ほんのささいな

「重い…」
この重みにはもう慣れっこだが、それでも重いものは重い。
「おはよ」
まさぐる手も絡みつくような視線も、毎朝のことながらいい加減飽きないんだろうか?
…といっても、それに抗えた事の無い俺がいうのもなんだけど。
「重い、です」
それだけじゃない。胸元を大きく肌蹴られたパジャマに今度は手じゃなくて舌が這い、空いた手はまるでおもちゃのように、朝で兆しはじめたそれを弄り回している。
そろそろ止めなければ。
そう思った時にはまだ寝ぼけているくせにそういう刺激には敏感になってしまった身体が、もっと刺激をと訴え、持ち主である俺を裏切って腰を揺らし、勝手に潤んだ瞳で睨むのが精一杯だ。
「じゃ、四つん這いになって?」
当然のような顔してカカシさんが言う。
毎回毎回違うのは、こうやって取らされる体勢くらいだ。起き抜けにそのまま足を開かされることもあれば、横から足だけとられることもあるし、上に乗れといわれたこともある。余裕がなければ言葉もなく後ろから押さえつけられたことだってあった。
イヤだと言っても聞くわけがなく、抵抗は「はは、無理やり犯ってるみたい。ね。もっと抵抗してみてよ?」などと外道な理由で喜ばれるばかりで、余計興奮させてしまった結果散々な目にあった。
つまり、ここで逆らっても碌なコトにならない。
「ん…っう…!」
足が震えるのは目覚めきっていないせいだけじゃなくて、快感に力が抜けているのと…それから情けないコトに次への期待だ。
どうしてこう毎度毎度こんなことをするんだろう?
シテもシテも足りないのだと言われるが、それは俺の身体じゃ満足できないってことじゃないんだろうか?
そもそも始まりからしておかしいのだ。
中忍として戦場にいたときに、会議があると召集があったにも拘らず天幕を間違えた。そこで言ってくれればいいものを、間違いとはいえ、来ちゃったんだから食っちゃおうという主義だったらしいカカシさんにそれはもういいようにされて、訳が分からない内にスルことを済まされてしまった俺は泣くこともできずにへたり込んでいた。
曰く、それがツボだったとか。
たった一夜の記憶だからと忘れようと努力したし、作戦会議に参加できなかったことの方が問題だと大慌てで大隊長の所へ謝罪にいこうとしたのだ。
…その大隊長が自分を好きにした男だ何て知らなかったから。
要するに、会議自体が俺に含みのある物たちの嫌がらせによるウソだったってことだ。
それはもう落ち込んだ。だが、俺は男だ。なにも妊娠するわけじゃないし、男は丁寧に…そして熱心に俺の体を開いたから、多少だるいくらいでちゃんと働ける。
自分に大したことじゃないと言い聞かせて、今頃になってこみ上げてきた涙を堪えながら、慌てていた俺に自分の階級を知らせた男に事情の説明と…それから一応の礼を言って逃げようとしたのだ。
「んー?俺ってウソツキは嫌いなんだよねぇ?」
笑顔と殺気というのが同居できる物だと初めて知った。上忍の殺気は初めてではなかったが、男のそれは桁違いの圧迫感で気を失いそうになるのを堪えるのが精一杯だった。
へたりこんだままの俺をぐちゃぐちゃのベッドに残して、男が出て行ったのを止めることもできなかった。
次第に状況が飲み込めてきて、だが男がどこへ何をしに行ったのかまでは考えが及ばず、とにかく逃げたいという欲求にしたがって天幕から出ようとしたのに薄い布だけであるハズの出入り口は開かなくて、何がどうなってるのか分からないのも手伝って、四苦八苦しながら出ようとし続けた。
半ばパニックになっていたのだと思う。
「ただいまー?あ、寝てなきゃ駄目でしょ?ちゃんと体力回復させといてね?後でもっと一杯するんだし」
「え?」
気がつけば横抱きにされてベッドに逆戻りされていて、得意げに「ウソツキの掃除は済んだから」とか、「でも運命ってあるんだねぇ」とか、「あーもう!後にしようかと思ったけどかわいいからもういいや、やっちゃおう」なんて言われてまた足を開かされて…今度こそ限界が来て失神した。
目覚めて作戦が終了したという話を聞かされたのは、この人の自宅のベッドだったというのが笑えない。
…だから、結局何が何でこうなっているのかは、未だにさっぱり理解できない。
