変態とこどもの日

深夜0時。…あらゆる意味で予想通りにヤツは現れた。
「新緑の季節…!何だかワクワクしますね…!」
俺の上にのしかかり、色違いの瞳を邪な光できらきらと輝かせながらなぜかもったいぶってゆっくりと服を脱いでいく。
…時々妙なポーズでアピールしながら。
「お前はいつでもワクワクっていうか…脱ぐな!」
俺が色々手を回したから、こいつに任務が入っていたはずだが、そんなものは変態の欲望の前には碌な抑止力にならなかったようだ。
正直うんざりだが、嬉しくないコトにこういった事態にも慣れてしまった。
幸い、今回はコスプレもなさそうだし、怪しげな道具や本来と違った用途で使用されそうな食品も所持していないようだ。
…そんなことにホッとする自分に嫌気がさす。
だからといって警戒を緩めることもこの変態の次の行動を予想することも止められないが。
そんなことしたら被害が拡大するからな…。
「あぁ…イルカ先生ったら…!!!もういつでもステキすぎて…!!!たまりません!」
変態は俺の制止に何を勘違いしたのか、身もだえしながら今にも飛び掛ってこようとしている。
…ソレでなくても春だからだのなんだのと喚くコイツのせいで睡眠不足なのだ。
俺のイラつきは頂点に達した。
「降りろ!駄犬!…いい加減深夜に俺の睡眠を邪魔するなといってるだろうが!」
半裸の変態を布団ごと床に転がし、思いっきり踏みつけてやると、普段なら大喜びで奇声を上げてもだえて見せる変態が、うっとりとした瞳で言った。
「今日はこどもの日ですね!」
「それがどうした!?」
もういい加減コイツも飽きないんだろうか?
いつもいつもいつも…!!!季節のイベントごとに良く分からん熱意を燃やして、俺は酷い目に合ってきた。
イベント好きなのはまだいい。…普通に祝ってやること位ならしてやっても許せる。
コイツの今まで育ってきた環境から言って、ろくにそういうものを経験していないだろうコトは想像に難くないから。
…情操教育になるかもしれないし。
だが、コイツが求めているのは、イベントに託けた変態行為だ。
変態行為をするためだけに、コイツは一生懸命に季節の行事を歪曲してとんでもない行為を強いる。
俺を奇襲し、妙な道具やら家具やら設定やら…無駄に上忍の実力を駆使してやらかしてくれるその行為に、俺は何度酷い目に合ったんだろう…?
そのたびに抵抗し、策を練ってきたが、今回のイベントはそれ程重要視していなかった。
こどもの日…ちまきと柏餅食って、菖蒲湯に入る。
由来だの何だのを置いておけば、それだけの行事だ。
服を脱がされる恐れのある菖蒲湯あたりだけ気をつけておけば、今回は逃げを打てるんじゃないかと踏んだ俺が甘かった…!
一応警戒してとりあえずは任務もぶちこんでやったのに、こんなに早く襲撃を受けるなんて…!それも、深夜に…。
予想外の行動をとる変態に今更ながら頭痛がしてくる。…コイツは次に何を仕掛けてくる気なのか…!?
足元で俺の足をしゃぶろうとしていた変態は、全身で警戒態勢を取る俺の手をそっと握った。
「はい!柏餅とちまきです!」
「…美味そうだが…なにたくらんでやがる!?」
柏餅は実は結構好きだ。食いでがあるし美味い。ちまきはそれ程好きって程じゃないが、これも腹保ちいいし、特に最近異国の、中に鶏肉やらたけのこやらが入った味のついたちまきを知ってからイベント好きじゃない俺もそこそこ食ってたりしたんだが…。
「お、美味しいですよー…!!!俺の愛情と…ステキな成分がたっぷり…!」
こんなコト言われて食う気になれるわけがない!
