美味い飯には裏がある?


やはり意味もなく微エロ(あくまで当サイト比)投下しちゃいます。苦手な方はなかったことにする事をお勧めします…。

「なんてことしやがる…!!!」
「ん?いいじゃない。」
しれっとした顔でそう言うカカシは、今日も無駄にイイ顔で楽しそうに笑っている。さっきというか、ちょっと前までやらかしてくれてた己の所業を 悔いているそぶりなど欠片もない。
「良くねぇよ!俺はこれから飯を食いに行く所だったのに…!!!」
それを…任務帰りのコイツが窓から帰って来て、驚く間も有らばこそ、ひょいっと俺を荷物みたいに担ぎ上げて寝室まで放り込まれて… 不本意ながら激しく運動する羽目になってしまったのだ。ついさっきまで。
…今日の晩飯は一楽スペシャルだって決めてたのに…!!!折角早く帰れたのに、平日限定20食が…。コイツのせいで全部パアだ!!! だってもう朝日が昇ってる…!!!
しかも、色々酷使されたせいで身体がだるい…。明日というか、もう今日が休みだから寝ていられるんだが、コレが黙っていられるか!
身動きが出来ないので、せめてとばかりに、俺が怒りをこめた視線で睨みつけていると、カカシがポンポンと俺の肩を叩いてきた。
「まあまあ。今から多分食い物が来るから。」
「はぁ!?」
食い物?確かに腹は減っているが、俺は一楽スペシャルが…!
「お土産。頼んどいたの。」
俺が文句を言う前に、布団から這い出したカカシは、脱ぐというより脱ぎ捨てた自分の下衣を手早く身に着けている。
…俺はだるくて動く気になれないというのに。
だが土産…?一体…?
「誰の?」
怪訝に思ってつぶやくと、カカシは俺の方を振り向いてニコッと笑って答えた。
「俺の。」
その返事に重なるようにして、やたら明るく景気のよさそうな声が聞こえた。
「すみませーん!お待たせいたしました!」
でかい声。玄関からだ。
…だが、お待たせしましたってことは…ひょっとして出前でも頼んだんだろうか?
「あ、来たみたい。」
そして、その声に答えるように、カカシはすたすたと玄関に向かっている。
…暗部だって言うのに素顔どころか暗器もろくに身につけずに。しかも上半身は裸のまま…。
「わぁ!まて!アンタその格好で出る気か!?」
俺は当然慌てて止めたが、カカシは怪しい笑みを返してきた上に、口づけまでしてきた。
「下は履いてるよ?それとも…やっぱりまだ足りない?でもアンタ食べてないでしょ?」
耳元で囁くカカシの手が、イタズラに俺の身体をなでる。
「ちがうっ!!!」
怒鳴る俺を無視してさっと印を組んだカカシは、一応普段の忍服になっていた。ただ、変な覆面は相変わらず怪しさ全開だったが。
どこからともなく財布らしきものまで取り出して、サクサク支払いを済ませている。
「じゃ、これでいい?」
「ありがとうございましたー!」
カカシが金を支払うと、威勢のいい出前持ちが元気良く返事をして帰って言った。
「ん、ありがと。」
カカシは帰って行く出前持ちにのんきに手を振っている。
しかも、いそいそと出前持ちの持ってきた…何故か風呂敷に包まれたお重らしきものを寝室まで持ってきた。
暗部として…いや、忍としてどうなんだこの態度は!
せめて顔を隠すにしてももうちょっとやりようがあるハズだ!忍術を私用に使うなんて言語道断!
「おい!」
流石に我慢できずに俺が注意しようとしたが、すでに目の前には開かれたお重の中身がずらっと並べられていた。
「ご飯だよー!食べよ?」
なんてのんきな声と共に。
「うわぁ!!!ウマそう…!!!」
ソレを見たとき…、俺はついついつぶやいてしまった。
風呂敷包みを見たときも大きいと思っていたが、5重もあるとは思わなかったのだ。
しかも中身がまたすごい。煮物、焼き物、それに揚げ物、美味そうな刺身…練りきりみたいなものまで入っている。
美味そうなものを見せられて、空腹の腹がぎゅうぎゅうと音を立てて騒ぎ立てている。思わずヨダレもでてきそうだ。
布団の上ってのが行儀は悪いが、ソレはこいつが悪いわけだし…!
