湯煙イルカ計画―よめ、たくらむ 2―

よめが珍しくはしゃいでいるので、俺も嬉しい限りだ!
とにかく有能なうちのよめは、休みが少ない。しかも、いつも一生懸命なのに、誤解されがちだと最近知った。
中忍を騙しているだのなんだのと、失礼な!よめは中忍の夫である俺を下へも置かない扱いをしてくれているのに!
そいつらには報復として、トラップに引っ掛けてしっかり恥をかかせておいた。火影岩鼻水の刑だ(縄でくくってつるすだけで簡単に鼻水状態に!)!!!
それでケリがついたと思ったのに、アスマ先生まで妙なことを言うので、…ちょっとした仕返しをしておいた。
ヒゲ…接着剤の刑。まあ、皮膚にしみまくるけど薬品使えば取れなくもないのでたいしたことは無いだろう。
 俺がねたまれるのは仕方ないにしても。実力の無い奴に限って、うちのよめに文句をつけるので、不愉快極まりない。 いつか一掃してやろうと、こっそりうみの家のヒミツ倉庫でいろいろと建造中だ。
…そういえばよめにはまだ実家の倉庫のこと話していなかったな…。今度一緒にいって、見せてやろう。
 地図を見ながら温泉宿に行くと、歴史を感じさせながらも中は新しく、なかなかイイ感じだ!この宿は以前、雑誌で温泉特集にのっていて、 いつか行ってみたいと思っていたので、凄く楽しみだ。なによりよめが喜んでいるのが嬉しい。
 よめと手をつないで案内された部屋に入る。和室っぽい仕上げなのに、ベッドと布団両方が使えるようになっていて、ソファもある。
さっそく喜んだよめが部屋のそこらじゅうをチェックしだした。…かわいいものだ。そんなに慌てなくても部屋はゆっくりみられるのに、 ずいぶん細かいところまで見ている。
ひょっとして…上忍としての習慣か?だが、掛け軸やお茶菓子なども見ているので、やはり単に舞い上がっているのだろう。
 福引をやって良かった!よめの喜ぶ顔が見られてホクホクだ。
*****
イルカ先生に不審がられないように、部屋のチェックを済ませた。…壁の厚さや梁の強度などには問題ない。ベッドも布団も両方あって、 なかなかいい感じだし、これなら色々と楽しめそうだ。内風呂がちょっと狭い気もするが、今回はあきらめよう。
一応念のために進入防止用と気配や音を消すための札も用意してあるので、さりげなく貼っておいた。これで邪魔に入ろうと思っても、 誰もこの部屋には近づけない。…完璧だ!
さて、まずは、一緒に温泉に入って湯煙イルカの視姦に励もう。背中の洗いっことかも魅力的だし。
もちろん昨日抜かりなく貸切の家族風呂の予約も手配しておいた。イルカ先生が大浴場に行きたがったら、せっかくの貸切がもったいないと訴えてみよう。
「じゃ、まずは大浴場で!!!」
やっぱりな。ここはすかさず…。
「でも、昨日予約した家族風呂が…」
「そっちは後で入りましょう!!!せっかく来たんだし、もったいない!!!」
無邪気な笑顔全開で一蹴された。…だがしかし!ここであきらめてなるものか…!!!
「でも、イルカ先生以外に顔、見せたくないな…。」
そっと斜め下を見て、つぶやいてみた。さあ、コレでどうだ!
「ああ、大丈夫!大丈夫!ちゃんと俺が盾になって隠すから!」
イルカ先生が盾になるなんて!それは俺が許せない…。
しょうがない…。忍犬たちに頑張ってもらおうか?最近イルカ先生にかわいがってもらっているせいで、イルカ先生のこととなると異常なほど 一生懸命になる奴らのことだ、きっと快く邪魔者を排除してくれるだろう。飼い主に似てイルカ先生には忠実だ。…だが幻術の方が手っ取り早いか?
悩んでいるとイルカ先生がいきなり服を脱ぎ始めた。今日は旅行なのでちょっとラフに決めてみた、TシャツとGパン姿だったはずのイルカ先生が、 男らしくTシャツを脱ぎ捨てていた。
Gパンだけのイルカ先生…イイ。でもなんでいきなり???
「なにやってんですか?さ、浴衣に着替えて着替えて!!!」
ステキな姿のイルカ先生に釘付けになっている間に、あれよあれよという間に浴衣に着替えさせられた。口布を残してあとは浴衣だけという格好だ。
着替えの最中あまりにも近くにイルカ先生がいるので、危うく理性を手放すところだったが、それではせっかくの湯煙イルカ計画が台無しだ。
ぎりぎりのところで耐え切った。
「じゃあちゃんとタオル持ちましたね?行きますよー!」
元気一杯に宣言して、イルカ先生が俺をぐいぐいと引っ張っていく。こそっと幻術でなんとかしたかったのだが…。入ってから急いでかけないと…!
