いじめっ子オマケ

それほど経験が多いわけではないが、その乏しい経験ではいつも見下ろす側だっただけに、見下ろされると言うのは不思議な感じだ。
…正直全く恐怖が無いかというとウソになる。なにせ男相手にこんなことをする予定はイルカには無かったのだ。
その様子に気付いたのか、カカシはイルカの唇をペロリとなめて、苦笑しながら首元に頭を摺り寄せてきた。そのまま耳元で静かに囁いてくる。
「アンタさ…。」
「なんですか?」
そういうとカカシはイルカの胸元に手を滑り込ませたが、それから動こうとしない。
…何でも良いからやるならさっさとやって欲しい。やる気があるのは密着していることで不本意ながら丸分かりだが、カカシはまたぐだぐだごねる つもりなんだろうか。
こっちが襲ってもいいのならかまわないが、今までの態度や行動から考えてもこっちがやられる方だろう。
…未知の領域なだけに生殺しはキツイ。…というかイライラする。一思いにやってくれないならやっぱりこいつをもう一発殴ってここを出て行こうか…。
それに無駄に色気のある声はやめて欲しい。さっきまでまるっきり子どもみたいだったくせに反則だ!!!
「馬鹿だよね。」
散々やきもきさせておいたくせに、カカシは低い声でくすくす笑いながらそう囁いた。うなじに鼻を擦りつけ、その白い手でイルカの肌を確かめるように 胸元をなぞる。
…散々引っ張ってソレか!!!
流石に腹が立ったので言い返してやった。
「あんたよりはマシですよ!」
だいたいこんなことになったのは誰のせいだと思ってるんだ!コイツがアカデミー生並みの情緒しか持ち合わせていなかったせいじゃないか!!!
「ふーん?そういう態度とるんだ。じゃ、遠慮はしなくてイイね。」
「な!?」
遠慮なんかしたことなかったくせに何様なんだ!!!
いくらほだされたといっても何でも許すというわけではない。むしろこれからがんがんしつけていくつもりなのだ。…これはもちろんしつけが必要だろう。
「アンタの方が後悔するかもしれませんよ?今だってぐだぐだ…」
だが、早速始めたカカシへの説教は途中で中断された。…口がふさがってしまったからだ。
さっきまでもたくさしていたのがウソのように、イルカの口内をカカシの舌が蹂躙する。
何だか分からない内に熱に浮かされ、やっと口が開放された頃には息が上がっていた。
「イルカ。」
嬉しそうにぴったりとくっ付いてくるのはいつものことだが、色を含んだその声が雰囲気を一変させる。
卑怯だ!!!何なんだコイツは!?
いくらそう思っても呼吸が整わず、言葉が出てこない。
「…なんだ。このくらいでもう駄目?」
カカシがからかうような視線を向けながら余裕たっぷりに言うので…受けてたってやろうと決めた。
「なめんなよ!」
余裕ぶってるカカシの忍服をひん剥いてやるつもりだったが、スイッチが入ったらしいカカシは、さっきまでの戸惑い振りがウソのように手が早かった。
イルカが伸ばした手を捕まえてキスを落とすと、もう一方の手が器用にイルカの浴衣を灰でいく。
手を掴まれたことに驚いている間に、するすると目の前で帯が解かれていき、気がつけばほとんど引っ掛けているだけになっていた。
「ちょっとなにを!」
「今更待ったはなし。…いいからおとなしくしててよ。」
「なんだそれ!ふざけんな!何で俺だけ!」
「アンタ…ひょっとしてヤリたかったの?でもだめ。俺がヤルってきめたから。」
傍若無人さは受付所でしつこく嫌がらせしていたときと変わらない。…だが、これからはやられるばかりでいるつもりはない。
手を振り払い、耳を引っ張って引き寄せて、カカシを制止した。
「それもだけど!そうじゃなくて!」
「ちょっと!痛いでしょーが。」
イルカを侮ってか、それとも楽しんでいるのかカカシはされるがままだ。その耳元でさらに思いっきり大声を出してやった。
「…さっさとアンタも脱げ!」
「あ、そ。…ふふ。」
こっちが必死だというのに、カカシはさもおもしろそうにイルカの上で笑っている。
「何がおかしいんですか!」
イルカばかり脱がされるのはなんとなく腹が立っただけの話なのだが、カカシにはそんなにおかしなことだったのだろうか。大体重いし笑われている理由が分からない ので不愉快だ。いい加減黙らせようとしたとき、カカシがイルカの耳元に顔を寄せ、囁いた。
「アンタのそういうトコ、好き。」
ついでとばかりに耳を舐められ、つい声を漏らしてしまった。
「っ…あっ…」
「かわいー声…ホラ、これでいいでしょ?」
自分の声に驚いている間にさっさとカカシも服を脱ぎ捨てていた。しかも調子に乗ってイルカのものに手を伸ばしてくる。
「ちょッ…どこさわって…」
「ここ、気持ちい?」
うろたえるのを無視して、妙に真剣な顔をしたカカシが休み無く手を動かしてイルカを煽る。そっち方面でも百戦錬磨と言われた上忍らしく、 イルカがいくら制止してもカカシの手は止まることなく、気がつけばしっかり喘がされていた。
「や…!」
このっ…クソ上忍!!!
