四足で座り込んでいたイルカを抱き上げて風呂場から寝室に連れ込む。いつもはイルカが驚かないようにそっと運んでいるのだが、今日はそんな余裕は無い。 イルカがカカシの暴挙に驚いて固まっている内に、ベッドに下ろし、そのまま抱き込んだ。 「なー!」 イルカが急にベッドにつれてこられて抗議の声を上げた。元々気まぐれなイルカは、自分が望まない移動を強いられると怒って鳴き出すのが常だったが、 今日は驚きもあってかさらに目をまん丸にしてしっぽの毛まで逆立てている。 それにしても、一生懸命に手足をばたつかせているのが… 「かわいい…。」 たまらなくなって、自分の下でもがくイルカの、まだ湿っている耳を甘噛みしてやると、驚いたのか腕の中でピクンとはねた。 「んな!なあ!」 びっくりしているのか、尻尾をピンと立てて身体を震わせている。訴えるような瞳で何をするんだと言わんばかりに鳴いて、手でカカシの顔をぺしぺしと 叩いてくる。 「だめ。この手は…こっち。」 イルカの手をそっと肩に回させ、そっと口付けると、その感触にまた驚いて、イルカが閉ざされた口の中で鳴き声をあげた。 「んぅーう!うぅぅ…!」 舌の感触はどうなっているのかと思っていたが、ココは人のイルカのままのようだ。やわらかくて、鳴こうとするたびに口の中で踊る。 カカシはそれをいいことに十分にイルカの舌を堪能した。 「なぁーあう!あーぉ!」 「…っふ…」 口を離したとたん、イルカがまた文句を開始した。かわいい尻尾もベッドの上を何度も叩いて不満を表明している。肩に回させた手も突っ張らせて、カカシから 離れようとしているようだ。 だがその目は、怒っていると言うより不安そうに見えた。おそらく普段と違うカカシに戸惑っているのだろう。 いつもは…擦り寄ってきたイルカを撫でて、名前を呼んで嬉しそうにするイルカに他愛もない事を語りかけて…かわいがったことしかなかったのだから…。 「んー?気に入らなかった?じゃ、こっちかな?」 イルカの不満を解消するべく、カカシはイルカの腰に手を滑らせた。その先にあるのは…尻尾だ。 イルカは尻尾そのものを触られるのは嫌がる。最初にカカシが触ったときなど、イルカから猫?びんたを食らったくらいだ。 だが、何故か、尻尾の根元をなでてやるとゴロゴロと喉を鳴らしてご機嫌になるのだ。 いつもは服越しだが、今日は直に触ることになる。大丈夫だろうか? だが、カカシがいつものようにイルカをなで始めると、最初は警戒していたが、そのうちリラックスした様子でゴロゴロと言い始めた。 その機を逃さず、イルカの突っ張っている手を下げさせて、コロンとうつぶせにしてやった。 幸いイルカをなでるのには慣れているので、どこを触ったら気持ちよさそうにするかは熟知している。喉元や、背中、それに耳の後ろなどをなでてやると、 嬉しそうな顔をして、カカシの手に頭を擦り付けながら、されるがままになってくれた。 「イルカ…気持ちイイ?」 「なーおぅ!」 カカシの言葉を分かっているのかいないのか、ご機嫌なイルカは、頭を撫でているカカシの手を、ぺろぺろと舐めながらそれはそれは …蠱惑的な表情でカカシを見る。 するりとカカシの腰をなでていったのは、さっきまで不機嫌そう振り回されていたイルカの尻尾だろう。洗い髪がさらりと流れて、うなじがちらりと覗いている。 カカシはすかさずそこに噛み付いた。 「あ!あぁう!な!」 興奮しているのか、先ほどの拒絶の鳴き声とはまた違った声で、イルカが鳴く。短く、吐息にまぎれる様にして吐き出されるそれは、まるで喘ぎにも似て …カカシを煽る。 そのまま手をイルカの腰から前にすべらせ、勢いのままにイルカの熱をはらみ始めたものに手を伸ばすと、腰がカカシの刺激から逃れるように上がった。 だが、やはりイルカも興奮しているようだ。暴れていると言うよりも、もだえるように身体をくねらせている。 「大丈夫…ね?」 ナニが大丈夫なのか自分でも分からないままに、手の内にある熱を更に煽っていく。それにあわせるように、尻尾の動きも激しく波打つようなものに変わった。 「あぁあーう!なぁっ!んう!…うるるるる…」 ハアハアと息を吐き出しながらイルカが腰を動かしている。自分が知っている人のイルカは、三代目の話にもあったようにとてもオクテで、とてもこんな風に 快楽に素直になるような人には見えなかった。やはり、ねこやまいとやらのせいで、本能に引きずられているのだろう。 忘我の表情で、ただ開放を望むその潤んだ瞳は、理性の抜け落ちた獣のようだ。そのとろけた甘えるような声が、カカシの心を捉えて放さない。 