ウソツキ。オマケ

「安心して?気持ちよくするから。」
その自信に満ちた笑顔だけなら確かに安心できただろう。
…こんな状況でなければ。
身に纏う物すらなく、目の前で服を脱ぎ捨てたのは獣のような瞳をした男。
「あ、あぁ!」
言葉通り逃げ場がないくらいきつく腕をつかみ、何かにせき立てられるように性急に俺を求めるその姿は、いつもの余裕なんか欠片も見られない。
躊躇いなく同じ性を持つ男の身体に触れて、その刺激でそそり立つ性器を食いつきそうな瞳で見つめているのは、間違いなくカカシさんだ。…同じ様に興奮したものを晒したまま。
「ウソついたときに、悲しそうな顔しててもね。」
荒い息を吐きながら、言葉だけは淡々と、カカシさんは立てさせられた足の間に手を滑らせた。
「やっなに!?」
普段なら自分でも触らない所。そこに触れる細く硬いのは…カカシさんの指だ。
恐ろしい速さで印を組み、ちょっとくせのある字を書くその手が。…とんでも所に触れている。
「ウソが嫌いだからとか思ってた。」
「どこ触って…!うぁっ…」
潜り込もうとしている。あんな所に。
いつの間にか何ねっとりした物を纏った指が、無意識に力の入る身体を無視して、強引に入りこんでしまった。
違和感で苦しいのに、カカシさんは独り言のような言葉を続けている。
「だからね?ホントはずーっと黙ってるつもりだった。だって自分から離れるなんて出来ないしね。コレで終わりにされても仕方ないじゃない?」
何を言ってるんだ?この人は!
「俺はっ!そんなことしない!」
悪意のあるウソなら、いくら鈍い俺でも分かる。
ずっと…この人は凄く辛そうだったから、何かあるって分かってた。
まさかこんなコトまでとは思っても見なかったけど…!
「そうだよねー?ホント、さっさと言っとけばよかった。」
そういうと、カカシさんは楽しそうに中を探る指を動かした。
「んぁ…!?」
電流が走ったみたいに勝手に身体が震える。
カカシさんが弄っている中に、酷く感じるところがあって、さっきまでの違和感が快感に変わった。萎えかけていたものが、勢いを取り戻し、痛いほど張り詰めているのが分かる。
自分でも恐ろしいくらいに。
「ここ、気持ちイイでしょ?」
「ぁっうあっ!?ナニ?ぃ…やだ…っ!」
ぐいぐいとソコを執拗に擦り、怖いくらいの刺激に息ができない。
はぁはぁと荒くなる息を吐き出す俺の口を慰めるように、カカシさんがぺろりと唇を舐めた。
「言ったでしょ?気持ちよくしてあげるって。」
挑発的な笑顔からは、受付所のあの苦しそうな表情なんか微塵も想像できない。
こんな時だって言うのに、俺は何だか凄くソレが嬉しくなって…。
「カカシさん…!」
勝手に顔が緩む。だって、この人はもう苦しくないんだ。…これからもずっと。
そのとたん、腕をつかんでいた手が外され、代わりにぐっと足を担ぎ上げられた。
弄られすぎて塗りつけられた何かと先走りとで濡れそぼったソコをさらすような格好に俺は慌てた。
でもすぐに、タガが外れた獣の瞳に縫いとめられたように動きを止められた。
「…ホント誘うの上手だよね?」
そう言った次の瞬間には、ぐっと押し付けられたソレが深く突き立てられていた。
「…っ!」
苦しい。熱く硬い肉に貫かれているのが、腹の中をみっちりと満たされる感触のせいでありありと分かる。
内側から裂かれるようなその痛みと熱さと…そして確実にあるもどかしいような快感に、言葉が出なかった。
「痛い?」
こんな目にあわせた張本人のくせに、心配そうにカカシさんが俺の足にキスを落としている。慰めのつもりだろうか?
ソレなのに、突っ込まれたままのモノは萎れる様子も泣く、俺の中で脈打っている。