「却下だ!…また俺になんか盛るつもりか!?」
差し出されたちまきを叩き落そうとしたが、変態はスッとソレをよけてにっこり笑って俺に自分の立てたろくでもない計画を熱く語り始めた。
「この美味しい柏餅を食べて、ちまきも食べて…最後にイルカ先生の美味しいちまきもいただきます!!!舐めてしゃぶって味わって…!」
「そういうコトか!?」
ちまき…何のことだか大体想像がつくのが悲しいが、こいつならやりかねん…!!!
というコトは…今回のコイツの目的は俺の股間か…!?
ぞっとしながら思わず身構える俺に、何故かいつの間にか全裸になっていた変態がもじもじしながら恐ろしいことを…!
「こ、子どもの日だから、子ども作っちゃうのもイイかなぁと思ったんですけど…!でも、まだ早いですよね!もうちょっと新婚気分を味わいたいし…!イルカ先生を独り占めたいんです!!!…ああんもう!イヤン!いっちゃった!!!」
「ちょっとまて!?新婚も何も…俺にナニ産ませる気だ!?男だぞ!?」
コイツはいつも季節の行事から勝手に変態的な妄想を広げるのが得意だったがまさか…!?
焦りのあまり背筋を冷たい汗が伝う。
…そんなコトを斟酌するような変態ではなかったが。
「あ、その辺は気にしなくても大丈夫ですよ!俺は不可能を可能にする男です!」
「その不可能は可能にしなくていい!!!子どもは好きだが産む気はないぞ!?」
どうして…どうしてコイツは無駄によく分からん方向で努力するんだ…!?
折角里一番とさえ謳われるほどの実力があるのに、どうでもいい方向にだけ努力し続ける変態が理解できなかった。
…理解、したくなかったのかもしれない。自分の性別さえも揺るがすような恐ろしい行為をこの変態が可能だという事実を。
「イルカ先生そっくりの子がいいなぁ…!イルカ先生はどっち似がいいですか…!?」
夢見るような顔でで変態が歌うように話す。
…出っ張ってもいない俺の腹をいとおしそうに撫で回しながら。
言葉だけなら新婚の夫婦にふさわしい会話だ。幸せな結婚の末に伴侶にこうやって子どもを望まれたらきっと誰しも嬉しくなるだろう。
…だが、俺は決してその点に関して同意した覚えがないので、ただ単にぞっとしただけに終わった。
「空恐ろしいこと言いながら人の腹撫でるんじゃねぇ!…ま、まさかもうすでに…!?」
コイツのその…そう言った行為は確かに執拗に繰り返されているが、俺に子どもを産む予定も産む気も欠片もない!
いや、子ども自体は欲しいが、どうせならコイツが産めばイイんだ!
…あ、ちょっとまて。なし。今のなし!よく考えたらこんなヤツの腹で育った子どもがかわいそうだ…!生まれる前から変態成分に晒されるなんて…!そんなことするくらいならまだ俺が産んだ方が…ってだからそんなこと出来るはずがないよな…!?ないと言ってくれ…!!!
しっかりすっかり混乱した俺に、変態は当然のように持参の怪しい薬物混入が疑われる物体を差し出してきた。
「じゃ、さっそくこの柏餅とちまきを…!」
こんなもん食ったらどんな目に合うか…!もしかしなくてもコレ食ったら出来ちゃうとかそういう恐ろしい仕掛けがないとも限らんのに食えるわけがない。
「いらん!…そもそもこどもの日ってのは…」
すっぱりと変態の要求を断り、こどもの日の謂れを説明しようとした俺に、変態は自分の妄想を垂れ流し続けた。
「子ども…沢山イルカ先生似の子が出来たら、かわいがっちゃってかわいがっちゃって…お嫁になんかやれないだろうなぁ…!!!」
「…一応聞くが女の子の場合だよな…?」
…俺の脳内に浮かんだのは闇雲に俺に似た子どもたち…それも男の子を眺めては、よだれをたらす変態の姿だった。
コイツに影響されすぎてるんだろうか…!?
