土産物



性格の悪いカカシ注意!それと、隠さずにエロ(あくまで当サイト比。でも今回ちょっと多目な気がします…)がありますので、苦手な方はご注意下さい!!!
中身はあんまりありません。…無理は禁物。



「イルカ。コレ。」
「わっ!いきなり抱きつくな!…なんだ、これ?」
任務に行ってたはずのカカシに、いきなり後ろから抱きつかれた。…まあいつもやたらとひっついてくるから馴れたって言えば馴れてはいるんだが、 どうしてこう急に張り付いて来るんだか…。
しかも、何故か目の前に紙袋が突きつけられている。カカシが何か買ってくるのは珍しい。そんな時間があれば、多少自分が怪我をしてでも イルカに会うために急ぐからだ。
何だか分からないが包みを受け取った。
「えーっと何とか温泉の何とか。」
カカシは背中にぴったりくっついたまま、イルカの耳元でどうでもよさそうにそう言った。
「何とかって…意味がわからないこといってないで、説明してください!」
珍しいこともあるものだと思っていたが、カカシのすることだ。何が仕込まれているか分からない。なにせイルカを独占するためにとんでもない事を しでかした前科がある。
張り付くカカシを引き剥がし、正面から向き合って睨みつけてやった。
だが、カカシはすぐにまた張り付いてきて、手の中の袋をつついている。
「アンタそういうの好きでしょ?」
そういいながらイルカの腰を撫で回すカカシは、もはや説明する気すらないようだ。
今回の任務は1週間とそこそこ長かったから、気もそぞろなのかもしれない。
「しょうがねぇな…ちゃんと説明も出来ないのかよ!…ってこれ!」
諦めて袋を開けると、イルカも一度は行きたいと思っている有名な温泉の湯の花が出てきた。
「一応一番効果が高いっていってたヤツ買ってきたんだけど。」
カカシは出てきた中身よりもイルカを撫で回すのに忙しいらしい。さっきから髪を掬い上げたり、匂いをかいだりしている。
まるでイルカの存在を確かめるように。
だが、イルカにとってはコレはかなりの高級品だ。しかも非常に手に入りにくいと聞いている。驚きを隠しきれずにつぶやいてしまった。
「この温泉の素高いのに…。それに湯元でしか売ってないし、すぐ売り切れるし…。よく手に入りましたね。」
だが、カカシはニヤリと笑うと、うなじに口づけを落としてきた。
「腰痛に効くっていうから、早速試してみる?」
「は?」
イルカが驚く間もなく、忍服の裾から忍び込んできた手が、明確な意図を持ってするすると腹をなであげた。
「任務長かったし。明日アンタ休みでしょ?」
ソレが当然だといわんばかりに、カカシの手はイルカの弱いところをなで上げてくる。押し付けられた腰からも、カカシの意図がまるわかりだ。
「ちょっ!放せ!」
まだ夕食も摂っていないのに…!
慌ててカカシの髪を引っ張っろうとしたが、伸ばした手を逆に掴まれて嬉しそうに口に運ばれた。
「駄目。もう限界だから諦めてヤられなよ。」
情欲の炎をともした瞳がイルカを縫いとめる。
思わずそのままとらわれそうになったが、そうは行かない。
「このっ!馬鹿!」
とりあえずわがまま放題のカカシの頭を、思いっきり殴ってやった。少しは興奮が冷めたかと思ったが、不満を露にしたカカシはやはりイルカから 離れる気はないようだ。
「いてっ!…いいじゃないちょっとくらい!正当な労働の報酬でしょ!?」
文句をいいながらその手は未だにイルカを追いかけてくる。そもそも報酬は里から支払われているし、イルカが任務の報酬を支払う義務などあるハズもない。
とにかくこのままっていうのは駄目だ。
「その前に飯食って風呂入ってこい!…あと…。」
「まだ何かあんの?」
「お帰り。」
「怒りながら言ってんの?面白いね。」
「た・だ・い・ま・は!?」
アカデミー生にやるように、頭を拳でぐりぐりと押してやったら、ちょっとだけ口ごもった。
「…ただいま。飯は要らない。風呂上がったらすぐ行くから寝室で待ってて。」
…まあすぐに俺様な応えが返ってきたのだが…。
「駄目に決まってんだろ!飯をちゃんと食え!」
躾に妥協するのは危険だ。ちゃんと言聞かせて理解させようと、叱ってやった。だが、反応はいつも通りいまいちだった。
「はいはい。」
面倒くさそうに頭をかきながら、風呂場にすたすたと歩いていくカカシは絶対に納得していない。
「返事は一回!」
「はーい。」
返事の仕方を注意したが、おざなりな返事だけで、振り返りもせず歩いていってしまった。
「全く…。」
何とかカカシを風呂場まで追いやれた。…相変わらず子どもっぽいカカシの扱いには苦労する。ごねれば言う事を聞くと思ってる節があるから 気をつけなければ。といっても、カカシはしきりにイルカは扱いにくいとわめいているので、今の扱いに納得しているわけではなさそうだが。
…あれだけしたい放題しておいて…!