まあとにかく、…湯煙イルカ堪能だ!!!
*****
せっかく温泉にきたのに、よめが大浴場に行くのを怖がった。ここは俺がよめを安心させないと!
盾になると宣言したが、返ってよめが顔色を悪くした。心配性のよめは盾などといわれて返って不安になったのかもしれない。
温泉の醍醐味といえば、裸の付き合いだ。しかし俺のは別にどうでもいいが、よめを他所の連中に見せるのは業腹だ。
…というわけで、さっき女将にしばらく人払いできないかと頼んでみた。偶然にも三代目の知り合いだというその人は、俺のこともなぜか知っており、 俺の顔を見るなり納得し、しょうがないですねと笑って引き受けてくれた。
 時間は限られているとはいえ、これでよめと大浴場も貸しきりだ!!!一回入って堪能したら、あとは家族風呂でも我慢しよう。
よめは長湯が苦手だから、よめが寝てからまた一人で入ってもいいし。
 緊張した面持ちのよめの手を引き、さっさと大浴場へ急ぐ。時間が限られているから急がないと…。
 脱衣所も広くてキレイだ!なんだかよめがもぞもぞしていて、ちょっと挙動不振だが、そんなに怖がっているなら、 教えてあげた方がいいだろうか…?
俺がそんなわがままを言ったと知ったら怒るかと思って黙っているのだが…。
「あ、あのイルカ先生…。」
よめが俺をみて、何か言いたそうにしている。やはり不安なのだろう。ここは安心させてやらないと!
「大丈夫ですよ!さ、入りましょう!!!」
*****
イルカ先生の隙を見て、幻術結界でも張るつもりだったが、不自然に人がいない。一応入り口には仕掛けをしておいたが、一体これは…?
刺客の罠とかではなさそうだが…。武器も一応仕込んではあるが、せっかくのイルカ先生との温泉に邪魔者が入るのは許せない。
 ま、イルカ先生が喜んでるからいいか。…浴衣をするすると豪快に脱ぎ捨てて、丁寧に畳むところまで、しっかり観察。 すばらしい絶景をしっかり目に焼き付けた。…これからが勝負!だ。
 イルカ先生にせかされて、俺も浴衣を脱ぎ、急いでイルカ先生についていった。
大浴場はさすがに大きく、普通の湯船の他に、打たせ湯、ジャグジー、足湯、寝湯、ミストサウナ、そして、…露天風呂があった。
 わくわくしながら、イルカ先生と背中の洗いっこをした。イルカ先生が一生懸命に力強く背中を洗ってくれたので、こっちも丁寧に洗った。
まあ、背中だけにするつもりが、ちょっと勢い余ったりしたが、まだまだ本命が控えている。ここで、イルカ先生がへばってしまってはまずい。 そこそこの所でやめておいた。
…それでも十分に艶っぽさを増したイルカ先生。…今後一切他人との旅行は許さない!こんな顔他人に見せたら、そいつの記憶を即刻抹消…いや、 むしろ死ぬまで拷問コースにしてしまいそうだ。
 イルカ先生は、体を洗い終わるとものすごく嬉しそうに、次々に湯船を渡り歩いている。大胆な歩き方に俺の視線は釘付けだ。 だが、…俺も途中までは付き合ったが、露天風呂まで持たないと困るので、そっと冷水につかってごまかした。
チャクラを使って一緒に入ってもいいが、イルカ先生が流石に気づく。気を使われて、もう出ましょうなどといわれたらせっかくのチャンスが水の泡だ。
…俺は耐えた。
イルカ先生の長湯に耐えることしばし。
「露天風呂、入りましょうか!!!」
やっと、イルカ先生が色々と全開な笑顔でそういってくれた。今日のメインといっても過言ではない、イルカ先生の露天風呂姿。 ここでは流石にいろいろできない…いや、やっちゃってもいいだろうか。予定では家族風呂で決行するつもりだったのだが。
「そうですね!」
何食わぬ顔をして、イルカ先生を逃がさないよう、強く手を握った。
  *****
やっぱり温泉はいい!!!色々風呂の種類がありすぎて、迷ってしまうくらいだった。片っ端から回ってみる。シャワーみたいな、 でも、もっと細かい水滴が沢山振ってくるところなどもあり、何のためのものか良く分からないが楽しかった!