絶対悪いなんて思ってないだろ!
「痛…っ!ウソツキ…!」
気持ちよくしてくれるって言ったくせに…!
強引な行為をなじる言葉と共に睨んだ先で、カカシさんどこか満足げに微笑んでいた。
「ああ、ごめんね?でも…」
「んぁっ!あぁぁ!」
もう入らないと思っていたのに、カカシさんが急に腰を突き上げてきたせいで深いところまで広げられて勝手に悲鳴が上がった。
まるで自分の声じゃないみたいに上ずった声に焦ってるのに、カカシさんはニヤッと笑ってゆるゆると腰を動かす。
「そんな風に誘うのが悪いでしょ?」
「な、んで…っ!そんなこと、してな…っ!」
ただ、嬉しかっただけだ。ずっとウソついて苦しそうな顔してたのがいやだっただけなのに…!
抗議の言葉を上げるより先に、カカシさんが興奮した声で囁いた。
「もういいから。…黙って。」
「あ…っ!」
ぐいっと先端が押し付けられたのは、さっき散々泣かされた所だ。
痛みよりもそこから全身に広がる会館のせいで歯の根も合わない。
「そのかわいい口で、俺の口ふさいどいてよ。」
「やだぁっ!んんっ…!」
勝手なことを言いながら、うがち続ける動きもそのままにカカシさんが笑う。
「もう、ウソがつけないように。」
今までのあいまいなごまかしの混じった笑顔じゃなくて、心底嬉しくてたまらないって顔。
見てるだけなのに…俺も意識がかすむくらい気持ちイイ。
「あ、も…っ!」
すぐに、視界も、思考も…一瞬全てが白く染まって。
…肌を伝う熱い体液に、自分が達したのを知った。
ふさがれた口の中までカカシさんの舌に犯されながら、熱い吐息を堪えているのに、まだ硬く張り詰めたままのソレが中で動いている。
「かわいかった…!でも、もうちょっと頑張ってね?」
「う、ウソ…っ!も、もうやだ!」
獰猛に俺をむさぼる男から逃げようにも、腰はすっかり力が抜けていて、まだ震えている。
確かに想像よりも気持ち良かったけど、もう無理だ!
「あー?確かにウソかも。だって、我慢できないし?」
イったばかりで辛いのに、舌なめずりしながら笑うカカシさんが、熱心にソコを弄るせいで、 萎えたはずのモノはすぐに姿を変えてしまった。
「…っなんで…っ!?」
なんでこんなに気持ちイイんだ!?
ひっきりなしにそこらじゅうに触れて舐めて歯を立てるカカシさんのせいで、処理しきれない情報で頭がおかしくなりそうだ。
「今度は、一緒にイこうね?」
「あぁっ…んーっ!」
くわえ込まされた熱い肉よりも、もっと熱い液体に中を満たされて、そのまま自分もはじけた。
それなのに…。
「あー…気持ちイイ…っ!もうさ、今日はずっとヤッてようか?」
「な!?なんてこと言い出すんだ!?」
人のくせに春と一緒に盛りでも着てるんだろうかこの人は!?
傍若無人な上忍のモノは、萎えるようすもなく、まるで当然のように俺の腹に居座ったままだ。
「いいじゃない?だって…イルカ先生もまだ元気みたいだし?」
「え!?」
そう言われて、ニヤニヤ笑いを浮かべたカカシさんの顔から、情けない格好を晒した己に視線を移すと…確かに勝手に立ち上がった不埒な己の分身が…!
「大好き。」
極上の笑顔で俺を再びむさぼり始めたウソツキは…結局空が白んでも俺を離さなかった。

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そっと微妙なエロ追加!
…しょぼくて申し訳ありませぬ…!なんかこう…微妙すぎて迷ったものの、一応くっ付けちゃいます!
…もしもご意見ご感想などございましたら、お気軽に拍手などからどうぞー!


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