いつもいつも苦労ばかりかけるカカシにため息がでるが、…用意しておいた食事が無駄にならなかった事を密かに喜んで、イルカは食事の用意を再開した。
*****
食事の支度も大体終わり、そろそろカカシが出てくるころだろうと油断していたら、またカカシが気配もなく張り付いてきた。
「わぁ!」
一応中忍の身でありながら、情けないことに驚きのあまり悲鳴をあげてしまい、味噌汁をかき混ぜていた手が一瞬とまった。
「飯?」
ソレを覗き込むカカシは忍服越しの感触からでも、服を着ていないようだ。その感触にぞくっとするものを感じながら、カカシの腕を振り払った。
「アンタどうして毎回毎回!背後から抱きつくんですか!びっくりするだろ!」
今度は正面から抱きついてきたカカシの瞳を睨みつけながら怒っていることをアピールしたが、カカシは首筋に顔をうずめて、匂いをかいでいるようだ。
「いいじゃない。別に。…風呂、もう入っちゃったんだ。」
「においかぐんじゃねぇ!…飯。ちゃんと食ってください。」
食卓に並べておいたおかずの横に飯と味噌汁もならべ、カカシを引きずるようにして座らせた。
「ふーん。」
しばらくしげしげと眺めていたカカシは、やはり腰にバスタオルを巻いただけで出てきていた。この男も一応は上忍だ。風邪など引かないのは分かっている。 それでも本来なら行儀が悪いと怒鳴る所だが、今日のカカシには言っても無駄だろう。諦めて視線で咎めるだけにした。それにして何か含みのある反応だ。
「何ですか?」
不審な態度に何か裏がある事を感じながら、一応聞いてみた。
「ま、イイや。頂戴。」
「態度デカイなアンタは。あいかわらず…。」
カカシの態度に引っかかるものを感じるがとにかく飯だ。イルカが食わないとカカシも食わないことが多いので、イラつきながらも飯をほおばった。
今日帰ると聞いていたわけではないが、カカシは任務を早く終えることが多いので、ナスの味噌汁だの魚だの、カカシの好物を選んで並べてある。 それほど料理が上手いわけではないが、一応ねぎらいもかねてのことだ。
視線がソレを意味しているのならイイがどうも何かたくらんでいる様な気がする。先ほどの不穏な発言からいっても何かする気なのは間違いないだろう。
だが、カカシは相変わらずいやみったらしくニヤつきながらイルカをからかう。
「そんなこというなら食べさせてもらおうかなー?」
「自分で食え!」
「後でアンタもね。」
「ばーか。」
まあ、そういうことになるのは予想の範囲というか、いつものことなのだが、ことさら言葉に乗せてくるカカシには呆れる。
視線の強さに明日の自分の身体を心配しながら、イルカはできるかぎり食事に集中した。
*****
飯を食わせ終わったので、無駄と知りつつさっさと服を着る様に言いつけ、食器片付けた。だが、台所で食器を洗いたいのに、 カカシははがれないだけでなく、イルカのうなじに歯をたてた。
それに驚き思わず洗っていた皿を落としてしまった。洗い桶のなかでがちゃんと音を立てたものの割れなかったようだが…。
「割れたらどうするんだ!あぶねぇな!」
「そんなのどうでもいいでしょ?」
怒鳴りつけてもカカシは全くひるまない。そればかりかイルカを拘束腕の力は強くなるばかりで…。
「いいわけあるか!放せ!」
身をよじって逃れようとしたが、失敗した。
「…逃がさない。」
抵抗する様子がカカシの本能を刺激してしまったらしい。舌なめずりしながら凄みのある笑みを浮かべている。
「っ…!」