普段は湯治の客が多い温泉地にばかり行っていたので、こういうお洒落な温泉は初めてだ。一人だと行く気にならないが、よめと一緒なら、 こういうところのほうがいいかもしれないと思った。
なにしろ霧の中に佇むよめはなかなかいい眺めだったのだ。いつもはぴんぴんはねている髪の毛が、洗ったときよりは弱いがちょっとしんなりしていて、 時々髪の毛をかき上げる姿も、艶っぽくてキレイだった。
美人は三日で飽きるというが、真の美人には飽きないんじゃないかと思う。勿論中身がキレイだからそう思うのだろうが。
湯船を次々回って、途中まではよめもいっしょに浸かっていたが、流石にいつもお湯に長く入らないよめにはきつかった様だ。
ちょっと涼んできますと、冷水泉に浸かっていた。冷えすぎるのを心配したが、よめはコレが効くんですよーと笑っていた。そうか、今度俺も試してみよう。
やっと全部の湯船を楽しんだので、最後はやっぱり露天風呂だ!露天風呂へと続く扉を開けて、景色を眺める。川と森がすぐ側まであって、景色は最高。湯船も天然の岩を組んで作られていて、なかなか趣がある。 露天風呂にはよめもついてきたので、いっしょにかけ湯をして入る。髪の毛はもう回復し始めている。不思議だ。
ほっぺたをピンク色にしたよめが、そっと近づいてくる。…?湯船は広いから、ゆったり浸かればいいのに。
「イルカせんせ…。」
何故か声を潜めて、よめが俺の背後から抱きついてきた。ひょっとして、お湯が熱くてのぼせちゃったんだろうか!?無理して俺に付き合っていたのかも…。 急いでさっきの冷水に…。
「わっ!」
慌てているとよめがぴったりくっ付いて、俺をひざの上に乗せてしまった。湯中りかと慌てたが…単にさみしくなったのだろう。 よめは時々寂しいからといって、所かまわずひっついてくることがあるので、もう慣れっこだ。
だが、せっかくの露天風呂。ここは、俺がよめに温泉の浸かり方を教えてやらなければ。
「いいですか、温泉というものは、ゆっくり浸かってつかれを癒すものなんです。だから、お湯がちゃんと全身にいきわたらないといけません。 くっ付いてると、そこにお湯成分が入りません。」
きっちり腰を掴まれているので、強引に顔をこっちに向けさせて言ってみた。あ、ぽかんとしてる。こういうときのよめの顔は、普段の余裕を感じさせる 大人な雰囲気から、一気に子どもっぽくなるので、かわいらしさが引き立つ。いいものが見られたな。
きっと今まで忙しくて温泉に行ったことが無いんだろう。ここは温泉好きの俺が、ちゃんとレクチャーしてやらないと!
意気込んでいると、脱衣所のほうから、きゃーきゃーと子どもが騒ぐ声がしだした。
あ、もう時間か!急いで上がらないと!
 よめも人がきたので驚いたらしく、大慌てでそのまま俺を抱き上げて脱衣所まで連れて行ってくれた。
先に脱衣所に入って周囲を警戒する念の入れよう。近づいてきているのが子どもだけであることを確認して落ち着くかと思ったら、 自分そっちのけでタオルで俺を覆い、すぐに浴衣を着せられた。まだ誰も入ってきていないのに…。
 今までの苦労がここまで強い警戒心を育てたのだろう。これからは俺がもっと頑張って、平凡な楽しみを沢山教えて、 よめを安心させて上げられるようにならなければ…。
 そう決意しつつ、慌てたよめに抱き上げられたまま、部屋へ戻った。
*****
 危なかった!脱衣所付近に何者かが近づいてきていたのは気づいたが、イルカ先生に夢中になっていたので、結構ぎりぎりになってしまった。
どうやら子どもだけのようだったが、周囲に警戒しつつ、大急ぎでイルカ先生に浴衣を着せた。こんな最終兵器、子どもだって危険だ!
…というか誰かに見せる気は毛の先ほどもない。
 部屋に戻って早速続きをと思ったが、イルカ先生が散歩に行きたいというので、湯冷ましがてらにちょっと散歩に出ることにした。
 決戦は今夜。まだ焦るのは早いと己に言い聞かせ、イルカ先生と川原を散策した。川原で水切りしたり、(ちょっと張り切りすぎて 川原に大穴を明けたが、急いで埋めておいたので問題ないだろう。)トンボや魚を捕まえたりと、ちょっと子どもっぽい遊びをして楽しんだ。
 イルカ先生がとても熱心に教えてくれるので、流石教師だと思いながらも、知っているとは言い出せず、手を出したいのを必死でこらえて頑張ってみた。
 イルカ先生と一緒なら、何をしても楽しい。というか一生懸命目をキラキラさせながら教えてくれるイルカ先生を見ていると、別のことを教えてもらいたくなる。 しかし、今日のメインイベントまで、イルカ先生の体力を温存させておきたい。夕暮れ時まであと少し。
「そろそろ帰りましょうか。寒くなってきたし。」
さりげなく、宿へ戻ることを提案すると、イルカ先生が慌てて自分の分の丹前を着せてくれた。
「ええ!急いで帰らないと!!!」
 イルカ先生のこういう優しい所が大好きだ!
後は、夕食後に酒でも飲みながらしっとり…。コレで計画実行のための準備は完璧だ…!

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続きます…。
無駄に長い…。


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