自分の想像が恐ろしい。
そう思った俺に、変態は満面の笑顔で力強い宣言をかました。
「あ、安心してください!どんなときでも俺は…イルカ先生一筋ですから!!!勿論イルカ先生の子どもなら舐めるように愛しちゃいますけどね!」
「…変態っていうか…変質者くさいこと言うんじゃねぇ!っていうか、そんなコト考えてるやつが子どもに接してていいのか…?!」
こいつが言うと本当に舐めるような気がしてならない。今更ながら言動がどこまでも変態だ。
こんなヤツにかわいい元教え子たちが部下として苦労していないかが気にかかる。
本来なら免職にしてしまいたいが、何故か三代目の信の厚いコイツを外すことなど許可が下りないだろう。
…実際実力や、ナルトやサスケの事情を考えるとコイツくらい実力がないと勤まらないのかもしれないが…。
あまりのコトに眩暈すら感じた。そして…その隙を狙っていたかのように変態が俺に踊りかかってきて…まるで荷物でも運ぶかのように担ぎ上げた。
「イヤン!イルカ先生ったら!イルカ先生があんまりにもかわいくて美味しそうなお尻してるから脱線しちゃいました!」
「ひっ!な、何する気だ!?離せー!!!」
楽しそうに俺を運ぶ変態は、相変わらず俺のケツを揉むのに余念がない。
そして、変態が向かったのは風呂場だった。
「ほうら…!菖蒲湯もしっかり用意してありますよ!」
湯気で煙る浴室には確かに菖蒲の香りが漂っている。
「ああ、まあ、そうだな。菖蒲湯は必要だよな?だがだからといって貴様とは一緒に入らん!!!」
怒鳴りつけても変態は意にも介さない。
「菖蒲湯…それは勝負湯に通じますから…!!!」
握りこぶしを作ってまで無駄に熱く語っている。
勝負って…一体何の勝負なんだ!?
「貴様の変態プレイに付き合う予定は微塵もない!」
菖蒲湯は楽しみにしていたが、変態と一緒に入るくらいならあきらめた方がマシだ!
俺は怒りとともに変態の股間目掛けて蹴りを入れようとした。
簡単にその足は押さえつけられてしまったが…。
「テレ屋さん!大丈夫!俺、頑張りますから!野球チームどころか里1個作れるくらい…いやむしろ国!?」
「な、何する気だー!?近寄るな!」
いつの間にか俺の服まで脱がされて、ココは風呂場で、変態はうっとりと目を細めて恐ろしい夢を語ってて…。
風呂場のタイルが後ずさる俺の背中にひんやりと冷たい感触を伝えてくる。
もう…ダメなのか…!?
「俺たちの愛で出来た国…!夢のようですね!」
そんなときでも変態は柏餅とちまきを手放さず、じわじわとにじり寄ってくる。
一体何の用途なのか…!?恐ろしすぎる!
「そんな妄想王国!永遠に夢のままにしとけ!」
抵抗の意思だけでも示そうと怒鳴りつけた口にちまきが押し付けられ…。
「そうですね!まずは一人目から!」
ねじ込まれた物のせいで息苦しさに苦しむ俺の視界いっぱいに、ギラついた変態の笑顔が広がって…。
****
「うぎゃぁあああぁあ!!!」
「ああんもう!イルカ先生ったら今日もかわいい声…!」
変態が全裸で俺のしがみ付き、よく飽きないと思うくらい執拗に俺のケツを揉んでいる。
気色悪い寝顔を呟き、もだえながら…。
「夢…か…!?」
恐ろしい夢だった。
もう少しで俺の性別さえ揺るがす大惨事が…!