時々イタズラに喉元や腕や腰や…そここに滑るカカシの手を追いかけて、イルカの手が伸びる。止める為でなく絡ませるように伸ばされるその手は、 縋るようで…。 「んうーっ!」 夢中になって、気がつけば手の中にイルカの熱が吐き出されていた。 「ああ…気持ちよかったね…。」 はっはっはっ…と、イルカの荒い呼吸が部屋に響く。気持ちよさそうな顔でくたりとその身を横たえたイルカの腹には、カカシの手で受け止め切れなかったものが 白く散っている。 …もう今すぐにでも突っ込みたい…! カカシは本能に従って、イルカの吐き出したものでぬれた手を、今は尻尾によって隠されている場所に伸ばした。 「んな!?」 とろけた様になっていたイルカでも流石にそんな所に触られて驚いたようだ。とっさに声を上げて起き上がろうとしたが、吐精したばかりで腰が抜けていて 動けないようでぺしゃっとつぶれてしまった。 「んあぁ!あぁぉう!」 甲高い、抗議とも驚きともつかない声を上げている。だがそれに構わず、カカシは手をひたすらに動かした。 「待ってね。今すぐ見つけるから…。」 はやる気持ちのまま、イルカの内を弄っていると、…声が変わった。 「んぁう!うぅぅ…うなぅっう!うるるる…」 どうやらちゃんとイイ所を見つけられたようだ。また甘さが混じだした声に誘われて、カカシも指の動きを早めた。ベッドに顔を擦り付けるようにしてもだえる イルカの中に、早く入りたい。 もう指が3本はいった。我慢も限界だ。 イルカの崩れた腰を持ち上げて、うなじに口づけて…そのまま一気に押し入った。 「なあぁっ!」 一際大きな鳴き声を上げて、フルフルと震えるイルカの中は熱くて狭くて最高だ。衝撃でぎゅっと締め付けてきた瞬間に出してしまうかと思うほど…。 すぐにもガンガン腰を打ち付けてやりたいのだが、怯えたように唸るイルカを傷つけたくは無い。おそらく痛みもあっただろうし、イルカにとってはおそらく 初めての行為。気持ちイイ思いだけさせてあげたい。 「ぅうぅぅぅ…」 「イルカ。こっち向いて。」 「ああぉう!」 イルカは訴える様に鳴きながら、視線で助けを求めている。…とんでもない事をしているのはそのカカシなのだが。 「ちょっと待ってね…」 「んなぁ…」 イルカの中に入り込むことばかり考えていて、また立ち上がり始めていたイルカのモノを触っていなかった。 イルカの涙を舐め取ってやりながら、さっきよりは優しくイルカ自身を可愛がる。 「なぅぁあーうっ!」 イルカは気持ちよさそうな声を上げるたびに中のものを締め付ける、耐え切れずカカシも腰を動かし始めた。 「なあぅっ!ぁぅごうるるるる…」 「っは…イルカも、気持ち…イイの?」 カカシがイルカの中を抉ると、イルカが気持ちよさそうな鳴き声を上げる。 「なあぁん」 カカシの問いかけに答えるように鳴くイルカは、腰をゆらめかせて、耳もヒゲもピンと立っている。尻尾もピルピルと揺れながら、カカシの行為を催促するように 足に絡み付いてくる。 そのかわいらしい仕草がより一層カカシの欲望を勢いづける。 「あーもう…最高!」 獣の姿勢でイルカを貫いて、ガツガツとむさぼる様に腰を打ちつけた。 「あぅなぁーあぁう…なぁん!」 …そうして、喉を鳴らしながら甘い声で鳴くイルカが再び熱を吐きだすと、カカシもそのまま中に熱を吐き出した。 そのまま満足感と心地よい疲労感で、イルカを抱きこんだままくず折れる様に一緒に倒れこむ。 「んぅるるる…」 「ん…気持ちよかった?」 カカシの胸にスリスリと頭を擦り付けて甘えてくるイルカが、より一層愛おしく思える。完全にカカシの事を信じきっているイルカ。 もし…正気に戻ったら…。 そう考えただけで、苦い思いがこみ上げてくる。その痛みを誤魔化すように、イルカの頭を撫でてやった。 すると…首を傾げたイルカが、カカシの手を甘噛みしてペロペロと舐めてきた。 そして… 「なぁーぉう」 と長く鳴きながら、自分の腰をカカシに擦り付けてきた。 そうして…初めてのイルカ相手に、もう止めておこうと思っていたカカシの理性は、本日二度目の崩壊を向かえたのだった。 ********************************************************************************* おまけです!…どうせならマニアックに!!!と意味も無く張り切った結果、エライもんが出来上がりました…。 …それにしても正にやまなしおちなしいみなし! 書いてる自分だけがぬこ礼賛できて楽しいと言う話でした…orz。 |