急に豹変した上忍に対して内心悪態をついたが、自分の身体は刺激に正直で、カカシの手の中ですっかり勃ち上がってしまった。
しかも…カカシの猛攻はそれだけに止まらなかった。
「へぇ…」
荒い息を吐くイルカを眺め、すでに後戻りできない状態になっていることを確かめると、いきなりイルカのものを銜えてきたのだ。
「あっ!ちょっとなにしてんだ!」
「ん…。いいから黙ってな。噛まれたくないでしょ?」
相変わらず勝手な科白を吐くと、どんどんイルカを追い上げてくる。
「あ、あ、…んぅ、くっそ…!この…馬鹿上忍…!」
限界に近づいていたイルカがその刺激に耐えられるはずも無く、すぐに吐き出してしまった。
「馬鹿上忍はないでしょうが。気持ちよかったでしょ?…かわいい顔しちゃって。」
しれっという上忍の口の端には、イルカの放ったものが伝っていて…その冷たい美貌とあいまって…卑猥すぎる。
「わあ!ちょっと!ソレ!ティッシュ!」
カカシが仕掛けてきたこととはいえ、口に出すのはやりすぎだ。イルカは慌てて起き上がった。しかし、なんでもないように口の周りを舐め取った。
「あー…飲みそこなった分?次、俺の番ね。」
「え。」
イルカがそのあまりの卑猥さに呆然としている間に再度カカシにのしかかられていた。
「あ、別に飲まなくても良いし、それよりこっちで飲んで欲しいかな。」
「わあ!どこさわってやがる!!!」
ありえないところにカカシの指がのび、撫で回す。…カカシにはさっきからペースを崩されっぱなしだ。
「ここ。使うの知らないの?ま、いいや。気持ちよくしてあげる。」
知っているからこそ、受け入れられない。大体なんで急にこんなにやる気になったんだコイツは!!!
「待てって!あっ、…ウソだろ…」
カカシの手がイルカの脚を掴み、その間にさっさと身体を滑り込ませてくる。カカシの肩に乗っている自分の脚が間抜けにぶらぶら揺れているのが目に入った。
「ホント。だいじょぶだって。上手いから。俺。」
脚を動かそうとしたが、カカシは暴れる軽くいなした。そうこうしている内に何かぬるっとしたものが後口に触れ、そのまま中に入り込んでくる。
「ちょっ!待てって!絶対無理!!!」
さっきから視界に入るカカシのものは臨戦態勢に入っているが…悔しいことにイルカより大分…なんというかサイズが…。どう考えてもとても入りそうに無い。 イルカは教師だ。そして中忍。もちろん知識だけはある。だが、実際にこの目で見る限り、こんなことを本当にやれるとは思えない。しかも、 さっきからカカシが好き勝手に中を弄り回すたびに、未知の感触が走る。痛みが無いのが返って恐怖感がある。
完全に腰が引けたイルカに、カカシが挑戦的な顔で憎らしいことを言った。
「へー。今更逃げるの?」
逃げる?逃げるだと!
