。鎖と迷ったけど、邪魔になりやすいからコードにしたんだ。」
「そんなこと聞いてない!」
「大丈ー夫。コードは結構長いから磔にはならないよ」
「だから、そんなこと聞いてない!!」

 余計なことを聞かされている間にベッドへ移動し、柔らかなマットの上へ落とされた。そうして態勢を整える間もなくのしかかられる。

「そんな乱暴に扱うなよ、スザク」
「だって始める間際のルルーシュは危険なんだ。アーサーみたいに手の付けどころがないほど暴れるからこのくらいはしないと」
「それにしたってもう少しやり方があるでしょ?」
「とか言いながら足枷を付けるな、ジノ!」
「ん?や、だって経験者がそう言うってことは素直に従っておいた方がいいかな、って思うし。」

 抗議を上げているうちに足枷はあっさりと取り付けられてしまった。ちらりと盗み見た感じではかなり余裕があるらしく、縛り付けるより、逃げ出せないようにするのが目的らしい。

「はい、終了。」
「うん、ありがとう、ジノ。」
「ッぅむ?!」

 肩にのしかかる重さが変わったと思った瞬間、唇に広がる熱に慌てる。次いで鼻を摘まれると息苦しさに暴れだした。酸素の取り込めない状況に置かれ、思考がくらくらし始めるとようやく解放される。

「ッはぁ!」

 口を大きく開き酸素を求めると鼻も解放された。内心ほっとしていると再び唇を塞がれ舌が侵入してくる。縮こまる舌を撫でられ擽るように擦られると躰が震えた。歯列をなぞり舌をきつく吸い上げられるとびくりと跳ね、唇の端から唾液が溢れ出すのをぼやけた思考で感じ取る。

「…ぁ…」

 躰から力がすっかり抜け落ちた頃、ようやく解放されうっすら瞳を開くと獣じみた笑みを浮かべたスザクが見えた。その横からするりと手が伸ばされてくる。長い指が濡れた頬を拭ってくれた。

「へぇ…先輩ってばすっごいやらしい表情になっちゃって。」
「いいでしょ?このギャップが。」
「うん。たまんないね。」

 声のする方を見れば微笑みを浮かべてはいるが、射ぬかれそうな強い瞳をしたジノが見えた。唇をなぞる長い指の持ち主は笑みを深めると口の中に入れてくる。それに舌を絡めると意外そうな顔をされた。

「おや?指舐め教えてある?」
「ん?いや、教えてはないよ。ただ、舐めてくれると嬉しいとしか言わなかった。」
「へぇ。先輩って淫乱なんだ。」
「ッ!」

 ジノの『淫乱』の言葉にルルーシュは我に返ると、口の中にある指を思い切り噛んでやった。

「ッいったぁ!!」

 悲鳴を上げてすぐに指を引き抜くと歯形の付いた部分を擦り涙目になりながら振り返った。噛んだ本人はふいっと顔を背けてしまう。そんなやり取りにスザクが小さく笑った。

「…スザク?…」
「いや、ごめん。僕も同じことした覚えがあるから。」
「…ホントに…スザクといる時のアーサーみたいだ…」
「コツが分かればアーサーまでも手強くはないんだけどね。ジノ、ここ舐めてあげて?」
「あ、こら!」

 ジノがあまりに憐れに思い、ルルーシュのウィークポイントを教えてあげることにした。顎を掴みそのまま固定して首筋にかかる髪をよけるとルルーシュが慌てだす。

「ここら?」

 露にされた首筋に唇を寄せるとぴくんっと躰が跳ねたのが分かった。その反応に気を良くしたジノは更に舌を這わせる。

「ひぁッ…」
「びーんかーん♪」
「ルルーシュってそっと柔らかく触られたり舐められたりするのに感じやすいんだ」
「なるほど」
「あと羞恥を煽る言葉は刺激を与えた直後なら暴れないよ?」
「あぁ、それでさっきは噛んだわけね。」

 ジノが納得した声と苦笑を漏らした。教わった通り、首筋をそぅっと指先でなぞるとひくりと震える躰が更に興奮させる。
 その間にスザクがルルーシュのシャツをはだけさせ、色づき始めた胸の飾りをくっと押し潰した。

「ひぁッ!」
「相変わらずいい反応だよね?」
「あッ…ッゃめ…」

 色を深くしつつある輪の部分に沿って舌を這わせれば、ぴくんっと躰が跳ねる。しこって固くなったソレを口に含み転がし吸い上げると刺激が強いのか身悶える躰を逃がそうとした。

「いい顔してるね、先輩。でもこっちも相手して?」
「んぅッ…」

 ふと閉じていた瞳を開くとジノが上から覗き込んでいた。上下が逆転している表情はにこやかで一瞬今の状態を忘れてしまう。しかしスザクによる胸への刺激は一向に続けられ、躰が小さく跳ねては吐息に交じる嬌声が零れる。僅かに開いたままの唇を舐められ、ぎゅっと瞳を閉じるとキスが落とされた。そのまま存分に舌を弄ばれる。

−…あ…違う…優しい…

 舌が歯列をなぞり、上顎を擽る動きに思考が奪われる。スザクとのキスはもっと思考が根こそぎ奪われて朦朧としてしまうようなものだった。こんな風にとろりと熱に浮かされるキスは知らない。