その視線に思わず息を飲んだ。忍としての本能が、目の前の敵には敵わないと告げている。
動きが止まったイルカの耳元に背後からくすくす笑いと共に毒を含んだ声が吹き込まれた。
「お預け長かったんだからいいでしょ?焦らしすぎたあんたが悪い。」
「あっ…!」
耳の後ろに口づけが落とされ、そのままうなじにも降りていく。突然の刺激に思わず背後のカカシに手を伸ばし、頭を押しのけようとしたが、 かじりつく様に激しくイルカに絡みつくカカシに怯んで、結局髪の毛をかき混ぜるぐらいしか出来なかった。
カカシがいる時はなんだかんだと好き勝手にむさぼられていたのだ。イルカにもそれなりの欲求はある。
空白の時間にたまったものがあるのは同じ男として理解できるが、いくらなんでも性急すぎる。
カカシはその間にも忍服のズボンに手をかけ、あっさりと下着ごと無造作に膝裏まで下げた。
このままではココで…!
慌てたイルカはおぼつかない手でカカシの腕を掴んだ。
「馬鹿!放せ!」
「駄目。」
「…ならっ!せめて布団に…」
「一回ヤッてから。」
「ばっ!うぁっ…!」
カカシはイルカの譲歩に耳を貸さないばかりか、僅かな抵抗さえ気に食わなかったのか、腰を抱え込んだまま耳の後ろ甘噛みした。
露になった下肢に伸びた手が、腰をたどって背骨をなぞる。
耳元で響く熱い吐息と触れる手が欲望を伝えてきて、その高ぶりに釣られたように、イルカは自分の息も上がっていくのを感じた。
背後から胸元に忍びこんだ手が服越しに蠢いているのが分かって、その隠微さに思わず息を呑む。
「やめっ…ろっ!」
だが、揉みしだく手はイルカの制止を無視して胸の突起を蹂躙した。身をよじっても開放されるはずもなく、熱だけが篭っていく。
「っ!」
衝撃は突然だった。胸の辺りを漂っていたカカシの手が、いきなりソコに伸びたのだ。
「なんだ。アンタもその気だ。」
「あっ…!」
しばらく弄ぶようにイルカのモノを弄っていたカカシの手は、思わず声を漏らした瞬間、動きを激しくした。
「あぁっ!やぁっ!放せ…!」
カカシの愛撫の激しさに後押しされて、イルカ自身も後戻りできないくらい追い上げられていく。それに腰に押し当てられる熱く生々しい感触が、 カカシも興奮しきっていることをつたえてきた。
「ん…匂い。強くなった。」
カカシがうなじに首をうずめたまま嬉しそうに囁く。
その声の甘さに、イルカは抵抗を諦めた。寝室に行くまで、自分がもたない。力を抜いたイルカの耳にカカシがほくそ笑んだ声がとどいた。
「俺の匂い。つけなくちゃね…。」
イルカの耳を齧りながら、カカシは腰を押し付ける。先走りでぬめったものが、狭間を滑り…それさえも刺激になった。
そして…カカシは快感に耐えるイルカに見せ付けるように、自分の手を舐って見せた。
「はっ…ぁっ!」
堪えても漏れてしまう己の声に身震いしながら、カカシのぬれた指がソコに触れるのを許した。ほそくながいソレが入り込み、 当然のように我が物顔で動き回る。
普段より強引で性急なその動きに、翻弄されて息が苦しいくらいだ。
その内馬鹿みたいに喘ぐ自分の声に混じって、あせったような声が聞こえた。
「もう、いいか。」
「あぁぁっ!」
一気に入り込んできたそれに悲鳴をあげているのに、すぐにカカシは激しく腰を打ちつけてきた。
「まっ!…っやぁっ…あっあっ!」
「っイルカ…!」
強引に首をねじられ、ただでさえ苦しい口をカカシにふさがれた。そのまま背後から突き上げられて、煽られ続けていたイルカはあっけなく限界を迎えた。
「っー!」
