秘密(秘密祭り準備号)

夏ごろにでもこそっと開催予定の、秘密祭り 準備号です。
こんな感じで秘密をテーマにこそもそやらかしたいなぁと!
できればー…企画サイトできてから1個放り込んでおこうと思ってたんですが、サイト構築がいまいち気に食わぬので先にこっちあげて反応を見ちゃおうかなぁと。
こういう企画OK?またはうーん?または好きにしろ!などのご意見お待ちしております!



一目見て欲しくてたまらなくなった人が隙だらけで倒れていた。
こんな場合当然、何をすべきかなんて分かりきっている。
明らかに意識のないこの人を手当てのできるところへ運んで、それからすぐに報告すべきだと。
だが周りには誰もいない。この人を追う影も、この人を守る気配も。
この状況からして、単独任務に違いない。
つまり、ここでこの人を攫っても、しばらくは誰も不在に気付かない。
そう、ほんの少しの間独占するくらいなら。
抱き上げた身体は傷だらけだった。心配よりも、これを理由に誤魔化しやすくなると思う自分は、きっと疾うに狂っている。
手に入れてはいけない人だと己を戒めるのももう限界だ。
だから、躊躇いは本の一瞬だけで。
「大事にするね?」
ぐったりと横たわる身体はそれでも温かくて、無防備なその姿にさえ胸がときめく。
うめき声一つ上げない体を大事に抱きこんで、そのぬくもりを自分のモノに出来るのだとうっとりした。
*****
「カカシさん!」
記憶を失っていた間にどうやら世話になっていたらしい上忍に、やっと会うことができた。
親しいといえるほどの関係でもないというのに、この人は倒れていた俺を保護し、追っ手から守り、事態すら把握できない状態の俺に根気良く説明して、しかも敵を一掃し里まで連れ帰ってくれたのだという。
曖昧な物言いになってしまうのは、俺の記憶が残っていないからだ。
医療班は言葉を濁したが、きっとろくでもない目にでもあったんだろう。
里へ帰ってきた俺がどんな処理をされたかしらないが、あの歯切れの悪さも、体に残る無数の怪我や赤くくすんだ痕からも覚えていない方が良い目にあったんだろうってのは分かってしまった。
記憶処理をされたのか、それとも記憶自体を失う程の目にあってしまったのか。
忍ならどうしようもないことだとわかっていても、気持ちのいいことじゃない。
守秘義務に関わることなら諦めるしかないが、失った記憶を知っているだろう上忍に会えて、欠片でもそれを知ることが出来るんじゃないかと俺は期待した。
…それに、それだけじゃなかったのかもしれない。
どうしてもあの人に会わなくちゃいけないっていうこの感情は、説明できなかったから。
「あの、すみません!本当にありがとうございました!俺のせいで大変な目に合われたとか…帰還も相当遅らせてしまったと聞いています。申し訳ありません!」
まずはお礼だ。なにせこの人は自分の任務は終わっていたってのに、俺のせいで里に帰ることも出来なかったらしいのだから。
「追っ手くっつけて里に帰るわけに行かなかっただけだから。イルカ先生のせいじゃないでしょ?ね、顔上げて下さいよ」
穏やかな声が頭の上から聞こえてくる。
それだけで、なぜかホッとした。
失ったはずの記憶。だが俺の体は、この人に守られていたのを忘れていないのかもしれない。
のろのろと顔を上げると、困ったように微笑んだ人が俺に手を差し伸べていた。
「え…?」
「行きましょ?俺の家でもどこでもいいけど。ここじゃ目立っちゃうじゃない」
確かに往来でいきなり捕まえたのは失敗だった。いくら中々機会がなかったとはいえ、こんな所でこんなに名前の知られた人と騒いでいたら目立ちすぎる。
世話になった人相手だというのに軽率すぎた。
「済みません!あ、あの!また今度でも…」
お礼は言えた。だからもうここではこれ以上話すより、次の機会を待とう。
次の瞬間。距離を取ろうとした体は、当然のように俺を抱き寄せる腕に捕らえられていた。
「今日は俺のうちで。ね?」
今日はってなんだとか、その甘い声も表情も俺に向けるべきものじゃないだろうとか、恐ろしく馴染むこの腕はなんなんだとか、叫び声にさえならない混乱は、夜の闇に飲まれて消えた。
そう、俺の身体ごと。
*****
「あ、あの…?」
「ここで待ってて?お茶入れてくるから」
他人のテリトリー。しかも上忍のプライベートなんて緊張する所に連れ込まれてしまった。