食い入るようにお重の中身を見つめる俺に、カカシはニコニコ笑いながら箸を渡してきた。
「美味いよ。一応そこそこは。…食べて?」
煮物のしいたけをつまんで差し出しているカカシは、変化の術を解いていて、思わず視線をそらすと、お重のふたが目に入った。
「ってこれ!あの有名な…!」
そこには木の葉のものなら知る人ぞ知る、某有名料亭の名がはっきりくっきりと刻まれていた。
そういうことに疎い俺でも知っている超有名店。…一生に一度でイイと思っていた中忍の給料では非常に敷居の高い店。
思わず息を呑んだ。
「そーね?まあ、そこそこ有名?」
カカシはしれっといいながら、俺の口にしいたけをくっつけてきたのでとりあえず食った。
「うまい…!!!」
こんな…高い上に、美味い店をそこそこなんていいやがることには腹が立つ。腹は立つが、…そんなコトは美味い飯の前にはどうでもいいことに思えた。
このしいたけ…かみ締めるたび旨みがでてくる!思わず目を細めて味わっていると、また口に何かがくっつけられた。
「次これどーお?」
「ん?むぐっ…うまいー!!!」
ふわっふわの海老しんじょう!三代目のおこぼれで分けてもらった弁当に入ってたのより美味い!!!
俺は夢中になって味わった。
「じゃ、次は…」
それに、何だか分からないがカカシが楽しそうだ。俺も楽しい。って言うか美味い。
俺は次々と差し出される食い物をどんどん胃の中に納めながら、そのたびに口の中に広がる幸せに浸った。
*****
そうして…たっぷりあったはずの食い物は程なくすっかり空になった。俺も食ったがカカシも途中でちゃんと食い始めたからだ。
男二人…しかもそのうちの一人、つまり俺は、昨日の晩飯を食い損なってたので当然の結果といえる。空になったお重はすでに台所へ直行した。 しかも食後のお茶もきっちり頂いて、今はマッタリしている。…まあ、ずっと布団の上から動いてないんだけど。
とにかく、たらふく美味いもん食って満足した!だるさすら気にならないくらいだ。
俺がさっきの幸せな時間を思い出して、にまにましてたら、何故かカカシもにやにやしていた。
「美味かったもんなぁ…!!!」
俺はあの美味さの感動に浸っているのかと、肩を叩いてみた。
だが、カカシはにっこり笑うと、俺の手を掴んできた。
「美味かったよ?もちろん。だからもっと食べよっかなー?」
「へ?」
そして気付けばまたおなじみの体勢に…っていうか、何でまた覆いかぶさってんだコイツは!
「食べてるトコもかわいいんだねぇ。イルカは。」
うろたえる俺を尻目に、カカシは俺の口を指でなぞりながら、うっとりした視線を向けてくる。多分さっき俺がお重の中身に向けたのと同系統の視線で。
「だからしみじみ言うな!」
大体なんだソレは!俺は…美味かったからそりゃヘラヘラしちゃってたかもしれないけど!別にかわいくないぞ!
それに…コレってもしかしてもしかしちゃうのか!?
「まあまあ!」
だが、カカシは俺の抗議も混乱もいつも通り無視して、さっさと自分の服を脱ぎ捨てている。
「待て!こら!何する気だ!」
薄々気付きつつも怒鳴ってやったが、やはりカカシはしれっと言った。
「え?イチャイチャだけど?」
「ふざけんな!」
怒りながら、俺の肩を押さえつけているカカシの腕を押し返そうとしたが、カカシは気にも留めずに俺の腹の辺りを撫で回している。
「食わせすぎたかなー?って思ったけど大丈夫そうだし。さっそく楽しもうか!」
「断る!!!」
「気持ちよくなろうねー!」
「何でだ!」
相変わらず会話の成立しないカカシは、手早いというかすばやいというか…俺が、服を着てないのも禍した。
抵抗むなしく布団に入り込まれて密着されれば、カカシのヤル気も分かるわけで。
…こんなことなら食ってる間にせめて何か着とけばよかった…!!!