「うふふふふふ…イルカ先生のちまきは美味しいなぁ…!!!新婚さん気分でハネムーンベビーもいいかも…!?」
子どものように無邪気な笑顔で寝入ってぼろぼろと寝言を垂れ流している変態は、今回もとんでもないことをしでかしてくれた後だ。
満足気に微笑ん出入るのを見ると腹の底からわきあがる黒い炎に飲み込まれるように復讐を決行したくなるが、現在の自分の状態では勝機は薄い。…肉体的にも精神的にも。
…涙を飲んで布団シーツを握り締めた。
昨夜…いや、さっきまで…ヤツは俺のことを好き勝手してくれた。
深夜0時きっかりに俺の布団に入り込み、「俺のちまきをおいしく食べようと思って…!まずは下ごしらえ…!」とかなんとか言い出し、両手でピンと張ったタコ糸を見せ付けるように舐めながらにじり寄ってきたのだ。
勿論俺は抵抗した。
子どもの日だから鎧兜なんかで来るのかと思っていたので予想外だったとはいえ、抵抗せずに…その、そんなよく分からない変態プレイに付き合う義理はない。
殴り、蹴り、鞭を振るい…ちまきならくれてやるから食えと、予め用意しておいたちまきを叩きつけてやりさえした。
…だが変態は…!
「イルカ先生のくれたコレもおいしいけど…!やっぱり俺はイルカ先生のちまきが…!」
などと意味不明なことを言い出し、投げつけたちまきをネットリと舐めてみせたと思ったら、そのまま俺の服をひん剥いてきやがったのだ!
股間を弄ってからちまきだのなんだの訳のわからんことを言いながら…お、俺の大事な所の大事なモノをタコ糸で…!
痛みとか何とかよりもその変態性にぞっとして暴れる俺を見事にタコ糸で縛り上げた変態は、嬉しそうにしゃぶって「ああん!たまらなく美味しいです!イルカ先生のちまき!!!後で俺のも味わってもらっちゃおうかなぁ…!!!」なんていう変態にめちゃくちゃにされた。
つっこまれてるのにイく事さえ出来なくて、苦しくて…それなのに、変態は嬉々として腰を振って俺を嬲った。
「おねだりしてください…!」
とかとんでもないことを言いながら。
俺にそんなことを口に出来るわけがない!そう思って俺は耐えた。…だが、変態は途中から慌てたように「お願い…!ほどいてっていってください…!」だの、「このままじゃ…!イルカ先生のかわいいちまきが大変なコトになっちゃいます…!」だのと自分でしでかしておいて涙目で訴えてきたのだ。
しかも、その間も腰をがつがつ動かしながら。
その情けない顔と声は、まるで俺の方が悪いことをしてるんじゃないかと思わされるほどで…俺が「そんなコト言うならさっさとほどきやがれ!」と脅すまで、変態の突き上げと哀れっぽい懇願は続いた。
…やっと変態がソレをほどいた時には開放の衝撃が強すぎて意識が一瞬飛んだくらいだ。
もうこれで終わりかと思ったのに、それが変態の何かを刺激したのか、開放されることなくそのまま揺さぶられて…。
興奮しすぎたせいなのか、俺が変態のちまきとやらを口にすることがなかったのが救いと言えば救いか…。
ああでも、どうせならあんなモノ噛み付いてやったのに!!!
確か睾丸を握り潰すとか、そういう拷問もあったはずだから効果は期待できたと思う。
そんなわけで…今は指一本動かすのが辛い。変な薬を飲まされたのにだるさが取れないのは…精神的ダメージのせいだろうか…?
だが、怒りを押し殺すのにも限界がある。
何でコイツは…人をあんな酷い目にあわせておいてのんきに寝くたれていやがるんだ!?
「貴様の寝言のせいで…!」
思わず殺気が漏れ出すのをとめることができなかった。
視界がぼやけてるのは…泣いてるせいなんかじゃないと思いたい。
「ああん!イルカ先生!…足りなかったんですね!!!」
寝てるはずの変態は、俺の怒りに反応したのか嬉しそうにしがみ付いてきた。
「違うに決まってんだろうが!俺に乗るな!夢見が異常に悪かったんだぞ!?」
あんなことされて、恐ろしい夢まで見て…それも全部コイツのせいだ!
渾身の力で殴りかかったが、変態は相変わらず簡単によけて次いでとばかりに俺の拳を舐めていった。
「の、乗ってくれるんですね…!俺に!…は!もしかして…顔面ですか!?」
「アホかー!何の話をしてるんだ!?」
乗る…乗るってそっちか!?