「ジノ。それじゃルルーシュの声が聞けないだろ?」
「んー?だって胸はスザクが独り占めしちゃってるじゃないか。」
「そろそろ張り詰めちゃってる方の相手をするつもりだから空くけど?」
「なんかスザクの後ってのがなぁ…」
「何言ってんの。本当なら触ることすら許さないとこだよ。」
「…だよね?じゃ、舐めるだけじゃないとこ証明しますか。」

 不機嫌な声のスザクに対し、クスクスと楽しそうに笑うジノは傍から見ていると本当に楽しんでいるようで、ルルーシュとしては居心地が悪かった。何せ自分一人乱される一方なのに二人は未だ襟元すら弛めていないのだ。今だって手慣れた手付きでズボンを剥ぎ取られてしまっている。

「ッぁあ!!」
「今日のルルーシュは敏感なのかな?キスと胸弄っただけなのにもうとろとろになってる」
「ぁッ…触る…なっ」
「へぇ〜…先輩のって想像以上に可愛くて綺麗だね」
「バカッ!みるなぁ!」

 顔を真っ赤にして必死に暴れてみるも、コードに繋がれた足をじたばたとさせることが出来るだけで大した抵抗が出来ない。足を閉じたくてもすでにスザクの体が割り込んでいて叶わなかった。
 せめて躰を反転させてついでに一太刀浴びせられたらと考えた瞬間だった。ジノが背中ごしに躰を抱き締めてくる。びっくりして肩ごしに振り向くとにっこり笑われ、両太ももを抱え上げられた。足を大きく開いて躰を丸められると秘部が惜し気もなく晒されているのが感じられる。

「なッ!何して?!」
「んー?この方が先輩のやらしいとこ見えるし。スザクと協力するのも悪くないかなぁ、なんて?」
「僕も悪くないかな。ルルーシュの蕾まで丸見え。」
「ひぁうッ」

 先走りに濡れそぼる男根を撫で下ろし、ひくりと蠢き始めている菊華を押さえるとルルーシュの口からあられもない声が発される。更にくにくにと突くと頭を振り乱して鳴き始めた。

「ふぅん…ずいぶん物欲しそうにしてるね?ルルーシュ。」
「あっ…ちがッ…違う!」
「違う?俺の目には早くってねだってるように見えますよ?」
「だまれッ…ばかぁっ!」
「ほら、入った。」
「ぁあん!」

 つぷりとスザクの指先が入るともっと奥へ潜り込むように、くるりと回される。その際に前立腺を擦ったらしく、ルルーシュがびくっと躰を竦ませた。

「たまんないね、この声。」
「もっと聞く?」
「ゃん!っんぁあ!」
「ははっサイコー♪でもこっちの我慢も辛くなりそうだ」
「それは同感。ジノ、手は使えないけど、ルルーシュのここに口が届くなら愛撫してあげてよ。喜ぶよ?」
「あっ…やめ…」
「オッケー♪任せとけ」

 真後ろで支えていた体を横にずらし、上体を曲げる。すると、汁をふんだんに溢れさせているルルーシュのソレに唇が届いた。

「んぅッ!」
「長身の利点、かな?」
「あとルルーシュの柔軟性もね?」
「…ぁ…あぁ…っぁ…」

 唇を擦りつけると腰が揺らめき絶え間なく嬌声が発される。溢れる汁の量が増してルルーシュの胸元に滴り落ちた。それをもったいないと呟いてジノが男根を口の中に含む。

「ふぁあんッ!」
「…へぇ…ルルーシュってばジノにもずいぶん感じてるんだ?」
「あッ…こん…なッ…とされたらッ…だれだ…って!」
「お誉め頂きありがとうございます♪」

 言葉はルルーシュに向けて話されたが、瞳は挑発的に煌めき、スザクを見上げる。その瞳にむっとしたスザクは埋めたままの指を揺らした。途端にルルーシュの嬌声が上がる。

「ほら、ルルーシュ。こっちにも集中。」
「あぁっ…だめぇッ…そこ…っは!」
「ルルーシュのダメは気持ちよくてどうにかなっちゃうって意味だからね。やめてあげないよ。」
「やぅッ…んぁ…あッ」

 柔らかく解れてきたところで指を増やすとルルーシュの腰が揺れた。前の刺激だけでもいっぱいいっぱいだというのに後ろまで弄られてはまともな言葉も告げられない。指は性急に3本まで増やされ中で暴れている。しかし、熱に浮かされた躰はその苦痛すら快感として拾い上げていた。

「…んぁっ…あぁん…んっ…んぅ…」

 前は温かく柔らかな粘膜に包まれ蠢く舌に思考が溶かされる。後腔は節くれだった指が縦横無尽に暴れ回っていた。前立腺をわざと避けたり思わせぶりに触れて離れたかと思えば時折グッと押し上げていく。その度に背が浮き、甘い嬌声が放たれる。

「あ、っあ、ぁあ、もぅ、やぁ」
「ココ…痙攣してきたね。」
「じゃあ、そろそろイキそう?」
「多分、少し強い刺激を与えたらイクだろうね。」
「ふむ。こんな感じ?」

 言うなり肉棒の先に歯を当て軽く噛み付かれた。途端にびくりと躰を震わせ一際高い嬌声が上がる。

「っぁあぁぁぁぁぁぁ!!」

 ガクガクと震える腰を押さえつけられ、きゅうっと締まる内壁をスザクの指が擦り上げると我慢のしようがなかった。ぞくりと背筋を震わせジノの口の中に欲望を放つ。しばらく痙攣を繰り返した後に四肢が弛緩していった。くたりと躰を預けきって呼吸を整えているとようやく前後の刺激から解放される。



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