「あっ!くっ…!」
はじけた熱のせいで、くず折れそうになる身体を強引に引き寄せられた。カカシも数回腰を揺さぶったあと、甘いうめき声と共にイルカの中に熱を吐き出した。
「あ、あ、…!」
その感触にまた身体がひくつくのを楽しむように、カカシが手を這わせる。
「じゃ、ご要望どおり移動しよっか。」
…そんな事を言いながら、つながったまま布団に運ばれ今度は正面から挑まれて…それはもう散々好き放題にされた。

結局動けなくなるまで性欲の塊みたいなカカシの相手をさせられて、気付いたら風呂に浸かっていた。硫黄の匂いがするところをみると、 どうやらカカシが買ってきた温泉の素は早速使用されたらしい。
噂どおり確かに気持ちイイが、湯船の中で後ろから抱き込まれるようにされていて、身動きさえ出来ない。
それなのに、カカシは満足そうにイルカの方に顎を乗せている。
「どう?温泉の素って効いたみたい?」
「確かにちょっと楽になったけど…やりすぎだ!馬鹿!」
浸かっている内にじんわりと温まり、痛みも多少はましになった気もするが、原因がえらそうにしているのが気に食わない。
思わずイルカを捕らえている手をはたいたが、俺様な男は動じないばかりか不穏な言葉を口にした。
「効果あったんだ。…じゃ、もっかいやってみようかなー?」
「わー止めろ!明日歩けなかったらどうするんだ!洗濯物たまってるのに!」
折角の休日だというのに、寝込んだままでは何も出来ない。カカシに任せると古いものを捨てればいいなどといいだすので任せられないし、 そもそもイルカの世話以外に興味がないので家事のほとんどに関して全く役に立たないのだ。
蠢きだした手を掴んで怒鳴りつけると、カカシはしれっと応えた。
「んー?別にイイでしょ?」
「いいわけあるか!」
浴室に響いた怒鳴り声は大きかったが、やると決めたら絶対に自分の思い通りにする男相手に、イルカの抵抗など叶うはずもなかった。
*****
「痛ぇ…」
やっと戻ってこれた布団でぐったりしながら、イルカを抱きこんでニヤニヤしているカカシに恨みがましげな視線を向けた。
抗議に視線などものともせずに、ご機嫌な男は自分のペースを崩さない。
「ま。諦めてよ。アンタが逃げるのが悪い。」
「ふざけんな…!明日起きたら殴る…!」
飄々と責任転嫁して、しつこくイルカに張り付いているカカシの頭を殴ってやりたいが、今やったら自分が苦しむだけなので悔しさを 堪えて宣言だけしておいた。
…まあ、明日でもきついかもしれないが…。
イルカは明日の苦しみを思ってため息をついた。疲労のせいで急激に眠気が襲ってくる。
それにすら楽しそうに笑ったカカシは、イルカの頭を掴んでぐっと引き寄せた。
「おやすみ…。起きたらもっかいやりたいから早く治してね?」
カカシはそんな事を言いながら、イルカの唇を掠め取って、満足そうに瞳を閉じた。
…沈みかけた意識が捕らえたその顔があんまりにも幸せそうだったから、ちょっとだけ手加減してやろうと思った。

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カカシからのプレゼントな話になるはずだったもの。
なんだかやってるだけだよ…?なんでこうなったんだろう…???微妙すぎる…。
非常にやっちまった感がありますが、ご意見ご感想などがありましたら、お気軽に拍手などからどうぞ…。

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