誰がそんなことするもんか!
「えぇー?そんなこと聞いちゃうんですかぁ?もうイルカ先生ったら…だ・い・た・ん!!!」
身もだえする変態の股間が俺の肌にぬるっとした感触を残していき、コイツの可愛げの無いアレがまだまだ余力を残していたことを知らしめてくる。
「…夢の方がまだましか…?」
がっくりと肩を落とす俺の肌を、変態はすかさず舐め始めている。
「お、おいしいなぁ…!イルカ先生はどこもかしこもあそこもココも…!!!」
最悪だ。
もう耐えられん!
「おい。駄犬。…これ以上俺に触るな。」
ゆっくりと静かな怒りを湛えたその声は寝室に響き渡ったが、それに変態は不満げな声を上げた。
「えぇ!?そんな…触らないと出来ませんよ?」
「しないと言ってる!…さもないと…!」
「な、なにされちゃうのかなぁ…!?」
とろんとした期待に満ちた目。…これも、相変わらずだ。…打開策、いつかは見出せるんだろうか…?
とにかく、これ以上されたら俺は壊れる。最優先すべきはこれ以上の行為を拒むことだ。
…たとえそのための犠牲が大きくても。
「永遠にお前の上に乗ってやらん。」
「そ、そんな…!?」
自分で言ってもショックだった。
ナニが悲しくてこんなコトをいいださなきゃならんのか…!だが、このままでは早晩酷い目に合わされるのは確実だ。
コレを根拠にいつかまた俺が上に乗せられる日が来るかと思うと涙が出そうだ。
だが、俺の言葉に俺以上のショックを受けたらしい変態は、よろよろと大げさにうずくまって打ちひしがれたように身を震わせている。
効果はあったみたいだな…。捨て身で言った甲斐があった。
「分かったら降りろ。俺は寝る。」
これ以上相手をする気がなかったので、ごくあっさりとそれだけ告げると俺は布団に潜り込もうとした。
だが…。
「分かりました…!な、なら俺が上に乗りますから…!」
なんだそれ!?
「だれもそんなもん求めてねぇ!…聞こえなかったか?し・な・いといってるんだ!」
あまりのしつこさに苛立ちながら耳をひっぱって大声で怒鳴りつけてやった。
流石にコレで引き下がるだろう…いや、引き下がってくれと思いながら変態を睨みつけていると、何故か晴れやかに微笑む笑顔の変態がとんでもないことを…!
「そうですね…!やりすぎると出来にくいって…!」
「な、なんだと!?」
何が…ナニができにくいっていうんだ!?
「さ、寝ましょう?無理は身体に良くないですもんね!」
さっきまで暴力的なまでに俺に無体を強いたくせに、急にいたわりに満ちた態度で変態は俺の身体をゆっくりと撫でる。
嬉しそうに、愛しそうに。
「ね、寝る。確かに寝るが…だが…!」
これ以上しなくて済むのはいいんだが!だがもしかしなくてもコイツは俺になにかとんでもないことを…!?
「うふふふふふふ。楽しみですねぇ…!!!」
あからさまに何か企んでいそうな笑顔。
コレも悪夢だと思いたかった。
だから俺は…。
「寝る。邪魔するな。起こすな。」
全ては…きっちり睡眠をとってからだ!
逃避もあったかもしれないが、これ以上考えても碌な答えは出せないからイイんだ…!
自分にそう言聞かせ布団をかぶる。
押し寄せる眠気に沈みゆく意識の中で、変態の嬉しそうな声が聞こえた気がした。
「ああでも…まだ、早いなぁ…!…だって誰にも渡したくないし!イルカ先生の子ども相手でも!…でもイルカ先生は子ども欲しいんだろうからなぁ…!ああんもう!迷っちゃう!でも…愛してます!イルカ先生…!!!いつかは…!!!」


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変態プレイをサラッとアップしてしまった…!
いろんな意味でマニアックで申し訳ありません…!!!
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