この家の寝室が…もっというとベッドが大きいということと、俺が仕事に行って帰ってくると、当然のようにカカシさんに襲われるということだけは分かっているのだが。
「ん、や…!」
「やじゃないよねぇ?ああ、こぼれちゃう。もったいないから…入れるよ?」
昨日も散々うがたれて熱を受け止めたそこはぬかるんでいて、カカシさんの規格外にデカイ性器も簡単に飲み込んでしまう。
とたんひくひくと勝手に蠢いた後ろが、カカシさんのものを締め付けてしまうのが自分でも分かる。
自分がここまで淫蕩だなんて知らなかった。
「んっ…うぅ…あ、だ、め…!」
これだけでイきそうになってしまうのだから、慣らされたしまった自分の身体がイヤになる。…といっても、どうせこれからすぐにそんなことなんかどうでも良くなるくらい気持ちよくさせられてしまうけれど。
「もーほんっとーにいい身体してるよ。イルカは」
はぁ…っと熱い吐息がうなじに掛かる。満足げな声にちょっとだけ誇らしげになるのはどうしてだろう?
男の体の具合なんて、どうでもいいことのはずなのに。
「…我慢できない。動くよ」
いつだって我慢なんかしたことがないくせに。
ぐっと突き込まれてその気持ちよさに呻きとも喘ぎともつかない声を吐き出して、自分からも腰を振る。
どうせ一度や二度で手放してはくれないのだ。それなら自分も気持ちよくなったほうがいい。
「あ、奥…もっと…っ」
強請る言葉に羞恥を覚えていた時もあったのに、強請らないと与えられないと知ってからはそんなものも捨ててしまった。
「ふふ…奥まで、いっぱいにしてあげる」
この声が好きだ。それに今日は見られないけれどきっと欲望に染まった顔をしているに違いない。あの顔も、ぞくっとするほど色っぽくて、俺までくらくらしてしまう。
言葉どおりに激しく出し入れされて、気持ちよくてすぐにはじけてしまって、それでも止まらないカカシさんが腹の中をたっぷりとその欲望で満たすまで行為に溺れた。
*****
ぐったりしている俺を風呂場に連れて行ってくれて、ついでにいたずらもされたけど体も綺麗にしてくれた。
それから食事も甲斐甲斐しく用意して自分で出来るのに食べさせてくれて、出勤する俺を見送ってくれた。
「早く帰ってきてね?」
なんていわれながら。
…いつものことなんだが、これって普通なんだろうか?
仕事を済ませ、帰宅するまで毎日考えてみるのだが、普通じゃないけどだからどうしたらいいんだという辺りで思考が止まる。
こんな風に一緒にいて、いつ飽きられるか分からないのに体だけはもう後戻りできないくらい慣れてしまった。
どうしたら、いいんだろう?
言ってもいいのか言わない方がいいのか悩んだ。…だって怖いじゃないか、そんなこというならもう終りなんて言われるかもしれないのに。
「駄目だなぁ…」
独り言にしては大きなそれに、抱擁が応えてくれた。
「どうしたの!?またいじめられたの!?…俺の恋人に手ぇ出すなんて…!」
迎えに来てくれたのか。…それに。
「こい、びと…?」
「ん?ああ、およめさんでもいいけど?もうちょっといちゃいちゃしてたいよね!結婚したらあんまりやりすぎちゃ駄目とか、交際期間は1年以上が基本だって先生も言ってたし!」
相変らず言っていることはめちゃくちゃだ。やりすぎって…そういう意味じゃないと思うんだけど。
でも、どうやらそう簡単に捨てられるどころか…離して貰えることもないようだ。
閉じ込める腕は優しくて力強い。女でもないのに縋りたくなる。
言っておかなくては。
「…好きです」
「も、もう!こんなとこで誘わないで!」
…俺の言葉に何かのスイッチが入ったカカシさんに引っさらわれて、お定まりのコース以上に喘がされて腰も立たなくなったけれど。
「イルカ」、「好き」なんて一晩中聞くことが出来たから、やりすぎだと叱るのは程ほどにしておいた。


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適当小話。
拍手ド粗品を書いていたはずなのに…!?
うぅ…!一応ー!ご感想つっこみなどお気軽にどうぞー!!!

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