「俺は!逃げる気なんか無いぞ!」
思わず負けん気が先に立って怒鳴り返したが…後でたっぷり後悔した。にこやかに微笑むカカシが、
「じゃ、いいじゃない。ホラ。」
等といったかと思えば、しれっと行為を続行したのだ。しかも…
「やっ!え…何…?!」
カカシが中を弄り回している内に、どこかを掠めた瞬間、内側から知らない感覚が走った。
「気持ちいいでしょ?ココ。」
それから、イルカが反応を返したところを好き勝手に弄り回され、それなのに吐き出すことは許されず、思わず「放せ!」とか、「ふざけんな!」 などと怒鳴りつけたが、返ってカカシは調子に乗るばかりだった。挙句の果てに「かわいい。」だの「イイ顔。」だのととんでもないことばかり口にしては 楽しそうにイルカを休み無く弄り回す。
…イルカが与えられ続けられる刺激に、すっかりに精根尽き果てた頃になって、カカシが入り込んできた。
「あ…んんー!」
「ん…はッ。…ね、入ったでしょ…?」
嬉しそうなカカシが荒い息を吐きながらそう報告してきたが、こっちはそれ所ではない。
「入ったでしょ…じゃねぇ…」
中が一杯で苦しい。それに少しの痛みも。それなのに少しでも動くと妙な感覚が走るので、うかつに動けない。
「はは!もっと気持ちよくしたげるから。」
イルカが睨みつけているのに、カカシはまるで気にせず腰を動かし始めた。
「あ!…やっ!なんでっ…?動くなっ!」
さっきまであいまいな感覚だったものが、はっきりと快感に変わった。カカシが動くたびに腰に衝撃が走る。必死でカカシを制止したが、…聞く訳も無かった。
「ああ、だからさっきの所俺ので擦ってるから。…きもちいいでしょ…?」
当然のようにイルカの抗議は無視され、カカシの動きは止まらない。カカシを睨みつけたが、めったに汗もかかないカカシの額にしずくが光っていて、 しかもやたら艶っぽく笑うのを見て、思わず息を呑んだ。その瞬間無意識に中を締め付けてしまったらしい。
「あ、ちょ!締めないでよ!」
カカシが文句を言ってきたが、こっちも思わぬ衝撃が走って何も言えない。でるのは喘ぎ声だけだ。
「んぅ。あ、あ、…」
我ながら意味の無い言葉しか出ないことが歯がゆく、必死で声をかみ殺そうと自分の手で口をふさごうとしたが、途中でカカシに掴まれてしまった。
そのままカカシの首に腕をまわすようにされた。 「アンタの腕はこっち。いい声、聞かせて…。」
結局もう抵抗も出来ずにしがみついた。 「イルカ。」
その瞬間、カカシもイルカを強く抱きしめながら、イルカの名前を囁いた。
「え?ああ!」
思わず驚いて顔を上げたが、カカシの勢いが止まらず、むしろ加速していくばかりなので、更にカカシにしがみ付いてしまった。
…耳元で名前呼ぶなんて反則だ!!!
「イルカ…。」
…そんな顔で俺の名前呼ぶなよ…。
「…っは、…カカシ。」
乱れる呼吸でカカシの名を呼ぶと、いきなり突き上げが激しくなった。
「あ、あ、あ、…んんー…!!!」
イルカが耐え切れずに放つと、ほとんど同時に中に熱い何かが広がった。
放出の余韻に脱力していると、カカシが整わぬ息のまま、さもこちらが悪いかのように口を尖らせて文句を言ってきた。
「…ぅ、はっ…。ちょっと!アンタなんて真似すんの!」
「…なにが…?」
こっちはもう手も動かしたくないくらい疲れているのに、訳の分からない言いがかりをつけられても困る。気持ちよすぎてめまいがしそうだ。
「…アンタのせいだから。」
「え?!っあ!」
勝手に怒って行為を再開したカカシのものは、さっき確かにイルカの中に出したはずなのに、すっかり力を取り戻していた。
「…イルカ。」
「だからっ!あ、こらっ!…んっ…待てっ…て!」
なおも名前を呼び続けるカカシの頭を髪の毛ごと残されたわずかな力で引っぱったが、完全にこっちの声は届いていないようだ。
「あ、もっ、…この馬鹿!」
もうイルカにはカカシにしがみ付いて揺さぶられることしか出来なかった。

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夏の無駄に得ろ増量祭ということで…。
…無理に読んだ方は、早急に記憶から消去することをお勧めします。
出来はまたまた微妙ですが夏なのでこっそり置いておきます…。

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