楽しそうに俺の腕を舐めているカカシを見ながら、後悔は、後でするから後悔なんだと実感した。
*****
動きが鈍い上に、油断していた俺は…後ろから抱え込まれる様にカカシの上に乗せられている。
「も、無理だって…!」
最初は、「まだ昨日の残ってるねぇ…。一応出したんだけど。ま、丁度いっか!」なんていいながら、ヘラヘラしてるカカシに仰向けで そのまま突っ込まれて、異常にこういうのが得意なカカシに煽られて、なんだかんだと馴れちゃったのもあって、気持ちよくて…でも昨日の今日で 流石に動けないでぐったりしてたら、「動けなさそう?じゃ、俺が動くから乗ってもらおーっと!」なんて言われてこんな体勢になっていた。
しかも、俺はもう無理っていうか、動けないのに、コイツはまだまだヤル気なのだ。
「まだできるでしょ?」
カカシはかすれた声で囁いて、ついでに耳をついばんで腰を動かす。
「やぁっ!無、理…ッ!」
そのたびに走る衝撃に涙とともに限界を訴えたが、俺の言葉は無視されたばかりでなく、カカシの手が俺のモノに伸ばされて敏感な先を弄り回しだした。
「大丈夫大丈夫!ほら、勃ってるし!」
カカシはうなじにキスを落とし腰の動きも止めずに、器用な手で俺を追い詰めていく。出し入れされるたびに俺の太ももを伝っていく 液体の正体なんて考えたくもない。
「そっいう…ッ問題かぁ!」
その腕を掴んで爪を立てても、よりいっそう嬉しそうに笑ったカカシは低く甘い声でとんでもないことをつぶやいた。
「任務でやってなかった分取り返さないとね?」
「なっ!?…やっ…んぅッ」
驚く間もなく更に激しさを増したカカシの動きに、背中をのけぞらせてみっともない喘ぎ声を出すことしかできない。
腹の中を深く抉るようにぐいぐい押し込まれるものが、何度も何度も中のものすごく感じる場所を抉って…。動きが激しすぎて苦しいのに、 それ以上に気持ちよくて…何も考えられなくなっていく。
「あー…気持ちイ…ッ!」
はあはあと荒い息とともに、カカシが艶っぽい声で囁いて…イルカの腰を掴んで深く深く入り込んできた。
「はっ…あっ…んんっー!」
自分を切り裂く熱い肉にソコを激しく擦り上げられて、頭の中が真っ白になって。
「っくっ!…はぁ…もー最高!」
「…ぅ…。」
「アレ?落ちちゃった?…しょうがないか。続きは明日にしようっと!」
沈み行く意識の中で不穏な言葉を耳にしたような気もしたが、全身に染み渡った快感と疲労で覚えていることは出来なかった。
*****
「何でだ…何でなんだ…!?」
すっかり腰から下の感覚がない。明後日は仕事だというのに。それに、不本意ながら後始末はされてしまったが、風呂にも入ってないから 部屋の中に匂いが篭ってる気がする…。
…全ての状況が受け入れがたく、俺は酷使した結果かすれ切って別人の様になった声でつぶやいていた。
独り言のつもりだったそれに、寝てるだろうと思っていたカカシから明後日な返事があった。
「ん?アンタが俺のだから。かな?」
当然のようにそういって、首を傾げて見せるカカシは、相変わらず無駄に整った顔で満足げに笑っている。
…腹の底から怒りがこみ上げてきた。
「おかしいだろ!なんでこんな…!?」
なんだってこんな目に合わなきゃいけないんだ!ご馳走美味かったけど!気持ちイイけど!…だからってこの扱いは違うだろ!
だが、内容だけは威勢よく噛み付いた俺に満足そうに目を細めたカカシは、しつこく俺にちょっかいをかけてきた。
「いいからいいから…ね?」
「何がだー!ちょっまて!触るな!ンッ…!」
弄られすぎて赤くなってしまった乳首だの、あらぬ所だのをもまれて俺は思わず変な声を上げてしまった。
慌てて涙目になりながら声をかみ殺したが、手遅れだったようだ。
調子に乗ったカカシの手が明確な意図を持って動く。
「感じやすいねぇ。相変わらず。」
「っ!しみじみ言うなー!!!」
「俺は嬉しいけどね!」
「放せー!!!」
こうして今日も俺は疲労する日々を送っているのだが、悪びれない男はヘラヘラ笑って側にいる。
いつかはぎゃふんといわせたいと思ってはいるのだが、…コイツの手管には敵わないかもしれないと恐れながら…。

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ちゃっかりカカシと流され無自覚天然イルカを追加。
二人とも若いので割とガツガツした感じが…でてるんだろうか?
むらさきばる様〜!!!ご要望にお答え出来ていない気がするので、いつでもご意見ご要望を投げつけてやってください!

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