普段から割りと中忍にも寛容というか…距離の近い人だが、一段と外にいるときよりも言葉が軽い。
それなのに、その甘さは増すばかりで、心臓に悪い。
…これで落ち着ける訳がない。
その笑顔も、ふいに触れるぬくもりも、この部屋を満たす薄いのに確かな他人の匂いも…全てが俺を戸惑わせるのだから。
「俺、その、お礼…」
口の中でもごもごと動く舌はちゃんと動いてくれなくて、脳みそはすっかり言いたい言葉を考えるのを放棄している。
それでも、この落ち着かない空間から出なくてはという思いだけで、俺は必死になって口を動かそうとした。
すぐにそれは遮られてしまったけれど。
「イルカ先生はね。お礼言わなくてもいいの。…だって、俺が勝手にやったんだから」
「それは…仲間だからっていうのは分かりますけど!」
そうだ、この人は俺じゃなくても助けただろう。
…そのコトに胸が痛むことなんて認めなくなかったけれど。
「そんな顔しないで?違う。…だってね。俺、イルカ先生が好きだから」
「え?」
「だから…慌てちゃっただけ。だからね?イルカ先生は俺のことなんか気にしなくていいんですよ」
晴天の霹靂というのはこういうことを言うんだろう。
この静かな印象の上忍が戦績と色恋沙汰では恐ろしく目立つ人だというのは、噂に疎い俺でもよく知っている。
何かの間違いだろうか。いや、それとも。
「…あの、俺がヘマしたのを気に掛けてくださっているなら、大丈夫ですから。自分で自分を守れなかっただけで」
…きっとそうだ。この人のことだから、俺が追っ手をまき損ねたかなにかで傷ついたのを、仲間を守りきれなかったと気に病んでいるのかもしれない。なにせ入院するほどだったのだから、優しいこの人にとってはダメージが大きかったはずだ。
「そんな!イルカ先生は単独でできるだけのことをしてた!なんでそんなこというの!」
必死なその態度こそが自分には、その証明のように感じた。
記憶が無い間の俺が何をして何をされたのかが分かれば、この人を信じることもできるだろうが。
…きっと、俺のせいでこの人は。
「だからその、いいんですよ?俺は…大丈夫です」
いいなんて欠片も思えなくても、俺はこの人の負担になりたくなかった。
やさしいひと。なんどもあやまっていた。…でも、それはいつだったっけ…?
「違うっていってるでしょ」
「っ!」
引き寄せられる腕も静かな怒声も、俺を震えさせる。
その力強さは中忍とはいえ男の自分でも振りほどけないものだったし、殺気交じりの声だって普通なら倒れこみそうになっているはずだ。
それなのに、恐怖でなく安堵を覚える自分が理解できなかった。
「ねぇ。俺のこと、もういらない?」
「そ、んな…」
「欲しいって言って。だって…」
俺はもう、アナタを離せないんだから。
小さく聞こえた声は、激しい口づけに飲み込まれて。
…拒むことなんて思いつきもしなかった。
*****
「…あ…?」
暖かい腕が俺を抱きしめている。耳元に触れる吐息にくすぐられて背筋を震わせると、くすりと笑う声がした。
「起きたの?」
その声に、自分がどんな状況なのかをやっと把握した。
素肌に触れる肌触りのいいシーツは乾いていても、体に残された生々しい感触は誤魔化せない。
俺に伸ばされるその手も。
「好き。もう逃がさないから」
温かいそれがどうしてか一瞬だけ…酷く冷たく感じたけれど、この手から離れようなんてもう思えなかった。
「ああもう!…俺も好きですよ!なんか騙されたみたいですけど!」
そういうと、カカシさんは鳩が豆鉄砲でも食らったみたいに目を丸くした後、それはもう嬉しそうな顔で笑ってくれたのだった。
*****
あれから、何度か聞いてみた。
あの時俺に何があったのか、アナタに迷惑じゃないのかと。
だがその度に。
「それは…秘密、ね?」
そういって微笑む男の整いすぎた笑顔と手管に誤魔化されて、今でも答えを知らずにいる。
だが…俺はもう知ろうとも思わない。
あのうそ寒い笑顔に込められた必死さが、俺に答えを教えてくれる気がするから。


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とまあこんな感じだったらどうかなー?と。
ご意見求むー!
因みにお笑い系も勿論あり!「アイス黙ってたべちゃったけど…ないしょ!」とかでも可です!

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